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中学校における時系列的な学習記録に基づく計測・制御教育に関する研究

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Academic year: 2021

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中学校における時系列的な学習記録に基づく計測・制御教育に関する研究 教科・領域教育専攻 生活・健康系コース(技術・工業・情報) 藤野 渓佑 1 .はじめに 中学校技術・家庭科(技術分野)の学習指導要 領では,計測・制御に関する内容が規定されて いる。本研究の目的は,実習を含む集合型計 測・制御教育において各生徒の学習成果の状態 を時系列的に記録し,個に応じた指導を可能に する教育方法の構築である。本稿では,計測・ 制御教育において学習状態を時系列的に記録で きるように開発した車輪移動型ロボット教材の ハードウエアとソフトウェアの構成を述べると ともに,授業実践を想定した学習状態の記録実 験結果について示す。 2 .車輪移動型ロボットを用いたシステム プログラムによる計測・制御教育では,単純 な機構で計測・制御状態が視覚的に把握しやす い車輪移動型ロボットが多用されている。本教 材は,学習者がPC 上で作成したプログラムに 従って周囲の状態を計測しつつ車輪を使って移 動する。ここでは,時系列的な学習状態として, 各車輪の積算回転数等を記録できるようにする ため,ロータリエンコーダを備え積算処理を行 う回路をもつ。 さらに,記録した学習状態を集 約するための学習過程・成果集約(LP)サーバに 無線通信する機能を含むIll。 3 .システムの実施例 前節で述べた点を考慮して選定した教材は, PC1 USB 指導教員 伊藤 陽介 学習過程・成果集約(LP)サーバ /無線通信 車輪型移動ロボットR1 安定化 電源 ー ー 」 スイッチ センサ モジューノレ 無線LAN モジューノレ

HLCD

トI2C 通信

PCW し . . ・

Z無線通信

車輪型移動ロボットRm 図1 車輪移動型ロボットを用いた学習状態の記 録システム構成 ヴイストン社製ビュートローバーARM である。 これに無線LAN モジュール, メモリ(80K バ イト), フラッシュメモリ(4M バイト)及びplc マイコンを中心とするセンサモジュールを搭載 する。図1にm 台のPC と車輪型移動ロボット 教材を教室に配置しLP サーバと無線通信する システム構成例を示す。また,制作したロボッ ト教材を図2 に示す。 4 .時系列的な学習状態の記録方法 無線通信を用いて学習状態を逐次LP サーバ ヘアップロードする方法は,通信の遅延等によ りリアルタイム性は期待できない。そのため, ESP8266 に内蔵されているフラッシュメモリ - 301 -

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ト面 '1 書1 血 ‘ '’り彦kJ ・多 正面 響 ~、 側面 る。これと2 つの透過型光センサを用いてA 相, B 相の信号を得る。センサモジュールでは,両 信号を 16i 秒毎に 3 回読み取り, ノイズ除去 のための多数決演算を行う。また,正逆転を考 慮した回転数を積算し,PWM 制御されたモー タの両極からローパスフィルタを介して得られ た2 つの信号をAD 変換した制御量も得ること ができる。 授業実践を想定し,約 30 秒間でロの字型に 本教材が移動する実験を行った結果,正確に lOOms 毎に 32 バイトの学習状態データをフ ラッシュメモリに記録でき,オドメトリによっ て平面座標に変換できた。

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影 ン 図2 製作した車輪移動型ロボット教材 を利用する。授業開始から終了まで, フラッ シュメモリにセンサモジュールから提供された データを記録し,授業終了後に記録した学習状 態を個々の教材からLP サーバに送信する。 しかし, ESP8266 のフラッシュメモリの書 き込み可能回数や時間等の詳細な仕様は未公開 であるため,実験によって本システムで求めら れるリアルタイム性を満足できるかどうかにつ いて検証する必要がある。検証プログラムを作 成して実験した結果,256 バイトのデータを同 ーアドレス上に10 万回書き込みすることに成 功し,一般的な授業利用において十分な書き込 み性能を有していることがわかった。この書き 込みに要する平均時間は 154ms であり,最長 316ms, 最短146ms であった。 メモリ上に書 き込み用のバッファを確保することで, 200ms 毎にフラッシュメモリに記録できる。 単位あたりの学習状態の情報量を 32 バイト とすると, 50 分間の授業に必要な記憶容量は, 0.4 SM バイトであり,ESP8266 を利用可能で あることが示された。 ロータリエンコーダの歯車の歯数は6 枚であ り,各モータの回転軸に直接取り付けられてい 5 ,まとめ 本研究ではロボットの制御回路に無線LAN モジュール,センサモジュール,安定化電源な どを追加し,集合型計測・制御教育において学 習状態を時系列的に記録できるように開発した 車輪移動型ロボット教材を構成するハードウエ アとソフトウェアについて示した。また,授業 実践を想定した学習状態の記録方法について検 討し,採用した無線LAN モジュールに備えら れているフラッシュメモリに学習状態データを 記録できることを明らかにした。 今後は,無線LAN モジュールのプログラム の完成度を高めるとともに,より実践的な実証 実験を実施する必要がある。 参考文献 [1]藤野渓佑,伊藤陽介,岩山敦史:車輪移動 型ロボットを用いた計測・制御教育における時 系列的な学習状態の記録方法, 日本産業技術会 第34 回四国支部大会講演要旨集, p.2 (2018) 一302 一

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