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(2) 授業との関連 共通事項 の各項目の中から音色 リズム 旋律 強弱を中心に, それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら場面を想像する学習をする 自の思い浮かべた場面は音楽のどのようなところから想像したのかを言葉で説明したり友達の考えと比較したりしながら, よさや美しさを味わう学習によっ

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Academic year: 2021

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第3学年 音楽科学習指導案 1 題材名 「音楽の特徴を感じ取り,情景を想像して聴こう」 教材 交響詩「わが祖国」~ブルタバ スメタナ作曲 ・学習指導要領との関連 B 鑑賞(1)ア 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴き,根拠 をもって批評するなどして,音楽のよさや美しさを味わうこと。 〔共通事項〕音色 旋律 リズム 強弱 指導計画の作成と内容の取り扱い (7)ア 生徒が自己のイメージや思いを伝え合ったり,他者の意図に共感したりでき るようにするなど,コミュニケーションを図る指導を工夫すること。 ・道徳教育との関連 3(2)自然愛 4(9)愛国心 2 題材について 本校は研究主題「自らの生き方を考え,学びあう生徒の育成をめざして」と設定して取り組ん でいる。さらに「学びあい」の一層の促進を図るための手立てとして「コミュニケーションを通し て個が高まり,個の高まりが学びあいの活性化につながる」ような指導方法の探求を研究の柱とし, 「学び合い」と「言語活動」を充実するための手立てについて研究を進めている。 音楽科における言語活動とは,音楽に対する自分の思いや考えを明らかにしたり,整理したり, 友達の感じ方や考え方を聞いて自分の思いを友達と共有することである。このことから音楽科では 昨年度から引き続き,研究主題を「感じて・考えて 思いをもって音楽を学ぶ生徒の育成」によっ て研究に取り組んでいる。特に“思いをもって”は生徒が自己のイメージや思いを伝え合ったり他 者の意図に共感できるように音楽の言葉を用いたコミュニケーションが充実したりする活動を目指 している。そこで,“感じて考える場”“根拠をもって批評できる場”を意図的に設定し,自己のイ メージや思いを伝え合ったり,他者の意図に共感したりできるようなコミュニケーションが生まれ る場を設定した授業構成を考えながら実践しているところである。 学習指導要領で重視されている「言葉で説明する活動」とは,音楽を形づくっている要素や構造 などを理由としてあげながら音楽のよさや美しさなどについて述べることである。また,鑑賞の活 動では,要素や構造と,それらの働きによって生み出される曲想とのかかわりを感じ取って聴く活 動が重要であるとされている。 教材の交響詩「我が祖国」は管弦楽による標題音楽である。ブルタバは,二つの水源から川が生 まれ,エルベ川に合流するまでの川の様子や流域に見える民衆の生活や風景を豊かに描いている。 合唱曲やリコーダーアンサンブルによってブルタバのテーマには馴染みがあるが,その他の場面に ついてはよく知らない。標題がついていることで具体的に情景を想像することができるが,音楽を 形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを理解して聴くことで標題に頼らなくてもイメージ を想像しやすい楽曲である。 そこで,本題材では,音楽を形づくっている要素や構造などから場面を想像し,なぜそのような 場面を想像したのかを音楽の言葉を用いて人に伝えたり,共感したり,自分と違った想像を受け入 れたりする場面を設定し,より深く音楽を味わったり新しい発見をしたりする学習にしたいと考え ている。 3 教科の研究主題と授業との関連 (1)音楽科の研究主題「感じて・考えて 思いをもって音楽を学ぶ生徒の育成」 ~〔共通事項〕を支えとした言語活動のある授業をめざして~

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(2)授業との関連 〔共通事項〕の各項目の中から音色、リズム、旋律、強弱を中心に,それらの働きが生み出す 特質や雰囲気を感受しながら場面を想像する学習をする。自分の思い浮かべた場面は音楽のど のようなところから想像したのかを言葉で説明したり友達の考えと比較したりしながら,よさ や美しさを味わう学習によって主体的な鑑賞活動ができると考える。 4 生徒の実態 本学年の生徒は、入学以来みんなの前で歌ったり、発表したりする活動を取り入れながら自己 表現することに慣れさせてきたつもりである。しかし、学年が上がるにしたがって発表の頻度は 減少し、限られた生徒の発言に支えられているのが現状である。ただ、鑑賞の学習カードの記載 内容を見ると、音楽の諸要素から感受した記述もあり、関心・意欲はあるものと思われる。 これまでの鑑賞の学習では、2年次の「交響曲第五番」でスコアを初めて資料として用い、動 機をマークしながら楽曲の構造を理解して鑑賞する学習を行った。3年次での鑑賞の学習は、1 学期に協奏曲について実施した。数種類の協奏曲を鑑賞して共通点と相違点を探す導入から、管 弦楽と独奏楽器による楽曲であるという仕組みを知り、学級ごとに異なる独奏楽器の協奏曲を鑑 賞し、他の学級の生徒に曲のよさや特徴を説明する形態の紹介文を書く形でまとめを行った。そ の中で、独奏楽器と管弦楽のテーマの反復や独奏楽器の音色の特徴にあわせた管弦楽の役割など に気付くなど、音楽の言葉(諸要素)を用いた記述も見られた。本題材は今年度2つ目の鑑賞で ある。 ≪音楽学習アンケート≫ ① あなたは、音楽の授業での鑑賞の学習は好きですか。 好き 42% 嫌い 10% どちらともいえない 48% ② これまでに鑑賞した以下の曲のうち、印象に残っている曲を丸で囲み、その理由を教えて ください。 ・ビバルディ:春 14% ・シューベルト:魔王 26% ・バッハ:小フーガ 2% ・ベートーベン:運命 58% ③ あなたの好きな音楽や普段聞いたり歌ったりしている音楽について聴きます。(ジャンルは 問わず) ア:それはどのような音楽ですか。わかる範囲で具体的に答えてください。 (歌手、グループ名、曲名、などなんでも) J‐POP K-POP B‘z ラフマニノフ クラシック ジャンルは何でも、歌詞が気に入ったら聴く。 ・旋律が印象的 ・なめらかな旋律 ・優しい感じ ・しっとりと落ち着いた感じ ・同じ旋律が繰り返されている。 ・特徴的なリズムが覚えやすい。 ・同じリズムが繰り返されている。 ・強弱がはっきりしているところ。 ・作曲者の生涯に興味を持った。 ・力強い感じのところ ・最初の音が印象的。 ・場面や風景が想像できる ・物語がおもしろい ・一人で何役もしているのがおもしろい ・歌っている人の表情 ・パイプオルガンの壮大な音色 ・同じ旋律が重なっているところ

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イ:なぜその音楽が好きなのか教えてください。 ・詩に共感できる。(5名) ・声がいい。(3名) ・リズムのノリ、ロック系のリズムが好き、テンポ感(2名) ・ハーモニーが心地よい ・旋律が印象的 ・音色が好き ・静かな時と激しい時のメリハリ ・歌詞と旋律があっている。 ・聴いていると楽しくなる。聴くことそのものが好き。 〈考察〉 聴くことに対して興味をもって取り組んでいる生徒が多いことに気付く。アンケートの回答も、 音楽を形づくっている要素を知覚していることがわかる。印象に残っている鑑賞曲に「運命」が 過半数であることについては、一番記憶に新しい学習教材であったこともあるが、スコアを用い た学習によって楽曲の構造を理解して鑑賞できた成果とも考えられる。交響曲と標題音楽である 交響詩との違いでどのように聴き取り方が変わるかも興味深いところである。 5 題材の目標 音楽の特徴に関心をもち,それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら,要素や構造 と曲想とのかかわりを感じ取って聴き,主体的に解釈したり価値を考えたりして,よさや美しさ を味わう。 6 題材の観点別評価規準 観 点 ア音楽への関心・意欲・態度 エ鑑賞の能力 鑑 賞 ○ ○ 評 価 規 準 題 材 の 音楽を形づくっている要素や構造 と曲想とのかかわりに関心をもち, 鑑賞する学習に主体的に取り組も うとしている。 音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの 働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら, 音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのか かわりを理解して,解釈したり価値を考えたり し,根拠をもって批評するなどして,音楽のよ さや美しさを味わって聴いている 具 体 の 評 価 規 準 学 習 活 動 に お け る ① 音楽を形づくっている要素と結 び付けながら意欲的に聴こうと している。 ② 楽曲の背景となる歴史や管弦楽 の楽器の音色などに関心をも ち、鑑賞する学習に主体的に取 り組もうとしている。 ① 情景や雰囲気を醸し出す楽器の音色,旋律, リズム、強弱の要素に気付き、それらを自分 の言葉で表している。 ② 音楽の特徴を作曲者の生きた時代背景や,音 楽に込められた思いと関連付けて理解し、解 釈したり価値を考えたりして聴いている。 7 題材の指導計画と評価計画(2時間扱い) 時 学習内容 学習活動 ◆学習活動における具体の評価規準 □評価方法 第 目標:音楽の特徴を感じ取り,情景を想像して聴く。 ・ブルタバから「二つ の水源」を聴く。 ・「ブルタバ」のテーマか ら聴き取ったことを整理 ◆ア-①

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1 時 本 時 ・「狩の角笛」「村人の 踊 り 」「 月 光 に輝 く 水 面」「聖ヨハネの急流」 を聴く。 ・担当した場面につい て想像した情景と音楽 のどのようなところか らそう感じたのかを発 表する。 して共有する。 ・聴きとった楽曲の部分 を,音楽を形づくっている 要素から,場面を想像し, なぜその場面を想像した のか説明する。 ・友達の考えに気づく。 ・再度聴きながら音楽の諸 要素を確認し,理解する。 □学習プリント 観察 ◆エ-① □発表,学習プリント (本時案参照) 第 2 時 目標:標題音楽について理解し,曲の背景について知る。 ・ブルタバの各場面を 聴きながら,標題と照 らし合わせる。 ・曲ができた背景や作 曲者について知る。 ・全曲の標題を川の流 れに沿って確認し楽曲 全体を味わって聴く。 ・標題と音楽の諸要素のつ ながりを学習プリントに 整理しながら楽曲全体を 聴く。 ・歴史的背景に触れなが ら,作曲者の思いについて 考える。 ・紹介文の形で感じ取った 曲のよさをまとめる。 ◆ア-② □学習プリント ・Cと判断される生徒への支援:強弱 の変化や知っている楽器の音色を 手掛かりに標題との関わりを聴く よう助言する。 ・Aと判断される生徒の姿:思い浮か べた情景を音楽の諸要素を根拠と して記述している。 ◆エ-② □紹介文 ・Cと判断される生徒への支援:2種 類の曲名があることの背景から作 曲者の思いを想像させたり、友達の 記述から自分の思いに近い言葉を 探したりする。 ・Aと判断される生徒の姿:音楽から 想像したこととその理由など、自分 の考えを具体的に記述している。 8 本時の指導 (1) 本時の主題 音楽の特徴を感じとり,情景を想像して聴こう (2) 本時の目標 音楽の特徴を感じとり,想像した情景を根拠をもって説明することができる。 (3) 本時の観点別評価規準 ・音楽を形づくっている要素と意欲的に結び付けながら聴こうとしている。 (ア:音楽への関心・意欲・態度-①) ・情景や雰囲気を醸し出す楽器の音色,旋律,リズム、強弱の要素に気付き、それらを自分 の言葉で表している。(エ:鑑賞の能力-①)

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(4)展開 時配 学習内容 学習活動 ・教師の働きかけ (◆評価規準□評価方法) 5分 10 分 10 分 ・スコアを理解する。 ・ブルタバから A「二 つに水源」の情景を想 像する。 ・B「テーマ」を聴く。 ・C「狩の角笛」D「村 人の踊り」E「月光に輝 く水面」F「聖ヨハネの 急流」の各部分を標題 を伏せて聴く。 ・スコアの見方を理解し、 音楽の特徴を感じ取る手 掛かりにする。 T:川の様子を表現した音 楽を聴きます。様子を思 い浮かべてみましょう。 ・「二つの水源」を聴きど のような情景を想像した か,それは音楽のどのよ うなところからそう感じ たのか意見を交換する。 S:フルートとクラリネッ トの音のうねりが川の 流れを表している。 S::弦楽器のピッチカー トが水が跳ねる様子を 表している。 ・二つの水源から川幅を 増して流れる様子をつか み、よく知っている曲で あることを確認する。 ・「二つの水源」で意見交 換したことをもとにブル タバから取り出した4つ の部分を聴き,情景を想 像する。 T:この先も川が流れてい きます。川の様子や、流 域の様子などを想像し、 その様子と思い浮かべた 理由をプリントに書きま しょう。 ・スコアの抜粋を配布し、簡単 な見方を復習する。 ・標題は知らせずに聴かせ、 どのようなことを聴き取り、ど んな情景を思い浮かべたのか を発表させる。 ◆音楽を形づくっている要素 と結び付けながら意欲的に聴 こうとしている。 (ア:音楽への関心・意欲・態 度-①) Cと判断される生徒への支援 ・友達の意見を聴きながら共感 するところを見つけるよう に促す。 Aと判断される生徒の姿 ・音楽の様子を要素の変化や楽 器の音色などとかかわらせ て知覚し,その理由を言葉で 表している。 ・該当するスコアを参考にしな がら聴き、思い浮かべた情景と その理由を学習カードに記入 する。 音楽の特徴から情景を想像してみよう。

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10 分 15 分 5分 ・班ごとに担当した部 分 に つ い て 聴 き 深 め る。 ・C~F について班の 意 見 を 全 体 で 確 認 す る。 ・音楽の流れに沿って 実 際 の 標 題 を 確 認 す る。 ・次時の見通しを持つ ・班ごとに指定された部 分の情景について,自分 の想像した場面や,音楽 のどのようなところから その場面を想像したのか 意見交換をする。 ・各班から出された意見 の一覧表を示し,再度聴 きながら音楽の諸要素を 確認する。 ・各自の考えが,音楽の 諸要素に基づいているこ とに気付く。 ・ブルタバの流れに沿っ て楽曲全体を鑑賞するこ とを確認する。 ・C~F の部分を録音した音源 を再度聴き、先に記入した自分 のカードを班の一覧表に貼っ て説明する。 ◆情景や雰囲気を醸し出す楽 器の音色,旋律,リズム、強弱 の要素に気付き、それらを自分 の言葉で表している。(エ:鑑 賞の能力-①) Cと判断される生徒への支援 ・楽器の名前や音楽を形づくっ ている要素の言葉ヒントに なる言葉などを助言する。 Aと判断される生徒の姿 ・場面の様子の変化を要素の変 化とかかわらせて知覚し,そ の理由を言葉で表している。 ・他の班員で要素や場面など別 のことに気付いた人は補足す るように促す。 ・想像した場面や情景が人と違 ったり実際の標題と違ったり していても、根拠となる音楽の 諸要素は共通していることに 気付かせる。 板書計画 音楽の特徴から情景を想像してみよう。 思い浮かべた情景や様子 理由(音楽のどのようなところから) (A:この川は二つの水源から流れ出す)・・・あとで提示する (B:光に輝きながら川幅を増す。)・・・あとで提示する

青 情景

黄 理由 〈予想される意見〉 C:ホルンがフォルテで演奏されている。 D:弾んだリズムになっている。 各パートが同じリズム。 E:フルートがキラキラした様子を表している。 弦楽器が長い音で演奏している。 F: 強い音ばかりが鳴っているので激しい流れ の感じ。 シンバルが聞こえた。

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(C:森からは狩の角笛が聞こえる)・・・あとで提示する 1班、2班 追加 (D:結婚を祝う村人の踊りも見られる)・・・あとで提示する 3班 以下G まで同様に

参照

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