内田ゼミ
仮想通貨分析
中村
充
多田 育心
目次
‣背景
‣目的
‣仮説
‣検証
‣検証結果
‣結果分析
‣今後の展望
目次
‣背景
‣目的
‣仮説
‣検証
‣検証結果
‣結果分析
‣今後の展望
背景
背景
仮想通貨とは、一言でいうとインターネット上の新しい通貨のようなもの。
(金融庁HP 国会提出法案(第190回国会)法律・理由
http://www.fsa.go.jp/common/diet/190/01/riyuu.pdf
より参照)
インターネットが高速で普及し、インターネットのなかでは国境の壁がなくなり
つつある。その中で、世界で通用する通貨があれば便利だろうという多くの人の
思いから誕生したものであり、今後の経済で大きな影響を与えると注目されてい
るものである。
(bitcoin.jp
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
より参照)
背景
そのような背景で、仮想通貨について我々は調査・分析しようと考えた。仮想通
貨は2016年頃から取引が活発になり、かつ毎日休みなく行われている取引によっ
てデータが蓄積されてきたため、ある程度意味のある分析が出来る基盤が整った
といえる。
背景
https://bitcoin-kaikata.com/how-to-make-money/
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO2618013
0W8A120C1PPD000/
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‣背景
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‣今後の展望
目的
仮想通貨のリターンに影響する
リスク尺度の発見
目次
‣背景
‣目的
‣仮説
‣検証
‣検証結果
‣結果分析
‣今後の展望
βが高いほど期待リターンが高い。 石野(2018)、内田(2015)
小規模ポートフォリオほど、高い超過収益を得ていた。 榊原(1983)
小型株効果 岡田(2006)
仮説①
コインのβが
高い仮想通貨ほどリターンが高い
仮説②
規模の小さい仮想通貨ほどリターンが高い
データ
・2018年9月18日時点の時価総額に関して全コインの中でTop100の仮想通貨デ
ータを用いて分析した。
・各仮想通貨の時価総額(marketcap)、取引量(volume)の日次データを収集。
(coinmarketcap 『
https://coinmarketcap.com/』
より参照)
・東証小型株指数、マザーズ指数の日時データを収集。
(kabutan 『
https://kabutan.jp/』
より参照)
*期間については各コインが一般的に取引が開始されてから730日間。
検証の流れ
を
XとYに該当するものを設定
・異常収益率のデータの作成
・記述統計
・Xについて単変数分析を行い調べる
・
XがYにどう影響を与えるのかを回帰分析を行い調べる
Xに関して
・リスク尺度をXとする。
・リスク尺度としては、3つのβと規模を使用。
→株と同様に考えて
betas: 小型株指数に対するβ
betam: マザーズ指数に対するβ
betav: 代表的な仮想通貨に対するβ
・代表的な仮想通貨とはビットコインとイーサリアムを使用。
βの推計
・推計に用いた式
コインのリターン-金利=α+β(マーケットポートフォリオリターン-金利)+u
・データの期間としては、当該コインが一般的に取引開始されてから182日間
・マーケットポートフォリオとしては前述の3つを使用
Yに関して
・仮想通貨のリターンをYとする。
・仮想通貨のリターンとしては、超過リターンを使用
→各時点の運用環境を調整した通貨本来のリターンを見るため
超過リターン=仮想通貨リターン-ベンチマークリターン
ベンチマークリターン:小型株リターン、マザーズリターン、代表的な仮
想通貨のリターンのいずれかを用いる。
検証の流れ
・仮想通貨のリスク指標を作成
・異常収益率のデータの作成
・記述統計
・Xについて単変数分析を行い調べる
・
XがYにどう影響を与えるのかを回帰分析を行い調べる
異常収益率とは
異常収益率の算出においては、一般的に用いられている次の2つの測定方法
(CAR,BHAR)をおこなった。(鄭 2010)
t日の日次収益率=(t日の時価総額 - t-1日の時価総額)/t-1 日の時価総額
CARはコインiのt日の日次収益率から当該コインから、ベンチマークのt日の日次
収益率をひいて、一般的に取引されてからn日間(n=182,365,730)にわたり
足し合わせて計算される。
CAR=Σ(当該コインの超過リターン)
第2にBHARも同様に
BHAR=Π(1+当該コインの超過リターン)-Π(1+benchmark return)
volumeとmarket cap
・取引量(volume) と 時価総額 (market cap) については、分析ではそれぞれの
自然対数を用いる:lnvolume, lnmarketcap
検証の流れ
・仮想通貨のリスク指標を作成
・異常収益率のデータの作成
・記述統計
・Xについて単変数分析を行い調べる
・XがYにどう影響を与えるのかを回帰分析を行い調べる
記述統計
・βの値
仮想通貨のリターンは小型株やマザーズの指標とは連動性が低いが、
bitcoinやethereumとは連動性高い
variable mean t p50 z N betas 0.00 0.48 0.00 0.73 99 betam 0.00 0.48 0.00 -0.51 99 betav 0.98 16.86*** 1.07 8.01*** 99記述統計
abscar6…小型株指数のCAR・6か月の場合
variable mean t p50 z N abscar6 2.32 9.01*** 1.92 7.48*** 99 abscar12 2.81 9.06*** 2.35 7.80*** 99 abscar18 3.14 8.58*** 2.36 7.76*** 99 abscar24 3.39 8.76*** 2.54 7.87*** 99 absbhr6 2.34 8.92*** 1.92 7.48*** 99 absbhr12 2.86 8.88*** 2.35 7.78*** 99 absbhr18 3.21 8.34*** 2.36 7.75*** 99 absbhr24 3.48 8.50*** 2.54 7.86*** 99仮想通貨は小型株よりも高いリターンを得られている
記述統計
abmcar6… mothers指数のCAR・6か月の場合
variable mean t p50 z N abmcar6 2.31 8.95*** 1.90 7.46*** 99 abmcar12 2.81 8.98*** 2.40 7.79*** 99 abmcar18 3.14 8.60*** 2.24 7.77*** 99 abmcar24 3.38 8.70*** 2.49 7.85*** 99 abmbhr6 2.34 8.86*** 1.89 7.45*** 99 abmbhr12 2.86 8.79*** 2.40 7.78*** 99 abmbhr18 3.21 8.36*** 2.25 7.76*** 99 abmbhr24 3.46 8.44*** 2.47 7.82*** 99仮想通貨はマザーズ株よりも高いリターンを得られている
記述統計
abvcar6…ビットコイン,イーサリアムの平均を指標としたCAR・6か月の場合
variable mean t p50 z N abvcar6 1.82 7.42*** 1.46 6.93*** 97 abvcar12 2.22 7.57*** 1.53 7.29*** 97 abvcar18 2.35 7.29*** 1.72 7.21*** 97 abvcar24 2.34 7.11*** 1.79 7.14*** 97 abvbhr6 1.79 7.29*** 1.39 6.91*** 99 abvbhr12 2.21 7.35*** 1.51 7.27*** 99 abvbhr18 2.34 7.06*** 1.56 7.20*** 99 abvbhr24 2.33 6.88*** 1.72 7.12*** 99仮想通貨は大きなコインよりも高いリターンを得られている
検証方法
・単変数分析
・回帰分析
検証の流れ
・仮想通貨のリスク指標を作成
・異常収益率のデータの作成
・記述統計
・
Xについて単変数分析を行い調べる
・XがYにどう影響を与えるのかを回帰分析を行い調べる
検証方法
単変数分析はサンプルを特定のベータで2分
割して、仮想通貨の中でベータが高いものと
ベータが低いものでリターンを比較した
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
abscar6 0 40 3.02 0.46 2.31** 1 59 1.84 0.28 abscar12 0 40 3.62 0.53 2.19** 1 59 2.26 0.36 abscar18 0 40 4.13 0.62 2.27** 1 59 2.47 0.43 abscar24 0 40 4.69 0.67 2.86*** 1 59 2.51 0.44
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
absbhr6 0 40 3.06 0.47 2.30** 1 59 1.86 0.29 absbhr12 0 40 3.69 0.56 2.15** 1 59 2.30 0.37 absbhr18 0 40 4.23 0.66 2.21** 1 59 2.53 0.45 absbhr24 0 40 4.82 0.71 2.80*** 1 59 2.57 0.46
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
abmcar6 0 47 2.82 0.39 1.90 1 52 1.85 0.34 abmcar12 0 47 3.75 0.49 2.96*** 1 52 1.96 0.37 abmcar18 0 47 4.32 0.61 3.19*** 1 52 2.08 0.38 abmcar24 0 47 4.75 0.64 3.54*** 1 52 2.14 0.40
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
abmbhr6 0 47 2.86 0.40 1.90 1 52 1.87 0.34 abmbhr12 0 47 3.83 0.51 2.94*** 1 52 1.98 0.38 abmbhr18 0 47 4.44 0.65 3.18*** 1 52 2.10 0.39 abmbhr24 0 47 4.90 0.68 3.51*** 1 52 2.17 0.41
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
abvcar6 0 48 1.58 0.36 -0.97 1 49 2.05 0.33 abvcar12 0 48 2.26 0.47 0.13 1 49 2.19 0.36 abvcar18 0 48 2.51 0.54 0.49 1 49 2.20 0.37 abvcar24 0 48 2.45 0.55 0.34 1 49 2.23 0.37
検証結果
variable Group Obs Mean Std. Err. t
abvbhr6 0 49 1.56 0.36 -0.94 1 50 2.02 0.33 abvbhr12 0 49 2.26 0.48 0.17 1 50 2.16 0.36 abvbhr18 0 49 2.52 0.56 0.54 1 50 2.17 0.37 abvbhr24 0 49 2.46 0.57 0.39 1 50 2.20 0.37