• 検索結果がありません。

演習室を用いた並列計算機環境の構築とその性能評価

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "演習室を用いた並列計算機環境の構築とその性能評価"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)情報処理学会第68回全国大会. 1A-3. 演習室を用いた並列計算機環境とその性能評価 Performance test of clustering system in seminar room 山中 善仁† 戸塚 英臣‡ 栗野 俊一‡ Yoshihito Yamanaka Hideomi Totsuka Shunichi Kurino 藤井 利江子‡ 鈴木 潔光§ Rieko Fujii Kiyomitsu Suzuki 1.はじめに 近年PCの性能向上に伴い学内に設置された 教育用のPCを用いた並列計算環境を構築する 試みが幾つか報告されている。しかし、構築 事例は報告されているが、それらの性能評価 ならびに運用モデル等はほとんど報告されて おらず、実運用を行う上での問題点が明確に されていないのが現状である。そこで、本校 理工学部の駿河台校舎にある計算機演習室で 実運用を想定した並列計算環境の構築とその 性能評価を行った。 2. 目的 上記でも述べたように演習室を並列計算機 として利用するという試みは多数の事例があ るのだが、そのほとんどは演習室を並列計算 機として利用することを想定した設計になっ ている。しかし、本校のように並列計算機と して使用することを目的としていない大学の 演習室をすぐに並列計算機として使用するの は困難である。そこで、既存の演習室を簡便 に並列計算機として使用できるようなシステ ムを設計しそのシステムが実運用に耐え得る かどうか検証する必要がある。 3. システム構成 並列計算機として使用する場合Linuxを採用 するのが一般的だが、試験に利用した演習室 は表1に示すようにWindows環境なので並列計 算環境として使用するには非常に不向きであ る。また、演習室の安定稼動を重視した場合、 既存のシステムに対して変更を加えるという の は で き る だ け 避 け た い 。 そ こ で 、 NFS (Network File System)を利用し演習室のPC をディスクレスで稼動するようなシステムを 採用することによって演習室の環境に一切手. を加えずに並列計算機として使用できるよう にした。表2にクラスタ環境の概要を示す。 表1 既存の演習室環境(全162台) Pentinum4 CPU ( 3.0Ghz) メモリ 1G Network (基幹-スイッ 1Gbps チ) Network (スイッチ-各 100Mbps PC) OS Windows ディスク 有 表2 クラスタ環境 Linux OS (FedoraCore3) ディスク 無 NFSサーバ2台に対してクライアント台数162台 という構成で、すべてのPCは2台のNFSサーバ によって管理されている。起動、停止、ジョ ブの実行等の操作はすべてヘッドノードから 行うようになっている。また、並列化ライブ ラ リ (Message Passing Interface) と し て MPICHとLAM/MPIをインストールし双方のライ ブラリの速度比較が可能な構成になっている。 さ ら に ラ イ ブ ラ リ だ け で な く RSH(Remote SHell)とSSH(Secure SHell)の二つの通信方法 の違いによる処理速度の差を測定可能である。. 日本大学大学院理工学研究科 Computer Science, Graduate School of Science and Technology Nihon University ‡ 日本大学理工学部情報教育研究センター Research Institute of Communication Network Collage of Science and Technology Nihon University § 日本大学理工学部物理学科 Department of Physics Collage of Science and Technology Nihon University †. 1-5.

(2) 情報処理学会第68回全国大会. 1-6. 動しようとすると起動時に遅延が発生しサー バが「NFS Sokect Error」を出力した。一斉 起動後であれば1台で80台前後のクライアント でも問題なく動作していたが、それ以上にな ると計算結果の出力の際にNFSサーバが上記と 同様のエラーを出力した。 負荷実験については8時間程継続的に負荷を かけ続けたがシステムがダウンすることもな く一定のパフォーマンスを維持することがで きた。 6. まとめ 姫野ベンチと実アプリケーションの他にナ スパラレルというベンチマークソフトも実験 したのだが、その結果から今回のシステムは 通信が発生するとほとんど性能がでないこと がわかっている。 起動、終了実験や負荷試験を見る限りでは NFSサーバへのI/Oがボトルネックになる危険 性を持っているのでNFSサーバのチューニング や他のファイルシステムも検討すべきである。 この実験から演習室を並列計算機として利用 でき、適切なアプリケーションを選択すれば 十分な性能が見込めるということが実証でき た 8.参考文献 http://download.intel.com/jp/business/japan /pdf/Hirodai.pdf. GFlops. 姫野ベンチによる試験結果 80 70 60 50 40 30 20 10 0 0. 32. 64. 96. 128. 160. 192. CPU数. 図 1-1 姫野ベンチのよる試験結果 電子状態計算アプリケーション 性能比較結果 1000. 処理時間[S]. 4. 評価方法 構築したシステムの評価方法としてフリー ソフトウェアによるベンチマーク試験、並び に実アプリケーションによる速度試験を実施 した。 ベンチマーク試験のアプリケーションとし ては姫野ベンチを採用した。姫野ベンチとは、 ポアッソン方程式解法をヤコビの反復法で解 く場合に主要なループの処理速度を計るもの で、実行速度の単位としてFLOPSを採用してお りこの値を比較の対象とした。また、MPICHと LAM/MPIの速度比較については同数のクライア ント台数での最高性能値を比較した。具体的 に は MPICH+RSH 、 MPICH+SSH 、 LAM/MPI+RSH 、 LAM/MPI+SSH の4パターンをすべて測定しそれ ぞれの速度を比較している。 実アプリケーションは密度関数理論を用い てあるエネルギーでの電子の散乱状態を自己 無撞着に計算するものであり、日立製 SR8000/SR11000 、 HP Alpha System 、 富 士 通 VPP5000等での実行実績があったため採用した。 この実アプリケーションでは計算速度を性能 の評価のポイントとしてマシン台数と速度状 況の変化から性能を評価した。 また、運用試験も考慮に入れる必要がある と考え、クライアントPC全台の起動・終了、 一定時間PCに負荷を与え続けシステムが安定 的に稼動するか確認するための負荷テストな ど性能評価と平行して行うことができる試験 を設け実施した。 5-1. 姫野ベンチ 結果、考察 姫野ベンチによる性能試験の結果はマシン 台数に応じてFLOPSがリニアに向上している。 (図1-1参照)この結果から台数を増加する ことによってより高いパフォーマンスを出せ る可能性があると考えられる。 5-2.実アプリケーション 結果、考察 電子状態計算を用いたアプリケーションの 結果もマシン台数に応じて計算時間が減少し ていくという曲線を描いている。(図1-2参 照)このアプリケーションは計算過程におい て通信がまったく発生していないので、図1-2 のような結果になっていると考えられる。通 信が発生するアプリケーションにおいては性 能が発揮できない可能性がある。 5-3.その他、負荷試験等 結果、考察 起動・終了実験においてはNFSサーバ1台で は50台前後のクライアントPCの一斉起動、終 了が限界であるということがわかった。 実際に1台のNFSサーバで100台程のPCを一斉起. 800 600 400 200 0 0. 32. 64. 96. 128. 160. CPU数. 図 1-2 電子状態計算での速度比. 192.

(3)

参照

関連したドキュメント

機器表に以下の追加必要事項を記載している。 ・性能値(機器効率) ・試験方法等に関する規格 ・型番 ・製造者名

添付資料4 地震による繰り返し荷重を考慮した燃料被覆管疲労評価(閉じ込め機能の維持)に

試験音再生用音源(スピーカー)は、可搬型(重量 20kg 程度)かつ再生能力等の条件

問2-2 貸出⼯具の充実度 問3 作業場所の安全性について 問4 救急医療室(ER)の

この点について結果︵法益︶標準説は一致した見解を示している︒

検討対象は、 RCCV とする。比較する応答結果については、応力に与える影響を概略的 に評価するために適していると考えられる変位とする。

使用済燃料プールからのスカイシャイン線による実効線量評価 使用済燃料プールの使用済燃料の全放射能強度を考慮し,使用

実効性 評価 方法. ○全社員を対象としたアンケート において,下記設問に関する回答