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信用事業法務第 1 回予想問題 [ 問 -1] 貯金契約 貯金債権の法的性質等について, 誤っているものは次のうちどれですか (1) 貯金通帳は, 財産的価値を表章する有価証券であり, 貯金通帳がなければ権利の行使をすることができない (2) 貯金債権は, 貯金者 ( 債権者 ) が特定されている指

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信用事業法務

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信用事業法務 第1回 予想問題

[問-1]貯金契約・貯金債権の法的性質等について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 貯金通帳は,財産的価値を表章する有価証券であり,貯金通帳がなければ権利の行使をすること ができない。 (2) 貯金債権は,貯金者(債権者)が特定されている指名債権である。 (3) 貯金契約は,金銭等を実際に授受することが契約成立の要件となる要物契約である。 (4) 貯金契約は,金融機関が預かった金銭等を融資等で運用した後に,同等・同量の金銭等を貯金者 に返還する消費寄託契約である。 (5) 貯金通帳には,金融機関が善意・無過失で通帳の所持人に貯金を払い戻せば,所持人が無権利者 でも免責されるという免責証券としての性質がある。 [問-2]普通貯金規定にもとづく貯金口座の強制解約について,誤っているものは次のうちどれです か。 (1) 普通貯金口座の名義人が存在しないことが明らかになった場合には,金融機関は当該普通貯金口 座を解約できる。 (2) 普通貯金口座が名義人の意思によらず開設されたことが明らかになった場合には,金融機関は当 該普通貯金口座を解約できる。 (3) 貯金者が普通貯金通帳を第三者に譲渡した場合には,金融機関は当該普通貯金口座を解約できる。 (4) 普通貯金が法令や公序良俗に反する行為に利用され,またはそのおそれがあると認められる場合 には,金融機関は当該普通貯金口座を解約できる。 (5) 届出のあった氏名,住所にあてて金融機関が通知または送付書類を発送したが,宛先不明で返送 された場合であっても,金融機関はただちに当該普通貯金口座を解約できる。 [問-3]甲金融機関の窓口担当者が,Aの普通貯金口座に入金するために現金 100 万円を預かったが, 誤ってBの普通貯金口座に入金処理した場合の法律関係について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 普通貯金口座元帳のBの口座に 100 万円の入金記帳をしたときは,Bの普通貯金債権が成立する。 (2) Bの普通貯金通帳に 100 万円の入金記帳をしたときは,Bの普通貯金債権が成立する。 (3) 甲金融機関の担当者による誤入金であるので,Bの普通貯金債権は成立しない。 (4) Bの普通貯金通帳に入金記帳をしたときは,Bの承諾を得なければ 100 万円の入金を取り消すこ とはできない。 (5) AはBに対し,ただちに不当利得として,100 万円の返還請求をすることができる。 [問-4]金融機関の守秘義務について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 裁判所から貯金残高の調査嘱託を受けたときは,貯金者の同意なく残高を開示しても守秘義務に は違反しない。

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(2) 貯金者の債権者代理人弁護士から貯金残高の照会を受けたときは,貯金者の同意なく残高を開示 しても守秘義務には違反しない。 (3) 税務当局から法律の規定にもとづいて貯金残高の照会を受けたときは,貯金者の同意なく残高を 開示しても守秘義務には違反しない。 (4) 貯金者について相続が開始した場合において,共同相続人の1人から被相続人の貯金口座の取引 経過について照会を受けたときは,他の共同相続人の同意なく取引経過を開示しても守秘義務には 違反しない。 (5) 貯金者について相続が開始した場合において,共同相続人の1人から被相続人の貯金口座につい て残高証明書の発行依頼を受けたときは,他の共同相続人の同意なく残高証明書を発行しても守秘 義務には違反しない。 [問-5]犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)にもとづく疑わしい取引の 届出について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関が疑わしい取引の届出を行った場合は,届出後すみやかに対象顧客に届出を行ったこと を書面で通知しなければならない。 (2) 金融機関は,金融庁が公表した「疑わしい取引の参考事例」の類型に該当する取引があったとき は,「疑わしい取引」と認められるかどうかにかかわらず届出を行わなければならない。 (3) 金融機関は,金融庁が公表した「疑わしい取引の参考事例」の類型に該当しない取引については, 「疑わしい取引」と判断しても届出を行わなくてよい。 (4) 疑わしい取引の届出義務は,JA・JF等金融機関にのみ課せられている。 (5) 金融機関が疑わしい取引であると認識した場合は,口座開設を断ったときであっても,金融機関 は届出義務を負う。 [問-6]取引先の相続について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 嫡出でない子(婚外子)の法定相続分は,嫡出子の2分の1である。 (2) 相続を放棄した者の子には,代襲相続は認められない。 (3) 相続開始時に兄弟姉妹の子が死亡している場合,その子(兄弟姉妹の孫)が再代襲することは認 められない。 (4) 父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の法定相続分は,父母の双方を同じくする兄弟姉妹の法定 相続分の2分の1である。 (5) 兄弟姉妹には,遺留分は認められない。 [問-7]貯金の消滅時効について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 普通貯金の消滅時効は,貯金者が最後に入出金した時もしくは貯金通帳を記帳した時から進行す る。 (2) 当座貯金の消滅時効は,当座勘定契約が終了した時から進行する。 (3) 通知貯金の消滅時効は,据置期間を経過した時から進行する。 (4) 定期貯金の消滅時効は,預入日から進行する。

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(5) 自動継続定期貯金の消滅時効は,貯金者による解約の申入れなどにより,それ以降自動継続の取 扱いがされることがなくなった満期日が到来した時から進行する。 [問-8]当座勘定取引の解約について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関は,正当な理由がある場合にかぎり当座勘定取引を解約することができる。 (2) 金融機関から当座勘定取引を解約するときは,解約の通知は書面によらなければならない。 (3) 当座勘定取引先から当座勘定取引を解約するときは,解約の通知は書面による必要はない。 (4) 金融機関が,当座勘定取引の解約の通知を届出の住所にあてて発信した場合に,その通知が到達 しなかったときは,通常到達すべき時に到達したものとみなされる。 (5) 当座勘定取引先が手形交換所の取引停止処分を受けたときは,何ら通知を要することなくただち に解約の効力が生じる。 [問-9]犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(振り込め詐欺 救済法)について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 振り込め詐欺救済法は,預貯金口座等への振込みを利用して行われた詐欺等の犯罪行為により被 害を受けた者の財産的被害の迅速な回復等に資することを目的としている。 (2) 被害回復分配金は,貯金保険機構から拠出される。 (3) 金融機関が犯罪利用預貯金口座等の疑いがあると認めるときは,この法律にもとづいて当該預貯 金口座等に係る取引の停止等の措置を適切に講じることとされている。 (4) 犯罪被害額の総額が消滅預貯金等債権の額を超えるときは,被害回復分配金は各支払該当者決定 を受けた者の犯罪被害額に対する割合に応じて支払われる。 (5) 当該対象犯罪行為に関連して不正な利益を得た者は,被害回復分配金の支払を受けることはでき ない。 [問-10]民事執行法による貯金の差押え等について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 差押えの効力は,差押命令が第三債務者(金融機関)に送達された時に生じる。 (2) 差押えの効力が生じると,第三債務者(金融機関)は債務者(貯金者)に対する弁済を禁止され る。 (3) 転付命令が確定した場合,差押債権者の債権等は,転付命令が第三債務者(金融機関)に送達さ れた時に弁済されたものとみなされる。 (4) 複数の差押えが競合している場合でなければ,第三債務者(金融機関)は供託することはできな い。 (5) 差押命令が債務者(貯金者)に送達された日から1週間が経過すると,差押債権者は取立権を行 使できる。 [問-11]取引の相手方について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 日本国籍を有しない者も,融資取引の相手方とすることができる。 (2) 未成年者との融資取引については,その者が婚姻しているかどうかにかかわらず,法定代理人の

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同意を得る必要がある。 (3) 権利能力なき社団は,法人格が認められていないので,融資取引の相手方とはならない。 (4) 取締役会が設置されている株式会杜との融資取引は,代表取締役が取引の相手方となるが,融資 金額の多寡にかかわらず,取締役会の承認が必要となる。 (5) 成年被後見人との融資取引は,本人が正常な判断能力を有している状態である場合には,本人を 取引の相手方として差し支えない。 [問-12]農協取引約定書および漁協取引約定書(以下「基本取引約定書」という)について,誤って いるものは次のうちどれですか。 (1) 基本取引約定書は,融資取引の開始時に取り交わせば,融資実行のつど取り交わす必要はない。 (2) 基本取引約定書を取り交わさずに行った融資契約は,常に無効となる。 (3) 基本取引約定書を取り交わしても,金融機関に融資義務が生じるわけではない。 (4) 基本取引約定書の約定内容と金銭消費貸借契約証書など個別約定書の約定内容が抵触するとき は,原則として個別約定書の約定内容が優先して適用される。 (5) 基本取引約定書の規定は,約定書を取り交わした店舗だけでなく,その金融機関のすべての本支 店との取引に共通して適用される。 [問-13]証書貸付について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 証書貸付の弁済期限を延長すると,債権の同一性は失われる。 (2) 証書貸付債権は,法律上,譲渡が禁止されている。 (3) 取引先が金銭の交付と同視しうる経済的利益を受けても,現実に金銭の交付がなければ,証書貸 付は成立しない。 (4) 証書貸付の契約書を,強制執行認諾文言のある公正証書で作成した場合には,当該契約書は強制 執行の際の債務名義となる。 (5) 証書貸付の法的性質は,金銭の消費寄託契約である。 [問-14]当座勘定取引に付帯する当座貸越について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 取引期限を定めない当座貸越契約は,無効である。 (2) 基本取引約定書の規定は,当座貸越取引にも適用される。 (3) 当座貸越契約が成立すると,金融機関は,呈示された手形・小切手等の金額が極度額を超える場 合でも,その不足金を支払う義務を負う。 (4) 債権保全を必要とする相当の事由がある場合でも,金融機関は貸越を中止することができない。 (5) 取引先に貸越元利金の即時支払義務が生じると,当座貸越契約は当然に解約となる。 [問-15]割引手形の買戻請求権について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 割引依頼人の保証人の貯金について差押命令が発送された場合には,当然に買戻請求権が発生す る。 (2) 割引手形が適法に呈示されたが不渡りになった場合には,金融機関は,割引依頼人に対し,買戻

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請求権と遡求権を行使することができる。 (3) 割引手形の買戻請求権の消滅時効期間は,5年である。 (4) 割引手形が不渡りになった場合には,主債務者が異なる他の割引手形すべてについても,当然に 買戻請求権が発生する。 (5) 金融機関が割引手形の買戻請求権を自働債権として相殺する場合には,同時に手形を返還するこ とを要しない。 [問-16]保証について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 保証契約は,書面でしなければその効力を生じない。 (2) 保証は,保証人の責任財産によって主債務の履行を確保するものであることから,物的担保とも いわれている。 (3) 保証契約は,融資契約と同時でなければ締結することができない。 (4) 取締役会が設置されている株式会社がその代表取締役の債務を保証する場合には,株主総会の承 認を受けなければならない。 (5) 主債務者の委託を受けた保証人とその委託を受けていない保証人とは,主債務者に対する求償権 の範囲は同じである。 [問-17]連帯保証について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 連帯保証は,保証人が主債務者と連帯して債務を負担する保証である。 (2) 保証行為自体が商行為のときは,連帯の特約がなくても連帯保証になる。 (3) 連帯保証人は,催告の抗弁権,検索の抗弁権を有しない。 (4) 連帯保証人に対する請求は,主債務の時効中断事由となる。 (5) 同一の債務について連帯保証人が数人いる場合には,各連帯保証人は主債務の額を平等の割合で 分割した額についてのみ保証債務を負担する。 [問-18]貸金等根保証契約について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 被保証債務に貸金債務が含まれている根保証契約であれば,保証人が法人であっても貸金等根保 証契約に該当する。 (2) 貸金等根保証契約は,極度額を定めなければ,その効力を生じない。 (3) 極度額は,主債務の額に対する割合をもって上限の金額を定めることもできる。 (4) 元本確定期日を定めなかった場合には,その元本確定期日は契約締結の日から5年を経過する日 となる。 (5) 元本確定期日の定めがある場合には,その到来前に主債務者が死亡しても,主債務の元本は確定 しない。 [問-19]普通抵当権と根抵当権の異同について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 普通抵当権は特定の債権を担保するが,根抵当権は被担保債権の範囲を限定しなくとも債権者と 債務者間に生じるあらゆる債権を包括的に担保する。

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(2) 普通抵当権も根抵当権も契約によって設定することができるが,対抗要件を備えるためには登記 が必要となる。 (3) 普通抵当権では,登記簿等により被担保債権の額を確認することができ,根抵当権では,登記簿 等により被担保債権の範囲や極度額等を確認することができる。 (4) 普通抵当権では,被担保債権が主債務者によって弁済されると抵当権は消滅するが,確定前の根 抵当権では,被担保債権が弁済されても根抵当権は消滅しない。 (5) 普通抵当権はその被担保債権が保証人によって弁済されると保証人に移転するが,確定前の根抵 当権はその被担保債権が保証人によって弁済されても保証人に移転しない。 [問-20]根抵当権の元本の確定について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 元本の確定後に発生する利息・損害金は,確定時に存している元本に付帯するものであっても, その根抵当権によって担保されない。 (2) 根抵当権は,元本が確定すると普通抵当権に転化する。 (3) 元本が確定した後でも,根抵当権の極度額の変更を行うことができる。 (4) 元本が確定すると,根抵当権の極度額は,現に存する債務の額と以後2年間に生ずる利息・損害 金の額に,当然に減額される。 (5) 債務者が元本確定後の根抵当権の被担保債権を全額弁済しても,その根抵当権は当然には消滅し ない。 [問-21]消滅時効について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 時効の利益は,時効が完成する前であっても放棄することができる。 (2) 主債務者に対する時効の中断は,保証人に対してもその効力を生じる。 (3) 連帯保証人が債務を承認すると,主債務者についても時効が中断する。 (4) 主債務者が時効の利益を放棄すると,保証人はその時効を援用することができなくなる。 (5) 債務者が時効完成後に債務の承認をした場合でも,時効完成の事実を知らなかったときには,そ の後その時効の援用をすることができる。 [問-22]債務の弁済について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関からの借入債務は,金融機関が債務者の住所地において取り立てるべき取立債務である。 (2) 受取証書の交付は,弁済金を受領した後で足り,弁済と同時履行の関係に立たないものとされて いる。 (3) 金銭消費貸借契約証書などの債権証書がある場合において,債務者が全部の弁済をしたときは, その証書の返還を請求することができる。 (4) 自己宛小切手(預手)による支払では,債務の本旨に従った弁済とは認められない。 (5) 債務者が元本のほか利息を支払うべき場合において,弁済者がその全部を消滅させるのに足りな い給付をしたときは,まず利息に充当しなければならず,当事者の合意によって元本に充当するこ とはできない。

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[問-23]第三者の弁済と代位に関する記述について,誤っているものの組合せは,次のうちどれです か。 a 法律上の利害関係を有しない第三者は,債務者の意思に反して弁済をすることができない。 b 代位者は,自己の求償権の範囲内において,債権者が有していた債権および担保権を行使すること ができる。 c 債権の一部について代位弁済があった場合には,弁済者は債権者とともに債権者の有していた抵当 権を行使することができ,それが実行された場合における売却代金の配当も,両者の債権額に応じて 実施される。 d 代位弁済によって全部の弁済を受けた債権者は,債権に関する証書およびその占有にある担保物を 代位者に交付することを要する。 e 保証人が債権者に対し,その担保保存義務を免除する旨の特約は無効である。 (1) a,c (2) a,d (3) a,e (4) b,d (5) c,e [問-24]相殺について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 相殺通知は,配達証明付内容証明郵便によらなければその効力を生じない。 (2) 相殺を行うには,相手方の承諾を要する。 (3) 相殺通知を不要とする特約は,第三者に対する関係ではその効力を有しない。 (4) 保証人の貯金と相殺する場合でも,相殺通知は主債務者に対して行わなければならない。 (5) 金融機関は,自働債権である貸付金の弁済期が到来しても,受働債権である定期貯金の満期が到 来していなければ相殺することはできない。 [問-25]債務引受について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 免責的債務引受が行われると,従来の債務者は債権関係から離脱する。 (2) 重畳的債務引受は,債務者の意思に反しても行うことができる。 (3) 免責的債務引受が行われると,その債務について第三者により設定された抵当権は,設定者の同 意の有無にかかわらず存続する。 (4) 重畳的債務引受が行われると,引受人は従来の債務者と連帯して債務者になる。 (5) 元本の確定前に根抵当権の被担保債務について債務引受があった場合には,根抵当権者は引受人 の債務について,その根抵当権を行使することはできない。 [問-26]内国為替取引の当事者の法律関係等について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 振込依頼人と仕向金融機関の振込契約は,振込依頼時に被仕向金融機関に受取人の貯金口座が存 在しないと成立しない。 (2) 仕向金融機関は振込依頼人に対して,受取人の貯金口座に振込金が入金されて振込事務が完了す

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るまで,委任契約の受任者としての義務を負う。 (3) 受取人の貯金口座に振込金を入金記帳しても,金融機関間の決済が完了していなければ受取人の 貯金として被仕向金融機関は払出しに応じることはできない。 (4) 代金取立の取立依頼人と委託金融機関の法律関係は,証券類の取立事務を内容とする委任契約の 委任者と受任者の関係にある。 (5) 代金取立の受託金融機関と取立証券類の支払人の法律関係は,証券類の取立事務を内容とする委 任契約の委任者と受任者の関係にある。 [問-27]振込規定に定める仕向金融機関の取扱いについて,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 振込依頼書による振込の場合には,金融機関が振込の依頼を承諾し,振込資金等を受領した時に 振込契約が成立するものとしている。 (2) 振込機による振込の場合には,金融機関のコンピュータ・システムにより振込の依頼内容を確認 した時に振込契約が成立するものとしている。 (3) 振込契約が成立したときは,金融機関は振込資金受取書等を依頼人に交付するものとしている。 (4) 振込依頼人が振込依頼書に記入し,または振込機に入力した事項が,振込依頼人と仕向金融機関 の間の振込依頼内容となる。 (5) 仕向金融機関は,振込依頼書の記載の不備または振込機への誤入力によって生じた損害について は,責任を負わない。 [問-28]代金取立規定について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 手形,小切手,公社債等の証券類のうち,ただちに貯金口座に受け入れることができるものは代 金取立として取り扱う。 (2) 金融機関は,取立依頼を受けた手形,小切手の手形要件,小切手要件の白地を補充する義務を負 う。 (3) 手形交換によって支払呈示のできない証券類については,支払人に取立受託の旨の通知を発信す るにとどめ,支払のための呈示をする義務を負わない。 (4) 証券類の取立を他の金融機関に委託して行う場合には,取立依頼人の指示した時期,方法により 発送しなければならない。 (5) 代金取立の委託にもとづく依頼人の権利は,代金取立受託証により譲渡,質入をすることができ る。 [問-29]代金取立手形が不渡りになった際の金融機関の取扱いについて,誤っているものは次のうち どれですか。 (1) 委託金融機関は取立依頼人に対してただちに不渡りになった旨の通知を,届出の住所あてに発信 する。 (2) 委託金融機関が,不渡りになった手形を返却するときに取立委任印を抹消しても,その手形の裏 書の連続を欠くことにはならない。 (3) 委託金融機関は不渡りになった証券類を,取立依頼人の届出の住所あてに返送する。

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(4) 受託金融機関は受託店(手形の支払場所)の所属する手形交換所に不渡届を提出する。 (5) 不渡りになった証券類については,あらかじめ書面による依頼を受けたものにかぎり,権利保全 の手続をする。 [問-30]約束手形の必要的記載事項ではないものは,次のうちどれですか。 (1) 約束手形文句 (2) 手形番号 (3) 満 期 (4) 振出日 (5) 支払地 [問-31]約束手形用法に関する記述について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 手形用紙は,他の当座勘定に流用したり,他人に譲り渡したりすることができる。 (2) 手形用紙を紛失し,または盗まれた場合,所定の用紙によりただちに金融機関に届け出る。 (3) 金額を誤記した場合は,訂正せず新しい手形用紙を使用する。 (4) 金額をアラビア数字で記入したときは,文字による複記をしてはならない。 (5) 振出日や受取人の記載は,できるだけ記入しなければならない。 [問-32]裏書の抹消について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 裏書が抹消されたことにより裏書が連続しないこととなる場合には,手形は無効となる。 (2) 被裏書人名のみが抹消されている場合,裏書の連続の関係においては白地式裏書となる。 (3) 一度手形を裏書譲渡した者が被裏書人から手形の譲渡を受ける場合は,必ず戻裏書の方法によら なければならず,被裏書人への裏書を抹消するだけでは裏書は連続しない。 (4) 裏書の上に二重線が引かれていたとしても,抹消者の印章が押印されていなければ抹消の効力は 生じない。 (5) 抹消権限のある者による裏書の抹消でなければ,抹消の効力は生じない。 [問-33]約束手形の遡求について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 無担保裏書をした裏書人は,遡求義務を負担しない。 (2) 統一手形用紙では,支払拒絶があったことの証明のための支払拒絶証書の作成は免除されている。 (3) 受取人が白地のままとされている手形の支払呈示であっても,その呈示者は遡求権を確保するこ とができる。 (4) 手形法所定の期間内に支払呈示をしないと,手形の所持人は,遡求権を確保することができない。 (5) 振出人は遡求義務者ではないが,遡求義務者とともに手形所持人に対して合同責任を負う。

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[問-34]支払期日が 2018 年7月6日となっている約束手形の支払呈示期間の最終日は,次のうちど れですか。 ▽ 7月のカレンダー 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ○16E A 17 18 19 20 21 (16 日は祝日) (1) 7月8日 (2) 7月9日 (3) 7月 10 日 (4) 7月 16 日 (5) 7月 17 日 [問-35]手形の偽造・変造について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 権限のない者が手形上の記載を変更することを,手形の変造という。 (2) 他人の名義を無断で使用して手形行為をすることを,手形の偽造という。 (3) 手形の振出人名義が偽造されたとしても,本人が追認すれば,本人に効力が生じる。 (4) 手形の偽造者は,不法行為による損害賠償責任を負うことはあるが,手形法上の責任を負うこと はない。 (5) 手形が変造された場合においては,変造後の署名者は変造後の文言に従って責任を負い,変造前 の署名者は原文言に従って責任を負う。 [問-36]小切手の依頼返却について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 小切手の依頼返却とは,いったん交換に持ち出した小切手について,振出人の依頼により持出金 融機関から支払金融機関に対して小切手の返却を依頼することをいう。 (2) 依頼返却は,小切手法により認められている取扱いである。 (3) 依頼返却小切手の返還方法は,店頭返還の方法によらなければならない。 (4) 依頼返却された小切手は,再度手形交換に持ち出すことはできない。 (5) 取引停止処分を回避するために依頼返却が行われると,いったんなされた支払呈示および支払拒 絶の効力は失われる。 [問-37]線引小切手について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 線引は,小切手法により定められている制度である。 (2) 一般線引小切手は,小切手の表面に2条の平行線を引いてあるもの,または平行線の間に「銀行」 またはこれと同一の意義を有する文字を記載したものをいい,特定線引小切手は,2条の平行線の 間に特定の金融機関の名称を記載したものをいう。 (3) 一般線引小切手については,支払金融機関は,他の金融機関または支払金融機関の取引先に対し

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てのみ支払うことができる。 (4) 特定線引小切手については,指定された金融機関に対してのみ支払うことができるが,被指定金 融機関が支払金融機関の場合,自己の取引先に対してのみ支払うことができる。 (5) 一般線引小切手を特定線引小切手に,特定線引小切手を一般線引小切手に変更することができる。 [問-38]公示催告・除権決定について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 手形を紛失した手形の所持人は,所持人の住所地を管轄する地方裁判所に,公示催告手続の申立 てをすることができる。 (2) 公示催告手続の申立てを受けた裁判所は,手形の所持人に対し,「一定の期間内に権利を争う旨 の申述をし,かつ,その手形を提出すべき」旨を公告によって催告することになる。 (3) 一定の期間内に権利を争う旨の申述がないときは,裁判所は手形を無効にする効果を生じさせる 除権決定をする。 (4) 除権決定がなされても,その前に手形を善意取得した者は,当該手形に表章された手形上の権利 を失わない。 (5) 手形の除権決定を得た公示催告の申立人は,手形を所持しなくとも,当該手形による権利を主張 することができるようになる。 [問-39]手形交換所の取引停止処分について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 手形・小切手について,2年の間に2回不渡りを出した者は,取引停止処分を受ける。 (2) 取引停止処分の期間は,取引停止処分日から起算して2年である。 (3) 取引停止処分の対象となる取引は,普通貯金取引および貸出の取引である。 (4) 取引停止処分を受けた者は,全国すべての手形交換所参加金融機関で取引が停止される。 (5) 取引停止処分があると,当座勘定取引も自動的に解約される。 [問-40]電子記録債権について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 電子記録債権は,発生記録をすることによって発生する。 (2) 電子記録債権は,分割することができる。 (3) 電子記録債権は,譲渡記録をすることによって譲渡することができる。 (4) 電子記録保証に係る電子記録債権は,保証記録をすることによって発生する。 (5) 電子記録債権は,5年間行使されないときは,時効消滅記録をすることによって時効消滅する。 [問-41]貸金庫取引について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 貸金庫契約の法的性質は,金庫の賃貸借契約であると解されている。 (2) 貸金庫の内容物は,強制執行の対象とすることができない。 (3) 災害など不可抗力によって格納品に損害が生じた場合,原則として金融機関は責任を負わない。 (4) 貸金庫の使用権は,転貸または質入れすることはできない。 (5) 借主は,貸金庫契約をいつでも解約することができる。

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[問-42]民法上の無効・取消について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 公の秩序または善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は,無効である。 (2) 無効の行為は,追認によってもその効力は生じない。 (3) 取り消された行為は,はじめから無効であったものとみなされる。 (4) 取り消すことができる行為は,追認された後であっても取り消すことができる。 (5) 取消権は,追認できる時から5年間行使しないときは,時効によって消滅する。 [問-43]金融商品取引法に規定された適合性の原則の判断根拠に該当しないものは,次のうちどれで すか。 (1) 顧客の知識 (2) 経 験 (3) 財産の状況 (4) 家族構成 (5) 金融商品取引契約を締結する目的 [問-44]金融機関の行う株式払込事務について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 募集設立の場合には,株式払込事務を受託した金融機関は,発起人の請求によって株式払込金保 管証明書を交付しなければならない。 (2) 発起設立の場合には,株式払込事務を受託した金融機関は,発起人の請求によって株式払込金保 管証明書を交付しなければならない。 (3) 株式払込金保管証明書を交付した払込取扱金融機関は,この証明書に記載された払込金額が事実 と異なる場合には,成立後の会社に対して現実の払込金額を対抗することができる。 (4) 募集設立においては,払込取扱金融機関は,会社成立前であっても発起人や取締役に株式払込金 を返還することができ,成立後の会社に払込金返還を対抗することができる。 (5) 払込取扱金融機関の役職員が株式の仮装払込である「預合い」に応じても,刑事責任を問われる ことはない。 [問-45]銀行法上,銀行の固有業務とされているものは,次のうちどれですか。 (1) 両 替 (2) 為替取引 (3) 国債の引受け (4) 債務の保証 (5) デリバティブ取引

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[問-46]民法上の期限の利益等について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 期限は,債務者の利益のために定めたものと推定されている。 (2) 期限の利益は放棄することができるが,これによって相手方の利益を害することはできない。 (3) 当事者の合意によって,民法で定められていない事由を期限の利益の喪失事由として定めても, 効力を生じない。 (4) 債務者が破産手続開始の決定を受けた場合には,債務者は,期限の利益を主張することができな い。 (5) 債務者が担保を提供する義務を負う場合において,これを提供しないときは,債務者は,期限の 利益を主張することができない。 [問-47]民法上の意思表示について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 隔地者に対する意思表示は,到達主義を原則としている。 (2) 相手方の詐欺や強迫によって行われた意思表示は無効であり,善意の第三者にも意思表示の無効 を主張しうる。 (3) 表意者が通知を発した後に死亡した場合であっても,通知が到達すれば意思表示は有効となる。 (4) 未成年者に対する意思表示は,その法定代理人がその意思表示を知った後でなければ,意思表示 を相手方に対抗することはできない。 (5) 意思表示において,法律行為の要素(意思表示の内容のうち重要な部分)に錯誤があった場合, その意思表示は無効となる。 [問-48]消費者契約法について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 消費者契約法における「消費者契約」とは,消費者と事業者との間で締結される契約をいう。 (2) 消費者契約法における「事業者」は,法人に限られる。 (3) 事業者の債務不履行により消費者に生じた損害を賠償する責任の全部を免除する消費者契約の 条項は,無効となる。 (4) 事業者が消費者契約の勧誘に際し,重要事項について事実と異なることを告げ,消費者が告げら れた内容が事実であると誤認をして契約の承諾をしたときは,消費者はこれを取り消すことができ る。 (5) 消費者契約法の規定は,労働契約については適用されない。 [問-49]個人情報の保護に関する法律について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 「個人情報」とは,生存する個人に関する情報であって,特定の個人を識別することができるも のである。 (2) メールアドレスであっても,個人情報に該当する場合がある。 (3) 法人の機関である代表取締役個人の情報は,個人情報に該当する。 (4) 官報や新聞等で公表されている個人の情報は,個人情報に該当しない。 (5) 防犯カメラの映像でも,それによって特定の個人を識別できれば,個人情報に該当する場合があ る。

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[問-50]取締役会設置会社について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 公開会社は,取締役会設置会社としなくてはならない。 (2) 取締役会設置会社の業務は,すべての取締役が個々に代表して執行することができる。 (3) 取締役会設置会社における取締役は,3人以上でなければならない。 (4) 取締役会非設置会社は,定款を変更して取締役会設置会社になることができる。 (5) 取締役会設置会社における株主総会は,会社法に規定する事項および定款で定めた事項だけを決 議することができる。

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信用事業法務 第1回 解答と解説

【貯金】 [問-1]貯金契約・貯金債権の法的性質等について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 貯金通帳は,財産的価値を表章する有価証券であり,貯金通帳がなければ権利の行使をすること ができない。 (2) 貯金債権は,貯金者(債権者)が特定されている指名債権である。 (3) 貯金契約は,金銭等を実際に授受することが契約成立の要件となる要物契約である。 (4) 貯金契約は,金融機関が預かった金銭等を融資等で運用した後に,同等・同量の金銭等を貯金者 に返還する消費寄託契約である。 (5) 貯金通帳には,金融機関が善意・無過失で通帳の所持人に貯金を払い戻せば,所持人が無権利者 でも免責されるという免責証券としての性質がある。 貯金契約・貯金債権の法的性質等(【テキスト1】7~10 頁) 正解(1) 貯金通帳は,貯金債権の存在を証拠立てる証拠証券である。 [問-2]普通貯金規定にもとづく貯金口座の強制解約について,誤っているものは次のうちどれです か。 (1) 普通貯金口座の名義人が存在しないことが明らかになった場合には,金融機関は当該普通貯金口 座を解約できる。 (2) 普通貯金口座が名義人の意思によらず開設されたことが明らかになった場合には,金融機関は当 該普通貯金口座を解約できる。 (3) 貯金者が普通貯金通帳を第三者に譲渡した場合には,金融機関は当該普通貯金口座を解約できる。 (4) 普通貯金が法令や公序良俗に反する行為に利用され,またはそのおそれがあると認められる場合 には,金融機関は当該普通貯金口座を解約できる。 (5) 届出のあった氏名,住所にあてて金融機関が通知または送付書類を発送したが,宛先不明で返送 された場合であっても,金融機関はただちに当該普通貯金口座を解約できる。 普通貯金の強制解約(【テキスト3】12,13 頁) 正解(5) 貯金者あてに送付した書面等が宛先不明で返送されたとしても,ただちに当該貯金口座を解約できる わけではない。 [問-3]甲金融機関の窓口担当者が,Aの普通貯金口座に入金するために現金 100 万円を預かったが, 誤ってBの普通貯金口座に入金処理した場合の法律関係について,正しいものは次のうちどれですか。

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(1) 普通貯金口座元帳のBの口座に 100 万円の入金記帳をしたときは,Bの普通貯金債権が成立する。 (2) Bの普通貯金通帳に 100 万円の入金記帳をしたときは,Bの普通貯金債権が成立する。 (3) 甲金融機関の担当者による誤入金であるので,Bの普通貯金債権は成立しない。 (4) Bの普通貯金通帳に入金記帳をしたときは,Bの承諾を得なければ 100 万円の入金を取り消すこ とはできない。 (5) AはBに対し,ただちに不当利得として,100 万円の返還請求をすることができる。 誤入金(【テキスト1】27,28 頁) 正解(3) Bと甲金融機関との間では,当該誤入金相当額に関して貯金契約を締結する意思の合致がないから, Bについて当該誤入金に係る貯金契約は成立しない。 [問-4]金融機関の守秘義務について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 裁判所から貯金残高の調査嘱託を受けたときは,貯金者の同意なく残高を開示しても守秘義務に は違反しない。 (2) 貯金者の債権者代理人弁護士から貯金残高の照会を受けたときは,貯金者の同意なく残高を開示 しても守秘義務には違反しない。 (3) 税務当局から法律の規定にもとづいて貯金残高の照会を受けたときは,貯金者の同意なく残高を 開示しても守秘義務には違反しない。 (4) 貯金者について相続が開始した場合において,共同相続人の1人から被相続人の貯金口座の取引 経過について照会を受けたときは,他の共同相続人の同意なく取引経過を開示しても守秘義務には 違反しない。 (5) 貯金者について相続が開始した場合において,共同相続人の1人から被相続人の貯金口座につい て残高証明書の発行依頼を受けたときは,他の共同相続人の同意なく残高証明書を発行しても守秘 義務には違反しない。 金融機関の守秘義務(【テキスト1】4~7頁) 正解(2) 貯金者の債権者代理人弁護士は,債権者と同じ私人に過ぎず,金融機関に顧客情報の開示を求める法 令上の根拠はない。 [問-5]犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)にもとづく疑わしい取引の 届出について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関が疑わしい取引の届出を行った場合は,届出後すみやかに対象顧客に届出を行ったこと を書面で通知しなければならない。 (2) 金融機関は,金融庁が公表した「疑わしい取引の参考事例」の類型に該当する取引があったとき は,「疑わしい取引」と認められるかどうかにかかわらず届出を行わなければならない。 (3) 金融機関は,金融庁が公表した「疑わしい取引の参考事例」の類型に該当しない取引については,

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「疑わしい取引」と判断しても届出を行わなくてよい。 (4) 疑わしい取引の届出義務は,JA・JF等金融機関にのみ課せられている。 (5) 金融機関が疑わしい取引であると認識した場合は,口座開設を断ったときであっても,金融機関 は届出義務を負う。 疑わしい取引の届出(【テキスト1】17 頁) 正解(5) 疑わしい取引の届出の対象は,取引の成立の有無は要件とされていない。 [問-6]取引先の相続について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 嫡出でない子(婚外子)の法定相続分は,嫡出子の2分の1である。 (2) 相続を放棄した者の子には,代襲相続は認められない。 (3) 相続開始時に兄弟姉妹の子が死亡している場合,その子(兄弟姉妹の孫)が再代襲することは認 められない。 (4) 父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の法定相続分は,父母の双方を同じくする兄弟姉妹の法定 相続分の2分の1である。 (5) 兄弟姉妹には,遺留分は認められない。 貯金の相続(【テキスト2】2~8頁) 正解(1) 嫡出子と非嫡出子の法定相続分は,同一である。 [問-7]貯金の消滅時効について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 普通貯金の消滅時効は,貯金者が最後に入出金した時もしくは貯金通帳を記帳した時から進行す る。 (2) 当座貯金の消滅時効は,当座勘定契約が終了した時から進行する。 (3) 通知貯金の消滅時効は,据置期間を経過した時から進行する。 (4) 定期貯金の消滅時効は,預入日から進行する。 (5) 自動継続定期貯金の消滅時効は,貯金者による解約の申入れなどにより,それ以降自動継続の取 扱いがされることがなくなった満期日が到来した時から進行する。 貯金の消滅時効(【テキスト2】29 頁) 正解(4) 定期貯金は,満期日から消滅時効が進行する。 [問-8]当座勘定取引の解約について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関は,正当な理由がある場合にかぎり当座勘定取引を解約することができる。 (2) 金融機関から当座勘定取引を解約するときは,解約の通知は書面によらなければならない。

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(3) 当座勘定取引先から当座勘定取引を解約するときは,解約の通知は書面による必要はない。 (4) 金融機関が,当座勘定取引の解約の通知を届出の住所にあてて発信した場合に,その通知が到達 しなかったときは,通常到達すべき時に到達したものとみなされる。 (5) 当座勘定取引先が手形交換所の取引停止処分を受けたときは,何ら通知を要することなくただち に解約の効力が生じる。 当座勘定取引の解約(【テキスト3】32~36 頁) 正解(4) 当座勘定取引の解約通知を取引先の届出の住所にあてて発信した場合,その通知が到達しなかったと きは,通常到達すべき時に到達したものとみなされる。 [問-9]犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(振り込め詐欺 救済法)について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 振り込め詐欺救済法は,預貯金口座等への振込みを利用して行われた詐欺等の犯罪行為により被 害を受けた者の財産的被害の迅速な回復等に資することを目的としている。 (2) 被害回復分配金は,貯金保険機構から拠出される。 (3) 金融機関が犯罪利用預貯金口座等の疑いがあると認めるときは,この法律にもとづいて当該預貯 金口座等に係る取引の停止等の措置を適切に講じることとされている。 (4) 犯罪被害額の総額が消滅預貯金等債権の額を超えるときは,被害回復分配金は各支払該当者決定 を受けた者の犯罪被害額に対する割合に応じて支払われる。 (5) 当該対象犯罪行為に関連して不正な利益を得た者は,被害回復分配金の支払を受けることはでき ない。 振り込め詐欺救済法(【テキスト1】37,38 頁) 正解(2) 犯罪に使用された預貯金口座等の預貯金等債権が消滅したときは,消滅した預貯金等債権の額に相当 する金銭を原資として被害回復分配金が支払われる。 [問-10]民事執行法による貯金の差押え等について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 差押えの効力は,差押命令が第三債務者(金融機関)に送達された時に生じる。 (2) 差押えの効力が生じると,第三債務者(金融機関)は債務者(貯金者)に対する弁済を禁止され る。 (3) 転付命令が確定した場合,差押債権者の債権等は,転付命令が第三債務者(金融機関)に送達さ れた時に弁済されたものとみなされる。 (4) 複数の差押えが競合している場合でなければ,第三債務者(金融機関)は供託することはできな い。 (5) 差押命令が債務者(貯金者)に送達された日から1週間が経過すると,差押債権者は取立権を行 使できる。

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貯金の差押え(【テキスト2】14~20 頁) 正解(4) 差押えが競合していなくても,差し押さえられた金銭債権の全部を供託することができる。 【融資】 [問-11]取引の相手方について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 日本国籍を有しない者も,融資取引の相手方とすることができる。 (2) 未成年者との融資取引については,その者が婚姻しているかどうかにかかわらず,法定代理人の 同意を得る必要がある。 (3) 権利能力なき社団は,法人格が認められていないので,融資取引の相手方とはならない。 (4) 取締役会が設置されている株式会杜との融資取引は,代表取締役が取引の相手方となるが,融資 金額の多寡にかかわらず,取締役会の承認が必要となる。 (5) 成年被後見人との融資取引は,本人が正常な判断能力を有している状態である場合には,本人を 取引の相手方として差し支えない。 融資取引の相手方(【テキスト1】66~84 頁) 正解(1) 外国人も融資取引の相手方とすることができる。 [問-12]農協取引約定書および漁協取引約定書(以下「基本取引約定書」という)について,誤って いるものは次のうちどれですか。 (1) 基本取引約定書は,融資取引の開始時に取り交わせば,融資実行のつど取り交わす必要はない。 (2) 基本取引約定書を取り交わさずに行った融資契約は,常に無効となる。 (3) 基本取引約定書を取り交わしても,金融機関に融資義務が生じるわけではない。 (4) 基本取引約定書の約定内容と金銭消費貸借契約証書など個別約定書の約定内容が抵触するとき は,原則として個別約定書の約定内容が優先して適用される。 (5) 基本取引約定書の規定は,約定書を取り交わした店舗だけでなく,その金融機関のすべての本支 店との取引に共通して適用される。 基本取引約定書(【テキスト1】85~87 頁) 正解(2) 契約は当事者間の意思表示で有効に結ぶことができ,基本取引約定書によらない契約が常に無効とな るということはない。 [問-13]証書貸付について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 証書貸付の弁済期限を延長すると,債権の同一性は失われる。

(21)

(2) 証書貸付債権は,法律上,譲渡が禁止されている。 (3) 取引先が金銭の交付と同視しうる経済的利益を受けても,現実に金銭の交付がなければ,証書貸 付は成立しない。 (4) 証書貸付の契約書を,強制執行認諾文言のある公正証書で作成した場合には,当該契約書は強制 執行の際の債務名義となる。 (5) 証書貸付の法的性質は,金銭の消費寄託契約である。 証書貸付(【テキスト2】74~77 頁) 正解(4) 金銭消費貸借契約証書を強制執行認諾文言のある公正証書によって作成した場合には,これを債務名 義として強制執行することができる。 [問-14]当座勘定取引に付帯する当座貸越について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 取引期限を定めない当座貸越契約は,無効である。 (2) 基本取引約定書の規定は,当座貸越取引にも適用される。 (3) 当座貸越契約が成立すると,金融機関は,呈示された手形・小切手等の金額が極度額を超える場 合でも,その不足金を支払う義務を負う。 (4) 債権保全を必要とする相当の事由がある場合でも,金融機関は貸越を中止することができない。 (5) 取引先に貸越元利金の即時支払義務が生じると,当座貸越契約は当然に解約となる。 当座勘定取引に付帯する当座貸越(【テキスト2】78~80 頁) 正解(2) 当座貸越契約には,基本取引約定書の各条項も適用される。 [問-15]割引手形の買戻請求権について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 割引依頼人の保証人の貯金について差押命令が発送された場合には,当然に買戻請求権が発生す る。 (2) 割引手形が適法に呈示されたが不渡りになった場合には,金融機関は,割引依頼人に対し,買戻 請求権と遡求権を行使することができる。 (3) 割引手形の買戻請求権の消滅時効期間は,5年である。 (4) 割引手形が不渡りになった場合には,主債務者が異なる他の割引手形すべてについても,当然に 買戻請求権が発生する。 (5) 金融機関が割引手形の買戻請求権を自働債権として相殺する場合には,同時に手形を返還するこ とを要しない。 割引手形の買戻請求権(【テキスト2】65 頁) 正解(4) 割引手形の主債務者が満期に支払わなかった場合には,その者が主債務者となっているすべての手形

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について当然に買戻請求権が発生するが,主債務者が異なる割引手形について当然に買戻請求権が発生 するということはない。 [問-16]保証について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 保証契約は,書面でしなければその効力を生じない。 (2) 保証は,保証人の責任財産によって主債務の履行を確保するものであることから,物的担保とも いわれている。 (3) 保証契約は,融資契約と同時でなければ締結することができない。 (4) 取締役会が設置されている株式会社がその代表取締役の債務を保証する場合には,株主総会の承 認を受けなければならない。 (5) 主債務者の委託を受けた保証人とその委託を受けていない保証人とは,主債務者に対する求償権 の範囲は同じである。 保証(【テキスト4】42~52 頁) 正解(1) 保証契約は,書面でしなければ効力を生じない。 [問-17]連帯保証について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 連帯保証は,保証人が主債務者と連帯して債務を負担する保証である。 (2) 保証行為自体が商行為のときは,連帯の特約がなくても連帯保証になる。 (3) 連帯保証人は,催告の抗弁権,検索の抗弁権を有しない。 (4) 連帯保証人に対する請求は,主債務の時効中断事由となる。 (5) 同一の債務について連帯保証人が数人いる場合には,各連帯保証人は主債務の額を平等の割合で 分割した額についてのみ保証債務を負担する。 連帯保証(【テキスト4】44 頁) 正解(5) 連帯保証人が数人いる場合でも,分別の利益を有しない。 [問-18]貸金等根保証契約について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 被保証債務に貸金債務が含まれている根保証契約であれば,保証人が法人であっても貸金等根保 証契約に該当する。 (2) 貸金等根保証契約は,極度額を定めなければ,その効力を生じない。 (3) 極度額は,主債務の額に対する割合をもって上限の金額を定めることもできる。 (4) 元本確定期日を定めなかった場合には,その元本確定期日は契約締結の日から5年を経過する日 となる。 (5) 元本確定期日の定めがある場合には,その到来前に主債務者が死亡しても,主債務の元本は確定 しない。

(23)

貸金等根保証契約(【テキスト4】44~46 頁) 正解(2) 貸金等根保証契約は,極度額を定めなければ効力を生じない。 [問-19]普通抵当権と根抵当権の異同について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 普通抵当権は特定の債権を担保するが,根抵当権は被担保債権の範囲を限定しなくとも債権者と 債務者間に生じるあらゆる債権を包括的に担保する。 (2) 普通抵当権も根抵当権も契約によって設定することができるが,対抗要件を備えるためには登記 が必要となる。 (3) 普通抵当権では,登記簿等により被担保債権の額を確認することができ,根抵当権では,登記簿 等により被担保債権の範囲や極度額等を確認することができる。 (4) 普通抵当権では,被担保債権が主債務者によって弁済されると抵当権は消滅するが,確定前の根 抵当権では,被担保債権が弁済されても根抵当権は消滅しない。 (5) 普通抵当権はその被担保債権が保証人によって弁済されると保証人に移転するが,確定前の根抵 当権はその被担保債権が保証人によって弁済されても保証人に移転しない。 抵当権と根抵当権の異同(【テキスト3】52~64 頁) 正解(1) 根抵当権は,債務者との特定の継続的取引契約によって生じるものに限定しなければならず,いわゆ る包括根抵当は設定することができない。 [問-20]根抵当権の元本の確定について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 元本の確定後に発生する利息・損害金は,確定時に存している元本に付帯するものであっても, その根抵当権によって担保されない。 (2) 根抵当権は,元本が確定すると普通抵当権に転化する。 (3) 元本が確定した後でも,根抵当権の極度額の変更を行うことができる。 (4) 元本が確定すると,根抵当権の極度額は,現に存する債務の額と以後2年間に生ずる利息・損害 金の額に,当然に減額される。 (5) 債務者が元本確定後の根抵当権の被担保債権を全額弁済しても,その根抵当権は当然には消滅し ない。 根抵当権の元本の確定(【テキスト3】60 頁) 正解(3) 極度額の変更は,利害関係者の承諾があれば,確定後でも行うことができる。 [問-21]消滅時効について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 時効の利益は,時効が完成する前であっても放棄することができる。

(24)

(2) 主債務者に対する時効の中断は,保証人に対してもその効力を生じる。 (3) 連帯保証人が債務を承認すると,主債務者についても時効が中断する。 (4) 主債務者が時効の利益を放棄すると,保証人はその時効を援用することができなくなる。 (5) 債務者が時効完成後に債務の承認をした場合でも,時効完成の事実を知らなかったときには,そ の後その時効の援用をすることができる。 消滅時効(【テキスト5】62~68 頁) 正解(2) 債務者に対する時効の中断は,保証人に対してもその効力を生じる。 [問-22]債務の弁済について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 金融機関からの借入債務は,金融機関が債務者の住所地において取り立てるべき取立債務である。 (2) 受取証書の交付は,弁済金を受領した後で足り,弁済と同時履行の関係に立たないものとされて いる。 (3) 金銭消費貸借契約証書などの債権証書がある場合において,債務者が全部の弁済をしたときは, その証書の返還を請求することができる。 (4) 自己宛小切手(預手)による支払では,債務の本旨に従った弁済とは認められない。 (5) 債務者が元本のほか利息を支払うべき場合において,弁済者がその全部を消滅させるのに足りな い給付をしたときは,まず利息に充当しなければならず,当事者の合意によって元本に充当するこ とはできない。 債務の弁済(【テキスト5】32~34 頁) 正解(3) 債務者が全部の弁済をした場合には,債権者に対しその債権証書の返還を請求することができる。 [問-23]第三者の弁済と代位に関する記述について,誤っているものの組合せは,次のうちどれです か。 a 法律上の利害関係を有しない第三者は,債務者の意思に反して弁済をすることができない。 b 代位者は,自己の求償権の範囲内において,債権者が有していた債権および担保権を行使すること ができる。 c 債権の一部について代位弁済があった場合には,弁済者は債権者とともに債権者の有していた抵当 権を行使することができ,それが実行された場合における売却代金の配当も,両者の債権額に応じて 実施される。 d 代位弁済によって全部の弁済を受けた債権者は,債権に関する証書およびその占有にある担保物を 代位者に交付することを要する。 e 保証人が債権者に対し,その担保保存義務を免除する旨の特約は無効である。 (1) a,c (2) a,d

(25)

(3) a,e (4) b,d (5) c,e 第三者の弁済と代位(【テキスト5】40~43 頁) 正解(5) c:売却代金の配当については,債権者が優先する。 e:保証人が債権者に対して担保保存義務を免除する旨の特約は,特段の事情がないかぎり有効である。 [問-24]相殺について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 相殺通知は,配達証明付内容証明郵便によらなければその効力を生じない。 (2) 相殺を行うには,相手方の承諾を要する。 (3) 相殺通知を不要とする特約は,第三者に対する関係ではその効力を有しない。 (4) 保証人の貯金と相殺する場合でも,相殺通知は主債務者に対して行わなければならない。 (5) 金融機関は,自働債権である貸付金の弁済期が到来しても,受働債権である定期貯金の満期が到 来していなければ相殺することはできない。 相殺(【テキスト5】34~40 頁) 正解(3) 相殺通知を不要とする特約は,第三者に対する関係では効力を有しない。 [問-25]債務引受について,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 免責的債務引受が行われると,従来の債務者は債権関係から離脱する。 (2) 重畳的債務引受は,債務者の意思に反しても行うことができる。 (3) 免責的債務引受が行われると,その債務について第三者により設定された抵当権は,設定者の同 意の有無にかかわらず存続する。 (4) 重畳的債務引受が行われると,引受人は従来の債務者と連帯して債務者になる。 (5) 元本の確定前に根抵当権の被担保債務について債務引受があった場合には,根抵当権者は引受人 の債務について,その根抵当権を行使することはできない。 債務引受(【テキスト5】45,46 頁) 正解(3) その債務について第三者により設定された抵当権は,設定者の同意がないかぎり消滅する。 【決済】 [問-26]内国為替取引の当事者の法律関係等について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 振込依頼人と仕向金融機関の振込契約は,振込依頼時に被仕向金融機関に受取人の貯金口座が存

(26)

在しないと成立しない。 (2) 仕向金融機関は振込依頼人に対して,受取人の貯金口座に振込金が入金されて振込事務が完了す るまで,委任契約の受任者としての義務を負う。 (3) 受取人の貯金口座に振込金を入金記帳しても,金融機関間の決済が完了していなければ受取人の 貯金として被仕向金融機関は払出しに応じることはできない。 (4) 代金取立の取立依頼人と委託金融機関の法律関係は,証券類の取立事務を内容とする委任契約の 委任者と受任者の関係にある。 (5) 代金取立の受託金融機関と取立証券類の支払人の法律関係は,証券類の取立事務を内容とする委 任契約の委任者と受任者の関係にある。 内国為替取引の当事者の法律関係(【テキスト1】101~102,105~120 頁) 正解(4) 代金取立の取立依頼人と委託金融機関の間の法律関係は,証券類の取立事務を内容とする委任契約の 委任者と受任者の関係にある。 [問-27]振込規定に定める仕向金融機関の取扱いについて,誤っているものは次のうちどれですか。 (1) 振込依頼書による振込の場合には,金融機関が振込の依頼を承諾し,振込資金等を受領した時に 振込契約が成立するものとしている。 (2) 振込機による振込の場合には,金融機関のコンピュータ・システムにより振込の依頼内容を確認 した時に振込契約が成立するものとしている。 (3) 振込契約が成立したときは,金融機関は振込資金受取書等を依頼人に交付するものとしている。 (4) 振込依頼人が振込依頼書に記入し,または振込機に入力した事項が,振込依頼人と仕向金融機関 の間の振込依頼内容となる。 (5) 仕向金融機関は,振込依頼書の記載の不備または振込機への誤入力によって生じた損害について は,責任を負わない。 振込規定における仕向金融機関の取扱い(【テキスト1】111~112 頁) 正解(2) 振込機による場合には,金融機関のコンピュータ・システムにより振込の依頼内容を確認し,振込資 金等の受領を確認した時に成立するとしている。 [問-28]代金取立規定について,正しいものは次のうちどれですか。 (1) 手形,小切手,公社債等の証券類のうち,ただちに貯金口座に受け入れることができるものは代 金取立として取り扱う。 (2) 金融機関は,取立依頼を受けた手形,小切手の手形要件,小切手要件の白地を補充する義務を負 う。 (3) 手形交換によって支払呈示のできない証券類については,支払人に取立受託の旨の通知を発信す るにとどめ,支払のための呈示をする義務を負わない。

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(4) 証券類の取立を他の金融機関に委託して行う場合には,取立依頼人の指示した時期,方法により 発送しなければならない。 (5) 代金取立の委託にもとづく依頼人の権利は,代金取立受託証により譲渡,質入をすることができ る。 代金取立規定(【テキスト2】110,111 頁) 正解(3) 手形交換によって支払呈示のできない証券類については,支払人に取立受託の旨の通知を発信するに とどめ,支払のための呈示をする義務を負わない。 [問-29]代金取立手形が不渡りになった際の金融機関の取扱いについて,誤っているものは次のうち どれですか。 (1) 委託金融機関は取立依頼人に対してただちに不渡りになった旨の通知を,届出の住所あてに発信 する。 (2) 委託金融機関が,不渡りになった手形を返却するときに取立委任印を抹消しても,その手形の裏 書の連続を欠くことにはならない。 (3) 委託金融機関は不渡りになった証券類を,取立依頼人の届出の住所あてに返送する。 (4) 受託金融機関は受託店(手形の支払場所)の所属する手形交換所に不渡届を提出する。 (5) 不渡りになった証券類については,あらかじめ書面による依頼を受けたものにかぎり,権利保全 の手続をする。 代金取立手形が不渡りになったときの取扱い(【テキスト2】113,115 頁) 正解(3) 代金取立手形が不渡りになった場合,不渡りになった証券類は委託店で返却する。 [問-30]約束手形の必要的記載事項ではないものは,次のうちどれですか。 (1) 約束手形文句 (2) 手形番号 (3) 満 期 (4) 振出日 (5) 支払地 約束手形の必要的記載事項(【テキスト1】43,44 頁) 正解(2) 約束手形の必要的記載事項は,①手形文句,②手形金額,③満期,④支払地,⑤振出日,⑥振出地, ⑦支払約束文句,⑧受取人,⑨振出人の署名である。 [問-31]約束手形用法に関する記述について,誤っているものは次のうちどれですか。

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