講義用ノート(1コマ目)
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(2) 【解説のポイント】 パッケージ1の目次を学生に確認してもらってください。 【解説のガイド】 1コマ目は、「情報システム構築の背景」について90分で学習します。 2コマ目は、「問題と要求の抽出」について90分で学習します。 3コマ目は、「モデリング手法」について同様に90分で学習します。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 1.
(3) 【解説のポイント】 修得目標について、学生に確認してもらってください。 【解説のガイド】 今回の、修得目標です。これらのことができるよう積極的に学習してください。 (順に読み上げていく). Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 2.
(4) 【解説のポイント】 1コマ目のゴール、到達目標について、学生に確認してもらってください。 【解説のガイド】 1コマ目のゴール、到達目標です。これらの内容を理解し、他者に説明できるような習得レベルを目指してく ださい。 (順に読み上げていく). Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 3.
(5) 【解説のポイント】 第1章は、まず、情報システムが社会と深く関わっていることを事例を通して学習します。 次に、どのようなことがきっかけとなって情報システムが構築されるか、その背景です。 1.1節 情報システムと社会・経営 1.2節 現状の問題認識の重要性 1.3節 ステークホルダの認識とステークホルダからの要求獲得 について学習することを、学生に確認してもらってください。 【解説のガイド】 1コマ目の章とそれを構成する節です。 (順に読み上げていく) 情報システムは、社会と経営に深く関わっています。 こうした社会との関わりの中で、社会環境の変化に組織が対応し、経営課題を解決するために情報システ ムが構築されます。 組織が抱えるさまざまの問題を解決する手段としても、情報システムが構築されます。 利害関係者からの要求を実現するためにも、情報システムは構築されます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 4.
(6) 【解説のポイント】 情報システムは、利便性の向上、業務の効率化、新規サービスの提供など、社会や経営上の課題を解決 するために構築します。 今日、情報システムと社会とは切っても切れ離せないものになったことを学生に理解させてください。 情報化の進展によって生活が便利に豊かになる一方で、社会に新たな問題も生み出していることを理解 させてください。 【解説のガイド】 いつでも:使いたいときに、いつでも情報にアクセスできる どこでも:家でも、オフィスでも、電車の中でも、道を歩いていても、外国にいても だれでも:老若男女を問わず、障害者でも健常者でも なんでも:ビジネスでも、工場の機械でも、家電製品でも 情報システムによる様々なサービスを使える社会になり、利便性が大きく向上しました。 一方で、以下のような負の側面もあります。 使う側のモラル:病院や公共の場でのマナー違反、迷惑メールの横行、著作権等の侵害など 個人情報の流出:デジタル化された個人情報が流出してしまうと取り返しがつかなくなる 犯罪に利用 :振り込め詐欺に悪用、盗んだIDとパスワードによる預金引き落とし、ホームページの改 ざんなど 障害時の影響 :公共性の高いシステム(交通、通信など)、大規模なシステム(金融、保険など)で障害 が発生すると大混乱に陥るなど こうしたプラスとマイナスの両面を併せ持ちながら情報システムと社会とが関わっています。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 5.
(7) 【解説のポイント】 情報システムは以下に示す、社会や経営上の課題を解決するために構築することを、事例を通じて紹介し てください。 ・顧客満足度向上 ・業務の効率化 ・新規サービスの提供 など 【解説のガイド】 1つ目は、銀行のATMサービスの事例です。 銀行の窓口が空いていなくても現金を預け入れたり、引き出したりできとても便利な社会になりました。こ のサービスによって利用者の満足度を向上するという課題の解決に役立っています。最近はコンビニでも ATMを使うことができるようになり、さらに利便性が向上してきています。 銀行側からみると、窓口業務を大幅に効率化することができます。人件費の削減という経営上の課題解 決にもつながります。 こうした一方で、情報システムは良い面ばかりでなく、「負」の側面の影響を社会に与えています。最近、社 会問題化している振り込め詐欺もその一つです。ATMが犯罪に利用されることもあります。もし、IDや暗 証番号が他人に盗まれると、本人になりすまして預金を引き出されてしまいます。こうした課題も解決して いく必要があります。 情報システムが社会に与える影響は、良いことばかりでなく、悪いことも含めてとても大きなものがあるこ とを認識させてください。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 6.
(8) 【解説のポイント】 現在では、社会のあらゆる分野で情報システムが関わっており、そのシステムにより社会生活が営まれて います。 店で商品を買うときにも情報システムが利用されています。 【解説のガイド】 コンビニエンスストアやスーパーマーケット、デパートなどではPOSシステムが活躍しています。 POSは、直訳すると「販売時点管理」ですが、まさに販売時点でどの商品をいつどのようなお客様が買っ たかを記録します。各POSによって記録されたデータをネットワークを使って本部に集めます。 POSは、表向きにはレジの機能だけのように見えるが、POSで集めたデータは本部に送られ様々の業務に 活かされています。 本部では、販売データを分析することにより、どの店でどのような商品が、どの時刻にどのような客層に売 れたかといった売上傾向を把握します。どの商品が売れているか、売れてないか、儲かるかを検討し、品ぞ ろえを決めていきます。また、店舗の立地や季節、天候によって売れるものも違います。たとえば、運動会な どの学校行事がある店舗の近くでは、お弁当や飲料などの品ぞろえと売行きを予想して発注数を決め、決 まった時間に店舗に配送してもらいます。 さらに、商品が足りなくなったり売れ残ったりしないように、情報システムで常に商品の在庫数を管理して います。 普段、学生の皆さんが利用しているシステムを「ユーザの視点」だけから見るのではなく、その裏側でどの ようなことが行われているかも考えることが重要です。これからは見方を変えてください。そうすればいろい ろなものが見えてくるはずです。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 7.
(9) 【解説のポイント】 行政に関する業務もオンライン化され、住民へのサービスが向上しています。 【解説のガイド】 従来の国や自治体への書類の申請や届出業務は、直接役所に出向いて行わざるをえませんでした。また 、窓口が空いている時間も平日の9時から17時までと決まっていることが大半でした。役所から遠いところ に住んでいる人は、役所に行くだけでも大変でした。会社や学校を休まなければならない人もいました。 今日では、国や自治体への申請や届出業務をオンラインでサービスを受けることも可能となっています。 従来に比べて大幅に便利になりました。 これは、情報システムを活用した新規サービスの提供や職員の業務の効率化といった経営的な課題の解 決に役立っている事例です。 こうした社会性の高い公共機関の情報システムなどには、個人情報保護などコンプライアンス(法令順守 )への配慮や機密性や完全性、可用性といったセキュリティ対策も重要な課題となってきています。 「この他にも皆さんの身の回りに情報システムと社会との関わりがありませんか?」と、先生から学生に問 いかけてください。 例えば、以下のような回答があるでしょう。 ・カーナビゲーションシステムやETCなど、車に関連したもの ・飛行機や鉄道の座席予約システムなど、旅行に関連したもの ・ネット通販を利用した商品販売など、インターネットを利用したもの ・外出先からエアコンを入り/切りできるといった最新の情報家電 ・大学等の教育機関で行われているe-ラーニングによる遠隔学習 など それらについて、「良い面」だけでなく、障害時の社会に与える「影響」、悪用されたときなど「悪い面」も考 えてもらうと良いでしょう。障害に対する予防策や発生時の対策、システムを悪用されないための対策の 重要性も強調してください。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 8.
(10) 【解説のポイント】 まず、そもそも「システムとは何か」、システムの概念について整理します。 システムとは、複数の要素が集まって、各要素は互いに関連しながら、統一の目的を持って成り立っている 「しくみ」です。 民間企業や官庁、自治体などの組織のしくみをシステムとしてみたものを「ビジネスシステム」と言います。 【解説のガイド】 例えば、スーパーやコンビニエンスストアなどの小売業を例にとると、複数の要素は仕入、在庫、販売とい った部門に相当します。 各部門は企業の中でばらばらに活動していません。それぞれの役割が互いに関連しながら活動していま す。 企業の目的は、企業理念などに書かれている存在理由です。この目的に示されていることが社会や経営 に深く関わりを持つことになります。 目的は、「Why?」つまり何のためにということです。その目的を達成するには、「What?」つまりどんな要 素が必要か、そして、それらの要素は、「How?」どのような役割と手順で関連しているかをみていく必要が あります。 情報システムは社会から影響を受けます。社会環境が変われば、それに対応して情報システムも変化して いく必要があります。また、情報システムは社会に影響を与えます。この影響には、良い影響もある一方で、 悪用されると犯罪に利用される、つまり「負」の側面も併せ持つこともあることに注意してください。 さらに、システムはバランスが大切です。各要素は全体最適でなくてはいけません。例えば開発部門は良 いが、販売部門は良くないということでは、いくら良いものを作っても売れないかもしれません。最高である 必要もありません。制約条件の範囲内で「最適」であれば良いのです。全体最適を目指すには、トップダウ ンアプローチ、つまり大きなものから小さなものへ分析していきます。要求アナリストには、こうした「システ ム的なものの見方」をするスキルが求められます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 9.
(11) 【解説のポイント】 次に、「情報とは何か」、情報の概念について整理します。 【解説のガイド】 受け手が情報に価値を見出すためには、3つの要件を満たす必要があります。 1つ目は、必要な相手です。その情報を本当に必要としている人に送ります。昨今増加しているスパムメー ルは、受け手が必要としていない情報です。 2つ目は、必要な内容です。受け手が情報の内容を正しく理解するには、必要な項目が抜けていても、逆に 多すぎてもいけません。 3つ目は、必要なタイミングです。その情報が欲しいときに受け取るのと、受け取れないのでは大きな違い があります。例えば今日の経営会議に必要な資料が明日にならないと得られないということでは、役にた ちません。 例では、旅行会社の社員が街頭で通行人にパンフレットを配布しているシーンをとりあげています。近々旅 行を計画している人にとってリーズナブルな旅行案内のパンフレットは「情報」ですが、忙しくて旅行など考 えていない人にとっては無駄な資料です。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 10.
(12) 【解説のポイント】 情報システムとは、価値あるお知らせをやりとりするために、いくつかの要素から構成されたしくみです。 ただし、すべてITだけでシステムが構成されるわけではありません。IT以外のものでも構成されます。 【解説のガイド】 1つ目の機能は収集です。情報を集めてきてシステムに登録や入力をする機能です。PCや携帯端末から 画面を使って登録や入力をします。 2つ目は、集めてきた情報をシステムに蓄積しておく機能です。データベースなどに蓄えて、複数の人が共 有して利用します。 3つ目は、蓄えられている情報を最新のものに加工する機能です。内容の変更やいらない情報を削除しま す。 4つ目は、利用者が必要なタイミングで活用するための検索機能です。PCの画面などから内容を照会した り、プリンタから印刷して出力します。 最後5つ目は、これまで述べた機能の間を結ぶ伝達の機能が必要になります。インターネットなどのネット ワーク回線を使って情報を伝達します。 これらをまとめて「情報システムの5大機能」と呼びます。 データは意味づけすることによって初めて価値を生み出します。そのためにこれら5つの機能が必要です。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 11.
(13) 【解説のポイント】 経営とは、社会環境のなかで民間企業、官庁や地方自治体、NPO(Non Profit Organization)組織など の組織体がいかに効率的かつ効果的に運営されるべきかを考えたり、その考えを実行に移したりする行動 そのものです。 【解説のガイド】 経営には、人、モノ、金、そしてそれらを結びつける情報という資源が必要です。これを経営資源と言います 。つまり、経営とはこれらの資源をいかに効率的かつ効果的に運営していくかを考え、実行に移していくこ とです。 システムを企業、自治体、NPOといった組織に置き換えたとき、このしくみを「ビジネスシステム」と言いま す。これから私たちが分析の対象とするシステムは、まさにビジネスシステムそのものです。 ビジネスシステムを構成する要素は、人、モノ、金です。これらは情報によって関連づけることができます。 さらにビジネスシステムには目的があります。組織が未来永劫目指す方向を示す経営方針、数年後に達 成すべき経営のゴールに向かって活動しています。狭い意味での目的は、民間企業であれば「適正な利 益と継続的発展」であり、自治体であれば「住民へのサービス向上」です。 情報システムは、効率的かつ効果的な経営に必要不可欠なものです。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 12.
(14) 【解説のポイント】 情報システムは、組織が抱える問題を解決する手段として構築されます。 組織が抱える問題は、それぞれのポジション、役割によって違います。 【解説のガイド】 経営者は、会社や組織をいかに継続的に発展していくかを考えています。しかし、経済環境や競合との競 争によって収益が伸びないといった経営的な問題を抱えています。 事業部門を任されている管理者は、今期のゴールをいかに達成していくか計画を立て、その実行状況を把 握しながらコントロールしていますが、実際はなかなか計画どおりにうまくいきません。 日々の運用(実務)を担当している者は、狭い範囲で自分の仕事を効率化しよう、楽にしようと考えて工夫 していますが、非効率なやり方で時間がかかりすぎ、ムリやムダを抱えてします。 情報システムも日々技術変化する中で陳腐化していきます。そうした中で新しい技術を経営に取り込んで 役立てていく必要がありますが、費用対効果も考慮した上で最適なシステムを導入、運用していく中でさ まざまの問題をかかえています。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 13.
(15) 【解説のポイント】 問題認識という節ですので、まず「問題」を定義しています。さらに「課題」について定義しています。 【解説のガイド】 問題とは「現在のあるべき姿と現状とにある乖離、つまりギャップ」です。したがって、あるべき姿と現状が 見えていないとそのギャップである問題を認識することはできません。また、あるべき姿には「満たすべき基 準」が必要です。具体的な数字があればベストですが、無い場合は定性的表現でも構いません。満たすべ き基準に未達、もしくは管理範囲から逸脱して、当事者が困っていると認識しているものが問題です。多少 の未達、逸脱状態で想定範囲内におさまっており、特に困っていなければ問題とならない場合もあります。 課題とは、現状の問題の中で今後解決すべきことであり、将来のあるべき姿であるゴールを目指して今後 取り組むべきことでもあります。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 14.
(16) 【解説のポイント】 問題を発見するには、現状とともにあるべき姿についても知る必要があります。 【解説のガイド】 組織のそれぞれのポジションと役割によって、あるべき姿は違ってきますが、経営〜管理〜オペレーション 、そしてシステム部門で整合性がとれているのがベストです。しかし、なかなかそうなってなく、部分最適に なっていることもあります。 経営レベルでは、ビジネスのあるべき姿として掲げられた経営方針(理念)や近い将来のゴール、これを達 成する道標として示された経営戦略に基づいて経営者が経営を行っています。 管理レベルでは、経営の方針、ゴール、戦略に従って、それぞれの管理者が方針・ゴールを設定しています 。自分達に与えられたゴールを達成するため具体的な計画を立て、現場の担当者に指示を出し、担当者か らの報告をもとに実績を管理しています。計画と実績との間に乖離があるときは是正策などを講じてコント ロールします。 現場のオペレーションレベルでは、担当者が管理者の指示に従って各自業務遂行方針を立て、日々の業 務のゴールを設定して活動しています。活動結果について上司である管理者に報告しています。 一方、システムに関しても情報システムの責任者がシステム化の方針とゴールを設定しています。 あるべき姿は、これらの組織の方針や目標によっても把握できますが、業界内で知られているすばらしい やり方(ベストプラクティス)もあるべき姿として参考にすることもあります。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 15.
(17) 【解説のポイント】 問題は、あるべき姿と現状とのギャップですので、現状を知る必要があります。 【解説のガイド】 現状については、人が中心に行っている「業務」と、システムが中心の情報システム部分に分けて調査しま す。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 16.
(18) 【解説のポイント】 調査方法とそれを文書化する図を示しています。 【解説のガイド】 調査は、人間が持っていなければならない「読む、見る、聞くといったリテラシー」をフルに活用して調査しま す。 結果をまとめる文書もいろいろありますが、お客さまや組織の開発方針に沿って使い分けます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 17.
(19) 【解説のポイント】 業務調査結果を業務フロー図に示した例です。 【解説のガイド】 業務フロー図は、現場で行われている業務を示したもので、縦に人や組織、システムを分けて書きます。上 のほうから下に向かって時間の経過に沿って業務の流れを書いていきます。図を書くときには、図の凡例 を含めた「標準化」を行い、書き方を統一します。 こうした現状の業務のやり方を見ながら、業務上の問題を見つけたり、新しい業務のやり方の提案などに 役立てていきます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 18.
(20) 【解説のポイント】 現状使用されている情報システムについても調査します。 この際、これまで導入してきたシステムの歴史について調査します。また、システムの運用、保守体制につ いても調査します。 これらは、過去から現在の経緯を踏まえて今後のシステムをどうすべきか、新システムの検討に役立てま す。 【解説のガイド】 調査は、人間が持っていなければならない「読む、見る、聞くといったリテラシー」をフルに活用して調査しま す。 結果をまとめる文書もいろいろありますが、お客さまや組織の開発方針に沿って使い分けます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 19.
(21) 【解説のポイント】 現状のシステム構成の調査結果を図に示した例です。 【解説のガイド】 情報システムを構成しているサーバやPCなどの情報機器、ネットワーク回線、ルータやスイッチなどネット ワーク接続機器を詳しく書く場合もあります。 こうした現状のシステム構成を見ながら、現状のシステム上の問題を見つけたり、新しいシステム構成の提 案などに役立てます。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 20.
(22) 【解説のポイント】 ステークホルダ(Steakholder)の定義を示しています。 【解説のガイド】 一般的なステークホルダは、顧客、株主、金融機関、従業員、取引先、さらに社会環境など広くとらえます が、このスライドの例では、情報システムに関わる人や組織にしぼっています。 お金を出す人は、顧客のトップであったり、自社の経営層、つまりスポンサーです。 システムを開発するのは、要求アナリスト、システムエンジニア、プログラマ、サーバやネットワークおよびデ ータベースなど基盤を構築するエンジニアです。 開発を管理するのは、プロジェクトマネージャです。 システムを運用するのは、情報システム部門の運用担当者です。最近は、アウトソーシング先に委託する こともあります。 システムを利用するのは、顧客の経営、管理、現場にいたる利用者です。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 21.
(23) 【解説のポイント】 要求は、一つではありません。それぞれ利害の違う人や組織からさまざまの要求が生まれます。 【解説のガイド】 人や組織は、それぞれの組織の中の立場や役割によって関心事が違います。 お金を出す人は、投資対効果に関心があります。 技術者は、要求が後になって変更されないか、現在の技術で実現できるか、新技術への挑戦などに関心 があります。 管理者(プロジェクトマネージャ)は、プロジェクトのゴール(納期、コスト、品質など)を守れるかに関心があ ります。 運用担当者は、開発環境から運用環境へスムーズに移行できるか、運用が面倒にならないか障害対策は 万全かなどに関心があります。 そして、利用者は、自分達の業務に役立つか、仕事が便利になるかに最大の関心事があります。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 22.
(24) 【解説のポイント】 ステークホルダから要求を獲得する方法にはいくつかありますが、 ポイントは、これらを組み合わせて用いることです。 【解説のガイド】 ドキュメントといっても紙の資料だけでなく、Webに載っているものも対象になります。これは事実を掴むに は有効ですが、事実かどうか裏付けを取る必要があります。 アンケートはうまく作成しないと回答者からよい意見を集められません。また、匿名にすると「ネガティブ」な 意見が多くなり、建設的な内容になりませんので注意が必要です。 ワークショップは、関係者が会議室などの集まって「ワイワイ、ガヤガヤ」と自由に意見を交換しながら、要 求を引き出していくときに有効です。進行役(ファシリテータ)が、意見を出しやすい雰囲気をアレンジした り、意見がそれたりしないようリードします。 インタビューは、直接相手から意見を聞く(訊く)ので、文書では伝わりにくい背景、さらに突っ込んだ内容 をなどを引き出しやすくなります。反面、時間と場所が制約となり、たくさんの人にインタビューするのは時 間的・費用的にみて困難です。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 23.
(25) 【解説のポイント】 要求内容は、階層的に整理してまとめます。 【解説のガイド】 まず、ビジネスで行っている事業に対する要求をまとめます。 システムで行わなくても業務の中で手作業で行えるものがあれば、人が行います。 システムで行ったほうが、より業務が効率化されるものやサービス向上、および顧客満足につながるもの があれば、システム化の対象として要求をまとめます。 さらに、システム要求の中で、開発するソフトウェアに要求されるものを取り出して、ソフトウェア要求として まとめます。 一方、PCやサーバなどの機器構成、ネットワーク回線に必要なものはハードウェア構成に関する要求とし て整理します。. Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 24.
(26) 【解説のポイント】 1コマ目で学習したことを振り返ります。学生に確認してもらってください。 【解説のガイド】 習得レベルに達したか、順に示しながら学生に確認するように促してください。 (順に読み上げていく). Copyright©2013 IPA All Right Reserved. 25.
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