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セオドライト観測による2000年有珠山噴火後の地殻変動

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験 震 時 報 第64巻 (2001)167~ 176頁 167

セオドライト観測による

2000

年有珠山噴火後の地殻変動

高 木 朗 充 西 村 裕 一 " ・ 宮 村 淳 一 山 Crustal Deformation Measured by Theodolite during the Eruption in the North-western Part of Usu Volcano in 2000

Akimichi T AKAGr*,.Yuichi NrsHIMuRA **, ] un' ichi Mry AMURA ***

(Received January 22, 2001: Accepted February 27, 2001)

1.はじめに 有珠山では, 2000年3月から,約21年ぶりに噴火を開 始した.3月31日の噴火開始直前から著しい地殻変動が 始まり,噴火後は,有珠山北西部である西山西麓火口群 周辺を中心に,局所的な顕著な地殻変動が継続した. 空中写真測量によると,噴火前から4月26日までに最 大で約40mの隆起が観測されている(国土地理院, 2000a). また GPS観測では,隆起の変動率は3月31日の 噴火前後を最大として,時間の経過とともに減衰してい ることが明らかにされている(気象庁, 2000 a ;西村他, 2000 ;北海道立地質研究所, 2000他). 火山活動の推移を監視するためには,地殻変動を時間 的・空間的に高密に観測する必要があった.しかし,航 空写真測量ではコストがかかりすぎて頻繁に観測を継続 できない.また, GPS観測などは既存の観測点が必ずし も密に配置されておらず 新たな観測点を隆起域近傍に 設置することができなかったことから,地殻変動域の詳 細な様子を,噴火後しばらくは十分に把握できていなか った.そこで我々は,セオドライトにより,地殻変動域 のみかけの稜線変化を時間的・空間的に密に光学測量す ることによって,西山西麓火口群周辺で潜在溶岩円頂丘 の形成と考えられる隆起活動を観測し,その変動率を把 握する試みをおこなった.これは, 1943年の有珠山の噴 火活動時に昭和新山が形成された様子を,張った糸と自 分の眼・指で観測した三松正夫(昭和新山生成50周年記 念事業実行委員会, 1994) の手法(三松ダイアグラム) を,光学機器により精度よくデジタル化したにすぎない -気象庁地震火山部火山課 "北海道大学理学部 山札幌管区気象台地震火山課 が,このセオドライトによる地殻変動域の稜線の変化の 観測により,.活動評価に資するべき火山活動のデータを 蓄積することができた.なお,同様の方法で著者の一人 らは1991年雲仙岳噴火時に溶岩ドームの成長の様子を克 明に観測している (Takagiet a,.l1995) . 2. 地殻変動の推移 2000年3月31日から有珠山は,約 21年ぶりに噴火を 開始した.噴火活動の中心は山頂部ではなく,有珠山北 西部の西山西麓火口群及び金比羅山火口群であった(気 象庁, 2000 b). 国土地理院 (2000b) によると,地震活 動が始まった 3月27日から有珠山全域の広範囲で山体が 隆起・膨張する顕著な地殻変動が始まり, 3月31日の噴 火開始とともに沈降と収縮に転じた. しかしながら,気 象庁 (2000a) や北海道立地質研究所 (2000) 等は,西 山西麓火口群の周辺では,その後も阪~.膨張が継続し, 顕著な地殻変動活動は継続していることを観測じた.一こ れは潜在溶岩円頂丘の形成に伴うものと考えられる.噴 火活動が徐々に低下した後は 観測機器を少しずつより 活動域近傍に設置することができ,リアルタイムで詳細 な変動を監視することが可能になった.それによると, 2000年8月頃まで鈍化しながらも隆起・膨張傾向が継続 した後,沈降に反転し, 2000年 12月現在,鈍化しなが らもその傾向が続いている(気象庁, 2001);

3

.

観測 h 3. 1 観測方法 西山西麓火口の南西約1.500mの虻田町虻田高校付近 に虻田高校観測定点(東経140度 47分 09.4秒,北緯42 度32分4l.8秒)を設け(図 1),2000年 5月

n

日から8 月23日までに 20回の観測をおこなった.虻田高校観測

(2)

-167-168 験震時報第64巻第1-4号 定点から西山西麓火口方向に広角約15度の範囲を, 5分 角毎の水平角で,山体稜線の高度角を測定した.水平角 の基準は,ここから南方 (S8.50

W)

約2.2kmの虻田町 歴史公園のロッジ屋根の左角とし,時計回り方向を正と した.観測方法は,雲仙岳測候所(1997)とほぼ同じで ある.測定角の誤差範囲は,気象条件等を考慮すると, 10秒角程度以内と考えられる.これは,虻田高校観測定 点から西山西麓火口群周辺を観測した場合の7cm程度に 相当する.用いたセオドライトはSOKKIA社製SET4CS トータルステーション及びNIKON社製DTM-500トータ ルステーションである.角度最小表示はそれぞれ10秒角 及 びl秒角であり,用いた回数はそれぞれ9回及び11回ー である.両者の器差は互いの測定誤差の範囲内である ことを確認した.なお,観測期間中に,観測視野内に障 害物が生じたため, 6月15日に定点の移動を行った.新 しい定点は火口方向(東北東方向)に約50m近づいた点 である(東経140度47分11.0秒 北 緯42度32分42.6 秒).定点の移動により生じた観測値の系統的なずれは, 新│日2ヶ所の定点で複数 (4ヶ所)の目標物の座標の読み 取りにより,近似直線から対応関係を導き出し,旧定点 での観測値を新定点に対応する座標値に変換した. 虻田高校観測定点は,観測開始当初において,立ち入 りが可能な最前線で、あった. しかし, 7月以降,地殻変 動の活動度の低下による変動量の減少により,観測機器 の分解能では精度良く観測できなくなったこと,また, 噴火活動の低下でより活動域近傍で、観測が可能になった ことから,より近い新たな虻田泉観測定点を設置し,観 測を始めた.虻田泉観測定点は西山西麓火口の西約1.000 m (東経140度47分24秒 北 緯42度33分07秒)の地 点で, 2000年7月14日から9月13日までに7回の観測を おこなった.

3

.

2

虻田高校観測定点からの観測 図2の上は虻田高校観測定点から東北東方向を観測し た,

5

月11日

-8

月23日までの地殻変動の様子である. 西山と三豊丘陵に挟まれた鞍部に 西山西麓火口群カ形 成され,これを中心とした周辺の地盤の隆起活動の様子 が,測定された稜線の変化としてわかる.縮尺は縦軸が およそ5倍強調されている.下は,虻田高校観測定点か らの写真で,上図の横軸とほぼ一致している. 図3は図2の中心部(水平角224-240度の範囲)を拡 大したものである.左軸は折線グラフで描写した稜線に 対応する高度角を示す(縮尺は縦軸がおよそ7倍強調さ れている).棒グラフは,観測開始の5月11日から顕著な 隆起活動を継続した7月21日までの71日 間 の 猷

E

量の積 算で,約2.8-5.5mを観測した(右軸).図3で表され た,観測した広角約13度(約350mの範囲)は裸地のた め稜線の高度角測定が可能であったが,その周辺部(み かけの左右)は樹林帯であり,測定か不能で、あった.観 測した隆起域の隆起量から,周辺部でも隆起域が広がっ ていたことは予想される. 図4は,隆起活動がほぼ停止した, 7月21日から8月 23日までの稜線の変化を示した.左軸は折線グラフで描 写した稜線に対応する高度角を示す(縮尺は縦軸をおよ そ7倍強調している).棒グラフは この期間

3

3

日間の積 算である.一部に浸食あるいは崩落によるものと思われ る箇所があったが,それ以外は約+0.2-ー0.9mを観測し, 主な沈降領域は火口を含む北西側(みかけ上左側)であ った.その沈降量の平均は

-

0

.12mで、あった(右軸). 稜線の高度角を測定した,水平広角13度の聞の約150 の水平角 (5分角間隔)に対応する鉛直角の時間変化を 図5に示す.観測期間 (5月11日-8月23日)を5つの 期間に分け,各高度角の偏差の平均を求めると, 5月中 旬には1日当たり 10.4cmで、あったものが徐々に減少し, 7月上中旬には1日当たり2.3cmになり(表1), 7月下旬 以降は沈降に転じたことがわかる.ただし,場所により 若干の時間的なずれがあり, 7月中旬で沈降に転じたとこ ろもあれば, 8月中旬でも隆起を示すところもあった.こ れは隆起中心部と周辺部における活動推移のずれに対応 する.

3

.

3

虻田泉観測定点からの観測 図6の上図は,虻田高校観測定点よりも近い,虻田泉 観測定点から東方向を観測した 7月14日-9月13日ま での地殻変動の様子である.縮尺は縦軸がおよそ2倍強 調されている.下写真は,虻田泉観測定点からの写真で, 上図の横軸とほぼ一致している.ここで観測を開始した 7月14日以降は,変動の絶対量が小さいので,この間の 観測毎の偏差図を図7に示した.図7のl段目は全期間の 稜線変化図, 2段目が7月16日-7月22日の偏差図, 3 段目が7月22日-8月2日の偏差図, 4段目が8月2日 8月9日の偏差図, 5段目が8月9日-8月29日の偏差図, 6段目が8月29日-9月13日の偏差図である.7月16日 -7月22日はほぼ全観測点で、隆起で、あったが, 7月22日

(3)

セオドライト観測による2000年有珠山噴火後の地殻変動 ~8 月 9 日は隆起と沈降を示す点がどちらも見られ, 8月 9日以降はほぼ全点で沈降となった.また,沈降量はより 南方(みかけの右方向)で大きく観測された.この沈降 量が大きく観測された領域は,虻田泉観測定点からの観 測で, 5~7 月にはより隆起量が大きかった地域に対応す る.隆起期間に隆起量が大きかった領域ほど,沈降期間 にも沈降量が大きかったことを示す. 以上の変化を時間順にまとめると以下のとおりである. 噴火直後から西山西麓火口群周辺で観測された顕著な隆 起を示す地殻変動は, 5月には約 10cm/day,6月中旬に は約5cm/day,6月下旬 ---7月上旬には約3cm/dayと鈍 化し, 7月下旬には反転を示し始め, 8月中旬以降は全て の点で沈降となった(図

8

)

.虻田高校観測定点からの観 測では,

7

月下旬以降は約

O

.

2

cm/dayの沈降率であった が,より活動域に近い虻田泉観測定点からの観測では, この間約0.001---0.022cm/ dayの沈降率で、あった(表 1). これは,観測距離がより大きい虻田高校観測定点からの 観測値に,沈降量の過大見積もりの点を含む可能性もあ る. これらの推移は上空から観察されている噴火活動の静 穏化にも対応している.また 周辺部でGPSにより観測 された地殻変動の傾向より若干遅れて生じている.これ は隆起の鈍化あるいは沈降への反転が隆起中心よりも周 辺部から観測されていることを示す.

3

.

4

追跡観測による地殻変動 虻田高校観測定点からは 活動域内において明瞭に視 認可能な個所の座標を追跡して地殻変動の見かけの変化 を観測した.それは 光学的に精密に座標を読み取らね ばならないため,ターゲ、ツトとしてなるべくピンポイント に近い個所を選んだ.よって人工的な構造物の角等が多 い.図9の下図は追跡観測のターゲ、ツトとして選んだ7個 所の見かけの位置を示す.上図の7枚の図は,下図に示 したA---G点の, 5月11日---27日のセオドライト観測に よる2次元的な見かけ変動を示した.いずれの図も縦横 比は1: 1で,縮尺はすべてl目盛が0.02度角で約 50cm に相当する

(

A

点「わかさいも工場j,

B

点「傾いた家j, C点「あずまやj,D点「焼却場煙突

J

,E点は「幼稚園

J

, F点は「階段j,G点は「白樺j). 図8の下図の観測範囲 のほぼ中央部の稜線上にある

B

(N-B

火口付近,定 点から約1,500m) はほぼ直上に約 160cm隆起し,これ を中心にその左右の観測点では外側に広がるように隆起 169 している傾向がある.一方, E点(定点から約 1

.

1

00m), F点(定点から約 1

.

2

00m) 及びD点(定点から約 2.000

m

)

のように,西山西麓火口群より見かけ上手前や奥に ある観測点では隆起量は小さい.これらのことから,地 殻変動の活動は火口群のうちの

N-B

火口付近の直下を 中心に起こっており,放射状に押し出すように起きてい ると推察できた.

3

.

5

樹木の傾度分布による地殻変動域の推定 セオドライトを用いて稜線を測定し地殻変動を観測す ることは,裸地のような明瞭な稜線が測定できない場合, 非常に困難である.虻田高校観測定点においては水平角 225 ---239度の範囲に限って地殻変動を確認したが,その 左右(北西方向と南東方向)にまで地殻変動域は及んで いることが推察できた.推察できたひとつの理由として, 稜線あるいは山肌に植生している樹木が,西山西麓火口 群を中心に一様に外側に傾いていることである.これは, 地殻変動により植生している樹木の基盤が傾斜変動して いることによるものと推定される.横山(1980) は, 1977年の有珠山噴火時に伴った地殻変動で,巨大な山塊 に植生した樹林が同様に傾いていることを報告している. 今回,この様子をセオドライトによって正確に描写した. 観測日時は

5

月18日で,この時期はまだ樹木が葉をつけ る前であり,とりわけ白樺の主幹は明瞭に確認できた. その白樺の主幹が明瞭なものだけを選んで,各々の傾度 を測量した.図10の下図は主幹の傾きの様子を表したも のである.水平角225.4---226.4度の範囲には観測可能な 樹木がなく不明であるが,稜線測量が不可能で、あった水 平角225度より左方(北西方向)においても,地殻変動 が及んでいることがわかる. 図11は樹木の主幹の傾きの大きさ分布を示したもので ある.注目されるべきことは 観測により隆起中心であ ると推定された

N-B

火口付近から左方に離れても傾度 が小さくなっておらず むしろ大きな値が観測されたこ とである. なお,この観測を引き続き継続するつもりで、あったが, その後樹木の主幹は生い茂りつつある新緑に隠され,再 び観測することはできなかった.

4

.

考 察 得られた観測結果をもとに,地殻変動の力源の推定を 行った.計算は地殻変動解析支援プログラムMICAP-G F O

(4)

1

7

0

験震時報第 64 巻第 1~4 号 (内藤他,

1

9

9

9

;

Y

.

O

k

a

d

a

1

9

9

2

)

を用いた.計算方法 は山川・茂木モデル (Mogi,

1

9

5

8

)

に基づいて,均質半 無限弾性体中に点力源を仮定して計算を行って,最もふ さわしい解を得た.

Lame

定数はμ=Aとしている(ポ アソン固体を仮定).観測開始から隆起活動が続いた,

5

1

1

-

-

-

-

7

2

1

日までの稜線変化のデータは,

N-B

火 口直下

330m

に点力源を置き,約

2

3

0

m

3の体積膨張が あったとすれば,計算結果と調和的である.また,追跡 観測の結果も得られている

5

1

1

-

-

-

-

5

2

7

日の

1

6

日間 の,稜線変化と追跡観測結果からは,

-N-B

火口直下

3

0

0

m

,体積膨張約

8

0

m

3とすれば,計算結果と調和的で あった(図

1

2

)

.これらの計算から, 5 月 ~7 月にかけて 体積変化率に変化はあったものの,力源の場所について はほぼ変化はなかったと推定される. 西村他

(

2

0

0

0

)

による 西山西麓火口群周辺域の複数 観測点からの光波測距観測及びセオドライト観測では, ほぼ

N-B

火口直下の約

250m

に圧力源をおいた場合の 山川・茂木モデルで説明が可能であるという.これは今 回の計算結果とほぼ一致する.また,観測期間が異なる ためそのまま比較はできないが樹木の傾度分布からは 隆起中心域から

250m

程度の距離で最大傾度が観測され ており,上のモデルとも概ね調和的である. しかしながら,今回の西山西麓火口群周辺の地殻変動 は非常に大きく,数

m

の比高をもっ断層群が発達するほ とマで、あった.上のモデルは 弾性体近似をもとにしてお り,塑性的変形を考慮したモデル計算が今後の課題であ る.

5

.

まとめ

2

0

0

0

3

3

1

日の有珠山噴火開始後,

5

月から

9

月の 期間,セオドライトを用いて,有珠火山西山西麓火口群 周辺の地殻変動を観測した. 稜線観測によると, 5月から7月までは隆起を継続した が,隆起速度は単調減小した.この間に

N-B

火口付近 で最大約

5

.

5

m

の隆起を観測した.概ね

8

月からは変動は 反転し,沈降傾向となった.

9

月中旬までに約

1

5

c

m

の沈 降を示した. また,追跡観測により

N-B

火口付近を中心に放射 状に隆起・押し出しが継続していることを確認した. 樹木の傾度分布による観測では 地殻変動分布は稜線 観測で確認した領域の周辺にも広がっており,そこでは" 相対的に隆起変動の成分よりも水平変動の成分の方が卓 越していた. 以上のことから,西山西麓火口群での噴火開始後,火 口群周辺にもたらした局所的な地殻変動は,

N-B

火口 直下に力源をもっモデルで説明可能な潜在溶岩円頂正が 成長したことによるものと思われる. 今回の噴火活動に際して,国土地理院

(

2

0

0

0

c

)

は合 成関口レーダーを用いた観測で

N-B

火口付近を中心 として周辺に押し出す傾向の地盤変動を確認した.また, 気象庁の設置した西山西麓火口群周辺部のGPS観測では, これらの地域の地殻変動の停滞傾向をおよそ1ヶ月ほど 先行して観測した.しかし これらの観測では活動中心 の変動を常時監視することはできず,我々が行った光学 的なセオドライトによる地殻変動め観測が活動の現況把 握に非常に有効なデータのーっとなった.

6

.

謝 辞 この観測を行ラに際し 有珠山噴火非常災害現地対策 本部には多大なる協力を頂き,お礼申し上げます.また, 札幌管区気象台地震火山課の方々には,観測の協力を頂 き,記してお礼申し上げます.山里課長補佐(火山課) には,様々な有益なコメントを頂きました.ここに記し て謝意を表します. また,この観測を行うために,雲仙岳測候所には長期 間にわたってト「タルステーションを借用させていただ きました.厚くお礼申し上げます. 参考文献 北海道立地質研究所

(

2

0

0

0

)

地殻変動観測 (GPS),

2

0

0

0

年有珠山火山噴火観測速報,

2

3

2

6

.

気象庁

(

2

0

0

0

a

)

気象庁GPS連続観測,第

3

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回火山噴 火予知

i

主格会有珠山部会記者会見資料,

2

8

-

2

9

.

気象庁

(

2

0

0

0

b

)

平成

1

2

4

月地震・火山月報(防災 編),

2

2

-

2

6

.

気象庁

(

2

0

0

1 ) 平 成

1

2

1

2

月地震・火山月報(防災 編),

6

1

6

2

.

国土地理院

(

2

0

0

0

a

)

有珠山噴火口付近の水平位置・ E-Jさの変化 (空中写真による精密計測),平成

1

2

年5 月

1

9

日記者発表資料 国土地理院

(

2

0

0

0

b

)

8

5

回火山噴火予知連絡会記者 発表資料,

1

4

1

7

.

国土地理院

(

2

0

0

0

c

)

有珠山の地殻変動

(

2

2

)

,平成

1

2

年4月

2

2

日記者発表資料

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-170-セオドライト観測による2000年有珠山噴火後の地殻変動 171

Mogi, K.(1958) : Relations between the eruptions of various volcanoes and the deformations of the ground surfaces around them, Bul.lEarthq. Res. Inst, 36,99-134. 内藤宏人・吉川澄人(1999) 地殻変動解析支援プログ ラムMICAP-Gの開発,地震2,52,101-103. 西村裕一,宝田晋治,斉藤英治,宇都浩三,風早康平, 松島健,高木朗充 (2000) 有珠山2000年噴火に伴 う西山麓の地殻変動,日本火山学会講演予稿集, 2,45. Okada,y'(1992) : Internal deformation due to shear and tensile faults in a half-space, Bul.lSeism. Soc. Am., 82, 1018-1040. 昭和新山生成50周年記念事業実行委員会 (1994) 麦圃 生山, 12-13.

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セオドライト観測による

2

0

0

0

年有珠山噴火後の地殻変動 173 図 1 観測定点と西山西麓火口群の位置、及び見かけの観測範囲 (国土地理院地形図2万5干分の一「虻田 J(1999年)に加筆) 7.0 6.5 6.0 125m 4.5 L三 三E 215 220 225 図 2 西山西麓火口群周辺の稜線変化(虻田高校観測定点) 上図 5月11日- 8月23日の稜線変化、西山西麓火口群の位置及び見 かけの観測範囲 下写真。虻田高校観測定点からの遠望風景。2000年5月18日14:01 高 度 角(度) 5.0 4.8 4.6 4.4 主 な 沈 降 領 域 の 平 均 値 0.12m 4.2 約50m 228 問 水手詰(度) 制 236 238 5.0 10 4.8 4.6 4.4

d

.

.

255 4.2 4.0 224 230 232 234 水平角(度) 236 238 240 226 228 図3 西山西麓火口付近周辺の稜線変化 (虻田高校観測定点) 2000年5月11日- 8月23日。隆起量のヒストグラムは5月11日 7月21日の変化を表す。最大で5.51m。 隆起量(m)7月21日-8月2J目 10 4 U ' A V ↓ Jh E 2 i 2 崩 ト はる いれ る わ ま思 食 と 浸の / -2 240 図 4 西山西麓火口付近周辺の稜線変化 (虻田高校観測定点) 2000年7月21日- 8月23日。7月下旬から地殻変動は停滞ないしは 沈降に転じた。主な沈降領域は火口を含む北西側 (みかけ上左側)で あった。 -173

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1

7

4

験震時報第 64 巻第1~4 号 高度角(度) 5.1 約 5.0cm/day .5m 7. 3cm/day-~-~ -z.9Cm/day -o.2cm/竺」ι

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2000年5/1 5/16 5/31 6/15 6/30 7/15 7/30 8/14 8/29 230 220 210 200 190 180 図 5 西山西麓火口群周辺の稜線高度角の時間変化 2000年5月 11日- 8月 23日。虻田高校観測定点で、の各測定水平角(5 分角間隔)における稜線の高度角の時間変化を表す。図中の数字は平 均の変化量を示す。7月下旬以降に停滞ないしは沈降に転じた。 28ιー~4 Jom 286 288 290 水 平 角 伎 ) 図6 西山西麓火口群周辺の稜線変化 (虻田泉観測定点) 南東→ 上図。7月 14日- 9月 13日の稜線変化、西山西麓火口群の位置及び見 かけの観測範囲 下写真。虻田泉観測定点からの遠望風景。2000年7月 13日 13:38 標 高加)←北西 210 r一一一一一一 200 190 偏 差出) 0.02 0.01 0.00 -0.01 ー0.02 偏 差h28)2 0.02 0.01 0.00 0.01 0.02 286 284 286 284 286 南 東→ 288 290 292 294 296 水平 角 笹 ) 7 /16~7 /22 288 290 292 294 296 7 /22~8/2 288 290 292 294 296 8 /2~8/9 282 偏 差 出 ) 0.02 0.01

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" '1"1"1 "1' "'1" """1"'111' 0.00 0.01 286 288 290 8/9~8/29 286 288 290 8/29~9/13 286 288 290 292 294 292 294 292 294 図7 西 山 西 麓 火 口 周 辺 の 稜 線 変 化 と 各 期 間 の 変 化 量 2000年 7月14日- 9月13日 (虻 田 泉 観 測 定 点) 296 296 296 7月下旬から地殻変動は停滞ないしは沈降に転じた。沈降はより南方 (みかけの右方向)で観測された。

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74-セ オ ド ラ イ ト 観 測による2000年有珠山噴火後の地殻変動 cWd~ 10 -2 10.4cm/day

7.3cm/day ーー虻回泉観測定点 5.0cm/day :l.J:crr可fday 0.2cm/day 5/1 5/16 5/31 6/15 6/30 7/15 7/30 8/14 8/29 9/13 cm/d 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 0.3

一の拡~D

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虻田高校観測定点 Jー 虻 田泉観測定点 0.089cml day 0.001 cm/day 0.022c百

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aY 0.0 16cml day U.UZ1 cm/ da' 0.2cm/day ~/1 ~/1 白目/ヨミ/1 ~司/:l n 7/1~ 7/:ln R/14 R/フ q/1:1 図 8 西山西麓火口群周辺の隆起(沈降)速度の時間変化図 2000年5月 11日- 8月 29日(赤 色 虻 田 高 校 観 測 定 点 青 色.虻田泉 観測定点)虻田高校観測定点から観測された沈降量は過大見積もりの可 能性がある。 175 G点 B点

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D点

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表1 西山西麓火口群周辺の隆起(沈降)速度の時間変化図 2000年5月 11日- 8月 29日。各測定水平角 (5分角間隔)における 稜線高度の時間変化の平均を表す。7月下旬以降に停滞ないしは沈降 に転じた。虻田高校観測定点から観測された沈降量は、浸食・崩落の ため、過大見積もりの可能性がある。 期 間 平 均(cm/day) 変位量/回数 最 小 値(cm) 最 大 値(cm) 虻 田 晶 校 観;DIJ点 5.11-5.27 10.4 166cm/16days 114 217 5. 27-6. 12 7.3 117cm/16days 55 160 6.12-6. 24 5 60cm/12days 21 102 6.24-7.21 2.9 77cm/27days -30 111 7.21-8.23 ー0.2 -8. Ocm/33days -94 20 虻田町泉観測l点 7. 16-7.22 0.089 O. 536cm/6days ー1.1 1.7 7.22-8.2 -0.022 O. 246cm/11days ー4.2 1.7 8. 2-8. 9 -0001 o 004cm/7days -0.8 0.8 8. 9-8. 29 -0.016 ーO.330cm/20days 一1.7 o 0 8. 29-9.13 -0.021 0.321 cm/15days 一2.8 0.6 占 山 E F点

0.02度 約50cm 一一一一一" 0.02度 約50cm

西山西麓火口群付近 • E 約125m 3.0 215.0 図9 追 跡 観 測 に よ る 地 殻 変 動 上 国 追 跡 観 測 ポ イ ン ト の み か け 変 動。下図に示した A - G点の、 5月 11日-27日のセオドライト観測による 2 次元的な見かけ変動。いずれの図も縮尺は閉じで、縦横比は 10 1目盛は 0.02度で約 50cmo (A点「わかさい も工場」、 B点「傾いた家」、 C点「あずまや」、 D点「焼却場煙突」、 E点は「幼稚園」、 F点は「階段」、G点は「白 樺 J) 下図 西山西麓火口群付近の稜線変化図と追跡観測点の配置図。 -175

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験震時報第 64 巻第1~4 号 高度角(金) ﹃ 1 1 1 ﹁ 5.2 5m 5.0 4.8 4.6 4.4 勾 ' ι 、 J 度 5 0 5 角 5 5 4 度 234 236 水平角(度) 238 240 220 221 222 223 224 225 226 227 228 図10 西山西麓火口群周辺の隆起域の樹木の傾度分布図1 2000年5月18日 虻田高校観測定点から。 上 図 観 測 範 囲 の 全 景 下図。樹木の傾度の様子 (上図の破線内における観測結果) 高度角伎) 25 20 15 10 5

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-5 -10 -15 -20 -25 自 111 111 1.11 111 1

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l lll l 111111 220 221 222 223 224 225 226 227 228 図11 2000年 5月 18日 虻田高校観測定点から。 樹木の傾度の分布図 (左向きに傾いた角度を正とする) 5.2 ーーーー5月 11日の稜線 一一一-5月27日の稜線 一ーーー7月21日の稜線 ー・ 深さ300m、体積変化:80:万m3の地般変動理諭値 ・ ・ 深さ330m、体積変化:230万m3の地般 12.0 5.0 10.0 4.8 8.0 4.6 6.0 4.4 4.0 4.2 2.0 4.0 224.0 226.0 228.0 230.0 232.0 234.0 水平角(度) 236.0 238.0 0.0 240.0 図12 西山西麓火口群周辺の地殻変動の観測結果と理論値 黒色の折線が2000年5月 11日の稜線、青色が 5月 27日の稜線、赤色が 7月 21日の稜線。 青色の棒グラフが2000年5月 11-5月 27日の隆起量、赤色が5月 11-7月 21日の隆起量。 青色破線の曲線は、 N - B火口直下300mの点力源で 80万 m3の体積変化を与えた場合の隆起の理論 値、赤色破線はN - B火口直下330mの点力源で 230万m3の体変化を与えた場合の隆起の理論値

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