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(1) 作成上の留意点 HACCPプランに記載しなければならない事項 ( 項目 ) は CCPと決定した工程のNo. CCPのNo. 危害要因 危害要因の発生根拠( 発生要因 ) 管理手段 管理基準 (CL) モニタリング方法 改善措置 検証方法 記録内容( 記録文書名 ) です なお 本章では管理

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第6章

(1)作成上の留意点

 

HACCPプランに記載しなければならない事項(項目)は、CCPと決定した

工程の

No.、CCPのNo.、危害要因、危害要因の発生根拠(発生要因)、管理手段、

管理基準(CL)、モニタリング方法、改善措置、検証方法、記録内容(記録文

書名)です。

 なお、本章では管理基準の設定から記録と保存手順の設定までを記述してあ

りますが、その内容は本研修用のテキストの基礎編である『食品の安全を創る

HACCP』の内容(p.90 ~ 108)をほとんどそのまま引用したものです。

管理基準(CL)の設定

① CLとは何か

 

CCPにおける管理手段には、通常、危害要因を管理する限界があり、その限

界からはずれると危害要因の発生を防止できない可能性があります。

 例えば、生乳中に存在する可能性のある病原細菌による危害を、加熱殺菌に

よって防止しようとする場合に、加熱条件を示すモニタリング・パラメータ(監

視すべき指標・数値)が、63℃、30分間よりゆるい条件を示したときには、病

原細菌が死滅していない可能性があり、製品の安全性が確保されていないこと

になります。

 このように製品の安全性を確保できるかできないかの境目のモニタリング・

パラメータの値(限界値)を

CL(Critical Limitの略)といいます。CLが誤っ

て設定されると危害要因の発生に結びつくので、科学的根拠に基づいた確かな

データにより正しく設定しなければなりません。多くの食品製造加工施設では、

品質管理上の観点に加えて、工程のばらつきや計測機器のばらつきを考慮した

り、あるいは上乗せした安全度を追求する観点から、実際の製造加工ではCL

よりも厳しい基準(工程管理基準または作業基準)を設定して管理している例

が見られます。

 CLは、以下の条件を満たすものでなければなりません。

(A)モニタリングによって、CLに適合していると判断された場合、適切な管

理が行われているとみなされ、出荷・流通されます。しかし

CLの設定根拠

が誤っていたり、適切でない場合、危害要因は死滅・除去されたり許容範囲

(3)

第6章

にまで低減されていないことになり、最終製品の摂取により危害の原因とな

り得るわけです。

  このため、CLは危害要因が死滅、除去または許容範囲まで低減されてい

ることを示す最適なパラメータ(温度、時間、

pHなど)によって示された

数値または指標でなければなりません。

(B)管理状態が適切でないことが判明した場合、速やかに改善措置を講じなけ

ればならないので、リアルタイムで判断できるパラメータで示されることが

望ましいということになります。

  CLを示すパラメータとしては官能的指標(色調、光沢、におい、味、粘度、

物性、泡、音など)またはAw・pHなどの化学的測定値、温度、時間や物理

的測定値などが用いられます。

② どのようにCLを設定するか

 法的に製造基準で具体的な数値などが規定されている場合は、その数値また

は、より厳しい数値を採用することにします。その他の場合は、文献データ、

実験データからCCPにおいて達成しなければならない値を設定し、それをクリ

アするためのモニタリング・パラメータの値を

CLとして設定します。

 すなわち最終製品の賞味期限または消費期限内において安全性を担保するた

めに決めた管理基準がCLになることもあるでしょう。

③ CLの具体例

 多くの場合、製品の中心温度を連続的にモニタリングするのはむずかしいも

のです。そのため、その代わりとして、製品の中心温度が必要最低温度を維持

していることを保証できる製造条件を

CLとして設定することがあります。

<例1>

 牛乳の製造において、63℃、30分の加熱殺菌と同等な120℃、2秒間の加熱

により病原菌の死滅を確保しようとする場合、120℃と2秒間を示すパラメー

タを

CLとすればよいわけです。

 例えば、流れる牛乳の温度120℃と、その温度下を流れる牛乳の流速(2秒

間を確保できる流速)をCLとすることができます。

<例2>

 食肉の蒸煮工程で加熱殺菌を行う場合、水の温度、食肉の厚さ、一度の投入

(4)

第6章

する食肉量、水中での加熱時間が最終的に製品の中心温度に影響を与える条件

であり、すべての製品の中心温度が63℃、30分または、これと同等の条件が得

られる温度と時間を定めなければなりません。

 例えば、蒸煮水槽の水の温度を80℃、食肉の厚さを3mm以下、一度に投入す

る食肉量を500

kg、水中での加熱時間を最低60分確保すると、必ず63℃、30分

の中心温度を確保できることがわかっていれば、これらを示す水温、加熱時間、

食肉の厚さ、食肉量などの値を

CLとすることができるわけです。CLは安全性

を確保するための限界値であり、基本的には許容幅が認められることはありま

せん。以上/以下、あるか/ないか、などです。

モニタリング方法の設定

① モニタリングとは何か

 CCPにおける管理において、CLからの逸脱が起きたかどうか、あるいはそ

の傾向にあるか否かを監視することをモニタリングといいます。モニタリング

によって、

CCPが正しくコントロールされているかどうかを確認でき、同時に

正確な記録をつけることができます。

 

CLから逸脱した場合は、改善措置が必要となります。改善措置が必要とさ

れる製品の範囲は、モニタリングの記録を見直すことにより知ることができま

す。

 また、モニタリングの記録によって、製品がHACCPプランにしたがって製

造されていたことの確認もとれます。これらの情報は、安全性を保証する観点

から、

HACCPプランにおいて設定される検証作業(p.58 ~ 61参照)によって再

度チェックされます。

② どのようにモニタリングを行うか

 モニタリングの方法は以下の条件を満たす必要があります。

A)危害要因の発生を防止するための措置が、個々の製品に対し、もれなく

とられていることが必要です。すなわち、最初の1個から最後の1個まで、

すべての製品がCLを満たしていることを監視できるように、連続的または

相当の頻度で行わなければなりません。

B)CLからの逸脱が起こったときに、できるだけ影響を最小限にし、かつ容

易に改善措置を講じ得るような方法で行わなければなりません。これが満た

(5)

第6章

されていないと、最終製品が出荷されてから

CCPにおける欠陥が見出された

り、結果が出るまで最終製品の出荷を予定外に延ばさざるを得ないという事

態が起こります。

C)測定した数値を連続的に自記記録するだけでは危害要因をコントロールし

たことにはなりません。

CLを逸脱した場合には警報が鳴り、管理している

従事者に告知するシステムが望まれます。そうでない場合にも、連続記録を

十分な頻度でチェックする必要があります。

D)工程の性質上、不連続なモニタリングを行わざるを得ない場合やサンプ

リングをロットごとに行う場合でも、それらは個々の最終製品の安全性を保

証するのに十分でなければなりません。この場合もモニタリング結果をつね

に迅速に知ることができなければ、逸脱時における適切な措置をとることが

できません。

(E)HACCPプランを作成する際に、モニタリング担当者も定めておく必要が

あります。できれば製造現場の従事者、または製造用機械器具の操作担当者

がモニタリングを担当することが望ましいのです。普段から製品や機械器具

を観察していますので、通常の状態から少しでもはずれた場合に、容易に気

づくことができるからです。

F)モニタリングの記録を実際に記載するには、表6とp.71の図5を参照して

ください。

③ モニタリングの具体例

 モニタリングの例としては、次のようなものがあります。

(A)危害発生を防止するためのモニタリング

ⓐ 製品保管用の冷蔵庫内の温度を測定します。

ⓑ 酸性化食品製造に用いる原材料のpHを測定します。

ⓒ トンネル式(ベルトコンベア式)のオーブンまたはクーラーによる適切

な加熱または冷却工程の管理のための、ラインスピードと温度を測定し

① 記録した日付 ④ CL ② 製品の名称、記号(ロット名) ⑤ 測定、観察、検査者のサインまたはイニシャル ③ 実際の測定、観察、検査を行った   時刻 ⑥ 記録の点検者のサインまたはイニシャル、点検した日付

●表6

モニタリングの記録に記載する事項

(6)

第6章

ます。

(B)防止措置の実施を確認するためのモニタリング

ⓐ 原材料のロットに添付された出荷業者による自主検査成績書を調べ、ア

フラトキシンが不検出であることを確認します。

ⓑ 承認された海域で採捕された貝であることを、容器に添付された表示を

調べて確認します。

ⓒ 包装のシールの完全さを目視により確認します。

ⓓ 手作業が適切に行われているかどうかを観察します。

(C)連続的に実施されるモニタリング

ⓐ 生乳の殺菌温度は、自記温度記録装置により連続的にモニタリングされ

チャート上に記録されます。

ⓑ 包装された食肉製品は、すべて金属探知機を通過し、金属異物の有無に

ついてモニタリングされます。

改善措置の設定

① 改善措置とは何か

 危害要因の発生を防止するうえで、とくに厳重に管理すべき工程である

CCP

では、モニタリング・パラメータ(監視すべき指標・数値)が

CLから逸脱し

た場合にとるべき措置をあらかじめ定めておくことが大切です。CLからの逸

脱が起こった場合に、迅速・的確に対応することができる措置を、改善措置と

いいます。

 

HACCPシステムによる衛生管理でも、多くの場合、CLからの逸脱を100%

完璧に防止することは事実上不可能です。HACCPシステムの特徴の一つは、

CLからの逸脱を迅速に検出し、影響を受けた製品を排除し、工程の管理状態

を元に戻すところにあります。

 従って、

HACCPプラン中には、工程の管理状態を元に戻すための作業手順や、

影響を受けた製品の処分方法を決定し実施するための作業手順が改善措置とし

て必ず規定されていなければなりません。

② 改善措置としてHACCPプランに記載すべき事項

 

HACCPプランのなかに改善措置の計画が明確に記載されなくてはなりませ

んが、具体的に記載すべき事項は、次のとおりです。

(7)

第6章

A)工程の管理状態を元に戻すための措置

  機械の修理、調整、取り替えなど、CCPを正常の管理状態に戻すためにと

られる具体的な措置。

B)製品に対する措置

  逸脱している間に製造された製品に対する措置は、次のいずれかになりま

す。

ⓐ CCPの管理状態がCLから逸脱していた間に製造された製品のロットを保

留(明確に区分して保管)し、そのままでは出荷しないようにします。

ⓑ CL逸脱ロットについて、安全であるかどうか判断します。その際には慎

重な判断が必要とされ、保留ロット全体が安全であることを保証するよ

うな適切なサンプリング・プランに従った細菌試験や理化学試験が必要

です。確認検査の結果、安全であることが確認できた場合には、製品ロッ

トの保留を解除します。

ⓒ 検査をして安全性を確認する以外に、再度次のような何らかの加工を行

い、新しい製品として出荷することも可能です。しかし、別の製品に混

ぜたため新たな製品のpHが上昇し、危害が発生するなど、二次的に新た

な危害をもち込まないように注意することが必要です。その後、製品の

安全性を細菌試験等によって確認し、出荷することも必要です。

a) 殺菌中の温度が最低基準に達しなかった場合、殺菌を繰り返すように、

再処理または同一の工程を繰り返します。

b) 殺菌温度を達成できなかった乳を、より高温で乾燥させる工程のある

粉乳の原料に転用するなど、他の製品に転用します。

ⓓ 以上のⓑ あるいはⓒ のいずれかの方法によっても安全性を確保できな

かった場合には、当該ロットを廃棄します。これは、費用面での不利益

などのため、通常、最後の手段と考えられます。

(C)改善措置実施担当者

  実施担当者としては、

CCP管理に関する十分な知識をもち、その工程を完

全に理解し、迅速な判断ができる製造現場責任者が最適であり、実施に関し

ては十分な権限が与えられるべきです。

(D)改善措置実施記録

  改善措置実施記録には、

p.71の図6のように次の事項を含めるようにしま

す。

(8)

第6章

ⓐ 記録日時

ⓑ 逸脱発生内容、日時、発生工程または箇所

ⓒ 逸脱原因調査結果

ⓓ 工程を正常の管理状態に戻すための措置内容および実施担当者

ⓔ 逸脱している間に製造された製品に対する措置内容および実施担当者

(必要に応じ安全性確認のための検査実施結果を含む)

ⓕ 記録担当者

ⓖ 記録内容の点検者

ⓗ 保管場所および保管期間

(E)責任者

  すべての関係者は、自分が行うべきことと、その方法を明確に理解してい

なければなりません。またこれらは

HACCPチームにより決定され、詳細に

HACCPプラン中に記載されていなければなりません。

  改善措置の実施は製造部門の責任です。逸脱時にラインを停止させる権限

は、逸脱時に大量の製品が製造されることを防ぐため、

CCPの管理について十

分な知識をもち、迅速な判断ができる現場レベルの作業者に与えるべきです。

③ 改善措置の具体例

 ・製品:小魚のフライ

 ・工程:フライヤーによるフライ

 ・逸脱内容:フライヤー中の油温が

CLより低下

 ・改善措置:ただちに魚の投入を中止し、フライヤー中の製品を取り出しま

す。

工程を調整し正常に戻った場合は、作業を再開します。取り出した製

品は、再加熱が可能であれば工程に戻します。再加熱が不可能であれ

ば廃棄します。

調製しても工程が正常に戻らなかった場合は、機械を停止し、フライ

ヤーのメーカー担当者による点検を手配します。

検証方法の設定

① 検証とは何か

 検証とは、衛生管理が

HACCPプランにしたがって行われているかどうか、

(9)

第6章

HACCPプランに修正が必要かどうかを判定するために行われる方法、手続き、

試験検査のことです。

 注意深く作成され、すべての必要な事項が記載されたHACCPプランであっ

たとしても、それだけでプランの有効性は保証されるわけではありません。検

証は、

HACCPプランにしたがって実際に製造を行ったうえでその有効性を評

価し、HACCPシステムが適切に機能していることを確認するための手段です。

 

HACCPプランは、衛生管理状況や新しい情報を元に改良を加えるなど常に

進歩させることが望まれます。定期的な検証の結果から、既存の

HACCPプラ

ンの弱点を認識することにより、それを修正し、より優れたものにすることが

できます。また、企業経営者は検証によって不必要であったり、非効果的な管

理を避けたりすることもできます。

 

HACCPシステムでは、施設自らが検証を行わなければなりません。これを「内

部検証」といい、当該施設関係者以外の者が第三者の立場で客観的にプラン全

体について検証することを「外部検証」といいます。

 なお、検証とモニタリングとは別のものであることを認識してください。す

なわち、モニタリングによって、CCPの管理状態を日常的に点検し、検証に

よって

HACCPシステム全体の修正・改善すべき点を定期的に点検する。つまり、

モニタリングは、個々の製品が基準を満たしているかどうかを判断するための

ものであるのに対し、検証は作成されたHACCPプランそのものが有効に機能

しているかどうかを判断するために実施します。

② 内部検証作業としてHACCPプランに規定すべき事項

 以下の検証内容ごとに、頻度、担当者、検証結果に基づく措置、検証結果の

記録方法を

HACCPプラン中に具体的に規定します。

A)記録の確認

ⓐ モニタリング記録

ⓑ 改善措置記録

ⓒ モニタリングに用いる計測器のキャリブレーション(校正)記録

ⓓ 試験検査結果記録

(B)原材料、中間製品および最終製品の試験検査(原材料、中間製品および最

終製品における危害要因が管理の目標をクリアしていることを試験検査によ

り検証します。例えば、フライヤーの温度と時間をモニタリングしている場

(10)

第6章

合は1時間ごとに製品の中心温度を測定し、1か月ごとに微生物検査を実施

するなどのプランです。試験検査を外部機関に委託する場合にはその機関名

を決めます)

C)モニタリングに用いる測定機器の校正(温度計、タイマーなど性能、使用

実態を考慮して頻度を決めます)

(D)実施のモニタリング作業の適性度の現場確認

E)消費者からの苦情、違反などの記録の確認(CCPごとのHACCPプランに

は書き込まず、

HACCP全体の検証プランに入れます)

(F)HACCPプラン全体の見直し(CCPごとのHACCPプランには書き込む必要

はありません。ただしHACCPプラン全体の見直しは、危害要因に関する何

らかの変更があったとき、消費者からの苦情等があったとき、さらに少なく

とも1年に1回は実施します)

③ 検証に用いる試験検査法、検体の採取方法

 検証には、製品の安全性を保証するために、

CCPとCLが適切に設定され、

管理されているかどうかを試験検査により評価、確認することが含まれます。

この作業は、施設以外の機関に依頼して外部検証を行うことにより、一層客観

性のあるデータを得ることができます。

(A)試験検査方法

  検証のための試験検査方法は、正確であり客観的なものでなければなりま

せん。目視や官能的指標による確認も検証の手段として用いられますが、こ

の場合も記述された文書や、写真によって客観的な基準を設定しておく必要

●表7

検体採取計画の例

製品の名称:蒸しまんじゅう

検  体 採取時期 採取量 検査項目 備   考 原材料 小麦粉 1回/6カ月 7月、1月 5袋各25g 生菌数、大腸菌群 納入業者変更時にも採取 砂 糖 1回/6カ月 7月、1月 5袋各25g 生菌数、大腸菌群 納入業者変更時にも採取 大 豆 1回/3カ月 7月、10月、1月 5袋各25g 生菌数、大腸菌群 納入業者変更時にも採取 あ ん 1回/6カ月 7月、1月 冷却後5回、 各25g 生菌数、大腸菌群 製 品 1回/6カ月 7月、1月 25g×5 生菌数、大腸菌群 賞味期限時に採取

(11)

第6章

があります。

  生菌数、大腸菌群、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラなどの微生物の

試験法としては公定法がある場合はそれを用います。食品添加物の定量試験

なども公定法を採用するようにします。

  また、公定法がない場合は「食品衛生検査指針」などに基づいて行います。

ただし、内部検証に用いる自主検査法としては、市販の検査法(簡易・迅速

キット)の使用も有用な選択ですが、その場合には前もって標準法との比較

試験を行い妥当性を確認しておく必要があります。

(B)検体の採取方法

  検体の採取方法も、原則として「食品衛生検査指針」などに準ずるものと

します。

  検体採取方法は、製造ラインごと(同一製品あるいは同種の製品であっ

ても重量や包装形態などが異なる)に個別に行います。最終製品は、作業中

の異なる時間帯の検体(各5検体程度)が含まれるように採取します。シフ

ト制を採用している施設では、シフトごとの製品について検体を採取し、試

験項目に応じて検体量、採取量を適宜増やします。特に加熱直後の製品を採

取するときは速やかに冷却しなければなりません。検体は、採取後速やかに

検査しなければなりませんが、速やかに検査できない場合は、冷凍食品は-

18℃以下に保存、常温流通食品は10℃以下に保存、要冷蔵食品は4℃以下に

保存し、それぞれ24時間以内に検査するようにします。

記録と保存手順の設定

① なぜ記録をとり、保存する必要があるのか

 正確な記録を保存することは

HACCPシステムのもっとも重要な要件の一つ

です。工程管理が

HACCPシステムの原則に基づき、プランに規定されたとお

りに実施されたことの証拠は、記録のなかに存在します。記録に含まれる情報

は、自主管理の貴重な証拠となるだけでなく、食品衛生監視員による監視時に、

施設での衛生管理、工程管理の状態を調査するうえでの有効な資料となるもの

です。万が一、食品の安全性にかかわる問題が発生した場合でも、製造または

衛生管理の状況をさかのぼって原因追求を容易にするとともに、製品の回収が

必要な場合は、原材料、包装資材、最終製品などのロットを特定する際の助け

ともなります。

(12)

第6章

 現場の作業に合わせた便利で簡便な記録方法により、定期的に確実に記録を

とって保存することが大切です。

② 記録および保存文書の内容

 

HACCPプランとそれに関連する文書として、以下のようなものが挙げられ

ます。なお、HACCPプランとは、CCPと設定された箇所について表9~ 11に

示したような内容を一覧に示したものです。

A)HACCPチームの構成と役割分担

(B)原材料などの記述

(C)製品の記述

D)製造工程図(フローダイアグラム)

E)標準作業手順書

(F)施設内見取り図

G)危害リストおよびリスト作成時に使用した資料など

H)SSOP

I )CCPおよびCL決定時の議論の経過および根拠となった資料

J )CCPの明示、CCPにおける危害要因、その発生の根拠(発生要因)および

管理手段、

CL、モニタリング方法、改善措置および検証方法ならびに記録

文書名を記載したHACCPプラン(表9~ 11)

(K)製品などの試験成績

L)文書保存規定

 HACCPシステムに基づく衛生管理の実施に関連する記録として、以下のよ

うなものが挙げられます。

A)モニタリングの結果(図5)

(B)改善措置の実施結果(図6)

C)一般的衛生管理プログラムの実施結果(図7)

ⓐ 施設、設備の衛生管理

ⓑ 機械器具の衛生管理

ⓒ ネズミ、昆虫などの防除

ⓓ 使用水の衛生管理

ⓔ 排水および廃棄物の衛生管理

(13)

第6章

ⓕ 従事者の衛生教育

ⓖ 従事者の衛生管理

ⓗ 原材料、製品などの衛生的な取り扱い

ⓘ 換気、空調設備の衛生管理

ⓙ 製品の回収

ⓚ 製品などの試験およびその試験に用いる機械機具の保守管理

D)検証の実施結果

③ どのように記録をつけ、保存するか

(A)記入時の注意

  記録の担当者が作業の現場で記入する際は、次のことを注意して行う必要

があります。

ⓐ 結果を記録すべき作業の終了前に予測して記入しない。

ⓑ 記入する時期を後回しにしたり、記憶により記入しない。

ⓒ 簡単に消すことができないボールペンなど(鉛筆は不適)によって必要

事項を記入する。

ⓓ 記入した記録を修正する場合は、修正液や消しゴムを用いず、2本線で

消して新たに記入するとともに、その修正に責任をもつ者のサインを付

す。

ⓔ 改ざんにつながる清書や転記などは行わない。

B)記録の点検

  記録の点検は、検証の方法で規定されたとおりに行います。検証の日付と

検証者のサインが必要です。記録の不備を発見した場合は、その内容に応じ

た所要の措置を速やかに講じて、その措置の内容も記録するようにします。

C)記録の担当者および点検者の指定

  記録方法を記載した文書(表8)を作成する場合は、記録すべき事項ごと

に、担当者(通常は該当する作業の実施者)および点検(検証)者(通常は

作業実施者の上司)の職名を記載しなければなりません。

(D)記録の保存の方法および期間

  HACCPシステムの実施に関する記録は、製品の種類、特性などに応じた

保存の期間(たとえば最低1年間、ただし、賞味期限が1年を超える場合は、

賞味期限を超える必要な期間)を定め、一定の場所に保存の責任者を指定し

(14)

第6章

●表8

記録方法一覧の例

記録文書名 記録担当者 点検者 保管期間 保管場所 HACCPプラン HACCPチーム 工場長 無制限 保管庫No.1 HACCPチーム 原材料・製品記述 フローダイアグラム 施設内見取り図 ・ ・ SSOP記録 使用水管理作業者 施設設備係長 1年間 保管庫No.2 使用水(SSOP-No.1) 健康管理者 工場長 無制限 保管庫No.1 従事者健康(SSOP-No.2) 従事者衛生  手指洗浄(SSOP-No.3-1) 健康管理者 ○○係 1年間 保管庫No.2  作業服点検(SSOP-No.3-2) ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ 従事者教育(SSOP-No.4) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 機器洗浄殺菌 ・  ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ブレンダー(SSOP-No.○-3) ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ HACCP実施記録 ・ ・ ・ モニタリング ・  包装シーリング(M-CCP-1) ・ ・ ・ ・  加熱殺菌(M-CCP-2) ・ ・ ・ ・   自動温度記録(M-CCP-2-1) ・ ・ ・ ・  冷却(M-CCP-3) ・ ・ ・ ・   自動温度記録(M-CCP-3-1) ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ 改善措置 ・  ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ 検証方法 ・  ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・

(15)

第6章

て保存します。

  HACCPシステムに関する文書は、所定の場所に、保存の責任者を指定し

て保存します。その内容に変更があった場合は、その都度修正し、変更の年

月日および実施した者を明記しておく必要があります。

(2)例示

 表9と表10にもめん豆腐の

HACCPプランを、表11にクリームコロッケの

HACCPプランを示しました。HACCPプランは、表9のようにCCPごとに作成

しますが、表10のようにそれぞれのCCPを一つの表にまとめて示すと、工程全

体の

CCPにおける管理が把握できます。しかし、この場合は、該当する管理現

場に個別に作成した

HACCPプランを配付することが必要になります。

(16)

第6章

書類No. 作成者 制定:平成  年  月  日 製品の名称:もめん豆腐 CCP No. No.1 工程 No. 煮沸工程17 危害要因 病原微生物の生存 発生要因 煮沸温度、時間の管理ミス 管理手段 煮沸温度、煮沸時間の管理の確実な実施 管理基準 煮沸で2分間以上(食品衛生法の製造基準による) モニタリング方法 ・ 温度計、タイマー ・ 煮沸温度は自記記録計による (温度計の温度が98℃に上昇したことを目視で確認し、タイマーを セットする) ・ 煮沸時間は、タイマーで管理する ・ 担当者:煮沸工程担当者 改善措置 ・ 管理基準の逸脱を認めた場合、煮沸装置を停止し、加熱装置等の調査 (原因の調査)、改善を行い、正常な加熱(煮沸)ができることを確認 のうえ、作業を再開する。 ・ 基準逸脱時に加熱不足の可能性があると判断された製品は、ロット区 分のうえ、正常品とは別に保管し衛生検査を行い、不合格品は廃棄す る。 検証方法 ・ モニタリング記録の確認(1週間ごと) ・ 抜取検査(衛生検査:一般生菌数、大腸菌群、黄色ブドウ球菌)(1 週間ごと) ・ 温度計、タイマーの校正(1年ごと) 記録文書名と記録内容 ・ 自動温度記録 ・ 加熱装置チェック表 ・ 抜取検査記録 ・ 温度計およびタイマーの校正記録

●表9ー1

もめん豆腐の HACCP プランの例(その1 CCP No.1)

(17)

第6章

CCP No. CCP No.3 工程 No. 検品工程28 危害要因 金属異物の残存 発生要因 金属片の混入(金属検出機の故障) 管理手段 製品を確実に管理された金属検出機に通す 管理基準 鉄:1mm、SUS:2mm以上の金属片を含まないこと モニタリング方法 ・ 正常に作動している金属検出機を全数通過していることを、目視で確 認(1時間ごとに確認したことを記録)。 ・ 担当者:検品工程担当者 改善措置 ・ 作業開始時に金属検出機がテストピース入り製品を排除できない時、 設備係に連絡し機器を調整。調整後、スタートする。 ・ 1時間ごとおよび終了時に金属検出機がテストピース入りの製品を排 除できない時、前回モニタリングした以降の製品を保留し、設備係に 連絡し機器を調整し、調整後、保留した製品を再通過させる。 再検品し、不合格品は廃棄する。 検証方法 ・ モニタリング記録の確認(毎日終業時) ・ テストピースによる金属検出機の性能チェック(毎日始業/終業時) ・ 金属検出機のメーカーによる性能チェック(半年ごと) 記録文書名と記録内容 ・ 金属検出工程記録 ・ 金属検出機の性能チェック記録

●表9ー2

もめん豆腐の HACCP プランの例(その1 CCP No.3)

(18)

第6章

●表 10

もめん豆腐の HACCP プランの例(その2)

工程 CCP No. 重要な危害 管理基準 モ ニ タ リ ン グ方法 改善措置 検証方法 記録 17煮沸 CCP1 腐敗および病原 微生物の残存 煮沸で2分 間以上 煮 沸 工 程 担 当 者 が、 温 度 計、 タ イ マ ー、 温 度 は 自 記 記 録 計 に よ る。 温 度 が98 ℃ に 上 昇 し た こ と を 温 度 計 を 目 視 で 確 認 し、 タ イ マ ー を セットする。 原因を調べ、 基 準 の 温 度 と 時 間 に 戻 す。 基 準 逸 脱 時 に 製 造 さ れ た 製 品 は 検 査 し、 再 利 用 ま た は廃棄 モ ニ タ リ ン グ 記 録 の 確 認。 抜 き 取 り 検 査。 温 度 計、 記 録 計、 タ イ マ ー の 精 度 チェック 自 動 温 度 記録。 抜 き 取 り 検査記録。 温 度 計、 記 録 計、 タ イ マ ー の 精 度 点 検記録 28検品  (金属検出機) CCP2 金 属 片 の 混 入 ( 金 属 検 出 機 の 故障) 鉄1mm、 SUS2mm 包 装 担 当 者 が 全 製 品 を 金 属 検 出 機 を通過させ、 確認する。 時 間 ご と に 金 属 検 出 機 の 感 度 を 確 認 す る。 感 度 不 良 の 場 合 は、 正 常 に 作 動 し た 時 点 に 遡 っ て 再 度 検 出 機 を 通 過 さ せる。 モ ニ タ リ ン グ 記 録 の 確 認、 金 属 検 出 機 の 感 度 チェック 金 属 検 出 機 運 転 記 録、 金 属 検 出 機 感 度 確 認 記 録

(19)

第6章

●表 11ー1

クリームコロッケの HACCP プランの例(CCP No.1)

CCP No. No.1 工程 No. フライ工程 29 危害の原因物質 病原微生物の残存 危害要因の発生根拠 (発生要因) 加熱工程の温度、時間管理不良 管理手段 温度測定(加熱温度と時間の管理) 管理基準 フライヤー温度○℃、通過時間○分 モニタリング方法 ・ 温度計によるフライ油の温度測定と記録 ・ 頻度:フライ油温度連続測定 記録○分ごと ・ 担当:成型担当者 改善措置 ・ 管理基準を逸脱した場合、フライヤーを調査し正常な加熱ができることを 確認のうえ、加熱を再開する。 ・ 基準逸脱時に加熱された製品は、ロット区分して再検査し、製品規格から の逸脱が確認された製品は廃棄処分とする。 ・ 担当者:成型担当者(管理基準逸脱時の機器停止とライン管理者への連絡) ライン管理者(原因の調査、製品の品質確認と工場責任者への報告) 検証方法 ・ フライヤー温度記録の確認(毎日、ライン管理者) ・ 加熱後製品の中心温度の検査(毎日、ライン管理者) ・ フライヤーの運転状況の記録確認(毎日、ライン管理者) ・ 最終製品の微生物検査(○回/週、品質管理担当者) 検査項目(生菌数、大腸菌群、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌) ・ 温度計の校正(○回/年、品質管理担当者) 記録文書名と記録内容 ・ フライヤー温度:フライヤー記録 (フライ油温度、通過時間、測定日時、担当者名) ・ フライヤーの運転状況:成型日報 (日時、作動状況、担当者、基準逸脱時の改善措置内容) ・ 最終製品の微生物検査:製品検査記録 (製品名、規格、製造年月日、時間、検査結果、担当者名) ・ 温度計の校正:温度計点検記録 (ライン名、温度計の種類、確認日時、確認結果、担当者)

(20)

第6章

●表 11 ー2

クリームコロッケの HACCP プランの例(CCP No.2)

CCP No. No.2 工程 No. 金属検出工程 38 危害の原因物質 金属異物 危害要因の発生根拠 工程の管理不良、金属検出機の作動不良により、原材料由来の金属異物ある いは各工程での機器の破損により混入した金属異物のチェックミス 管理手段 金属検出機による金属混入製品の除去 管理基準 金属検出機の感度 Fe:○φ、SUS:○φ モニタリング方法 ・ 正常に作動している金属検出機を全数通過していることを、目視で確認(1 時間ごとに確認したことを記録)。 ・ 担当者:検品工程担当者 改善措置 ・ 作業開始時に金属検出機がテストピース入り製品を排除できない時、設備 係に連絡し機器を調整。調整後スタートする。 ・ 1時間ごとおよび終了時に金属検出機がテストピース入りの製品を排除で きない時、前回モニタリングした以降の製品を保留し、設備係に連絡し、 機器を調整し、調整後、保留した製品を再通過させる。 再検品し、不合格品は廃棄する。 検証方法 ・ Fe、SUSのテストピースを金属検出機の3カ所(左、中、右)に流して正 常に検出・排除することを確認する。 (生産開始時・開始後1時間ごとおよび終了時、包装担当者) ・ 金属検出機の定期点検(○回/年、金属検出機メーカー) 記録文書名と記録内容 ・ 金属検出機の作動状況:包装記録表 (日時、ライン、製品名、検出感度、排出状況、担当者) ・ 金属検出機の排出品の記録:包装記録表 (日時、ライン、製品名、排出内容、処分、担当者) ・ 金属検出機の定期点検:金属検出機メーカー点検結果 (点検日、点検内容、異常の有無、調整内容、担当者)

(21)

第6章

●図5

モニタリングの記録の例

(22)
(23)

(24)

第7章

(1)作成上の留意点

 点検記録表とは、一般にチェックリストと呼ばれているものです。意図した

こと、あるいは要求されていること等が実行されているかどうかを確認するた

めに用いられます。個々の項目ごとに質問形式でリストを作成し、「はい」ま

たは「いいえ」のどちらかで答える(どちらかをチェックする)ものです。漏

れなく点検、確認できることに加え、チェック後の用紙は記録表になることか

ら、検証の手段にもなります。チェックすべき内容として、ここでは一般的衛

生管理プログラムにかかわるものと、HACCPプランにかかわるものを示しま

した。

 チェックリストの作成上留意すべき点は、必要な項目が漏れなくリストアッ

プされているかどうかの確認が第一です。チェックした日時の記入欄、チェッ

クした人の署名欄、チェック後に確認を行った責任者の署名欄なども必要です。

チェックの頻度(毎日、3カ月に一度、1年に一度など)についても決めてお

かなければなりません。

 また、チェック後の作業になりますが、不適合事項に対しては改善措置を行

い、それも記録する必要があります。

(2)例示

① 一般的衛生管理プログラム(SSOPを含む)のチェックリスト

 一般的衛生管理プログラムに関しては、表12にコーデックス委員会による「食

品衛生の一般的原則」に基づくチェックリストを示します。全項目にわたる詳

細なものですので、これを活用して下さい。

② HACCPプランのチェックリスト

 米国農務省では、

HACCPプラン作成のためのガイドラインを示し、この中

でHACCPプランに盛り込まなければならない事項を確認するためのチェック

リストを掲載しています(表13)。このチェックリストはHACCPプランの一部

として使用し、プランには

HACCPシステムの7つの基本原則がすべて含まれ

ていること、確認の結果、不備が認められた場合は、その事項について再評価

(25)

第7章

することが規定されています。

●表 12

コーデックス委員会による「食品衛生の一般的原則」に基づく

      一般的衛生管理プログラムのチェックリスト

評価基準

完全なら

チェック

する  

コメント/不完全

なプログラムへの

対応      

A)環境の衛生管理

1. 施設の設計および設備の要件

1)施設の立地および装置の設置

立地

・環境として不潔でない区域および食品汚染に 一連の脅威のない産業活動区域

・十分な防御手段のない洪水の起こらないよう な区域

・そ族・昆虫の群生しにくい区域

・固形または液状の廃棄物が効果的に除去でき る区域

装置の設置

・適切な維持管理および洗浄ができる

・意図された仕様に従って機能する

・モニタリングを含めて良好な衛生事項を備え ている

2)施設内部のデザイン、配置および構造

取扱う際の交差汚染を防止および良好な

食品衛生の実施が可能である

・壁、隔壁および床の表面は無毒で不浸透性の 材質

・壁や隔壁は、作業のために適切な高さで平滑 な表面

・床は適切な排水および洗浄ができる構造

・天井や高所設備は埃や凝固水および水滴の落 下や流れを最小限にする構造

(26)

第7章

・窓は清掃が容易で、埃の堆積が最小限になる 構造で必要な箇所では取り外しあるいは窓は 固定され、そ族・昆虫を通さない清浄なもの

・ドアの開閉はスムースで表面は非吸収性で清 掃が容易、必要な箇所では消毒できる

・食品が直接接触する作業表面は健全な状態で 耐久性があり、清掃、保守および消毒が容易 で平滑な非吸収性、通常の作業条件では食品、 洗剤および消毒剤に対して変化しない材質

3)食品と接触する装置デザイン、配置、

構造

装置や容器は、必要な箇所では食品汚染

を避ける

・適切に洗浄、消毒および保守できることを保 証する設計と構造

・意図する用途において無毒の材質

・必要な箇所で装置は耐久性があり、移動可能、 保守、洗浄、消毒、モニタリングのために分 解ができる

・調理、加熱処理、冷却、貯蔵、冷凍に使用さ れる装置は食品の安全性や安定性においてで きるだけ迅速に必要とする食品温度が得られ る

・温度設備は効果的に保守管理でき、温度をモ ニタリングおよび管理できるように設計され ている

・必要な箇所で装置は湿度、空調およびその他 の食品の安全性や安定性を損なうような条件 を効果的に管理できるような機能を持ってい る

・廃棄物中、製品由来と食用不適あるいは危険 な物質のための容器は明確に区別でき、安定 した構造で適切かつ非浸透性につくられてい なければならない。危険な物質を保管するた めに使用する容器は区別され、故意または偶 発的な食品汚染を防止するために鍵がかかる ようにする

4)給水、排水、廃棄物処理の設備等

給水

・ 貯蔵、分配、温度管理ができる適切な設備 による飲用適の水の供給が、食品の安全性や 安定性を保証する必要のある場合は、いつも できる

(27)

第7章

・飲用適の水は、わが国の飲料水の水質基準に 適合している

・飲用不適の水(例えば消火用水、蒸気、冷却 および食品を汚染しない箇所でその他の目的 に使用される水)は別の系統でなければなら ない。飲用不適の水は、飲用適の水の系統と 区別され、接点がなく逆流しないこと

排水および廃棄物処理

・適切な排水および廃棄物処理システムや設備 が備えられている

・排水および廃棄物処理は、食品を汚染する危 険性がなく、飲用適の水の供給を避けるよう に設計され、造られている

清浄化

・清浄化設備は、食品や器具機材を清浄化する ために適切に設計されている

・そのような設備は、飲用適の温水や冷水が 適切に供給される

5)温度管理、空調および換気

温度管理

・食品の取扱い方により、食品の加熱、冷却、 調理、冷蔵や冷凍、冷蔵または冷凍食品の貯 蔵、食品の温度のモニタリングおよび必要な 箇所での食品の安全性や安定性を保証するた めの周辺温度の管理のために適切な設備があ る

湿度管理

・食品の取扱い方により、食品の加熱、冷却、 調理、冷蔵や冷凍、冷蔵または冷凍食品の貯 蔵、食品の温度のモニタリングおよび必要な 箇所での食品の安全性や安定性を保証するた めの周辺温度のために適切な設備がある

空調および換気

天然または機械的換気が適切であり、特

に次のことが守られていなければならな

・食品の空気由来汚染、例えば噴霧および凝結 水を最少にする

・周囲の温度を管理する

・食品の安定性に影響する悪臭のもとを管理する

(28)

第7章

・食品の安全性および安定性を確保するために 湿度を管理する

・換気システムは、汚染区域から清浄区域に空 気が流れないように設計された構造を有して いなければならず、必要な箇所では適切に維 持され清浄化できる

6)照明

・ 適切な天然または人工的照明が衛生的に作 業できるように備えられている

・必要な箇所では、色を誤認するような照明で はない

・照明は作業に対して適切である

・照明器具はそれが破損した時に、食品を汚染 しないように適切に防御されている

7)貯蔵設備

・必要な箇所では食品、原材料および食品以外 の化学物質(例:洗浄剤、潤滑油、燃料)の 適切な貯蔵設備が備えられていること

・適切な保守管理および清浄化ができる設計と 構造

・そ族・昆虫の侵入や群生を避ける設計と構造

・食品が貯蔵中の汚染から効果的に守られてい る設計と構造

・必要な箇所では食品の劣化を最小限にする環 境を備えている設計と構造(例:温度や湿度 管理による)

・必要とする貯蔵設備のタイプは食品の性状に より異なる。必要な箇所では、洗浄剤や危害 物質のための強固な貯蔵設備と分離されてい ること

8)人のトイレなどの衛生設備

人の衛生設備は、人の衛生レベルが適切

に維持でき、食品を汚染しないことを保

証するのに有効で、適切な箇所で次の設

備が含まれる

・洗面容器および温水、冷水(または適切に温 度管理がなされている)の供給を含めて、衛 生的に手の洗浄や乾燥を行える適切な設備

・適切な衛生的設計の洗面所

(29)

第7章

・従事者のための適切な更衣室

・そのような設備は、適切に配置され設計され ている

2. 施設の保守および衛生管理

効果的なシステムを設定することは次の

ことを目的とする

○適切な保守管理および清浄化を保証する ○そ族・昆虫を管理する ○廃棄物を処理する ○保守管理および衛生手順の効果をモニタリン グする

1)保守管理:手順および方法

施設や装置は、次のことのために修理し

た適切な状態を保持しなければならない

・すべての衛生手順を用意する

・食品の危害要因の管理において、特に必須な ステップで意図したとおり機能する

・金属片、各種破片、残骸、化学薬品などの食 品の汚染を防止する

・清浄化は汚染源となる恐れのある食品残渣や 埃を除去する

・必要な清浄化の方法と資材は食品の種類によ り左右され、清浄となった後に消毒が必要と なるかもしれない

・清浄化の薬剤は注意深く取扱い使用され、そ して必要な箇所では食品を汚染する危険性を 避けるために食品とは区別され、明確に表示 された容器に保存されている

清浄化の手順および方法

・清浄化は加熱、ゴシゴシ擦る、激しい流水、 圧力洗浄またはその他の水を使用しない物理 学的方法および洗剤、アルカリまたは酸を使 用する化学的方法の単独や組み合わせにより 行う

・表面から全体的な汚れを除去

・土や細菌的膜を破砕するための洗剤を適用し 溶液中に浸漬

(30)

第7章

・破砕された土や洗剤の残留物を除去するため に水で洗う

・ドライクリーニングまたは残留物や汚れを除 去し集めるためのその他の適切な方法

・必要な箇所で消毒

2) 洗浄・消毒プログラム

・清浄化および消毒プログラムは建物のすべて の部分が適切に清浄化されることを保証する ものであり、清浄化設備の清浄も含まれてい る

・清浄化および消毒プログラムは、それらの安 定性および効果を連続的かつ効果的にモニタ リングし、必要により文書化されている

文書化された清浄化プログラムを使用す

る箇所では、次のことが特定されていな

ければならない

・清浄であるべき区域および装置や器具の品目

・特定作業の責任

・清浄化の方法および頻度

・モニタリングの取り決め

・適切な箇所では、プログラムは適切な専門家 の助言により作成されている

3)そ族・昆虫の管理システム

そ族・昆虫は食品の安全性や安定性に対

して主要な脅威である。そ族・昆虫の群

生は繁殖場所や食品が存在する所で起こ

る。良好な衛生管理はそ族・昆虫環境の

伝播を除去するものでなければならない。

良好な衛生、搬入物の監視およびモニタ

リングは群生の可能性を最小限にし、そ

れにより殺虫剤等の必要性を制限するこ

とができる

侵入防止

・建物はそ族・昆虫の侵入を防止して繁殖場所 を除去するために良好な状態を維持している

(31)

第7章

・排水溝やその他のそ族・昆虫が侵入しやすい 場所には蓋がしてある。例えば窓、ドアおよ び換気扇などの網目スクリーンは、そ族・昆 虫の侵入問題を減少させる

・動物はできる限り食品製造加工工場のグラン ドや工場から排除されている

隠れ場所および群生場所

・食品および水の利用は、そ族・昆虫の隠れ場 所や群生場所を増加させる

・食品になる可能性のあるものは、そ族・昆虫 防止容器に貯蔵し、床上に壁から離して積み 重ねられている

・食品施設の内外の区域は清浄でなければなら ない。残り物は適切な場所に蓋をしたそ族・ 昆虫防止容器中に保管してある

モニタリングおよび検出

・施設およびその周辺区域は定期的に群生につ いて検査されている

根絶

・そ族・昆虫の群生は、食品の安全性や安定性 に影響しないうちに直ちに処理されている

・化学的、物理学的または生物学的方法による 処理は、食品の安全性や安定性に脅威となら ないように行われている

4)廃棄物の処理

・廃棄物の除去および貯蔵のために適切な規定 が作成されている

・廃棄物は、作業の機能を低下させない限り、 食品の取扱いや貯蔵中およびその作業区域や 隣接地に貯めないようにしている

・廃棄物の保管は適切に清浄にしてある

5)効果的なモニタリング

・衛生システムは、効果をモニタリングし定期 的な作業開始前の検査により検証する

・適切な箇所では環境や食品の接触面の微生物 学的サンプリングおよび変化した状況に対応 するために、定期的に再検討して適応させて いる

(32)

第7章

B)食品の衛生管理

1. 一次生産

原材料の生産

食品が意図される使用のために安全で安

定であることを保証するには、原材料の

生産が管理されていなければならない。

これには次のことが必要である

○食品の安全性にとって脅威となる環境区域の 使用は避けること ○食品の安全性にとって脅威とならないよう に、汚染物質、そ族・昆虫、動物および植物 の疾病を管理すること ○食品が適切に衛生的な条件下で生産されるこ とを保証するような要件および手段を採用す ること

1)生産環境とそこでの衛生的な取扱い

環境からの潜在的な汚染源の重要性を考

えなければならない。特に、原材料の生

産は食品にとって受け入れられないレベ

ルに有害な物質が存在するような地域で

行ってはならない

食品の源における衛生的生産

・食品の安全性および安定性において、原材料 の生産活動は重大な影響のあることを常に考 慮されている

・特に、これらは汚染の高い可能性が存在する 箇所やその可能性を最少にするための特定の 手順を行う箇所を明らかにすることが含まれ る

生産者は、次のことのための実施措置は

できる限り実際的でなければならない

・空気、土、水、肥料(天然肥料を含む)、農薬、 動物用医薬品、その他の原料の生産に使用 するものからの汚染を管理する

・食品の消費により、ヒトの健康に対して脅威 とならないように植物と動物の健康を管理す る

・糞便やその他の汚染から食品の生産地を守る

(33)

第7章

・特に、廃棄物の取扱いに注意し、有害物は適 切に保管されている

・特定の食品の安全性を確保するための農場に おけるプログラムは、原材料の生産において 重要な部分となっており奨励されている

2)保管および輸送

生産者は、次のことを設定しておかなけ

ればならない

・人の消費に対して明らかに適さない物質を隔 離するために食品と原材料を分別する

・衛生的な方法で、いかなる廃棄物も処理する

・取扱い、貯蔵および輸送中のそ族・昆虫、化 学物質、物理的または微生物学的汚染物質、 その他の好ましくないものによる汚染から食 品および食品原材料を守る

・温度、湿度、その他の条件の管理を含めて、 適切な処置を通じて食品の品質劣化や悪変を できる限り適切かつ実際的に防止することに 注意が払われている

3)生産時の保守管理および人の衛生

原材料の生産時の洗浄、保守管理および

人の衛生

適切な設備および手順は、次のことを保

証するために設定されてなければならな

・必要な洗浄および維持管理が効果的に実行さ れている

・人の衛生の適切性が維持されている

2. 食品の取扱い

次のことにより、安全で人の消費に適し

た食品を生産するため

○対象となる食品の製造および取扱いに適合し た生材料、混合、製造加工、流通および消費 者に関して必要とするデザインの明確化 ○効果的な管理システムの設計、実施、モニタ リングおよび再検討

(34)

第7章

1)危害の管理(衛生管理)

:時間/温度、

  特定の製造加工、交差汚染

食品を業務とする者は、HACCP のような

システムを使用して食品の危害要因を管

理しなければならない。彼らは次のよう

なことをしなければならない

・食品の生産者にとって必須な取扱いのすべて の段階を決定する

・これらの段階で、効果的な管理手順を実施す る

・これらの効果を確実に持続させるために管理 手順をモニタリングする

・定期的および取扱いに変更があった時は、い つでも管理手順を再検討する

これらのシステムは、適切な製造加工計

画により製品の可食期間中の食品衛生を

管理するために、フードチェーンのすべ

てに適用されなければならない

時間および温度管理

不適切な食品の温度管理は食品媒介疾病

や食品の悪変の最も一般的な原因の一つ

である。そのような管理には、調理、冷却、

製造加工および貯蔵の時間および温度が

含まれる。システムは、温度が食品の安

全性や安定性に対して必須な箇所で効果

的に管理されていることを保証するよう

に設定されていなければならない

温度管理システムは、次のことを考慮し

なければならない

・水分活性やpHのような食品の性状および微 生物の初期レベルやタイプ

・製品の意図される可食期間

・包装および製造加工の方法

・製品はどのように使用されることを意図して いるのか。例えば、それ以上加工調理するか、 それともそのまま食べるのか。そのようなシ ステムは、許容できる時間および温度の範囲 内である

・温度記録装置は定期的にチェックし、精度を 試験している

(35)

第7章

特定の製造加工段階

食品衛生に寄与するその他の段階には、

例えば次のことが含まれる

①冷却、②加熱処理、③照射、④乾燥、⑤化 学的保全、⑥真空または混合ガス包装

微生物学的およびその他の目標値

上記で述べた管理システムは、食品の安

全性や安定性を保証する効果的な方法を

提供する

・微生物学的、化学的、または物理学的目標値 が食品の管理システムとして使用されるとこ ろでは、そのような目標値は妥当な科学的原 則に基づき、適切な箇所ではモニタリング法、 分析法および活動原理が決められている

微生物学的交差汚染

病原菌は直接的接触または食品取扱者、

接触面または空気などにより、ある食品

から他の食品に伝播される

・生および未加工の食品は、効果的な作業中の 洗浄や適切な消毒により物理的または時間的 に、そのまま食する食品から明確に区別され ている

・製造加工区域に入るには制限および管理が必 要になる。特に危険度が高い製造加工区域に 入るには、施設を変えるようにしている。ヒ トは施設に入るに当たって、履物を含む清浄 な防護服の着用および手洗いが必要である

・器具機材や装置の表面は作業中を通して清浄 化し、必要な箇所では特に畜肉や家禽肉のよ うな生の食品を取り扱ったり加工した箇所で は作業後に消毒が必要である

物理学的および化学的汚染

・システムは、機械装置からのガラスや金属片、 埃、有害なガスおよび望ましくない化学物質 のような異物による食品汚染を防止するよう に設定されている

・製造加工において、安定した検出装置または スクリーニング装置が必要な箇所で使用され ている

(36)

第7章

2)搬入される生原材料の要件

・通常の操作や製造加工により、許容レベルに 減少しないような寄生虫、望ましくない微生 物、農薬、製品と無関係な物質を含むことが わかっている生原材料は受け入れていない

・適切な箇所では、生原材料のための基準を決 めて適用している

・生原材料は製造加工前に適切に検査し、分類 している。必要な箇所では試験室での検査を 行い、使用に適していることを立証している

・健全で安定した生原材料のみを使用している

3)包装のデザインおよび材質

・包装のデザインおよび材質は汚染を最小限に し、損傷を防止し、適当な表示により製品を 適切に守るようにしている

・使用される包装材およびガスは無毒で、貯蔵 あるいは使用条件下で食品の安全性や安定性 に影響がないものである

・適切な箇所では、再使用可能な包装は安定性 があり、清浄化が容易で、必要な箇所では消 毒できるようになっている

4)使用水、氷、蒸気

食品と接触する場合

食品の取扱い及び製造加工に当たって、

次の事項以外では飲用適の水のみを使用

しなければならない

・蒸気、消火用水および食品とは関係のないそ の他の同じような目的

・冷却のような食品加工および食品の安全性や 安定性に危害を及ぼさない食品の取扱区域 (例:清浄な海水の使用)

・再使用水は、その使用により食品の安全性や 安定性が危険にならない状態に処理され、保 守管理されている

・処理工程は効果的にモニタリングされている

・それ以上に処理しない再生水および吸引や乾 燥により食品の製造加工から回収された水 は、食品の安全性や安定性に危険性とならな いように使用されている

(37)

第7章

構成要素である場合

・飲用適の水であることが、いずれの場合も食 品汚染を防止するために必要である

氷および蒸気

・氷は、(給水項目参照)による水から作られ ている

・氷および蒸気は汚染しないように作り、取扱 い、貯蔵されている

・食品または食品接触面に直接作用する蒸気 は、食品の安全性や安定性に脅威とならない ようにしている

管理および監督

・必要とされる管理および監督のタイプは、作 業規模、その生産量および食品のタイプに左 右される

・管理者および監督者は、食品衛生の原則につ いて十分な知識と潜在的な危険性を判断でき る技量を有し、適切な防止と改善措置および 効果的なモニタリングと監督を保証している

5)文書化および記録

・必要な箇所では、製造加工、生産および流通 の適切な記録が、製品の可食期間以上に長く 保管されている

・文書化は、食品の安全性管理システムの信用 および効果を向上させることができる

6)回収の手順

・管理者は、あらゆる食品の安全性に対する危 害要因を対象として、市場から目的とする ロットの最終製品を完全かつ迅速に回収でき る効果的な手順を保証している

・さし迫った健康危害の原因ということから製 品が回収された場合は、同じ条件で生産され、 同じ公衆衛生上の危害が存在する可能性のあ る他の製品について安全性を評価しなければ ならず、回収する必要があるかもしれない

・公衆に対する警告の必要性を考慮している

・回収された製品は、それらの破壊、ヒトの消 費以外の目的に使用、ヒトの消費にとって安 全であることの決定またはそれらの安全性を 保証するための再加工に至るまで、監督下に おかれている

(38)

第7章

3. 食品の搬送

必要な箇所では、次のようにしなければ

ならない

○潜在的な汚染源から食品を守る ○消費に際して不適切な食品にするような損害 から食品を守る ○病原性または腐敗微生物の発育および食品中 における毒素の産生を効果的に管理するよう な環境をつくる

1)車両・容器の必要条件

食品は搬送中に適切に防御されなければ

ならない。搬送のタイプまたは必要とな

る容器は、食品の性状および搬送される

条件により異なる

必要な箇所では、搬送装置および大量容

器は、次のように設計され、造られてい

なければならない

・食品または包装を汚染させない

・効果的に清浄化でき、必要に応じて消毒でき る

・搬送中の必要な箇所で、食品同士または食品 とそれ以外のものを効果的に分ける

・埃やガスを含む汚染から効果的に防御する

・消費の際に不安定にするような有害または好 ましくない微生物の発育や劣化から食品を守 るために必要な温度、湿度、大気およびその 他の条件を効果的に維持できる

・必要とする温度、湿度およびその他の条件を チェックできる

2)車両の保守管理

・食品を運ぶための運搬装置や容器は適切な清 浄性を有し、修理ができかつ良好な状態を維 持できる

・同じ運送装置または容器が、異なる食品や食 品以外のものを運ぶために使用される場合 は、効果的な清浄化および必要な箇所では使 用と使用の間で消毒している

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