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第二部 : 市場獲得型ビジネスモデル支援と産学官協力 : 中越企業の中国・アジア進出を中心にして

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(1)

第二部

市場獲得型 ビジネスモデル支援 と産学官協力

ー中越企業 の中国 ・ア ジア進 出を中心 に して

-姥

(新 潟 経 営 大 学 教 授)

.中越企業発展 の視座

``中国特需"が 日本経済の景気回復 にとって極めて重要な役割を果た していると指摘 されてか ら久 し い。だがその間、 日本経済 は景気回復か ら上昇過程へ と移行 してお り、今では 「再生」終了す ら語 られ るに至 っている。だ とすれば、 "中国特需" とは、単なる一過性の ものではな く、そ もそ も持続的な も のであったと考え られて然 るべきなのか もしれない。 もしそうだとす るな らば、それを単 に 「特需」 と 呼ぶのは最早不適切だ ということになる。 つま り、む しろそれは、 日本経済を取 り巻 く市場環境の大 き な変化を意味 してお り、世界経済の構造変化 にも関わる重大問題だ、 とみなされて然 るべきではないの か-ということである。だ とすれば、 "中国特需" とは、中国経済台頭 という大問題のほんの一端がた またまわれわれの眼前 に姿を現わ したに過 ぎないのであって、そ もそ も本体である "中国経済台頭"が 問題の本質であ り、それ こそが 日本経済再生の行方を も左右 しかねないのだ、 ということになる。 では中国経済台頭論が 日本経済再生 にとって何故それほどまでに重要なのか。それは、中国経済の発 展 その ものが持つ重要性 とともに、 その背後 にア ジア経済 の台頭 とい う問題が横 たわ っているか らだ (注

1

)。 しか もそこには東アジアさらには汎アジア (注

2

) における経済統合問題が伏在 している。言 い換えれば、 アジア経済台頭 さらにはアジア統合問題 こそが 日本経済 にとっては死活的なのであって、 中国経済台頭論 は正 にその点に深 く関わ っているか らこそ重要なのである。 長期的に観れば、 とくに東 アジア経済統合の重要性を指摘 しておかなければな らない。 この間題が 日 本経済の将来 にとって如何 に重要な意味を持 っているかは、

FTA (

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)

問題を みればよ く理解 され る筈だ。現在東 アジアでは、

FTA

問題が最 も重要な経済的イ シュー とな りつつあ る、 とい うことはよ く知 られていることだが、では何故、本来二国間の貿易協定 にす ぎない筈 の

FTA

が東 アジア経済全体 に関わる問題 として浮上 - しか も急速 に浮上 - してきたのかについては、必ず しも よ く理解 されている訳ではない。実 は、

FTA

は、東 アジア経済統合 に結 びつ く可能性 を秘 めているか らこそ、イシューなのである。つま り、東 アジアにおいては、 これまで経済圏は専 ら相互依存関係深化 を通 じての 「自然経済圏」 (注

3)

として論 じられてきたに過 ぎないのであるが、

FTA

は政府間の通商 交渉を通 じてそれを一挙 に 「東 アジア共同市場

一共同市場 は経済統合 に対す る市場面か らのアプロー チである-へ と高めてい く可能性を秘 めているか らこそ注 目を浴びているのである。か くして 日本政府 として も

FTA

に対 して積極的に対応 し始めたのだが、 その ことは、 日本政府 も日本経済の将来 にとっ て東 アジア統合が如何 に重要であるかをようや く認識 し始めた、 ということを示 しているのである。 ところで、実 は中国は日本 とともにこの東 アジア経済統合 に深 く関わ っている。東アジアにおける経 済統合の成否を握 っているのは、 日本 と中国であるか らだ。両国抜 きに東 アジア経済の発展は今後 とも あ り得ないが、 そうした意味で中国 もまた 日本 とともに東 アジア経済統合問題 に深 く関わ っているので ある。 ということは、 日中経済関係 は、それ 自体が重要であるばか りではな く、今 日においては、単 に

-2

(2)

9-二国間関係 としてではな く、東 アジア経済統合の成否を も左右 しかねない関係 としてよ り重要性をつよ めているということになる (注4)0 か くして、中国経済台頭が 日本経済再生 にとって重要であるというのは、問題の背景 に東アジア経済 圏の発展 ・統合が横たわ ってお り、 しか もその巨大な影が早 くも日中両国経済を覆い始めてお り、 また 逆 に日中両国経済関係が東 アジア経済圏発展 ・統合問題 に対 して も大 きな影響を及ぼ し始めている-と いう相互連動性 ・相互浸透性の下で中国経済が台頭 してきたか らである。 その意味で、中国経済台頭 に 対 して 日本 として如何なるスタンスで望むべきかは、 日本経済再生 は云 うまで もな く、今や東 アジア経 済発展 にとって も重大な問題であるということになる。 ところで、中越地域及び企業の再生 ・発展が 日本経済の再生 ・発展 と表裏の関係 にある以上、 日本経 済が抱える上記の課題 は同時に中越地域 ・企業が直面す る問題で もある。 しか も中越集積企業 は、他の集積地域企業がそ うであるように、その殆 どが中小企業である。現在の 中小企業が抱える最大の問題の一つは、かれ らの多 くが依然 としてOEM取引関係つま り下請 け関係を 余儀な くされていることだ。 こうした取引関係の下では、独 自市場 -すなわち直販市場 -の獲得が大 き く妨げ られていることは云 うまで もない。独 自市場獲得 は、独 自ブラン ドすなわち自社 ブラン ド確立を 抜 きに してはあ りえないか らだ。 そ うした中で、国内取引関係 におけるような制約条件か らの拘束を免れた中国 ・アジア市場が台頭 し てきたということは、中小企業 にとっては、独 自ブラン ド形成 ・直販市場獲得の好機到来を意味 してい る。後述す るように中越集積企業なかんづ く金属加工業を中心 とす る企業群が

JAPAN

ブラン ド構想を 通 じて 「逆 ブラン ド戦略」を採 り始めたの も、 こうした好機を活かさんがためである。 従 って、中国 ・テジア市場 に対 して如何なるスタンスで臨むべきかは、他の集積地域企業 と同様 に一、 今や中越地域企業 にとって も死活的な問題 とな り始 めているのである。 とりわけ、 日中韓三国

FTA

に よる 「北東アジア共 同市場」形成 -それは同時に 「東 アジア共 同市場」形成への重要なステ ウプとなる であろう-は、それが 日本の中小企業 ・集積地域企業 に対 して重要な市場提供機能を発揮す ることが期 待 されるだけに (注

5

)、「逆 ブラン ド戦略」の成否を も握 っていると云 って もよいであろう。か くして 中越集積企業 として も、 これまた他の多 くの集積地域企業 と共 に、中国 ・アジア市場 に対 して どのよう に対応す るかば、 自らにとって死活的問題であるばか りではな く、同時に東アジア経済圏の発展 ・統合 にも深 く関わ っている問題なのである。 か くして中越地域 ・企業 は、 日本経済の場合 と同様 に、北東 アジア ・東 アジア共 同市場論 にその軸足 を既 に移行 しつつある- しか も今後の展開を考慮すればその移行 はさらに加速 される可能性す ら季んで いる-のであって、中越地域 ・企業 にとって も、中国経済台頭はそ う_した移行をさらに推 し進 める重要 な-もしくは決定的な一契機 となる可能性を学んでいる、 というように捉え られ るべ きであろう。 その 意味で、 中越地域 ・企業発展の視座 は、今や 「アジア共 同市場」 に置かれなければな らない、 というこ とになる。 そこで、われわれが今回取 り組む研究 「中国 ビジネスと中越企業」 においては、市場獲得 という観点 か ら中国経済 にアプローチす るのであるが、その場合、 中越企業 としては中国市場獲得問題を、単 に中 国市場の獲得 という狭 い視野か ら取 り上 げるのではな く、北東 アジア ・東 アジア共同市場形成 において 日中経済関係 -とくに中越地域経済 と中国地域経済 との関係 -が如何なる意味を持 っているのか、 また 如何なる役割を果たすべきなのか、 という共 同市場論的視点か ら捉えるべきである、 というのがわれわ れの問題意識である。

- 3

(3)

0-われわれは、昨年度 (2003年度)の研究 (注6) に引き続 き、本年度 (2004年度) もまた中越企業の ボーダ レス経営 におけるビジネスモデル研究 に取 り組む。だが本年度 は、以上の問題意識 に基づ き、中 越企業の中国進出における 「市場獲得型 ビジネスモデル」の重要性 と意義 について研究す る。 その場合、 とくに市場獲樽型 ビジネスモデル支援 に対す る産学官協力の課題を明 らかにす ることに焦点を当てるこ とに した。 本報告書の構成 は以下の通 りである。 まず、 中国市場獲得 に対 して中越企業は如何 に臨むべ きなのか という問題を金属加工業を取 り上 げて検討す ることに した。 その際、「市場獲得型 ビジネスモデル」 に おける共 同市場論的意義 を浮 き彫 りにす るようと くに心懸 けた。 (なお、 ここで金属加工企業 を取 り上 げたのは、 あ くまで も例解 としてである。 それを例解 として検証 した結果引き出された知見すなわち 「市場獲得型 ビジネスモデル」 は、 中越集積 における他の産業すなわちニ ッ ト産業、木工家具業 さらに は機械工業な どの中国進 出における汎用モデル としての意味を も併せ持 っている、 というこことは云 う まで もないであろう。)次 いで、「市場獲得型 ビジネスモデル」支援のための産学官協力のあ り方を探 っ た。最後 に、上記の産学官協力の中で もとくに 「学」の役割に焦点を当てて、人材育成 システムのあ り 方を取 り上 げた。 その際、「ものづ くり拠点」 としての新潟県集積が取 り組むべ き課題を明 らかに しっ つつ、北東 アジアビジネススクール構想の一環 としての新潟版 「地域MBA」を提言 した。 なお、本研究の中の方法論 に係わる考察 については補論で取 り上 げた。すなわち、 (イ)経済圏に対 す るアプローチの仕方、 (ロ) ビジネス経済圏 と企業進 出の類型化、 (ハ) 日中共生 という観点に立 った 両国産業構造調整問題 -などがそれである。 これ ら三つの論点は、本研究の理論構成を支える上で不可 欠な役割を担 っているという意味で、本来な らば本論の重要な構成要素 となるべきなのであるが、本研 究が中越企業の中国進出に関す る事例研究で もあるという点を考慮 して、煩雑 さを避 けるために敢えて 補論 に回す ことに した。 しか しなが ら、 こうした "安易な方法"を採 ったために、本論の理解を却 って 妨 げているきらいが無 くもないようだ。 そこで、筆者 としては、本論 と補論 とを併せて検討 されるよう 敢えてお願 いす る次第である。 (注1)因みに2003年度 の 日本 の貿易黒字幅は前年度 に対 して16.3%増加 し、11兆2,300億 円 (通関、 速報ベース) に達 しているが、 こうした巨額な黒字が 日本の景気回復 ・上昇 に対 して如何 に重 要な役割を果た しているかは、容易 に想像がつ く筈だ。 まず重視すべきは中国 ・アジアの市場 規模の大 きさである。対中国向け輸 出が前年度 に対 して28.6%と急増 し、 日本の輸出全体の中 で12.4%を占めるに至 っているのみな らず、 アジア向け (中国向けを含む)輸 出がやは り前年 に対 して13.3%増加 し、 日本の輸 出全体の中で47.0%と対米輸 出比率 (23.9%)の2倍の規模 に達 している。 さらに重要なのは中国 ・アジア向け輸出の商品構造である。それは、携帯電話 の部品な ど音響機器や半導体製造装置を含む科学光学機器 な どIT関連機器 によって主導 され ているが、そのことは日本の国内産業構造 にも重大な影響を及ぼ している。一つには、 日本の 基幹部品、製造設備 さらには産業機械に対する需要誘発効果であ り、いま一つは、開発 ・設計 ・ 生産 ・販売の近接性 ・一体性 という日本の生産 システムにおける優位性である。か くして、中 国 ・アジア市場 は今や 日本経済再生 ・発展 にとって不可欠な存在 とな っているのである。 (中 国 ・アジア市場 と くに中国市場 と日本の産業構造 との関連 については、 [補論 Ⅲ] を参照 され たい。) -

(4)

31-(注2)イ ン ド経済の急速な台頭を考慮すれば、アジアにおける経済圏は、 日本 ・中国 ・アジアNIES・ ASEAN諸国か らなる東 アジアだけを対象 に していたのでは不十分であ り、 そこにさらにイ ン ド及びイ ン ドに主導 された南アジア諸国を も加えた 「汎アジア経済圏」を検討対象 に しなけれ ばな らない、 というこ、とになる。なお詳細 については、本稿の [捕論 Ⅰ]及 び姥名保彦 『日中 韓 「自由貿易協定」構想 一北東 アジア共生経済圏をめざして-』 (明石書店刊、

2

0

0

4

5

月) p.3-11を参照 されたい。 (注3) 「自然経済圏」 は、localtolocalに形成 されてきた 「地方経済圏」 と、主 として 日本企業の アジア進 出に伴 うビジネス ・ネ ッ トワークの発展の結果誕生 してきた 「ビジネス経済圏

とに よって支え られてきたが、 その後、東 アジアにおけるFDI(ForeignDirectlnvestment)の 増大 とともに、後者 の 「ビジネス経済圏」が大 き く発展 し、今 日では、「東 アジア経済圏」 と いえば、主 として この 「ビジネス経済圏」のことを指す場合が多 くな っている。 なお、本稿 も そ うした観点か ら東 アジア経済圏を捉えている。 (詳 しくは、 [補論 Ⅰ]を参照 されたい。) (注4)従 ってFTAに関 して も、 日中両国間 さらには 日中韓三国間のFTAは、 日中両国さらには 日中 韓三国にとって、「北東 ア ジア共 同市場」創 出のために重要であるばか りではな く、 その創 出 が 「東 アジア共同市場」形成を通 じて東 アジアにおける経済統合を も促す可能性を伏在 させて いるという点で、東 アジア経済統合 にとって も重要な意味を持 っていると考え られるべきであ ろう。 この間題の詳論 については、姥名保彦 『日中韓 「自由貿易協定」構想 一北東アジア共生 経済圏をめざして-』 (明石書店刊、

2

0

0

4

5

月)を参照のこと。 (注5) 日中韓FTAの市場提供機能及 び市場拡大効果 については、姥名保彦 『日中韓 「自由貿易協定」 構想 一北東 アジア共生経済圏をめざ して-』 (明石書店刊、

2

0

0

4

5

月)

p.

1

9

3

-2

2

5

を参照の こと。 (注

6)2

0

0

3

年度の研究 は、新潟経営大学 ・共同研究 プロジェク ト 『アジア企業進出を巡 る問題点 と課 題 一新潟県 中越集積企業の 「ボーダ レス経営」研究 -

』(

2

0

0

3

1

1

月) に収録 されている。

-3

2-\ー「、

(5)

Ⅱ.

中国市場獲得 と中越企業 一金属加工業を中心 に

して-ここでは、中越企業なかんず く金属加工業を事例 として取 り上 げ、中国市場獲得型 ビジネスモデルの あ り方を探 ってみよう。 そのためには、 中越金属加工企業 にとって、「市場獲得型 ビジネスモデル」 は どのような意味で重要なのか という点をまず明 らかに しておかなければな らない。次 いでそのための支 援体制のあ り方を、産学官支援 システムに焦点を当てて、探 ってみることに しよう。

1.

「市場獲得型 ビジネスモデル」の重要性 と意義 そ もそ も 「市場獲得型 ビジネスモデル」 とは何か。 この点を明 らか にす るためには、 われわれは、 [補論

Ⅰ・Ⅱ]

を通 じて方法論的に展開されている 「ビジネス経済圏別 ボーダ レス ・ビジネスモデル」 類型化論を中越金属加工企業の場合 に実際に当て填 めてみるという作業を必要 としている。下図 (図表 Ⅱ- 1)はその結果である。 まずそこか ら問題 にアプローチす ることに しよう0 同図か らも明 らかなように、全国の場合 ([補論

Ⅱ]

参照) に比べて、 中越企業のケースは、 そ もそ も生産 ・販売をボーダ レスにおこな っている企業すなわち 「ボーダ レス企業」 (いわゆる第Ⅳ類型企業 群 に属す る企業 [(補論

Ⅱ)

参照

]

)

が少な く、逆 に生産 も販売 も国内に依拠 している 「非ボーダ レス企 業」 (いわゆる第 Ⅰ類型企業群 に属す る企業 [(補論

Ⅱ)

参照

]

)

が圧倒的に多い、 という特徴を備えて いると云えよう。 (因みに、燕 ・三条地域の金属製品関連企業 の現地法人を事例 として示 してお くと図 表

Ⅱ-2

の通 りである。) さらに、 中国に進 出 している場合 に も、市場獲得型企業が少ないとい うこと も見逃せない。 中国進 出においてはこの ことは大 きなハ ンデキ ャップとな りかねない。何故な らば、 [補論

Ⅱ]

で も論 じているように、 中国 ・アジア進 出とりわけ中国進出においては今や、 (イ)進出目的 自体が市場獲得型へ移行 しつつある、 (ロ) その場合のコス ト競争カ ーとくに中国製品 との競争 におけ るコス ト競争カ ー強化のために中国 ・アジアを生産基地 として活用 している、 (ハ) こうした市場獲得 のための生産基地化方式 という日本企業の新たな進 出方式 は、大企業のみな らず中小企業の中国 ・アジ ア進 出においてす らいまやメイ ンス トリームとな り始めている、 (こ) その ことは、 日本製品の競争力 を飛躍的に高めて単 に中国市場のみな らず世界市場 -すなわちそれは、 日本市場 ・北東アジア経済圏市 場 ・東 アジア経済圏市場 な どを中心 とす るアジア経済圏市場、 さらには

NAFTA

E

Uな どその他経済 圏市場か らなる一全体の獲得 にも繋が っている、か らだ。その意味では、 中越企業の場合、中国進出に おいて市場獲得型企業が少ないということは、 中越集積にとって も看過できない問題である。 しか も、 中越金属加工企業の中国進 出における 「市場獲得型 ビジネスモデル」 は、単 に中国市場進出の ビジネス モデル としてだけではな く、

FTA

が急展開 している今 日のアジアにおいては、「北東 アジア共 同市場」 さらには 「東アジア共 同市場」への参入問題 にも深 く関わ っているだけに、そのこと (中国進出におい て市場獲得型企業が少ないということ) は一層懸念すべきな問題 となるのである。か くしてわれわれは、 「市場獲得型 ビジネスモデル」 における共 同市場論的意義を決 して見落 としてはな らないと云えよう。 このように中越金属加工企業の中国進 出においては、「中国市場獲得型 ビジネスモデル」 の確立が急 務なのであるが、その際、われわれが昨年の研究 (第Ⅰ章 [注

6]

参照) において も指摘 したように、 中越金属加工企業 における最大の経営課題が市場獲得 +生産基地化 という複合的な進 出モデル一市場獲 得 と生産基地化をボーダ レスに達成 しようとしているという意味でそれはいわゆる 「ボーダ レス経営」 に他な らないのだが ([捕論

Ⅱ]

参照の こと) -を如何 に構築す るのか という点 にある、 ということも 忘れてはな らないであろう。

-3

(6)

3-図表

Ⅱ- 1

中越金型加工企業 における 「ビジネ ス経済国別ボーダ レス ・ビジネスモデル」 (*

1

)の類型化 ビ 日 本 北東 アジア経済圏 束 アジア経済圏 アジア経済圏 その他経済圏 ジヽヽ 国 内 (*2)

(

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A

)

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ス 鍾済圏 構成地域 日 本 日本 .朝鮮半 島・中国東北地方・ロシア極東 .モンゴル

S.ASEAN

日本 .中国

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E

S.ASEAN

ン ド日本 .中国

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E

北米 \ノ 欧 構 成 国 日 本 日本 .韓国 .北朝鮮 日本 .中国 .韓国 日本.中国.帝国.台 アメリカ 材 ツ (対象国) 中 国 .ロシア .モンj)レ ・台湾 .タイ

e

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c

.

-湾.タイ.インド

e

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.

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c

.

1 生産基地 Ⅰグル-プ シンワ (建築用兵/ 日 下村工業 (プラス 遠藤製作所 (ゴル 進的別出目 化 企業群マル ト長谷川 (作業工

(

*

3

)

-朝倉家具 (本 .大連) [日本 .青島) [桐 ダ ンス/Ⅲ]Ⅲ](*4) 高橋ニ ッ ト (品/ 日本 .シンテ ィツク台所用セ ン) [Ⅲ]ニ ッ 角田製作所 (本 .タイ) [工具/ 日本 .タフベ ッ ド等/ 日作業Ⅲ] 負/ 日本) 吉 田家具 (木製家具/ ト生地生産/ 日 イ)

[

Ⅳ]

[Ⅱ] (*4) 古寺製作所 (自動車搭載工具/ 日本 .青島)日本 .青 島) [

[

Ⅲ]

Ⅲ] 高 儀 (第一ニ ッ トマーケマ ックスニ ッ ト社テイ ング社 (_(ニ ッ ト製 品/等/ 日本 .無錫)本 .上海近郊)内 モ ン ゴ ル )

[

[[

[

日本 .上 海 )ト製品/ 日本 .

Ⅳ]

Ⅲ]Ⅲ]

Ⅲ]

家庭用土具((**44))ニ ッ 市場獲得 Ⅰグループ企業群 マ ックスニ ッ ト社 マル ト長谷川 (作 マル ト長谷川 シンワ (建薬用工具/ 日本) [Ⅲ] (ニ ッ ト製品/ 業工具/ タイ) (作 業 工 具 (*4) 日本 .中 国 ) [Ⅱ]′(*4) /アメリカ) 朝倉家具 (桐 ダ ンス/ 日本) [Ⅲ]

[

Ⅳ]

[Ⅱ] (*4) 吉 田家具 (木製家具/ 日本) [Ⅲ] 角田製作所 (作業 マックスニット社 高儀 (家庭用工具等/ 日本) [血] ・工具/ 日本 .中 (ニ ッ ト製 下村工業 (プラスティック/ 日本) [Ⅲ] 国 .韓国 .台湾) 品/ アメ リ 高橋ニ ッ ト (ニ ッ ト生地/ 日本)

[

Ⅳ]

カ)

[

Ⅳ]

[Ⅲ](*4) マル ト長谷川 (作 第一ニ ットマーケテイング社 業工具/ 日本 . (ニ ッ ト製品/ 日本) [Ⅲ]

(

*

4

)

-

中国 .韓国 .台 古寺製作所 (自動車搭載工具/ 日本) 拷)[Ⅱ] (*4)

[

Ⅲ]

■遠藤製作所 (ゴルフヘ ッ ド等/ 日本)

- 3

(7)

4-ビ 日 本 北東 ア ジア経済圏 東 ア ジア経済圏 アジア経済圏 その他経済圏 ジ ネ 国 内 (*2) (NAFTA)(EU) ス 経 済-圏 構成地域 日 本 日本 .朝鮮半 島・ロシア極東 .モンゴル・中国東北地方 S.ASEAN日本 .中国.NⅠE S.ASEANン ド日本 .ヰ 国etc. .NⅠ.イE -北米 欧 構 成 国 日 本 日本 .韓国 .北朝鮮 日本 .中国 .韓 国 日本 .中国.韓国.台 アメリカ ドイツ (対象国) 中 国 .ロシア .モンゴル ・台湾 .′\タイ etc.拷.タイ.インドetc. etc. etc. 2 企 莱規模 大 企 業 中小企業 Ⅰグループ シンワ 高 遠藤製作所 企業群 (従業員175名) (従業員466名) (従業員363名) 別 朝倉家具 高橋ニ ッ ト 角田製作所 (従業員 20名) ・古寺製作所吉 田家具((従業員従業員13170名)名) 下村工琴第一ニ ッ トマーケマ ックスニ ッ ト社テイ ング社マル ト長谷川(((((従業員従業員従業員従業員従業員1111868502500名)0名)名)名)名) (従業員 54名) 3 地 域ベレ 全国レベル 地域 Ⅰグル-プ シンワ (三条市) 高儀 (三条市) 遠藤製作所 レベル 企業群 朝倉家具 (白根市) 下村工業 (三条市) (燕 市) ノレ 別 吉 田家具 (加茂市)ー 高橋ニ ッ ト 角田製作所 - 3

(8)

5-(注) (*1) ビジネス経済圏別 にみたボーダ レス経営 におけるビジネスモデル。 なお、「ビジネス経済圏」 については [補論

Ⅰ]

を参照のこと。 (*2)「北東アジア経済圏」はさらに三つの地方経済圏-すなわち環 日本海経済圏 ・環 日 本海経済圏 ・ 北方経済圏-か らなる。 し (*3)Ⅰグループに属す る企業群。 なお、[Ⅱ]は第 Ⅱグループ企業群 に属す る企業、.[Ⅲ]は 第Ⅲ グループ企業群 に属す る企業、 [Ⅳ] は第Ⅳ グループ企業群 に属す る企業である。 (*4)第Ⅳ グループ企業への移行の可能性がある企業。 (出所)株式会社高儀 ・シンワ測定株式会社 ・株式会社角田工具製作所 ・株式会社遠藤製作所 について は、姥名保彦 「中越金属加工業 における 『ボーダ レス経営』の課題 -アジア金属加工業共生の 途 -」 (新潟経営大学 ・共同研究 プロジェク ト 『アジア企業 進 出を巡 る問題点 と課題 一新潟県 中越集積企業の 「ボーダ レス経営」研究 -

』(

[

2

0

0

3

1

1

月]

)p

.

6

9

-7

7

を参照のこt ,。 高橋ニ ッ ト社 ・第一ニ ッ ト・マーケテイ ング社 丁マ ックスニ ッ ト社 は、姥名保彦 「新潟県ニ ッ ト集積 企業の中国進出を巡 る課題 一集積地域企業の 『ボーダ レス経営』 におけるビジネスモデル

ー」

(同上)

p.

1

1

4

-1

1

5

を参照のこと。 さらに株式会社朝倉家具 ・吉 田家具工業株式会社 について は姥名

『ボーダ レス経営』時代を迎えた木工家具企業」 (同上)

p.

1

4

6

-1

4

8

を参照のこと。 な お、株式会社マル ト長谷川 ・株式会社古寺製作所 については、小林禎巳 「三条市内企業の海外 市場戦略 - 『中国』 を どのような視点 (生産基地、市場)で捉えるのか-」 (新潟経営大学 ・ サテライ ト・キ ャンパス ・平成

1

5

年度 ビジネススクール ・ケース研究 [姥名ゼ ミ]修了論文) p.2- 4を参照の こと。下村工業株式会社 に関 しては、′中林国治氏の ビジネススクール ・ヒヤ リング

[

2

0

0

4

.

0

7

.

0

1

]

に拠 る。

-3

(9)

6-\

図表

Ⅱ- 2

三条 ・燕地域の金属製品関連企業の現地法人 (事例) 企 業 名 \現 地 法 人 :設立時期 パール金属㈱ 中 国 :上海パール国際貿易有 限公司 平成

8

年 ほか 上海徐氏進 口工具有限公司 郡州三条珍珠金属有限公司 香 港 :ワコー トレ-デ イング

CO.

,

LTD.

台 湾 :例椅有限公司 韓 国 :相和商事株式会社

㈱遠藤製作所 タ イ :

ENDO THAⅠCO.

ENDO STAⅠ

NLESSSTEEL CO.

,

LTD.

,

LTD.

平成元年 ほか

ENDO FORGⅠ

NG co.

,

LTD.

下村工業㈱ 中 国 :下村 中国製造廠工場 平成7年 ほか 香 港 :下村香港有限公司 ㈱ クツ ミ 中 国 :抗州愛龍金属制品有限公司 平成

3

年 アメ リカ :

TATSUMⅠGUAM USA.

,

nc

.

平成元年 共和工業㈱ 中 国 :蘇州共和模具有限公司 平成

6

年 アメ リカ :共和 シカゴ工場 昭和

6

1

年 山崎金属工業㈱ アメ リカ :

YAMAZAKⅠTABLEWARE.

,

nc

.

昭和

5

5

年 シンワ測定㈱ 中 国 :親和測定有限公司 平成

3

年 (資料)各社 ホームペー ジ等 よ り政策銀作成 (出所) 日本政策投資銀行 ・新潟支店 『三条 ・燕地域の企業活力 の源泉 に学ぶ 一地域産業振興 に向けて のケーススタデ ィー-』 (付属資料)

(

2

0

0

4

8

月)

p.

1

7

よ り。

ー 3

(10)

7-2.

中国市場獲得のための課題 では中越金属加工企業 にとって中国市場獲得のためゐ課題 とは何か。次 にこの点を考えてみよう。 そ こで問題を二つに分 けてみる。 一つは、そ もそ も中越金属加工業の輸出入 における問題点 は何か という し 点である。二つには、そ うした問題点を踏 まえて、中国市場獲得のための課題を具体的に-と云 って も 事例研究 として必要な限 りにおいて一明 らかにす ることである。 (1)輸 出入動向 と問題点 中越金属加工業 における輸 出入動向については、燕 ・三条地域を取 り上 げることにす る。 同地域が中 越金属加工業の中心をな しているか らに他な らない。図表

Ⅱ-3

は主 として燕 ・三条地域が係わる日本 の金属加工製品の輸 出入 についての鳥轍図である。 (図表

Ⅱ-4

はそのバ ックデータである。)すなわち 図表

Ⅱ-3

は、燕市が主たる生産地である洋食器、三条市が主たる生産地の一角をなす作業工具 と利器 工匠具 ・手道具、両市が共 に重要な生産地である金属 プ レス製品 といういわば燕 ・三条地域の代表的な 4業種の金属製品を取 り上 げ、全国的な輸出比率 と輸入比率の推移をみた ものである (注1)。全国的な 動向とはいえ、それに対す る燕 ・三条地域 シェアの大 きさを考慮すれば、それは同時に同地域の輸 出入 動向の特質を表わ しているとみな してよいであろう それによれば、洋食器 (a) に関 しては、輸 出比率 については、

1

9

9

8

年か ら

2

0

0

0

年 にかけて若干低下 したとはいえ、 いまなお

4

7

% (

0

0

年) と

5

割近 くの水準を維持 している。他方輸入比率 は

8

8

年か ら

2

0

0

0

年 にかけて

3

.

6

%

か ら

2

0

.

5

%

へ と急増 している。 その結果、輸出入比率 は、 いまなお

+2

6

.

5

% (

0

0

年) と 輸 出産業 に相応 しい値を維持 しているとはいえ、

8

8

年の

+3

3

.

3

%

と比べ るとその値を大幅に低下 させて お り、後退傾向は否めないのである。 作業工具

(b)

に関 しては、輸 出比率 については、 その値を漸減 させているとはいえ

7

.

2

% (

0

0

年) を維持 している。 だが輸入比率 については

8

8

年 には僅か

2

.4%であったのが

0

0

年 には

6

.

8

%

にまで上昇 し ている。 その結果、輸 出入比率 もまた、

8

8

年 には

+7

.

9

%

とかな り高い水準を維持 していたのだが、

0

2

年 には僅か

+0

.4%にまで低落 させているのである。 利器工匠具 ・手道具 (C) に関 しては、輸 出比率が

8

8

年の

1

8

.

6

%

か ら

0

0

年 には

1

5

.

7

%

へ と漸減 してお り、 しか も輸入比率 は逆 に、

1

6

.

2

%

か ら

2

2

.

5

%

へ と大幅に増加 した結果、輸 出入比率 も

+2

.4%か ら

-6

.

8

%へ と、いまや輸入産業への転落は明白である。 最後 に金属 プ レス製品 (d) に関 しては、輸 出比率 については、現在 もなお

2

9

.

2

% (

0

0

年) と大幅な 水準を維持 してお り、輸入比率が

8

8

年の

1

.

9

%

か ら

0

2

年 には

9

.

1

%

へ とかな り大 き く上昇 しているとはい え、輸 出入比率 は、

+2

3

.

1

%

か ら

+2

0

.

1

%

と、辛 うじてではあるが踏み とどまってお り、洋食器 と並ぶ 輸出産業の地位をいまなお保 っている。 このように燕 ・三条を主要生産基地 の一つ としている金属加工

4

業種 は、輸入が大幅に増大 している とはいえ、 いまなお輸 出産業 としての地位を保 っている。 しか しなが ら、輸出比率が減少傾向を辿 る中 で、輸入比率が上昇 し、その結果輸 出入比率が輸 出入逆転の傾向を強めてお り、前途の多難 さは否めな いのである (図表

Ⅱ-5

参照)。構造的にみると、輸 出に関 しては欧米向けとその他地域向けを共 に減 少 させている一方で (図表

Ⅱ-6

参照)、▲輸入 については中国製品の大幅な増大 によって国内市場 を奪 われているという状況下 にあ り (図表

Ⅱ-7

参照)、 その意味では、燕 ・三条地域が係わる金属加工業 は、中国の台頭によってその存続が脅かされていると云わざるを得ないのがその実情である。 このまま では中国製品によって燕 ・三条地域の金属加工業の存続 自体が危 くなると云 って も決 して過言ではない

-3

(11)

8-であろう。 か くして、 中国市場獲得問題 は、燕 ・三条地域 の金属加工業 にとっては、 こうした ``構造的な危機'' か らの脱却 を賭 けた反転攻勢 に他な らなず、 その意味では死活的な問題なのである。

図表 Ⅱ- 3

輸出入比率 (全国、金属製品

4

業種)、 海外生産比率 (全国、製造業)、為替 レー トの推移

6

0

.

0

(円/ ドル) 為替 レー ト 洋食器輸 出比率 (a) 金属プレス製品輸出比率 (d) 利器工匠具・手道具輸入比率 (C) 洋食器輸入比率 (a) 利器工匠具・手道具輸出比率 (C) 海外生産比率 金属プ レス製品輸入比率 (d) 作業工具輸 出比率 (b) 同 輸入比率 (b)

1

9

8

8

1

9

9

0

1

9

9

3

1

9

9

5

1

9

9

8

2

0

0

0

(年) (注

1

)金属製品

4

業種 :洋食器、金属 プ レス製品、利器工匠具 ・手道具、作業工具 (注

2

)輸 出比率 :輸 出額 ÷製造品出荷額等

×1

0

0

(%) (注

3

)輸入比率 :輸入額 ÷国内市場規模 (製造品出荷額等 +輸入額 一輸 出額)

×1

0

0

(%) (注

4)

海外生産比率 :現地法人売上高 ÷国内法人売上高

×1

0

0

(

%)

(注

5

)為替 レー ト:銀行間直物、 日中平均の年間平均 (資料)経済産業省 「工業統計表 ・産業編」、財務省

HP

「貿易統計 ・品別国別表」、 経済産業省 「我が国企業の海外事業活動」 ほかよ り政策銀作成 (出所) 日本政策投資銀行 ・新潟支店 『三条 ・燕地域の企業活力の源泉 に学ぶ 一地域産業振興 に向けて のケーススタデ ィーー

』(

2

0

0

4

6

月)

p.

1

4

よ り。

- 3

(12)

9-図表

Ⅱ- 4

(図表 Ⅱ_- 3のバ ックデータ) (単位 :千 円、%、 円/ ドル)

1

9

8

8

1

9

9

0

1

9

9

3

1

9

9

5

1

9

9

8

2

0

0

0

洋食器

-

-

-

-

-

-輸入額

1

,

4

2

6

,

8

3

5

1

,

9

5

6

,

7

5

5

1

,

4

7

2

,

1

0

9

3

,

4

2

8

,

5

3

6

3

,

1

7

9

,

3

4

2

2

,

9

9

2

,

3

2

6

輸 出額

2

2

,

2

3

6

,

2

9

6

2

4

,

2

4

3

,

8

0

7

1

8

,

7

5

1

,

6

0

9

1

3

,

3

8

0

,

0

0

2

1

4

,

3

6

4

,

6

0

0

1

0

,

3

3

3

,

5

2

8

製造品出荷額等

6

0

,

2

7

4

,

0

0

0

6

1

,

4

7

6

,

0

0

0

5

1

,

7

8

2

,

0

0

0

3

,

a

,

3

7

4

,

0

0

0

2

9

,

1

9

9

,

0

0

0

2

1

,

9

6

9

,

0

0

0

洋食器輸入比率

3

.

6

5

.

0

4

.

3

1

3

.

5

1

7

.

6

2

0

.

5

洋食器輸 出比率

3

6

.

9

3

9

.

4

3

6

.

2

3

7

.

8

4

9

.

2

4

7

.

0

金属 プ レス製品

-

-

-

-

-

-輸入額

1

6

,

6

3

4

,

8

7

0

3

6

,

0

7

8

,

8

3

9

3

5

,

6

5

1

,

9

3

8

4

4

,

2

0

8

,

4

2

6

6

4

,

7

4

3

,

5

7

2

8

7

,

3

9

1

,

6

7

1

輸 出額

2

8

4

,

3

9

6

,

0

7

1 4

2

9

,

7

7

2

,

9

9

6 4

2

6

,

2

0

7

,

2

8

8 4

1

1

,

5

8

6

,

5

7

4 3

1

8

,

9

0

0

,

0

0

3 3

6

1

,

0

8

4

,

5

6

7

製造品出荷額等

1

,

1

3

8

,

3

9

4

,

0

0

0 1

,

3

8

4

,

2

7

1

,

0

0

0 1

,

3

0

9

,

3

9

2

,

0

0

01

,

2

6

6

,

0

4

4

,

0

0

0 1

,

2

6

1

,

2

6

3

,

0

0

0 1

,

2

3

5

,

7

0

0

,

0

0

0

輸入上ヒ率

1

.

9

3

.

@

3

.

9

4

.

9

6

.

4

9

.

1

輸 出比率

2

5

.

0

3

1

.

0

3

2

.

6

3

2

.

5

2

5

.

3

2

9

.

2

利器工匠具 .手道具

-

-

-

-

-

-輸入額

1

6

,

3

4

7

,

1

9

4

2

1

,

4

5

1

,

6

2

9

1

4

,

8

0

9

,

1

2

5

1

9

,

3

5

4

,

8

5

8

2

1

,

0

0

4

,

6

5

1

2

2

,

7

1

4

,

4

7

7

輸 出額

1

9

,

4

1

2

,

4

2

3

2

3

,

3

7

7

,

9

8

5

1

7

,

3

5

0

,

3

5

8

1

4

,

1

0

5

,

7

0

8

1

3

,

5

9

7

,

9

8

4

1

4

,

6

2

3

,

8

9

1

製造品出荷額等

1

0

4

,

2

6

1

,

0

0

0 1

1

2

,

4

1

5

,

0

0

0 1

0

3

,

7

6

8

,

0

0

0 1

0

9

,

1

9

5

,

0

0

0 1

0

2

,

9

5

2

,

0

0

0

9

2

,

9

4

1

,

0

0

0

輸入比率

1

6

.

2

1

9

.

4

1

4

.

6

1

6

.

9

1

9

.

0

2

2

.

5

輸 出比率

1

8

.

6

2

0

.

8

1

6

.

7

1

2

.

9

1

3

.

2

1

5

.

7

作業工具

-

-

-

-

-

-輸入額

2

,

3

2

2

,

7

7

8

4

,

1

9

2

,

3

5

7

4

,

0

8

2

,

3

7

7

4

,

7

9

4

,

9

2

9

5

,

2

4

6

,

4

9

6

5

,

4

0

0

,

9

6

5

輸 出琴

1

0

,

6

4

9

,

0

1

3

l

l

,

7

1

7

,

5

9

2

9

,

6

8

2

,

5

7

5

8

,

6

2

0

,

0

3

8

6

,

8

5

8

,

1

8

0

5

,

8

0

2

,

7

9

1

製造品出荷額等

1

0

3

,

4

2

9

,

0

0

0 1

2

4

,

3

4

6

,

0

0

0 1

0

9

,

5

5

1

,

0

0

0

9

9

,

7

4

3

,

0

0

0

8

8

,

5

8

1

,

0

0

0

8

0

,

0

5

6

,

0

0

0

輸入比率

2

.

4

3

.

6

3

.

9

5

.

0

6

.

0

6

.

8

輸 出比率

1

0

.

3

9

.

4

8

.

8

8

.

6

7

.

7

7

.

2

海外生産比率 (製造業)

4

.

9

6

.

4

7

.

4

9

.

0

1

3

.

1

1

3

.

4

(注

1

)輸 出比率 :輸 出額 ÷製造 品出荷額等

×1

0

0

(

%)

(注

2

)輸入比率 :輸入額 ÷国内市場規模 (製造品出荷額等 +輸入額 一輸 出額)

×1

0

0

(%) (注

3

)海外生産比率 :現地法人売上高 ÷国内法人売上高

×1

0

0

(%) (注

4)

為替 レー ト:銀行間直物、 日中平均の年間平均 (資料)経済産業省 「工業統計表 ・産業編

「我が国企業 の海外事業活動」、財務省

HP

「貿易統計 ・品 別国別表」 ほかよ り政策銀作成 (出所)図表 Ⅱ- 3に同 じ (但 し

p.

61

よ り)。

- 4

(13)

0-図表

Ⅱ- 5

三条 ・燕地域 にお ける金属製品の海外 との関係 三 条 市 燕 市 輸 出比率 I(平成金属 プ レス製 品

1

2

年)

2

6

%

洋食器

4

7

%

利器工 匠具 .手道具

1

6%

作業工具

7

%

金属 プ レス製 品

2

9%

輸入比率 (平成利琴工 匠具 .手道具

1

2

年)

2

3%

洋食器

2

1

%

金属 プ レス製 品作業工具

9

7

%

%

金属 プ レス製 品

9%

輸 出入状 燕市の方が輸出入依存度が高 く、「分業体制」が発達 (資料)経済産業省 「工業統計表」、財務省

HP

「貿易統計」、 ヒア リング等 よ り政策銀作成 (出所) 日本政策投資銀行 ・新潟支店 『三条 ・燕地域 の企業活力 の源泉 に学ぶ 一地域産業振興 に向けて のケーススタデ ィーー』 (付属資料)

(

2

0

0

4

8

月)

p.

3

6

よ り。

図表

Ⅱ- 6

洋食器 の相手別輸出額 の推移 「円)

0

0

0

0

f

j

,

-

'

1

対 ピーク時

▲7

2

%

l

l

l

l

l

■■■■■■■

済 ≡′ノ=繁

Zj; ;

0

+<i

0

0

欧 米 諸 国 向 け '〟/i,, 〟/i,, 欧 米 諸 国 向 け

1

9

9

0

1 991 199 2 1993199 4 1995 199 6 1997 1998 1999 2000 2001 (年 ) (資料)財務省

HP

「貿易統計 ・品別国別表」 (出所) 日本政策投資銀行 ・新潟支店 『三条 ・燕地域 の企業活力 の源泉 に学ぶ 一地域産業振興 に向けて のケーススタデ ィーー

』(

2

0

0

4

6

月)

p.

1

6

よ り。

-

(14)

41-図表

Ⅱ- 7

洋食器 の相手別輸入比率の推移 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% t 7 -≡-≡-≡=≡=≡【=≡ +∵l 宥 葱喜 琵男妾-,i;∫ そ の-他_国 製 p品 /;I//// 琵拶パ ヽ ′三 ロ 欧 挙 諸 国製 ロ口 1990 1991199

2

1993 1994 1

9

95 199 6 1997 19981999 20002001 (年 ) (注

1

)製造 品出荷額調査対象事業所 :従業者

4

人以上 (注2)輸入比率 :輸入額 ÷国内市場規模 (製造品出荷額 +輸入額 一輸 出額)×100(%) (資料)経済産業省 「工業統計表 ・品 目編」、財務省

HP

「貿易統計 ・品別国別表」 (出所) 日本政策投資銀行 ・新潟支店 『三条 ・燕地域 の企業活力 の源泉 に学ぶ 一地域産業振興 に向けて のケーススタデ ィー

』(2004年 6月)p.17よ り。 (2) 中国進 出の課題 そ こで、上記4業種 に係 わ る燕 ・三条企業 の中国進 出における課題 を検討 しておかなければな らない のだが、資料 の制約上、 ここでは洋食器 -それ も金属洋食器 -と作業工具 に対象 を絞 ることにす る。 ① 洋食器 まず洋食器 か ら検討 しよ う。

a.

市場構造 進 出可能性 を探 るためには、 まず市場構造 の検討 が必要である。 中国の洋食器市場 の特徴 をみ るため に、 ステ ンレス食器 (ナイ フ ・フォー ク)市場 を取 り上 げてみ よ う (注2)。 主要 ユーザーは、 (イ) 洋食 レス トラ ン、 (ロ)大型 ホテル、 (ハ) 中国に駐在 して生活 している外国人及 び一部洋食文化 を受 け 入れている中国人 -の

3

グループであるとされ る。 これ ら

3

グループが どのような品質 のステ ンレスナイ フ ・フォー クを如何 な るルー トで購入 している のかをみてみ ると、 (イ)及 び (ロ) のユーザーは、小売店 で食器 を購入す ることはな く、通常 は食器 類一式 を炊飯設備 と して販売 している量販卸売店 で購入 しているとされ る。 その方 が相対的 に安価であ り、必要 なサー ビスを確保で きるか らである。但 しその中で も、三つ星以下 (三つ星 を含 む) のホテル では通常 は殆 ど全 て中国産 のナイフ ・フォー クが使用 されているが、 四つ星以上 (四つ星 を含む) のホ テルでは、輸入 品で しか も高級 品が使用 され る傾 向 にあるために、一般市場 に出回 っている輸入 品では 満足 で きず、 ホテル独 白の特色 ある製品を希望す る場合が多 い とされ る。 一方、上記 の (ハ) に属す るユーザーの中には裕福な中国人 一例えば外国留学 の経験者 な ど-が含 ま れてお り、 これ らの人 々が重視す るのは、 ブラ ン ド品や高級品であるが、 いまの ところ彼 らが 占める比 率 は小 さい とされ る。 それ に対 して上海 に駐在 して生活 している外国人 は、一方 では高級品 ブラ ン ド志 向であるに もかかわ らず、他方 では実用性 を も重視す るとい うように、複雑 な志 向の持 ち主 が多 い とさ れ る。 -

(15)

42-さて こうした市場構造 に対 して、 ステ ンレスナイフ ・フォークのベ ンダー ・システムはどうなってい るのか (注3)。一つは中国国内メーカー及 び外資系企業の 「内販」 による供給が挙げ られ る。 二つに は輸入がある。 まず前者か らみておこう。 中国のナイフ ・フォーク生産企業 は約100社 あるが、 それ ら は天津市及び広東省一帯 に集 中 しているとされ る。その うちの50社を紹介す ると図表Ⅱ- 8の通 りであ る。 その中で外資系企業を取 り上 げてみると、米国企業

7

社 (独資

4

社、合弁

3

社)、韓国

3

社 (全て 独資)、香港5社 (全て合弁)、オース トラ リア1社 (合弁)、 スペイ ン1社 (独資)∴ 日本1社 (合弁) (注 4) とな っている。 つま り、かれ らの一部 は、 中国を生産基地 として活用す ることによって コス ト 面での有利性を確保 しつつ、上記市場への参入を計 っているのである。 いわゆる 「内販」である。 それ は、上述 した中越金属加工企業が必要 としている 「市場獲得型 ビジネスモデル」その ものに他な らない。 後者の輸入 についてはどうか。 中国におけるステ ンレスナイフ ・フォーク市場 における輸入製品は、 主 として ドイツ製品及び韓国製品であるとされる。問題 は価格であるが、 まず ドイツ製品 と中国製品 と の比較では、 図表Ⅱ-

9-(1)

か らも明 らかなように、 中国製品 (ブラン ド名 ;

CURTA)

に比べて ドイツ製品 (ブラン ド名 ;HENCELS)は高級品であ り高価格品であると云える。 他方、 ドイツ製品 と 韓国製品を比べてみると (図表Ⅱ- 9-[2])、韓国製品 (ブラン ド名 ;

TOPMATE)

は品質 ・価格 両面で ドイツ製品 と中国製品 との中間に位置す ると云えよう。 最後 に輸入 ステ ンレス食器の中国における販売流通ルー トについて触れておこう(注

5

)。 それは、 (イ)一般の流通ルー ト、 (ロ)一部 ブラン ド品の流通ルー ト、 (ハ) その他の流通ルー トーの

3

種類か らなるとされている。 一般の流通ルー トについて。 海外の販売会社が中国国内に貿易型公司を設立 して、 この公司が中国国 内の各都市 に連絡事務所を設置す る。そ して この連絡事務所を通 じて各地域 に販売代理店を置 き、 これ らの代理店か らその下の代理店や小売業者 に卸売 りを行 う。 最後 にこれ らのサブ代理店や小売業者か ら ユーザーに販売 される-というルー トである。 一部 ブラン ド品の流通ルー ト。 一部 ブラン ド品 (例えば ドイツのHENCKELS)は、代理店を通 じて、 百貨店に専門 コーナーを設 けて直接ユーザーに販売 している。 その他の流通ルー ト。飲食店やホテルなどの大量購入ユーザーに対 して、量販卸売業者が代理店 となっ て、 これ らのユーザーに販売 している。

b.

課題 燕市をは じめとす る中越洋食器 メーカー及び流通企業 に対 して、以上の市場構造の検討か ら得 られる 含意 を示唆 してお くな らば、 それは以下の通 りである。すなわち、 (イ)市場構造上 中国洋食器市場へ 進出す る可能性 は確かにあるにはある、 (ロ)だがその可能性を実現す るためには、高級品の場合 には、 ドイツ製品 との競争 に打 ち勝たなければな らない し、中級品の場合 には韓国製品 との競争を覚悟 しなけ ればな らない、 (ハ) そこで品質面では ドイツ製品に伍 して高級品市場への参入を狙 うと同時に、価格 面では韓国製品 と同 レベルの水準 に引き下 げる必要がある、 (ニ) そのためには、 中国を生産基地 とし て活用す る 「市場獲得型 ビジネスモデル」 の採用を も考慮 しなければな らない、 (ホ)最後 にその場合 の販売ルー トをどのように確保す るのか という問題 もまた軽視 してはな らない-ということになろう。 以上の点に関連 して注 目されるのは、後述す る

JAPAN

ブラン ド育成支援事業」の一環 として燕商 工会議所が取 り組み始めた中国向け洋食器 ・ハ ウスウエア製品のブラン ドづ くりである。 それは、単に 燕地域洋食器の中国進 出に止 まらず、 日本の洋食器全体の中国進 出の行方 を も左右す る可能性を秘めて いるか らだ 。

- 4

(16)

3-図表

I

I- 8

中国 ステ ンレス食器 (ナイフ、 フ ォーク)生産企業

5

0

社の一覧表 NoL 企業名称 企業 区分 主要製 品等 電話番号 天 津 市 ⑰ 1 天津群益餐具有 限公 司 中国企業 ズテ ンレス食器 022-22222222 2 天津慶源餐具有 限公 司 独資 (米 国) ステ ン レス食器 022-28697449 3 天津市天辰餐具有 限公 司 合弁 (香港) ステ ンレス組食器 022-26340007 4 天津珍亨餐具有 醸公 司 独資 (韓 国) ステ ンレス食器 022-26998948 5 天津市餐具公 司 中国企業 ステ ンレス食器 022-27389410 6 世新 (天津)餐具有 限公 司 独資 (米 国) ステ ンレス食器 022-28518545 7 津南餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 022-28690061 8 天津市群益餐具有 限公 司 中国企業 ステ ンレス食器 022-28690152 9 天津樹海餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 022-28690313 10天稽天津餐具有 限公 司 合弁 (米 国) ステ ンレス食器 022-28691524 ll天津益豊餐具有 限公 司 中国企業 . ステンレス食器、食器 022-28692661 12天津紅聾餐具有 限公 司 合弁 (米 国) ステ ンレス食器 022-28696448 ・13天津市 団結餐具廠 中国企 業 ステ ンレス 日用 品 022-28836304 14天津長潤餐具有 限公 司 合弁 (米 国) ステンレス食器、食器 022-28858392. 15天津市静海県興梅餐具加工廠 中国企業 ステ ンレスナイ フ 022-68651093 16天津市静塘 高梢餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 022-68865103 広 東 省 ⑩ 18広東省番 掲市餐具総廠 独資 (韓 国) ステ ンレス食器等 020-84936478 19番 吊貢江餐具有 限や 司 中国企業 ステルス食器、プラスチック食器 020-84990756 20広州華裕西餐具有 限公 司 合弁 (香港) ステ ンレス食器 020-86861561 21新会 市 司前鎮永聯餐具願 中国企業 ステ ンレス食器 0750-6578087 22江城城西餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 0662-3102204 23鶴 山市華登高質餐具有 限公 司 合弁 (オストラリア) ・ステ ン レス食器 0750-8820182 24探馴泰新冠華餐具有 限公 司 中国企業 ステ ンレス製 品等 0755-28608818 25南海市餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 0757-5228898 26南海市奇楼聯豊不鋳餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 0757-5550333

N

o. 企業名称 企業 区分 主要製 品等 \ 電話番号 山 東 省 ⑥ 28青 島福進餐具有 限公 司 独資 (韓 国) ステ ンレス食器 0532-7237400 29山東餐具総公 司 中国企業 ステ ンレス食器等 0543-8212242、 -30陽信凝高餐具有 限公 司 中国企業 ステ ンレス食器等 0543-8213832 31陽信県華豊餐具有 限公 司 中国企業 ステ ン レス食器 0543-8691029 32陽信県巽鼎餐具公 司 中国企業 ステ ンレス食器 0543-8691101 33山東省陽信県源遠餐具有限公司 中国企業 ステ ンレス食器等 0543-8691463 河 北 省 ⑤ 34石家庄太平洋餐具有 限公 司 中国企業 ステ ンレス食器等 0311-6689075 35東義不鋳鋼餐具制 品有 限公 司 中国企業 ステンレス食器、プラスチック鯛 0317-3680217 36黄騨市世迭不鋳鋼餐具有 限責任公 司 中国企業 ステ ンレス食器 0317-5218224 37海興県海法餐具有 限公 司 合弁 (香港) ステ ンレス食器 0317-6622096 38探州市太古庄郷餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 0318-3426589 漸 江 省 ④ 39寧波永瑛餐具有 限公 司 中国企業 ステンレス食器、旅行用品等 0574-65562575 40紹興悦氏餐兵制 品有 限公 司 中国企業 ステ ンレス食器 0575-2117217 41温州佳美餐具有 限公 司 独資 (スペイン) ステ ン レス食器 0577-67392066 42温州市甑海餐具廠 中国企業 ステ ンレス食器 0577-88413156 上海市 @ 4434上海銀華餐具有 限公 司上海柿名餐具制造有 限公 司 合弁 (独資 (香港)米 国) ステ ンレス食器ステ ンレス食器 002211--5599559069515596 逮 寧 省 ② 4456遼 陽市 日升餐具有 限公 司営 口大 明餐具有 限公 司 合弁 (日本)中国企業 ステ ンレス食器ステ ンレス 日用 品 00441179--36320521411154 江 蘇 省 .@ 4478眉束市新浪餐具有 限公 司常州市金姦餐具廠有 限公 司 合弁 (中国企業香港) ステ ンレス食器ステ ンレス食器 00551139--63865999594466 福 建 省 @ 49度 門嘉美餐具工業有 限公 司 中国企業 ステ1レス食臥 木馴\型家具 0592-2091575 (出所)㈱新潟県産業貿易振興協会 ・上海華鏡 コンサルタ ン トサー ビス有限会社 『定期情報提供報告書(3ト 中国 ・上海 におけるステ ンレス食器 に関す る調 査

-』(

2

0

0

3

1

0

月)p.

4-5

より。

(17)

図表

Ⅱ- 9

中国 ステンレスナイフ ・フ ォークの価格比較

(1

)小売市場 における価格

HENCKELS

HENCKELS

CURTA

(中国)

(

0

2

7

8

4

系列)

.(

0

2

7

8

2

系列) 価 格 品 番 価 格 品 番 価 格 寸法 .長 (元/本) (元/本) (元/本) (mm) メイ ンナイフ

1

0

3

0

2

7

8

4

-

0

3

8

1

6

.

2

0

2

7

8

2

-

2

7

8

6

.

1

2

0

7

メイ ンフォー ク

4

6

0

2

7

8

4

-

0

2

1

1

4

.

4

0

2

7

8

2

-

0

2

1

6

1

8

2

メイ ンスプー ン

4

5

0

2

7

8

4

-

0

2

6

1

4

.

4

0

2

7

8

2

-

0

2

6

6

1

8

0

スープ用 スプー ン

3

6

0

2

7

8

4

-

1

6

5-

1

3

.

2

0

2

7

8

2

-

1

6

5

5

ノ′

1

7

0

コー ヒースプー ン

2

5

0

2

7

8

4

-

0

8

6

9

.

6

0

2

7

8

2

-

0

8

6

3

.

1

1

1

2

バ ターナイフ

9

3

0

2

7

8

4

-

0

2

9

1

8

0

2

7

8

2

-

1

2

9

3

1

5

5

ケーキ用 ナイフ

9

5

0

2

7

8

4

-

0

5

8

1

7

.

4

0

2

7

8

2

-

3

7

8

1

.

2

1

2

0

ケーキ用 フォーク

4

0

0

2

7

8

4

-

0

4

1

1

2

.

6

0

2

7

8

2

-

0

4

1

6

1

1

0

(2)百貨店 における店頭価格

N

o

.

輸入国 ブラ ン ド名 セ ッ ト 本 数 品 番 価格 (元/組)

1

ドイツ

HENCKELS 2

4

0

2

7

8

4

-

3

2

1

,

8

4

8

2

ドイツ

HENCKELS 1

9

0

2

7

8

2

-

8

2

5

4

8

3

ドイツ

HENCKELS 4

0

2

7

8

6

-

0

0

1

8

8

4

韓国

TOPMATE 1

ケーキ用等各

2

本 +予備用、長短 スプー ン、

6

MS-

2

8

0

0

8

2

P

5

韓国

TOPMATE 1

ケーキ用等各

0

本 +予備用、長短 スプー ン、

5

G-

5

5

5

3

1

5

(出所)㈱新潟県産業貿易振興協会 ・上海華鐘 コンサルタ ン トサー ビス有限会社 『定期情報提供報告書 (3ト 中国 ・上海 におけるステ ンレス食器 に関す る調査

-

』(

2

0

0

3

1

0

月)p.

7

よ り。 ② 作業工具 -次 に作業工具 についてはどうか。 ここではそれを 「一般工具」 として検討す ることにす る。

a.

市場構造 まず市場構造 について (注

6

)。販売流通ルー トについては二つの段階がある。一つは生産企業及 び 輸入代理店か_らユーザーまでの流通経路であ り、 いま一つは小売 り形態である。前者 の生産企業及 び輸 入代理店か らユーザーまでの流通経路 については、 これまた二つ に区分 され る。一つは中国企業の販売 ルー トであ り (図表

Ⅱ-1

0-[1]

参照)、 いま一つは輸入品の販売ルー トである (図表

Ⅱ-1

0-[2]

参照)。 後者 の小売 り形態 につ いて も種 々の形態がある。 ブラ ン ドカのあるメーカーはブラ ン ド店 を持 ち、小

-4

(18)

5-規模零細業者 は個人経営商店を営んでいる。 この他 にも特定の地域、大型量販店のコーナー、 さらには 都市の金物商などがある。 これに対 してベ ンダー ・サイ ドの方 はどうか (注7)。 中国はそ もそ も世界第1位の一般工具生産国 である。 そのシェアは約80%に達 している。 従 って生産企業 も多数存在す る。 生産企業 は特定できるだ けで

7

2

社あ り、主 として漸江省、江蘇省そ して山東省 に分布 している。 その中で海外企業の市場参入状況はどうか。重要視 されているのは日本製品 と ドイツ製品 さらには米 国製品である。 と くに評価 されているブラン ドは、 日本の馬印、

KTC

、 田島、 ドイツの

K

印、米国の

s

t

a

nl

y

な どである。そこで これ らのブラン ド品 と中国製品 との品 目 ・価格等を比較検討 しておこう。 そ の結果は図表Ⅱ-11の通 りであるが、そこか らも明 らかなように、 日本製品は、最 も高級 ・高価格な ド イツ製品 と低級 ・低価格な中国製品 との中間に位置 し、従 って一定の市場を確保 してお り、健闘 してい る様子が浮かび上が って くる。 (/

b.

課題 以上の市場構造の分析か らも明 らかなように、 日本企業の中国作業工具市場参入の可能性 はかな り′大 き く、上記図表Ⅱ- 1(中越金属加工企業 における 「ビジネス経済圏別ボーダ レス ・ビジネスモデル

の類型化)で示 したように三条市作業工具 メーカーの中で もマル ト長谷川 (中国ブラン ド名 は 「馬印」) が既 に進 出 している。.従 って こうした進 出の一層の展開を計 るために、今後 はやは り生産基地化 によっ て コス ト競争力を一層強化 し、「市場獲得型 ビジネスモデル」の確立・発展に努めることが三条市の作業 工具企業や利器工匠企業 に望 まれ るところである。 その際やは り流通 システムの整備 ・確立 もまた重要 な課題であることを見落 としてほな らないであろう。

図表

Ⅱ-1

0

-般工具の販売ルー ト

(1

)輸入一般工具の中国における販売ルー ト 海外製造 メーカー 海外販売会社 (2)中国製一般工具の販売ルー ト 中国国内 生産企業 ■ L_-_t ︻︻qN I.-..t.IHJ 級 , 代 理 店 トー」叫 JF …小 売 店 総代理店 十 サ 代理店 .小売店 守一サ - 代理店 .小売店 -一斗-隻i ユーザー ユーザー ユーザー l (出所)㈱新潟県産業貿易振興協会 ・上海華鐘 コンサルタン トサー ビス有限会社 『定期情報提供報告書

(

3

ト 中国 ・上海 におけるステ ンレス食器 に関す る調査 -

』(

2

0

0

3

7

月)p.

7

よ り。

-4

図表 I I‑ 8 中国 ステ ンレス食器 ( ナイフ、 フ ォーク)生産企業 5 0 社の一覧表 N o L 企業名称 企業 区分 主要製 品等 電話番号 天津市 ⑰ 1 天津群益餐具有 限公 司 中国企業 ズテ ンレス食器 0 2 2 ‑ 2 2 2 2 2 2 2 22天津慶源餐具有 限公 司独資 (米 国)ステ ン レス食器022‑286974493天津市天辰餐具有 限公 司合弁 (香港)ステ ンレス組食器022‑263400074天津珍亨餐具有 醸公 司独資 (韓 国)ステ ンレス食器022‑26
図表 補 Ⅱ‑ 2 中国 における賃金水準 と賃金 コス ト (1 ) 中国 に進出 した 日本企業 における職種別賃金の推移 単純労働者で抑え られる賃金の伸 び ( 1 9 9 2 年 ‑1 0 0 ) 6 0 0 5 0 0 4 0 0 3 0 0 2 0 0 1 0 0 0 ‑
図表 補 Ⅱ‑ 4 中国の‑人当た りの GDP と年収入 (1 )中国の 1 人当た り GDP の推移 ( 元) 4 0 , 0 0 0 3 5 , 0 0 0 3 0 , 0 0 0 2 5 , 0 0 0 2 0 , 0 0 0 1 5 , 0 0 0 1 0 , 0 0 0 5 , 0 0 0 0 ‑ ‑ 上海市
図表 補 Ⅱ‑ 5 中国における耐久消費財の普及状況 (1 )耐久消費財の普及状況 ( 2 0 0 0 年) ( 台) 1 2 0 1 0 0 8 0 6 0 4 0 2 0 0 カ ラー TV 冷蔵庫 洗濯機 エアコ ン ( 備考) 1 0 0 世帯当た りの保有台数を示す。 中国国家統計局 『中国統計年鑑 』 よ り作成。 ( 資料)経済産業省 『 通商 自書 』2 0 0 3 年版 、2 0 貢 よ り。 (2) 中国における家庭用電気器具の普及率 ( 都市職工家庭) ( , o ) 2 0 0 1
+7

参照

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