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23.進行肝細胞癌に対する5FU/高濃度アイエーコール短期肝動注化学療法の有用性(第28回群馬消化器病研究会<F>)

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Academic year: 2021

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ムスの投与量を 2.0mg/dayより 1.0mg/dayに減量後約 5 年が経過しその間拒絶反応も見られなかったことより, 患者本人の強い希望もあり平成 19 年 4月より免疫抑制 療法からの離脱を図ることとした. 【臨床経過】 平成 19 年 4月 26日よりタクロリムスの投与量を 1.0mg/day より 0.8mg/dayに減量後, 肝機能検査の結果を確認しつ つ 4週 間 毎 に 0.2mg/dayず つ 漸 減 し, 6月 27日 よ り 0.4mg/dayに減量した. 7月 14日に肝胆道系酵素の軽度 上昇を認めたためタクロリムスの投与量を一旦 0.6mg/ dayに増量したが, 肝移植後の 胆管狭窄のため 胆管 に留置されていたステントの閉塞による肝機能障害と判 明しタクロリムスを再度 0.4mg/dayに減量, 群馬県立が んセンター消化器内科にて胆管ステントの 換が施行さ れ肝機能は改善した. その後 9 月 18日にタクロリムス を 0.2mg/dayに減量したがその後も胆管ステントの閉 塞があり群馬県立がんセンターに入院したためタクロリ ムスの減量を一時中止し臨床症状が落ち着くのを待ち, 平成 20年 3月 31日になりタクロリムスの減量を再開し 投与量を 0.1mg/dayに減量, 同年 6月 15日でタクロリ ムスの投与を中止した. その後約 1年半経過した現在も 明らかな拒絶反応は見られず, また HBs抗体価を維持す るために投与する HBワクチンの投与間隔もそれまでの 3∼ 4ヶ月に 1回から年 1回程度で済むようになった. 【結 語】 肝移植後の拒絶反応は最も注意すべき有害事 象であり免疫抑制療法は必要不可欠ではあるものの, 移 植後ある程度の期間が経過し免疫抑制剤の投与量が順調 に漸減できた症例では, 慎重に経過を見ながら免疫抑制 療法からの離脱を検討しても良いものと思われる.

22.予防的 balloon-occlude retrograde transvenous obliteration (B-RTO) 後の胃潰瘍の検討 新井 弘隆,五十嵐隆通,田中 秀典 上野 敬 ,榎田 泰明,濱野 郁美 大塚 修,橋爪 真之,新井 理記 森 一世,佐川 俊彦,清水 尚 豊田 満夫,荒川 和久,田中 俊行 富澤 直樹,安東 立正,高山 尚 小川 哲 ,阿部 毅彦(前橋赤十字病院 消化器病センター 外科) 【はじめに】 バルーン下逆行性経静脈的塞栓術 (BRTO) は孤立性胃静脈瘤の有効な治療とされている. 治療後に おける様々な合併症が報告されているが, 胃潰瘍の報告 は症例報告が散見される程度である. 【目 的】 予防 的 BRTO後に合併した胃潰瘍について検討したので報 告する. 【対 象】 当院にて BRTOを施行した胃静脈 瘤症例 134例中, 予防的に治療した 71例を対象とした. 緊急例や待機例等の出血例は, 胃粘膜に変化をきたす可 能性のある内視鏡的処置を行なうため除外した. 【方 法】 BRTO後に胃潰瘍を形成した群 (潰瘍群)とそれ以 外の群 (非潰瘍群) で比較検討した. また, Portal hyper-tensive gastropathy(PHG) を伴った症例や 化剤の 用 量との関係も検討した. 【結 果】 BRTO後に胃潰瘍 を形成した症例は,71例中 7例 (9.9%)であった.潰瘍群 vs非潰瘍群の背景因子は以下のとおり. 男女比は 6:1 vs 32:32で, 潰瘍群で男性が多かった. 年齢は 51∼78歳 (平 62±11歳)vs 34∼84歳 (平 64±11歳).門脈圧亢 進の原疾患は全例肝 変で, 成因は (アルコール 2例, C 型 4例,その他 1例) vs (アルコール 6例,B型 4例,C 型 47例,その他 7例)であり,Child 類は (A 4例,B 2例, C 1例) vs (A 45例, B 19 例, C 0例) であった. 胃静脈 瘤の存在部位は潰瘍群は全例 Lg-fで, 非潰瘍群は Lg-f 51例,Lg-cf 13例であった,形態は (F2・6例,F3・1例) vs (F1・6例, F2・46例,F3・12例) であった. 用した

化剤 (5% Ethanolamine oleate with imopamidol; EOI) は, 潰瘍群 33±13ml, 非潰瘍群 34±13mlで差はな かった. BRTO 後 に PHG を き た し た 症 例 は 11例 (15.5%) であった. 化剤は PHG (+) 群 44±12ml, PHG (−) 群 32±13mlで統計学的に有意な差をみとめ た (P<0.01). 胃潰瘍と PHG の重複症例は 1例のみで あった. 【 察】 今回の検討では, BRTO後の胃潰瘍 形成に寄与する因子は解明できなかった. 胃潰瘍と PHG の重複した症例が少なく, PHG の有無は 用した 化剤の量に有意差をみとめる一方, 胃潰瘍の有無は無 関係であったことから, BRTO後の胃潰瘍と PHG の成 因 は 別 の 機 序 に よ る も の と え ら れ た. 【結 論】 BRTO後の胃潰瘍形成は予測不能なため, 治療後には内 視鏡検査による胃粘膜障害の観察が必要である. 多量の 化剤を 用した場合は, PHG の出現に注意が必要で ある. 23.進行肝細胞癌に対する 5FU/高濃度アイエーコール 短期肝動注化学療法の有用性 矢田 豊,神田 大輔,木村 有宏 高橋 和宏,家崎 桂吾,吉永 輝夫 (群馬県共済会前橋病院 消化器内科) 久保田 潤 (同 放射線科) 【目 的】 進行肝細胞癌 (HCC) に対する肝動注化学療 法として Low dose 5FU+CDDP (FP) 療法が普及して いるが, 動注による拘束時間や長期入院による進行癌患 者の QOL 低下などに問題がある. 我々は短い動注時間 と短期入院で施工可能な PF 療法レジメン (5FU/高濃度 アイエーコール短期肝動注療法 : 3 daysFPL 療法) を作 成し, 進行 HCC に対する 3 daysFPL 療法の有効性を検 討した. 【方 法】 2007年 10月より 2009 年 10月まで 284 第 28回群馬消化器病研究会

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当院で 3 daysFPL 療法を施工した 17例. 男性 : 女性= 10:7例. 平 年齢 71±4歳. 背景肝は HBV: NBNC : NASH=2:13:1:1例. Child-Pugh A :B:C=10:7:0 例.全例にリザーバーを留置し,3 daysFPL 療法を施工し た. 3 daysFPL 療法は 3日連日の短期 間 5FU 投 与 に, COPD の高濃度かつ腫瘍組織内停留・徐放効果を期待し て, 微 末製剤アイエーコール/リピオドール懸濁液を 投与した. 5FU は 500mg/m を Day 1-3, アイエーコール は 50mg/リピオドール 5ml/bodyを Day 2にワンショッ ト投与し,1クールとした.3 daysFPL 療法 1クール入院. 期間の中央値は 10日間. 治療効果は動注療法施工 1ヶ月 の CT 検査にて判定した. 【成 績】 3 daysFPL 療法 の抗腫瘍効果は CR :PR :SD :PD=3:3:3:8例で奏功 率 35.5%, 病勢コントロール率【CR+PR+SD=3:3:3 例】52.9%で, 短期入院と軽度な副作用から有効であっ た. 有害事象は Grade1-2の発熱, 食欲不振, 悪心, 嘔吐, Grade 4の血小板減少を認めたが, いずれも軽快し腎障 害は認めなかった. 【結 論】 3 daysFPL 療法は短期 間での入院加療と副作用も軽度なことより,QOL 向上が 認められ有効と えられた. 今後, さらに症例と観察期 間を蓄積し, 投与量・投与期間を含めた詳細な解析を加 えることで, 本療法が生存期間の 長に寄与するか検討 したい. 24.先天性角化異常症(Cole-Engman症候群)に合併し た肝原発類上皮性血管内皮腫の一例 飯塚 圭介,堀口 昇男,笠原 礼光 小柏 剛,古賀 康彦,渋沢 信之 市川 武,佐藤 賢,柿崎 暁 森 昌朋 (群馬大医・附属病院・肝臓・代謝内科) 【症 例】 23歳の男性 【主 訴】 肝多発腫瘤精査 【現病歴】 17歳のときに, 手足の爪の変形を主訴に近医 皮膚科を受診し先天性角化異常症と診断された. 20歳よ り, 肝機能障害, 肝脾腫にて近医内科を通院中. 2009 年 9 月に腹部エコーおよび腹部 CT にて肝内多発腫瘤を認め 精査加療目的に当院紹介入院となる. 【経 過】 肝ダ イナミック CT にて内部不 一,動脈相で濃染,門脈相で も濃染される多発腫瘤 (肝 S8に最大径 95mm)を認めた. 腹部 MRI にて T1で不 一な低信号, T2強調で高信号 と低信号が混在, また FDG-PET で FDG の異常集積 (SUV7.8)を認めた.GIF,CF では転移をきたすような疾 患を認めず, 確定診断のため肝生検を施行. 紡錘系∼楕 円形核を有する紡錘形細胞が増成し, 一部で間質に硝子 化があり, CD31, CD34, Factor 8が陽性なことより肝原 発類上皮性血管内皮腫と診断した. 【 察】 先天性 角化異常症は (1)皮膚の網状色素沈着,(2)手足指の爪甲 変形, (3) 舌の白斑変化を 3徴とする疾患で, 皮膚腫瘍や 血液系の腫瘍を合併しやすいことが報告されている. し かし, 肝腫瘍の合併はきわめて稀であり, 文献的 察を 含めて報告する.

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25.小形アメーバが原因と思われる急性胆囊炎の一例 上野 敬 ,五十嵐隆通,田中 秀典 榎田 泰明,濱野 郁美,大塚 修 橋爪 真之,新井 理記,森 一世 佐川 俊彦,清水 尚,豊田 満夫 荒川 和久,新井 弘隆,田中 俊行 富澤 直樹,安東 立正,高山 尚 小川 哲 ,阿部 毅彦(前橋赤十字病院 消化器病センター 外科) 【症 例】 67歳男性. 【主 訴】 腹痛. 【現病歴】2009 年 10月 10日, 夕食摂取後に上腹部痛, 嘔吐が出現. 近医 受診し内服薬処方 (詳細不明)された.症状は一時軽快し たが, 10月 19 日, 症状再燃したため同院再受診. その際 の血液検査, 腹部 CT などから急性胆囊炎が疑われ, 10 月 21日当院紹介受診し入院となった. 【既往歴】 糖尿 病, 糖尿病性腎症, 高血圧で近医内服通院中. 【入院後経 過】 血液検査にて WBC 22400/μl,CRP 28.6mg/dlと著 明な炎症反応を認め, 腹部超音波や腹部 CT にて胆囊の 腫大・壁肥厚, 周囲脂肪織濃度の上昇などの所見を認め 急性胆囊炎と診断した. 細菌性胆囊炎を疑いドリペネム 水和物 (DRPM)0.5g/日による抗生剤加療を開始した.10 月 22日, 経皮経肝胆囊穿刺吸引法 (PTGBA) を施行し, 茶色膿性胆汁が得られ, 検鏡にて胆汁内に遊走する小形 アメーバを認めた. 胆囊炎の原因と え, 同日よりメト ロニダゾール (MNZ)1 g/日の内服を追加した.症状・L/ D 共に速やかに改善したため,10月 27日で DRPM を終 了 し 10月 29 日 に 退 院 と なった. 【 察】 小 形 ア メーバは世界中に 布し, 囊子が経口感染する原虫であ る.大腸粘膜上で 裂・増殖するが,赤痢アメーバ等と異 なり一般的には組織侵入性はなく病原性もないとされて いる. 本症例では, PTGBA により得られた膿性胆汁内 に, 通常は胆囊内に存在しない小形アメーバが検出され, 胆囊炎の原因として えられた. 医学中央雑誌の検索で も小形アメーバ自体の報告は限られており, 大半が疫学 調査によるものであり有症状例は海外旅行後の下痢症 6 例のみであった. 小形アメーバが胆囊炎の原因と えら れた本症例は稀な症例と思われ報告した. 285

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