1
論 文】 UDC :624.
074.
4 日本建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 394号・
昭和 63 年12月不 規 則
な
形
状初
期
不
整
を
考
慮
し
た
回
転
シ
ェル
の
応 力分 布
と
分 岐座 屈
荷
重
の
統計 的解
析
摂 動 法
とモー
ド重
畳 法 を用
いた解析 手 法
につ い て 正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員武
村
松
加
史
藤
町
岡
藤
厚
*賢
* *理
* * *郎
* * ** §1.
序 シェ ル構造 物の安全性 評 価におい て,
応 力 分 布や 座屈 耐 力は基 本 的 な 情 報であり,
実際に製作さ れ る構造物 自 身の特 性の正 確な評価が構造物の挙動 を予測 す る 上で重 要である。
形 状の初 期 不 整 がシェ ルの応 力分 布 性 状 を乱 し,
耐 力の低下を 招く可能 性の ある こ と が知 られ てい る1−
S 〕。
形 状 初 期 不 整 (以 下, 本 論 文では単に初 期 不 整 と言 う )が シェ ルの応 力分 布や座 屈 性 状に与え る影 響は 種々 の シェ ル につ い て研 究が進め られ て き た。
例えば,
一
葉双曲 面 形 状の冷 却 塔の応 力分布の乱れ に 関す る も の (例え ば文 献4)〜
6), 外 圧 を受け る部分球 形 シェ ル の 座屈荷 重の 低下に関 す る 研究な ど が 挙 げ ら れ る(文献 7),8) 近 年で は,9
)など)。
そ れ らの研究に よ り, 初 期 不 整が構 造 物に与える影 響の基 礎 的な現 象の解 明は か な り進 展し て い る。
一
般に初 期 不 整は空 間に関 して不 規 則に分 布し,
かつ,
再 現 性のない ものと考え ら れ る。 こ の ことか ら,
初 期 不 整を確 率・
統 計 論 的に取 り扱うこ とは合理的であろう。 確率 論的 立場か ら初期不 整が シェ ルの構 造 特 性に与え る 影 響 を検討す ること は実際の安全性評価に際し て重要で あり,
設 計などの意 志 決 定の際に有益な資料を与え る と 考え ら れ る。
初 期不整 を不規 則量 と し て取り扱い,
シェ ルの耐 力の 統計 的評価を最初に試み たの はBolotin
’°} で あり,
座 屈 耐 力が初 期 不 整を表 現 する確 率 変 数を含んで決 定さ れ る 場合の耐力の確率密度 関 数の推 定につ い て述べ て い る 。 し か し,
初 期 不 整に よ る座屈耐 力の 陽 な関 数 表 示は 困難 である の が一
般 的である。
その後, 実 際の定量的 評価を 目指し,
主に軸 圧 縮 を 受ける円筒シェ ルを 対 象に して研 究が進め ら れてきtl
ll−
1s)。
そ れ らの研 究の ほと ん どは初 昭和fil,
62年 度日本 建 築学会 大 会に て一
部発表。
‡ 清 水 建 設 (株 ) 工修 # 名 城 大 学 助 教 授・
工博 1# 名古屋大学 教授・
工博 * * *1 豊 橋 技 術 科学 大 学 教 授・
工 博 (昭 和 63 年 Z 月 10日原 稿 受 理 } 期 不 整 をシェ ル の周方 向に軸 対 称,
あ るいは非軸 対称で 母 線 方 向に単 純 化され た 形状を考 慮し た数 値 解析を行っ たもの であるが, シェ ル の構 造 信 頼 度評価に関し て初 期 不 整の観 点か ら の有 益な情 報が得られ て い る。一
方,
座 古16}は貯蔵タ ン クを対 象に,
底 板の 腐 食に よる板 厚の不 規 則 減少につ い て有 限 要 素法 を利 用して応 力分 布の統 計 的考察を行っ て い る。 不規則な初期不整を考慮す る統 計 的 解 析 手 法とし て は,一
般性が あり,
かつ 実 用 的な解 析 手 法が求め られて いる。 解析 手 法と して は初 期 不 整の分 布 性 状に関して現 実の不 規 則 性を良く近 似しうる こ とが必 要で あ り,
そ の 上で,
実 際に数 値 計 算の実 行が可 能で な けれ ばな ら な い。 近 年,
不確定 要 因を有 する系の応 答の統 計 的 解 析 を行 う 手法と して確率有限 要素法が提案さ れ,
さ まざま な展 開 が み られて いる1η。
そこ で は 有 限 要素法 と 摂 動 法 が 組 み・
合わ さ れ て用い ら れ ている。
そ の手法に よ れば形状の み な らず 内 部 材 料 定 数の ば らつ きの考 慮などさ まざま な問 題に適用で き るもの で あ る が,
シェ ル の非線形 問 題の よ うな対 象で は一
般に大 規 模な行 列 演 算 を要する。
また,
座 屈点まで の展 開は示 されてい ないため,
初 期 不 整の観 点か らの シェ ル の信 頼 性 評 価に利 用で き るまで に は至っ て い ないと考え ら れる。 本 論ではモー
ド重 畳 法によ り離 散 化された基 礎 式IS )に 対 し て摂 動 法が組み合わ され て用い られ てい る。
こ の場 合,初 期 不 整 をモー
ドで展 開し てい ることに も 関連し て, 効 率の よい計 算が可 能で あり,
座 屈 点に関して も具 体 的 に統計的近 似 解が得ら れ て い る。
な お,
摂 動 法につ い て は弾 性安定 問 題に対し多くの研 究が なされて お り,
座 屈 荷 重の初 期不整に対す る敏 感度解 析に関して も一
般論が 展 開され て い る19 )『
tZ )。
本 論で もこ れ らの 研 究 成果に 基 づい て座 屈 点 回りの展 開を行っ てい る。
本 論 文では静的荷重を受け る弾 性の薄 肉 回 転シ〕・
ルを 対 象に,
不規則な初 期 不 整が シェ ル の応 力 分 布や 座屈荷 重に与え る影 響につ い て統計 的な解 析 を行 うた め の モー
ド重 畳 法+摂動 法に基づ く解 析 手 法 を 具 体 的に示 す。 こ一
105
一
の手法で は
,
初 期 不 整は採用す る複数の モー
ドの重ね合 わ せ で表現され, 軸 対 称,
非 軸対称の区 別な く任 意の相 関が設 定で き る とい う意 味での一
般 性があり,
ま た,
多 次 元 確 率変数を含む非 線 形 問 題において,
現実的な計算 時 間で統 計 的 解析が可 能とな る。
さ ら に,
応 力や座屈荷 重の統 計モー
メン トの み な らず, モ ンテカル ロ法の併用 に際し て もそ の シミュ レー
ショ ン 効 率が大幅に向上す る。
したがっ て,
応 力分布や座 屈 荷 重な どの確 率 分 布の 推 定が,
直接に非 線形 解析を繰り返 す 統 計シ ミュ レー
シ ョン に要す る演算 時間に比ぺ て極めて小 規 模な計算で 可 能 となる。 こ の手法は, 例えば鉄 筋コ ン ク リー
ト造の 冷 却 塔な ど大型 の シェ ルにおい て問 題と な る自重や 風荷 重に対す る応 力 分 布の初 期 不 整による乱れ の解析に も有 効であ る。 また, 古く か ら問題 と さ れてき た,一
様な外 圧 を受け る部 分 球 形シ ェ ル の座 屈 荷 重の変動に関する統 計 的な解 析などに も効 力を発揮す る。
数値 計 算に際 して は初期 不 整 振 幅が微 小で あ ることが条件と し て付さ れ る が, 比 較 的 広 範 囲の形 状の 回転シェ ル につ い て,
具 体 的 に適 用 すること が可能で あ ると考え ら れ る。 た だ し,
座 屈 荷 重の解 析で は,
完全 形状シェ ル の分岐 座 屈 荷 重が初 期 不整によっ て変 動 する現象の みを対象と し て い る。 し た がっ て,
取り扱 うシェ ルや荷重に よっ て は適 用に制 約 を伴い, その適 用に は,
解 析 対象の初 期 不 整 振 幅にも留 意す る必 要 が あ ろ う (完 全 形状シェ ル の分岐座 屈 荷 重が 初 期 不 整に よっ て変 動す る 場合,一
般に座 屈 点は分 岐で は な く飛 移り座 屈 を 呈 す る。
以下,
本 論で は分岐,
お よ び飛 移り座屈の表現は完 全 形 状シェ ル に対す る もの と す る〉。以 下
,
用い る手 法の概 要につ い て実 際の数 値 解 析に必 要と され る部 分 を 中心に述べ る。
さ らに, 統 計 的 非 線 形 解析 を行う ための準 備と しての予備 的な解 析 と若 干の数 値 解析 例につ い て示すこと と す る。
§
2.
摂動 法に基づく統 計的 非線形解 析 手 法2.
1
初 期 不 整 を考 慮し た回転シェ ルの釣 合 式回 転シェ ル の形 状, 変 位
,
外 力,
応力を図一
1,
Zにrs す。 均 質な等方弾性体の回 転シェ ル に 蓄 積 され る ひずみ エ ネル ギー yt,
外 力ポテンシャ ルVE
は次式で表さ れ る24 )。
螺
・・蕪 )
か
(
1
)
+N
(
1 賜,
駕 ’ v,
v Jw.
w)
』
・(
1
)
’i
・(
1
)
u,
包t+
NV
,
v’S
。sin 画 8 w,
ωi…・
……・
………・
・
…・
……・
…
(1)一
106
一
Z ,1se
,
wv
/
・ V 図一
1 回転シェ ル の座 標Y
Ns
Mse
蕾
潛
図一
2 回転シェ ル の外 力と応 力f
呵
小
,
・,
・) … si…ds − ・
・
(・) ん こ こ に,
(u,
v,
ω),
(u’,
v’,
ω’)は そ れ ぞ れ シェ ル中 央 面の 変 位,
お よ び初 期 不 整で あ り, げ,
g
, ん)は外 力の成 分で ある。 座標 (S ,
θ), S。 , g につ い ては 図一
一
1 を 参 照さ れ たい。
な お,
(1>式 中の微 分 演 算 子L
,丹, N 弾 性定 数 行 列 澀 につ いて は付一
1)に示す。本 論文で は, シェ ル の変 位と初 期 不整 を境 界 条件を満 た すモ
ー
ドを用い て,
次 式の よ うに級 数 展 開す る。
(
1
圄
liii
黝
・一 … …
…(
1
圄
麟
一
一
… こ こに, n は採用モー
ド数,N
‘はi
次モー
ドの周方 向 展 開 次 数で あ る。
at,e
,は それ ぞ れ,一
般 化変位お よび 初 期 不 整の各モー
ドに対するパ ラメー
ター
で あり確率 変 数と し て扱わ れ る。
例え ば,
臺(‘=
1,
2,…,
n)が零平 均の n 次 元Gauss
分 布に従 う もの と す れば,
その結 合 確 率 密 度関数ρ(・
)は,
ξの分散と共 分 散の行 列 をC
として次 式で表さ れ る。・・ξ・一 ,,。)n・
}
1
。II
・・ e・p[
一
壱
1
ξr
[C ]一
’1
ξ}]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
+
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5 :1(3)
,
(4)式 を 用 い る とV
,,
VE は次 式の よ.
うに示さ れ る。1
v
,→
鮎
(
・ん +含畠
・んjke・・・ ・
晶
・A
… ,e
・e
・)
at・’ ・糟 鋤
(
oA ‘,魔+3
Σ]oA 、丿観ξ二 e=
且)
一・
揺
翕
勲
・AWkt
・ taJahat’
・
・
…一 一
(・) VE=
λΣQtai
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(7 ) t=
L こ こ で,
λは荷 重パ ラ メー
ター
で あり, 外 力の各 成 分は (f
。,g
。,
h .
)を単 位 量とし て そ れ ぞ れf
;Va
,g
= λg。,h =
λh
。と表 され る。 係 数 。Av お よびQ
‘などは, 付一
2a )に示す が,
こ れ らの係 数は回転シェ ル要 素 を 用い た有 限 要 素 法により計算する ことが で き る。.
』
ポテン シ ャ ル エ ネル ギー P
は (6
),
(7 )式のV
,,
V,で表さ れ,
静 的 釣 合 式はポテン シャル エ ネル ギー
の 停 留 原 理に より次式の ように得られ る。
P =
詈V
}一
1!E・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
−r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(8
)、
P,=
∂P/∂at一
象(
o1冫‘ ∫+Σ]n 且D
‘JIξt +Σ】Σnコ2D ‘短 ,ξ,ξL k=
1 卍弓
lt11)
α∫・
熊
(
DD ・Jlt+象
ID …6
遍
・ n n rt 十ΣコΣユΣユoDtJMaJ αicai一
λQ
‘=0 ・
・
・
・
・
…
(9
) J=
1ke1 多=
1 なお,
上式に お ける 。D‘丿な どの係 数につ いて は付一
2b ) に示 す。
さ らに後の計 算の た めtP の at に関す る高階 の微 分 を 求 めてお く。
P‘∫=
∂ 2P /∂α‘∂α丿 n n nニ
。Dw
+Σ、DWt
ξh+ Σ Σ2P 姆 犀蘇ξ1 尾己
1 h諄
1t=
1+2
嵩(
n ,DX ,+Σ,P 嵩魔 蘆
6
8=
1)
・・ハ
れ +3Σ Σ。D 嵩龍‘α億 α 匚 意=
1 』 l P‘,赴;
∂ 3P /∂α君∂α」∂α褶一
・(
・助・噛
P
嗣
・噛
轟 ・ P‘丿he= ∂ .P / ∂α‘∂α丿∂αh∂at=6。D
呂圭星P
‘」htm=Pwktmn=…=0
・
…
(10) た だ し,
係数。D
翫な どにつ い ては付一
2c に示す。
2
.
2
回転シェ ルの変形,
応 力の統 計 的 解 析変形や応 力の統 計 的 解 析 手 法につ い て具体的に述べ る
。
以下では 初期 不整振 幅は小さ いもの と仮 定し,一
般 化 変位ai を初期 不整パ ラメー
ター
e
,に より次式の よ う にTailGr
展 開で き る もの と す る。n α‘(
6
)=
α‘o+Σ] α‘aξa a=
1+
糟
か
・ ・輸 +告
… ……・
・
一
(・・) (i,
α,b
,…
; 1,2,…
, π) 非 線 形のつ り合い式 (9
)に上式を代入 す る と6
の恒 等 式 が 得ら れ るが,
以 下,
その結果につ い て初 期不整に 関する 3次までにつ い て示す。 実際の数 値 解 析で は初 期 不 整の特 性に応 じ て適切 な次 数まで採用 す ること に な る。
[完 全 形 状] n n n Σ。D
‘丿α」。+Σ Σ。D
、丿k α丿。α、。 Jm1 丿冒
[ 鷺=
且 n n n 十Σ Σ Σ。1
)tmaJoamo αto= λQi
…・
……
(12−
a) J=
1k=
1e=
1 [1
次] [2
次] [3次] ΣL
‘ノα丿。+L7 =
O………・
……・
…・
・
…
(12一
り) ノ=
1n n n Σ]1
」‘丿α , +Σ ΣL
‘ノka」a α肋 ’冨
1 メ昌
1尾■
I n +2Σ 銘 α∫ 。+Lfe=
0………
(12−
c) i=
l n ΣL
、ノα,。b, ノ鴇
塾 +量熊
L… (・画 +・・帥 ・帚 n n n n 十3ΣL
島α鋤 十Σ Σ ΣL
‘瑠 α丿aareba 己。
丿=
】 丿昌
1k=
匸tdl れ ね +3
Σ ΣL
録α 丿。α 肋+3
Σ 班 α ∫。=0
丿昌
1k=
置 ’i1
’
’
’
”鹽
’
’
”鹽
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
”
(12−d
> (‘,
ゴ,…
,
α,b,…
=
1,
2,・
・
π〉 代 数 非 線 形 方 程 式 (12−
a)の解 α t。 は荷 重λQ
‘に対す る完 全 形 状シェ ル の一
般 化変位で あ る。
これ を 用 いてL
、Jな どの係 数 が求め ら れ (付一3
を参照),
以後は線 形 の方 程 式 (12−b,
c,
d
)よ り, aia, at。
b な ど が 順 次求め られ る。
次に,
初 期 不 整に関 する確 率 変 数 ξの統 計 量 が 与え られる場 合の変 位の統 計 量 を 求める。
回転 シェ ル の母線方向 変 位 u につ い て,
そ の期 待 値 と 分散は (3
)式 よ り次の よ う に記述 さ れ る。 な お,
変 位 v,
w につ いては 同様であ り記述を省略す る。 n E [u]=
Σ]E
[α‘]UicOSN ‘θ・
・
……・
…………・
(13−
a) i=
I n nVa
τ[u]=
ΣZ
C
.。[at,α 丿]u,u, cosN
,θ cosN ;
θ t=
1J一
1’
’
’
”「
一
’
’
’
’
”t’
’
”…’
’
’
’
’
’
”甲
’
”
(13−b
) 上式 中の一
般 化 変 位の統 計量は次式で表さ れ る。E
[・
],Va
, [・
],
C
。v [・
]は そ れ ぞ れ期 待 値,
分 散, 共 分 散の演 算 子を意 味す る。 次 式に初期 不 整の 2次まで考 慮し た 場合の一
般 化 変 位の統 計 量 を 示すと, ・ [・ 1]一
・・+義
脳 ・鎗
か
・R・…一
(圃 nC
。v[α 、,
a」]・
=ΣΣ α 、。α 」bC。
b.
a=
1b=
皇+
揺 轟妻
・… 謳 ・一
働瑚+
糟
鱒
叱 ・α・ (R呶一
・・R・ ・)一
107
一
+
培
齲 か
・・… d(R
・b・rf− R
・ ・R
・d)’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
’
”「
’
’
’
”一
’
’
’
’
’
”
(14−b
) と な る。 こ こに μ,C ,
R
は初 期 不 整パ ラ メー
ター
の統 計モー
メ ン トで あ る。
す な わ ち,
μa=E
[ξ壼],
C
. =Cov
[ea
,
ξ,]・
…
一
・
・
・
…
(15
)R
帥=E
[ξh
ξ。],R
αbc=E
[ξむξbξ詣],…
な お,
初期 不 整パ ラメー
ター
が (5) 式の ように モ デル 化 さ れ る 場合に は,(14)式の破 線 を付し た項は零とな る。
ま た (15
)式で はC
。。=R
。b とな り,4
次モー
メ ン トRab
、dは2
次モー
メン トに よっ て展 開さ れ る。
応 力の成分に よるベ ク トル }σ}の期 待 値と分 散は ひ ずみベ ク トル をlel
と す ると, 次 式 として表され る。
E
[σユ=ll●E
[ε]・
…
9・
・
…
一…
一・
・
…
一一・
・
・
・
…
(16−
a) n n Va「
[σ』=
Σ Σ huhtit C°v[εh ε」………
(16−b
) 」=
lh=
1 (i,
ゴ,
h
= 1,
2,…
,
6)hw,
ε‘は そ れ ぞ れ定 数 行 列 丑 お よびひずみベ ク トル の 要 素であ る。
ひずみ,
お よび 応 力ベ ク トル は次 式に示 すu } 。1
ε1,
ε,,…,
ε、1
・=i
ε 。,
εθ,
ε。,,x。 ,x。, x。誌{σ t
,
σ2,…
,
σs}=INs
,
Ne,
2Nse,
Ms,
Me,
2Mse }
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17 ) なお, 変 位 や 応 力の各 成 分の確 率密度 関数の推 定は, 初 期 不 整パ ラ メー
ター
の標本集 合を数 値 的に生 成し, (11) 式 を 基に モ ンテ カル ロシミュ レー
ショ ン手法 を併 用すれ ば, 簡 単 な代 数 関数の演算の繰り返し に帰着す る。
以上に述べ た応力分布の乱れに対する解 析 を 行 う際,
変 位 場を適 切に近 似す るモー
ドの選 択が重 要である。 例 えば,
完 全 形 状シェ ル の自 由 振 動モー
ドな どを 有 限 要素 法に よっ て求めて用い る こと は有 効で あ り,
付一2a
) に示す係 数の積分や, 変 位,応力の計 算に も 都 合 が よい。
さ らにそれ らの モー
ドに加えて,
完全形状シェ ル の線形 解 析から得 られ る変位場を採用す ることは解析 精度の向 上に お い て効 果 的であ る。 2.
3
分 岐 座 屈 荷 重の統 計 的 解 析 本 節で は,
不 規 則な初 期 不整に よ る弾性座 屈 荷 重の変 動に関す る統 計 的 解 析 法につ い て述べ る。 序に述べ た よ う に, こ こで は完 全 形 状 シェ ル の分 岐 座 屈 荷 重の初 期 不 整に よ る変動 を考 察 対 象と して い る。 以 下に示す手法は シェ ルの形 状や荷 重 分 布,
それに初 期 不整の分布形状や 振 幅の特 性に よっ て,
完 全 形状シェ ル の分岐座 屈荷重の 変 動で説 明 可 能と み な さ れ る問題に適 用され, 有 効であ る。
な お,
解 析 対 象 と する シェ’
ル が低い荷 重 レベ ル で飛 移 り座 屈が生 起する よ うな場 合に は適 用 性の点で問題 と な ろ う。
こ の点につ い ては後に 3.
L2 で も述べ るこ と に す る。
2.
3,
1 釣 合 式と座 屈 条 件 式の表 示 初 期 不 整 を有す る回 転 シェ ル の座 屈 条件は一
般に次式一
108
一
の よ う に表さ れ る。
IP
‘Jl=0−・
・
…
一
・
・
一・
…
9・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一一
s・
・
…
〔18 ) こ こ に
,
Il
は行 列 式の値を示す 。 次に, 取 り扱い を 容 易にする ために初 期 不 整を含む シェ ル の変 位を完 全 形 状シェ ルの 釣合曲線を基準と す る 量に変換する。 これ は一
般化 変位at に対して 次 式の δ‘ で示 され る。 δ‘=
al−
aiO…
’
・
…
一・
・
…
一幽
・
・
噛
・
・
凾
曁
…
9・
噛
9・
9・
・
一・
・
9・
(19
) な お,
上式の α‘。は (12−
a>式の解,
す な わ ち完 全 形 状 シェ ル の釣 合 式 を 満たす一
般 化変位で あり,
確 定量で あ る。 さ らに,
δ‘を,
前 出の完 全 形 状 シェ ル の接線剛性 Lw の固 有ベ ク トル か ら な る直 交 行 列 [Tij]を用い て再 度 変 換 する ことにする。 これ は,
完 全 形 状シェ ル の座 屈 条 件を示 す 接 線 剛性 [L
“](=P
‘ilc)を対角化す る た め であ る。 座標変換し た後の 変位 qtと 径‘の 関係は次式の よ うに記述 され る。 a尸 Σ T“q」………・
…・
……・
・
一 ・
…・
・
…・
・
…
(20) 丿=
[ こ こに,TtJ
は次式に示す ように [L
‘,]の固有 値tOab に 対 応す る固有ベ ク トル の成分で あ る。 な お,
こ こで は [L
“]は対 称 行 列で あ る。 n n Σ ΣL
、∬、。Tib=
ω。b (ω。b;
O;aキb
〕……
(21
) t=
1丿il
完全 形状の解at。,一
般化変位 α ‘お よび初 期不整パ ラ メー
ター
畠につ い て も そ れ ぞ れ同様な変換 操 作に よ り 次 式を得る。 れ α‘。= ΣT
‘,β丿。…・
………噛
・
……・
…………・
(22−
a) J=
1n α‘= Σコ
T
‘j(β」O十q
丿)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22−
b) 」”
1 れe
、=
Σ T、Jη」…・
……・
一 …一 ……一 …・
・
(22−
c) J#
1 こ こ で β‘。,
ηtは そ れ ぞ れ,
座標変換後の完 全 形 状の釣 合 式 を満た す変 位,
初 期 不 整パ ラ メー
ター
で ある。
初期不整を有す る回転シェ ル の釣合式 (9
>式お よび 座 屈条 件式 (18
)を (22
)式に よ り座標 変換し,
得ら れ る式に左か ら [T
“]の 転置行 列を乗じる。 釣合式お よ び座 屈 条 件 式は次 式の よ うに得ら れ る。 以 後,
座 標変換 後はP
‘のよ うに,
一
記 号 を付 けて示 す)。 ・t(・・ o・ A)一
象(
亜
・義
・脇 +舘
渇 晒 ・・)
ua
’ ・+q
’} +熊
(
壘 +義
・E・嗣
奪9’・+q’1
・(fi
・・+q・〕 n n n 十Σ Σ ΣoE ‘,St(β」0十qJ>(β犀0十qD (βio十ω 丿コ
1魔日
11=
1−
一
λγ≧;
0 (i;
1,
2,…
,
n)・
・
・
・
・
・
・
…
一…
(23>n n n
IP
,,((〜‘,η‘)
1
=
loE
‘ノ十 Σ:】量E
‘∫αηα十 ΣコΣコ2Etdrb ηaηb
−
a蕁
] a=
1 b”
1・ ・
翻
並
唱
臨躯
+ ・
自
(
・E
・f
・・it+轟
疏 漁海
n
n
n
n +3Σ Σ。
E
翫漁 。β‘。+6Σ Σ。左飜星β産。qt t=
11vl 鳶il
置薈
l n n+3Σ Σ 。ErJhi qtq星
1
; 0,
(i; 1
,
2,…,
n) t=
1t亭
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
…
(24 ) 以下の記 述で は,
(24)式を単に △(qi,
ηJ)と表す こと にする。
上式は (21>式を考 慮 すると次 式の ように書く ことができる。
れ n nA
(q、, η、)=
1t
・w +Σ、E
、、。ηa+Σ Σ 、Envb
η。ηb a=
1 am且b■
1ギ
・齲
・跏蝿
・ ・葱
固
・+嵩
IE 嵩祕
n n n n十6Σ Σ oE あ覧β
魔
oq ,十3Σ Σ。EZktqkqtl it=
1t=
1 it=
1t=
L・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
7・
・
…
(25
) こ こ に,
E,
γ などの係 数につ い ては付一
4 )を参照の こ と とする。 な お,
(23)〜
(25
)式で下線部分 は, 完 全 形 状シェ ル に対 する項を指 し てい る。 2.
3.
2 統計 的近似解析手法 こ こ では,
座 屈 荷 重の変 動を初 期 不 整パ ラメー
ター
で 豪示 する際の取 り扱い を容易に す る た め に, 変位 qi, (i
=
2,
3,…,
n >,
荷重パ ラ メー
ター
λ,
お よび初 期 不整 η、を変 位qi
と初 期 不整 η、,
(∫掌 2,
3,…,
n )に よっ て 次の よ うにTailor
展 開でき る も の と す る。
q
・(q・,
・・}−
q・q・+負
鯆 +去
… ……・
・
(・6−
・)・(・・
,
・,)一
・ … qi+毒
・’・J+券
・
・ …・
・
(26−b
>・1(q・
,
・・[)−
B
・q・+鶏
β・
・」+壱
・
・
… ……・
(26−
c) 上 式 を釣 合 方 程 式,
座屈条件 式に代入 し て摂 動 法 を適 用 する。 こ こ で,
座 屈 原 点,
す な わ ち完全 形状回転シェ ル の座 屈 点におい ては次の ような表現がで き る。
P‘
lc
=
0,
(
i=
1,
2,●
・
n)
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
27−
a>△
lc
=
0・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
…
(27
−b
) 上 式は,
完 全 形 状の場 合の静 的 釣 合,
お よ び座 屈条 件 を示 し て い る。
そ の解 λ。1
肌 β‘。IY
は そ れ ぞ れ,
完 全 形 状 回転シェ ルの 座 屈 荷重,
お よび 座 屈モー
ドを表して い る。 た だ し, これ らの完 全 形 状シェ ル の解は (23),
(24) 式か らの数 値 解 析に よ り求める の で は な く,
(12−
a)の 非線形 代 数 方 程 式 を解い て,
座 屈 点を求め るこ とに よっ て得ら れる。 各 係 数 などの座 標 変 換は その後に行う。 非 線 形 解 析はこ の一
回の みであ る。
な お以 後の記 述 中, 記 号 C「 は座 屈 時の値を意 味す る もの と す る。
摂 動 法に基づ く近 似 解の展 開 過 程の記 述は省略し, 最 終的な解と, それを求め るため.
に必要な係 数 を示すこ と に す る。
摂 動 法の弾 性 安 定 問 題に関す る基 礎 的な手 法に っ い ては文 献19 )−
23)に述べ られ て いる。
表示の簡潔化の ため, 完 全
形
状シェ ル のポテ ン シ ャ ル エ ネル ギー
に関する係 数 を,
以 後,
係 数M で書き直し て使用 することにする。
Ml’
=
{
葱
1
・=
・・’r ° (片 ノ).
.
.
….
….
……
(28 )M
‘ノκ=P
,丿尾lc
,…
こ こ では同時 座屈は取り扱わず,
し た がっ て座 屈 点で は (21 )式に お い て 1つ の固 有 値が零とな る。
以 下,
M,丿 の添字は零固有値に対し て 1とおくこと とし, し た がっ て (21),
(24),
(25),
(28}式 を 考 慮する と座 屈 点にお いて Mu=
ωll=
0…・
………・
…・
…・
…
:……一
一
(29
) と示さ れ る。
ほ か の係 数は次の よ う な意 味を持っ て いる。
これらの 値を求める ことで最 終的 な 近 似解が得ら れ る。
、
Mr 一
鋤
1
。噛
脇 ・+黯
恥 照 ・ 趣尸咢
1
。一一
7・ ・∂2
戸
、 M・J・=
∂q。∂q丿Mh
= ∂2戸、 ∂ηa∂qJ ∂ip ‘=
2・
,Er」,十6Σ]oE あ莞4
乳o c lコ
11
, 一 ・E
・Ja ・盞
GE
脚 + iEUJalBi ・Mf
・一.
∂nb∂;
l
c −
2
群
嗣 ・…・
………・
・
…・
・
…・
……
(30 ) 上 記の 係 数に よ り座 屈 点 を分 類す れば一
般にM
,・
・
O が本 論で取り扱 う分 岐 座 屈 を 示 す。 さらに,
い わゆる非 対 称 分 岐座屈に対 し Mm ≠0,
対 称 分 岐座屈に対 し て.
Mill
=O
と な る 。 分岐座 屈条 件よ り導か れ た係数の最終 的な値を次に示 す。
β、=07…P……・
……・
・
…・
………・
……・
・
・
… (31−
a) βα=− Mf
〆Ml ,
(a;2,3,…,
n>・
…
…
(31−b
) Σ 傚H ∫(− Mf
+M
}Mf
/Ml
}/ω,,I
J=
t λ。
=
ホ n,
ΣM
囗,M
,/ω 〃 丿=
2・ +Mf
,
− MgMl ,
/ML
__.
__……
(32 ).
q‘。; ←Mf
+MIMf
/Ml − M
{− M
、λ。)/tOii (i=
2,
3,
…
,
n)・
・
・
・
・
・
…
(33)’
次に,
非 対 称 分 岐 座 屈に関する第一
近 似 解につい て導 か れ た結 果を示 す。圃 ・
(
π.
ΣM
、wM ,/ω ,」 丿目
2)
−
1・
:…・
…・
…・
・
一 ・
(・4) qn==− M ‘
λ,
/ωil……・
・
……・
…………・
…・
…
(35)一
109
一
μ广
纛
(
M
… +勲
砿漁 伽・・
蘯
臨 ・1)
Mr
・=
i
(Mvi ・M・W)・
・
・
・
…
r−・
・
…
r9−・
・
・
・
・
・
・
・
…
韓・
・
《36)・・
一
土協 礁
碗 }
1/2………一 …
糊 得ら れ た近 似 解 を用い て座 屈 荷重の統計量を求め る。 た だし, (37 )式に表 され るよ うに2
価と な る た め,
以後,
座屈荷 重と し て は低い値を取る こと と し,
その統 計量 を 次に示す。
ま ず,
期 待 値 を求 める と,
n・
E [λCT]=
λ01雲「−
i
λ匚レ1
十ΣコG
,μ丿………・
・
…・
(38) 丿t2 とな る。 こ こに,
(}丿; Σ】λiTjt
一
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(39) 5巴
1五
一
〉
傷下
・[
1
齲
跼鬥
甲
…・
…
(… ただし,
F,
=
1,
Fa=
=一
βa〔αキ1)
………・
…・
(41 ) を意 味し てい る。 し た がっ て, 次 式の期 待 値が必 要で あ る。
f
・− E
[
1
義
酬
1/2]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
………・
……・
(・2)ny
nF
α= ΣFlT
.…・
…・
………・
……・
…・
・
(43 ) 1ロ
1 座 屈 荷 重に関 する分 散 を求 める と,
次 式 を得る。
v
・ ・[・ ・ ’1
一
饗
∫一 ・;Ai
−
1
・1
藩
ん・繊
α 輪・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(44) し たがっ て, 分 散の計 算に は以 下の 2つ の値 を 求 める必 要 が あ る。 nヨ
fll
=
Σ F。μ。 a=
1・
∵・
・
…
曾
・
…
(45 )
fm
−E
[
ΣnF
−
1 ノ2n。金 ΣλbξD α冒
聰 b=
1]
次に対称 分岐座屈の場 合に は,
前述の条件Mm
=0
を 考慮して以 下の よ うに表さ れ る。 λ1=0・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(46−
a)qJl
=
0(
i=
2,
3,…
,
n}・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(46
−
b
) 上 式より,
対 称 分 岐 座 屈の場 合は座 屈 荷 重の第一
近 似 解が簡 単 化さ れ,
(32
)式に よ り既に得 られ たことにな る。 統 計量 に関しては 〔38
},
(44 >式 におい て λ、=0
と お く こと に よ り,
求め るこ と ができ る。
以上に示し た手法に よ り, 微 小な初期不 整を有する回 転シェ ル に対 して統計 的座 屈解 析が効率良く実 行で き る。
ま た,
座 屈 荷重の確率 分布の推定にモ ン テ カル ロ法一
110
一
ゆperfect imperrec ヒion
geometry 図
一
3 初 期 不 整と座 屈荷 重の確 率密度関数 (1次 元の初期 不 整 確 率 分 布か ら座 屈 荷重確率分布へ の 写像 ) ⊆L「コ Φ 目 ゴ oo う σドr・
け
《 cτ λ imperfect sensiti nH ン卩
P.
d・
を併 用する場 合,
完 全 形 状シェ ル の各 分 岐座屈 荷 重に対 し,
個々 の初 期 不整標 本につ い て最も低い値 を 選 別 す る ことによっ て最 終的な 分布形 が推 定さ れ る。
この様子 は 初期不整パ ラメー
ター
が1
次 元の確 率変数の場 合にっ い て図一
3に模 式的に示され る。
§3.
数 値 解 析 を通 した検 討 3.
1 統 計 的 解析のた めの予 備 的 考 察 こ こ で は,
統 計 的 非 線 形 解 析を行 うための準 備とし て,
モー
ド重 畳 法 と摂 動 法の組み合わせ による手 法の近 似の 精 度につ いて定 量 的な考 察 を行 う。
シェ ルの形 状,
荷 重 分布,
お よび 初 期 不 整の形 状と大き さによっ て精 度は異 な り, そ の一
般的な考察は困 難さを伴う が, 以下で は, 対 象 を限 定し て,
初 期 不 整に関す る パ ラメー
タ・
一
を1次 元 とし て示す。
3.
1.
1 応 力 分 布に関 する検 討2.2
に示し た初 期 不 整に よ る変 位や応 力の乱れ につ い て,
図一
4 に示す よ う な 回転HP
シェ ル の 自重 時に お け る応 力 分 布 を 取り上 げる。
初期不整のない完全 形状シェ ル の面 内 応 力 分 布は図一
5に示 す と おり である。
こ こで 仮 定す る初 期 不 整は シェ ル の 回転 方 向に軸 対 称 (周 方 向 展 開 次 数 N=
O)および非 軸 対 称 (N ≠0)の帯 状の も の であり,
図f に図 示 するものである。
図一
7には,
初 期 不 整 中 央 点で の母 線 方 向お よび 回 転 方 向面内 応 力の初期不整振幅に よ る変化を示し てい る、
, f.
22.
321 ・(Z/57233 )2E
−
2.
1.105 くtf/。
2 ),
。・
1 /6 図一
4 単 位 ;m ) z詈
H t:冨0,
661;
:
;
:
:
て
}
1
;
;
:
;
t.
30.
564,
ρ・
2,
4 (tf /。 3 ) 解析対 象の回 転HP シェ ル の幾 何 形 状 (全 体 形 状と殻 厚,
,
−
響
’ー
ノ ’1
,/
F/
/
’ z (m)/
’
/
’’
ノ t100.
0一 一一
Ns フ5.
O Nθ 50.
O 2S.
0一
40.
0−
20.
O O.
0 10.
O str・s・ … ultant (tf /・).
.
図一
5 完 全 形 状シェ ルの面内 応 力 分 布 (自重 作用時 }.
ノ
u工=
vl=
0・エ
・
÷
{…(Z
−
h)一
・}9・・…(2
・
30 ・,
噛
一
陽
) 図一
6 仮 定し た帯状の初期不整 形状 表一
1・
HP シェ ルの応 力解析で採 用し たモー
ドの内容 i Ni adopted modes 123−
789−
1300224 free vibrationa ]
.
mode 〔1st)linear solution (FEM )
free vib
.
modes (lst−
5th )imperfection shape
free vib
.
modes (1st−
5th )i;
mode
no
・
’
Ni ,
harmonic
no
・
同 図 中,
FEM と記さ れ た各点は有限要素法の み で解 析 し た結果を示 し,
perturbationと示さ れ た曲 線で図 示さ れ た値はモー
ド重 畳+摂 動 法に初 期 不 整の 3次まで を考 慮して計 算し た値である。
な お, 採 用モー
ドにつ い ては 表一1
に示す ように, 完 全 形 状シェ ル の 自由振 動モー
ド に,
完全 形 状シェ ル の線 形 解 と初 期 不 整 形 状に比例す る モー
ドを加えたもの である。
図一7
よ り,
殻 厚 を超え る非 軸 対 称 初 期 不 整に対して は,
非 線形性が 現 れて い ることが指 摘され るが,
3 次ま で の摂 動 近 似は非常に良く有限要素 法に よる値に追 随し て い る。 ま た,
初期不整の振 幅 が 殻 厚 程 度で あるな ら ば (か な り 大 きい と考え られ る値で あ る ),
初 期 不 整が 回 転方 向に軸 対 称, 非 軸 対 称 分 布で ある にか か わ らず,
初 期 不 整に関 する 1次まで の近 似で十 分であ ることを示 唆一
3匸一
2匸一
t Ns (しf/m) t 2【 3t ξ ・ N=
OO 鬪罠
2,
e=
0°
ロ 闘冨
2,
e=
goo.
国 θ (しf/m) 儀、
−
2t、
一
匸 2 に 2t’
ノ、
「
て)、
、
s一
2一
/’
3し/
’
’
/ o1’
一
6−
8、、
、
、
つ、、、
〆一
、
、 1o ξ 図一
7 帯 状の初 期 不 整による面 内応 力の変 化 (初 期 不 整 中央点) 5helx ・・
2 o10 (tf 〆皿2> 0璽
工39 (m)=
6 図一
8 解析対象の周 辺固 定さ れ た偏 平 球 形シェ ル の幾 何 形 状 し て い る。 3,
1.
2 分 岐 座 屈 荷 重に関す る検 討 2,
3に示 し た完全 形 状シェ ル の分岐 座 屈 荷 重の変 動の 解 析 精 度につ い て, 図一
8に示す周辺固定され た偏 平 球 形シェ ルが一
様な外 圧 を 受け る場 合の考 察につ い て述べ る。
こ こ で は シェ ル パ ラ メー
ター
λ3!
6の シェ ルを対象 と するが,
.
こ の場 合の完全 形状シェ ル の最小分岐座屈 荷 重は周 方 向 展 開 次 数N ・
=2
の場 合で ある。 図一
9に は自 由 振 動モー
ド比 例 形 初 期 不 整を仮定し た 場 合の結 果 を示す。
座 屈 荷重は古典 座屈荷 重に対す る比 で表し てお り, 図 中direct
は モー
ド重 畳 法に より離 散 化さ れ た釣 合 式から求 め た値,
ま たpe【turbedと示さ れ た実 線は さ らに摂 動 近 似され た もの で ある。
(a),
(b
) には そ れ ぞ れ軸 対 称 (N −
O)お よ び非 軸 対 称 (N = 2) の各1次モー
ド比 例 形の初 期 不 整を仮 定し た場 合を示し た。
こ の よ うに初 期 不 整の形 状によっ て近似の程度は変 化 してい る。 同 図 (a)は,
完 全 形 状 シヱ ル の分岐 点か一 lll一
o
,
a O.
T0,
6 0.
5 O direct ごr cl λ /λ一
perturbed s l.
1
°
コ
l ・1
‘N’
°’
剛一
〇.
ユ 0.
0 0.
1一
皿a。[。エ]/・
xcl
−
、、耋
k
・) (・/・・2 (a) o.
8 0.
了 0.
60.
5 λc「/λci ■ . ・ の1
’ ・ . i1 鯉・
1st }一
〇,
1 0.
O O.
1−
max [v エ
yt
(b) 図一
9 分 岐 座 屈 荷重の初期 不 整 敏 感 度の例 (N=
O,
2nd お よび N=
2,
1st mode 比 例 形 初 期 不 整 ) imperfectien 図一
10 飛 移り座 屈 を 考 慮しないた めに起こ る座 屈 荷 重の確 率 分 布の誤 差 ら連続し た値に対して良い近似を示し てい る。
左 側の大 き く低 下 するモー
ド解は本 論では考 慮 して い ない 。 同 (b
>は初 期不整の振 幅の増大に伴っ て 近 似の良く ない 例で ある。
実 際に は複 数の初 期 不 整パ ラメー
ター
に関 す る多次 元 空間で こ れ らの敏 感度が問題と なる。
いずれ に せ よ,
こ の解 析 対 象で は初 期 不 整の 最 大 振 幅は殻 厚の10
% 程 度 以 下の必 要 が あ ろ う。一
ll2
一
な お,
既に述べ た よ う に,
本論で は完全形状シェ ル の 飛 移り 座屈 荷重の 変動 は 考 慮 していない た め,
初 期不整 振幅が大きい場合に統 計解析に際し て も その影響 が現れ る場合が ある。
こ の性 状 を 模 式 的に図一
10に示し た。
完 全 形 状シェ ル の飛移 り座 屈 荷 重の敏 感 度 曲線 :図 中 ) が考 慮さ れ な い場 合の座 屈 荷 重 全 体の確 率 分 布へ の影 響 を示 して い る。 な お,
解 析に用い たモー
ドは表一
2中で N=
O,
2,
4の もの である。
3.
2 分岐座屈 荷重に関す る統 計 的 解 析 例 本 論で示し た,
統 計 的 非 線 形 解 析 手 法を用い て行っ た 数値 計算例につ い て,
仮定と結果 を中心に述べ る (応 力 分布の 乱 れの統 計 的 解 析につ い ては紙 面の都 合上省略 す ること と す る)。 こ こ で は前 節3.
1.
2
同 様,
現 在まで多 くの実験的,
解析 的研究の対 象と さ れて きた周 辺 固定の 偏 平 球 形シェ ルが一
様な外圧 を受け る際の分 岐 座 屈 荷:重 の変 動 を取り上 げて い る。 解 析に用い たモー
ドにつ い て は表一
2を参照さ れ た い。 本 解 析 例では,
シェ ルの周 方向に軸 対 称,
お よ び非 軸 対称に わ た る多数の初期 不整 成 分が存 在す る場 合を取り 上 げる。
仮 定 した初 期 不 整 振 幅は (5)式に示した零 平 均Gauss
分 布に従い,
そ の空 間 分 布 特 性は図一
11に示 す もの である25} 。 な お振 幅 特 性として,
シェ ル面に対 す る最 大 値の統計量 を表一3
に示す。 本論で示し た手法に より分岐座 屈荷重の 相対 頻度分布 は図一12
に示す ように得ら れ た。 特 定の形の初 期 不 整 (例えば座屈モー
ドに近い形)の み が卓 越するよ うな場 合を除け ば,
こ の ような unimodal な分 布を示 す もの と 判 断 され る。 な お,
図 中の 曲線は参 考に積 率 法に より対 数 正 規 分 布 を 当て はめた確 率 分 布である。 また,
同 図 (b
) 表一
2 偏平球 形 シェ ルの 座屈 解 析で採 用し たモー
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3rd lst−
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表一3
仮 定 した初 期 不 整の振 幅 特 性 (シェル面にお け る絶 対 値 に関 する最 大 値1
m。 。.
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