- 1 - 平成28年6月14日 高岡農林振興センター
野菜の病害虫防除および当面の技術対策
◆本情報に記載された農薬および使用方法は、平成28年5月末日現在の内容です。 実際の使用にあたっては、ラベルを確認して使用して下さい。 1.ほうれんそう ○アブラムシ対策:成虫の発生が見られれば、アドマイヤーフロアブル(収穫前日) 等で防除する。 ○アザミウマ類対策:発生が見られればスピノエース顆粒水和剤(収穫前日)やアド マイヤーフロアブル(収穫前日)で防除する。 ○ケナガコナダニ対策:播種前にネマモール粒剤30を土壌混和するとともに、2葉 期と4~6葉期にカスケード乳剤(収穫3日前)で防除する。 ①未熟な有機物は投入しない。②多発期となる春・秋作前の堆肥施用は控える。③被害多 発ほ場等では、有機質肥料は施用しない。④間引き株・収穫残渣は直ちに処分す る。⑤防除剤散布前日に1時間程度の潅水と効果の高い展着剤(アプローチBI) の加用。 ○べと病対策:発生が見られたら直ちにランマンフロアブル(収穫3日前)やアリエ ッティ水和剤(収穫前日)で防除を行う。 2.こまつな ○アブラムシ対策:成虫の発生が見られれば、アグロスリン乳剤(収穫前日)、スタ ークル顆粒水溶剤(収穫3日前)等で防除する。 ○キスジノミハムシ対策:播種時にフォース粒剤等を全面土壌混和するとともに、成 虫の発生が見られれば、モスピラン水溶剤(収穫7日前)やスタークル顆粒水溶剤 (収穫3日前)等で防除する。 ○コナガ対策:発生が見られれば、コテツフロアブル(収穫3日前)やアファーム乳 剤(収穫3日前)、バシレックス水和剤(収穫前日)等でローテーション防除する。 ○ナメクジ対策:残渣置き場をほ場から離したり、額縁排水に水が溜まったままの状 態にしないなど耕種的防除を講じるとともに、スラゴ等の防除薬剤を散布する。 3.さといも ○かん水:乾燥が続いたら、早朝又は夕方にうね間かん水を行う。かん水後、うね間 に滞水しないよう、速やかに排水する。 ○芽の整理:複数の出芽がみられる場合は、生育の良い芽を1本残し、残りは除去する。 ○虫害対策:セスジスズメやハスモンヨトウの発生が見られれば、ハクサップ水和剤 (収穫3日前)等で防除する。アブラムシの発生が見られれば、アディオン乳剤(収- 2 - 穫7日前)等で防除する。 ○ハダニ対策:発生が見られれば、サンマイトフロアブル(収穫21日前)等で防除 する。 4.白ねぎ【春まき夏秋・秋冬どり】 ○土寄せ:梅雨に備え、土寄せを行いうね間に排水溝を設ける。但し、土寄せ量は、 生育量に応じて決定し、寄せすぎによって生葉数が減少しないよう、最下位葉の分 岐点以下までとする。 ○排水対策:雨水が速やかに排水されるよう、額縁排水溝の確認・手直しを必ず行う。 土寄せ後にも条排水と額縁排水溝を確実につなぐ。 ○ネキリムシ対策:生育期に被害の発生が見られれば、直ちにネキリエースK(収穫 30日前)等を株元処理する。 ○アザミウマ類対策:ダントツ粒剤(収穫3日前)等による初期防除を徹底する。液 剤防除は、即効性剤・ハチハチ乳剤(収穫3日前)等と遅効性剤・ウララ DF(収 穫前日)等の混用により、薬剤抵抗性の獲得を回避する。発生が多い場合はディア ナSC(収穫前日)、ランネート45DF(収穫7日前)を散布する。 ○ハモグリバエ対策:発生が見られれば、カスケード乳剤(収穫14日前)、アファ ーム乳剤(収穫7日前)等で防除する。 ○さび病対策:ジマンダイセン水和剤(収穫14日前)等で予防するとともに、発生 が見られれば、オンリーワンフロアブル(収穫14日前)やアミスター20フロア ブル(収穫3日前)等で防除する。 ○べと病・疫病対策:梅雨入り前までにアリエッティ水和剤(収穫3日前)で予防防 除する 〇軟腐病対策:7月上旬までの土寄せ時にオリゼメート粒剤を必ず株元散布する。ま た、2 回目のオリゼメートの散布の目安は、1 回目散布の 1 ヶ月後の土寄せ時とし、 使用時期(収穫30日前まで)を考慮して行う。 5.トマト 〇追肥:最終花房肥大終期まで追肥を行い、果実肥大を促す。 〇尻腐果対策:水溶性カルシウム剤(カルプラス500 倍液)を葉面散布する。 〇アザミウマ類対策:ベストガード水溶剤(収穫前日) 、スピノエース顆粒水和剤 (収穫前日)、ウララDF(収穫前日)等でローテーション防除する。 ○オオタバコガ対策:発生が見られれば、アファーム乳剤(収穫前日)等を散布し、発 生初期の防除を徹底する。 〇灰色かび病対策:換気を徹底するとともに、発病前から、アグロケア水和剤(収穫 前日)等、効果が高いバチルスズブチリス剤を散布する。発生が見られれば、薬剤 の系統を確認し、ローテーション防除に努める。
- 3 - ◇灰色かび病防除体系(例) 6.きゅうり ○梅雨の寡日照対策:日照が少なくなれば、摘心・適葉により受光体勢を整える。た だし、草勢が低下している場合は、強い摘心・摘葉は行わない。 ○アブラムシ対策:アグロスリン乳剤(収穫前日)やアドマイヤー水和剤(収穫前日) 等で防除する。 ○アザミウマ対策:アグロスリン乳剤(収穫前日)やコテツフロアブル(収穫前日) 等で防除する。 〇ハダニ対策:発生が見られれば、カネマイトフロアブル(収穫前日)やピラニカE W(収穫前日)等で防除する。 ○うどんこ病対策:ダコニール1000(収穫前日)やフルピカフロアブル(収穫前日) 等で予防するとともに、発生が見られれば、アフェットフロアブル(収穫前日)、 ガッテン乳剤(収穫前日)等で防除する。 ○褐斑病、灰色かび病対策:ダコニール 1000(収穫前日)やフルピカフロアブル(収 穫前日)で予防する。 7.なす ○かん水:乾燥すれば、うね間かん水を行う。 ○アブラムシ対策:アグロスリン乳剤(収穫前日)やアドマイヤー水和剤(収穫前日) 等で防除する。 ○アザミウマ対策:アグロスリン乳剤(収穫前日)やコテツフロアブル(収穫前日) 等で防除する。 ○ハダニ、チャノホコリダニ対策:カネマイトフロアブル(収穫前日)、ピラニカEW (収穫前日)等で防除する。 ○オオタバコガ対策:アファーム乳剤(収穫前日)やコテツフロアブル(収穫前日) 等で防除する。 ○病害対策:梅雨期には褐色腐敗病や疫病が発生しやすくなるので、フォリオゴール 発生前 アグロケア水和剤(低温期) インプレッション水和剤 発生初期 1回目 アフェットフロアブル(1作1回のみ使用) その後(発生状況に応じて) ① ミスター20フロアブル または ダイマジン ②ゲッター水和剤 または スミブレンド水和剤 ※前年効果が弱かった圃場では使用しない ③ロブラール水和剤 ④フルピカフロアブル ⑤セイビアーフロアブル20
- 4 - ド(収穫前日)、プロポーズ顆粒水和剤(収穫前日)等で防除する。 ○灰色かび病対策:ダコニール1000(収穫前日)等で予防するとともに、発生が見ら れればゲッター水和剤(収穫前日)やスミレックス水和剤(収穫前日)で防除する。 8.にんじん 【春まき】 ○かん水:本葉7葉期までは乾燥すると根の肥大が抑制されるとともに、その後の降 雨によって裂根が多発することから、乾燥が続けば定期的に頭上潅水を行う。 ○排水対策:降雨後、長時間滞水しないよう、排水溝の確認・手直しを行う。 ○害虫対策:ヨトウムシの発生が見られれば、ランネート45DF(収穫前日)等で 防除する。 ○黒葉枯病対策:定期的にダコニール1000(収穫7日前)等を散布して予防するとと もに、発生が見られれば、ロブラール水和剤(収穫14日前)やストロビーフロア ブル(収穫7日前)で防除する。 ○雑草対策:雑草の種類に応じて、ロロックス(主に広葉雑草)やナブ乳剤(イネ科 雑草)を散布する。 【夏まき】 ○排水対策:6~7月は天候が不安定な場合が多いことから、早めに弾丸暗渠及び額 縁排水溝の設置など、排水対策を実施しておく。 ○雑草対策:ほ場に雑草が繁茂している場合は、①うね立てまで1カ月以上余裕があ る場合は湛水、代かきを実施する、②うね立てまで1カ月未満の場合はラウンドア ップマックスロード(除草剤)で枯殺しておく。 ○かん水準備:播種後、乾燥すると発芽率が低下することから、事前にかん水装置を 準備しておく。 9.キャベツ【春まき】 ○Ca欠症対策:乾燥が続けば、Ca欠症の発生が懸念されるので、畦間かん水を行 うか、水溶性カルシウム剤(カルプラス500 倍液)を葉面散布する。 ○コナガ、アオムシ対策:発生初期から、作用の異なる数種の薬剤をローテーション 散布し、防除効果を高める。今後、降雨日が多くなることから、降雨の影響を受け にくい薬剤(プレバゾンフロアブル5:収穫前日、プレオフロアブル:収穫7日前 まで)を用いる。 ○カブラハバチ対策:発生が見られれば、マラソン乳剤(収穫前日)等で防除する。 ○アブラムシ対策:発生が見られれば、モスピラン水溶剤(収穫7日前)やアディオ ン乳剤(収穫3日前)等で防除する。 10.スイートコーン ○かん水:乾燥が続いたら、早朝又は夕方に畦間かん水を行う。かん水後、畦間に滞
- 5 - 水しないよう、速やかに排水する。 ○追肥:1回目は草丈30~40㎝(本葉7~8枚のとき)、2回目は雄穂抽出はじ めに、1回あたりチッソ成分で5kg/10a を畦間に施用する。 ○害虫対策:アブラムシの発生が見られたら、アグロスリン乳剤(収穫7日前)オル トラン水和剤やモスピラン水溶剤(収穫前日)等で、アワヨトウの発生が見られた ら、アグロスリン乳剤(収穫7日前)やトレボン乳剤(収穫7日前)で防除する。 ○アワノメイガ対策:①雄穂抽出はじめにパダン粒剤4、②雌穂の絹糸抽出時にダイ アジノン粒剤5(収穫14日前)、③収穫7日前までにパダン粒剤4を、株の上か ら均一に散粒する。 ※それでも発生が見られる場合は、プレバソンフロアブル5等で防除する。 11.たまねぎ ○収穫:茎葉が全て倒伏してから、7~10日後に収穫する。掘り上げ後、うね上で 1~2日地干しし、できるだけよく乾かしてから回収する。 12.ばれいしょ ○疫病・軟腐病対策:梅雨期に多発することから、薬剤の特性(浸透移行性、耐雨性) を考慮した防除体系により、散布間隔が10日以上開かないよう定期的に防除する。 ○メヒシバ対策:発生がみられる場合は、ナブ乳剤をうね間の雑草茎葉に散布する。 ○収穫時期:茎葉が黄変した頃が収穫時期の目安であり、必ず試し掘りを行い、肥大 状況を確認する。 ○茎葉刈取:収穫時の剥皮を防止するため、掘り取り予定の7~10日前の好天日に 茎葉を刈り取る。処理高さは、地際から 10cm 程度の高さで行う。※茎葉処理後の 軟腐病の発生を防ぐため、茎葉処理後にZボルドーを散布する。 ○掘取・回収:晴天日からやや曇天日の圃場が乾いている状態の日に掘り取り、うね 上で2~3時間乾かし、土が落ちやすくなってから回収する。 13.かぼちゃ ○疫病・べと病対策:梅雨入り前までにジマンダイセン水和剤(収穫21日前)等で 予防する。その後、フェスティバルC水和剤(収穫3日前)を散布する。 ○アブラムシ対策:発生が見られる場合は早めにアグロスリン乳剤(収穫前日)等で 防除する。 時期 薬剤名 6/上~中 (梅雨入り直後) プロポーズ顆粒水和剤(収穫7日前・3回まで) 6/中下 カスミンボルドー (収穫7日前・3回まで) 6/下~7/上 ランマンフロアブル (収穫7日前・4回まで) 7/上~中 カスミンボルドー (収穫7日前・3回まで)