指導方法等の改善計画について
〔国語科〕
府中町立府中緑ケ丘中学校
◎【課題1】①間違いやすい漢字について,新出漢字とともに,授業において確認を行なう。
②普段の文章表現において,既習漢字を使用するよう生徒に心がけさせて書かせる。
◎【課題2】①文章中からキーワードとなる言葉や内容を意識させて読み取りをさせる。
②重要な部分を補う根拠に当たる部分を読み取らせ,書く指導を行う。
◇【課題1】相手の反応を踏まえて,相手にわかりやすく伝わるように筋道立てて工夫して話す練習をさせる。
◇【課題2】①語彙を増やすために,様々な文章を読ませたり,意味調べをさせたりする。
②教材における文章表現の工夫に着目させ,文章を書く際にその表現方法を意識させて書かせる。
◎【課題1】小学校3 年生で学習した漢字を書くことができていない。
【問題三1④】通過率67.2% 小3の漢字の書き(拾う)
◎【課題2】文章の要旨の把握ができていない。
【問題五2】通過率37.2% 要旨の把握
◇【課題1】スピーチの内容を聞き手からの意見に基づいて直すことができていない。
【問題B2三】正答率56.2%
◇【課題2】話し合いの記録として適切な言葉を考えられていない。
【問題A9五】正答率 40.0%
重点課題 ◎「基礎・基本」定着状況調査◇全国学力・学習状況調査
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
◎「基礎・基本」
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
1 年・中間試験
1 年・期末試験
1 年・CRT・H29 基礎
1 年・学年末試験
目標値
70%
72%
51%・74%
74%
実施後数値
◇ 全国
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
2 年・中間試験
2 年・期末試験
2 年・CRT・H29 全国
2 年・学年末試験
目標値
60%
65%
53.1%,77%
70%
実施後数値
◎基礎基本の結果からは,タイプⅠの平均は74.6%,タイプⅡは 72.5%と,全体
としては概ね力が定着していることが分かる。しかし,一問ごとに見ていくと,
タイプⅠの中の問題三1④(小3の漢字の書き)が県平均通過率に比べ8%低く,
タイプⅡの中の問題五2(要旨の把握)が37.2%と低いことが分かる。これらの
ことより,小学校の漢字を書く力,文章全体から要旨を把握する力が弱いことが
分かる。
◇全国学力の結果からは,タイプA では,県平均正答率を上回っており,基礎的
な力は概ねついているといえる。タイプB では,「話すこと・聞くこと」が県平均
の73.0%を 0.7 ポイント下回っており,課題である。また,個々の問題ではA問
題の9五が40.0%と低く多様な語句の理解が弱いことが分かる。
本年度の結果について ◎「基礎・基本」 ◇全国学力
平成 29 年度「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率
(本校 74.2%,県 69.2%)
平成 29 年度全国学力・学習状況調査
本年度平均正答率
A(本校 80.0%,県 78.0%)
B(本校 74.0%,県 73.0%)
本校 県
話すこと・聞くこと A 79.1 76.2
B 72.3 73.0
書くこと A 88.4 86.5
B 63.0 61.7
読むこと A 76.8 74.2
B 74.5 72.4
伝統的な言語文化と
国語の特質に関する事項
A 78.9 78.1
B 45.9 41.7
指導方法等の改善計画について
〔数学科〕
府中町立府中緑ケ丘中学校
◎【課題1】授業者が数学用語を正しく使用するだけでなく,生徒が説明する際や,質問する際に使用するよう
促すようにする。また,数学用語の意味を問う機会を設けるようにする。
◎【課題2】領域に関係なく,知識・技能を身につけるだけでなく,その意味や性質を振り返らせるとともに,
理解しているかを問う発問を取り入れるようにする。
◇【課題1】用語の意味の理解にとどまるのではなく,図や表,または実生活につなげ,その用語を使えるよう
に,数学用語を使って,生徒自らが説明する機会を増やす。
◇【課題2】事柄が成り立つ問題ばかりではなく,敢えて成り立たない問題など,反例を見つけたり,成り立つ
条件や変域などを考えさせる問題を提示する。
◎【課題1】数学用語の正しい理解が不十分である。【1】3:本校35.5%県 44.2%
【8】1:本校43.7%県 53.4%
◎【課題2】作図の意味を理化し活用する力が不十分である。
【10】本校56.87%県 56.1%
◇【課題1】数学用語の意味理解が不十分である。A【6】(1)県 43.8%,本校 35.1%
A【9】県 21.9%,本校 21.1%
◇【課題2】事象を的確に捉え,事柄が成り立つ理由を説明する力や数学的な表
現を用いて説明する力が不十分である。 B【1】(2)県 13.7%,本校 13.0%
B【2】(3)県 15.6%,本校 16.2%
重点課題 ◎「基礎・基本」定着状況調査◇全国学力・学習状況調査
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
◎「基礎・基本」
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
2 年・中間試験
2 学・期末試験
1 年・CRT
1 年・学年末試験
目標値
【知識・理解】60%
【知識・理解】60%
NRTより1Pup
【知識・理解】60%
実施後数値
◇ 全国
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
(関数問題 A 問題)
2 年・中間試験
(図形問題 A 問題)
2 年・期末試験
2 年・CRT・H28 全国
(証明問題 B 問題)
2 年・学年末試験
目標値
40%
45%
53.4%・70%
50%
実施後数値
◎4 領域「数と式」「図形」「関数」「資料の活用」において,県平均を上回っており,概ね
定着しているといえる。また,「タイプ1」「タイプ2」においても,県平均を上回ってお
り,概ね定着しているといえる。ただし,「自然数の意味」(本校35.5%県 44.2%)及び「最
頻値の意味」(本校43.7%県 53.4%)の設問において,県平均を下回っている。
◇B 問題【1】(2)のように図形間の関係を数学的な表現を用いて説明する問題では正答率が 13.0%(県
13.7%)と低くなっている。資料の活用(正答率 67.0%,県 58.4%)など,自分で必要な情報を正確
に読み取り,分析する力は身に付いてきたが,図形間の関係や事象と式などをつなげて説明する問題
では,数学的な基礎知識が不十分であるため読み取ることができない傾向にある。錯角の意味理解を
問う問題なども35.1%(県 43.8%)となっており,かかわり合いを増やす中で他者に説明しようとす
る姿勢を身に付けるだけで終わるのではなく,正しい言葉で伝え合っているかかかわり合いの質の部
分にこだわる必要がある。
本年度の結果について ◎「基礎・基本」 ◇全国学力
平成 29 年度「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率
(本校 75.4%,県 66.9%)
平成 29 度全国学力・学習状況調査
本年度平均正答率
A(本校 68%,県 64%)
B(本校 52%,県 48%)
本校 県
数と式 A 74.3 69.7
B 49.2 47.1
図形 A 66.5 66.1
B 48.3 47.0
関数 A 61.6 57.2
B 57.1 51.1
資料の活用 A 67.0 58.4
B 55.5 48.8
指導方法等の改善計画について
〔理科〕
府中町立府中緑ケ丘中学校
◎【課題1】
実験・観察時に,測定値を必ず最小目盛りの10分の1まで読むことを徹底する。また,メスシリンダー
の目盛りを読む問題演習をくり返しおこなうことにより定着を図る。
◎【課題2】
測定結果からグラフを書くことが苦手な生徒が多いため,しっかりと時間をとって書かせることをおこな
ったり,グラフに関する問題演習をくり返しおこなうことにより定着を図る。さらに,グラフの意味を考察
する時間をとり,実験レポートに説明文を書くようにする。
【課題1】
メスシリンダーを用いた固体の体積のはかり方の問題に課題がある。
最小目盛りの10分の1まで読んでいない生徒が56.3%。(通過率 9.8%)
【課題2】
固体の量を変化させて加熱したときの温度変化の様子を推測する問題に課題
がある。物質の量が半分になっても融点が変化しないのは理解しているが,時
間が半分になることを見落としている生徒が,47.0%,グラフが選べても,理由
が書けていない生徒が18.6%。(通過率 9.8%)
重点課題 ◎「基礎・基本」定着状況調査
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
【課題1】
9 月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
1 年・期末試験
1 年・CRT
1 年・学年末試験
目標値
60%
55%
60%
実施後数値
【課題2】
9 月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
2 年・期末試験
2 年・CRT
2 年・学年末試験
目標値
60%
55%
60%
実施後数値
タイプⅠは,51.5%,タイプⅡは 46.3%の通過率となっている。タイプⅡは,広島県の
通過率 45.3%を上回っているが,十分な定着とはいえない。また,領域別では,地学は
32.1%,化学は 32.2%の通過率となっており,地学,化学の領域においては,定着が不十
分である。
全体的に,基礎的・基本的な内容については単純に理科用語を答える問題については定
着度は高いが,回答は簡単だが問題文をしっかりと理解しなければいけないものについて
は,通過率が低い傾向にある。
これらの結果から,問題文をしっかりと理解することが必要な問題は,回答に必要な情
報を取捨選択すること,理科用語を正しく理解させ,それらを使って現象を説明できるよ
うになるまで学習を深めておくことが必要である。
本年度の結果について ◎「基礎・基本」
平成 29 年度「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率
(本校 49.4%,県 50.8%)
指導方法等の改善計画について
〔英語科〕
府中町立府中緑ケ丘中学校
【課題1】英文を読み取る際には,なぜそうなるのか,根拠を明らかにして読み取らせる。そのためには,1文
ごとを日本語に直訳させるのではなく,話の内容の概要を理解させたり,発問を工夫し,内容を読み
取らせるような活動を行う。
【課題2】帯活動として,様々な内容や文構造を含むQ&Aを行ったり1分間チャットのような活動を取り入れ
ることで,質問やその答え方に慣れさせる。
英語での問いかけに答えさせるばかりでなく,答えからそれに対する適切な質問を考えさせるような
活動を仕組む。
【課題1】根拠をもって,理由を読み取る問題に課題がある。類型9(上記以外)
で答えている生徒が33.4%(通過率 48.6%)で,英文の内容を理解し,
なぜそのように言っているのか,根拠を明らかにして読み取ることが
できていない。
【課題2】「読むこと」において,疑問詞(when)の文構造を用いて,会話文を
組み立てる知識を身につけているかを問う問題に課題がある。対話の
内容を理解していない,または,質問に対する答えから,時をたずね
るwhen を用いるということは理解できているが,適切な質問文を組
立てる力が不十分であるということが考えられる。(通過率59.0%)
重点課題 ◎「基礎・基本」定着状況調査
重点課題に対応した改善指導内容及び方法(授業)
「基礎・基本」定着状況調査 本年度通過率
(本校 76.0%,県 72.4%)
【課題1】
9 月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
1 年・期末試験
1 年・CRT
1 年・学年末試験
目標値
60%
55%
65%
実施後数値
【課題2】
9 月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
学年・方法
2 年・期末試験
2 年・CRT
2 年・学年末試験
目標値
65%
55%
70%
実施後数値
◎本年度の「基礎・基本」の通過率は,タイプⅠ78.6%(県 74.7%),タイプⅡ61.6%(県 59.9%)
で,これらの結果から,基礎的な内容については概ね定着していると言える。しかしながら,「読
むこと」のうち,適切な疑問詞を用いて文を組み立てる力や,「話すこと」でwh 疑問文の問いに
対して適切に応答する力を問う問題では,それぞれ通過率59.0%(県 64.7%),45.4%(県 35.4%)
となっており,疑問詞を用いた文の定着が不十分であると考えられる。また,タイプⅡでは,根
拠をもって内容を理解する力を問う設問が45.4%(県 35.4%)と,もっとも低く,英文を読む際
には,発問を工夫し,根拠を明らかにしながら内容を理解させることが必要であると言える。
本年度の結果について ◎「基礎・基本」
質問紙調査 (「基礎・基本」定着状況調査
:生徒質問紙調査) ( 全国学力・学習状況調査:学校質問紙調査・児童質問紙調査 )
(1)生活・学習
(2)教科
生徒の回答についての
課題(現状値)
授業改善の方向性や
具体的な取組
学
年 目標値 検証方法
検証
時期
実施
数値
現状値から
の伸び
国
語
授業内容が,生徒の興味や関心が
持てる内容になっていない。
(59.0%)
授業の導入時に,生徒の興味の持て
る工夫をし,学習内容に必然性を持
たせるものをほぼ毎時間の授業で
入れる。
2
肯定的
回答
65%
生徒アンケート 2月
数
学
式を求めるに当たっては,式の意
味を考える時間や考えを述べる
場面が少ない。(60.7%)
授業において,自身が作った式の意
味を述べさせるとともに,出来上が
っている式から考えられる意味を
見出す場面を一度以上設定する。
2
肯定的
回答
30%
生徒アンケート 第2学期
末
理
科
少ない人数で,教え合いをする場
面が少ない。(47.0%)
小グループで,自分の考えたことを
説明したり,発表したり,教え合い
をする場面を授業につき一度以上
設定する。
2
肯定的
回答
65%
生徒アンケート 2月
英
語
自分の考えや,経験した出来事な
どを英語でスピーチさせる場面
が少ない。(68.9%)
これまでにもスピーチをする場面
は設けているが,スピーチに限ら
ず,日々の授業から英語で自分の考
えや感想を述べさせる場面をほぼ
毎時間設定する。
2
肯定的
回答
75%
生徒アンケート 2月
生徒の回答についての
課題(現状値) 今後の具体的な取組の内容
学
年 目標値 検証方法
検証
時期
実施
数値
現状値から
の伸び
学校の授業の復習をしている生徒は
66.7%,また,自分で計画を立てて学習
している生徒の割合 50.8%で,先を見
通して,計画的に学習する習慣が十分
身についていないと考えられる。
・授業の内容と家庭学習とをリンク
させて,家庭学習をする必要性を感
じさせるような取り組みを全学
年・国社数理英で行う。
・家庭学習ノートの取り組みを見え
る化(提出状況を班毎にグラフにす
る)し,学習意欲をもたせる。
2 70% 生徒アンケート 2月
数学の授業では,式が何を表しているのかを考えたり,式に当てはまる問題を作
ったりしています。
英語の授業では,自分の考えや気持ち,事実などを英語で話しています。
国語の勉強は好きです。
理科の授業では,少ない人数で学習する方がよく分かります。
学校の授業の復習をするようにしています。
自分で勉強の計画を立てています。