特別支援学級(自・情)保健体育科学習指導案
単元名 「体つくり運動(体力を高める運動)
」
1 単元の構想
☆生徒観
☆こんな活動を通して ☆こんな指導で
☆教材観 ☆単元計画 ☆手だて
☆目指す姿
本学級には、3年生男子1名、1年生男子3名の計4名で構成されている。個別の学習は意欲
的に取り組むことができているが、集団での学習については、自分の考えや気持ちをうまく表現
できなかったり、相手の意図がよくわからなかったりすることがある。保健体育科の学習は、体
を動かすことを楽しんではいるものの、体の動かし方や与えられた課題の内容が分からず、基本
技能を習得できていなかったり、チーム競技などで仲間とうまく交流したりすることができてい
ないことがある。そこで、この授業に取組むことは、体つくり運動への意欲をもたせ、交流学級
参加への抵抗感を少なくすることができると考える。
本単元は、中学校学習指
導要領保健体育科における
体育分野の内容「A 体つく
り運動」であり、体ほぐしの
運動と体力を高める運動で
構成される。体ほぐしの運
動では、心と体の関係に気
付き、体の調子を整え、仲間
と交流することをねらいと
し、手軽な運動や律動的な
運動を行う。体力を高める
運動では、様々な運動を組
み合わせて体力を高める運
動を行うものである。
本単元では、ボールを使
った簡単な運動から体力を
高める運動を体験させ、そ
の後、自身の運動計画を立
てさせる活動を行う。これ
らの活動を通して、運動に
積極的に取り組ませ、体力
を高めるとともに、仲間と
交流する態度を育てたい。
本単元の指導においては、以下の
ような手だてを位置付ける。
○授業の流れや活動の行い方を理
解して、活動が自主的なものにな
るように手順表や動きの写真な
どの掲示物を準備する。
○身体の動きに苦手さを感じてい
る生徒には支援員と連携して個
別の支援を行う。
○コミュニケーションが苦手な生
徒には、発話カードを準備し自ら
進んでコミュニケーションを図
れるように支援する。
○使用する用具を単純化し、内容を
明確化することで、生徒が進んで
活動できる環境を支援する。
○タブレットパソコンの撮影機能
を活用し、自分の課題を視覚的に
捉えることができるようにする。
単元計画 4時間
①導入(1/4)
○オリエンテーション
・体つくり運動の意義を理解
する。
・学習の見通しを持つ。
○体ほぐしの運動をする。
・姿勢の転換運動
・伸展運動と脱力運動
・ペアストレッチング
・ペアで緊張をほぐす
②展開(2/4)
○体力を高める運動をする。
・体の柔らかさを高める運動
・巧みな動きを高める運動
・力強い動きを高める運動
・動きを持続する能力を高める
ための運動 (本時3/
4)
③終末(4/4)
○運動計画発表会を行う。
・運動の内容を考える。
・運動計画を発表する。
・運動計画について意見交換を
行う。
○運動に進んで取り組み、助け合って運動をしたり、場や用具の安全に気を配ったりすることができる。(関・意)
○自己の体の状態や体力に応じて、運動の行い方を工夫することができる。(技能)
○身に付けた動きや動きの組み合わせをもとに、体力の必要性や体力を高めるための運動の行い方を理解し、自己
の体力に応じて体力づくりが実践できる。(思考・判断)
○体つくり運動の意義と行い方・運動の計画の立て方を理解する。(知識・理解)
◎学習内容をまとめながら聞く力を高める。
【2心理的な安定‐(3)障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する意欲に関すること】
◎分からない時に聞き返す方法や相手の表情にも注目する態度を身に付けるなど、状況に応じたコミ
ュニケーションが展開できる。
【6コミュニケーション‐(5)状況に応じたコミュニケーションに関すること】
2 単元計画( 4時間 )
段
階
配
時
学習活動・内容
手だて
①
導
入
1 1 オリエンテーション
を受ける。
・体つくり運動の意義
・学習全体の見通し
2 体ほぐしの運動をす
る。
・姿勢の転換運動
・伸展運動と脱力運動
・ペアストレッチング
・ペアでの緊張ほぐし
○授業の流れや活動の行い方を理解して、活動が自主的なものに
なるように掲示物や板書に写真などを掲示し授業の流れを明確
にする。
○身体の動きに苦手さを感じている生徒にはウォーミングアップ
の際に簡単な指の運動を T2 と連携して行い怪我の防止に努め
る。
○コミュニケーションが苦手な生徒には、対話活動が円滑に進む
ように、発話カードを準備し自ら進んでコミュニケーションを
図れるように支援する。
○使用する用具を単純化し、内容を明確化することで、生徒が進
んで活動できる環境を支援する。
○自分の動きを視覚化できるように、タブレットパソコンの撮影
機能を使用することで、自分の動きの課題を視覚的に捉えるこ
とができるように支援する。
②
展
開
2
本
時
2
/
2
3 体力を高める運動を
する。
・体の柔らかさを高める
運動
・巧みな動きを高める運
動
・力強い動きを高める運
動
・動きを持続する能力を
高めるための運動
(個別の手だて)
生徒
A
自分の動きが分かるように
タブレットパソコンで動画
を撮影し、自分の動きを確認
させ、どうすれば良いかを問
う。
本時の流れなどホワイトボードに
掲示して、見通しを持たせる。
生徒
B
指の運動ができるように、教
師が手本を示し、一緒に行
う。
自分の動きが分かるようにタブレ
ットパソコンで動画を撮影し、自
分の動きを確認させ、どうすれば
良いかを問う。
生徒
C
ペアでボールを投げる時に
どこに投げて欲しいのかを
聞くことができるように、声
かけシートを提示する。
リズムに合わせて台跳びができる
ように、手拍子を行う。
生徒
D
ペアでボールを投げる時に
どこに投げて欲しいのかを
聞くことができるように、声
かけシートを提示する。
本時の流れなどホワイトボードに
掲示して、見通しを持たせる。
③
終
末
1 4 運動計画発表会を行
う。
・発表する内容や分担を
考える。
・運動計画について発表
する。
・運動計画について意見
交換を行う。
○授業の流れや活動の行い方を理解して、活動が自主的なものに
なるように掲示物や板書に写真などを掲示し授業の流れを明確
にする。
○身体の動きに苦手さを感じている生徒にはウォーミングアップ
の際に簡単な指の運動を T2 と連携して行い怪我の防止に努め
る。
○コミュニケーションが苦手な生徒には、対話活動が円滑に進む
ように、発話カードを準備し自ら進んでコミュニケーションを
図れるように支援する。
○使用する用具を単純化し、内容を明確化することで、生徒が進
んで活動できる環境を支援する。
○自分の動きを視覚化できるように、タブレットパソコンの撮影
機能を使用することで、自分の動きの課題を視覚的に捉えるこ
とができるように支援する。
3 本時
(1) 本時の主眼
さまざまな動きを競技スポーツに結びつけて考えることができる。
(2)個別の主眼
教科に関わって
自立に関わって
生徒A
活動の見通しを持って、自主的に活動を楽しむ
ことができる。
○落ち着いて活動に取り組むことができる。
(心理的安定)
生徒B
体の動かし方を体験し、実際の競技種目との関
連を知り、今後の保健体育の学習や実生活に活
かすことができる。
〇落ち着いて活動に取り組むことができる。
(心理的安定)
生徒C
様々な動きを行い、どのような運動に結びつけ
ることができるかを見いだすとともに、授業の
流れを理解し、与えられた課題を積極的に行う
ことができる。
〇相手のことを考えて、行動することができ
る。
(コミュニケーション)
〇自分の意見を人前で伝えることができる。
(コミュニケーション)
生徒D
様々な動きを行い、どのような運動に結びつけ
ることができるかを見いだすとともに、勝敗に
こだわらず、仲間と協力し、意欲的に課題解決
に取り組むことができる。
〇相手のことを考えて、行動することができ
る。
(コミュニケーション)
〇自分の意見を人前で伝えることができる。
(コミュニケーション)
(3)準備
タブレットパソコン(2台)
、ボール(2個)
、テニスボール(4球)
、ソフトバレーボール(2球)
、
バランスボール(2球)
(4)板書計画
めあて(
さまざまな動きを行い、どのような運動(スポーツ)に結びつけることができるか考えよう。
)
まとめ(さまざまな運動(スポーツ)の動きは、単純な体の動きからできている。
)
(5)学習場面
本時の流れ
チャレンジ1の
行い方
チャレンジ2の
行い方
チャレンジ3の
行い方
さまざまなスポーツ写真
各チャレンジ動作
の確認
チャレンジ1
↓
身体のひねり動作
チャレンジ2
↓
身体の収縮動作
チャレンジ3
↓
姿勢の保持動作
ホワイトボード2枚
本時の教具
タ
ブ
レ
ッ
ト
置
き
場
(
生
徒
用
)
生徒活動場所
活
動
の
手
順
表
(
生
徒
用
)
(6)学習指導過程
段
階 学習活動・内容 手だて〇と評価◇
振
り
返
る
見
通
す
1 前時をふり返り、本時のめあ
てをつかむ。
(1)前時までの内容を振り返り、
めあてを確認する。
生徒
A・B
落ち着いて活動に取
り組むことができ
る。
生徒C
授業の流れを理解
し、与えられた課題
を積極的に行うこと
ができる。
生徒D
勝敗にこだわらず、
仲間と協力し、意欲
的に課題解決に取り
組むことができる。
めあて
(2)ウォーミングアップをする。
・ストレッチの仕方
・台跳びの仕方
〇前時までの内容を振り返ることができるように、体の柔らかさを高めるためのス
トレッチに必要なポイントは何かを問う。
〇本時の流れを理解し活動が円滑に行えるように、ホワイトボードに掲示して、見
通しを持たせる。
生徒
全員
活動時間を確保するために、あらかじめ授業プリントに
「めあて」と「個別のめあて」「本時の流れ」を記載し、
個別に確認しながら活動できるように支援する。
ペア活動が円滑に進めることができるように、発話カー
ドを準備し積極的に活動を行うことができるように支援
する。
〇身体の動きに苦手さを感じている生徒には、次のような個別の支援を行う。
生徒
B 簡単な指の運動を行い、指先への意識を待たせる。
生徒
C リズムに合わせて台跳びができるように、手拍子を行い、活動を積極的に行うことができるようにする。
考
え
る
表
す
2 ボール回しをする。
(1)チャレンジ1を行う。
・身体のひねり動作
生徒
C・D
相手のことを考え
て、行動することや
ペア活動の中で発言
することができる。
(2)チャレンジ2を行う。
・身体の収縮動作
・膝の使い方
・肘の使い方
(3)チャレンジ3を行う。
・姿勢保持
〇イメージをつかませるために、教師がボール回しの手本を行い、イメージをつか
ませる。
〇胸の前でバランスボール体をひねってペアの人が受け取りやすいように渡すた
めにはどうすればよいか問う。
○バランスボールをソフトバレーボールに変え、テンポよくボールを回すことがで
きるように、電子メロディーを使用し聴覚的にリズムをとれるように支援する。
〇コミュニケーションに苦手さを感じている生徒には、次のような個別の支援を行
う。
生 徒
C・D ペアでボールを渡すときにどう渡して欲しいのかを聞くことができるように、発話カードを使うように呼びかける。
〇額の上でクリアボールを使って、テニスボールをキャッチする。
〇イメージをつかませるために、教師がクリアボールを使ったテニスボールキャッ
チの手本を見せる。
〇うまくテニスボールをキャッチできないときに、どうしたらうまくいくのかを問
う。
〇自分の身体の動きにイメージが持てない生徒には次のような支援を行う。
生徒
ABC
自分の動きが分かるようにタブレットパソコンで動画を
撮影し、自分の動きを確認させ、どうすればできるように
なるか発話カードをもとに相手の意見を聞き入れる。
〇イメージをつかませるために、教師とT2 がチャレンジ3の手本を見せる。
〇バランスボールに乗って、ソフトバレーボールをより遠くに置くことを練習した
のち、ペアと協力して点数を競わせるミニゲームを行う。
生徒
D
勝敗にこだわり相手を傷つけてしまう発言や、やる気のない
行動をとることがあるため、気持ちが落ちた時使えるクール
ダウン用の場所を用意しておく。
〇うまくできていない時に、タブレットパソコンに入れた教師の師範動画と比較さ
せる。
広
げ
る
3 本時のまとめをする。
さまざまな運動(スポーツ)の
動きは、単純な体の動きからで
きている。
生徒
C,D 自分の意見を人前で伝えることができ
る。
〇本時で行った動きの内容は、どのような運動と共通の動きがあるかを見いださせ
るために、動きの内容をキーワード化したり、運動の写真を提示して、学習プリ
ントに記述させたり、発表させたりする。
○今後、自分でできそうな運動の内容を学習プリントに記述させたり、発表させた
りする。
◇様々な動きを行い、どのような運動に結びつけることができるかを見いだすこと
ができたか。(自己評価させる。)
生徒
A・B 落ち着いて活動に取り組むことができたか。
生徒C 授業の流れを理解し、与えられた課題を積極的に行うことが
でたか。
生徒
D 勝敗にこだわらず、仲間と協力し、意欲的に課題解決に取り組むことができたか。
様々な動きを行い、どのよ
うな運動に結びつけるこ
とができるか考えよう。