プレゼンテーション支援システムのための脈拍センサ活用に関する検討
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(2) た.スライド単位については,スライドごとの平均脈拍数 と脈拍幅について相関係数を求めた. その結果,時間単位の比較において,発表者 C と聴衆 D に時差 0 秒,4 秒,16 秒において,それぞれ弱い負の相関 -0.30(p<0.01),-0.31(p<0.01),-0.30(p<0.01)がみられた. (a) 発表者 A の場合. スライド単位の比較について,発表者 A と聴衆 D に,やや 負の相関-0.45(p<0.05)がみられた.一方,脈拍幅について は,発表者 A と聴衆 D は高い相関 0.82(p<0.01),発表者 C と聴衆 D はやや正の相関 0.43(p<0.05)が見られた. 表 2 脈拍についての発表者と聴衆の相関関係 AとD. BとD. CとD. .01. -.17**. -.30**. 発表者との時差+4s . .06. -.26. **. -.31**. 発表者との時差+16s . .11. -.12*. -.30**. 発表者との時差+32s . .07. -.06. -.22**. 脈拍数の相関係数 . -.45* . -.31. -.29. 脈拍幅の相関係数 . .82** . .12. .43*. 実験参加者 . (b) 発表者 B の場合. 時間単位 発表者との時差 0 . スライド単位 . (c) 発表者 C の場合 図 5 発表者と聴衆のスライド単位の脈拍数. **. p<.01, *p<.05. 4. 考 察 発表者と聴衆 D との脈拍数の差をみると,発表者 A は発 . 表者 B,C と比較して,その差が小さい.アンケートをみる. (a) 発表者 A の場合. と,発表者 B,C は聴衆 D がプレゼンテーションに影響した と答えている.録画ビデオをみると,発表者 A は平然とし ていたに対して,発表者 B,C は緊張していた様子が観察さ れた.ネガティブな感情(恐れ)が心拍に影響することは知 られており,緊張感が脈拍の違いに影響した可能性がある. 脈拍との相関については,時間単位にみる場合とスライ ド単位でみる場合と異なる結果となった.今後,時間ウィ ンドウを用いた相関[1]や他のセンサデータ(音声,身体デ. (b) 発表者 B の場合. ータ)と組み合わせることを検討していきたい.. 5. お わ り に プレゼンテーション支援システムにおいて発表者の生体 情報として脈拍センサの活用を検討した.その結果, 発表 者と聴衆との脈拍数と脈拍幅において相関がみられる場合 とみられない場合とを観測した. 今後は,実験データを増やすこと,および,時間ウィン ドウを用いた相関,他センサデータを使用する予定である. 謝 辞 本研究の一部は,日本学術振興会科研費基盤研究(C). (c) 発表者 C の場合. (24500143)の助成を受けている.. 参考文献. 図 6 発表者と聴衆のスライド単位の脈拍幅. 1) 細田,中山,小林,岩城:生体情報に基づく会議状態推定:心 拍変動共鳴現象と会議参加者による主観評価値の比較,情報科学 技術フォーラム一般講演論文集 3(4),pp.105-106(2004). 2) 趙, 由井薗, 宗森:ノンバーバル表現に注目したプレゼンテー ション支援システムの開発, 情処研報 GN-94(6), pp.1-6(2015). . そこで発表者と聴衆 D の脈拍に関する相関を求めた結果 を表 2 に示す.時間単位の相関係数においては,発表者か ら聴衆への影響には時差があると考え,発表者から時間が t 秒遅れた時間(t=4,16,32)の聴衆 D との相関係数も求め. 2.
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