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インタラクティブシステムの設計に関する考察

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Academic year: 2021

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インタラクティブシステムの設計に関する考察

16SE070

佐藤 奏帆

指導教員 野呂昌満

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はじめに

近年,多くのインタラクティブシステムが実現され ている.インタラクティブシステムではユーザが対話 形式でシステムを操作する.インタラクティブシステ ムの例として Web アプリケーションが挙げられる. 本研究では,手続き指向,オブジェクト指向に基づ く設計,および,MVC アーキテクチャスタイルを適 用したインタラクティブシステムのアーキテクチャに ついて比較し,考察する.例題として,アラート Web アプリケーションを用いる.手続き指向,オブジェク ト指向に基づいて設計し,さらにオブジェクト指向設 計に対して MVC アーキテクチャを適用して設計する. このアプリケーションに考えられる仕様変更への対応 のしやすさについて比較する.

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アラート

Web

アプリケーション

本研究では,アラート Web アプリケーションを例 題として設計を行なう.このアプリケーションでは, Webブラウザ上で図 1 に示すような画面が表示される ことを想定している.画面上部にカウントダウンされ る現在時間が表示されている.中部には,計測を開始 するためのボタンと,停止するためのボタンが配置さ れている.下部には,設定時間を 5 分と 3 分で切り替 えるスイッチが表示され,このスイッチを押下すると, 上部の現在時間が切り替わる.

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アーキテクチャ設計

手続き指向に基づいて設計したものを図 2 に示す. 画面表示手続きから,設定時間変更,時間計測手続き が実行される.時間計測は,1 秒カウント手続きを設 定時間カウントダウンされるまで繰り返し実行する.1 図 1: アプリ画面 図 2: 手続き指向設計 秒カウントでは,1 秒カウントダウンした時間を時間 表示更新手続きによって表示させる.設定時間カウン トされた場合はブザーを鳴らす手続きによって時間切 れを通知する. オブジェクト指向に基づいて設計したものを図 3 に 示す.アラートシステムは,画面,ブザー,現在時間, タイマーを持つ.画面は図 1 に示したように各種ボタ ン,スイッチ,時間表示パネルを持つ.タイマーは設 定時間を持ち,時間切れになるまで,現在時間の更新 を行なう. 1

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図 3: オブジェクト指向設計 図 4: MVC アーキテクチャスタイルを適用した設計 図 3 に対して MVC アーキテクチャスタイルを適用 して設計したものを図 4 に示す.ブザーや画面は出力 の役割を持つ View に分類される.ブザーと画面表示 パネルはそれぞれ Model のタイマーと現在時間のリ スナとして登録される.Model は状態が変化が変化し たらリスナにこれを通知する.Model は動的に追加さ れたリスナに通知を行ない,具体的にどのオブジェク トがリスナか識別しない.各種ボタンとスイッチが押 下されたイベントを Controller としてのイベントハン ドラは検知し,適切なモデルに通知する.このように Viewと Controller は Model から独立して定義され, これらの変更は Model に影響を与えない.

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考察

例題のアプリケーションに対して,どのような変更 が行われるか考え,その変更のしやすさに関して優劣 を表 1 にまとめた.設定時間の変更に関しては,手続 き指向では,設定時間に関連する手続きすべてに関し て修正が必要となる.オブジェクト指向では,設定時 間オブジェクトの多相型を定義し,画面からこの設定 時間を設定するメッセージを書き換える必要がある. MVCでは,設定時間オブジェクトと設定スイッチの 多相型を定義し,これらを関連付けるイベントハンド ラを定義する.画面自体にどの Model にメッセージを 送るかといった修正は必要ない.見た目の変更に関し ては,手続き指向においては,複数の表示手続きに影 響が及ぶことが考えられる.オブジェクト指向はこの 例においては画面オブジェクトの多相型によって,表 示方法毎に独立して定義することが可能となる.MVC においては,View に独立して記述可能となる.通知 方法の変更に関しては,手続き指向とオブジェクト指 向は,通知方法に関連するコンポーネントを定義する だけでなく,これを実行するための起動側についても 変更が必要となる.MVC においては,View はリスナ として実現されることから,通知のきっかけを起こす Modelに対しての影響はない. 表 1: 比較結果 手続き オブジェクト MVC 見た目の変更 × ○ ○ 設定時間変更 × △ ○ 通知方法の変更 × × ○

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おわりに

本研究では,アラート Web アプリケーションを例題 として,手続き指向,オブジェクト指向,MVC アー キテクチャによる設計を比較した.インタラクティブ システムにおいて MVC アーキテクチャスタイルを適 用することが有用であることがわかった.本研究の事 例は単純なものであり,比較した内容に大きな差がな かった.今後,より複雑な例について実装まで行なっ た上で,比較する必要があると考えた. 2

図 3: オブジェクト指向設計 図 4: MVC アーキテクチャスタイルを適用した設計 図 3 に対して MVC アーキテクチャスタイルを適用 して設計したものを図 4 に示す.ブザーや画面は出力 の役割を持つ View に分類される.ブザーと画面表示 パネルはそれぞれ Model のタイマーと現在時間のリ スナとして登録される.Model は状態が変化が変化し たらリスナにこれを通知する.Model は動的に追加さ れたリスナに通知を行ない,具体的にどのオブジェク トがリスナか識別しない.各種ボタンとスイ

参照

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