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Academic year: 2021

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(1)

私たち一人ひとりにできること

~地球と幸せを考える~

幸せ経済社会研究所

枝廣淳子

(2)

大事なことを3つ、お伝えします

2

(3)

• 猛暑

• 竜巻

• 豪雨

• 強烈な台風

……

「異常気象」が毎年?

3

「最近、何かおかしい……」

(4)

• ひとつひとつの出来事が温暖化のせい

だと断言はできないが

• 温暖化が進行すると、猛暑、竜巻、豪

雨、強烈な台風などが増える

4

温暖化のせい?

(5)

地表面温度のシミュレーション

(1950~2100)

(6)
(7)
(8)
(9)

1978年

1998年

(10)
(11)

強い台風による高潮

災害

高知県菜生(なばえ)海岸の被災 (写真提供:福濱 方哉 国土交通省 黒部河川事務所長)

(12)

洪水

日本での強い雨の観測回数の経年変化

(13)

渇水

(14)

南方系魚類による海藻の食害

(写真提供:(独)水産総合研究センター西海区水産研究所) 海藻(クロメ)に対する魚の食害(長崎市野母崎町) 葉が食いちぎられ、茎だけになったクロメ 摂食された歯形の残ったクロメ

14

(15)

感染症を運ぶ蚊が北上

(Kobayashi, M. et al.,2008) 1月の平均気温の温度分布と4ネッタイシ マカの分布域の拡大予測

ネッタイシマカも広がる

(デング熱を媒介)

2100年には、九州南部か

ら千葉県南部まで分布可

能に

2035年 2100年

(16)

もし、100年で3℃上昇す

るとしたら

100年で300km南へ移動す

るのと同じ

動植物は1日7メートルの

スピードで北上しないと

ついていけない

16

(17)

コメや果物の品質低下

白未熟粒や胴割れなどが発生

品質や収量、食味の低下

コメの「白未熟粒」 乳白粒 背白粒 基部未熟粒 胚 (写真提供:農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 カンキツ研究チーム) (森田,2005) ミカンの「日焼け果」 ミカンの浮皮症や日焼け果、ブドウの着色不良など

17

(18)

• 2013年9月、IPCC(気候変動に関する

政府間パネル)の最新報告書が出され

ました

18

(19)

温室効果ガス濃度と世界平均気温・

海面水位は20世紀に急激に上昇している

(IPCC 第5次評価報告書より)

二酸化炭素

濃度

(pp m)

世界平均気温偏差

(℃ )

1900

2000

夏の北極海海氷面積

世界平均海面水位

(百万 km 2 ) (mm)

(20)

青帯

自然要因

のみ考慮したシ

ミュレーション

赤帯

自然要因

(太陽+火山)

+人為要因

(温室効果ガス

等)を考慮したシ

ミュレーション

黒:観測結果

20世紀半ば以降の世界平均気温上昇の半分以上は、

人為起源の要因による

可能性が極めて高い

(95%以上)

(IPCC 第5次評価報告書より)

(21)

近年の世界平均気温の変化傾向

Ed Hawkins, Climate Lab Book

観測データ

モデル計算の範囲

(22)

22

予測される100年後の気温上昇は?

社会の発展の仕方と対策の大きさに依存

科学的な予測にも幅

(23)

23

予測される100年後の海面水位上昇は?

(24)

極端現象の過去および将来の変化

現象及び傾向 20世紀後半に起 きた可能性 人間活動の寄与 の可能性 将来の傾向の可能性 寒い日と寒い夜の頻 度減少 可能性が非常に高 い 可能性が非常に 高い ほぼ確実 暑い日と暑い夜の頻 度増加 可能性が非常に高 い 可能性が非常に 高い ほぼ確実 熱波の頻度が増加 いくつかの地域で 可能性が高い 可能性が高い 可能性が非常に高い 大雨の頻度が増加 増 加 地 域 が 減 少 地域より多い可能 性が高い 確信度が中程度 中緯度と熱帯湿潤域 で可能性が非常に高 い 干ばつの影響を受け る地域が増加 いくつかの地域で 可能性が高い 確信度が低い 可能性が高い 強い熱帯低気圧の数 が増加 確信度が低い 確信度が低い どちらかといえば 高潮の発生が増加 可能性が高い 可能性が高い 可能性が非常に高い

(25)

気候変動対策の長期目標

「産業化以前からの世界平均気温の上昇を

2℃以内

に収める観点から温室効果ガス排出

量の大幅削減の必要性を認識する」

気候変動枠組条約 COP16 カンクン合意(2010年)

世界平均気温の変化(

対策なしケース

(RCP8.5)

「2℃以内」目標達成

ケース (RCP2.6)

Meinshausen et al. (2011) より

25

(26)

「2℃以内」目標を達成するには

排出量(

10

億炭素トン

/年)

CO

2

排出量

(エネルギー・産業起源)

RCP8.5

RCP2.6

今世紀前半

世界全体の排出量を現状

に比べて

2050年までに半

程度

今世紀後半

世界全体の

排出量はゼロ

に近いか、マイナス

(「バイオマスCCS」等

によりCO

2

を大気から吸収

して地中に貯留)

van Vuuren et al. (2011) より

(27)

多くの人が思っている以上に、温室効

果ガス(二酸化炭素)を大幅に減らさ

なくてはならない

27

(28)
(29)

二酸化炭素の大部分は「エネルギーを

使うところ」から出ている

94%

6%

(30)

温暖化の問題=

エネルギーの問題

・どのようなエネルギーを

・どのくらい使うか

(31)

日本の現在のエネルギー状況

• 原発:すべて停止、電力供給は足りそう

• 火力:2012年度のエネルギー需給、34年ぶり

に火力依存が9割超、3.8兆円/年コスト高

• 再エネ:固定価格買取制度開始から1年、

15%増加、原発3基分の設備容量が運転開始

31

(32)

化石エネル

ギー

82%

原子力

11%

水力

3%

再生可能・未活用 エネルギー

4%

一次エネルギー国内供給の内訳(2010年)

32

(33)

化石エネル

ギー

92%

原子力

1%

水力

3%

再生可能・未活用 エネルギー

4%

一次エネルギー国内供給の内訳(2012年)

出典:経済産業省 資源エネルギー庁 (H24年度)

33

震災後

(34)

34

原子力

再エネ

火力

安全性?

核廃棄物?

コスト?

温暖化?

(35)

どれにしてもコストがかかる

• 原子力発電

– バックエンド費用(廃

炉、放射性廃棄物の処

理、再処理など)

– 事故による損害額

– 国の負担(=国民負

担)

• 化石エネルギー

– 燃料費の値上がり

– CO2排出のコスト

– 国外に流出

• 再生可能エネル

ギー

今どこにコスト

をかけ、どうい

う未来を創り出

したいのか?

35

(36)

温暖化の問題=

エネルギーの問題

・どのようなエネルギーを

どのくらい使うか

(37)

経産省は、2008年度から2010年度の原子力発電電

力量から、稼働した原発の発電電力量を除いた電力量、2

592億kWhを火力発電で代替したと仮定、3.1兆円

のコストアップと発表。

実際には、節電や省エネルギーへの取り組みが進んだこと

もあり、火力発電の焚き増しは1827億kWh。

経産省の計算よりも766億kWhも焚き増しは少なくて

済んでいる(3分の1も少ない!)

37

省エネ・節電の重要性

河野太郎議員のメルマガより

(38)

38

家庭では、何にエネルギーを使っている?

照明

家電

冷房

暖房

調理

給湯

(39)

何にエネルギーを使っている?

「エネルギー・経済統計要覧」(財団法人省エネルギーセンター)

世帯あたりの用途別エネルギー消費(2007年度)

照明・家電

調理

冷房

暖房

給湯

(40)

家庭のエネルギーの半分強は「熱」

「エネルギー・経済統計要覧」(財団法人省エネルギーセンター)

世帯あたりの用途別エネルギー消費(2007年度)

• 薪ストーブ

• ペレットストーブ

• こたつ

• 太陽熱冷暖房機

• 二重窓

• ひなたぼっこ

• 押しくらまんじゅう

• 太陽熱給湯器

• お風呂のくみ置き

(41)
(42)
(43)

たとえ、今日、世界中の二酸化炭素排

出量をゼロにしたとしても、今後20~

30年間は温暖化は進行してしまう

温暖化←これまでの排出量の蓄積

43

2つめの大事なこと

(44)

44

対策なしケース

「2℃以内」ケース

MIROC5気候モデルによる (AORI/NIES/JAMSTEC/MEXT)

(45)

温室効果ガスを削減しつつも、

それでも進行してしまう温暖化に対

する

「備え」

をすること

45

(46)
(47)
(48)

それはどうして……?

48

(49)

地球の大きさは決まっている

(50)

人間の影響が急激に大きくなってきた

地球

人間の

影響力

むかし

50

(51)

そして

地球

(52)

そして

地球

(53)

いま

地球

(54)

地球1コ分を超えてしまった!

地球の扶養力

エコロジカル・フットプリント

(55)

大気

Junko Edahiro Junko Edahiro (2007.10) Junko Edahiro

温暖化が進行している理由

海洋

単位10億トン(Gt)

地球の炭素収支の推定

51億t/年

93億t/年

陸上

年間 41 億t /年増加

(56)

私たちの暮らしを

「地球1コ分」に戻すこと

(57)
(58)
(59)
(60)

「地球1コ分」の暮らしへ

• 減らす

• リユース

(61)
(62)

Junko Edahiro

(63)
(64)

Junko Edahiro

(65)

Junko Edahiro

(66)

「地球1コ分」の暮らしへ

• 何をどのくらい食べるか?

• フードマイレージ

(67)
(68)

「地球1コ分」の暮らしへ

• 何をどのくらい食べるか?

• 国産のもの、地元のものを食べる

• その食べ物がどこから来たか、思

(69)
(70)

「地球1コ分」の暮らしへ

(71)

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経済

社会

価値観

(72)

経済を「地球1コ分」に戻す

こと

(73)

73 73 Junko Edahiro 73

(74)
(75)

75 75 Junko Edahiro 75

(76)

Junko Edahiro

(77)

Junko Edahiro

(78)

78 78 Junko Edahiro 78

(79)

これからも

経済成長を続けることは

• 望ましいのか?

• 必要なのか?

• 可能なのか?

(80)

世論調査

「GDPが伸び続けることは」

必要だと思うか?

可能だと思うか?

(81)

経済成長のジレンマ

• 経済成長は持続可能ではない

• 経済成長を止めると、社会は不安定になる

• どうしたらよいのか……?

(82)
(83)

83 83 83 Junko Edahiro 83

真の進歩を測ってみると?

一人当たり

GDP

一人当たり

GPI

(真の

進歩指標)

GPI=GDP+(家庭とボランティア活動の経済的貢献)

-(犯罪、公害、家庭の崩壊などのマイナス要因)

(84)

GDPは増えても幸せになっていない

1人あたりGDPと生活満足度の推移 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 1978 1981 1984 1987 1990 1993 1996 1999 2002 2005 年 1 人 あ た り G D P ( 百 万 円 ) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 満足・まあ満足の割合(%) 一人当たりGDP 満足・まあ満足の割合 一人当たりGDP 生活全般に満足・まあ満足な人の割合 (草郷孝好, 2009)

84

(85)

ブータンの試み

GNPではなく、GNHをめざす!

Gross National Products

(国民総生産)

GNH: Gross National Happiness

「国民総幸福」

(86)

ブータンのGNH

• living standard(基本的な生活)

• cultural diversity(文化の多様性)

• emotional well being(

幸福感

• health(健康)

• education(教育)

• time use(

時間の使い方

• eco-system(自然環境)

• community vitality(

コミュニティの活力

• good governance(良い統治)

(87)
(88)

めざすべき姿は?

経済成長?

経済持続

経済拡大?

経済膨張?

定常型経済

88

(89)
(90)
(91)

91

(92)

2011年度、フルマラソン完走者は24万9910人(前年比139%、7万695人増)

そのうち女性ランナーは5万2542人(前年比158%、1万9387人増)でした。

(93)

93

「3脱」の時代

• 暮らしの脱所有化

クルマ、本、衣類、CD・DVD、家……

• 幸せの脱物質化

つながりや自然・農への回帰……

• 人生の脱貨幣化

「半農半X」

「ダウンシフターズ」……

(94)

「地球1コ分」の暮らし・経済へ

家庭や地域での取り組み

社会の価値観の問い直

し、シフトへ

3つめに

大事なこと

(95)

大事なことを3つ、お伝えします

①思っている以上に

CO2を減らす

必要

②進行してしまう温暖化への

「備え」

③本当に大切なものは? 幸せと経済

成長の関係は?-

価値観

も大事

95

今日のお話

(96)

ありがとうございました

幸せ経済社会研究所

有限会社イーズ

〒156-0055 東京都世田谷区船橋1-11-12 産興ビル3F

Tel:03-5426-1128 Fax:03-6413-3762

[email protected]

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継続的な情報入手に:環境メールニュース

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(97)
(98)

「幸福度指標」を つくれと突然上司に 言われた! 大変だ! 市民の人に行動しても らうための 効果的な伝え方 ないかな~! 最近話題の 「GNH」って なんだっけ・・・? NGOやNPO 企業、行政が 協働で進めたい。 ファシリテーター してくれる人 いないかな? 再生可能 エネルギー 実はよくわかって いなかった・・・! 年に1度の講演会。 講師を 探さなくちゃ! 地域で 自然エネルギーをは じめたい! 国の政策や支援は 何があったかな? 地域の人が がんばっている 森づくり。 行政としてどうやって 盛り上げたら いいかな・・・? 温暖化は どうなってる の? 忙しい毎日。 PDCAをうまく まわすコツを 知りたい! 縦割りの組織。 合意形成を つくるにはどうしたらい い・・・? 施策に つながりをつ くりたい! みなさんの や を エダヒロがお手伝いさせていただきます どうぞお気軽にご相談ください 有限会社イーズ (担当:横山)

(99)

このウェブサイトは、分野やテーマ、セクターを超えて 「つながりを見出し、作り出し、共創すること」を ミッションとしています。 企業や団体の一員として、さまざまな想いや悩みを 持ちながらも、より望ましい社会に向けて活動を進め ている、「志」を同じくする仲間やパートナーとつながり、 つなげる取り組みを進めていきます。

-しなやかに強く、幸せな社会をめざして、

つながり、つなげる場(ウェブサイト)をつくりました-

http://www.es-inc.jp/

=異業種勉強会= 真の課題解決のために 「共創力をはぐくむ場」を 提供(年5~6回) 「共創のための作法と力」を 身につけることができます =東洋思想とつながる= 知恵の宝庫・東洋思想は 私たちに大切なヒントを 教えてくれます =つながりを読む= いろいろな事象の つながりを考えます =データのつながりを読む= 世界や日本の公的な機関が発表する データは、私たちの生活や社会の現状、 これからの動向に どんなふうにつながるのでしょうか 一緒に考えてみませんか このような企業さまに ご参加いただいています(例)

(100)

私たちが直面している問題は、ほとんどすべて つながっているとも考えられ、そのつながりを意 識していないと1つの問題への対応が他の問 題を悪化させる事態を 引き起こしかねません。 また、どの問題も「自分だけ」「自社だけ」で解 決できるものではなく、組織やセクター、国境を 超えて、対話しながら問題の全体像を探り、と もに解決策を創り出していくことでしか解決する ことはできないでしょう。 ぜひご注目・ご期待ください。 そしてみなさまと一緒に、新しい価値を 共創していけたら嬉しく思います。 主宰 枝廣淳子 有限会社イーズ 〒156-0055 東京都世田谷区船橋1-11-12 産興ビル3F Tel:03-5426-1128 Fax:03-6413-3762 http://www.es-inc.jp/ [email protected] =エダヒロの共創日記= 企業や自治体との 共創の事例やうごきを エダヒロの視点で つづります

http://www.es-inc.jp/

=つながる力をつける= セミナーやワークショップを通じて ひとりひとりが「つながる力」を つけます。ぜひご一緒に! =つなげる・ つながるツール集= つながりを創り、 共創力を磨くツールを ご紹介します ご登録 お待ちしてます~

(101)

「真に幸せで持続可能な社会をつくる」という研究所の目的に向けて、 一緒に勉強をしながら、「幸せ・経済・社会」をめぐるさまざまな問題構造について考え、 対話力や人々を巻き込む力など「変える力」を身につけていきませんか。 ※各勉強会の詳細はこちらを ⇒http://ishes.org/news/seminar.html ※研究会のご入会はこちらを ⇒http://ishes.org/member/index.html 定例勉強会(毎月1回開催) ~課題図書について講師(枝廣淳子)がレクチャーを行いつつ、対話や議論を通じて、 これからの日本や社会を考えていく上で大事な洞察を得て、考えを深めていきます~ テーマ別勉強会 <半年のあいだに5回シリーズを年2期、計10回開催予定> 特別勉強会 <その時のテーマや動向を取り上げる不定期開催の特別セッション> =お申し込み・詳細はウェブサイトをご覧ください= http://www.ishes.org/ 《お問い合わせ》 幸せ経済社会研究所 TEL:03-5426-1128 FAX:03-6413-3762 E-mail:[email protected] Web: http://ishes.org

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