芝草に発生する土壌伝染性病害の効率的薬剤防除 I. 日本芝のリゾクトニア性春はげ症とフェアリーリング病-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告 第44巻 第1号 89∼95,1992

芝草に発生する土壌伝染性病害の効率的薬剤防除

Ⅰ日本芝のリゾクトニア性春はげ症と

フェアリーリング病

反保宏行・谷 利一

EFFICIENT CHEMICAL CONTOL OF SOIL−BORNE

DISEASES OF TURF GRASSES

I Rhizoctonia Spring Dead Spot and

Fairy Ring on Zoysia Turf

Hiro.yukiTANPO and Toshikazu TANI

The agricultural chemicals used on golf courses were recognized as a cause of serious environmental probiems early in 1988 Damage by diseases can not be preventedwithout uslng any agriculturalchemicals and the use of such chemicalsis not tota11ywithout risk On the other hands,the formulation of fungicides has greatly improved over the years This study was conducted to elucidate the effectiveness of low toxic chemicals which could efficiently controlthe two serious diseases,Spring dead spot and fairy ring on zoysia grassesin golf coursesThe results of field experiments are summarized as follows:

Spring dead spot(pathogen:Ceratobasidium grami−neum);The chemicals more effective than TPN−TMTDmixture or chloroneb are diclomezine,iprodione,flutoranil and toIchlophosrmethyl,reSpeCtively

Fairy ring(pathogen:Lepista.ゞOrdida);The chemicals showing the successful controlare bitertanol,pOlyoxin−D and flutoranil−isoprothiolanemiⅩtureNo survivalof the pathogen wasindicatedin the soiltreatedwith these chemicals

リゾクーニア性春はげ症(病原菌:Cβrαわあα5まdま祝mgrαmi乃g〟m)およびフェアリーリ ング病(病原菌:エ呼まs土αS・Ordよdα)に対する効率的防除方法の確立を目的として,それぞ れ11剤および6剤の殺菌剤を供試して圃場試験を行った.前者に対しては,ジクロメジ ン,イブロジオン,フルー・ラニル含有剤およびトルクロホスメチル剤が高い防除効果を示 したり後者に対しては,ビテルクノール,ポリオキシソーDおよびフルー・ラニル合着剤が有 効で,いずれの処理区においても土壌中の病原菌は消失していた 緒 わが国の芝草植栽面積はゴルフ場の造成ブームのため,拡大の一・途をたどっている(4).そのため に,森林の破壊や地形の変容に伴う水資源の枯渇と自然災害の危険性の増大,さらに,農薬の多用 による環境汚染が懸念されている.特に農薬問題は過去の重金属汚染や水質汚濁などの公害問題と あいまって,開発地域に.隣接する住民の最大関心事となっているい1988年に農林水産省がゴルフ場 を農耕地とみなして登録農薬以外の使用を禁止して以来,地方行政機関の指導によって既設のゴル フ場では無登録農薬を使用しなぐなり,年間施用畳もある程度は減少した

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香川大学農学部学術報告 第44巻 第1号(1992) 90 しかし,最近まで病害発生の特性が十分に解明されていなかったために,芝草病害の防除はいま だに経験に頼った慣行的な事例が多く,病害の発生とは無関係な予防的な殺菌剤施用が主流であ る… 加えて,研究事例の不足のため,使用される薬剤の選択が不適切な事例は少なくない 日本植物防疫協会による登録農薬一億表(7)にほ9種類の病害があげられているが(第1表),それ ぞれに適用のある登録殺菌剤の種頼はブラウンパッチが圧倒的に多い.一方,春はげ症,フェア リ−リング病およびダラ・−スポット病は重要病害であるにもかかわらず,登録農薬が少ない.ま た,魚毒性の面からみた場合,広域使用が禁止されているC煩がほとんどの病害で大半を占めてい る.さらに,登録のあるもののうちでも,効果の期待できない不適切な殺菌剤も含まれている..こ のように,殺菌剤の登録状況も整備されているとはいえない 病害防除にあたっては,まず,抵抗性品種の育成が考えられる小 しかし,現在のところ,わが国 でほ芝草の育種ははとんど行われていない(5・6)い しかも,芝生地は孝一永年生の植栽地であるため に,1品種で複数の病害に対する抵抗性が導入されなければならず,実用面で大きな期待はできな い.従って,病害防除は芝草自体の持つ抵抗性を増強する耕種的手段による病害発生の抑制を第一 義的に考えるのが現実的であろう.ただし,耕種的手段のみでほ病害発生を阻止できないので,補 助的な手.段として殺菌剤防除もやむをえないひ 従来の芝草の病害管理中こ用いられている殺菌剤をみると,非選択的で毒性の強い種構が主体と なっているい 近年の殺菌剤開発により,−・般作物では選択的に効果が高く,かつ毒性の低い化合物 が主流となりつつある 筆者らは,効果が高く毒性の低い殺菌剤による効率的防除の確立を目指して,日本芝およびベン トグラスに発生する重要病害を対象に防除試験を行ってきた..本報告では,日本芝タ・−・フで普遍的

に発生するリゾクトニア性春はげ症(病原菌:Ceratobasidium gramineum(syn”binucleate

R板−zoc加よ■αAG−D))(2・3)ぉよび西南暖地で最も一腰的なコムラサキシメジ(病原菌:エ神主■.sfα s0γ・成一dα)によるフェアリ・−・リング病(1)の防除試験の結果を述べる. なお,日本芝の重要病害である菓腐病(通称 ラ・−・ジバ ッチうについては既に報告したので(8),こ こでは割愛した.また,ベントグラスに発生する重要病害の効率的防除は次報(9)に記したい 材料および方法 リゾクトニア性春はげ症についてほ1985年から1990年にかけて,フェアリ1−リング病についてほ 第1表 主要病害と登録農薬 (1991年9月30日現在) 魚 毒 性 病 名 登録数 A B C 春はげ症 ラ・−ジバ ッチ 菓枯病 さび病 フェアリーリング ブラウンパッチ ピシウムブライト 雪腐病 ダラ・−スポット

1 4110 0 柑 52 0

2698112281 2 3 4 6 0 6 4 4 0 3 51241413611141

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反保・谷:芝草に発生する土壊伝染性病害の効率的薬剤防除r 91 1985年から1990年にかけ,それぞれ11薬剤および6薬剤(第2表)を供試して,ゴルフ場の日本芝 タ・−フで試験を実施した、.各病害の試験方法の詳細は次のとおりである… なお,供試薬剤の剤塑は 文中では()内に,また,表中には僻記以外は水和剤とし,それ以外は各表の脚注に示したい処 理濃度の設定は常用濃度とした∴対照薬剤には,常用されているTPN・TMTD(水和剤)あるいは クロロネブ(水和剤)を用いた 1リゾクトニア性春はげ症 本症は3月下旬から4月上旬の萌芽期に発生するが,感染は前年の秋期で,冬期の休眠期に芝草 組織内に蔓延すると考えられている(乙3).萌芽期になっても侵害部は萌芽せず,健全部との境界が明 瞭となることよりパッチが観察されるい このため,防除適期は感染のおこる時期,すなわち前年の 休眠期前後となる小例年発生がみられる場所を選定して2連制の試験区を設け,如霹を用いて所定 畳の薬剤を10月中旬より11月下旬にかけて散布した 調査は翌年の4月上∼下旬に行った..試験区内の各々のパッチが明瞭に区別できる場合にはパッ チ数およびパッチ面積率を,また,パッチが融合して出現している場合にはパッチ面積率だけを調 べた.これより,常法(8)に従って防除価を算出した.各試験の詳細は表中に示したとおりである,.な お,いずれの試験区とも薬害はみられなかった 2フェアリーリング病 本病は通常,直径数m∼数10mのリング状に濃緑色を呈するが,乾燥期にほ菓枯症状があらわれ る.これは,板圏に蔓延した撥水性の菌糸層によって根部への水分供給が遮断され過乾燥状態とな るためとされている(1)いこのため,防除試験は石破(1)らの方法に準じて行った.すなわち,各殺菌剤 を界面活性剤(商品名:オスマック)300倍液で所定濃度に希釈し,10ゼ/dの水量で各試験区内に 如裔あるいはバケツを用いて処理したい処理後,直ちに少量の水を散水して1芝草表面の薬液を洗 第2表 供試薬剤 成 分 商品名および剤型 有量魚離試験実施年 11リゾク†・ニア性春はげ症 8−オキシキノリソ鋼 ジクロメジン フルーラニル イプロジオン ペソシ′クロン′ ポリオキシソーD †ルクロホスメチル トルクPホスメチル フルトラニル・イソプロチオラン フルトラニル・イソプロチオラン メプロニル・プロピコナゾ・−ル 2… フェアリ・−リング病 ビテルタノ、−ル イプロジオン メプロニノレ メプロニル ポリオキシソーD フルーラニノレ・イソプロチオラン 1987年 1988年 1988年 1990年 1989年 1989年 1988年,1990年 1990年 1985年 1989年,1990年 1989年 キノンド一水和剤80 キンガ・−ド水和剤 モソカット水和剤 ロブラ・−ルフロアブル モソセレン水和剤 ポリオキシ∵/Z水和剤 ダランサ・一水和剤 グランサ・一粒剤 グラステン水和剤 グラステン粒剤 バシバッチ水和剤 バイコラ・−ル水和剤 ロブラ、−ルフロアブル バシタック水和剤 クリ・−ソグラスゾル B A B A B A A A B B B O O O O 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 2 . 0 0 0 3 5 2 5 5 8 2 5 2 2 7 0 0 0 0 5 0 3 5 25いO

B 1988年

23.O

A 1986年

75いO

B 1985年

40いO

B 1986年

ポリオキシソZ水和剤 2いO A 1990年 グラステン水和剤 250・20‖O B 1985年,1986年

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香川大学農学部学術報賃 第44巻 第1号(1992) 92 い流した 効果の判定は以下の方法で行った,.パッチの一周ミを採土機(直径5cm,深さ5cm)で抜き取り, 25℃,湿室下に置いた一.5∼7日後に土壌表面に噴出した菌叢を観察し,表面全体を覆う場合を 10,半分の場合を5,出現しない場合を0とし,中間を等分して病原菌の出現度とした..パッチの 程度は明瞭を≠ト,なしを−とし,中間を一什∼±で表した 処理直前の試験区では,いずれも病原菌の出現度は10,パッチの程度ほ帖であった… また,いず れの処理区においても薬害はみられなかった

実 験 結 果

1リゾクトニア性春はげ症 1985年に,フルーラニル・イソプロチオラン(水和剤)の1回処理区と2回処理区∵を設けて試験 を行った(第3表∴試験1)い いずれの施用畳,処理回数でも完全に発病を抑えていた.これに対 し,対照薬剤のTPM・TMTD(水和剤)の1回処理区では無処理対照区にくらべてパッチ数で約1/ 2,パッチ面積率でほ.約60%の減少にとどまった.2回処理区ではパッチの発生ほみられなかった 1987年の試験でほ,いずれも2回処理を行った‖ 8−オキシキノリン鋼(水和剤)処理区は3.2g /dの施用畳でもまったく防除効果は認められなかった(第3表,試験2)..ペンシクロン(水和 剤)区は無処理対照区にくらべ,パッチの発生は半減したが,対照薬剤のTPN・TMTD(水和剤)よ りもやや有効な程度であった 1988年の試験において,ジクロメジン(水和剤)区,フルトラニル(水和剤)区およびトルクロホス メチル(水和剤)区では,いずれも1回処理で極めて高い防除効果がえられた(第3表,試験3) 1989年の試験では,2回処理を行った.ポリオキシソーD(水和剤)ほいずれの施用量区ともパッ チの発生を対照区の約1/2に抑えていたが,対照薬剤のTPN・TMTD(水和剤)区よりパッチ数は 多かった(第3表,試験4).■フルトラニル・イソプロチオラン(粒剤)区はいずれの施用畳区でも 高い防除効果を示した 1990年の試験では2回処理を行った..フルトラニノレ・イソプロチオラン(粒剤)0。75g・0…6g/ 出処理区ではパッチの発生が全くみられなかった(第3表,試験5)‖ イブロジオン(フロアブル) 0い2g/d区ではわずかにパッチの発生が認められたものの効果は高かった,いレクロホスメチル (水和剤)0り75g/d区,同(粒剤)1。.Og/d区では,いずれも完全にパッチの発生を抑制した.

2フェアリーリング病

1985年の試験でほ.3回処理を行い,最終処理から287日後に効果を判定した.メプロニル(水和 剤)12.5g/正処理区でほ対照薬剤のTPNnTMTD(水和剤)区と同様,病原菌,パッチとも消失せ ず,防除効果は認められなかった(第4表,試験1).フルトラニル・イソプロチオラン(水和剤) 5…Og・3…3g/d区19い9g・6..6g/d区とも病原菌は検出されず,パッチも出現しなかった 1986年の試験でほ2回処理を行い,最終処理から192日後に効果を判定したハイブロジオン(フロ アブル)3‖Og/d区では病原菌,パッチともはとんど無処理対照区と差はなく,防除効果は認めら れなかった(第4表,試験2)。.同剤4小6g/d区でほ,病原菌の出現の程度は無処理対照区の約1/ 2であったが,パッチははぼ消失していた..メプロニル(ゾル)16.Og/d区では,病原菌の出現ほ 無処理対照区の約1/2程度であり,パッチは若干出現した 1988年の試験では2回処理を行い,最終処理から256日後に効果の判定を行った,.ビテルタノ・− ル(水和剤)2.5g/d区でほ,病原菌の出現はみられず,パッチもわずかに出現した程度であった (第4表∴試験3) 1990年の試験では2回処理を行い,最終処理から118日後に効果の判定した.ポリオキシソーD

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反保・谷:芝草に発生する土壌伝染性病害の効率的薬剤防除Ⅰ 第3表リゾクーニア性春はげ症防除試験 (試験1:1985年,志度CC,コウライシバ,フェアウエイ) 93 施用有効処理 成 分 畳パッチ傲畑山 防除価パ帯防除価

g)

5 0000 0000 620〇一 l l l l l 00 00 00 60 6. 1 3 0000 0000 390〇一 l l l l l 9 1 00 00 LO 3 フルトラニル・イソプロチオラン フルトラニル・イソプロチオラン フルーラニル・イソプロチオラン フルーラニル・イソプロチオラン TPN・TMTD TPN・TMTD 対 照 11 22 12 一 0い5・0り4 075・0..6 0‖5・0い4 0.75・0い6 0∩7・0い4 0て・0り4 1区20Id 処理年月日:1985−10け23,11‖ 8 調査年月日:1986‖ 4、7 水量::1ゼ/d 2連制の平均 (試験4:1989年,志度CC.,コウライシバ, フェアウエ.イ) (試験2:1987年,志度C−C,コウライシバ, フェアウエイ) 施用葡効 処理 成 分 成 分 量 回数 (g/d)(回) 施用有効 処理 パッチ 成 分 成分量 回数 面積率 防除価 (g/d)(回)(%) 69 1 4 9 7 24 9 9 5 5一 45 9 9 9 7 10 2 1 7 36 000 0 0 0 47 1 1 22 2 2 2 2一 ポリオ・キシソーD O.02 ポリオキシソーD O.04 言㌻才芸;;※075・0・6 7㌻言′;;※1‖0・… 8−オキシキノ リソ銅 8−オキシキノ リソ鋼 ペソシ′クロン′ TPN”TMTD 対 照 1.6 2 72い5 −11小5 2 8 9 臥 乱6.一 1 5 2 5 0 5 0 7 0 7 5 7 3 4 6 3.2 2 22一 4 5∩ 詫㌣一 〇 6 0 メプロニノレ・プ ロピコナゾー・ル TPNl・TMTD 対照 8 0 4 ︵U O 7 0 6 1 0 1区20Ⅰ戒 処理年月日:1987.11い 2,11い17 調査年月日:1988.4.21水量:1ゼ/d 2連制の平均 (試験3:1988年,高松グランドCC, コウライシバ,ティ、−グランド)

1区20Ⅰ適 処理年月日:1989.117,11.25′ 調査年月日:19弧410 水魚:1ゼ/d ※粒剤

2遵制の平均 (試験5:1990年,志度CC,コウライシバ, フェアウエイ) 施用有効 処理 パッチ 成 分 成分量 回数 面帯率 防除価 (g/d)(回)(%) 施用有効 処理 パッチ 成 分 成分量 回数 面積率 防除価 (g/d)(回)(%) フルトラニル ・イソプロチ 0.75・0‖6 オラン※1 イブロジオン※2 0.29 0 0 0 0

22.24一

9 9 9 6 5 5 5 5 0 7 7 7 2 0 3 9

11 1 1一

ジクロメジン 0り2 フル†・ラニル 0.5 2 00 100 2 2.5 94.4 2 0.0 100 2 00 100 2 350 22り2

− 450 −

tルクロホス メチル 10 tルクロホス メチ・ル ナ′レクPホス※1 メチ・ル TPN小TMTD O。67“0.4 対 照 1区15出 処理年月日:1988小10い 31 調査年月日:1989い 3..29 水量:1ゼ/d 2連判の平均 クロロ不ブ 0.65 対 照 1区100Ⅰ戒処理年月日:1990..10い 23,11一.6 調査年月日:1991、4、9 水量:1ゼ/d ※1粒剤 ※2フロアブル 2達制の平均

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94 香川大学農学部学術報賃 第44巻 第1号(1992) 第4表 フェアリ・−リング病(コムラサキシメジ)防除試験 (試験1:1985年,高松グランドCC,コウライシバ,ティ・一グランド) 成 分 施鷲欝畳 処器数 病原菌出現皮 パッチの程度 メプロニノレ 12 5 フルーラニル・イソブロチオラン 50・3一3 フルーラニル・イソブロチすラン 9.9・6.6 TPNl・TMTD 16.5・9.9 対 鷹

3333一

10001010 +一一十 + 1区3Ⅰ適 処理年月日::19857.1,711,9い30 調査年月日:19867.14 水晶:二10ゼ/d 2連制の平均 (試験2:1986年,ロイヤル高松CC,ノシバ,デフ) 成 分 施■量 病原菌出現度 パッチの程度 イブロジオン イブロジオン メプロニル フルー・ラニノレ・イソプロチオラン TPNl・TMTD 対 照 3.0 46 16 0 4い2・3.3 16h5・9.9 ≠±±±≠榊 2 22 2 2一 9555410 1区3Id 処理年月日:1986.10l14,10.28 調査年月日:1987い 5.9 水量:10ゼ/d 2連制の平均 (試験3::1988年,高松グランドC.Cリ ノシバ,ラフ) 成 分

施讐筋畳 処晋数 病原菌出現度 パッチの程度

ビテルタノ・−ル TPN・TMTD 対 照 215 2 16.5・9い9 2 1区3Ⅰ戒 処理年月日:1988い 9‖ 26,10.7 調査年月日:19矧6い20 水量:10ゼ/d 2連制の平均 (試験4::1990年,屋島CC,コウライシバ,フェアウエイ) 成 分 施量 処数 病原菌出現度 パッチの程度 ポリオキシソーD 対 照 0‖8 2 0 0 士 5.0 」≠ 1区2出 処理年月日:1990い 5い24,6… 7 調査年月日:199010.3 水量:10ゼ/d 2連制の平均

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反保・・谷:芝草に発生する土壌伝染性病害の効率的薬剤防除1 95 (水和剤)0い8g/d区でほ,病原菌は検出されず,パッチもほぼ完全に消失した(第4表,試験

4)

考 察 本試験の結果,リゾクトニア性春はげ症に対して高い効果を示した殺菌剤はジクロメジン(水和 剤)0,2g/d,フルトラニル(水和剤)0小5g/甘,レレクロホスメチル(水和剤)1.Og/d,フル トラニル・イソプロチオラン(水和剤)0.5g・0.4g/dの1回処理および同(粒剤)0て5g・0い6 g/d,イプロジオン(フロアブル)0。.29g/姐,レレクロホスメチル(粒剤)1.Og/dの2回処理 であった∴ ジクロメジン(水和剤),フルトラニニル(水和剤),フルトラニル・イソプロチオラン (水和剤)およびトルクロホスメチル(水和剤)は1回の処理でも完全に発病を抑えており,効果 が高いといえ.る..また,粒剤は作業性の面で優れており,この点においでフルトラニル・イソプロ チオラン(粒剤)およびレレクロホスメチル(粒剤)は.評価できる.8−オキシキノリソ鋼(水和 剤),ペンシクロン(水和剤),ポリオキシソーD(水和剤)では充分な効果がえられなかった..ペン シクロソは尺ん宣zoc・わ扁■αSpp.のなかでも,特に尺5OJα乃葎こ対してのみ有効とされており(10),本試験 で効果の低かったのはそのためであろう フェアリーリング病に対しては,フルーラニル・イソプロチオラン(水和剤)5..Og・3…3g/dの 3回処理,ビテルタノ1−ル(水和剤)2..5g/dの2回処理およびポリオキシソーD(水和剤)08g /dの2回処理で効果が高い.これらの処理によって,4ヵ月後でも土壌中の病原菌が消失してい たので再発は起こらないものと考えられる 以上のように,リゾクトニア性春はげ症に対して卓効を示す薬剤として6剤,また,フェアリー リング病に対して3剤をあげることができよう.これらはいずれも従来より多用されている薬剤に くらべ,少ない投与量で高い防除効果がえられる“魚毒性はいずれもAまたはB類であり,毒性面 でも従来のC類主体の防除体系にくらべ,より改善されるといえるい なお,これら殺菌剤の登録状 況をみると,フルトラニル・イソプロチオラン(水和剤)がリゾクトニア性春はげ症とフェアリ・− リング病に対して適用があるだけである..他の薬剤の早急な登録が切望される 謝 本研究の機会を与えられた日本植物防疫協会,試剤を供与された各農薬メ・−カー,試験実施にあ たり数々の協力をえたゴルフ場関係者ならびに専攻生の各位に深謝の意を表する

引 用 文 献

(1)石破知加子,森口幸治,谷 利一,近藤芳史:芝 草研究,11,61−66(1982) (勿 小林堅志:芝草研究,12,159−170(1983) (3)小林堅志:芝草研究,13,158−168(1984) 極)園松孝夫:環境科学研究所研究発表会,(講演要 旨集),1−9(1990) (5)中村直彦:芝草研究,9,113−117(ユ980) (7)日本植物防疫協会編:農薬適用一覧表,日樵防, 東京,p112−119(1991) (8)反保宏行,谷 利一:香川大農学報,40,37−45 (1988) (9)反保宏行,谷 利一:香川大農学報,44,97− 106(1992) ㈹ 山田保雄,斉藤純一・,高瀬 巌:農薬誌,13, (6)日本芝草学会編:新訂 芝生と線化,ソフトサ 375−387(1988) イエンス社,束京,pp 562(1988). (1991年11月30日受理)

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参照

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