Title
Dimethylnitrosamineによるラット硬変肝の温虚血再灌流時に
おけるCCD microscopeを用いた微小循環測定法の開発( 内容
の要旨(Summary) )
Author(s)
島本, 強
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1364号
Issue Date
2003-03-13
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/14916
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氏 名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員 島 本 強(岐阜県) 博 士(医学) 乙第 1364 号 平成15 年 3 月13 日 学位規則第4条第2項該当 DimethyInitrosamineによるラット硬変肝の温虚血再湾流時におけるCCD microscopeを用いた微小循環測定法の開発 (主査)教授 鹿 瀬 (副査)教授 森 田 啓 之 教授山
本智二也
論文内容の要旨 背景と目的 肝障害の終末状態の1つは肝硬変であ一り,一旦肝硬変になると肝臓癌が発生する確率が上昇するといわれてい る。そのため,肝硬変合併例に肝切除が行われる機会が少なくない0肝硬変は正常肝Lに比べて虚血耐容能が低い とされ,虚血後に肝不全をおこしやすいとされている。術中に簡便かつリアルタイムに評価できる肝虚血評価法 の開発を目的として硬変肝の虚血再連流時の微小循環をCCD生体顕微鏡を用いて観察し,その評価方法を開発 することを目的とした。 材料と方法 体重180g前後のWistar系雄性ラットを用いた。ラットに脾臓を有茎で左胸壁皮下に固着した。硬変肝は肺臓 皮下固着1週間後より,滅菌精製した1%Dimethylnitrosamine水溶液ゐ100mg/kgを週3回連続,4週間にわたり 腹腔内投与を行ない作成した。肝門部で肝動脈,門脈を血管用クリップで遮断することにより全肝虚血を60分間 行った。このようにして正常肝群(N群),硬変肝群(CL群)の2群で微小循環の形態変化,再連流60分後の肝 逸脱酵素および生存率を検討した。 微小循環解析は1000倍のレンズを装着したCCD生体顕微鏡を用いて肝表面を観察し,デジタルビデオに録画 した映像はコンピューターに取り込み,NIHImageを用いて2値化し,虚血前,再連流後の時点においてZone3 の類洞径(以下Ds),Zone3の単位面積あたりの血流を有する類洞面積(以下ⅤⅤ)を測定した。鱒果
1)Dsは虚血前,再連流後の各時点においてCL群はN群に比して有意に低値であった。CL群は再雇流後に有意 な増大がないのに対して,N群は虚血前に比して再連流10分,30分後にDsは有意に増大していた。 2)ⅤⅤは虚血前,再濯流後の各時点においてCL群はN群に比して有意に低値であった。N群のⅤⅤは再潜流10分 後において虚血前と比して有意な差は認めなかったが,CL群のⅤⅤは再濯流10分後において虚血前に比して有 意に低値であり,その後も回復しなかった。 3)再潜流60分後のCL群のAST,ALTはN群に比して有意に高値であった。 4)虚血後1週間の生存率はN群100%,CL群0%であった。 考案 肝虚血再漕流障害時に肝類洞における好中球一血管内皮相互関連作用を中心とする微小循環障害が報告されて いる。実質臓器の血流はレーザードップラー法,水素ガスクリアランス法,電解組織血流計法が肝微小循環測定 に用いられていたが微小血管個々の血流,障害の程度の検討は不可能である。Suematsuらは肝表面を蛍光顕微鏡でその微小循環を観察し,虚血障害はZone2における過酸化障害がZone3での血流障害を引き起こすことを 報告していることから肝表面の観察は肝虚血再濯流障害そのものを観察していることとなる。 また,従来,生 体顕微鏡として蛍光顕微鏡を用いられているが,蛍光顕微鏡は小動物実験は可能であるが顕微鏡全体を消毒する ことは不可能であること,蛍光薬剤を投与せず可視光下に観察不能であり実際の手術等臨床において測定をする ことは事実上不可能である。近年,高倍率によるCCD生体顕微鏡が開発され,生体内でリアルタイムに非侵 襲的に組織の微小循環を観察可能になった。このCCD生体顕破鏡はレンズ,CCDカメラが一体化し,小型軽量