-1- 別紙標準様式(第7条関係) 会 議 録 会 議 の 名 称 令和元年度 枚方市社会福祉審議会 第1回障害福祉専門分科会 開 催 日 時 令和元年8月28日(水) 10時00分から11時40分まで 開 催 場 所 枚方市サンプラザ生涯学習市民センター 視聴覚室 出 席 者 本多委員、長尾委員、高橋委員、井上委員、西尾委員、村山委員、 河野委員、関委員、安田委員、佐田委員、和田委員、東委員、前田 委員 (関係課)危機管理室課長、保健センター課長、福祉総務課長、児 童生徒支援室課長 欠 席 者 なし 案 件 名 1.枚方市障害者計画(第3次)改訂版の平成30年度進捗状況につ いて 2.枚方市障害福祉計画(第5期)並びに枚方市障害児福祉計画 (第1期)の進捗状況について 提 出 さ れ た 資 料 等 の 名 称 資料1 枚方市障害者計画(第3次)改訂版の平成30年度進捗状況 一覧 資料2-1 枚方市障害福祉計画(第5期)並びに枚方市障害児福 祉計画(第1期)における障害福祉サービス・障害児通所支援 における成果目標の平成30年度進捗状況について 資料2-2 枚方市障害福祉計画(第5期)並びに枚方市障害児福 祉計画(第1期)の平成30年度障害福祉サービス等の平成30年 度実績について 決 定 事 項 会議の公開、非公開の別 及 び 非 公 開 の 理 由 公開 会議録の公表、非公表 の別及び非公表の理由 公表 傍 聴 者 の 数 0人 所 管 部 署 ( 事 務 局 ) 障害福祉室
-2- 審 議 内 容 会長 事務局 事務局 事務局 事務局 会長 事務局 会長 事務局 おはようございます。それでは定刻となりましたので、ただいまから令和元年の 枚方市社会福祉審議会の第1回、障害福祉専門分科会を開催します。 では最初に、事務局から御報告をよろしくお願いいたします。 それでは、令和元年度社会福祉審議会第1回障害福祉専門分科会の開催に先立ち まして、福祉部長より御挨拶させていただきます。 【福祉部長挨拶】 次に、人事異動がございましたので、事務局側の出席者について改めて御紹介 させていただきます。 【職員紹介】 【関係課紹介】 続きまして本日の出席状況の報告をいたします。本日は委員全員御出席でござ います。枚方市社会福祉審議会条例で委員の2分の1以上の出席をもって開会す るということでございますので、本条件を満たしていることを御報告いたしま す。 続きまして、本日お配りしております資料について御確認をお願いいたしま す。 【資料確認】 過不足等ございましたら、おしらせください。事務局からの報告は以上でござ います。 それでは、本日、傍聴の方はいらっしゃいましたでしょうか。 本日、傍聴の方はおられません。 それでは、続きまして、早速、案件に移りたいと思います。 案件の1といたしまして、枚方市障害者計画(第3次)改訂版の平成30年度、 前年度の進捗状況につきまして、事務局から御説明をお願いいたします。 それでは、枚方市障害者計画(第3次)改訂版の平成30年度の進捗状況につき まして、資料1をごらんいただけますでしょうか。 平成24年度から平成33年度の10年間を計画期間としております障害者計画第3 次につきましては、計画の中間年度にあたる平成28年度に計画の見直しを行い、 平成29年3月に改訂版の策定を行っております。今回、平成30年度の進捗状況
-3- は、改訂版の施策体系に基づき御報告させていただきますので、よろしくお願い いたします。 計画の第4章、施策の基本的な方向と取り組みにおいて、具体的な施策、取り 組み及び所管課を記載しておりますが、資料1の表、左から4列目までが計画に 記載している内容となっています。その右側が平成30年度の実績として、個々の 施策の取り組み内容と目標達成度合いとなっています。目標達成度合いにつきま しては資料1の1ページ目の右上に説明を記載しておりますが、◎が事業完了・ 目標達成、○が達成に向けて進行を継続中、△は課題が多く、遅れがある状態、 ▲が実現困難、×が事業未着手の5段階となっている評価になっております。な お今回、▲より以下の評価はございませんでした。 それでは資料1の内容が大変多くなっていますので、一部をピックアップして 御説明させていただきます。 まず、1ページ、1番の市民啓発及び地域との交流の推進の部分になります。 資料の2ページをごらんいただけますか。「職員研修の実施」とありますけれ ども、新入職員や新任課長を対象として、障害者差別解消法に関する研修や、障 害に対する理解を深めるための研修を行いました。また、児童生徒支援室では人 権教育担当者を対象に、男女共生「LGBTと教育現場~先生たちにできること ~」と題した研修会を実施しました。 資料4ページをごらんください。「イベントの開催」とありますが、毎年12月 の障害者週間の頃に実施しております「ほっこりひらかた」のイベントにつきま して、私の主張・交流会と映画上映会で計2回を開催しております。 続きまして7ページをごらんください。 2番の障害者が安心できるまちづくりとなっております。 さらに8ページに項目があります「駅及び周辺のバリアフリー化」の部分につ きまして、磯島北町第1号線及び磯島第4号線におきまして、誘導ブロックの設 置や歩道の改良等、現道の道路整備を実施しました。 さらに10ページをごらんください。「グループホームの拡充・改善」という部 分ですけれども、国の社会福祉施設等施設整備費補助金を活用しまして、グルー プホームの開設を1件行ったほか、市の補助金によりますグループホームの開設 に係る補助を3件行っております。 続きまして12ページをごらんください。「避難行動要支援者の把握」の部分に なります。身体障害者手帳1・2級や療育手帳A及び精神障害者保健福祉手帳1 級の所持者などに、避難行動要支援者名簿に掲載するために同意を得られました 対象者を掲載した名簿を更新しまして、関係課と連携しまして民生委員や自主防 災組織など避難支援等関係者に提供をしました。加えまして、災害時には避難支 援等に必要な範囲におきまして、名簿情報を提供することに同意されていない対 象者につきましても避難支援等関係者に提供しまして、災害時の安否確認、避難 支援等に活用する取り組みを行っておりますが、各校区におきまして、個人情報
-4- の取り扱い等について課題が多く、遅れがあるという評価になっております。 また、16ページになりますが、「災害時における要配慮者の支援と福祉避難所 の充実」につきまして、必要な支援や連絡先を記載する災害情報カードを作成 し、配布することで、障害者の安否確認から避難誘導、避難所生活などへの配慮 が可能となる体制の整備に努めました。なお、平成31年の1月からは、災害情報 カードにかわり、ヘルプカードというものを作成しまして、配布をしておりま す。 18ページをごらんください。3番の障害児施策の充実の部分になります。 20ページをごらんいただけますか。「療育の充実」とある項目について、市立 すぎの木園及び市立幼児療育園につきまして、平成27年3月に策定された「(仮 称)枚方市立児童発達支援センター整備計画」に基づきまして、この2つの施設 の機能を有する施設としまして、新しい児童発達支援センターの整備を進め、組 織、運営等に関する体制を構築、平成31年4月の開設に備えました。 続きまして、29ページをごらんいただけますか。 4番の「生涯を通じて安心できるサービスの確保と提供」の部分につきまし て、同29ページにあります「日中活動系サービス」につきまして、障害者日中活 動系サービス新規利用者加算補助金事業は、障害者日中活動の場としての受け入 れ促進を目的に、平成24年度に創設した制度でございまして、これまでに生活介 護13事業所、自立訓練3事業所、就労移行支援4事業所、就労継続支援15事業所 に補助金を交付しております。このことから、事業開始当初の目的は一定達成さ れたものとしまして、平成29年度末をもって事業を終了したため、目標達成度合 いは◎としております。なお、平成29年度までに交付決定した事業所に限りまし ては、2年間交付を継続している状態です。 続きまして30ページをごらんください。「グループホーム」につきましてです が、3月に「枚方市知的障害者グループホーム世話人養成研修」を開催し、4名 が修了されております。 その次の「移動支援」の部分になりますが、7月、3月に枚方市障害者ガイド ヘルパー養成研修を実施し、63名に修了書を交付するなど、人材の確保・育成に 努めました。 続きまして35ページをごらんください。「重度障害者入院時コミュニケーショ ン支援」につきまして、平成30年4月の障害者総合支援法改正におきまして同様 の制度が創設されまして、現行の本事業における対象者が全て国の制度に包含さ れることとなりましたが、もともとの対象者以外の方にも入院時のコミュニケー ション支援のニーズがありまして、より多くの障害者が安定した入院生活を送る ことができるようにということで、本事業の対象者の見直しについて検討をしま した。 39ページをごらんください。「障害者歯科診療」につきましてですが、枚方市 休日歯科急病診療所、保健センターの中にありますが、そちらで、毎週木曜日午
-5- 会長 A委員 後1時から5時に診察を実施することによりまして、障害者等の歯科診療の機会 の確保を図っているところですけれども、より診療体制の充実を図るため、平成 30年10月からは、月2回、土曜日にも午後2時から6時の診察を開始しました。 41ページからは、5番、就労支援の充実と社会参加の促進の部分ですけれど も、42ページの「チャレンジ雇用 障害のある方への就労支援」につきまして、 平成30年4月に非常勤職員として採用した障害者2名と前年度から引き続き非常 勤職員として勤務されていた方1名と合わせた3名につきまして、支援を行いま した。そのうち1名につきましては、民間企業への就職が実現しましたが、他の 2名につきましては、体調不良や任期満了のために、退職となりました。また、 平成31年2月には採用試験を実施しまして、平成31年4月に新たに3名を雇用し ている状態です。 続きまして42ページをごらんください。「市職員への雇用」についてですが、 平成30年度の市の障害者雇用率は市全体で2.90%であり、目標に掲げています 3%を下回っております。この状況を鑑み、障害者の社会進出、雇用促進を目的 に引き続き、事務員の区分にも障害者枠を設けまして職員採用試験を実施し、結 果としまして平成31年4月において2名の採用に至っております。 続きまして49ページをごらんください。6番の身近でわかりやすい相談窓口の 充実ときめ細かな情報提供とある部分ですけれども、さらに53ページを見ていた だけますでしょうか。53ページの「虐待への対応について」の部分ですけれど も、平成30年度につきましては55件の相談がありました。障害者虐待防止センタ ーにおきましては、市内6カ所の障害者相談支援センターの協力を得ておりまし て、虐待発見後の迅速かつ適切な対応に努めております。 簡単ではございますが、資料1についての説明は以上でございます。 ありがとうございます。 多岐にわたって大量の資料でございますので、すぐ理解するのは難しいかもし れませんけれども、今、幾つかを抽出されて御説明をいただきました中身につき まして、もう少しお尋ねしたいことや疑問点がございましたら、皆様方からの御 意見をお願いします。 8点ほど質問と意見がありますが、よろしいでしょうか。 まず一点目、これは全体の資料の準備にかかわることですけれども、事前配付 が送られてきたのが月曜日でして、実質2日間しか読み込む時間がなかったの で、せめて1週間ぐらい余裕をもって御送付いただきたいということが一点目、 要望としてお願いいたします。 2点目、7ページ、公共施設の整備に関しての質問ですが、枚方市保健センタ ーで、トイレの改修工事等が行われたということですが、エレベーターが依然な いという状況だと思いますが、エレベーターの設置計画があるかどうかについ
-6- て、教えていただきたいということと、市民会館のエレベーターの設置もいまだ できておらず、また公立学校のエレベーターの未設置部分も含めて、バリアフリ ー化の迅速化が必要ではないかということの認識を共有しておきたいと思いま す。重度障害者の国会議員の方が2人当選されて、国会のバリアフリーは非常に 迅速に進みましたが、それに比べると非常に遅いのではないかということの認識 を共有すべきではないかという意見です。 続きまして3点目、12ページです。災害時避難行動要支援者名簿に関してです けれども、昨年6月の大阪北部地震では、新聞報道によると、枚方市と吹田市と 箕面市の3市が安否確認自体をしていないという報道がありました。この名簿の 具体的な安否確認等の使用方法といいますか、対策が決まったかどうかについて 教えていただければと思います。合わせて、事業者連絡会としても、事業者によ るサービス利用者の安否確認についての報告の必要があれば、また協力させてい ただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 4点目、32ページの高齢障害者の日常生活支援に関してですが、事業所連絡会 の5月の会員事業者向けの研修で、明治学院大学の茨木尚子教授に、「障害福祉 の介護保険統合の行方と今後のあり方」というテーマで講演を行っていただきま した。この機会に少しだけ御紹介させていただきたいのですが、スウェーデンで は、65歳前の障害者サービスが、65歳以上になっても継続できるシステムが導入 されているということを紹介されていました。逆に、65歳以上で障害になった高 齢者は適応されていないという、これを容認するスウェーデン社会の平等観とい うことについて、お話をされていました。日本では、なぜ65歳以上になると高齢 者福祉に移行をさせられるのかと。これまでの障害者サービスが継続できないの か、それが平等なのかという問題提起をされていまして、これは意見ですけれど も、65歳以前の生活水準が低下しないような支給決定の判断を、ここにも書いて あるのですが、引き続き要望をお願いいたします。 続いて5点目、33ページから始まる多様な手法によるコミュニケーション支援 というところで、伏見市長が選挙公約で、手話言語条例の制定というのを公約で 掲げておられますが、具体的な進捗状況等の情報があれば、御説明をお願いしま す。 続きまして6点目、35ページ。先ほど御説明のあった重度障害者入院時コミュ ニケーション支援に関してですが、平成28年10月1日からの施行と聞いておりま すが、利用実績について教えていただけますでしょうか。もう一つの質問は、対 象者の見直し、拡大というのを具体的に何かあれば、教えていただきたいという ことと、これに関する意見ですが、その対象者の案内にコミュニケーション支援 の内容というか案内が事業者には送られてきていますが、例を幾つか上げていま す。一方で診療報酬の対象となる介護等は含まれませんとありまして、対象者拡 大の議論の中で、ぜひ「見守り」という言葉を入れていただければというのが要 望です。というのはこの説明だけ見ていると、例えば入院時の説明、聞き取りの
-7- 会長 事務局 保 健 予 防 課長 事務局 際の意思疎通支援とか、あるいは診療時や病室等で利用者の主訴等を意思疎通支 援という、それぞれの項目だけで見ると、非常に短時間で終わりそうな項目があ って、重度訪問介護ないし移動支援においては、やはり見守りを含めた随時の必 要な介護ということで、ここでも5時間未満の利用ということが書かれているの で、「見守り」という言葉を入れていただけると、事業者からしても使い勝手が いいのかなという理解になると思います。逆にそれがないと、使い勝手悪いとい う印象を受けてしまいます。その部分について、検討をお願いしたいと思いま す。 それから7点目、42ページ。障害者の雇用機会の創出について、昨年の地方省 庁等による障害者雇用水増し問題をきっかけに職員を募集する際に自力通勤と介 護者なしで仕事ができるという条件をつけていたことが明るみになりました。枚 方市において、通勤に介助が必要な方、また職場内で介助が必要な方について、 対応方針等がありましたら教えていただければと思います。 最後に50ページ、施設入所からの地域移行ですが、精神科病院からの地域移行 に比べて、入所施設からの地域移行の取り組みの具体的なものが書かれていませ んでしたので、何かあるのであれば教えていただきたいということと、具体的な 対応策についての要望ということで、以上8点です。よろしくお願いいたしま す。 事務局でお答えできますか。 順番にとは思いますが、まず第一点目の資料の配付が遅れたことにつきまして は、御迷惑おかけして誠に申し訳ございません。なるべく早くするようにしたい と思います。 保健センターは御存じのとおり、4階建てでエレベーターは設置しておりま す。枚方市保健所は、建物の構造上、吹き抜けの2階建てになっておりまして、 なかなかエレベーターの設置は難しい状況だと思っております。2階に設置して おりますのが、保健衛生課という部門で、申請や御相談ということが主になるか と思いますので、それにつきましては職員が1階に出向きまして御相談に応じる という形で、今対応をさせていただいているところでございます。以上です。 要介護名簿の安否確認の名簿について、昨年6月の災害時、委員がおっしゃる ように、本市におきまして、名簿を活用した安否確認ができていませんでした。 ただ民生委員さんや、既存のネットワークを通じての安否確認はしていました。 昨年のちょうど6月に、この支援名簿ができ上がって地域にお配りするという時 点で地震が発災したということが一つの原因ですが、ただ、今後もこういう災害 がいつ何どき起こるかということもありますので、それ以降、順次危機管理室か
-8- 事務局 事務局 事務局 会長 A委員 ら地域の自主防災に名簿をお渡しさせていただいて、今後、活用していく形で進 めています。それから、事業者でも「協力しますよ」という大変ありがたいお言 葉ですので、ぜひともまた、今後もこういった発災時に安否確認を含めて御協力 をお願いしたいと思っております。 4点目の高齢者のいわゆる介護保険の移行問題ということで、法律上、保険制 度併給の考え方からすれば、原則介護保険優先となりますが、当然御本人さんが 受けておられた障害福祉サービスや、日常の今までの過程というものもあります ので、そういった実情も含めながら適切に移行できる部分、またできない部分と いうものを判断しながら、サービスの提供を進めてまいりたいと思っておりま す。 手話言語条例について、手話は重要なコミュニケーション手段の一つでありま す。これまでから、議会でも御質問いただいておりまして、その条例についての 制定ということで、検討をしているところです。また、今回、市長選に出られて いる方が条例制定について選挙公約されていることも認識はしてございますの で、我々としましては引き続き検討をしていくことを考えています。 重度障害者入院時コミュニケーション支援の実績は、これまでに1件でござい ます。見守りについてでは、御意見ということで改めたいと思います。 7点目の採用時の通勤、職場内の介助ですけれども、通勤に関して特別な配慮 をしているものはありませんが、職場内の介助につきましては、それぞれの障害 に応じて各職場で対応させていただいております。それから、障害のある職員に 呼びかけるような形で、職員との意見交換をする機会を設けて、職場環境改善と いうことで、いろいろな意見を聞かせていただいています。各総務部門の職場の 職員も参加していただいて、一つずつ改善しているというのが実情でございま す。 最後の8点目、入所施設からの地域移行の対応についてですが、御本人さんで あるとか、遠方地の相談支援センターであるとか、計画相談ですね。そういった ところから御連絡をいただいて、必要な対応をしていくという形でございます。 これについては、言われるように、積極的に対応しているということではありま せんので、何かしら入所施設の方の地域移行についても働きかけを進めていく必 要があると認識をしております。 8点御回答ありましたけれども、よろしいですか。 はい。
-9- 会長 B委員 会長 事務局 B委員 会長 C委員 事務局 今の御回答の中で、エレベーターのお話が少し出ましたけれども、エレベータ ーの話は前にも確かあったと思うのですが、しかるべきときにまた御回答あれば と思います。 ほかに何かございませんか。 2点あります。33ページになります。手話講習会修了者の数の間違いがあると 思いますので、32人になります。33人と書いてありますが32人になりますので、 訂正よろしくお願いします。 もう一つは、47ページです。中央図書館における手話の行事で、広報に掲載さ れていると思いますけれども、チラシなどを配っていただければ、聴覚障害者に も広まると思います。広報だけではなかなか難しいので、広報にアイラブコミュ ニケーションのような聴覚障害者がすぐわかるようなマークみたいなものを載せ ていただければ、はっきり情報としてつかめやすくなりますので、ぜひそういう ことを検討していただきたいと思っております。以上です。 今、2点御指摘がありまして、一つは数字の訂正で、もう一点は、45ページの ところで、事業完了・目標達成となっていますが、今の御要望のように、PRに 関してお答えしていただくとありがたいのですが。 講習会の修了人数は、もう一度確認いたしまして、必要であれば訂正いたしま す。次に、広報やビラにつきましては、そういう御要望があった旨、もちろん障 害福祉がするときは、その御意見を参考にさせてもらいますし、中央図書館や広 報につきましては、そういう御要望があった旨、御連絡させていただきます。 わかりました。よろしくお願いします。 ほかに、いかがでしょうか。 53ページについて、お伺いしたいと思います。 虐待の対応の相談件数については55件と書いてありますが、障害者差別解消法 に対する相談などの件数というのがありませんので、教えていただけたらと思い ます。それから、恐らくいろいろと広報などで啓発なさっていただいているとは 思うのですけれども、前年度に比べて、そういった活動というのが、注視されて きた御実感があるかどうかというのも、お聞かせいただけたらと思います。 障害者差別につきまして、障害者差別解消地域支援協議会等と相談しました。 平成30年度は5件の相談を受け、それぞれ関係先との話や訪問等によりまして、 一定解決には向かっております。
-10- 事務局 会長 事務局 差別解消法の事業等につきましては、法の施行時期に比べまして研修等の数は 若干減ってはおりますけれども、一定、意識づけはされてきているのかと思いま すので、引き続き研修等で啓発を行っていきたいとは考えております。 虐待の対応ですが、ここに相談件数が55件と書いていますが、注釈ですけれど も、あくまでも擁護者の関する虐待の相談件数55件でして、擁護者以外にも施設 従事者、また使用者の相談がございまして、それが合わせて8件で、合計しまし て63件ということになっております。つけ加えさせていただきます。 ありがとうございます。法律の精神でいけば、本来ならば、その数字が出るべ きところですね。なぜそれが抜けているのか、不思議な気もしますが。次回はこ の件数のあり方を御検討いただければと思います。 ほかに、いかがでしょうか。ございませんでしょうか。思いつかれたら、また 後ほどの時間でも、申していただいたらと思います。 それでは、引き続き案件の2つ目にまいりたいと思います。2つ目は、枚方市 障害福祉計画(第5期)それから、新たに始まりました、枚方市障害児福祉計画 (第1期)の進捗状況につきまして、合わせて事務局からよろしくお願いをいた します。 「枚方市障害福祉計画(第5期)及び枚方市障害児福祉計画(第1期)の成果 目標の進捗状況について」御説明させていただきます。 第5期障害福祉計画及び第1期障害児福祉計画においては、令和2年度を目標 年度としまして、障害福祉サービス等及び障害児通所支援等の提供体制の確保に 係る目標として成果目標を設定するとともに、成果目標を達成するため、平成30 年度から令和2年度までの各年度における障害福祉サービス等の種類ごとの必要 な量として活動指標を設定しています。 本計画は、この障害福祉専門分科会において、計画案を御審議いただきまし て、平成30年3月に策定したものです。 お手元の資料2-1が成果目標で、資料2-2が活動指標の表となっておりま す。これらの成果目標と活動指標については、国の指針では少なくとも年1回、 進捗状況の分析・評価を行うこととされています。本市でも障害福祉専門分科会 におきまして、計画の進行管理を行うこととしていますので、本日、平成30年度 の実績、進捗状況について御報告いたします。 なお、本日は時間の関係もありますので、資料2-2についての活動指標につ きましては記載のとおりとなりますのでごらんいただきまして、資料2-1につ いてのみ、御説明させていただきます。 まず、初めの障害福祉計画(第5期)と上に書かれているこの表は、障害福祉 計画の冊子の9ページに掲載しています、第3章の「国の基本指針及び大阪府の
-11- 基本的な考え方に基づく成果目標」の各項目を表にしたものです。 障害福祉計画を策定するにあたりましては、国が示される「基本指針」、それ から大阪府が出されました「基本的な考え方」に沿って策定することとされてい ましたので、成果目標の項目や目標数値の設定につきましては、国の指針、大阪 府の考えに基づいた内容となっております。 上から順番に説明していきます。まず、「施設入所者の地域生活への移行」と して(1)施設入所者の地域移行者数ですが、これは平成28年度末時点の施設入 所者193人の9%以上の18人を、令和2年度末までに地域移行することと設定し ております。平成29年度の地域移行者数は5人、30年度は7人、合わせて12人と なっております。計画期間の半分で目標値の3分の2の数となっておりますの で、令和2年度末までには達成する見込みとなっております。 また、(2)施設入所者の削減数としましては、平成28年度末時点における施 設入所者193人から2%以上削減することとして、令和2年度末までに4人を削 減目標として設定しております。平成29年度、30年度の入所者数は18人、退所者 数は25人で、平成30年度末時点においては、7人の削減となり、施設入所者数は 186人です。今後の入退所者数によっては変動がありますが、現時点では、計画 の目標値を達成している状況です。 次に(3)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築につきまして、 これは国の指針では、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムに関連して、 「市町村ごとの保健、医療、福祉関係者による協議の場」を令和2年度末までに 設置することとされていました。本市におきましては、入院中の精神障害者の地 域移行の取り組みを行っている自立支援協議会精神障害者地域生活支援部会が既 に同様の取り組みとして活動していたことから、当該部会をこの協議の場として 位置づけ、活動内容の充実を図っていくこととして目標設定しておりました。 協議の場の関係機関としましては、大阪精神医療センター、関西記念病院など の市内4病院、障害福祉サービス事業所5事業所、介護保険の関係が2事業所、 それらが構成員となっております。これらの関係機関が集まりまして、平成30年 度は、会議や研修等を計7回開催しました。平成30年度末時点で16名の方に訪問 面接による継続支援を行っている状況で、令和元年度は新たに9名の方の支援に ついて検討を行っているところです。 続きまして(4)地域生活支援拠点の整備につきましては、令和2年度末まで の整備という目標となっておりますが、自立支援協議会幹事会において、引き続 き検討を行っているところです。 次に(5)から(9)は「福祉施設から一般就労へ向けての取り組み」として の項目です。 まず、(5)福祉施設から一般就労への移行としましては、平成28年度の1. 3倍以上になることを府域の目標として設定し、この目標数値を市町村ごとに案 分し、令和2年度、本市においては66人を目標として設定しております。
-12- 平成30年度においては、ハローワークや障害者就業・生活支援センターと連携 して開催したエル・フェスタの開催や福祉施設の職員を対象とした研修会の開催 などを行ったところ、福祉施設から一般就労した障害者は、49人となりました。 なお、この49人の数値は、大阪府の調査において現在、府内各事業所の回答を取 りまとめている最中のため、確定の人数ではありません。今後、変わる見込みが あります。 続きまして(6)就労移行支援事業の利用者数としましては、令和2年度末に おける利用者数を140人という目標数値を設定しております。平成30年度末の利 用者数は135人で、活動指標の平成30年度見込み量の134人とほぼ同数となってお ります。 次に(7)就労移行支援事業所ごとの就労移行率の増加として、令和2年度末 における就労移行率が、3割以上の事業所を全体の5割以上とすることを目標と して設定しております。 対象となる事業所は7カ所で、福祉施設職員による就労定着支援ワーキング を、毎月開催し、研修会や企業見学などを行ったところ、就労移行率が3割以上 の事業所は1カ所となり、その割合は1.4割という結果になりました。 次に(8)就労定着支援事業による1年後の職場定着率として、支援を開始し た時点から、1年後の職場定着率が80%以上となることを目標としています。 「就労定着支援」事業は、法改正により平成30年度から始まったサービスで、一 般就労に移行した人に対して、勤務先や自宅への訪問などにより就労継続できる よう支援を行うものですが、このサービスの指定を受けた事業所が現在5カ所あ りまして、サービスを開始した時期が一番早い事業所でも、平成30年9月からで あることから、支援開始から1年経過していないため、現在、報告できる数値が ありません。なお、現時点までの支給決定者数は59名となっております。 続きまして(9)就労継続支援(B型)事業所における平均工賃額としまして は、令和2年度の目標額として、1万4,300円としています。この項目は、大阪 府独自の成果目標として設定をするもので、見込み方としては、個々の就労継続 支援B型事業所において設定された目標工賃の平均額1万4,282円を踏まえて設 定したものです。平成30年度の工賃額が記載できておりませんが、これは各事業 所に対する調査がこれからのため、現時点では数値がまだ出ていない状況です。 市の取り組みとしましては、福祉施設職員による共同受注ワーキング及び共同販 売ワーキングを、毎月開催し、エルチャレンジや枚方市からの委託業務の共同受 注や、くらわんか五六市での販売コーナーへの共同出店などを実施しました。 続きまして、下の表、「障害児福祉計画」に係る成果目標の実績について、こ ちらは計画の冊子では12ページに掲載していたものです。 まず、(1)と(2)「重層的な地域支援体制の構築」として、(1)児童発 達支援センターの設置、(2)保育所等訪問支援の充実の項目があります。これ は国の指針等では令和2年度末までに少なくとも1カ所以上児童発達支援センタ
-13- 会長 ーを設置し、保育所等訪問支援を利用できる体制を構築することとなっていまし たが、本市におきましては、既に児童発達支援センターが設置されておりました ので、また保育所等訪問支援も合わせて実施されていましたことから、今後は支 援内容の充実を図っていくという目標としておりました。 本市では医療型の市立幼児療育園、福祉型の市立すぎの木園が児童発達支援と して設置されていましたが、ことし4月1日にこの2つの施設は統合され、ひら かた子ども発達支援センターとして、新しい建物で定員を増やして運営しており ます。また、保育所等訪問支援についても引き続き継続して実施しておりますの で、充実が図られたものとして目標は達成したものとなります。 次に(3)主に重症心身障害児を支援する児童発達支援事業所及び放課後等デ イサービス事業所の確保につきましては、児童発達支援事業所7カ所、放課後等 デイサービス事業所9カ所としております。これは、大阪府全体の目標値や、本 市における事業所の設置状況として、目標設定当時、児童発達支援事業所が5カ 所、放課後等デイサービスが7カ所あったことを踏まえて、増加することを目標 として設定を行っていたものです。現在の事業所数についてはどちらも増減があ りません。児童発達支援5カ所、放課後等デイサービス7カ所となっておりま す。 続きまして(4)医療的ケア児支援のための関係機関の協議の場の設置につき まして、保健、医療、障害福祉、保育、教育等の関係機関の協議の場を、平成30 年度末までに設置することを目標としておりました。 これにつきましては、平成30年度においては、関係機関との調整、協議などを 行い、「枚方市医療的ケア児等支援連絡会」の設置に向け調整を行いました。関 係機関の構成としては、枚方市医師会、歯科医師会、関西医科大学附属病院、訪 問看護ステーション連絡会等の医療機関、交野支援学校、障害児通所支援事業 所、枚方市庁内の関係課として保健所、児童生徒支援室、子育て運営課、子ども 発達支援センターが構成機関となります。今後関係機関に呼びかけ、かかわる医 療的ケア児に適切な支援に結びつくよう呼びかけ、医療的ケア児に対する支援や サービス内容等の情報や意見交換などを行う予定です。また、この連絡会議に は、医療的ケア児等コーディネーターも含んでおりまして、このコーディネータ ーにつきましては、障害児福祉計画の活動指標として、医療的ケア児に対する関 連分野の支援を調整するコーディネーターを1名配置するとして見込んでいたも のです。 医療的ケア児等コーディネーターの配置につきましては、枚方市における基幹 相談支援センターであり、医療的ケアを必要とする障害児・者の支援活動に長年 取り組んできた事業所に対して委託契約を行い1名の配置を実施しております。 説明は以上です。 ありがとうございました。
-14- D委員 E委員 A委員 会長 事務局 D委員 E委員 今、いろいろ御説明をいただきましたけれども、この障害福祉計画等につきま して、御意見なり御質問なりございましたら、どなたからでもお願いいたしま す。 目標とする項目の1番の施設入所者数の地域移行者数ですけれども、毎年、こ の目標と実績が上がってきていますが、これは具体的な移行先や内容については 示すことができないのかというのが一つ御質問と、今後その地域生活支援拠点の 整備も含めた関連の課題もあると思いますが、具体的にこういうことを取り組ん で移行を促進しているということが少しあれば何か教えていただきたいと思いま す。 関連ですが、この施設入所者の地域移行者数と削減というのは、どういった解 釈なのか。意図して地域移行に取り組んで、地域に移行した人の数だと思うので すが、削減者というのは、どういうことなのか。具体的に12人、7人と書いてお られるんですけども、そういうのって、どこでどう取り組まれているのか、教え ていただけたらと思います。 関連しての質問ですけれども、施設入所の待機者の数というのも、わかれば教 えてほしいなと思います。 以上、4点ですね。 移行先というのは、例えば自宅に帰るとか、そういうことですか。把握はでき ているのはできているのですが。 示すことは難しい。過去には高齢者施設へ入所したとか、亡くなったケースが あるので、その移行という本来の趣旨が一体何かということが余り明確になって いないと思いますので、そういったことをどうされるのかというのは、これ移行 の問題は、また見方も変わってくると思うので。そういったことを少し示してい ただきたい。多分、差別の事例などもそうですが、具体的な内容で公開で伝える って大事なことなので、数だけでこう述べるっていうのは、非常に「うーん」 と、表現が悪いけど、どうなのかなということはあると思います。 実際に地域移行に取り組んでいる事業所があって、何人かの方が地域に生活の 拠点を移して、生活をしていますよということなのか、ホームに入っても地域移 行ですし、その辺の中身がわからない。実際に、枚方で地域移行、施設からの地 域移行を取り組んでおられるところは、相談支援の関係の事業所にしても、そう ないだろうと思うので、この数字は何かなっていうのと、その削減というのは、
-15- 事務局 事務局 委員 事務局 E委員 事務局 D委員 施設の定数がなくなっている、減るということなのか。 入所者数ですが、入所していらっしゃる方の数が減っているというとらえ方を しています。入所した人数から退所した人数を引いた形で、先ほどは出したので すけれども。入所する人数が18で、退所の方が20で。 (2)の入所者数の削減につきましては、193人から2%以上、4人を減るこ とという目標設定をしておりますので、この計画の年度の最終の年度末におい て、189人であれば、目標が達成したという考え方になります。 つまり、施設に入る方もいて、出る方もいるから、差し引きしたら4人という 解釈でよろしいですか。 はい。退所者数、入所者数がそれぞれ、これ以上の数がいてはりますので、そ の差し引きの最終的な結果の、その時点での入所者数になります。 だから、数が100人いたのが何になったよということではなくて、枚方市がこ れを事業としてやるときに、「地域移行が何人です」というふうに挙げていくの であれば、市として、事業として、取り組みとして実際、何人の方が地域移行し たという数字なのか、単なるこう出たり入ったりのプラスマイナスの数字なの か、その辺がどうなんだろうなと思います。 (1)の5人、7人というのは、純粋な地域移行者の数で、移行先としまして は、グループホームであったり自宅であったりという方になりまして、死亡され た方や入院なさった方、介護の施設に移った方などについては、(1)のところ には含まれていない数になります。 もう少しその報告の丁寧さというの、地域移行とは具体的に何かということ を、示してもらいたいです。地域移行の問題というのは、恐らくもともと施設入 っている人は、行きたくて行ったのではなく、行かざるを得ない、やっぱり社会 の中で行ったから、それをどういう方法で地域に帰ってくるかというのが基本だ と思うんですよ。それは、3年前の相模原事件もそうだし、そういうことから施 設の問題って考えないといけないと思うのですが、そういった意味で言うと、こ れ地域が取り組む課題の大きなテーマであると私は思います。 例えば岸和田市なら、地域移行コーディネーターを1人配置して専任の取り組 みをしてることも、事例としてあるわけですから、今回、医療的ケア児のこうい った位置づけもできていますが、重点的に取り組まないといけないことは何かと いうことで、こういった取り組みやっていこうと思ってるとか、こういうことで
-16- 会長 D委員 E委員 事務局 もっと進めようと思ってる、少しそういう提案的なことがないと、「あ、帰って きはった、そういう人いる」という形になるので、やっぱりそういうことができ るよということを示せるのかどうかっていうこと、それって非常に大きなことだ と思います。そういったことを、この計画の中で、どう考えるのかというのが多 分、質問の本旨だと思います。 もともと、この御質問に戻れば、地域移行者数というのは、この表記だけであ れば、グループホームに行った人も、自宅に行った人も、亡くなった方も、高齢 者も含んでしまっているようにしか見えません。そこを、もう少し具体的に。 今、御回答は、亡くなった方は入っていませんよというお話だったので、純粋な 感じですね。ただ、この削減数というのは、もう一つ、何回聞いてもわからない のですが、要は、出入りの数字の結果を言っているだけであって、もう一つは、 今、副会長がおっしゃったみたいに、施策として意図的にやっているという姿勢 が見えないということだと思います。数的には「こうでしたよ」と言って、実績 があるのはよくわかるのですが、何らかの市としてのアクション行われたという 結果として示していただけると、もう少し生きた数字に見えるのではないかとい う御意見だと思います。 例えば、「自宅に帰った」というのが、施設で入所困難になって逆に戻ってし まった人もいると思います。わからないけど。自宅に帰りたいから帰ってきた人 もいるかもしれませんが、何を地域移行と定義するのかということを含めてやっ ぱりその辺、精査しないと、たまたま帰ってきはったということって、地域移行 の中に入るわっていうのはってあまりそういう評価の仕方でいいのかどうか。 例えばね、精神障害者の地域移行の場合は、こういう取り組みをしていてとい うのを、盛り込んでおられると思うんですね。それはやっぱり施策として、精神 障害者の地域移行、そのために部会があって、訪問面接をして、取り組みも含め てあるのはよくわかるんですね。だけど、施設入所は知的の方や身障の方に関し ては、枚方は十分できてないんですよね。実際、そこまでできていない。そうい う実態があって数字だけ出てくると、枚方としてどうしていくのかみたいなもの を、同時に検討していくというのを裏づけがあって、こういうのがあれば、それ なりに生きてくると思うんですけれどもね。その辺を考えていかないといけない と思います。 ただいま御意見いただきました施設入所者の地域移行の問題ですけれども、一 番目の退所者について、自宅ということで答えましたが、実情から申しました ら、自立訓練であるとか、何かの事故が起こって高次能になられて、一次的にそ の自立訓練施設には入所されて、自立訓練自体、有期のサービスになりますの
-17- D委員 会長 A委員 で、1年ないし2年の訓練を終えた後、自宅に戻られた方が大きな数にはなって きます。 本来的なその長期の入所者が地域に移行するのを地域移行とするならば、かな り現状としては、なかなか手つかずの部分であるということを感じております。 こういったところにつきましては、今やっている施策につきましては、施設整備 補助金で、グループホーム等、維持するところにその補助金を交付しながら、地 域の受け皿をつくっていくことにはなってくるんですけれども、E委員のおっし ゃられるように、何か市として今後また、この施設入所の地域移行についても、 具体的に何か手をうっていかないといけないということは、課題であると認識し ております。 それと、施設の待機者数ですが、今、正確な数字をもち合わせていませんけれ ども、3,40名ぐらいが待機しておられるという状況です。 恐らく取り組み的には、待機をどう見るかというのも大事なことだと思いま す。入所者削減というのはさせないというのが前提ですから、そのせざるを得な い人もたくさんいると思うのですが、それに対するような取り組みをすること で、やっぱり入所者を減らすとか、入るから移行しなければいけないわけですか ら、その入るっていうのどういうふうに見ていくのか、ここは丁寧にしていく必 要があると思います。具体的にはまたいろいろ議論が、多分あると思うので、こ こは意見として。 ほかに、御質問、御意見ございませんか。 今の地域移行に関しまして、一つ意見といいますか、認識を共有していただき たい事柄がありまして、入所施設の入所者の削減ということは目標に掲げられて いるというのは枚方のこれまでの地域生活を支援していくという方向性の結果と いうことだと思うのですが、一方で御存じと思いますが、現在、有料老人ホーム 型、例えばサ高住的なものであったり、そういった形の事業所が介護保険の事業 所も含めて増えているということを私も障害支援区分、認定審査会の情報を見て 認識しておりまして、一体その地域で生きるとはどういうことなのかというのを 私も含めて考えないといけないでしょうが、場合によってはその施設以下の人員 基準で、悪い言い方をすると、ほったらかしにされているという、この前のニュ ースで利用者、これは高齢ですけれども、亡くなっていたことに何日も気づかな いサ高住があったり、そういった放置の現状というのはどう見ていくのか、ある いはグループホームにおいても、男性職員が女性の利用者に対して介護する、そ ういう事業所も増えていたり、いろいろな問題が出てきておりまして、一方で介 護保険も含めて、在宅で重度の方が生活するのは難しいから、印象として事業所 としても重度の方はそういった施設型有料老人ホームも含めて入るべきではない
-18- 会長 事務局 D委員 かみたいな形になっているのではないか。これは事業者連絡会の加盟事業所にも 啓発、議論をしていかないといけない課題ではあります。地域で生きるというの はやはり現代社会では、やはり障害のある方をまとめて支援するのが効率的で運 営しやすく、それは労働基準法や、いろいろなものに照らし合わせても、休憩時 間、終了時間をまとめたほうがやりやすい。一方で地域で生きるというのは、か なりいろいろな工夫や試行錯誤が必要だと思います。でも、そういったところは 事業者だけではなくて、やはりケースワーカーを初め枚方市の各部署がそういう 意識をもって、地域全体で支えていかなければ成立しないものなのかなと、最近 感じている意見としてお伝えしたいと思います。以上です。 ありがとうございます。市として今の御意見とか何かございませんか。 A委員のおっしゃられますように、枚方市内においても、有料のサービス付高 齢者住宅等は大変増えておりまして、その質についてもいろいろその施設ごとに よって、特徴があると感じております。グループホームにおいても、世話人の不 足であるとかということで、異性が介護に入るという場面というのも、我々も実 際耳にしております。そういった人材不足であるとか、特にはその質の問題等あ ると思うのですが、現在、自立支援協議会とも協力しながら、グループホームの 世話人講習会を実施しながら、できるところから質の向上を目指しています。今 後も引き続いてそういった課題があるということを認識しながら、取り組みを進 めていきたいと思っております。 そういったことも関連しているかもわかりませんが、担い手の問題をどう考え るかが非常に大きな問題で、人材育成をどうしていくかということは当然、研 修、枚方は独自でグループホームで世話人養成研修、ガイドヘルパー研修という ことで、2,000人ぐらいの人が受講されているんですけど、その定着の問題もす ごくあると思います。講座を10年ぐらい実施して感じるのは、若い世代がこうい う仕事に携わりたいという環境は非常に弱いと感じています。割と仕事で定年を 迎えて、そのあと福祉をやってみたいという方が入ってくる傾向が強く、若い方 がそういう障害にかかわって、一緒にやろうという傾向が非常に弱いなと感じて います。これは恐らく福祉サイドだけではなく、やはり教育のレベルで、どうし ていくのかということをもっと市全庁的に挙げて、そのことを取り組んでいかな いと、本当に担い手が少ないからまとめてしまえという乱暴な状況になりつつあ るのも非常に感じます。そういったことっていうのは、福祉サイドだけではな く、枚方は共に学ぶという教育を進めてきているわけですから、その中で支えて いくっていうことを、どうつくっていくのかということをやっぱり教育から分離 されて、そういった方のことが問題が疎遠になっているという環境を生まないよ うに、どうするかという少し考えていただきたいと思います。
-19- 会長 F委員 事務局 F委員 会長 G委員 事務局 A委員 ありがとうございます。計画からだんだんと話が広がって、人材確保までにな ってくると、施策との関連もあるかと思います。ほかに何か御意見、御質問ござ いませんか。 就労での説明でもよろしいでしょうか。進捗状況で、7番の就労移行支援事業 所就労移行率5割、就労への移行が3割以上の事業所が5割以上が目標だけれど も、実質1.4割という数値になっていることについての質問です。就労移行は 利用が一応2年、マックスで3年ですが、その中で3割以上決まってない方が結 構おられるということでしたら、その方達はその先、一体どうされているのか、 教えていただけたらと思います。その受け皿が例えばB型であったりA型であっ たりというところになるのかと思うのですが、B型もそれほど数が増えていると いう印象もないので、どちらにいかれているのか、わかりましたら教えてくださ い。 就労移行支援事業につきましては有期のサービスでありまして、2年ないし3 年というのが期限になっております。その中で3割以上に達していない事業所が 多くあるという現状で、期限を迎えられて、一般就労がかなわなかった方につき ましては、委員が言われるように、就労継続支援B型であるとか、A型に行く方 が多いというのが実情でございます。 ありがとうございます。 ほかにいかがでしょうか。 自立支援協議会で検討中の地域生活支援拠点について、もう少し詳しく教えて いただきたいのと、実際、拠点はハード面はない形で進めているのかということ も含めて、来年度末にはもう設置することですので、具体的に教えていただきた いと思います。 具体的な機能部分につきましても、まだ検討の状態ではありますが、緊急的な 受け入れや、そういった部分も主立った部分としては考えておりまして、今の状 況でいくと、面的整備の方針で話を進めていくことになると考えております。 拠点の整備は、他市での整備状況の情報を少しずつ精査しているという状況 で、割と地方では、施設型・整備型が多く、府域では面的整備で、何せこの議論 は予算がつかないこともあって、市でどれだけ特色を出せるのかというのが非常 に大きな議論のポイントであって、知的ネットワークの関係でもいろいろなとこ
-20- 会長 A委員 G委員 事務局 会長 D委員 ろを見学して、少し情報公開しながら進めていかなければと協議会では思ってい ます。そういった状況で、まだ情報収集中です。 ほかにいかがでしょうか。 何か、いい案があれば、御提案いただきたいのですが。 設置済みのところを見学させてもらうと、例えば面的整備があるところが引き 受けているケースが多いように思います。枚方の場合、面的整備をするところが ない中で、緊急対応をどんな形で臨み、ショートの場所も少ない中で、緊急対応 ができるようなところがなく、機能だけで進めるというのは非常に難しいと思い ますが、市として、自立支援協議会ともあると思いますが、どのような方向にな ろうとしているのかが見えてこないのですが、どのようになっているのでしょう か。 予算との関係もございまして、ハード面の整備が主になってきます施設型等に つきましては、今の市の現状ではちょっと困難な状況ではないかと考えつつ、議 論を進めていますところで、また緊急の受け入れ先等につきましても、ショートの事 業者につきまして、マンパワー的なものから全ての面で協力をいただくというの は難しいところもあるかと思いますので、それぞれの事業者さんとどういった役 割分担をしていくかというようなことを、今後考えていく必要があると思ってい るところです。 時期的なものは迫っているけれども、まだまだ練っている最中という感じのと ころですか。ほかにいかがでしょうか。 前半の保健所のエレベーターの話ですが、公共施設のバリアフリーの問題は、 結構大きな課題だと以前から思っています。市民会館のエレベーター問題も含め て、今後の活用の仕方が難しいということもずっと議論はされていますが、でも その状況を3年、5年置いておくのもどうかなというとこもあって、かなり古い 施設でもあるので、技術的につかないのか、予算上設置できないのか、設置する 気がないのか、そういった点ではっきり、方向を示していただきたいと思います が、なかなかその辺がはっきり見えないというのが、非常にもどかしいと感じて います。 例えば、市民会館の2階、3階に車椅子で上がれないことをどうするかという ことで、例えば車椅子利用者が見込まれるイベントに関しては、その申し込み期 間を前倒しできるとか、いろいろな取り組みの工夫で何とかできないかとか、も う少し見える化議論をしていただきたいということを非常に感じるところです。
-21- 会長 事務局 会長 それから、市の障害者雇用ですが、A委員も指摘したように、いわゆる自力通 勤、介護なしでの職務遂行ということで、これは非常に差別的な内容であるとい うことで、最近各市や中央省庁もその情報を取り除くということで取り組んでい ますが、取り除くだけで具体的にどういうことをしているのかということ。例え ば、雇用に関しては合理的配慮を義務規定ですから、言われたら改善するではな く、具体的にそういう要望をこう改善したという、好事例とよくそういう表現し ますけど、少しそういったものがあれば、今日でなくていいので、いずれ示して いただきたいと思います。なかなか労使の中でその改善を求めるのは結構難しい 課題でもあると思うので、何か言われたから改善ではなく、改善するためにこう いうことを取り組んだということを示していただけたらと思います。恐らく障害 当事者から言うと、通勤については非常に大きな問題、社会的に少し問題になっ ていますけど、その問題に対してこういう取り組みをしたとか、一般事業所も雇 用保険の助成金を使っても、通勤の問題を改善するのは非常に大きな問題で、そ ういったことを行政を率先して、こういうことを取り組んで「改善した」という ことを少し示していただきたいと思います。 というのは、やはり雇用に関しても、差別解消にしても一般事業主に対する啓 発が非常に弱いと思いますので、行政が先導してやっていただきたいと感じてい ます。 ほかに、いかがでしょうか。ございませんでしたら、最後の案件に進みたいと 思います。 それでは、その他ということで、事務局からございましたら、よろしくお願い いたします。 今年度の障害福祉専門分科会は今回1回のみの予定としております。今後引き 続き計画の着実な進捗に努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願 いいたします。 ありがとうございます。 今までいろいろな御質問とか御意見出たかと思います。御要望も多々あったと 思いますので、計画の実現、実行、サポートなどありますね。今出た御意見も取 り入れられるところは取り入れていただいて御検討お願いしたいと思います。 それともう一つは、これは私の感想ですが、結局数字を説明されただけでは、 今の御意見もそうですけど、数字を支えている具体的なところが1つでも2つで もお示しがいただければ、市の姿勢は、はっきりと我々に訴えかけてくるのでは ないかという印象を、そういったところも御検討いただきまして、計画の推進し ていただけたらありがたいと思います。 ほかに何か、御意見なり御要望はありませんか。
-22- D委員 A委員 事務局 D委員 事務局 D委員 事務局 会長 宣伝ですが、自主上映会の「道草」という映画のチラシを配っております。こ れは主催が枚方市自立支援協議会、共催は枚方市障害福祉サービス事業者連絡会 で、ほっこりひらかた2019の枠で、取り組んでいますが、広報ひらかた9月号に も掲載しています。チラシの裏に内容を書いていますけれど、3人の重度の知的 障害の方の自立生活の話で、一人は24時間介護を受けて、十何年間取り組んでき たということと、あと2人の方は、これからしていくということ、非常に重度で こだわりの強い、今の用語で言うと行動障害を伴うような方の生活を支援してい く映画です。今、日本全国で上映運動をしていまして、今回、これを機に枚方で 9月20日に上映を予定しております。2回上映しますので、お仕事のあとにでも 見ていただいて、地域移行ではありませんが、生活のイメージということで見て いただければと思っています。手話通訳、字幕、副音声対応ですので、もしよろ しければ御参加ください。参加費は無料です。よろしくお願いします。 最後に計画とは直接関係ありませんが、少し質問ですけど、正式な法律名称を 忘れたのですが、旧優生保護法に基づく、いわゆる強制不妊手術の法律に関し て、福祉指導監査課のホームページで周知がありました。被害者がいますという ことが具体的に市に上がっているのかどうかっていうのを教えていただきたいと いうことと、事業者連絡会でも5月の総会で、その問題については周知しました が、市の周知方法がインターネットだけで、しかも福祉指導監査課だけというこ とですが、なぜ障害福祉ではなく、指導監査課のホームページなのかという理由 について教えていただければと思います。お願いします。 福祉指導監査課で確認をさせていただきまして、被害者の有無であるとか、福 祉指導監査課が担当に至った経緯であるとかを改めてメール等でお示しさせても らえたらと思います それは、障害福祉室が把握していないということですか。 こちらではまだ把握はできてない状態です。 それを福祉指導監査課がしたということは把握しているのですか。 福祉指導監査課から通知文は受けておりますので、実施しているということは 確認しております。 その辺の明確化をしていただくということと、直にお答えいただけるかどうか わかりませんが、何らかの形で、今の御質問に対して、フィードバックを委員に
-23- もお示しいただければ、ありがたいと思います。よろしくお願いします。よろし いでしょうか。 そうしましたら、これをもちまして、令和元年度社会福祉審議会の第1回障害 福祉専門分科会の閉会いたします。どうも皆さん、長らくお疲れさまでございま した。