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認知症の予防

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Academic year: 2021

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認知症予防 国立長寿医療研究センター内科総合診療部 遠藤英俊 加齢は、認知機能低下の主要な危険因子である。さらに運動不足も認知機能 低下の危険因子とされている。野菜や果物、魚など認知症予防の効果も指摘さ れているが、一方いぜんから運動や活発な身体活動が認知機能低下の予防とな る可能性が数多く報告されている。Laurin らは、認知症を発症していない高齢 者4,615 名を対象に 5 年間フォローした研究結果を報告している。すなわち「カ ナダにおける健康と加齢に関する前向き調査」の中で、定期的な運動がアルツ ハイマー病の発症を抑制すると報告している。運動の強度、頻度に関しては、 週 3 回以上の頻度で歩行より強い運動を行う群を高運動量群、歩行程度の運動 を週 3 回以上行う群を中運動量群、これら以外を低運動量群に分類して比較し た。その結果、軽度認知障害(MCI)発症率、アルツハイマー病発症率、全認知 症発症率のいずれにおいても、高運動量群は低運動量群よりも有意にリスクが 低かったと報告している。また非薬物療法として、回想療法、音楽療法、作業 療法、現実見当識訓練、動物介在療法、芸術療法、園芸療法、タクティールセ ラピー、バリデーション療法、生活療法、認知症短期集中リハビリテーション などがある。他にも人形療法や化粧療法など様々な取り組みがある。しかし少 なくとも認知症リハビリの原則は楽しく、継続ができることである。いわゆる 脳への快刺激となるものがよいと考えられる。基本的には認知機能そのものは 改善することは困難であるが、周辺症状の改善が見られたり、認知機能の維持 ができることにより、認知症の悪化が防止できるかどうかが大きな課題となっ ており、認知症の進展予防はある程度可能ではないかと研究者の間でも考えら れ始めている。少なくとも認知症に対するリハビリを行うことで患者や家族の 支援を行い、QOL の向上をはかることが重要である。

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