1
115 117 119 121 123 125 127 15,000 16,000 17,000 18,000 19,000 20,000 21,000 2015/10 2015/12 2016/2 2016/4 (円) (円/米ドル) 米ドル円(右軸) 日銀による 今回の追加金融緩和導入 日経平均株価(左軸)米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジあり/為替ヘッジなし
三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算型)
日本銀行のマイナス金利導入による当ファンドへの影響ならびに見通しについて
上記は、あくまで過去の実績であり、将来の投資成果をお約束するものではありません。 作成時点における投資環境および見通しについて記載したものであり、今後内容については予告なく変更となる場合があります。将来を示唆・保証するものではありません。 図表① 消費者物価指数(総合、前年比)の推移 -2 -1 0 1 2 3 2012/1 2012/10 2013/7 2014/4 2015/1 2015/10 (%) 2%の物価目標 ※2014年4月~2015年3月における消費増税の影響は考慮済。 (期間:2012年1月~2015年12月、月次) 出所)総務省統計局を基に三菱UFJ国際投信作成 図表② 株式、為替市場の推移 出所)Bloomberg (期間:2015年10月1日~2016年2月2日、日次)日本銀行によるマイナス金利の導入
日本銀行は、2016年1月29日の金融政策決定会合に
おいて、新たに「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」
*1の導入を決定しました。今回の決定は原油価格の一段
の下落、新興国・資源国経済の不透明感などから、金融
市場の不安定な動きなどによりデフレマインドの転換が
遅延し、物価の基調に悪影響が及ぶリスクの顕在化を防
ぎ、物価安定の目標である2%に向けたモメンタムの維持
が背景です(図表①)。
年間約80兆円ペースでのマネタリーベース
*2の増加など、
従来行われてきた「量的・質的金融緩和」を維持した上で、
今回新たに「マイナス金利」が導入されたのは、金融機関
が保有する日銀の当座預金の一部に0.1%のマイナス金利
*1 スイスなど欧州で採用されている階層構造方式をとる。当座預金を3段階の階層構造(基礎残高、マクロ加算残高、政策金利残高)に分割し、それぞれにプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適 用。2月16日からの準備預金積み期間から始め、貸出増加支援や成長基盤強化支援基金などはゼロ金利で実施される。日銀の説明によると、マイナス金利による金融機関収益の圧迫があまりに大き いと、かえって金融仲介機能を弱める懸念があることへの対応として階層構造を採用したとある。 *2 日本銀行が供給する通貨のこと。具体的には、市中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と「日銀当座預金」の合計値。を適用することで、イールドカーブ全体に対してより大きな下押し圧力を加え、実質金利の低下効果を通じて企業
や家計の経済活動に好影響をもたらすとの意図があったものと考えられます。
日銀の金融緩和政策は今後、「量」・「質」に加えて「金利」も含めた3つの次元で進められることとなりました。
国内債券利回りはさらに低下し、マイナス領域拡大
従前、黒田日銀総裁は「マイナス金利」について具体
的には検討していない旨を表明していたことから、今回
の追加金融緩和の内容を予想していた市場参加者は
多くありませんでした。
その結果、株式や為替など様々な市場に対して大き
なサプライズを与え、追加金融緩和策が発表された29
日は大幅な株高・円安の展開となりました(図表②)。
また国内債券市場では大きな利回り低下の圧力がかか
り、2月2日時点では、残存期間8年までの国債がマイナス
の利回りとなりました(図表③)。
また指標金利である10年国債(341回債)の利回りも
0.075%(2月2日時点)まで低下しました。利回り水準の低
下を受け、3月に予定されていた個人向け国債(固定利
付10年)が発行停止となるなど、様々な影響を及ぼしはじ
めています。
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。 9,500 10,000 10,500 11,000 11,500 12,000 2013/1 2013/7 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1 (円) 日銀による 今回の追加金融緩和導入 -0.4 -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 0 5 10 15 20 25 (%) 利回りが マイナス水準 (残存期間、年)
2
上記は、あくまで過去の実績であり、将来の投資成果をお約束するものではありません。 作成時点における投資環境および見通しについて記載したものであり、今後変更になることがあります。将来を示唆・保証するものではありません。 図表⑤ 当ファンドの課税前分配金再投資換算基準価額の推移足元、ファンドの基準価額にはプラスの影響
(期間:2013年1月4日~2016年2月2日、日次) ※課税前分配金再投資換算基準価額は、この投資信託の公表している基準価額に、 各収益分配金(課税前)をその分配を行う日に全額再投資したと仮定して算出したも のであり、当社が公表している基準価額とは異なります。 図表④ 主な年限の国債利回りの推移 図表③ 日本国債の利回り曲線(残存期間20年以内) ※2月2日時点 出所)Bloomberg 出所)Bloomberg (期間:2014年1月6日~2016年2月2日、日次)当ファンドでは、マザーファンドを通じて実質的に日本
国債への投資を行っています。
今回の日銀による追加金融緩和により、年限の短い
部分から長い部分まで日本国債の利回りが大幅低下し
た結果(図表④)、当ファンドの基準価額は組入債券の
価格上昇(金利低下)を受けて大幅上昇しました(図表
⑤)。特に追加金融緩和策が発表された29日は、1日で
0.98%(課税前分配金再投資換算基準価額ベース)の
上昇となりました。
-0.5 0 0.5 1 1.5 2 2014/1 2014/7 2015/1 2015/7 2016/1 (%) 0.390(15年債) 0.818(20年債) 2年債 5年債 10年債 15年債 20年債 0.086(10年債) -0.097(5年債) -0.145(2年債)国内景気については、今後も緩やかな回復にとどまる
と見ています。設備投資は増加基調にあるものの、消費
にやや弱さが見られるほか、持ち直し傾向にある輸出に
も中国景気の減速など懸念材料があるためです。
原油価格の低迷や円安効果の剥落などを考慮すれ
ば、消費者物価が日銀目標である2%へ早期に到達する
見通しは立ちづらく、緩和的な金融政策が当面継続さ
れると見ています。
日銀は現在、年間発行額の大半に相当する規模の国
債を市中より買い入れており、国債需給については逼
迫した状況が続くと思われることから、金利は当面上昇
しづらい状況が見込まれます。
また、日銀は必要ならばさらなる金利の引き下げも行う
と表明していることなどから、金利水準はさらに低下する
可能性もあると考えています。
国内景気と国債市場について
3
当ファンドでは、残存期間20年程度までの日本国債を
投資対象とし、各年限ごとに分散投資します。これにより、
特定年限の金利変動による影響を抑えることが期待でき
ます。
足元では、民間銀行以外の投資家層が多い20年債は
0.8%程度の利回りとなっておりますが、日銀によるマイナ
ス金利導入の影響を大きく受ける民間銀行等の投資行
動から残存期間が8年程度のところまで利回りがマイナス
になっています。
20年国債も一時過去最低金利を更新するなか、ポート
フォリオの最終利回りも低下しており、今後獲得できる金
利収入の水準も減少することが見込まれます。しかし、足
元の低い金利状況に鑑みると、金利収入よりも金利変動
やロールダウン効果
*によるキャピタル損益による影響が
相対的に大きくなることが予想されます。
*ロールダウン効果とは、時間の経過とともに債券の償還期間(残存年数)が 短くなることで利回りが低下した場合に、利回りの低下に伴い債券価格が上 昇することです。10年国債と20年国債の利回り差を、以前に20年国債
利回りが過去最低値を更新した2003年当時(図表⑥)と
比較すると、足元のほうが大きくなっている(図表⑦)こと
から、残存年数20年程度からのロールダウン効果による
債券価格へのプラスの影響も大きい状況となっています。
今後の日本国債運用における見通し
図表⑥ 20年国債の利回り推移 (期間:2001年1月~2015年1月、月次) -0.4 -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 0 5 10 15 20 25 (%) (残存期間、年) 0.764% (20年債、 2003年) 0.818% (20年債、2016年) 0.448% (10年債、2003年) 0.086% (10年債、2016年) 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 2001/1 2004/1 2007/1 2010/1 2013/1 2016/1 (%) (%) ※2003年6月に以前の過去最低利回りを更新 図表⑦ 日本国債の利回り曲線の2時点比較(残存期間20年以内) ※以前に20年国債の利回りが過去最低値を更新した2003年(6月12日)と足元 (2016年2月2日)における利回り曲線を比較。「20年債利回り」と「10年債利回り」 の差が大きいほど、10~20年におけるロールダウン効果が大きいとされています。 出所)Bloomberg 出所)Bloomberg巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。 ■基準価額の変動要因 ファンドの基準価額は、組み入れている有価証券等の価格変動による影響を受けますが、これらの運用により信託財産に生じ た損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元金が保証されているものではなく、 基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と異なります。ファンドの基準価 額の変動要因として、主に以下のリスクがあります。 市場リスク (価格変動リスク) 一般に、公社債の価格は市場金利の変動等を受けて変動するため、ファンドはその影響を受け組入公社債の価格の下落は基準 価額の下落要因となります。 信用リスク 組入有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場合もしくはこれらに関する外 部評価の悪化があった場合等には、当該組入有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払い・償 還金の支払いが滞ることがあります。 流動性リスク 有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十分な流動性の下 での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可能性 があります。 ■その他の留意点 ・ファンドのお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はありません。 ・ファンドは、ファミリーファンド方式により運用を行います。そのため、ファンドが投資対象とするマザーファンドを 共有する他のベビーファンドの追加 設定・解約によってマザーファンドに売買が生じた場合などには、ファンドの基準価額に影響する場合があります。 ■リスクの管理体制 ファンドのコンセプトに沿ったリスクの範囲内で運用を行うとともに運用部門から独立した管理担当部署によりリスク運営 状況のモニタリング等のリスク管理を行っています。
4
ファンドの目的・特色
投資リスク
■ファンドの目的 わが国の国債を実質的な主要投資対象とし、主として安定した利子収益の確保をめざします。 ■ファンドの特色 ・日本国債20年型マザーファンドへの投資を通じて、わが国の国債へ投資します。 ・運用にあたっては、残存期間20年程度までの国債を各年限ごとに分散して組み入れます。 ・保有する債券のうち満期償還を迎えたものは、その償還金を残存期間の長い債券へ再投資します。 ・毎月の決算時(20日、休業日の場合は翌営業日)に収益分配を行います。ただし、分配対象収益が少額の場合には、分配 を行わないことがあります。 また、分配金額は運用実績に応じて変動します。将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。 <主な投資制限> ・デリバティブの使用はヘッジ目的に限定しません。5
収益分配金に関する留意事項
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」を必ずご覧ください。