光通信用ホログラフィック光学素子
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(2) ァイパは半導体レーザ光のごく一部を受光し、光増幅器に. 製造方法を含めた構想を示す。. よって増幅した後、元の光ファイパに戻す。光増幅器は必. 2. 有樺色素のホログラフィック光学素子. 要に応じて 2段あるいは 3段構成とし、光増幅器から発生. 有機色素は種々あるが、筆者が注目している有機色素は. する自然放出光を除くために狭帯域光フィノレタなども挿. C D - Rや D V D - Rの記録媒体として使われている種. 入する。光ファイパの光電力はレーザの光電力の数十倍強. 類である。強い光を照射することにより有機色素が熱によ. くするが、電界強度は光電力の平方根に比例するので、電. って分解し、屈折率や光学長が変化する。このような作用. 界強度は数倍しか違わない。 2つの光の干渉現象は 2つの. により光ディスク上に信号を記録し、弱い光を照射するこ. 光の電界強度の和および差で表されるので、干渉縞の明暗. とにより信号を読み出すことが出来る。これらの光ディス. ( v i s i b i l i t y )は十分得られる。このようにして焼き付けた. クには波長 o . 8 μ m以下の短波長の光が使われている。. ホログラムはそのまま光ファイパへの光結合を行うこと. 光ディスクでは記録密度を高めるために、光源の波長を短. が可能になる。同図 (b) にその様子を示す。光増幅する. くする方向で進展している。したがって、 O.8 μ mより. ための入力ファイパがそのままホログラムを露光するた. 長い波長の色素に関してはほとんど研究されておらず、デ. めに用いられ、同じファイバがそのままレーザモジューノレ. . 55 μ mの ータが極めて乏しい状況である。もしも、 1. の出力ファイパになる点がみそである。このように、光フ. 光を吸収し、熱分解を起こす有機色素を見出せれば、光通. ァイパの位置調整をすること無く、 10 μ mコア径のファ. 信用の光源で露光し、そのまま自己光結合が可能なホログ. イパに光結合を行うことを可能とする画期的な方法であ. ラフィが実現できる。ポイントは光による熱分解であり、. る 。 通常、光ファイパのフェーノレール(光ファイバを保持し. 光化学反応では無い点、すなわち、光子のエネルギー hv. s u sのホノレダー)の固定には YAGレーザによるス. の効果では無く、光電力のみが有効になる点である。光電. ている. 力の問題であれば、近年、急速に発展してきた光ファイパ. ポット溶接が用いられる。 YAG レーザにより溶融した金. 増幅器を用いることができる。訟をドープした光ファイ. 属が凝固する時に収縮し、軸ずれが生じる。通常のレーザ. パに励起光を注入し、単一モードファイパ出力でワットク. モジューノレでは精密な軸合わせを行った後に YAGレーザ. . 55 μ m帯で得ることが可能であ ラスの光電力を波長 1. による固定を行うため、固定時の軸ずれは光結合効率の劣. る 。. 化を引き起こす。しかし、本研究の HOEによる光結合で は、光ファイパフェーノレールを固定する時は光結合系が完. 有機色素膜. 成していないため、固定時の軸ずれの影響はほとんど生じ ない。固定時に軸ずれが生じても、そのずれた位置に対し て光結合を行うので、光結合効率の劣化は生じない。本研 究の HOEは高精度軸あわせによる高コストと固定時軸ず れによる光結合効率劣化の 2 つの問題を解決する有効な 手法である。 ガウシャンビームウエストのスポット径が 2 μ mであ. ( a )有機色素膜の露光. る半導体レーザとビームウエストスポット径が 10 μ m の光ファイパから同一波長の光ビームが出射し、この 2つ の光が干渉することによって生じる干渉縞の計算例を図. 2 (a) に示す。中心部分では縞の間隔が大きいが、周辺 一+出力光. 部になるほど間隔が細かくなる。この干渉縞の光強度に比 例して光学長が微少量変化するため、レーザの透過光の位 相が空間的に変調され、透過光が光ファイパに集光される。 集光面(光ファイパ端面)における光強度分布の計算例を. (b)ホログラムによる光結合. 図 (b) に示す。光ファイパのスポットサイズとほぼ同等 図 1 ホログラフィ光学素子. のスポットサイズが得られており、光ファイパに効率良く 光結合できる。半導体レーザのスポットサイズは 2 μ mで. 図 1に光通信用のホログラフィ光学素子の概念を模式. あったので、スポットサイズが拡大されている。従って、. 的に示す。同図(a) では半導体レーザと光ファイノくから. 本方式による光結合は位置合わせが自動的に行われ、かつ、. 強い光を照射することにより、露光する様子を示す。光フ. スポットサイズの変換も行われるので、高効率の光結合が. ηJU. 白 つ.
(3) 機色素を探索している。. 実現される。 現在、数学ソフトを用いて HOEの特性解析を行ってお. 試料. り、露光時と運用時の波長ずれの影響やホログラムの膨張 率の影響などを定量的に解析している。. 四. 州問題詞. 。. 0 . 6 r( m m ). 0 . 2. 0 . 4. 0 . 8. 1 . 0. ( a )有機色素膜上での光干渉による光強度分布. 。. 5. 1 0 r( μ m ). 光スヘ。クトラム アナライザ 図1 3 吸収スベクトル測定装置. 1 5. (b)光ファイパ端面上に集光された光強度分布. 図 2 光強度分布の計算例. 3. 有蟻色素の探索 ホログラフィック光学素子に適した有機色素は波長 1. 図 4 光スペクトラムアナライザの外観. 55 μ mにおいて、ある程度の光吸収を有し、 1OOoC以 上 2OOoC 未満で分解する性質が求められる。まず、波長. 4. おわりに. 1 . 55 μ mで、の光吸収を有する色素を探索するために、. Hyp 釘c u b e社の H y p e rChem 7 . 5 を用いて振動解析を行. 有機色素を用いた光通信用の HOEを提案した。有機色. い、吸収スベクトノレを求めている。現在、候補となる物質. 素により光通信の波長で露光し、そのまま自己光結合を可. を選択し、シミュレーションを行っている。. 能とする。本方式は光ファイパフェーノレー/レの固定時に生 じる軸ずれの影響を無視できる特徴も合わせ持つなど複. 可能性のある有機色素は実際に入手し、吸収スベクトル を測定する。そのための実験装置の構成を図 3に示す。光. 数の利点を有する。 現在、 HOEの特性解析や有機色素の探索を行っており、. ファイバアンプの自然放出光や LEDを光源とし、これら. 実用性が高い HOEの実現を目指している。. の光を単一モードファイパに入射させる。ファイバの途中 のファイパコリメータ部に有機色素膜のサンプルを置き、. す。この装置内には分光器が内蔵されているが、光学系を. 参考文献 1 ) H. N i s h i h a r a ," H o l o c o u p l e r: AN o v e lC o u p l e rf o rOp t i c a l 臼 , "I E E EJ o u m a lo f Qu組t u mE l e c 位'OnICS, 1 9 7 5, C i r c u i p p . 7 9 4 ・ 7 9 6. 意識することなく、電気のスペクトラムアナライザのよう. . Yam 鎚 h i t a ,組dH.ω 1," L i g h t ・ i n d u c e d 2 )M .K a g a m i,T. に取り扱うことができる。吸収スペクトルを評価するため. 旺: ' w r i t t e nt h r e e d i m e n s i o n a lo p t i c a lw a v e g u i d e, " A p p l i e d s e P h y s i c sL e t t e r s ,ぬL7 9, n o. 8 , 2 0 0 1,p p. 1 0 7 9 ・1 0 8 1. 光を透過させる。有機色素膜によって光吸収が行われた後 の光スペクトノレ成分を光スペクトラムアナライザによっ て観測する。図 4に光スペクトラムアナライザの外観を示. のサンプノレは有機色素を溶剤に溶かし、スピンコータによ って基板に塗布することにより製作する。スピンコータは 簡易型ではあるが、回転数はフィードパック制御されてお り、実験の再現性は確保できるものである。現在、光吸収 スベクトノレの特'性と薄膜化の 2つの面で可能性がある有. 円ベU. ワ 山.
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