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幼稚園基本実習 : 実習前と後との学生の意識変化について

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(1)

幼稚園基本実習

一実習前と後との学生の意識変化について一

Basic Practicum in Kindergarten

一 〇n Studenお Attitude Change Before and After Practicum一

Masako KUMON

Osamu NEMOTO

Chiaki NAKAYAMA

Toshiko IWASE

(2)

I.は

じめに 本学における幼稚園の基本実習 (以下実習 と略す

)は

「幼稚園生活の概要や

,教

師 と子 どもの 関わ り方の理解」 を主な目的※とし

,入

学 して間 もない 6月 中旬か ら12日間かけて行 われる。協 力 していただ く幼稚園か らは, もっと充分な準備期間を踏 まえてか ら実習に臨ませた方が良いの ではないか とい う意見 も出ているが

,こ

れには

,学

生 に保育者 になるための自覚 を少 しで も早 く 持たせるための意義がある。核家族化の進行

,親

族のつ きあいや近所の子 どもたちとの触れ合い の減少により

,子

育てに関する日常的な体験 に乏 しい学生が増加 している昨今だが

,実

際に現場 での経験 を踏 まえることは

,保

育に関する仕事への理解や

,実

習後の授業 に対する意欲 を一層向 上 させる効果があると思われる。 教育実習指導の授業では

,常

に時代背景 に応 じた柔軟かつ

,よ

り効果的な保育者の育成 をはか る必要がある。その為 には

,こ

れまでの指導方法の見直 しも生 じて くるであろう。 ※なお

,実

習の概要 と目的については,「教育・保育実習の手引 き』の中で次のように明記 されて いる。「幼稚園の生活の見学・観察 を通 して

,一

日の保育の流れをつかみ

,幼

稚園生活の概要を 知る。 また

,教

師 と子 どもの関わ り方の実際 を学び

,理

解する。なお

,今

回の幼稚園での実習 体験 を

,よ

り保育者 としての理解 を深めるとともに今後の学習意欲の向上 に結びつける。」 Ⅱ

.目

的 先 に記 した とお り, 日常 か ら子育 ての体験 に乏 しい傾向 にある今 日の学生 は

,単

に「子 どもが 好 き」 とい う理 由だけで

,保

育科 に入学 して くるケースが多 い。 それ故 に

,初

めての実習 には

,興

味 や関心 か ら期待 を膨 らませ る学生 もい るが

,大

半 は不安 と 緊張感 を強 く抱 えてい る もので あ る。 実際 の現場 で は

,実

習担 当教諭 か ら良い評価 のみな らず, 厳 しい注意や指導 を受 ける。 また

,問

題 に直面 した とき

,誰

に相談 し

,ど

う対処すれば よいのか, 分 か らない こ とも多 々発 生す る と思 われ る。 しか しなが ら,12日 間の実 習 を体験 す る こ とで

,子

どもたち一人 ひ と りの個性 や成長の違 いに 応 じた援助 方法 を理解 で きるようになる と,「 幼児教育の素晴 らしさ」 に気付 き,「 保育者 にな り たい」 とい う意識 も自然 に高 まって くる ものなのであ る。 教育実習指導の授業では

,多

くの不安を抱 く入学後間もない学生たちに

,よ

り有意義で実 りあ る実習生活を送 らせるため

,わ

ずか2ケ月にも満たない短期間で適切な指導やア ドバイスを施 さ なければならない。その為には

,実

際の現場における「苦労」や「喜び」などの声を,リ アルな 情報 として授業に取 り入れることも

,効

果的な手段の一つとして考えられよう。 本報告は

,実

習を経験 した学生たちの,「実習に対する考え方」や,「学んだこと

,感

じたこと」, および

,実

習前後における「保育者 という仕事に対 しての意識の変化」などを質問紙を通 して調

(3)

査・整理 し

,今

後の教育実習指導の授業に活かすための基礎資料づ くりを行い

,知

見 を得ること を目的 とする。 Ⅲ

.方

法 アンケー ト調査の対象は

,一

年次 に実習 を経験 した学生のうち

,賛

同 して くれた140名であ り,

それら全てを回収した。時期は

,平

19年9月

に実施。回答は

,学

生の考え方や意見を広く把握

す るため

,特

定 の語群 ・選択肢 を与 えるので はな く

,空

欄へ 自由 に記述 させ る方式 を とった。 ま た

,自

由記 述形式 なので

,各

質問 に対 す る回答 (意見

)の

内容 は

,一

人当た り複数 にお よぶ こと が多 く

,同

時 に無 回答 の場合 も多 か ったので

,統

計 的数値 (百分率

)を

出す にあた つては

,回

答 者 140名 に対 す る割合 で算 出 した。 集計 をす る際 には

,回

答 (意見

)の

具体例 を全 て取 り上 げてい くと

,内

容 が多岐 に渡 り

,全

体 の傾 向が捉 えに くくなるため

,性

格 が似 る回答 を大 まか に整理統合 し

,一

つの項 目を立 てて まと め た。 例

)質

問1の場合,「実習前」 と「実習後」 に分類 し「実習前」の具体夕1である「先生や子供のコ ミュニケーシ ョン」,「仕事の大変 さ」,「教師の立場 に立つこと」

,な

どを不安視する意見は, 全て「不安」 という項 目下に整理 した。 なお

,ア

ンケー トの質問は次の とお りである。

1.実

習 に行 く前 と

,実

習後の印象や考え方の違いについて書いて ください。

2.実

習 をして幼稚園教諭 になろうとする意識が強 くな りましたか

,弱

くな りましたか。それ と も変わ りませんか。 また

,意

識が変わった理由についても書いて ください。

3.実

習で

,幼

稚園教諭 になるためにはどのような事が大切であると思いますか。 またはそれに ついて指導 されたことがあれば書いて ください。

4.実

習園で褒め られたこと (例えば上手ね

,素

敵ね

,頑

張ったね

)な

どがあれば書いて くださ 5。 実習園で叱 られたことや

,注

意 されたことがあれば書いて ください。

6.実

習前の授業でこんな指導 を受けていれば良かつたと思 うことがあれば書いて ください。

7.実

習 または

,実

習指導の授業において感 じたこと

,考

えたこと

,気

付いたことなどがあれば 書いて ください。

(4)

.集

計結果

1.実

習前後 の 印象・ 考 え方 の相違 (質問:実習 に行 く前 と

,実

習後 の印象や考 え方の違 い について書 いて くだ さい。) (1)実習前 図不安 田楽 しそ う □簡 単そ う □その他 図

1.実

習前 の意見 ※140人中

,59人

の回答

(42%)の

回答があっ た (図 1)。 その内容 をみ る と

,約

4割

が 「不安」 を感 じてお り

,特

に「先生 と子 ども のコミュニケーション」 を理由にあげている。 また約

3割

が「楽 しそう」 という好奇心 を示 し

,若

干「簡単そう」 と実習を軽視する意見 もある (表1)。 (2)実習後 団学 んだ こ と □感 想 □今 後 の抱負 □そ の他 図

2.実

習後 の意 見 表

1.実

習前の意見 ※140人

(100%)の

回答があった。内容 をみる と

,多

くが実習を通 し「学んだこと」 をあげ てお り (図

2),「

指導 に関する方法や知識」 「実習生の姿勢」が重要視 されている (表2)。 また「大変な仕事だった」 とい う率直な感想 が全体の23.6%を しめ,「今後の抱負」 も少な か らずあげ られている。 これ ら回答 について は詳細 を次ページに列挙する (表3∼ 5)。 回答内容 不安 (24人) 楽しそう 簡単そう その他 合 計 先生や子どもとの コミュニケーション 仕事の大変さ教師の立場に立つ その他 回答数 l l 3 割 合 麟 ロ 3.嘲 321ふ 22.0% 1000% 囀 麟 表

2.実

習後 の意見 回答内容 学んだこと(63人) 感想 (46人) 今後の抱 負 その他 合 計 指導方法 や知識 実 習 生 の姿 勢 子どもに ´Dい ¬〔 その他 大変な仕事 だった 充実 していた 1 7 割 合 2001 13.6, 50, 213J摩鴨 93引 121% 10096 1000% 4■畷 329%

(5)

。日標 を持 ち遊ぶ ことが大切 。年齢 差 による成長・発達の 違 い に応 じた指 導法 。日配 り 。気配 りの大切 さ 。自然 との触れあいの大切 さ ・ 褒 めることの大切 さ 。心身 の健康 が大切 れ ない積 極 性 が ・ 遊び なが ら基本的生活習慣や 社 会性 を身 につ けて行 く 。実習生への関心が高い 。大人を元気にしてくれる存在であ 表

3.学

んだこと 表

4.一

般的な感想 理 由 同 大変な仕事だ 作 業 が多 い 職 員 との人 間関係 子供 へ の指 導 …大人数 で あ る …懐 かない …手本にならねばならなし …気遣 い 多 め 納 充実していた 1 多 く を学 べ た 楽 し く過 ごせ た 園児 の楽 しみや安 全配慮 に夢 中だつた ■lI Й 喘ミ墓 し、 計 表5。 今後の抱負

(6)

回強 くな つた 国弱 くな った □変 わ らない □分 か らな く な った 図

3.幼

稚 園教 諭 への意識

2.幼

稚 園教 諭 への意識 (質問:実習 を して幼稚 園教諭 になろ うとす る意識が強 くな りま したか

,弱

くな りま したか

,そ

れ とも変 わ りませ んか。 また

,意

識 が変 わった理 由について も書 いて くだ さい。) 表

6.強

※140人 (10Cl%)の 回答があった。内容は

,80

人 (約

6割

)が

「強 くなった」 としてお り, 主な理由は「園児 との触れ合い」があげられ ている。 また

,30人

(約2割

)が

「弱 くなっ た」 とい う消極的な意向を示 し,「仕事が難 しかった」「向いていない」 とい う理由をあ げている。「変わらない」「分からな くなった」 という意見 も若干見 られる (図

3,表

6∼ 7)。 くなった理由 表

7.弱

くな った理 由 回答内容 士事が難しし向いていなし その他 理 由無し具体的 合 計 回答数 1 割 合 43131 36r調 167' 3.3% 100.0%

3.幼

稚園教諭になる為に大切 だと感 じられたこと (質問 :実 習で幼稚園教諭 になるためには, どのようなことが大切であると思いますか。 または, それについて指導 されたことがあれば書いて ください。) ※「保育者の姿勢」,「子 どもの理解」が半数以上の学生に重要視 されている (表8)。 詳細 をみる と

,前

者では「健康管理」,「母親のように振 る舞 うこと」

,後

者では

,性

格や心など「子 どもの 内面の理解」が多い (表9)。 表

8.幼

稚園教諭になる為 に大切 だと感 じられたこと (複数 自由回答

,140人

より193回答) 回答 内容 保育者の姿勢 子どもの理解 クラスの理解 勉 強 その他 回 答 数 1 1 /回害者致140人 ‐61::4臨 50:7, 100% ※回答内容毎に示 した%は, 合計は140を越 える。 全実習者数140人に対する割合。複数回答 を得ているので,その 回答 内容 触れ合いより口児との 保青者への 向上心 責散ボわ( その他 具体 的 理由無し 合 計 回答数 1 割 合 0215% 17.馴 188馴 100.0%

(7)

保育者 の姿勢 ・健康管理 ・母親のように振る舞う 。笑顔子 あ が好きである行動力・忍耐力 ・冷静さ 。素早い切 り替えと発想 ・適切な対応 ・楽しむ 。めりはりのある接し方 ・動揺を見せない 。成長 に応じた手助 け 。手本になる 。思いやりの心声の大きさや言葉づかい名前を覚える

9.幼

稚園教諭になる為に大切 だと感 じられたこと (詳細)

4.実

習 中に褒 め られたこ と (質問:実習園で褒 め られ た こ と (例えば

,上

手 ね

,素

敵 ね, さい。) 頑張 ったね等

)が

あれば書いて くだ ※回答内容毎に示 した%は ,全実習者数140人に対する割合。各人か ら複数回答 を 得ているので,その合計は140を越える。 ※「紙芝居や絵本の読み聞かせ方」 を主 とした 「倉1意工夫」,「仕事に対する積極性」「早朝の 環境整備」「笑顔」 などの「実習への取組」 が褒められたこととして多 くあげられた (表 10∼11)。 大 切 なこと 子 どもの理解 71人 内面(性格や心)の理解 健康管理 注意とフォローのバランス 信頼関係 観察 意見を尊重 子どもを第一に考える 目線袷 わせる 真剣に向き合う 子どや、同士の触れ合い クラスの理解 17人 ・全体配 握して個々に対処 ・周囲の観察や気配りによる 害全かな活の確保 15 2 勉 強 14人 ピアノや図工 先生方を見習った実体験 子どもに関する知識 立 芸 の 将 当 表

10.実

習 中に褒 め られ たこ と (複数 自由回答

,140人

よ り194回 答) 表

11.実

習 中 に褒 め られた こ と (詳細) 葛 小ニカf‐ 「 ル 創意工夫 紙芝居・絵本の読み聞かせ方 壁面。紙芝居作成方法 話し力ヽす・説明の仕方 ピアノが辮 する お別れ会時のプレゼント 実習 への取組 68″ 仕事に対する積極性 笑顔 早朝の環境整備 日誌の書き方 声が大きい 速やかな報告 な 前 か 普 タ ス の パ 満 い 子どもへの対応 55人 元気に楽しく遊んでいた 積極性 接し方 子どもの目線に立っていた 声掛けが

0た

(8)

5.実

習中に注意 されたこと (質問 :実 習中に叱 られたことや注意 されたことがあれば書いて ください。) ※「 日誌の書 き方」 を主 とした「実習への取組」,「甘やか し」「言葉づかい」「気配 り」 「子 どもへの接 し方」が注意 されたこととして多 くあげられた。 また,「丁寧な挨拶」 どの「基本的な姿勢」 も少なか らず指摘 されている (表12∼13)。 に関する 「私語」な 表

12.実

習 中に注意 されたこと(複数 自由回答,140人よ り131回 答) 回答 内容 実習への取組 子どもへの接しカ 基本 的な姿勢 指導法 回答数 /回答者数 3171119 03綺] 1711 5.7% ※回答内容毎 に示 した%は ,全実習者数140人に対する割合。各人か ら複数回答を得て いる。 表

13.実

習 中に注意 されたこ と (詳細)

6.事

前に学んでおきたいこと (質問:実習前の授業で

,こ

んな指導を受けていれば良かつたと思 うことがあれば書いてください。) ・分からない時は直ぐに ・掃除をしつかり 。連絡・報告は完壁 に仕事は敏速に多くの実習園で経験補 む指導者の観察 ・甘やかしや手助け 。言葉づかい(「ちゃん。くん」 「しようね,してね」など) 。全ての子どもに気商配る叱れない 。自信を持つ 。日酉己り 。緊張感雛 持する作業 中の不用意な話しかけ ・丁寧な挨拶 。私語 ・笑顔 。身だしなみあぐらをかかない出勤時間を守る ・自身の体調 管理 ・絵本・紙芝居の読み聞かせ ・ピアノ ・工作等の時間配分 ・手遊び 8 5 4 2 2 2 1 表

14.事

前 に学 んでお きたい こと (複数 自由回答

,140人

よ り109回 答) ※回答内容毎 に示 した%は ,全実習者数140人に対する割合。各人か ら複数回答 を得ている。

(9)

15.事

前 に学 んでお きたい こ と (詳細) 。絵本・紙 芝居の読み 聞かせ 方 ・手遊び ・ピアノや子ど

0前

で歌える歌 ・折り紙 の折 り方 。年齢 にあつた絵本 の選 び方 ・劇・エプロンシアター ・ 自閉症・教育相 談 について ・泣 いている子、喧嘩をしている子 わがま漱 子への対処法 ・叱り方、声の掛け方 ※「指導方法」が半数 を しめる。具体的に は「絵本・紙芝居の読み聞かせ方」,「手 遊 び」 が多 い。 この他,「泣 いてい る 子・喧嘩 を している子 ・わが ままな子」 の様 に

,特

定の子 どもへの接 し方があげ られた。また

,前

項の「注意されたこと」 で多数上がった「日誌の書 き方」 も少な か らずある (表14∼15)。 フ

.そ

の他

,実

習や授業について気づいたこと

1感

じたこと (質問 :実 習 または実習指導の授業において感 じたこと

,考

えたこと

,気

づいたことなどがあれば 書いて ください。) 表16。 その他

,気

づい たこ と

1感

じたこ と (複数 自由回答

,140人

よ り69回 答) 回答 内害 実習 の感 想 授 業 につ いて 子 ど もにつ い て 子 あ との 関わり方 その他 回答数 /回答者 数 140人 =2::% ※回答内容毎 に示 した%は ,全実習者数140人に対する割合。各人か ら複数回答 を得ている。 表17.その他

1気

づいたこと

1感

じたこと (詳細) ※全体的にあまり多 くの回答が得 られな かった。「実習の感想」が約

2割

で最 も多 く

,そ

の詳細は「楽 しかった」 に 次いで,「実際に体験することが重要」 とする回答がウエイ トを占めた。また, 「授業の大切 さに気づいた」 とす る回 答 もあった (表16∼17)。 表中には示 していないが「その他」 に は,「何 も分か らない まま実習へ行 く ことに疑間」「実習期 間が長す ぎる」 などの消極的な意見が含 まれる。 ・楽しかつた(実践力となる) ・実体験が重要 ・大変な仕事だ 。クラス全員への性格被 右する責任重大な仕事 ・充実し勉強になった '一日の子どもへの関わり方が理解できた ・幼児教育について考えさせられる ・社 会 的 知 識 、マナ ー が 身に付 いた ・大 切 さに気 づ いた ・子 どもた ちへ の接 し方が役 だつた ・実 習 の話 あ つと開力せ て欲 しい ・先 輩 の体 験 談 が開lたら良い ・自分の考え(プライド)を持っている 。先生の影響を受けながら育つ素直な心を持つている新しく興味替 つたことは何度魏 り返す ・年長組は、意見日ま技り言える 。成長には個人差が坊 。名 前 を党えることの大切 さ ・声か けの大 切 さ

(10)

V.考

1.実

習 前後 の印象 。考 え方 の相違 最初 の質問であ る実習前 と実習後 の印象や考 え方 の相違 については実習前 と実習後 との意見 に 分類 した。

1-1

実習前 につ いて 実習前の意見は,「不安」が40.7%,「楽 しそ う」が32.2%,「簡単そ う」

,が

22.0%であった。 「不安」が最 も多かったが,「楽 しそう」 と「簡単そ う」 を合わせると

,54.2%で

あつた。学生達 は

,実

習 に対 して不安 もあるが

,保

育科 に入学 したら当然実習があることを認識 しているので, 期待 していた学生のほうが多かった ともみて とれる。 「不安」の詳細 に関 しては,「先生や子 どもとのコミュニケーシ ョン」が最 も多かった。学生に とっては

,初

めての実習 とい うこともあ り

,幼

稚園の先生や子 ども達 とどのように接すれば良い のか

,コ

ミュニケーシ ョンをどう取ればいいのだろうか

,と

いつた不安であろう。学生の意見の 中には「子 どもたちをどのように指導するのか

,指

導教諭 に何 をどの様 に聞けばよいのか

,何

も 知 らない と思われないか

,等

の怖 さがあった」「どんなことをどの程度するのか見当がつかない不 安 と′い配がある」「的外れな質問で注意 されないか」等があった。

1-2

実習後 について 実習後の意見 は,「学んだこと」が最 も多 く

45%で

,つ

ぎに「感想」が32.9%,「今後の抱負」 が12.1%で あった。項 目「学んだこと」の詳細では「指導方法や知識」が一番多 く

,次

に「実習 生の姿勢」 と続いた。「感想」の詳細 については「大変な仕事だった」 との回答が多 く,「今後の 抱負」の詳細では,「頑張って保育者にな りたい」 とい う回答が多かった。 項 目「学んだこと」の詳細である「指導方法や知識」の具体例 としては,「目標 を持 ち遊ぶ こと が大切」 と「年齢差 による成長・発達の違いに応 じた指導法」 との回答が多かった。 これについ ては

,実

際に実習 を始めて

,単

に子 どもと遊ぶだけではな く

,何

のために目的 (ねらい

)や

目標 を持 ち遊ぶのか という意義

,ま

,子

どもの成長度合いは

,家

庭環境や年齢 (月齢

)差

などによ り様 々で

,対

処方法 も皆違 うことを認識 した学生が多かったといえる。回答の中には「子 どもの で きない事 をしてあげるのではな く

,自

立で きるようにサポー トするのが保育者の仕事」,「日配 り・気配 りの大切 さ」

,と

応えたもの もあった。 また「実習生の姿勢」の具体例 としては,「心身の健康が大切」 とい う意見が多かった。 これ は

,学

生たちが実習終了時

,予

想以上に心身の疲労 を体験 したことにより

,健

康 を保持すること が最 も重要である

,と

実感 したと考 えられる。 項 目,「感想」 における具体例の「大変な仕事だつた」 については,「作業が多い」 と「職員 と

(11)

の人間関係」 と記述 しているものが多かった。 この「作業が多い」 という意見は

,実

習前 に抱い ていたイメージでは

,保

育者の仕事 は子 どもと遊ぶことが大半 を占める

,と

思 っていたのが

,実

際には

,子

どもと関わる為 に様 々な作業があることに気付いた

,と

いうことであろう。「職員 との 人間関係」 については

,仕

事の上で, どの ように保育者 とのコミュニケーションを図ればいいの か, とい う戸惑い とも考 えられる。 これは今時の学生の一般的傾向なのか もしれないが

,TPO

(その時 と場の状況や雰囲気

)に

応 じた適切な言葉使いが苦手であるという意識がそうさせている のか もしれない。 項 目「今後の抱負」の具体例 としては「頑張 つて保育者にな りたい」 とい う回答が多かった。 これは

,実

習を体験 して

,希

望の職種であった保育者の仕事 について

,あ

る程度理解で きるよう になったことにより

,終

了時には

,保

育に関する知識 を深め幼児教育の道に進みたい

,と

いう意 志が更に強 まった と判断で きる。 実習前 と実習後の意見 を概観すると

,実

習前は漠然 と不安や期待 を抱いていただけであった。 しか し実習後は

,多

くを学び

,想

像以上に保育者の仕事は厳 しく大変であることを理解 した。反 面

,頑

張 つて保育者になろうとする意識 も高 まったといえる。

2.幼

稚園教諭への意識 質問2の幼稚園教諭への意識については

,実

習前 より「強 くなった」が57.1%を 占め,「弱 くな った」カラ1.4%,「 変わ らない」11.4%で あつた。 これらのことか ら

,時

期的に早 く実施 されたに もかかわ らず

,実

習経験が学生によい影響 を与えたと理解で きる。 「強 くなった」理由の詳細では「園児 との触れ合いにより」が最 も多 く

,次

いで「保育への向上 心・意欲がわ く」であった。 これ らの回答か ら

,保

育科の大多数の学生はもともと子 どもが好 き という理由で入学 してきているので,12日間に渡 り直接子 どもと触れ合 うことを経験 したことで, 保育者 にな りたい とい う意識が より強 まった結果であると考えられる。 一方

,弱

くなったとい う回答 も

2割

ほどあつたが

,詳

細 をみてみると「仕事が難 しい」 と「向 いていない」 との意見が多数を占めていた。「仕事が難 しい」 ということは

,入

学 して間 もない実 習で準備期間が短かかったことか ら生 じたものか も知れない し,「厳 しい」 イコール「難 しい」 と の判断であつたのか も知れない。例 を挙げると「部分実習での失敗で落ち込んで しまい

,自

信 を な くして しまった」「自分には人を指導で きるほどの力量が無い」「園児の目線に合わせることや, 園児の考えに合わせるのが苦手である」 などであった。「向いていない」 とい う意見 については, 保育者にな りたい とい うもともとの動機や積極性の不足から生 じたのか も知れないが

,今

後の実 習 をなるべ く支障な く進めるうえで も

,更

なる調査の必要性があると考えられる。

(12)

3.幼

稚園教諭になるために大切 だと感 じられたこと 質問3の幼稚園教諭 になるために大切だと感 じられたことについては

,回

答数が複数回答で140 人中193であつた。項 目別 にみると,「保育者の姿勢」が61.4%で 一番多 く

,次

に「子 どもの理解」 50.7%,「クラスの理解」

12.1%,そ

して「勉強」10.3%で あつた。「保育者の姿勢」 というのは, 保育者 としての自分 自身の健康管理 に関することや

,母

親のように振舞 うこと

,笑

,子

どもが 好 きであること等であ り

,保

育者 として必要な心構 え

,知

識 ・資質等 を表 している項 目である。 そのなかで

,最

も多かった回答は「健康管理」であ り

,次

に多かったのは「母親のように振舞 う」 そ して「笑顔」の順であつた。保育者の姿勢の詳細で「健康管理」が一番多かったのは

,体

力的 に厳 しい職業であるとい うことを体感 したか らであると考えられる。次 に多かった「母親のよう に振舞 う」 とい うのは

,思

いや りや優 しさを持 って子 どもと触れ合 うこと

,信

頼関係 を保つ こと 等 を表 している。 これは幼稚園で子 どもたちと接するには

,保

育技術以上に

,子

どもたちへ思い や りや共感の心

,観

察力が大切であるとい うことである。実際

,担

当教諭か ら「叱る時 も褒める 時 も

,先

生か ら掛 ける言葉 に愛情が有れば

,必

ず子 どもの心 に届 きます」 と指導 を受けた学生 も いた。詳細の「笑顔」 については

,保

育者は, どんな時で も元気で笑顔で子 どもに接するべ きで あることが

,最

も重要な資質であることは周知の通 りである。 項 目「子 どもの理解」の詳細については,「内面 (性格や心

)の

理解」 と「健康管理」が多かっ た。「内面 (性格や心

)の

理解」は

,子

どもの気持ちを理解 し把握するには

,心

理面での理解 を深 めることが必要不可欠であることを表 している。学生の解答例 に次のように書いてあるものがあ った。「30人 の子 どもがいれば

,30通

りの教育の仕方がある。一人ひとりをどれだけ深 く理解で きるかで

,教

育の仕方が変わつて くる」。 「健康管理」 については

,幼

稚園で一番神経 を使 う事は子 どもたちの健康管理のことであると言 って も過言ではない。保育者は

,子

どもたちの病気や怪我 を防 ぐために

,常

に気配 り。日配 りを心 掛けている。登園時の視診か ら始 まり

,園

生活の中での少 しの変化で も目敏 く感知 し

,適

切 な処 置 と保護者への連絡 を密 にしていることも

,実

習体験 により理解で きたようである。ある学生は, 「具合の悪い子や新 しい洋服 を着てきた子

,ご

飯の食べ進み具合など

,小

さいことをしっか り確認 することが大切である」 との具体夕1を挙げている。 「クラスの理解」の詳細 については「全体 を把握 して個人に対処する」であつた。ベテランの先 生 としては当然のことなのだろうが

,学

生にとつては一部の子 どもと関わつていると

,つ

い周囲 の状況把握 を忘れ

,自

分か ら離れた場所 にいる子 ども達への目が届かな くて

,注

意 を受けた学生 もいた。周囲への気配 りの重要性 については

,理

解 しているものの余裕 な く実習 しているので, 指摘 されて初めて気づいた, とい う回答 もあった。「勉強」の項 目の具体夕1では,「ピアノや図工」 が大切である, との回答が多かった。子 どもたちと直接向 き合 つて実習 したことで

,ビ

アノを弾 くことや図工の重要性 を強 く認識 した, といえよう。

(13)

4.実

習中に褒め られたこと 質問

4の

実習中に褒め られたことについては

,自

由回答であるので

,学

生数の140よ り多 く194 であった。項 目別では「創意工夫」力Ⅵ9.3%,「実習への取組」は48.6%で

,ど

ちらもほとんど差 がみ られず「子 どもへの対応」 に関 して も39.3%であつた。項 目の「創意工夫」は保育技術 に関 する内容 を表 してお り

,そ

の詳細では「紙芝居・絵本の読み聞かせ方」が特 に多 く

,次

いで「壁 面・紙芝居作成方法」が続いた。「紙芝居・絵本の読み聞かせ方」で褒め られたとの回答が多かっ たのは

,実

習中

,紙

芝居や絵本の読み聞かせ をする機会が多 く

,体

験の積み重ねが評価に繋がつ たもの と考 えられる。 項 目の「実習への取組」の詳細では,「仕事 に対する積極性」,「笑顔」,「早朝の環境整備」で, 褒め られた との回答があったが

,こ

れ らの三つ とも割合的にはほぼ同 じであつた。 このことによ り

,学

生達は実習中笑顔 を絶やす ことな く真面 目に積極的に取 り組んでいたことが うかがえる。 また項 目「子 どもへの対応」 については,「元気に楽 しく遊んでいた」 と「積極性」の回答が多 かった。 これは, どちらも習熟 した保育技術 というものではな く

,元

来学生が持 っている資質や 個性 を褒め られたようである。逆にあまり褒め られなかった具体例 としては,「話 しかけ・説明の 仕方」,「ピアノが弾ける」,「日誌の書 き方」,「子 どもとの接 し方」などが挙げられる。 このよう な例 は全て学習 して身につける必要があるものであ り

,早

い時期の実習による影響 とも考えられ る し

,学

生の資質に起因するとも考えられる。何れにせ よ学生たちには

,今

後の課題 として自覚 し

,学

習に取 り組んで行 くよう指導 しなければならない。

5.実

習中に注意 されたこと 質問5の実習中に注意 されたことについては

,回

答数140名中131であつた。 項 目別では「実習への取組」力も7.1%,「子 どもの接 し方」力も3.6%で殆 ど差がなかった。 また 「基本的な姿勢」 については17.1%で あった。 項 目「実習への取組」の詳細で最 も多かったのが「 日誌の書 き方」で

,次

に「積極性」であつ た。実習 日誌の書 き方 については

,実

習が 6月 の初旬 に始 まるため

,書

き方の指導について

,学

生に取 り組 ませる時間的余裕がないことも事実であるが

,前

の質問

4で

も述べたように

,学

生の 資質によるところも大 きい と考えられる。 また, 日誌の書 き方については

,実

習園によつてもそ れぞれ違いがあるので

,学

生が戸惑 うことも度々である。「積極性」については

,初

めての実習で もあ り, どのように子 どもたちと取 り組んだらよいか分か らずにいることと

,何

事 も指導教諭か らの指示待 ちの傾向にあることを指摘 されたもの と考えられる。学生のなかには,「仕事は自分で 探 して動 くものです」「ボー ッと立っていないで

,ど

んどん子 ども達の中に入って行 って」 と指導 を受けた学生 もいた。

(14)

もに気 を配る」等であった。「甘やか しや手助け」 については

,保

育科の学生は基本的に子 どもが 好 きとい うこともあ り

,つ

い必要以上に甘やか した り

,頼

まれたこと等 に対 し

,す

ぐに手助け し て しまう傾向があると考えられる。一例 として「園児達がで きない と言つてきたことを

,何

で も 直 ぐにやってあげるのではな く

,で

きるように援助することが大切です」 と指導 された学生 もい た。「言葉使い」 については

,学

生言葉ではな く

,実

習生で も「子 どもたちは先生 と思っているの だか ら

,先

生 らしくきちんと子 どもたちに向 き合つて話 しなさい」 とか,「子 どもたちの年齢 も考 慮 して

,特

,褒

めるときや叱るときなどは

,子

どもの年齢 を考慮 した上で話す ように」「見下す ような話 し方は しないように」 などの指導 を受けている。 「全ての子 どもに気 を配る」では

,学

生は

,つ

,多

人数の子 どもの動 きにおわれ

,行

動の遅い 子や 自分か ら離れている子 どもに気 を配る余裕がな くなって しまい

,子

どもたち全体の状況に目 が行 き届かな くなって しまうのであろう。 「基本的な姿勢」の詳細 については「丁寧 な挨拶」がで きないと注意を受けた学生が多かった。 今 まで も

,巡

回指導時に実習先か ら指摘 されたことだが

,今

日の学生は

,丁

寧な挨拶 をするのが 恥ずか しいのか

,で

きない学生が増 えて きているようである。挨拶は人間関係の基本であ り

,社

会生活 を円滑 にするには必要不可欠であることは言 うまで もない。それに欠けるということは, その人の性格や人柄 を疑われて も仕方がない

,と

い うことになる。挨拶 を身に付 けさせ るには, 普段か ら徹底的に習慣づけをする必要があると考 えられる。 「指導法」 とい う項 目も立てておいたのだが

,指

導法 について注意 を受けた学生は5,7%で 非常 に少なかった。 これについては

,見

学・観察が中心の実習であるため

,幼

稚園の先生方の配慮に より注意 を控 えたたのか も知れない。 もしくは

,前

に述べたような

,実

習への取 り組み方や子 ど もの接 し方

,実

習生 としての姿勢など

,沢

山の課題 を掲げていたため

,指

導に至 らず終わって し まったのか もしれない。

6.事

前に学んでおきたいこと 質問

6の

実習前 に学んでお きたいことについては

,140人

中109の解答で「指導方法」が52.1% で圧倒的に多かった。次 に多かったのは「子 どもへの接 し方」で

,8.6%で

あつた。「指導方法」 の詳細 については,「絵本・紙芝居の読み聞かせ方」,「手遊び」,「ピアノや子 どもの前で歌 える 歌」 などであった。実際に実習を経験 したことにより

,こ

れ らの保育技術の必要性 を実感 したの であろう。子 どもの前 に立って

,何

をしたらよいのか分か らな くて, じっとしていたら

,担

当教 諭から,「子 どもたちに何か してあげてといわれ困つて しまった学生 もいた」 との話 も訪間指導時 に聞いている。「指導方法」では

,注

意を受ける学生は少なかったのだが

,学

生 自身が

,手

遊びや 折 り紙などの実践的なものを身に付 けていなければ上手に指導 していけないことを感 じ取 つたと 理解で きる。「子 どもへの接 し方」 についての詳細は

,少

数ではあつたけれ ど「泣いている子

,喧

(15)

嘩 をしている子

,わ

が ままな子への対処法」 を学んでお きたかったとい う意見があった。この意 見 もやは り

,保

育現場で喧嘩 をしている子 どもたちを見て

,止

めるべ きか

,そ

れ とも

,そ

のまま 見守つて

,子

どもたちで解決 させたほうが良いのか

,仲

裁に入るとしたらどの タイミングで入れ ば良いのかなど

,そ

の場で適切 な判断がで きなかったことを実際に経験 してみて

,こ

れ らの知識 の必要性 を実感 した と考 えられる。

7.そ

の他実習や授業について気づいたこと 質問7のその他

,実

習や授業について気付いたこと

,感

じたことについては

,複

数回答 にもか かわ らず回答数力も9で

,最

も少なかった。質問が具体的でなかったので応えに くかったのか もし れない。そのなかで「実習の感想」が22.1%で最 も多 く

,次

に「授業 について」で

,10.0%,そ

して「子供 について」6.4%であつた。 「実習の感想」の詳細 としては,「楽 しかった (実践力 となる)」 や「実体験が重要」,「大変な仕 事」 などの意見があつた。いずれ も

,実

習の重要性の意義 を認めるものであった。「楽 しかった」 という意見は子 どもが好 きで入学 した保育科で

,実

際に子 どもと触れ合 うことがで きたという満 足感であろうか。「実体験が重要」 と「大変な仕事」については

,実

際に現場 に立ち子 どもと触れ 合 うことで

,机

上の学習では理解で きない実習の重要性 を

,理

解する意見である。そ して

,保

育 者の仕事は大変であることを実体験 を通 して理解 したといえる。「授業 について」の項 目で多かっ た意見は「大切 さに気づいた」であった。授業 を通 して

,実

習の大切 さを認識 してい くのではな く

,実

習 をしてみて

,初

めて授業の大切 さに気付いたということになる。「子 どもについて」の項 目では,「自分の考 え (プライ ド

)を

持 つている」 と「先生の影響 を受けなが ら育つ」 などの意見 があつた。子 どもは子 どもな りにプライ ドを持 ち

,決

して小 さな大人ではないことを理解 したこ とと

,子

どもを教育するにあたつては

,先

生の影響が大であることを再認識 したのであろう。 Ⅵ。まとめ ・実習前は

,実

習先の先生や子 どもたちとの「 コミュニケーシ ョンの とり方」 を主 とした不安が 多かった。実習後は

,子

どもたちと過ごしなが ら学んだ「指導方法や知識」,「日々の体調管理 の重要性」,「職員 との人間関係」,「予想以上の作業の多 さ」

,な

ど幼児教育の仕事の大変 さを経 験 したけれ ども

,多

くの学生は

,保

育者にな りたい とい う意識がますます強 くなった

,と

応 え ている。 ・幼稚園教諭になるためには,「自分 自身の健康管理」,「母親のような温かい思いや りの気持 ち, 共感す る心」,「観察力 を身につけること」,「子 どもの健康管理や子 どもの心 を理解すること」 な どが大切であると回答 した学生が多かった。 これ らは

,事

前 に何度 も指導済であったため,

(16)

・褒められたことは,「紙芝居・絵本の読み聞かせ」や「壁面の製作」などの技術のほか,「笑顔」, 「早朝の環境整備」,「積極性」などの基本的な姿勢であ り

,元

気で明る く

,快

活な本学学生の長 所が評価 された と言えよう。 ・注意 を受けたことは,「日誌の書 き方」 を主 とした実習への取 り組みに関することと,「甘やか して しまう」,「上手な手助 けがで きない」 など

,子

どもへの接 し方が多かった。 日誌の書 き方 については

,巡

回指導時に実習先か らもよく指摘 されていることなので

,今

,何

とか抜本的 な改善策を考えなければならない。子 どもへの接 し方については

,経

験か ら学ぶことであって, 机上の学習によつて改善することは難 しい。 ・実習前の授業で必要 と思われる指導は,「絵本や紙芝居の読み聞かせ方」,「手遊び」,「子 どもの 前で歌える歌」 などであった。 これは

,子

どもたちの前に立って何かをしなければならない と きに

,実

践的な保育技術 を事前 に多 く身につけていれば役 に立つ と感 じた学生が多かったとい うことを示 している。今後の指導 にウエイ トを置 く必要があろう。 。その他

,気

付いたことについては,「楽 しかった」「実践力になる」や「実体験が重要」,「普段 の授業の大切 さに気づいた」 とする意見が見 られた。 期待 と不安 を抱いて臨んだ12日間の実習経験 により

,学

生たちは

,褒

められた り厳 しい注意や 指導 を受けなが ら

,保

育・教育現場の仕事の大変 さを認識 した。 また

,保

育者 になるのに必要な 多 くの知識や技術 を学んだことにより

,自

分の未熟 さにも目を向けることがで きた。

,更

,事

前 準備が不充分な状態であったにもかかわらず

,園

児 との直接的なふれ合いを通 して

,保

育者 にな ろうとする意識が より高 まった学生が多かったことは

,こ

の時期の実習が決 して早す ぎるという ことではな く

,む

しろ効果的であつたことの証明 さである。 しか し

,実

習疲れや担任教諭か らの 注意などで

,自

分は保育者には向いていないのではないか と悩み

,精

神的にまいって しまう学生 も若干見受 けられる。 これには実習指導の教員が支えとな り

,適

宜ア ドバイスを与え

,無

事 に実 習 を終了で きるよう努めなければならない。担当教員の連携 と共通理解は勿論のこと

,学

生がい つで も安心 して相談で きるような環境づ くりを進めていけば

,抱

える悩みや課題 も少 しづつ緩和 されるであろう。そ して

,実

習での失敗 をポジテ ィブにとらえ

,学

生達が保育者への道 を積極的 に前進で きるように して行 きたい。

表 15.事 前 に学 んでお きたい こ と (詳 細 ) 。 絵本・紙 芝居の読み 聞かせ 方 ・手遊び ・ピアノや子ど 0前 で歌える歌 ・折り紙 の折 り方 。 年齢 にあつた絵本 の選 び方 ・劇・エプロンシアター ・ 自閉症・教育相 談 について ・泣 いている子、喧嘩をしている子 わがま漱 子への対処法 ・叱り方、声の掛け方 ※「指導方法」が半数 を しめる。具体的には「絵本・紙芝居の読み聞かせ方」,「手遊 び」 が多 い。 この他,「泣 いてい る 子・喧嘩 を している子 ・わが ままな子

参照

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