日本におけるケアリング研究の動向
-看護実践におけるケアリングについて-
古家
伊津香
1) 2)・宮林
郁子
3)・稲又
泰代
1) 2)・大関
春美
3)・池田
よし江
3) 要旨 本研究では,わが国のケアリングの看護実践に関する研究の動向と課題を明らかにする.2015 年か ら2019 年に医学中央雑誌に掲載された文献 22 件を対象に検討を行った.結果は,研究方法では質的 研究が多く,次に量的研究が多かった.質的研究は事例検討が12 件と半数以上を占めており,看護師 へのインタビューが5 件であった.また,ケアリングの理論的背景は 9 件で主に事例検討で用いられ ていた.本研究により,近年は事例検討を行った文献が多数を占めており患者・家族との関わりをケ アリングの「プロセス」と捉えている傾向があると考えられた.事例検討では分析の段階で理論的な 軸が必要と考えられている可能性があり,ケアリング理論への関心の高まりが示唆された.質的研究 のインタビューでは看護師が対象の文献が多く,患者・家族側との一致性についての検討が今後の課 題であった.量的研究では信頼性と妥当性を担保した日本語版尺度の開発が継続的な課題である. キーワード:ケアリング,Caring,看護実践,看護理論A trend of Japanese nursing research
– A literature review of caring in nursing practice –
Furuya Itsuka
1) 2), Miyabayashi Ikuko
3), Inamata Yasuyo
1) 2),
Oozeki Harumi
3),
Ikeda Yoshie
3)Abstract
This study aims to identify trends and issues in research on caring in nursing practice. We examined 22 articles published in the Japan Medical Abstracts Society from 2015 to 2019. Results showed that qualitative research was the most common research method, followed by quantitative research. Case studies accounted for more than half of the 12 qualitative studies, and interviews with nurses accounted for 5. In addition, the theoretical background of caring was mainly used in case studies in 9 cases. The majority of references in this study were case studies, suggesting that there is a tendency in recent years to view the relationship with patients and families as a "process" of caring. In the case study, it was possible that a theoretical axis was considered necessary in the analysis stage, suggesting a growing interest in caring theory. In the qualitative research, many of the interviews were conducted with nurses, and it is necessary to examine the consistency of the interviews with patients and their families. In the quantitative research, the development of a Japanese version of the scale that ensures reliability and validity is an ongoing issue.
Key words:Caring, Nursing practice, Nursing theory Ⅰ.はじめに 1980 年代,アメリカにおいてケアリングが注目 され始めた頃は,高度医療技術の発展の恩恵に預 かる反面,人間を一つの物体として取り扱う傾向 1)清泉女学院大学看護学部研究生 2)福岡大学病院 3)清泉女学院大学
Seisen Jogakuin College Journal of Nursing Vol.1 No.1 pp39-51 2020
ケアリングの概念の統一や体系化が未だになされ ていないことである. 現在もなお,看護実践のなかで展開されている ケアリングについての研究は,あまり進められて い な い の が わ が 国 の 現 状 で は あ る が , 山 内 ら (2011)は 2000 年~2010 年 7 月のケアリングに ついての国内文献28 件の動向をまとめている.研 究の種類としては,質的研究が最も多く,次いで 量的研究,そして尺度開発と文献検討が並んで最 少であったことが報告されている.また,研究内 容としては「看護実践」が最も多く,ケアリング を「行動」として捉え,看護師(褥婦を含む)の視 点から分析したものが多いことが明らかになって いる.近年5 年間の看護実践の中で展開されてい るケアリング研究についての動向をまとめたもの はない. そこで今回は 2015 年から 2019 年の過去 5 年 間におけるわが国のケアリング研究の動向につい て,ケアリング理論が具体的に用いられているの かにも着目し,臨床現場における看護実践の視点 で明らかにする. Ⅱ.研究方法 1.目的 本研究の目的は,2015 年から 2019 年の医学中 央雑誌に掲載された,わが国のケアリングの看護 実践に関する研究についての動向と今後の課題を 明らかにすることである. 2.研究デザイン 研究デザインは,文献研究である. 3.対象論文 対象文献については,WEB 版医学中央雑誌 (Ver.5)を使用して,2020 年 10 月に検索し, 2015 年から 2019 年の期間に発表された文献を検 索した.絞り込みの条件を「原著論文」とした. キーワードを「ケアリング」として論文のタイト ルに含むものとした.また,システマティック・ レビューにあたる文献も対象とした. 本研究では,患者・看護師関係においてのケア リング研究の動向に着目する.除外基準は,抽出 された文献のうち臨床現場の看護実践に関する研 究でない文献とした. 4.倫理的配慮 倫理的配慮として,文献の著者の意図を損なわ ないように留意して文献を取り扱った. Ⅲ.利益相反 本研究における利益相反は存在しない. Ⅳ.結果 WEB 版医学中央雑誌(Ver.5)に 2015 年から 2019 年に掲載された文献で,キーワードを「ケア リング」として論文のタイトルに含むものは,44 件であった.抽出された文献から,臨床現場にお けるケアリングの看護実践に関する研究でない文 献 22 件を除外して,対象文献は 22 件であった. (表1) 1.年次的な推移(図1) 5 年間の年次的な推移をみると,平均 4.4 件で 2018 年に 7 件と最も多く全体の 31.8%を占めて いた.一方で,翌年2019 年は最少の 2 件であっ た. 2.研究の種類(図2) 本研究では,22 件の対象文献のうち,質的研究 17 件(77.3%),量的研究 4 件(18.2%),システ 図 1 2015 年~2019 年の国内におけるケアリングの年次推移 が強くなっていった時期と重なっている.また, 看護過程,看護診断などの臨床実践上の看護のア プロ―チにより,人間を細分化し,ラベルづけし て捉える傾向が強まり,人間の全体性に目を向け ることが軽視された.人間対人間の関係性の中で 進行する感情のやり取りを無視しているのではな いかという疑問が生まれていた医療界の背景があ る(操ら, 1996;佐藤ら, 2004). わが国では長年にわたり,看護の質の維持・向 上が課題だと言われている.厚生労働省によると, 全国における一般病床の平均在院日数は,2009 年 に18.5 日であり,2019 年までの 10 年間で 16.0 日に短縮している.世界では人工知能(AI)の研 究,導入が進んでおり,実際にあらゆる分野で用 いられている.看護,医療領域のAI 技術の開発も 加速している.テクノロジーがあらゆる生命の過 程に影響し,高度な技術が要求されているのが医 療現場の実情である.看護におけるケアリングは, 患者への「よい看護」を提供するうえで必要だと 考えられているが,今日の複雑化する医療の現場 において,入院期間が短縮し業務に追われる中で, 実際にはそれらはしばしば欠落していると言える. 限られた時間の中で,よりよい看護実践を求めら れ,看護の中に AI が導入される未来がそう遠く ない現在において,わが国のケアリングの動向を 探求することは,専門職としての役割に目を向け るために必要である. 歴史的背景として,ケアリングについて注目さ れるようになったのは,1971 年に哲学者 Mayrtoff M の『ケアの本質(On Caring)』が出版されてか らである.看護学においては,1978 年に Leininger M,1979 年に Watson J が著書を出版した.看護 における中心概念としてのケアリング理論で最も よく知られているのは,1970年代のLeininger M, Watson J,1980 年代の Roach S によるケアリン グの考え方である.Fawcett, J.(1993)は『フォ ーセット看護理論の分析と評価』の中で,看護の メタパラダイムについて述べている.看護学にお いて特に関心がもたれている現象は,人間,環境, 健康,および看護という4つの概念によって説明 されている.看護学の発展につれ,メタパラダイ ム概念と命題における修正変更が提案されること が予想されるとし,その1つの概念にケアリング をあげている. 2005 年に出版された『看護の重要コンセプト 20』 の中に,McCance T によるケアリングのコンセプ ト分析がある.ケアリングは定義の難しいコンセ プトであり,受け入れられる定義がないことが, ケアリングの文献において共通する話題となって いる.1970 年代の出版物では明解で具体的なケア リングの定義をえることの困難さが指摘され,そ れは 2000 年に入っても事情は変わってないこと が述べられている(Cutcliffe, J. et al. , 2005). Watson, J.(2008)は,ケアリングの測定用具 を集約した『Assessing and Measuring Caring in Nursing and Health Sciences』を出版し,看護の 実践あるいは教育におけるケアリングについて, 質的・量的の双方から更なる研究を行う必要があ ることを述べている. 世界ではケアリングの研究が近年進んでおり, CINAL を用いると 2015 年から 2019 年の過去5 年 間 の う ち に ア メ リ カ の 学 術 誌 に 掲 載 さ れ た 「Caring」に関連する英論文(Article)は,600 件 以上である(2020 年 12 月現在).理論的枠組みを 用いているものや,研究対象をケアの提供者であ る看護師のみならず,ケアの受け手である患者と した研究もみられる. わが国においては,これまでもケアリングにつ いての概念分析や文献検討が行われている.西田 (2018)は,1955 年から 2006 年までのわが国に おけるケアリングの文献検討研究の概観から,以 下の3 点を問題として述べている.まず,ケアリ ングの概念については,研究者によって異なる捉 え方が混在し,多様で多面的な側面をもっている こと,次に複雑性や不明確性がうまれ概念把握の 困難性につながっていること,そしてそれゆえに 日本におけるケアリング研究の動向
現在もなお,看護実践のなかで展開されている ケアリングについての研究は,あまり進められて い な い の が わ が 国 の 現 状 で は あ る が , 山 内 ら (2011)は 2000 年~2010 年 7 月のケアリングに ついての国内文献28 件の動向をまとめている.研 究の種類としては,質的研究が最も多く,次いで 量的研究,そして尺度開発と文献検討が並んで最 少であったことが報告されている.また,研究内 容としては「看護実践」が最も多く,ケアリング を「行動」として捉え,看護師(褥婦を含む)の視 点から分析したものが多いことが明らかになって いる.近年5 年間の看護実践の中で展開されてい るケアリング研究についての動向をまとめたもの はない. そこで今回は 2015 年から 2019 年の過去 5 年 間におけるわが国のケアリング研究の動向につい て,ケアリング理論が具体的に用いられているの かにも着目し,臨床現場における看護実践の視点 で明らかにする. Ⅱ.研究方法 1.目的 本研究の目的は,2015 年から 2019 年の医学中 央雑誌に掲載された,わが国のケアリングの看護 実践に関する研究についての動向と今後の課題を 明らかにすることである. 2.研究デザイン 研究デザインは,文献研究である. 3.対象論文 対象文献については,WEB 版医学中央雑誌 (Ver.5)を使用して,2020 年 10 月に検索し, 2015 年から 2019 年の期間に発表された文献を検 索した.絞り込みの条件を「原著論文」とした. キーワードを「ケアリング」として論文のタイト ルに含むものとした.また,システマティック・ レビューにあたる文献も対象とした. された文献のうち臨床現場の看護実践に関する研 究でない文献とした. 4.倫理的配慮 倫理的配慮として,文献の著者の意図を損なわ ないように留意して文献を取り扱った. Ⅲ.利益相反 本研究における利益相反は存在しない. Ⅳ.結果 WEB 版医学中央雑誌(Ver.5)に 2015 年から 2019 年に掲載された文献で,キーワードを「ケア リング」として論文のタイトルに含むものは,44 件であった.抽出された文献から,臨床現場にお けるケアリングの看護実践に関する研究でない文 献 22 件を除外して,対象文献は 22 件であった. (表1) 1.年次的な推移(図1) 5 年間の年次的な推移をみると,平均 4.4 件で 2018 年に 7 件と最も多く全体の 31.8%を占めて いた.一方で,翌年 2019 年は最少の 2 件であっ た. 2.研究の種類(図2) 本研究では,22 件の対象文献のうち,質的研究 17 件(77.3%),量的研究 4 件(18.2%),システ 図 1 2015 年~2019 年の国内におけるケアリングの年次推移 0 1 2 3 4 5 6 7 8 2015 2016 2017 2018 2019(年) n=22
マティック・レビュー1 件(4.5%)であった. また,ミックスド・メソッド法を用いた研究は なかった. 質的研究のうち,研究対象を事例としているも のが12 件(70.6%),それ以外の 5 件(29.4%) は,すべて看護師を対象としたインタビューによ る研究であった(文献番号 5,7,15,20,22). 3.研究の対象(図3) 研究の対象は,22 件の文献のうち事例が 12 件 (54.5%)と最多で半数以上の割合を占めていた. 次いで看護師のみを研究対象としたものが 8 件 (36.4%)であった.最少であったのは,看護師と 患者を対象とした1 件(4.5%)と文献を対象とし た1 件(4.5%)であった. 事例検討のうち,1 事例を検討したものが 10 件 (文献番号 3,4,6,9,11,12,13,16,17, 19),2 事例を検討したものが 1 件で(文献番号 1),その他は他の論文 7 件を一次資料としていた (文献番号8). 4.ケアリングの理論的な背景の設定 本研究において,ケアリングの理論家の理論的 な背景について述べている文献は,22 件のうち 9 件(41%)であった. 用いられた理論家は,Noddings N(1 件), Benner P(1 件),Newman M(5 件), Locsin
R(1 件), Watson J(1 件)であった. Locsin の中範囲理論を用いたものは,ICU に 勤務する看護師の看護におけるケアリングとし ての技術力の認識尺度の開発についてであった (文献番号10).理論を用いたそれ以外の 8 件(文 献番号6,8,9,11,12,16,17,19)は,すべ て事例検討であった. Ⅴ.考察 1.ケアリング研究方法 1)ケアリングの質的研究 本研究では,質的研究が17 件と 7 割以上を占 めていた.この結果は,質的研究の中でも事例検 討が多かったことが影響していると言える.これ まで,わが国ではケアリングを「行動」として捉 える傾向が強いことが先行研究で報告されている (山内ら,2011).本研究では,症例検討などの 1 または2 事例には留まるものの,ケアリングを看 護実践における患者または家族との関わりの「プ ロセス」に着目して分析しようと試みた研究が多 かったといえる. また,本研究ではインタビュー法による研究は 4 件で,いずれの文献も対象者は看護師であった. 世界では,1980 年代からすでにケアリング研究で は 患 者 を 対 象 に 質 的 研 究 が 進 め ら れ て い る 図 2 研究の種類 図 3 研究対象の内訳 番号 年 研究者 タイトル 研究の種類 内容 1 2015 佐藤理恵 がん終末期患者の口腔ケアに対してケアリングを 評価に用いる試み 質的 終末期のがん患者の口腔ケア2事例の検討である.看護記録や闘病日誌を参考としケアリング形成を客観的に評価するこ とを試みた.その結果,患者-家族-医療者にケアリングの深化が示唆され,がん終末期の患者の口腔ケアではケアの提供者 と受給者の双方に積極的な影響が及びやすい傾向があるかもしれない可能性があった. 2 2015 重久加代子 がん看護に重要なケアリング行動の実践の性差 量的 ケアリング行動の実践の性差を明らかにするため看護師118名に質問紙調査を行った.104名を分析対象とし,ケアリング 行動の実践・性別・年齢・がん看護経験年数・専門学歴・自律性・生き方等について重回帰分析で解析した.その結果, 関連要因のケアリング行動の実践への関連のしかたに性差は認められなかった. 3 2015 芝崎美保 他者との関係作りが苦手な患者にケアリングを 用いた一事例 -ケアリングと看護の卓越性の考察- 質的 末期癌患者の1事例をケアリングの視点から振り返った事例検討である.看護師の対象に関心を寄せた関わりで,患者の発 言に変化がみられた.その結果ケアリングを通して患者はwell-beimgを得て,看護師は自己の成長を促した.看護の卓越 性を求める過程の中にケアリングが存在することが考えられた. 4 2015 吉川千紗 ターミナル期の患者と妻が最後まで悔いなく過ごせるための 寄り添いを重視した援助 -11のケアリング行動を用いて- 質的 患者とその妻への関わり1事例についての検討である.「こころのケアを生み出す技術」の11のケアリング行動をもとに 分析した.その結果,看護の方向性として「安心した外泊への援助」「疼痛のコントロール」「A氏への寄り添いを大切に した精神面への援助」「妻への精神的援助,ケアへの参加」があり,7つのケアリング行動が明らかになった. 5 2016 小林道太郎 病棟看護師の語りの現象学的分析から: 「患者の希望に沿うこと」とケアリングの徳 質的 臨床経験10年以上の病棟看護師1名に対し看護実践に関するインタビューを行い,現象学的分析とケアリングに関する徳 倫理の議論を参照した分析を行い諸要素との連関について検討した.その結果,「患者の希望に沿いたい」という動機と, それに密接に関わる感情や気持ちの動きは,実践に含まれる重要な要素の一つであると考えられた。 6 2016 斉藤菜帆 終末期患者との関係構築におけるケアリングの有効性 -ノディングズの理論を用いた一考察- 質的 60歳代の男性患者との関係構築におけるケアリングの有効性について検討した1事例である.アセスメントデータベース, 看護記録より収集したデータをノディングスのケアリング理論を用いて分析した.その結果,対象患者の気持ちに寄り 添った看護師の関わりと,それを対象患者が受け入れた関係性がケアリングとして有効であったと考えられた. 7 2016 佐藤香奈,他 終末期の若年性がん患者に対する緩和ケア 病棟看護師のケアリング 質的 緩和ケア病棟の経験が3年目以上の看護師4名を対象として,半構造的面接を実施した.その結果,サブテーマ37個,テーマ17 個があった.本質的要素として「若くして亡くなる不条理に対峙できない壁を感じる」「役に立ちたい思いで精一杯の手 を尽くす」などが抽出された. 8 2016 野並葉子,他 P.ベナーのケアリング理論を用いた糖尿病患者への エンボディメントケア 質的 ベナーのケアリング理論を前提とし,糖尿病患者の身体に根ざした知性に働きかける看護実践に関する理論枠組みを新た に構築することを試みた.質的研究7論文を一次資料として用いメタ統合を行い,解釈的現象学でテクストに埋め込まれ ている意味を解釈しケアの基盤となる意味の共通性を明らかにし,順序性を持つ4つのケアが抽出された. 9 2017 中林 誠 がんで妻を亡くした後、長年喪失体験を他者と分かち合えな かった男性と看護師とのケアリング・パートナーシップの過程 質的 実践的看護研究でNewmanが提案する解釈学的,証法的方法を用いて,対象者と看護師とケアリング・パートナーシップ の過程を検討した1事例であった.分析の結果,喪失体験から時を経て一見して窮地とはみうけられない者に対しても,ケア リング・パートナーシップが効果的であることが示唆された. 10 2017 加藤かおり,他 看護におけるケアリングとしての技術力の認識尺度の開発 量的 集中治療室(以下ICU)の看護師のケアリングの技術力の認識を測定する尺度開発を目的とし,ロクシンの理論をもとに独 自に尺度案を作成した.ICUの看護師326名中,欠損値のない308名(有効回答率72%)を分析対象とし因子分析を行った.各 因子の内的整合性をCronbachのα係数で確認し,標本妥当性はKaiser-Meyer-Olkin法およびBartlettの球面性検定で確 認し,各因子の内的整合性が高いことを確認した. 11 2017 岡本陽子,他 白血病告知後から予期悲嘆にある老年期夫婦とのケアリング パートナーシップ 質的 老年期夫妻とのケアリングパートナーシップを振り返った1事例の検討であった.Newman理論による実践研究で対話と 自己内容ジャーナルをデータとして参加者のあり様と変化のプロセスを抽出した.夫妻の成長のプロセスは3つの局面を 辿り,Newman理論の実践は予期悲嘆を抜け出し自ら治療に立ち向かう変容を助けると示唆を得た. 12 2017 髙山裕子,他 先行きの不確かさの中で苦悩する終末期がん患者と夫と看護師 のケアリング・パートナーシップのプロセス -Margaret Newmann理論に基づいた実践的看護研究- 質的 終末期がん患者とその夫と看護師がMargaret Newmanの健康の理論に基づきケアリング・パートナーシップのケアを 試みた1事例の検討.対話の逐語録と研究者のノートをデータとし,健康体験の変容のプロセスを分析した.その結果,先ゆ きの不確かさの中で苦悩する終末期がん患者と家族にスピリチュアルケアを超えた支援となる示唆を得た. 13 2017 西出順子 看護のケアリング機能 -共感の意味についての一考察- 質的 急性骨髄性白血病(AML)で化学療法を受けた患者への看護援助の経過についての1事例の検討である.看護師の患者に対 する共感的理解と看護のニードに焦点を当てて分析した.その結果,看護師と患者の絶え間ない生きたやりとりがケアリ ングであり,危うくなる患者の自己存在感を支えることになることが示唆された. 14 2018 永尾勇,他 動く重症心身障害病棟に勤務する看護師のケアリング行動の 実態と関連要因 量的 重症心身障害病棟の看護師のケアリング行動の実態と関連要因について看護師・准看護師186名を対象に質問紙調査を 実施し,130名の有効回答を分析対象とした.その結果,ケアリング行動能力の平均点は「ケアを行うための実践能力」3.7, 「ケアを行うための専門的能力」2.3などで,ケアリング行動能力が高い看護師は「反応」を優先して観察していること が明らかになった. 15 2018 山出誓子,他 病棟看護師のケアリング力を育成する看護師長の認識-A県内 の急性期病院の看護師長を対象とした半構造化面接調査から- 質的 5施設の看護師長9名を対象にケアリングを行う病棟看護師を育成するうえでの認識について面接調査をした.質的統合 法を用いて個別分析,統合分析した結果,「ケアリングの認識:患者との関わりを通した成長と他者への伝達や支援への繋 がり」「主体性育成への思い:ケア場面観察機会の意図的提供および承認の言葉掛けの不足感」などが示された. 16 2018 石黒絵美子,他 自由な動きを奪われる体験をしている在宅がん患者と妻と訪問 看護師のケアリングパートナーシップ -マーガレット・ ニューマン理論に基づく実践的看護研究- 質的 がん患者夫婦と看護師のケアリングパートナーシップのプロセスで双方の変化を検討した1事例である.ニューマンの理 論に基づき解釈学的,弁証法的方法を用いて分析し変化のプロセスを抽出した.対話を核としたケアは看護師側の患者・ 家族の理解を助けると共に,患者,家族,看護師が内部にもつ力を十分に発揮する支援に役立つことが示唆された. 17 2018 長内さゆり 在宅がん療養者に対するマーガレット・ニューマン理論に基づ くケアリング・パートナーシップの実践 質的 在宅がん療養者とのケアリング・パートナーシップの過程についての1事例である.相互交流の変化,成長を明らかにする ため3回の面談とケアリングを行った.4つの局面において対象者は相互交流により自分のパターンに気づき,在宅看護実 践においても相互交流で意識に変化がもたらされ,ケアリングの効果がみられたと考えられた. 18 2018 西田 絵美 看護における〈ケアリング〉の基底原理への視座: 〈ケアリング〉とは何か レビュー ケアリング概念の再定位を試みるために日本のケアリングの文献検討の先行研究に関するシステマティック・レビュー である.看護師は<実践知>を形成し固有の看護実践を作り出す.<ケアリング>は行動と心情が複合的に絡み合って一連 の行為として表出された看護実践そのもので,基底でそれを支えているのは看護師として患者にどう向き合うかというこ とであった. 19 2018 久保千尋 術後合併症を発症した患者の回復期における精神面への看護介 入 -胸部大動脈瘤手術後脳梗塞を発症した患者の看護をワトソ ンのケアリング理論を用いて振り返る- 質的 患者への看護をワトソンのケアリング理論を用いて振り返った1事例である.分析の結果,術後合併症を発症し現実を実感 し受け止められない時期に患者の思いを引き出し共感するようなケアリングを行い内的調和を保つ手助けが必要であっ たと考えられた. 20 2018 石塚志津香 攻撃を向けられて感情を揺さぶられた看護師がケアリング態勢 を立て直すプロセス 質的 精神科勤務が5年以上の看護師4名を対象にケアリング態勢を立て直しについて質的記述的研究を行った.その結果,自己 を否定される,距離をとる,状況を捉え直すという3つの局面と9つのカテゴリーが抽出された.感情が揺れる体験を自己の 意味にある体験として受容できることによりケアリング態勢を立て直していく可能性が示唆された. 21 2019 重久 加代子 ケアリング行動41の重要性に対するがんサバイバーと看護師の 認識 量的 看護師209名と同施設に入院中または外来通院のがんサバイバー77名を対象にケアリング行動41の重要性の質問紙調査 を行った.看護師194名とがんサバイバー61名の回答より,ケアリング行動41で「常に患者を尊重して関わる」「患者に とって安全で快適な環境を整える」などの7項目では看護師が有意に高く評価していることが示された. 22 2019 大﨑 杏奈 人工呼吸器装着患者に対するICU看護師のケアリング行動 質的 人工呼吸器装着患者に対するICU看護師のケアリング行動を明らかにするため,臨床経験5年以上,ICU経験3年以上の看護 師5名を対象に半構成的面接を行った.ICU看護師のケアリング行動として【声にならない反応を意味づける】【意図的 にかかわりニーズを引き出す】【やり取りし続け現状認識を助ける】などの7つのカテゴリーが抽出された. 表1 ケアリングがタイトルに含まれる文献の概要 日本におけるケアリング研究の動向
マティック・レビュー1 件(4.5%)であった. また,ミックスド・メソッド法を用いた研究は なかった. 質的研究のうち,研究対象を事例としているも のが12 件(70.6%),それ以外の 5 件(29.4%) は,すべて看護師を対象としたインタビューによ る研究であった(文献番号 5,7,15,20,22). 3.研究の対象(図3) 研究の対象は,22 件の文献のうち事例が 12 件 (54.5%)と最多で半数以上の割合を占めていた. 次いで看護師のみを研究対象としたものが 8 件 (36.4%)であった.最少であったのは,看護師と 患者を対象とした1 件(4.5%)と文献を対象とし た1 件(4.5%)であった. 事例検討のうち,1 事例を検討したものが 10 件 (文献番号 3,4,6,9,11,12,13,16,17, 19),2 事例を検討したものが 1 件で(文献番号 1),その他は他の論文 7 件を一次資料としていた (文献番号8). 4.ケアリングの理論的な背景の設定 本研究において,ケアリングの理論家の理論的 な背景について述べている文献は,22 件のうち 9 件(41%)であった. 用いられた理論家は,Noddings N(1 件), Benner P(1 件),Newman M(5 件), Locsin
R(1 件), Watson J(1 件)であった. Locsin の中範囲理論を用いたものは,ICU に 勤務する看護師の看護におけるケアリングとし ての技術力の認識尺度の開発についてであった (文献番号10).理論を用いたそれ以外の 8 件(文 献番号6,8,9,11,12,16,17,19)は,すべ て事例検討であった. Ⅴ.考察 1.ケアリング研究方法 1)ケアリングの質的研究 本研究では,質的研究が17 件と 7 割以上を占 めていた.この結果は,質的研究の中でも事例検 討が多かったことが影響していると言える.これ まで,わが国ではケアリングを「行動」として捉 える傾向が強いことが先行研究で報告されている (山内ら,2011).本研究では,症例検討などの 1 または2 事例には留まるものの,ケアリングを看 護実践における患者または家族との関わりの「プ ロセス」に着目して分析しようと試みた研究が多 かったといえる. また,本研究ではインタビュー法による研究は 4 件で,いずれの文献も対象者は看護師であった. 世界では,1980 年代からすでにケアリング研究で は 患 者 を 対 象 に 質 的 研 究 が 進 め ら れ て い る 図 2 研究の種類 図 3 研究対象の内訳 質的研究 17件 量的研究 4件 1件 質的研究 量的研究 システマティック・レビュー 12 8 1 1 0 5 10 15 事例 看護師 看護師・患者 文献 (件)
他者と共有することは依然として重要な課題であ ると捉えることができる.今後,看護実践の具体 的なケアリング場面のインタビューを分析する過 程において,一貫性を見出す為には理論的な枠組 みが必要であると考える. 3.研究の限界 本研究の限界として,2015年~2019年の国内 文献のみを分析対象としている.海外文献につい ては今回取り扱っておらず,国内外におけるケア リングの動向についは,比較検討ができていな い. Ⅵ.結論 近年の傾向として,ケアリングを看護実践にお ける患者または家族との関わりの「プロセス」に 着目する研究が多くみられた. 看護実践において,看護師と患者・家族側のケ アリングの一致性について検討を重ねることが課 題である. ケアリングの量的研究では,信頼性と妥当性を 担保し,研究対象に適した尺度の開発が継続した 課題である. 看護実践におけるケアリングの研究において, 分析の段階で理論的な軸が必要と考えられ,ケア リングに関する理論への関心が高まってきている 可能性がある. この論文は,修士論文の一部を加筆修正したも のである. Ⅶ.引用・参考文献 Benner,P.,Sutphen,M.,Leonard,V.,Day,L.(2009)/ 早野 Zito 真佐子(訳)(2011).ベナー ナースを育 てる(第1版).医学書院.東京:
Brown,L.(1986).The experience of care:patient perspectives, Topics of Clinical Nursing. 8 (2), 56-62. Cutcliffe,JR,McKenna,HP.(2005)/山田智恵里(訳) (2008).看護の重要コンセプト20 看護分野に おける概念分析の試み(第1版).エルゼビア・ジ ャパン.東京: Fawcett,J.(1993)/太田喜久子,筒井真由美(訳)(200 8).フォーセット看護理論の分析と評価(第1版). 医学書院.東京:
Fosbmder,D.(1994). Patientperceptions of nur-sing care:an emerging theory of interperso-nal competence.Jourinterperso-nal of Advanced Nursi-ng,20,(6),1085-1093. 石塚志津香(2018).攻撃を向けられて感情を揺さ ぶられた看護師がケアリング体勢を立て直すプ ロセス.医療法人財団青渓会駒木野病院看護研 究集録,3,20-24. 石黒絵美子,遠藤惠美子 (2018).自由な動きを奪わ れる体験をしている在宅がん患者と妻と訪問看 護師のケアリングパートナーシップ -マーガ レット・ニューマン理論に基づく実践的看護研 究-.武蔵野大学看護学研究所紀要,12,1-9. 加藤かおり,谷岡哲也,安原由子,他(2017).看護にお けるケアリングとしての技術力の認識尺度の開 発.四国医学雑誌,73(3-4),151-160. 小林道太郎(2016).棟看護師の語りの現象学的分 析から 「患者の希望に沿うこと」とケアリン グの徳.大阪医科大学看護学研究雑誌,6,36-46. 厚生労働省(2009).病院報告 3.平均在院日数. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryos d/09/dl/03.pdf, 2021年1月22日. 厚生労働省(2019).病院報告 3.平均在院日数. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryo sd/19/,2021年1月22日. 久保千尋(2018).術後合併症を発症した患者の回 復期における精神面への看護介入 -胸部大動 脈瘤手術後脳梗塞を発症した患者の看護をワト ソンのケアリング理論を用いて振り返る-.北 海道看護研究学会集録,平成30年度,38-40. Mayeroff,M.(1971)/田村真,向野宣之(1987).ケア の本質-生きることの意味-.ゆみる出版.東 (Brown, L,1986;Reiman, DJ, 1986;Fosbinder,
D,1994).その中で患者は,ケアリングを看護師 の「行動」だけではなく,看護師自身の「態度」や 「技術」とそれを発揮する「能力」と捉え求めて いることがわかっている.Roach, S.(1992)は, ケアリングの機能的倫理的側面の5つの属性「5 C」を述べている.さらに,『Caring,The Human Mode of Being』において,5 つの C に加え,態度 やふるまい(Comportment)があるとし,「6C」 と提唱している.態度やふるまい(Comportment) とは,自己と他者の本質的な尊厳を信じることと, プロのケアする者としての振る舞い方との間の調 和を維持するものとしてその重要性を訴えている (Roach, S., 2002).Benner, P.(2009)は,看護 師の倫理的態度,知識の適切な活用,ケアと対人 関係スキル,そして患者や同僚とのコミュニケー ション能力の必要性を述べ,看護実践においてケ アリングが一義的であると捉えている. わが国においては,研究対象が看護師に限られ ていることが多く,ケアリングを多角的に捉え, その構造を明らかにすることが難しい現状がある. その為に,看護師と患者・家族側のケアリングの 一致性について検討を重ねることが今後の課題と して挙げられる. 2)ケアリングの量的研究 本研究では,量的研究は4件(18.2%)であっ た.2008年,Watson Jがケアリングの測定用具 を集約した『Assessing and Measuring Caring in Nursing and Health Sciences』を出版し,世 界では測定用具を用いたケアリングの量的研究が 加速した.しかし,信頼性と妥当性の確保された 測定用具の日本語版の開発は十分ではないのが現 状である(宮脇,2011).本研究においても,そ の現状を反映する結果となった.今後,ケアリン グについての全体的な傾向や経時的な変化を把握 する為に測定用具を用いた研究は有用であると考 える.わが国においては,信頼性と妥当性を担保 し,研究対象に適した尺度の開発が継続した課題 である. 3)その他 本研究では,システマティック・レビューは1 件のみであった.それ以外は,事例研究と対象が 看護師,患者の研究であった.これは,ケアリン グの研究フィールドが看護実践の現場へと徐々に 広がり始めている可能性を示していると捉えられ る. 今回,ミックスド・メソッド法を用いた研究は 1 件もなかった.ケアリングの複雑で掴みにくい 概念を具体的に実践の中で用いる為には,量的・ 質的な側面から1つの研究の中で見ていくことも 有用であると考えられる.量的にその対象集団の 概要や特徴を捉え,質的にケアリングの要素を語 りの分析により抽出するような研究方法の検討が 必要である. 2.ケアリングの理論的背景 重久ら(2020)は,2010 年~2018 年の看護実 践におけるケアリングの動向について調査を行っ ている.その中で,2010 年~2014 年のケアリン グに関する文献では,15 件のうち理論的背景が明 らかになっているものは3 件であった.この結果 は,2010 年~2014 年には全体の 20%が理論を用 いていることになる.本研究では,2015 年~2019 年に掲載された 22 件の文献のうち 9 件(41%) であった.この5 年間で,ケアリング理論を用い ている文献が全体の2 割から 4 割に増加している といえる.このことは近年,看護実践におけるケ アリングの研究を行ううえで,理論的な拠り所を 分析の段階で必要と考え,ケアリング理論への関 心が高まってきている可能性があることを示唆し ている. その一方で,質的研究のうちインタビュー法で 行った研究4件は,すべて理論的な背景が設定さ れていなかった.西田ら(2018)はケアリング の課題の中で複雑性や不明確性がうまれ,概念把 握の困難性につながっていることを挙げている. 非常に複雑で見えにくいケアリングを可視化し, 日本におけるケアリング研究の動向
的なケアリング場面のインタビューを分析する過 程において,一貫性を見出す為には理論的な枠組 みが必要であると考える. 3.研究の限界 本研究の限界として,2015年~2019年の国内 文献のみを分析対象としている.海外文献につい ては今回取り扱っておらず,国内外におけるケア リングの動向についは,比較検討ができていな い. Ⅵ.結論 近年の傾向として,ケアリングを看護実践にお ける患者または家族との関わりの「プロセス」に 着目する研究が多くみられた. 看護実践において,看護師と患者・家族側のケ アリングの一致性について検討を重ねることが課 題である. ケアリングの量的研究では,信頼性と妥当性を 担保し,研究対象に適した尺度の開発が継続した 課題である. 看護実践におけるケアリングの研究において, 分析の段階で理論的な軸が必要と考えられ,ケア リングに関する理論への関心が高まってきている 可能性がある. この論文は,修士論文の一部を加筆修正したも のである. Ⅶ.引用・参考文献 Benner,P.,Sutphen,M.,Leonard,V.,Day,L.(2009)/ 早野 Zito 真佐子(訳)(2011).ベナー ナースを育 てる(第1版).医学書院.東京:
Brown,L.(1986).The experience of care:patient perspectives, Topics of Clinical Nursing. 8 (2), 56-62. Cutcliffe,JR,McKenna,HP.(2005)/山田智恵里(訳) ャパン.東京: Fawcett,J.(1993)/太田喜久子,筒井真由美(訳)(200 8).フォーセット看護理論の分析と評価(第1版). 医学書院.東京:
Fosbmder,D.(1994). Patientperceptions of nur-sing care:an emerging theory of interperso-nal competence.Jourinterperso-nal of Advanced Nursi-ng,20,(6),1085-1093. 石塚志津香(2018).攻撃を向けられて感情を揺さ ぶられた看護師がケアリング体勢を立て直すプ ロセス.医療法人財団青渓会駒木野病院看護研 究集録,3,20-24. 石黒絵美子,遠藤惠美子 (2018).自由な動きを奪わ れる体験をしている在宅がん患者と妻と訪問看 護師のケアリングパートナーシップ -マーガ レット・ニューマン理論に基づく実践的看護研 究-.武蔵野大学看護学研究所紀要,12,1-9. 加藤かおり,谷岡哲也,安原由子,他(2017).看護にお けるケアリングとしての技術力の認識尺度の開 発.四国医学雑誌,73(3-4),151-160. 小林道太郎(2016).棟看護師の語りの現象学的分 析から 「患者の希望に沿うこと」とケアリン グの徳.大阪医科大学看護学研究雑誌,6,36-46. 厚生労働省(2009).病院報告 3.平均在院日数. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryos d/09/dl/03.pdf, 2021年1月22日. 厚生労働省(2019).病院報告 3.平均在院日数. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryo sd/19/,2021年1月22日. 久保千尋(2018).術後合併症を発症した患者の回 復期における精神面への看護介入 -胸部大動 脈瘤手術後脳梗塞を発症した患者の看護をワト ソンのケアリング理論を用いて振り返る-.北 海道看護研究学会集録,平成30年度,38-40. Mayeroff,M.(1971)/田村真,向野宣之(1987).ケア の本質-生きることの意味-.ゆみる出版.東
中で苦悩する終末期がん患者と夫と看護師のケ アリング・パートナーシップのプロセス -M-argaret Newmann理論に基づいた実践的看護 研究-.武蔵野大学看護学研究所紀要,11,11-19. Watson,J.(2001)/筒井真優美(訳)(2003).ワトソン 看護におけるケアリングの探求 -手掛かりと しての測定用具-(第1版).日本看護協会出版会. 東京:
Watson,J.(2008).Assessing and Measuring Ca-ring in Nursing and Health Sciences.Spri-nger Publishing Company.New York: 山出誓子,猪股千代子(2018).病棟看護師のケアリ ング力を育成する看護師長の認識 -A県内の 急性期病院の看護師長を対象とした半構造化面 接調査から-.日本看護学会論文集:看護管理,4 8,265-268. 山内朋子,筒井真優美(2011).ケアリングの研究動 向.看護研究,44(2),129-148. 吉川千紗(2015).ターミナル期の患者と妻が最後 まで悔いなく過ごせるための寄り添いを重視し た援助 -11のケアリング行動を用いて-. 和:やわらぎ,1,152-156. 京: 宮脇美保子(2011).看護学におけるケアリングの現 在 ケアリングの測定用具.看護研究,44(2),159-171. 永尾勇,樋口裕也,生島節子(2018).動く重症心身障 害病棟に勤務する看護師のケアリング行動の実 態と関連要因.日本看護学会論文集:精神看護,4 8,71-74. 長内さゆり(2018).在宅がん療養者に対するマー ガレット・ニューマン理論に基づくケアリン グ・パートナーシップの実践.札幌保健医療大 学紀要,4,13-26. 中林誠(2017).がんで妻を亡くした後,長年喪失体 験を他者と分かち合えなかった男性と看護師の ケアリング・パートナーシップの過程.看護実 践学会誌,29(2),40-49. 西田恵美(2018).看護における〈ケアリング〉の 基底原理への視座:〈ケアリング〉とは何か.日 本看護倫理学会誌,10(1),8-15. 西出順子(2017).看護のケアリング機能 共感の 意味についての一考察.日本サイコセラピー学 会雑誌,18(1),87-95. 野並葉子,伊波早苗,米田昭子,他(2016).P・ベナー のケアリング理論を用いた糖尿病患者へのエン ボディメントケア .日本看護科学学会誌,36,247-254. 岡本陽子,諸岡直実(2017).白血病告知後から予期 悲嘆にある老年期夫婦とのケアリングパートナ ーシップ.武蔵野大学看護学研究所紀要,11,1-9. 大崎杏奈(2019),人工呼吸器装着患者に対するICU 看護師のケアリング行動.日本クリティカルケ ア看護学会誌,15,44-52.
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Watson,J.(2008).Assessing and Measuring Ca-ring in Nursing and Health Sciences.Spri-nger Publishing Company.New York: 山出誓子,猪股千代子(2018).病棟看護師のケアリ ング力を育成する看護師長の認識 -A県内の 急性期病院の看護師長を対象とした半構造化面 接調査から-.日本看護学会論文集:看護管理,4 8,265-268. 山内朋子,筒井真優美(2011).ケアリングの研究動 向.看護研究,44(2),129-148. 吉川千紗(2015).ターミナル期の患者と妻が最後 まで悔いなく過ごせるための寄り添いを重視し た援助 -11のケアリング行動を用いて-. 和:やわらぎ,1,152-156.