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「ラツテ」子宮上皮の細胞学的研究 : 其三 哺乳の産褥期子宮に及ぼす影響に就て

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.ラツテL子宮上皮の細胞學的研究

19 目

其三

第一章 緒   碧口 第二章 材料及び研究方法 第三章 自家所見  第一節 非浦乳時所見          第剛章 緒

哺乳の産褥期子宮に及ぼす影響に就て

      大阪帝國大學讐學部解剖學教室︵指導高木教授︶        小 川 ミ ャ 次       第二節 浦乳時所見        第四章 結   論       附圖設明       主要丈麻      言 コ  乳腺の磯育並に分泌に面し生殖器が密接なる關係を有するは已に周知の事實なり。誓文獄を徴するに男昌。一℃貯9︵、トっQo︶は 種々なる占守の結果,乳腺の嚢育に必要なる﹁ホルモン﹂は子宮中に形成せらる玉ものなりと説き更に大石貞夫氏︵、トっ◎。︶は 子宮回暦中に又、古家一成氏︵、卜。G。︶は子宮粘膜中に乳汁分泌を促進する物質を含有する事を報告せり。其の後レ・毒・切碧臼 (、 p。 黶jは月経時朋に於ける婦人の乳汁中には植物性細胞に影響を與ふる物質の含まる玉を獲号し翌年︵、q。﹄っ︶薫・津oq己は 分娩後釜潮するや乳汁量の減少と同時に攣性を齢し其の結果哺乳見は急性浩化不良症を起せるを報ぜり。rともあれ子宮組織 学に乳腺に作用する物質の含まる製は實験的には明確にして之によって子宮に於ける攣化は直に乳腺に影響を及ぼす事の甚    小川11﹁ラッチ﹂子宮上皮の細一胞學猷田研究       .第六巷   二七一

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20    小川11﹁ラツテレ子宮上皮の細胞學的研究      第六巻 ご七二 大なるを知るべし。  蘇って塵褥中に於ける子宮の状況を遣るに自然的に復奮するは論なしと錐も時には長期間を要し或は獲麟不全症を起す 事,臨床上屡々経験する所なり。然らば子宮が完全に復領するに要する期問は如何と云ふにω需夢野国■︵6唖︶の業績に由 れば噛薗類にては二十三日、肉食動物に於ては三ケ月なりと殊に氏は組織學的に子宮を検し以て復奮時期を定めたり。帥犬 にては子宮上皮細胞に脂肪球の清失せるを認め之を以て復奮の限度とし凡そ十二一十四週後とせり。我が教室に在りし加藤 氏︵、bっ⑪︶も亦試碧。。に就き略字標なる成績を得たり。之を要するに子宮は分娩後一定期間を経て常態に復露するは極めて 明瞭なる事實なるも之等期間の長短に重大なる役割を演ずるは實に乳腺との關係なり、蓋し乳腺と子宮とは畳音の關係を有 するは上に述べし庭により明なるが更に分娩後哺乳をなすと否とによりて來潮ひいては叉妊娠の時期に著しき差異の生する は已に萬人の認むる所なり。殊に円ぴ。旨︵、二︶は哺乳を績くるに於ては子宮に所謂冒9露節識8毘需。で三〇の招修するを報じ 以て之を誰明せむ・。  斯の如く哺乳の子宮復奮に及ぼす影響の甚大なるは何人も疑を容れざる慮なるもこば概ね實験的の結果にして哺乳すると 否とが子宮復雲叢輻に如何なる組織學的の差異を與ふるやについては先人の業績に未だ接せす、之余の本研究を企圖せる所 以なり。而して之が徹底を期せんとし哺乳及び之が劉照たる非哺乳の二尊の動物を用意し各々につきて先づ子宮壁の各暦に 亘り組織學的に検索し、然る後その表面を謂ふ上皮細胞内部の精緻なる構造に迄研究の歩を進め以て細胞機能の盛嚢を測知 せり。幸にして余は閃舞ゆ子宮の細胞學的研究に從慨する事多年、從って之より得たる知見を活用せしため本研究も亦男轟。 について途畏し以下忍ぶるが如き結果を得たるを以てこ玉に公表し諸賢の批判を仰がんとす。︵本論丈の要旨は第二淫女讐學 會総會に於て報告せり︶。

第二章 材料及び耕究方法

材料としては妊娠末期に近き健康閃葺①を多数集め手元にて同一霧雲の下に飼育せり。而して分娩するや直ちに材料を探

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21 撰し之によりて得たる所見を基礎とせり。淺りの全動物は之を二群に分ち一は分娩上越に乳仔を分離し他は乳仔と同棲せし めて哺乳を懸けたり。各群共分娩後二日、五日.十日.十五日、二十日、二十五日、一ヶ月を経て子宮を取り出し規定の方 法によって顯微鏡標本を作製し哺乳、非哺乳の子宮に及ぼす影響を時間的に観察せり。此の際参考として正常時下に妊娠時 虞見は從來の標本を使用せり。  固定並に染色方法は総べて第一編に用びしと同一なるを以て省略せん︵解割墨雑誌第七巻第十一嚢虫照︶

第軸昌章自家所見

 上記載の如く本研究の目的とする所は哺乳非哺乳の比較研究なれども之が記述に入るに先だち総べての根底をなす分娩直 後の所見について述べん噛ハ国σq・Hどどトっ︶  この時子宮は甚だ大にして紅色を帯ぶ。今横断面を観るに内腔甚だ欝欝にして粘膜は虞たに限局性肥厚を現はし恰も絨毛 歌を呈するあり或は鐵襲を形成する差響だ種々にして之が黒め粘膜表面は響き算入叉は突出を現はし凹凸甚だ不正なり。次 に固有暦細胞は極めて僅少にして、疎に排列せる部分に在りては恰も室隙中に浮游せるが如き歌を呈す。而して旗興せる大 小多激の血管散在し血流の旺盛なるを有力に物語る。其の他少数の子宮腺あり。之に反し密に並列せる場所に在りては上皮 細胞と筋暦は殆ど接せんとするが如し。  之等粘膜表面を被ふ上皮細胞は隣接細胞間並に粘膜暦との境界著明ならすと難も圓柱歌なる事は疑なし、但し其の高低は 種々なるは論を挨たす。何れの場合と難も其の表面帥ち先端には多くの額毛を有す。之を便宜上大別して明暗の二種に分ち て述べん。明調細胞 細胞は高低種々あれど一般に早書き圓柱状を呈するもの多く先端輕度に膨隆を示せり。核は楕轡形にし て胞髄の略中央に占居し核小繋濃染す。次に胞意中のコ・は主に極めて短き桿歌を呈し稀に顯粒歌なり。之等は不規則に散 在す。而して之に伍して輪廓明瞭なる小室胞を多敏認む。後者は殊に核の霊園に集合する傾向あり︵翌σqμ︶・基底部にはコ 性顯粒と略同大の黄色顯粒を極めて稀に認め得べし曙調細胞は一般に前者に比し狭長なる誤載を有し彫上方響誤れる傾向あ    小川巨﹁ラッチ﹂子宮上皮の細胞學的研究       第六巻 二七三

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22   小川口﹁ラッチ﹂子宮L皮の細晦幽學的研究      第六巻   二七四 りて末廣の如し。而して概ね明調細胞の間に介在す。核は梢小型にして長楕圓形を呈し寧ろ胞禮の上方に位す、﹁クロマチ ン﹂少く從って明塑性にして濃染せる核小禮を慰す。胞艦申殊に基底部に在りては団ドは糸状桿状顯粒状等其の形状種々に して且多数存在し之に加ふるに多くの小避難を以てし爾者入り馨れ全く複雑なる構造を示せり。之に反し核上方にてはコ・ は專ら顯粒状を呈し多難群集し以て黒色帯歌を形成せり。この状況は国σq・鱒に示せるが如く遊離面に近く耀き部分に限局 せるあり。或は核上方碧き部分にまたがれるありて一異観を呈せり。之等は総べて妊娠時特有なる所見にして從って該細胞 は妊娠時徴候の省未だ去らざるの誰左なり。  子宮腺σ極めて少激にして固有暦の而も淺部に存し小なる丸き腺腔を有す。腺細胞は圓柱欣を呈し細胞闇境界著明ならす。 その先端に長き野毛を有す。核は隠隠にして大小あり概ね胞燈の下方に位す。胞膿は暗調を呈し其の中に存するコ・は多数 にして且形状も亦種々にして糸沖融歌穎果歌のもの散在せり。稀に少敏の室胞を認む。  筋曳,等時は甚だ厚暦をなす。個々の筋細胞は大なる紡錘形を呈し細胞膜殊に著明なり。而して筋細胞の或ものは深く粘 膜暦中に嵌入せるを認む。核は長楕暗中にして略中央に位し明視性にして其の中に濃染せる大なる核小艦一一二個を藏す。 原形質は概ね曙調を呈す心此際瓦・は核の周園に近く存するものは桿欣禮にして之より表面に移行すれば長き糸状を呈す。 後者は略々長軸に一致して走行し緩かなる波欣を呈せるを認む。  国鴛ヨ営染色標本を観るに内外爾筋暦共甚だ多量にQぐ犀。σq魯を含有す       第一節非哺乳.時所見  分娩後 二日︵・司︻σQ.一ト。粕Q◎︶  前記分娩直後に比すれば子宮著しく縮小すれども尚未だ相當の大さを有す。次に之が横断面を観るに子宮膣は前者に比し 非常に狭隆となり且得なる凹凸を示さす、然れども之が周壁をなす粘膜暦は碕多少の肥厚を示し表面に向って小なる緻襲を 形成し從って子宮膣は.翌翌乍ら波欣を呈せり。粘膜暦中に存する血管は大なるもの欝欝せるのみならす最早彊馳せるものを 観す。從って血流の著しく蓑へたるを知る。之に反し子宮腺は明に増撒を示す。次に固有暦細胞は梢密に配列す。此の際筋

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23 暦に近く黄色々素粟粒を包含せる細胞を認む。後者は其の形歌不定にして長楕墨形或は多角形稀に不整形を呈せるものあり。 之等黄色顯粒の現はる、や多くは甚だ多量にして之が勉め胞艦を充満し核は殆ど偏在せるものすらあり。粘膜表面を掩ふ上 皮細胞は国αq・Q。に示せるが如く高取柱状にしてその黒豆犀巴$窪山。は概ね平坦にして子宮腔に向ぴ膨隆を現さす。但しそ の遊離縁には不揃なる顛毛を有す。核は楕圓形にして黒黒の申央乃至基底部に近く位す。核小禮亦濃染せり。胞謄中の 弓一● は短桿状なれども少数の糸状形を混ず其の配列に一定の規則なきが如し。只遊離表面に近く雲粒歌のもの密集し比較的曙調 を呈せるも前記の翌融bっの所見と異なり個々の穎粒を明瞭に見分け得べし。其の他僅少なるも核上方に輪廓明瞭なる室胞 を認む。次に基底部はコ・に租乏しく之と反野に賞金多数にして之が爲め一般に明硯性にして稀に少数の脂肪球を認む。  子宮腺は前記の如く脚数と同時に大なる腺腔を有するもの亦少からす。腺細胞は高き圓柱歌にして密に並列し先端輕度に 膨隆を示せり,穣は楕圓形にして基底部に位しこの中に存する核小鷺は比較的大にして濃染す。胞鎧中の﹁コ’は少数にして 桿歌乃至穎粒状を呈せり。  筋暦。分娩直後に比し稽暴騰となり整然と並列し粘膜暦との境界明瞭なり個々の筋細胞は縮少し丸き紡錘形を呈せり。而 して隣接細胞と相接し且細胞著明ならざるに由り細胞間境界亦明瞭ならす。胞飾馬、核の爾極に近く顯粒歌娼一.密集し、梢 曙調を呈せり。之より表面に移行すれば染色慶空き筋繊維を認む。Ωな犀OσQ窪は内外爾興野多量に含有せらる  分娩後五日︵固αq・に︶  外径の減少に比し内腔の縮少甚だしく一幕狭陥となる。之と同時に粘膜表面に深き陥入を現し之が爲め内腔は導爆なる形 朕を示す。次に粘膜雪辱にては最早大なる血管潰失し数個の子宮腺を認む。此時固有暦細胞は密に配列しこの中に存する色 素細胞は増量せるも其の歌況は前期と大差なし。上皮細胞は圓柱状にして先端輕度に膨隆し長き不平なる顧毛を有す。細胞 間境界未だ著明ならす。核は比較的野にして楕圓形を呈し胞罷の中央乃至下方に位す。核膜著明にして胆勇な少。胞罷中の コ.は概ね顯享受を呈し稚遊離表面に集合する傾向在るも一般に僅少なり。之に加ふるに輪廓明瞭なる塞胞多数存するを以 て胞髄は一般に明調なり。稀に白血球の遊走を認む。    小川H﹁ラツテ﹂子堂H上皮の細胞學的研究       第←ハ巷   こ七五

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24   ムリ川Hコラツテ﹂子宮上皮の軸同胞⋮學的硬究       第六総   二七山ハ  子宮腺は丸き腺腔を有し腔中には少量の物質を絶す。腺細胞の状況前者と大差なし。  筋暦,内外爾暦殊に外縦走筋は著しく肥厚す、これ内灘の縮少を起せるに拘らす外径の減少輕度なる所以なり。之等肥厚 せる繋筋暦巾には多数の擾張せる血管を認む。筋細胞は紡錘形を呈す。而て之が核は長母堂形にして中央に位し核膜凸凹あ りて波状を呈せり。之に俘ひ少敷なるも脅穿。。に濃染せるもの在りて共に退化せんとするを曙示す。胞禮中核の壷金に近 く少量の謹・を認む。其の即製、短桿歌乃至顯華墨にして不規則に散在す。細胞表面に近く長軸に走行せる数條の筋繊維を 認む。後者は輕度の波歌を呈せり、Oぢざσq9は内輪走筋中には著しく減少せるも外縦走重語には未だ多量認む。  分娩後十日︵倒随騎・H①勺O︶  前者邸ち分娩後五日に比し子宮早々肥大せる観あり。卸ち外径の輕度の増加のみならす横地面に於ても内野の洪大、從っ て ・・娼巴θa同輩σqΦ <Φ三臥琶σQ窪は殆ど消失して粘膜叉幾分肥厚して織襲を形成す。次に粘膜暦中にては依然小なる多激の 血管を認む。・殊に子宮腺の増数主著なり。此の時に至り色素細胞は更に増加し其の大さも亦著しく大となり胞鰹は色素顯粒 にて充満せるものすらあり。 一方面激なるも両。。。営嗜好性細胞散見す。上皮細胞はコσq・⑰の如く高圓受歌を呈し先端輕度 に膨隆を示し長き砂毛を有す細胞闇境界漸く明となの粘膜固有暦との間には判然たる基礎膜を認む。核は楕圓形を呈し胞艦 の中央乃至下方に位す。次に胞綿弓には多撒の竃.あり。その形態種々にして持歌、・桿歌乃至顯粒歌を呈し核上方殊に遊離 表面に近く密集する傾向ありて此部梢曙調を呈せり。基底郡に於ては国・は謎歌形を呈するもの少く寧ろ堅忍形にして其の 数も亦核上方に比し僅少なり。室胞は輪廓不明瞭にして多数集合し恰も壁際朕観を呈せり。以上め外に白血球の遊走するあ り。こは切同§。。けのN①ぎ冨謬として周知のものなれぱ恐らくは切壁塗けの起れるを推し得べし。  子宮腺は大なる腺腔を有し中に無構造物質を藏する事あP。腺細胞は低き圓櫨歌にして下方に丸き核を評す。喝rは核上 方に多激存し概ね桿歌形を呈せり。  沙汰、前者に比し菲薄にして内外爾筋層間には依然大なる血管の多数存在せるを認む。筋細胞は原形質に乏しく比較的に 暗調を呈せり。核の雨極に近く顯粒状題・を数個認め之よゆ表面に移行すれば染色性弱き筋緻維を認むるも著明ならす。

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25  Ω首犀。σq①昌は内外爾暦中に多量存在す。  分娩後 +五日︵国σqレ。。︶  子宮は再び外径の輕度の減少を示す。更に之を仔細に黙輸するに先づ内腔にありては前期に認めし不規則なる轡入は著し く減退し之が爲め粘膜表面は僅かに緩なる而も淺き喬みを表はすのみ。次に粘膜暦も梢非薄となり中に存する血管は大なる もの溝失し小なるもの心々散見す。之と反劃に子宮腺は多数認む。固有値細胞は密に配列しこの中に存する色素細胞は極め て減少せり。殊に其の大さ著しく小となり剰へ胞磯中の色素頴粒も甚だしく減量し只僅かに其の跡を止むるに過ぎざるもの あり。上皮細胞は低き圓柱状にして先端鮮度に膨隆し額毛を略せり。核は比較的大にして胞罷の中央乃至下方に存す。胞艦 は概ね明硯性にして多激のコ・を有す。後者は概ね短桿歌なるも稀に糸欣乃至顯粒欣を混ぜり。この時期にありて特筆すべ きは脂肪球の出現なり。這ば細胞基底部に多く纏れ大小魚群色調亦多種多様にして多量なる時には核上方に迄及べり。爾白 血球の游走をも認む。  子宮腺は多数存し其の朕況前者と大差なし。  筋暦、梢菲薄となり血管も亦減数せり。筋細胞は原形質に乏しくコ・は概ね短呼歌にして稀に連鎖歌に蓮績せるもの少か らず。この中に含まる玉Ωぐ閃○σQの⇔は内輪走壷中には多少減少せるも外縦走筋中には依然多量認む。  分娩後二+日︵団随σQ●bQOv刈︶  子宮は前期に比し更に細腰の縮少を示す。即ち横断面にては内腔は狡隆となり且粘膜の隆起せる爲め一部に於て稻複甦な る酔歌を示す。粘膜固有暦の組織學的所見は前者と大差なし。唯此腱に見逃し能はざるは国。。。ぎ嗜好性細胞の多数出現す る事にして、之に引きかへ前期迄著明に認めし色素細胞はこの時に至り殆ど其の跡を浸せり。上皮細胞は高圓柱芯にして其 の遊離縁には早場を有す。核は比較的小にして楕圓形を呈し概ね下方に位す。胞禮は梢々暗調にしてこの中に存する国.は 概ね繊細にして短桿状乃至顯粒欣を呈し殊に遊離表面に近く群集するものは顯粒歌なり。之と反騰に墓底部にては多量の脂 肪球を藏し稀に核上方に及ぶ。この時期に至り殊に白血球の浸潤著しく増加せり。   小川口﹁ラツテ﹂子宮上皮の細胞學的研究        第六巻  二七七

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26    小⋮川”﹁ラツデ﹂↓十山冨L山反の細胞學的研究      第六巻   二七八  腺細胞は主として百子歌或は基底部ぴろき三角状を呈し内に比較的大にして細胞の過牟分を占む る緩を還す。本細胞の コ・は短桿状乃至頼粒状にして不規則に散在し其の他基底部には稀に脂肪球を認む。  筋暦、特に七賢にして子宮外径の縮少の最大原因をなす。之と同時に筋暦にをける血管も亦極めて少し。筋細胞は原形質 に乏しく楼の爾極に近く穎粒歌の団︼・群在し曙調を呈せ砂。  Oぢ閃。映窪は前時期と同標にして内輪走署内に少く外縦走筋中に多量含有す。  分娩後.二十五日  子宮は輕度の肥大を示す。而して内腔は狭隆ながらも其の横断面は幾分複羅なる形状を示す。これ粘膜の輕度の肥厚によ る。この時粘膜暦中には已に血管は沿滅せるも子宮腺は依然多藪存在す。同時に叉 国。。・冒嗜好性細胞の浸潤思しく他方極 めて少量の色素細胞を認む。  上皮細胞は塁砦柱歌にして先端輕度に膨隆し額毛を増せ少。核は圓形乃至楕圓形にして其の位置も亦種々にして或は高く 細胞上部に位し或は低く基底部に偏するもの等ありて盛儀極めて不整なり。而して核小艦は一般に大にして濃染し一i二個 存す。胞腿中の歪・は細き短桿歌を呈し遊離面に近く群集する傾向あり。  子宮腺の欣況前者と大差なきも只腺細胞並に腺腔中に多量の白血球の浸潤するを認む。  筋暦、叢薄にして之を構成する筋細胞は原形質少く団一・は穎粒状を呈し激個散在せるのみ。この時期に至りOなぎσQΦ旨は 内輪走筋中には鋏除し外縦走筋中にのみ淺存す。  分娩.後 一ヶ月︵麟叩曽︶  子宮は騰勢に於ては前期に比し更に幾分の肥大を示す。而て横断面に就て観れば内腔は多少横要するも粘膜は格別の肥厚 を呈せす。帥ち子宮腔は簡得なる形状を示す。現に粘膜暦中に於ける血管並に子宮腺の苦況は前者と大差なし。唯この時に 注目するは国8言嗜好性細胞の減数極めて著明にして僅かに散見するのみ。上皮細胞は圓柱状にして先端殆ど卒坦に近く 不揃なる顛毛を保持す︵濁σq.⑩︶核は楕凡書にして概ね下方に位し明上澄なり。核小会は一般に大にして濃染す。胞手中の

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27 娼ピは比較的少量にして短駕篭乃至頼粒歌を呈し不規則に配列し遊離表面に近く集合するが如き傾向少なし。本細胞にも亦 脂肪球存在するも其の量は少なし。但し輪廓極めて明瞭にして○。。ヨ貯ヨ・還元性彊し。其の他多敬の室胞存在す。殊に核上 方に在りて敷多集合し以て蜂窩状構造を呈するものすらあり。  子宮腺、丸き腺腔を有し畑中には何等物質を認めす。腺細胞は低き圓柱状にして密に並列す。核は楕圓形にして胞艦の略 中央に位す。原形質中の謹.は概ね少量にして蛸壷乃至桿歌を呈し不規則に散在す。  筋暦、筋細胞の所見前期二十五日と大差なし。帥、Oぢぎσq窪は制外縦走黒革にのみ存在す。       小     括  以上分娩後一ケ月間に亘る非哺乳時の子宮の状況を通覧するに分娩後二日にして子宮は著しく縮回す。從って内腔も亦独 、少となり間膜側と⋮封間膜側を貫く線に一致して裂隙歌をなす。此時粘膜暦中に存する血管は大なるもの殊に横張充血せるも の減疑し血流の激減を示す反面には子宮腺の事書ありて復蕾の迅速なるを暗示す。斯の如く分娩後二日にして急激の縮少あ りて之より後は僅かなる縮少を綾け途に二十日頃に至り其の外形は略々正常時︵麟σq・bむbひ︶と同単なる状態に蓬す。然れど も此の期間と錐も必ずしも縮少のみの経過を辿るも例のに非らすして上記載の如く十日頃に一度極めて急度の肥大を示した り。次に固有暦の状況を述べんに細胞は次第に室数し漸次密なる配列を示す。他面色素細胞出現す。這は二日頃にては極め て少数なりしも漸次増激の傾向あ砂て、分娩後十日頃には其の極に号し再び減少し二十日頃には全く影を浸す。之に反し 国。・。営嗜好性細胞は漸く+日頃より現はれ初め輕度の髪長あるも分娩後脳+五日頃迄は相當多量に認め得べし。以上は粘膜 暦攣化の大要なるも之を被ふ上皮細胞に於ても亦著明の教化を伴へり。帥,分娩直後に現れたる暗調細胞は已に二日にして 完全に滑滅せり。而して細胞は一般に明調を帯ぶ。之と同時に胞龍内部の構造に覧ても分娩直後に認めしが如き複雑なるも のは速に浩散し極めて懸盤.となれり。印、コ●は減少し其の配列並に形態は憂化に乏しく唯遊離表面に近く頼粒状のコ・集 合する傾向あるも直後の比に非らす。之より後十日頃に至れば子宮の巳時的増大に俘ひ上皮細胞も亦膨大し同時に胞平内構 造も複雑となりて細胞機能の山几進ぜるを思はしむ。之と同時に白血球の浸潤亦著明なるあり。然るに這は極めて短時間内に    小川H﹁ラツテ﹂子宮上皮の軸綱胞﹁墨丁的研究       脚弟六七   二七・九

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.08   小川H﹁ラツテし子宮上皮の細胞學的研究      第六巷  二八○ 経過し十五日頃に及べば津・は減麗し初め之に代るに脂肪球出現す。更に二十日頃帥、子宮の外形正常時に比すべき時期に して型βは盟調となり脂肪球更に増加せり、故に此期を以て復蕾を完成せるものと見るを得べし。  子宮腺 分娩.後二日頃より梢増果し初め十日頃には已に多激認む。何れも腺腔を有す。之等腺細胞は圓柱状なる事多く原 形質申には多数のコ・を包有す。  筋暦 分娩後二日にして整然たる配列を示し著しく縮零すと錐も未だ原形質豊富にして多量のQぐざσq魯を含有せり。 之より日盛経過と共に漸次原形質減少し Oぢ犀○σq9も亦減量す。而して之が減量は常に内輪走筋より初まり已に分娩後二 十日に去て著明にして二十五日に及べば全く影を浸す。然るに外縦走筋中には三十日後に至るも土左存す。之を要するに分 娩後二日にして已に粘膜筋暦共に著しく縮少し其の内部構造も亦輩調となれり。之より後粘膜暦に捨ては十日頃に一時的に 富尾期を思はする組織學的墨黒の襲駕するも間もなく退治し二十日頃に至りて初めて完全なる復奮を見る。還暦に見ても略 同様なれど原形質の構造より懸れば爾幾分逞く二十五日乃至三十日なるべし。帥復奮機韓は粘膜暦先んじ筋暦之に次ぐと謂 ふを得べし。

       第二節哺乳時所見

 分娩後 二日︵国σq●鼻恥︶  子宮の縮少極めて顯著にして非哺乳時の同日の比に非らす。帥、この時已に非哺乳時二十日経過のものに殆ど等しきか或 は爾多少の縮少を認む。故に哺乳すれば外観上二日後にて正常時に略々復蕉せるを知る。今之が横撃面を観るに殆ど正圓を 呈し中央には梢凹凸不正なる狭き影写あり。之を園む粘膜暦は多少肥厚を示すも大なる鷲鼻又は高き突出を現さす。此際固 有軍官胞は密に配列しこの中に存する血管は最早握張せるものを認めす。之に反し子宮腺の増敷著明なり。而して色素細胞 の出現浅場敷に及べり。其の形朕不定にして無形あり。多角形あり。或は不整形等種々にして且亘大なるものより小なるも のに至る種々の移行型あり。其の他言下中に重屈折性を有せる大顎粒を包吊する所謂色素細胞あり。叉稀なるも国。ω厳嗜 好性細胞の浸潤を認む。次に上皮細胞︵田σ禽・湛︶は高堅実歌にして密に並列するも細胞間境界は著明に認め得。而して上縁輕

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29 度に膨隆するも頭毛を与せす。之等は正に特筆の要あり。其の他筆は里謡形にして胞艦の中央に位し﹁ク・マチン﹂中等量 にして核小鼻は著明ならす。胞膿は概ね暗調を呈す。其の中に存する℃創は少量にして短評状乃至穎書誌を呈せり。而して 之に代るに脂肪球の多数出現あり。之も亦注目に慣す。其の形状色調等も種々にして大小並に黄黒色等の移行型あり。その ,分布歌況は基底部に多量にして核上方には極めて少量のみ。  子宮腺 丸き腺腔を有し腔中に無構造物質を藏せり。腺細胞は圓柱状なるも基底部は廣し細胞間境界亦著明にして先端は 輕度に膨隆するも頭毛を評せ・ず。胞豊中の℃一・は核上方に多く基底部に少し。其の形朕桿朕乃至穎粒状を呈するも基底部に 散在せるは著しく太し。  筋暦 梢薄鼠となれり。個々の筋細胞は紡錘形を呈し且大小あり。核は長楕圓形なるも明証の二種ありて明なるは粘膜暦 に近く暗なるは外筋走に近き傾向あり。胞膿中の℃ピは短涙勝を呈し核の爾極より細胞爾端に向ぴ散在せり。内外爾筋暦中 には常に多量のΩ一浜○σQ窪を含有す。  要するに本時期に観ては粘膜指数共蓋に正常時或は寧ろそれ以下に復蹄せるものにして其の攣化の最も顯著なるは上皮細 胞なり、而して之が形態並に胞艦内構造より已に機能の休止期に入れるものと推せらる。  分娩後 五日︵臣叩ドα︶  子宮の外観及び横断面に見る組織墨的所見は大要前期に類す更に之を仔細に検するに千宮腔は前者に比し幾分挾隙の度を 高め他面には粘膜の輕度の肥厚を示す。之が爲め内膣はせまく裂隙状を呈す。次に粘膜品題には最早大なる血管を認めすし て唯数個の子宮腺存するのみ。こ製に特筆すべきは色素細胞の溝日韓にして殊に間膜側に集合する傾向あり。上皮細胞の状況 も前者と略等しく胞膿内構造も亦簡にして機能の沈静期なるを曙示す。  子宮腺の状況亦前者と大差なし。  筋暦 野薄暦なるも外縦走筋は比較的高度に肥厚しこの中に怒張せる血管を多数認む。筋細胞は不整なる紡錘形を呈し核 は楕圓形にして胞膣の中央に位す。而て核の雨極に近く短桿状の℃一・を少数に認む。之より表面に移行すれば筋繊維を認    小川凹﹁ラツテ﹂子宮上皮の細胞’學的硯究       第六巷  二ぺ︼

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30    小川H﹁ラツテ﹂子宮上皮の細胞學的研究      第六巷  二ぺ二 む。後者は比較的濃染し輪廓明瞭にして波歌を呈し略長軸に走行せり。O甘ド。σq窪は内輪楚筋中にては已に減量の徴あるも 外縦走筋中にては依然多量含有す。  分娩後 +日︵団一αq幽日.¶勺⑰︶  肉眼的及び弱廓大にては前期と大同小異なρ、されど組織學的には次の如き所見を得たり。先づ粘膜門出には子宮腺の敏 著しく増加せるも最早血管を観る能はす。叉色素細胞は減少し問膜側並に翻間膜側側に存するも其の前後爾襲なる移行部に は殆ど認め得ざるなり。寸功意中の色素顯粒は著しく減量し之に代るに大なる塞胞を以てす。余齢へらく上記細胞中の色素 顯粒も歯骨は非染性の物質に攣じ途に細胞外に出するにあらすやと,而て之等粘膜表面を被ふ上皮細胞は国σq・⑰に示す如 く圓柱欣なるも前記に比し丈低く梢音調彊し、之が内腔に向へる遊離縁は早坦なるもの或は牛月島に膨隆を示せるあり何れ にしても額毛を有サす。核は楕圓形にして胞髄の略中央に位す。原形質中腸に核下部は脂肪球の出現彩しく核上方に迄及ぶ もの少からず。ともあれ胞膿中には多数の脂肪球の存するを以て囹一・は少量にして且繊細なる乱言歌を呈し脂肪球の鋏除せ る部位に散在す。この時期に至り白血球の游走は認めす。  子宮腺は丸き腺腔を有するもの多く腺腔中に無構造物質を初め上皮細胞の破片を混ぜり。腺細胞は圓柱状にして腺腔に向 へる縁は雫坦なり。核は圓形にして尖端に近く位す。心証中の国・は上皮細胞に於ける夫れの如く繊細なる穎粒歌を呈し同 時に基底部に於て少量の塞胞を認む。  筋暦 内輪走筋は菲薄なるも外縦走筋は比較的還暦にして大小多激の血管を藏せり。筋細胞は細き紡錘形を呈し概ね原形 質に乏し。胞畑中には核の爾極に近く数個の整粒歌国・を認む。之より表面に近く筋繊維を認むるも著明ならすO首犀。σq窪は 内輪走筋中には殆ど浩失し唯外縦走筋中に認むるも甚だ少量なり。  分娩後 十五日︵国σq・ドリ︶  以上三期にては子宮の外径は大なる差異を示さ到りしに十五日目にては急激に縮少の度を高め最早正常時以下となり一見 幼若期の諮れに髪煮たり。今之を各署について寄するに先づ粘膜暦は野薄なのと難も前期に近似の厚さを有す。この中には

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31 敷僻の子宮腺あり。後者は其の腺腔殆ど閉鎖せり。叉色素細胞は甚だしく減少し只数個を数ふるのみ。次に上皮細胞は圓柱 状にして密に並列し先端殆ど卒坦なり。核は楕圓形を呈し比較的大にして胞髄の大部分を満せり。原形質申の団甲は短桿状 乃至穎粒歌を呈せるも概ね微細にして染色度弱く且極めて少量な砂。之に反し脂肪球は甚だ多し。而して其の或物は室胞化 せり。爾この期に於て子宮腔中に多数上皮の醗蒋せるを認めたり。之が爲め子宮腔は部分的に殆ど閉鎖せるが如き観を呈す。  子宮腺は只僅かに数個を算するのみ。而も腺細胞は著しく縮少し某底部ひろき圓錐形を呈するも相互の境界は著明なら ナ。胞心内構造簡にして℃一.は顯恥曝を呈するもの紅軍散在し之に伍して小なる脂肪顯粒数個認むるに過ぎす。  筋暦甚だしく非薄にしてこの期に於ける外径の激減は實に之に基因すと云ふも過言に非らざるべし。而て個々の筋細胞は 細き紡錘形を呈し原形質に乏しく核の爾極に近く唯僅かに;二の帯黄黒色顯粒を認むるのみ。Oぐざσq2は内外爾暦共に殆 ど浩退せり。  之を要するに粘膜筋暦共にこの時期に至り多少退化の傾向に在りと謂ひ得べし。  分娩.後二+日︵康σq・トっお。。︶  子宮挾少にして外観並に粘膜暦の組織墨的所見は前者と大差なし。  上皮細胞︵固σq・◎。︶は前期と略等しき高さを有する圓柱状細胞.にして胞艦概ね淡曙調を呈す。この時期に於ても亦甚だ多 量の脂肪球を有するも後者は95貯ヨ還元性強く濃香黒色を呈す。而して其の大部分は基底部にあるも核上部にも及ぶ。 之等脂肪球の大さは種々にして一般に核下部に比し上部のものは大にして甚だしく亘大なるものあり。之に反しコ・は極め て微細にして短桿朕乃至顯粒欣を呈し脂肪球のなき部位即細胞の跨嵐冨一け①一一に群在す。  腺細胞 前期と大差なし。唯強ひて言へば細胞は更に縮少し排列梢齪調.を呈す、  筋層 菲薄なり。筋細胞は細き紡錘形を呈す。原形質は極めて乏しく核の単極に少量存するのみにしてこの申に二,三個 の 団㌶ω8。・o日①コ性顯粒を認むるのみ。O尊犀。σq①昌は全く跡を絶つ。  分娩後 二十五日    ・小川U﹁ラツテし子宮上皮の細胞學仙削研究      第六巷   二八一二

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bO 更♪召   小瑚11﹁ラツテ﹂子宮上皮の細胞學的研究      第六巻  二八四  子宮の外観は前二期と大なる差異を認めざるも之が斗出面にては更に一暦の萎縮を思はしむ。薗前二期にては間膜側と爵 間膜側を連結する線に一致して貧富を有する黒糖形を呈せしに此時には殆ど 野島。・ヨ巳にして内鍵も甚だ複別なる形朕を 示して軍なる縮少に非らすして萎縮と云ふ感を與ふ。而も之の半漁は翻縛脱落せる上皮にて殆ど充塞せられ退行性攣化の激 しきを物語る。更に各部に亘りて親察するに粘膜暦はその厚さは前期より梢減少して菲薄となり内に少藪の子宮腺を有す。 後者は回章閉鎖せり。次に上皮細胞は概ね高望柱歌なるも間膜側の一部分に於て低き脚柱歌を呈す。而して聾唖柱歌を呈す る細胞に在りては多数の脂肪球を有し殊に曙調を呈せリコ・は穎粒欣を呈し少量散在せるのみ。之に反し低き圓柱歌細胞に 在りては脂肪球は極めて少量にして核上方に輪廓明瞭なる亘大愚胞を腫せり。  腺細胞は更に鳳調を呈し核も叉圓形を呈するも大小種々あり。鰐書中のコ・は殆ど穎粒状にして少数認むるに過ぎす。  筋暦 極めて罪薄なり。筋細胞は細長き紡錘形を呈せり。核も亦胞膿に準じ長楕圓形を呈し胞膿の中央に位す。胞艦中に は一i二個の微細穎粒を認むるに過ぎす。  分娩後  一ケ月 ︵国σq●HO︶  子宮は更に高度の萎縮を示し余の沖鮨例にては之が右に出するものなし。殊に注目すべきは粘膜暦の急激に菲薄となれる 事にして之が警め子宮内腔は比較的漉し。但し後者は謙韓腕落せる上皮を以て殆ど瀟⋮さる。次に粧膜暦中には数個の子宮腺 を認む。色素細胞は全く影を見す。萎縮は以上に留らす更に上皮細胞に及び固σq・HOに示す如く高さ巾、共に著しく縮少 し細き圓控状を呈す。棲は楕圓形をなす亀核膜は波歌をなして前期の如く団影=の感を與へす。﹁クロマチン﹂亦聚落を形 成する等核も萎縮を現す。次に胞早臥の層一・は墨髭歌乃至穎粒状なるも染色度弱く且輪廓不明瞭なり。而して遊離表面に近 く集合する傾向あるも一般に少量なρ。爾少量の脂肪球を包有す。  子宮腺は全く其の趣を異にす。印稀に腺腔を有するも腺細胞は極めてこまかき酪子状を呈す。而して原形質に乏しく而も この中に存する国一・は穎粒状を呈し,唯数個認むるに過ぎす。  筋暦 著しく罪業なり。筋細胞は境界不明なり。核は紡錘形乃至菱形を呈し核膜著明にして雫坦ならす。原形質は乏しく

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33 且内部構造亦不明、從って筋暦ぱ唯不整−に排列せる核列を認むるに過ぎざるなり、O薄鼠。σq9日前同様全く根跡を認めす。 要.するにこの時期に在。ては粘膜花暦共に高度に萎縮し細胞機能も亦甚だしく退化せるや論なし。        小     括  以上分娩後哺乳を綴績せる場合の子宮を肉眼的及び顯微鏡的に親察するに已に二日にして高度の縮少を示し一見正常時に 酷似す。之と同時に子宮腔も亦狭少となり裂隙歌を呈す。次に顯著なるは粘膜暦中に存せし怒張充血せる大なる血管は急激 に浩退し他方子宮腺の増嵩あり。叉この時已に色素細胞の著明なる浸潤を認む。斯の如く僅々二日にして已に高度の縮少及 び組織學巴町化現れこれより後暫くは極めて碁子なる経過を辿るも十五日頃に再び急激なる諸攣化現る。殊に筋暦の韮薄著 るし。而して Oぐ囲。σqΦ昌・はこの時巳に完全に滑失す。粘膜暦は此の婦長相當の厚さを有するも組織學的には從來認めし色 素細胞は甚だしく減少して数個を算するのみ。叉子宮腺は一時増数せしも減数と同時に腺腔閉鎖し亦腺細胞は縮少し胞膣内 構造も極めて軍一となり機能の見るべき商のなきを疇示す。更にこの時に至り内腔中に上皮細胞の第二せるを埋る。蓮績切 片により之を追及するに一部に於て粘膜表面を娼ぴ2江Φ達窪せるものに蓮絡を示す。故に明に灘縛なるも之は上落の前提 なるは言を侯たす。斯くて一ヶ月後となれば子宮の縮少愈々進み十荒日にして已に成熟の正常時より遙かに縮少せし程なれ ばそれより叉更に縮少を來せるを以て一見幼若期を類起せしむ。但しこの時にも内腔は三態脱落せる上皮を以て満さる叉子 宮腺も減数の経過を辿り且腺細胞は極度に縮少し胞罷中には僅かに敷個の姫島欣を隠するのみ。以上の外里並に粘膜暦の組 織學的攣化の進行に俘ぴ内腔に面せる上皮細胞にも著攣認る。先づ二日後に湖るに此時弊に細胞間境界著明に現れ細胞の遊 離縁は臆度の膨隆を示すも額毛は全く跡を絶つ。叉胞艦内にてはコ.の形態配列共に輩調となり之に加ふるに脂肪球威現す。 而も脂肪球は相當多量にして核下卑湿帥細胞基底部に最も多く現る製も時には核上牟部に及べるあわ。以上の所見は正常時 に殆ど合致するを以て此時已に上皮は復差せるものと謂ふを 得べし。これより後は細胞次第に縮少して意馬雪男となり内腔 縁は亦下汐となる。然れども頭毛の現れざる事及び脂肪球の多き事依然たり。加之脂肪球は幾分増大を示す。されど終頃に は細胞愈々縮少して爆少の圓柱朕細胞となり脂肪球も亦十五日目の極盛りを境として再び減数し且球の大さを減じ一ケ月後    .小川ロコラツテL子宮上皮の細胞﹁學的研究      第洋凧巻   二八五

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34    小川H﹁ラツテ﹄子宮上皮の細胞學的研究       第六巻  二・へ六 にては圖に示す如き状態となる。此時には核にも亦萎縮の徴候を認む。  筋暦は前郷の如く十五日頃に急激に菲薄となり分娩後多量に含有せられしOぐ犀。σq8は五日目頃より減少し初め十日に 至り已に内輪走忙中に全く跡を絶つ、爾外縦走筋中には少量に存するも十五日頃には内外爾暦共完全に消退せり。之より後 は筋細胞は更に原形質を減少し一ケ月頃には唯僅かに核の爾極に少量認むるのみ。即、一見核の配列を観るが如し。  之を要するに哺乳せしめし時には粘膜筋単袴に二日にして殆ど正常時に復蹄せるもの玉如し。而して之より更に哺乳を綾 くる場合には粘膜暦にては十日頃より、筋斗に在りては十五日頃より萎縮するもの玉如くなるもの一ケ月後に至れば筋暦の 攣化は粘膜暦の夫れよりも高度なるが如し。

第四章 結

輪fi田 以上産褥期に於ける子宮を哺乳せしめると否との二群に分ち観察し得たる虞を綜合して次の如く結論せんとす。 −、子宮壁に現はる玉組織學的並に細胞學的攣化は子宮の外観即肉眼的所見と略一致す, 2、哺乳せしめざる場台には子宮は二十日頃に漸く正常時欣態に復蔑するものエ如し。而してこの聞脚,凡そ十日頃に一  同撃尾期の組織學的徴膜を呈す。 3、哺乳を織績せしむれば子宮の復奮機韓は急激に進展し僅かに二日にして殆ど正常士幌態に復毒するが如し。  更に哺乳を響くれば十日後には正常時以下に縮解す。以後爾此の歌出を瞬くれば途には萎縮の領域に入る所謂り騨容㌣  餓O塁碧﹃O℃ぼΦと言ふべきか。 4,以上の右転は粘膜、筋暦共に認むるも就中攣化の著明なるは粘膜暦中の上皮細胞にして,之に攻ぐは内輪話筋なり。  即、前者にありては脂肪球の増減、後者にては○一嘗。σqΦ=の量の徳化は極めて顯著なり。  ︵欄筆・に臨み恩師高木教授の御懇篤なる御指導並に御校閲を深謝す︶

       附圖説明

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団書。﹁り︾き①﹁陣∼<・蜜。阜囚=三・b9︸目GQαこQiHGQ誌 一。◎OOっ1爲8● 団居①口Pα埼巴仲ぴΦ﹁ン臼Oα.内一陣巳・困.““OQlq㎝O H⑩こQb3 噺製・一働 濱11十皆團  ロ針講﹀摯佃助聯瞬麟魅酵 ︾釧無滞 皿赫誼﹀摯鰹吟潔灘 聡口十圏薩 ウこπ鳶] 強鍾耀誰灘 醤膏囎趣÷一臨 閑9プ巴覧睾ヴ剛﹃箕︸N●ゆ申。ピ圃㊤・ψ団$ .巨70旨℃Ngけ箪=︶.囲●Oぞ鋒●頃・⑩O中 εに 。∩ ッ髭三口’﹀ロpδ︻b尻。プ①跨pN①凶σq臼ゆF旨×  弦 旨 H⑩こQド 35 ・小川H﹁ラツテ﹂子宮上皮の細胞’學的研究 第六巻  二・へ七

(20)

MITTEILUNGEN DER

TOKYO MEDIZINESCHEN GESELLSCHAFT

FÜR ÄRZTINNEN

Bd. VI. Rt. 3 Juli I936

CYTOLOGISCHE UNTERSUCHUNG ÜBER DAS

UTERUS-EPITHEL BEI DER RATTE.

UI MITTEILUNG, DER EINfLUSS DER LAKTATION

NACH DEM WURF

AUF DEN ZUSTAND DES UTERUS.

Von

FRL. DR. MIY AKO. OGA W A

(/J~)ll ~ -V ~)

Aus d. anat. Institut d. Kaiserl. Universität zu Osaka. (Direktor: Prof. Dr. K. Takagi)

Obwohl die innigen Beziehungen, welche zwischen der Entwicklung und der Sekretion der Mammaldrüsen . einerseits und den Geschlechtsorganen anderseits bestehen, schon lange bekannt sind, wurden bisher die Zusammenhänge zwischen der Laktation und dem Regenerationsprozess des Uterus noch nicht morphologisch untersucht. Um diese Lücke auszufüllen, wurde die vorliegende Arbeit durchgeführt. Die schwangeren Ratten wurden sämtlich unter gleichen Bedingungen gehalten, bald nach dem Wurf in zwei Gruppen geteilt, H. zw. in eine säugende und eine

nicht-säugende. Die Ratten wurden teils 2, 5, 10, 15, 20, 25, 30 Tage nach dem Wurf getötet, der Uterus entnommen und histologisch wie auch cytologisch studiert.

Die bisherigen Ergebnisse lassen sich in der folgenden weise zusammenfassen: 1) Die an der Uteruswand auftretenden histologischen und cytologischen Veränderungen sind bei der mikroskopischen Untersuchung fast dieselben wie bei der makroskopischen.

2) Bei der nicht-säugenden Gruppe wird der Zustand des Uterus nach etwa 20 Tagen wieder normal. In der Zwischenzeit tritt einmal ~(etwa 10 Tage nach dem

(21)

Bd. VI. Ht. 3.

Wurf) ein Brunst zustud ein.

3) Bei der säugenden Gruppe stellt sich schon etwa zwei Tage nach dem Wurf wieder der Normalzustand des Uterus ejn, nach weiteren 8 Tagen wird er kleiner

als normal um schliesslich in den Zustand der Atrophie überzugehen,

4) Diese Veränderungen zeigen sich sowohl in der Schleimhaut als auch in der Muskelschicht.

Am deutlichsten sind sie in den Epithelzellen der Schleimhäute und in der inneren zirkulären Muskelschicht zu bemerken, u, zw. handelt es sich bei den ersteren um die Ad- und Zunahme der Lippoiden und bei der letzteren um die deutliche Verä-nderung des Glykogengehaltes.

(Autoreferat.)

参照

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