令和2年度連携事業報告
子どもたちがやる気になる国語教育
和歌山大学 菊川恵三
【ねらいと背景】ᴾ
「子たちがやる気になる国語教育」、これは教員にとっての永遠の課題だろう。そこには「公
式」に公式があるわけではなく、学校や家庭の時代背景があり、同じ国語教育でも活動・教材
ごとに違う。このプロジェクトは附属小学校川端大奨教諭と大学の菊川が中心になり、「書くこ
と」をテーマに研究協議や授業参観を通して、子どもたちのやる気を育てる授業実践を目指
した。ᴾ
また、このプロジェクトには市内公立小学校の ᵐ 名の教諭が参加した。さらに、菊川ゼミの
ᵒ 回生二人も加わる予定で計画を進めた。ᴾ
ᴾ
<教員>ᴾ 四箇郷北小学校:田村竜士先生ᴾ ᴾ ᴾ 貴志小学校:前田知洋先生ᴾ
<大学生>ᴾ ᵒ 回生:神谷一樹ᴾ ᴾ 木村敦子ᴾ ᴾ
ᴾ ᴾ ᴾ
【実施状況】ᴾ
ᴾ 本年度は、新型コロナ感染拡大のため、その対策を踏まえた日々の授業で忙殺され、この
プロジェクトのために十分な時間がとれなかった。参加の教員はいずれも中堅教員として学
校での仕事も多いことが、状況に拍車をかけた。ᴾ
ᵏ 月に入り非常事態宣言が出される中、感染防止が最優先となったので、これまでの計画
を変更し、無理のない範囲で実施することとし、次のような計画ですすめている。ᴾ
ᴾ
ᵏᵐ 月 ᵐ 日:川端・菊川で今後に向けての話し合い(大学)ᴾ
約90 分をかけて、川端教諭から「書くこと」についての問題認識を聞き、今後の具体
的な進め方について話し合った。
1月上旬:ᵐ 度目の緊急事態宣言が大阪府に発出ᴾ
予定していた1 月の授業提案と協議が開催できなくなったので、2 月に延期することを
決めた。その後、宣言が 3 月上旬まで延長されたので、どのように進めるかについて
再度調整した。ともかくも感染状況が抑えられ、小学校における安全確保が担保でき
るようになるまで、無理はしないことを確認した。
ᴾ
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【今後の予定】ᴾ
ᵐ 月下旬:授業提案と協議(附属小)ᴾ
「書くこと」を意欲的に進めるために、現在の国語教材をいかに生かしていくか。
川端教諭が授業提案をし、参加者がそれぞれの立場から意見・指導をおこなう。参
加者はそれを自分の授業に応用して、新たな授業提案・授業実践につなげていく。
ᴾ
ᵑ 月上旬:授業実践(附属小)ᴾ
上記の提案授業に改良を加え実践授業をおこない、参加者は実際に参観するだけで
なく、ビデオ収録したもので参観する。コロナ感染防止の観点からは、実際の参観
は最低限にするなどの配慮が必要になる。ᴾ
ᴾ
ᵑ 月下旬:研究協議と反省会ᴾ
上記の参観授業について、研究協議を実施する。授業実践と協議を分離してしまう
ことになるが、このことによって感染リスクは大幅に軽減できるだろう。
★今後の予定を上記のように考えている。2 月に入り感染も終息の兆しが見えているので、
計画は進むと考えている。ただし、想定外の事態はこの期間たびたび起こった。した
がって、その都度の変更はやむを得ないと考えている。
★なお、菊川は今年で退職するが、このように中堅教員が集まって切磋琢磨していく経
験は、次に必ず役に立つことだと確信している。
ᴾ
以上ᴾ
子どもがつなぎ・つくり・つながる理科学習の構築
-対話的な学びから生まれる問題解決の力-
【研究代表者】貴志年秀(和歌山大学教育・地域支援部門)
【共同研究者】舟浴千晃(和歌山大学教育学部附属小学校)
岩﨑 仁(和歌山市立木本小学校)
岩﨑朝蔵,岸本将宏(和歌山市立四箇郷北小学校)
峯祐太郎(和歌山市立紀伊小学校)
1.実践研究課題について
小学校学習指導要領総則第 1 章第 3 の 1(1)には、「児童の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた
授業改善を行うこと」を規定している。また、『対話的な学び』については、「子ども同士の協働、教職
員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める『対
話的な学び』が実現できているかという視点」をもって授業改善するように明記している。言い換えれ
ば、『対話的な学び』は、他者の考えに触れることで、自分自身の考えを再構築していくことである。
子ども一人一人が自ら考えをもつことはもちろん重要であるが、自分以外の人の考えや思いに触れる
ことは、新たな気づきや発見を得、自身の考えの長所や短所が明らかにするなど多くのメリットが期待
される。
そのために子ども同士が互いの考えを出し合い、つなぎ合えるような場の設定が大切になる。学級全
体で話し合い活動を行うことはもちろん、ペアで互いの考えを紹介し合ったり、少人数グループに分か
れディスカッションしたりする。また時には指導者や外部の人との意見交換をする場を設定するなど、
様々な形の“対話”を行わせることが考えられる。また、ここで言う“対話”とは、実際に話し合い活
動を行うことだけではなく、書物などを通して先人の知恵に触れることも含めて考えられている。
本研究グループは、ここ数年、理科学習における『対話的な学び』の在り方についての研究・実践を
行ってきた。
とくに本年度は、『対話的な学び』に不可欠な“3つの
○
つ の場面”、すなわち、
・子どもが思いや考えを
○
つ なぐ場面
・子どもが新たな問題(学習課題)を
○
つ くる場面
・子どもが
○
つ ながる場面
に絞り、対話的な学びから生まれる問題解決の力について、いくつかの実践例をもとに考察する。
2.今年度の活動
主な活動は次の通りである。
1) 共同研究協議会 ※随時
共同研究メンバーが所属する各校と各自の理科学習の実践紹介と意見交流
2) 授業研究会・共同研究メンバーの理科授業参観・授業カンファレンスへの参加
・6 月 29 日(月) 四箇郷北小学校 岸本将宏先生 4 年生「夏の星座」
・7 月 1 日(水) 四箇郷北小学校 岩﨑朝蔵先生 5 年生「メダカのたんじょう」
・7 月 22 日(水)附属小学校 舟浴千晃先生 4 年生「とじこめた空気や水」
・10 月 31 日(土)附属小学校 舟浴千晃先生 4 年生「ものの温度と体積」>実践例 1)
・11 月 25 日(水) 四箇郷北小学校 岩﨑朝蔵先生 5 年生「もののとけ方」>実践例 4)
・12 月 15 日(火)木本小学校 岩﨑 仁先生 4 年生「もののあたたまり方」
・1 月 26 日(火)木本小学校 岩﨑 仁先生 4 年生「ヒトの体のつくりと運動」>実践例 2)
・2 月 1 日(月)四箇郷北小学校 岸本将宏先生 4 年生「もののあたたまり方」
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