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2016 年度活動報告CJP 授業:総合日本語1

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2016 年度活動報告CJP 授業:総合日本語1

著者

早川 杏子

雑誌名

関西学院大学日本語教育センター紀要

6

ページ

40-40

発行年

2017-03-31

URL

http://hdl.handle.net/10236/00025913

(2)

2016 年度活動報告 CJP 授業:総合日本語 1

早川 杏子(関西学院大学日本語教育センター) 1.クラス概要 総合日本語 1 では、初級前半の表現を使って簡単な日常会話ができるようになるこ と、身の回りのことについて、ある程度まとまった内容が表現できるようになること を目標とし、日本語の基本的な文法・語彙の知識を基盤とした四技能の活動を行った。 授業は 1 週間に 5 コマで、2∼3 コマで 1 つの課の文法・語彙学習を進め、うち 1 コマは作文、聴解と読解は 0.5 コマずつであった。基本的な進め方として、学期の前 半は、『みんなの日本語 本冊』Ⅰ・Ⅱの 20 課∼27 課、後半では『みんなの日本語 本冊』Ⅱの 28 課∼35 課を範囲とし、始めに各課の語彙・文型を導入後、各課最終コ マに復習日を設け、運用を重視した自由度の高い活動を行った。そのほか、総合的な 運用活動の一つとして、前半と後半の 2 回にわたり、ポスター発表を行った。 2.授業内容 メインテキストの文法・語彙導入後、各課最終コマに設けてある復習日には、例え ば、町の中で見つけた、看板・標識の読み方や意味を日本人に尋ねさせ、クラスメー トにそれらを説明する等、できるだけ対面相手や相互の間柄が異なる者同士でのイン タラクションの機会が多くなるような活動を通して、学習項目の形式上の運用力だけ でなく、間接的に多様な言語スタイルに触れるような活動を組み込んだ。 読解では、「読書ノート」と呼んでいる、読書記録を課題とした。読書ノートには、 読む上で初めて出遭った表現と、読んだ感想やコメントを書くことを求めている。読 解教材は、『初級で読めるトピック 25』Ⅰ・Ⅱであるが、テキスト内にある問題を解 くのは任意にしており、読書ノートは読む行為とその過程を重視した課題である。 聴解は『聴解タスク』Ⅰ・Ⅱからの抜粋で、作文は、アイデアをアウトライン化し たものを学生同士で交換し、相手がアウトラインから作文を書き起こした後、自分で 書いた作文と比較をして、リライトするという活動であった。 ポスター発表は、同一のテーマの下、各自がまとめたポスターを、前半はクラス内 で、後半はクラス間(2 クラス合同)で各自 20 分間の発表および質疑応答を行った。 3.成果と今後の課題 成果は、自由度の高い運用活動を取り入れたことで、学生が自信を持って発話する ことができるようになったことである。一方、作文の取り組みに関しては、アンケー トで技術・内容面の充実の声があったことから、この点で改善の余地があると考え る。 ― 40 ―

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