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している これは 全国の平均 23.0% 及び新潟県の平均 26.2% に比べて高くなっている 産業については 農業を基幹産業とし 平野部の稲作の他 昭和 50 年代には海岸線に広がる砂丘地を中心に約 800ha の畑が形成され の日本一の生産量のチューリップ球根 (H25 約 450 万球 ) や

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地 域 再 生 計 画

1 地域再生計画の名称 薬用植物の産業化による農地再生と新産業の創出計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 胎内市 3 地域再生計画の区域 胎内市の全域 4 地域再生計画の目標 (1)地域の概要 胎内市は、平成 17 年9月1日に中条町(人口 2.6 万人)と黒川村(人口 0.6 万人)が合併して誕生した。新潟県の北東部に位置し、新潟市から約 40 ㎞、東 には飯豊い い で連峰が、西には日本海が広がっている。総面積は 265.18k㎡で、飯豊 連峰を源にする「胎内川」を中心に市域を形成し、上流部は四季折々の渓谷美に 彩られるほか、胎内川扇状地には緑の優良農地が広がり、河口を中心とする 15 ㎞に及ぶ海岸線には砂丘地と松林がある等、豊かな自然に囲まれた地域である。 平成 22 年の国勢調査における人口は 31,424 人であり、その後の人口動態は、 年平均 0.4%前後の割合で微減傾向、また年少人口は平成 17 年に 4,362 人であっ たが平成 22 年には 3,811 人になっており、老年人口は平成 17 年に 8,327 人であ ったが、平成 22 年には 8,971 人と年少人口の減少、老年人口の増加が進んでい る。高齢化率は、平成 17 年に 25.4%であったが、平成 22 年には 28.5%まで上昇

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2 している。これは、全国の平均 23.0%及び新潟県の平均 26.2%に比べて高くな っている。 産業については、農業を基幹産業とし、平野部の稲作の他、昭和 50 年代には 海岸線に広がる砂丘地を中心に約 800ha の畑が形成され、の日本一の生産量のチ ューリップ球根(H25 約 450 万球)や、県下一の生産量の葉たばこ(H25 約 2,450t) を中心に畑作(以下「砂丘地園芸」という。)が発展してきた。その一方で昭和 30 年代に株式会社クラレや株式会社日立製作所等、大手企業の進出が相次ぎ、近 年新潟中条中核工業団地が造成されるなど、県北の工業都市としての基盤を確立 した。 観光については、昭和 40 年に国設胎内スキー場が完成したのをきっかけに、 豊かな自然環境を活かしてホテル、ゴルフ場などリゾート地域を形成し、ピーク 時の平成6年にはリゾート地域全体で年間 96 万人の利用客があったが、その後、 景気の低迷や低価格競争などの影響により、平成 17 年には 65 万人まで落ち込ん だ。 (2)地域の現状と課題 合併後は、基幹産業である農業を中心に、工業都市、観光リゾート都市として も発展することを目標に事業に取り組んでいるが、近年、基幹産業である農業に おいて農業経営者の高齢化率が平成 12 年に 47%であったが、平成 22 年には 58% まで上昇し、就農者数も平成 12 年の 6,402 人から平成 22 年には 4,360 人まで減 少するなど、労働力が減少してきている。その中で、原油価格高騰に伴うコスト 増大や野菜販売価格の低迷等の経営環境の悪化、連作障害のあるチューリップ・ 葉たばこを輪作し続けたことによる農地の劣化、中山間地域においては猿害の深 刻化などの要因が重なり、農業経営者がさらに減少(基幹的農業従事者数 H12・ 1,924 人→H22・1,761 人)した結果、耕作面積が平成 25 年には約 800ha から 719ha

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3 甘草(ウラルカンゾウ) まで落ち込んだ。 特に、これまで主要品目として地域農業を支えてきたチューリップ球根や葉た ばこは、収益性は高いが管理項目が多く長時間労働となることから高齢の生産者 にとって過酷であり、若者の新規就農が少ないことから、増産や規模拡大といっ た既存路線は限界に来ており、主力である砂丘地園芸の衰退が懸念される。 また、この砂丘地園芸は地域経済を支えると同時に、砂丘地の緑化・飛砂防止 等、周辺住宅地の生活環境を保全する多面的機能を有している。 これらのことから、砂丘地園芸を継続するためには、高い収益性を持ちながら 労務量の少ない新品目の生産に取り組む必要があった。 そこで、砂丘地園芸再生のため、胎内市は施肥・灌水が不要で労務量が少ない 薬用植物である甘かん草ぞうに着目し、平成 23 年度に新日本製薬株式会社(本社所在地: 福岡市。以下「新日本製薬」という。)、地元企業、NPO及びJA胎内市を含ん だ5者で薬用植物の甘草栽培に関する連携協定を締結した。 この協定に基づき、胎内市は農家の協力を得て平成 23 年度から甘草の試験栽 培を実施し、当該砂丘地で生育可能という結果を得ることができた。また、平成 25 年度には種苗供給を安定化させるため、公設民営の人工培養施設を整備した。 これらの試験等により、収穫に2年を要する甘草は劣化した農地でも栽培できる ことから、休耕地を活用し収益を得ながら農地を回復させることができることが

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4 判明した。 一方、旧黒川村から継続する取組で、中山間地域において猿害を受けにくく、 労務量が少ない薬用植物である河原決か わ ら け つ明めいや黄芩おうごん、杜とちゅう仲が水田転作で栽培され、 6次産業の先進事例として第3セクター胎内高原ハウス株式会社(以下「胎内高 原ハウス」という。)が「胎内高原の恵み」というブレンド茶を製造販売するほ か、食品製造販売会社からの受託により杜仲茶の製造を行っている。杜仲茶につ いては売れ行きが好調であるため、委託企業より苗木提供と増産の打診を受けて いる。また、前出の5者協定における地元企業、大印合同青果株式会社(本社所 在地:新潟市 以下「合同青果」という。)は、胎内高原ハウス出資企業であり、 甘草栽培に取り組むほか、企業からの受託により他の薬草についても、甘草と同 様に砂丘地で試験栽培している。 河原決明(かわらけつめい) 黄芩(おうごん) 杜仲(とちゅう) このような背景から、胎内市は、砂丘地では甘草、中山間地では杜仲を中心に 薬用植物の栽培を推進して市内全域の休耕地の解消を図り、砂丘地園芸の再生及 び中山間地農業の振興に取り組む。そのためには全ての薬用植物に必要な1次加 工(洗浄・乾燥・裁断の過程を指す。以下「修治」という。)を行うことができ

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5 る施設が必要である。また、甘草に関しては下記の要因により未だ国内で生産が 確立されていないので、複数の薬用植物で6次産業化を行うことによりビジネス モデルを成立させることが必要である。 ①輸入品(流通品)と同形態(エキス・粉末)にする加工施設の欠如 ②輸入品と同等の品質(薬効成分)であると市場が評価していない ③収量が少ないため農業経営モデルが成立していない また、6次産業化にあたり、草取りや修治のような単調な手作業は採算性を低 下させることから農業者が忌避するところであるが、障害者施設に通所する障害 者の多くはこのような作業への適性が高く、工業的作業には不向きな障害者でも 農業への適性は示す場合がある。胎内市では、これまで障害者施設と農家や農業 法人の協働による取組は行われておらず、前出のように農業に適性の高い障害者 にとって自立し、地域の一員として共生する道筋がない現状であった。このよう な意味で、薬用植物の6次産業化にあたり、障害者雇用及び障害者施設へのアウ トソーシングはビジネスモデルの成立に非常に有効な手段であるばかりではな く、胎内市の障害福祉施策においても有益である。 (3)目標 胎内市は、薬用植物の栽培を推進して、市内全域の休耕地の解消を図り、砂丘 地園芸の再生及び中山間地農業の振興に取り組み、薬用植物による6次産業化の ビジネスモデル成立を目指す。 これらの取組の実現度合いを測るために、次の目標を設定する。 目標1 ・中山間地域と海岸砂丘地をつなぐ位置にある中核工業団地に生薬原料加工施 設を建設し、市全域で「生薬の里」を形成する。 ・甘草について、農業・工業・商業までつながるバリューチェーンを構成し、

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6 国産生薬原料の製造基地として新たな地域振興策を展開する。産官学連携に より、品質の証明された国産甘草の流通の促進と特産化を目指す。 ・甘草、河原決明、黄芩、杜仲等を利用して消費者庁が平成 27 年度導入を予 定している機能性表示制度を活用した特産品を開発する。 加工施設の新規取引数 H26 0件 → H32 10 件 特産品開発数 H26 0品 → H32 5品 目標2 ・甘草の栽培に劣化した農地を活用することで休耕地化を防ぎ、砂丘地輪作の 良好な循環を創出する。 甘草栽培面積 H26 0.15ha → H32 10ha(収益分岐面積) ・食品需要の高い杜仲、黄芩を中山間地域の休耕地を利用して生産拡大する。 杜仲栽培面積 H26 0.6ha → H32 2.0ha 黄芩栽培面積 H26 0.17ha → H32 1.0ha 目標3 現段階では農業単独での採算性のない薬用作物について新産業(6次産業) を興し、加工施設従業員が栽培従事者を兼ねることで、新たなビジネスモデル を構築する。それに伴う新たな雇用創出の中で、障害者に適性の高い業務につ いて障害者福祉施設と連携して就労訓練を進め、障害者の雇用を推進し、障害 者の自立・自己実現が出来る共生のまちづくりをすすめる。 新規雇用数 H26 0人 → H32 15 人 (再掲)障害者雇用数 H26 0人 → H32 10 人

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7 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 薬用植物は少量の契約栽培が主流で加工施設も少なく、特に甘草は輸入品と同等 の品質であると市場に認知されていないことや収量が安定しないため、農家単位の 営農では1次産業としての採算性が成立しない。そこで、国内に流通する輸入品(甘 草等加工品)と同形態の販売という出口から考え、加工・製造、さらにその原材料 となる作物の生産までを行うという、末端商品販売時点での利益から逆算して農業 生産までの採算性を成立させる産官学金労連携による6次産業モデルの成立を目 指すため、以下の各ステージでの取組を検討する。 (生産) 甘草は採算性の成立に必要とされる栽培面積が、現在の収量では 10ha 程度と推 計されることから、砂丘地において生産を拡大していく。杜仲、黄芩、河原決明に ついては中山間地域で実績があり、栽培技術も安定しているので、需要の高い杜仲 を中心に生産を拡大する。 (加工) 薬用植物はほとんどがエキス、粉末に加工されて流通している。抽出設備等を備 える加工施設を建設することにより、既存の流通に合流することが可能となり、現 実的な販路拡大が期待される。加工施設従業員の業務に営農を含めることで人件費 の効率化・6次化による採算性の成立を図るとともに障害者施設に単調な労務をア ウトソーシングし、障害者雇用の促進も図る。 (販売) 加工施設の主な販売商品は甘草のエキス、又は粉末及び杜仲、黄芩の乾燥品であ り食品メーカーや化粧品メーカーを販路として想定している。また、地元企業と連 携して特産品の開発も行う。

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8 5-2 特定政策課題に関する事項 該当なし 5-3 法第5章の特別の措置を適用して行う事業 該当なし 5-4 その他の事業 5-4-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-4-2 複数事業と密接に関連させて効果を高める独自の取組 ① 独自の取組として実施する事業 イ 甘草食品機能性評価事業 事業概要: 甘草入り食品の付加価値を高め、需要等を刺激し新たな販路拡大へとつな げるため、次の事業を行う。 新潟薬科大学と連携した取組により、米粉パンなどの甘草入りの食品に対 してヒト臨床試験による機能性評価を行い、平成 27 年度に消費者庁が導入 を予定している「機能性表示」食品としてのエビデンスを備える。 実施主体: 胎内市 事業期間 平成 27 年度から平成 29 年度を予定

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9 ロ 甘草商品開発・販路拡大事業 地域興しの新たなシンボルとなる甘草を使った特産品の開発に取り組む。 事業としては甘草中心であるが、特産品開発においては他の薬用植物や農産 物と組み合わせて使うため、杜仲等も活用する。 ここで開発された最終商品について、イの機能性評価につなげていく。 実施主体: 胎内市 事業期間 平成 27 年度から平成 32 年度を予定 ハ 薬用植物6次産業化調査検証事業 薬用植物の6次産業化のために、建設を予定する加工施設のプラントを構 成する加工機械の種類や規模の選定、維持管理経費及び製造される製品の商 品性、市場規模、販路等を調査し、収益性を検証する。 実施主体: 胎内市 事業期間 平成 27 年度 ②独自の取組と密接に連携して実施する事業 イ 薬用植物6次産業化事業 事業概要: 生薬、機能性食品等の原材料となるエキス・粉末を製造するため、薬用植 物の一次加工(乾燥、粉砕)から二次加工(エキス抽出、粉末化)までを一

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10 括で行う施設を建設する。平成 28 年度は施設の実施設計を行い平成 29 年度 に施設の建設を行う。 実施主体: 合同青果 国の補助制度 農山漁村活性化プロジェクト支援交付金(農林水産省)を活用予定 事業期間 2年間を予定(平成 28 年度実施設計 平成 29 年度着工予定) 5-4-3 支援の措置によらない独自の取組 (1)砂丘地園芸振興事業(平成 25 年度~胎内市単独) 生産から収穫まで2年を要する甘草の生産者に、資材費補助金や生産奨励金 を交付し、取り組むことで一定の所得を保障する事業。第2次試験栽培から実 施している。 5-5 計画期間 認定の日から平成 32 年度まで 6 目標の達成状況に係る評価に関する事項 6-1 目標の達成状況に係る評価の手法 認定後、胎内市地域再生推進協議会(構成:胎内市、JA胎内市、合同青果、 特定非営利活動法人もっと胎内応援隊、生産者、金融機関(予定)、胎内市障害 者自立支援協議会)を設置し、年1回進捗状況の報告を受け、評価を行う。 胎内市地域再生推進協議会は薬用植物の収穫が終了した冬期間に開催し、目標

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11 1及び目標3については合同青果より、目標2については胎内市より報告を受け るものとする。 6-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価の内容 関連事業 H27 H28 H29 H30 (中間目標) H31 H32 (最終目標) 目標1 新規取引数 - - - 5件 (5) 7件 (2) 10 件 (3) 特産品開発数 - 1品 (1) 1品 (0) 2品 (1) 4品 (2) 5品 (1) 甘草食品機能 性評価品数 1品 (1) 1品 (0) 2品 (1) 2品 (0) 2品 (0) 2品 (0) 薬 用 植 物 調 査 検証項目 6項目 (6) 6項目 (0) 6項目 (0) 6項目 (0) 6項目 (0) 6項目 (0) 目標2 甘草栽培面積 0.5 ha (0.5) 1ha (0.5) 5ha (4) 5ha (0) 10 ha (5) 10 ha (0) 杜仲栽培面積 0.6 ha (0.6) 0.7 ha (0.1) 0.8 ha (0.1) 1.0 ha (0.2) 1.5 ha (0.5) 2.0 ha (0.5) 黄芩栽培面積 0.17 ha (0.17) 0.2 ha (0.03) 0.3 ha (0.1) 0.5 ha (0.2) 0.7 ha (0.2) 1.0 ha (0.3) 目標3 新規雇用数 0人 (0) 0人 (0) 0人 (0) 10 人 (10) 13 人 (3) 15 人 (2) ※上段:累計値、下段:単年度数値 6-3 目標の達成状況に係る公表の手法 6-2別表に掲げる中間目標と最終目標に対する実績確定後、胎内市報及び胎 内市ホームページに掲載し公表する。

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12 7 構造改革特別区域計画に関する事項 該当なし 8 中心市街地活性化基本計画に関する事項 該当なし 9 産業集積形成等基本計画に関する事項 該当なし

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