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学びへの導入科目としての「地域教育学入門」の取り組み : 2007年度における授業実践のまとめ

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学びへの導入科目としての「地域教育学入門」の取り組み

-2007

年度における授業実践のまとめー

渡 部 昭 男 ・ 山 根 俊 喜 岡 田 丸 敏 高 ・ 奥 野 隆 一 ・ 一 盛 真 ・ 小 林 勝 年 ・ 太 田 美 幸

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Introductive Lecture on Regional Education"

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Guidance

&

an Orientation of Study

A Report of the Practice i

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the School Year of

2007

-WATANABE

Akio

YAMANE

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TAMARU

Toshitaka

OKUNO Ryuichi

ICHIMORI Makoto

KOBAYASHI Katsutoshi

OOTA

Miyuki

キ ー ワ ー ド ・ 鳥 取 大 学 地 域 学 地 域 教 育 学 校 教 育 入 門 科 目

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序 章 課 題 と 目 的

2004年 度 か ら 学 年 進 行 で ス タ ー 卜 し た 鳥 取 大 学 地 域 学 部 ( 入 学 定 員 190人)は, 2007年 度 で 一 応 の 完 成 を み た 。 地 域 学 部 は 「 地 域 学J1を 探 究 す る 学 部 で あ り 4つ あ る 学 科 の 中 の 一 つ で あ る 地 域 教 育 学 科 ( 入 学 定 員 50人 ) で は 「 地 域 教 育 学

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Jの創 造2を 目 指 し て い る 。 そ し て , 研 究 面 に お い て 学 科 ス タ ッ フ が 共 同 し て 「 地 域 教 育 学 J を 探 究 す る と と も に , 教 育 面 に お い て カ リ キ ュ ラ ム を 整 備 し 実 践 を 創 造 す る 営 み に も 力 を 注 い で い るo と こ ろ で , 地 域 教 育 学 科 に お け る 「 地 域 学 」 関 連 カ リ キ ュ ラ ム3としては 1年 前 期 で 学 部 必 修 の 「 地 域 学 入 門 」 を 履 修 し た 上 で 1年 後 期 に は 学 科 必 修 の 「 地 域 教 育 学 入 門 」 及 び 「 学 習 社 会 論 」 が 設 け ら れ て い る 。 そ し て 2年 前 期 「 生 涯 発 達 論 J (学科必修), 2年 後 期 「 地 域 教 育 計 画 論J (学科必修), 3年 前 期 「 地 域 学 総 説J (学部必修), 3年後期「地域教育福祉論」 「家族支援論J(学科必修), 2 ~4 年「地域教育ゼミ+卒業研究 I などが配列されている。「地 域 教 育 学 入 門J は , 並 列 す る 「 学 習 社 会 論 」 及 び 2年 生 以 降 の 「 地 域 学 」 関 連 カ リ キ ュ ラ ム を 束 ね た 「 地 域 教 育 学 」 の 入 門 的 な 役 割 を 期 待 さ れ て お り , 学 士 号 取 得 ま で に 至 る 学 習 の ガ イ ダ ン ス な い し オ リ エ ン テ ー シ ョ ン の 機 能 を 担 う こ と に も な る 。 果 た し て , そ の よ う な 形 で の 実 践 が 創 ら れ て い る の で あ ろ う か 。 本 稿 で は , 2007年 度 に お け る 「 地 域 教 育 学 入 門J の 講 義 の 実 際 を ま と め た 上 で , そ の 成 果 と 課 題 を 考 察 す る 。

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2007

年度の講義シラパス

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2007

年度までの経緯

学 科 ス タ ッ プ の 有 志 が 共 同 で 実 施 す る 形 態 は , 開 講 当 初 の 2004年度から継続している。 2006 l詳しくは,地域学部 HP(http://www.rs.tottori-u.ac.jp/) の「学部案内」にある rw 地域』と『地域学 ~J および地域学研究科HP

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の「研究科の概要」にある「資料1 鳥取 大学における『地域学』について」を参照のこと。 2渡部昭男 (2007)

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学校教育学』から『地域教育学H地域教育福祉学』への道程JW中間報告② 地域 の教育福祉諸機関の連携に関する総合的研究一新Lい専門性の形成をめざしてー』。 3 同上書, p.18の図3。 1

(2)

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年 度 か ら 渡 部 を チ ー フ と す る 新 し い 担 当 チ ー ム に 代 わ っ た の を 契 機 に , そ れ ま で の オ ム ニ パ ス 形 式 を 改 め て , テ キ ス ト を 定 め た 上 で 半 期 15回の流れをより意識したリレー方式とした。また, 受 講 生 に つ い て も , 互 い に 知 り 合 い , 気 兼 ね の な い 雰 囲 気 の 中 で 意 見 交 換 な ど を 行 い , ひ い て は 能 動 的 に 講 義 に 臨 め る よ う に と 6名 程 度 か ら な る 班 を 編 成 す る と と も に , ス タ ッ フ と 意 見 交 換 で き る よ う 感 想 カ ー ド を 用 意 し た 。 2007年 度 は 基 本 的 に 06年 度 を 踏 襲 し つ つ , ス タ ッ プ の 補 強 ・ 担 当 章 の 一 部 変 更 ・ 感 想 カ ー ド の 改 良 な ど , 幾 つ か の 微 修 正 を 施Lた。

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7

年度の講義シラパス

2007年 度 の 講 義 シ ラ パ ス に 関 し て , 主 要 項 目 を 以 下 に 示 す 。

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授 業 の 目 的 ① 人 間 が 育 ち ・ 学 び ・ 生 き る 場 と し て の 地 域 社 会 を , 教 育 諸 科 学 の 領 域 か ら 考 察 す る 。 ② 地 域 社 会 に お け る 教 育 機 能 の 役 割 と 構 造 を 理 解 し , そ の ネ ッ ト ワ ー ク の 意 義 を 考 え る 。 ③ 講 義 に 基 づ き 学 生 が よ り 深 く テ ー マ を 設 定 し , 研 究 ・ 調 査 の 糸 口 を つ か み , ま と め る 。 ④ 2年 次 以 降 , 自 分 が ど の よ う な 学 習 を し て い け ば よ い の か , と い う 見 通 し を も っ 。

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担 当 者 の 意 図 ① 地 域 教 育 学 の 全 体 を 僻 敵 し , 地 岐 に お け る 教 育 ( 発 達 と 学 習 , 教 育 と 福 祉 ) の 役 割 と 機 能 ・ 構造について講義する。 ② 学 生 は 講 義 で 学 ぶ と 共 に , そ こ か ら さ ら に よ り 専 門 的 な 書 物 を 読 み , 自 分 の 関 心 を 深 め る 。 ③ レ ポ ー ト づ く り を 初 め て の 研 究 作 品 と し て 位 置 づ け , 重 視 す る 。

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テ キ ス ト ・ 参 考 書 ① テ キ ス ト . 青 木 久 子 ・ 磯 部 裕 子 ・ 大 豆 生 田 啓 友 『 新 し い 教 育 原 理 教 育 学 へ の 視 座 ( 第2版) 教 育 へ の ま な ざ し の 転 換 を 求 め て 』 萌 文 書 林 。 ②参考書:早稲田大学『卒論・ゼミ論の書き方(第 2 版)~早稲田大学出版部。

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回 の 計 画 案 ( 分 担 者 ) テ キ ス ト ① の 目 次 に 即 し た テ ー7 など。 ① ( 渡 部 ) 授 業 計 画 の 紹 介 と ガ イ ダ ン ス / 班 づ く り ②(渡部)序章・「教育jを 学 ぶ と い う こ と 「 教 育 」 を 受 け て き た あ な た が 「 教 育 者J になる こ と の 意 味 PART 1 ・「教育 J の諸相 ~r 教育 I のイメージと誤解を解く試み 第 1章 「教育 J と い う 物 語 ③ ( 山 根 ) 第 2章 「学校」という空間 ③ ( 田 丸 ) 第3章 「発達jと い う 神 話 ⑤ ( 渡 部 )PART 1の 総 合 討 論 ⑥ ( 渡 部 )PART 2 : r 教育」の再考 ~r 教育 J という営みを聞い直す作業 第4章 「教育の対象J と し て の 子 ど も ⑦ ( 小 林 ) 第5章 子 ど も の 問 題 と 学 校 教 育 ③ ( 奥 野 ) 第B章 家 族 が 生 み 出 す 教 育 の ド ラ マ ⑨ ( 一 盛 ) 第7章 「教育jの 担 い 手 と し て の 教 師 ⑩ ( 渡 部 ) 第6章 学 び を 支 え る 教 育 実 践 ⑪ ( 渡 部 )PART 2の 総 合 討 論 ⑫ ( 太 田 )PART 3 : r 教育」の可能性 ~r 教育に何ができるのか」という課題と挑戦 第9章 社 会 の 変 化 と 教 育 課 題

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⑬ ( 渡 部 ) 第 10章 教 育 を 再 生 す る 視 点 を 求 め て ⑮(渡部)

PART 3

の 総 合 討 論 ⑬ ( 渡 部+α)地 域 教 育 ゼ ミ へ の お 誘 い / レ ポ ー ト 提 出

第 2

章 講 義 の 実 際

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固 ( 渡 部 ) 授 業 計 画 の 紹 介 と ガ イ ダ ン ス / 班 づ く り

Oシ ラ パ ス 紹 介 シラパスに基づいて,講義の目的,担当者の意図,テキスト・参考書, 15回 の 計 画 案 な ど を 説明した。

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班づくり 誕 生 日 順 に よ る 班 編 成 は1年 生 の 前 期 の 別 科 目 で 既 に 実 施 し て い た の で , 名 ( 姓 で は な く ) の50音順で編成した。「あ行」の先頭者のみ 1人 を ま ず 確 定 し た 上 で , そ の 後 は 相 互 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン さ せ な が ら , で き る だ け 短 時 間 に ゲ ー ム 感 覚 で 全 員 が 並 び 終 え る よ う 求 め た 。 並 び 終 わ る と , 前 か ら 順 に6人 ず つ で グ ル ー プ を 組 ま せ た 。 楽 し い 雰 囲 気 の 下 に 班 編 成 が お わ る と , 班 ご と に 教 室 の 自 由 な 位 置 に 着 席 さ せ て , 次 に 自 己 紹 介 タ イ ム を 設 け た 。 盛 り 上 が っ て , グループのニックネームや班長を定めた班もあった。 Oレポートづ〈り 大 学 で 作 成 す る レ ポ ー ト は , 自 ら の 課 題 意 識 に 基 づ い て テ ー マ を 設 定 し , 文 献 な ど の 資 料 に 依 拠 し な が ら , 自 ら の 主 張 や 見 解 を 論 理 的 ・ 説 得 的 に 論 じ た も の で あ るo そ の 意 味 で 正 答 」 を 推 測 し て 答 案 を 仕 上 げ る 大 学 入 試 等 の 小 論 文 対 策 と い う イ メ ー ジ と 決 別 す る 必 要 が あ る 。 講 義 の 中 で 各 自 が 課 題 意 識 を 深 め て い く こ と , 知 的 生 産 活 動 を 支 援 す る 図 書 館 の 様 々 な 機 能 を 知 り 活 用 す る こ と , そ し て 短 く て も よ い の で 実 際 に レ ポ ー ト を 書 き 上 げ る こ と を 目 指 し た 。 そ こ で , 附 属 図 書 館 に 備 え で あ る ビ デ オ 『 新 ・ 図 書 館 の 達 人 ⑥ レポート・論文の作成法』 (紀伊国屋書唐, 2002, 34分 ) を 上 映 し た 。 同 ビ デ オ を 選 ん だ の は , 図 書 館 活 用 に よ る レ ポ ー ト 作 成 の イ ロ ハ が 簡 潔 に 映 像 化 さ れ て お り , ま た 資 料 「 レ ポ ー ト ・ 論 文 作 成 法 誰 に で も 書 け る10の ス テ ッ プJがl年 生 に も 分 か り 易 く , 使 用 し て こ れ ま で も 好 評 で あ っ た と い う 理 由 か ら である。 rl0のステップ」とは,以下のようである。 「ステップ 1 テ ー7 の 選 択 / ス テ ッ プ 2 事 前 調 査 / ス テ ッ プ 3 仮 ア ウ ト ラ イ ン 作 成 / ス テ ッ プ4 関 連 文 献 の 調 査 / ス テ ッ プ5 文 献 の 入 手 / ス テ ッ プ6 文 献 の 読 解 と 整 理 / ス テ ップ 7 最 終 ア ウ ト ラ イ ン 作 成 / ス テ ッ プ B 執 筆 ・ 校 正 / ス テ ッ プ 9 出 典 の 表 示 / ス テ ッ プ 10 仕上げ」

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個 人 カ ー ド 』 の 活 用 感想、カードを改良して, 07年 度 か ら 「 個 人 カ ー ドj を導入した。「個人カード」はB 5判用 紙

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枚(表面)で,講義の月日,学籍番号,氏名,

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前 時 の 復 習 事 項

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次時の予習事項,

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講 義 の 感 想 や 意 見 D 来 週 ま で に 復 習 ・ 再 確 認 し た り 発 展 的 に 調 べ て み た い 事 項 , と い う 欄 が 設 け で あ る 。 受 講 生 は 講 義 前 に

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欄 を 必 ず 記 入 し て 持 参 し , 講 義 終 了 後 に

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欄 に書き込み,渡部研究室のカゴに毎回提出することとした。 提 出 さ れ た 「 個 人 カ ー ド 」 に よ り , チ ー フ の 渡 部 は 受 講 生 の 出 欠 状 況 , 予 習 ・ 復 習 の 様 子 , 講義への感想や意見などを, 15回全体を通じて把握することができた。必要な場合には次時に, 質問へ回答したり,理解不足や誤解事項には説明を補うなどした。「個人カード」は講義担当者

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に は 必 ず 読 ん で も ら う と と も に , 反 響 が 大 き か っ た 回 に 関 し て は 担 当 者 全 員 に も 回 覧 し た 。

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受 講 生 の 感 想 (r個 人 カ ー ド 」 か ら 特 徴 的 な 感 想 を 幾 っ か 記 す ) - 新 し い 班 分 け に な っ て , 改 め て 頑 張 ろ う と 思 い ま し た 。 後 期 の 授 業 内 容 で 幾 っ か 気 に な る も の が あ っ た の で , 楽 し み で す 。 総 合 討 論 で は 自 分 の 意 見 を し っ か り 言 え る よ う に し た い で す 。 ビ デ オ を 見 て , レ ポ ー ト 作 成 に つ い て 詳 し く 分 か っ た の で 良 か っ た で す 。 い ポ ー ト で は , た だ 単 に 自 分 の 意 見 を 書 く だ け で は な く , 様 々 な 文 献 な ど を 引 用 し て , 自 分 の 意 見 を 裏 付 け た り , 違 っ た 意 見 を 書 く こ と が 必 要 だ と い う こ と が 分 か り ま し た 。 テ ー7が ま だ は っ き り 決 ま っ て い ないので,次週までに決めたいです。 ・レポートの書き方の 10の ス テ ッ プ を 見 て , 今 ま で の 自 分 の レ ポ ー ト の 書 き 方 の 反 省 点 が た く さ ん 見 つ か っ た 。 こ の 第 1回 目 の 授 業 で 班 分 け を し た け ど , 今 ま で あ ま り し ゃ べ っ た こ と の な い人とかもいるから,この授業を通して意見交換をしたりして,仲良くなっていきたいと思う。 自 分 の 興 味 の あ る テ ー マ で レ ポ ー ト 作 成 で き る の で , じ っ く り 調 べ て 取 り 組 み た い 。

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第 2回 ( 渡 部 ) 序 章 &PART1

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教 育 」 の 諸 相 ・ 第 1章 「 教 育 」 と い う 物 語

渡 部 の 専 門 は 特 別 支 援 教 育 で あ り 障 害 児 教 育 論J

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障 害 児 指 導 法J

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地 域 教 育 福 祉 論J

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地 域 教 育 ゼ ミ ( 特 別 支 援 教 育)Jな ど を 担 当 し て い る が , 教 育 学 全 般 に 幅 広 く 関 心 を 向 け て い る 。 テ キ ス ト を 使 用 す る 初 回 で あ る こ と か ら , 前 時 に 二 つ の 課 題 ( 序 章 ・ 1章 の 予 習 , 著 者 の 一 人 「大豆生田啓友j氏の読み方調べ)を出しておいた。

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導 入 ー 班 活 動 書 籍 の 「 奥 付 」 に は 重 要 な 情 報 が 潜 ん で い る こ と を , ま ず 知 ら せ た 。 テ キ ス ト は 1999年 に 初 版が出され, 2005年 に 改 訂 さ れ て い る こ と が 分 か る 。 著 者 名 や 所 属 も 書 か れ て い る が , 残 念 な がら本書では名前にノレピが振っていない。そこで早速,班で課題2 (姓名の読み方)の結果を 交 流 さ せ た 。 「 大 豆 生 田 啓 友 」 で ネ ッ ト 検 索 す る と お お ま め う だ ・ ひ ろ と も J 氏を紹介する 関 東 学 院 大 学H Pの人間環境学部・教員紹介がヒットする。中には,

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大 豆 生 田 」 で ネ ッ ト 検 索 し て 大 豆 生 田 」 姓 の い わ れ や r27とおり」もの読み方があることを知った者もいた。 続いて,渡部が前期に担当した別科目でのレポートのタイトノレ一覧を配布L-,それを参考に 現時点で取り組んでみたいレポート課題を出させた。 O子 キ ス ト 選 定 の 理 由 さ ら に 親 し く な れ た と こ ろ で , テ キ ス ト の 解 説 に 入 っ た 。 渡 部 が こ の 書 を テ キ ス ト に 選 ん だ 理出は,教育にかかわる諸問題の多面的な取り扱い,約 180頁・10章構成というほど良い分量, 文献一覧・索引がきちんと備わっていること,比較的新しい年度の改訂本であること等である。 さらに重要であったのは,タイトノレ『新しい教育原理 教 育 学 へ の 視 座 』 に 象 徴 さ れ て い る よ うに,本書が既存の「教育(学)J を 見 直 す 作 業 に も 力 点 を 置 い て い た こ と で あ る 。 「 地 域 教 育 学 」 も , 既 存 の 「 学 校 教 育 学 」 の 再 構 成 を 目 指 す も の で あ る こ と か ら , 著 者 た ち と 視 座 を 共 有 できるのではないかと期待した。 「・・・みなさんが 21世 紀 の 教 育 を デ ザ イ ン す る た め の ひ と つ の 手 が か り と な る こ と を 願 っ て い る 。 も ち ろ ん , こ の 書 が そ も そ も 教 育 に 関 す る 『 知 』 を 提 供 す る だ け で な く , 教 育 と い う 営 為 を読み直すための視座を提供したい・・・。 /21 世 紀 の 教 育 を 切 り 拓 く た め に は 『 教 育 』 と い う 営みそのものを問い,

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教育』の現実を直視し,

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教 育 』 の 方 向 性 を 見 定 め る と い う 極 め て 困 難 を伴う作業が必要であろう。・・・J (p.l

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第 2版 はじめにJ)

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序 章 の 解 説 加えて,この書の副タイトノレにある 「教育へのまなざしの転換を求めて」 と い う ア プ ロ ー チ を 高 く 評 価 し た い 。 序 章 の 意 図 は . r~ 教育』を受けてきたあなたが『教育者』になることの意 味」 として明示されている。「教育を受ける者」 カ冶ら 「する者J になっていくことを, 「まなざ しの転換J と し て 意 図 的 に 促 す 姿 勢 に は 大 い に 共 感 を 覚 え るo 「体罰を受けた者はいつか体罰を返す,権力に迎合したものはいつか権力をふるうと言われる。 これを再演技化というが,人類の歴史は,ほとんど,この再演技化の繰り返しである。・・・/教 育 を 受 け て き た 者 が 教 育 を す る 者 に な る に は , 無 意 識 に 展 開 さ れ る で あ ろ う 再 演 技 化 の 内 容 を 自分でその是非を吟味する力が必要である。J (p.14) 意識にのぼらせ, 著者(青木) の 「 再 演 技 化 J OPART 1及 び 第1章 の 解 説 という指摘に, 受講生は大きな刺激を受けたようであった。 PART 1の著者たちのねらいは, 以下のように記されている。 「これまでまったく疑うことなく,信じてきた『教育』のイメージ。 そのイメージは,いつ, 私 た ち が 抱 き つ 誰 が , ど の よ う に し て 作 り あ げ た も の な の だ ろ う か 。 私 た ち の 最 初 の 作 業 は , づ け て い る 『 教 育 』 の イ メ ー ジ を 突 き 崩 し , そ の 崩 れ た 姿 に 光 を あ て て み る こ と で あ る 。 私 た ち は , 光 の む こ う に , 新 し い 教 育 の 姿 を 見 る こ と が で き る だ ろ う か 。 そ れ と も ・・・・。J(p.16) 10月のひと月.3回 に わ た っ て PART1を進めていく意図を伝え.3回 が 終 わ っ た 時 点 で は 恐 「教育(第 l章)J

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学校(第 2章)J

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発 達 ( 第 3章)J へ の イ メ ー ジ が 変 容 し て い る で あ ろ そ ん な 自 分 自 身 を 発 見 で き る 楽 し み が 待 っ て い る こ と を 予 告 し た 。 らく うこと, 著者たちは, 第 1章で「現代社会の中では, 学 校 を 中 心 に 教 育 を 考 え る 人 が 多 い か も し れ な し、カヨ, ここでは教育という営みを, 子 育 て と い う 人 間 形 成 機 能 と し て と ら え な お し て み よ う 」 と呼びかけている。 具体的には, まず「教育が営まれる場」 (pp. 18-23) において, 「子どもの 学 校 へ の 囲 い 込 みIを歴史的に明らかにしつつ.

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学 校 の 教 育 機 能jの 他 に 家 庭 の 教 育 機 能j や 「 地 域 お よ び 社 会 生 活 の 場 に お け る 教 育 機 能Jに気づかせようとしている。次に.

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子 育 て の 営 み と 教 育J(pp. 23-26)では,民俗学的な知見も踏まえて日本のムラ社会に古くからあった「子 宝 思 想J

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子 や ら いJ

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通 過 儀 礼 」 な ど を 紹 介 し て い る 。 そ の 上 で .

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社 会 生 活 そ の も の が 子 ど も を育てる機能を持っている」 こ と を 踏 ま え て , 広 義 の 教 育 , す な わ ち 「 人 間 形 成 と そ の 教 育 機 能J(pp.27-38) へ と 読 者 を 導 い て い く 。 第 1章 に お け る こ の 流 れ は 受 講 生 に も 分 か り や す か っ たようであるo 「 学 校 が ま だ な か っ た 時 代 に 『 教 育 』 は 存 在 し な か っ た の だ ろ う か ?J と聞いかけると, 月 寸 (ありえる) ことを想起できたようである。 特に, 貴 族 や 学 校 と は 永 ら く 無 縁 で あ っ た 農 民 に つ い て 考 え さ せ る と 容 易 で あ っ た 。 学 校 が な く て も , ム ラ で の 農 業 を 中 心 と し た 生 活 や 労 働 の 営 み の 中 で , 人 間 ( ヒ ト ) と 校 以 外 に お い て 教 育 の 営 み が あ っ た 武士といった階級ではなく, し て 生 れ 落 ち た 赤 子 が 大 人 の 農 民 に 育 っ て い っ た の で あ る 。 テ キ ス ト の 記 述 に 重 ね て .

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学 校 教 育(学)J から 「地域教育(学)Jへと飛朔する入り口にまずなったのではなかろうか。 なお, 第 1章 の 最 終 部 分 に 「 教 育 の 語 源 」 と し て 「 産 ・ 育 ・ 訓 ・ 教 J と い う 言 葉 が 説 明 さ れ ていることを示し, この用語は「地域教育学」 説明は次時に山根が行うことを予告した。

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受 講 生 の 感 想 ・今日は, まず斑の人と話し合いをしました。 を構想する上で極めて重要であること, 詳 し い また, 班 の 人 た ち と 仲 良 く な れ た 様 な 気 が し て

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嬉 し か っ た で す 。 そ し て , や っ ぱ り 渡 部 先 生 は 話 が 上 手 い な ぁ と 思 い ま し た 。 話 を 聞 い て い る と 「 地 域 教 育 」 っ て 良 い ん か な と 思 い ま し た 。 今 日 は , 少 し 地 域 学 部 ・ 地 域 教 育 学 科 で 学 ん で いるということに自信が持てた様な気がします。 ・「再演技化J

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教 育 す る 家 族J

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子 宝 思 想Jな ど 新 し い 言 葉 が , 予 習 で 読 ん だ 時 に は よ く 分 か ら なかったが,講義を聞いて理解することができた。・・・[斑発表を通じてー引用者による補足] 他の グ ループ の 意見を 聞 け るの も いい こ と だ と 思 う 。 ・まず印象に残ったのが,誰しもがモデノレ=再演技化を持っているということである。 ・ 私 の 考 え で は , 教 育 は 学 校 が あ く ま で 中 心 で あ っ て , 地 域 や 社 会 は ま わ り か ら サ ポ ー ト す る よ う な 感 じ で 営 ま れ て い る と 思 っ て い ま し た 。 し か し , 教 育 と い う 営 み は 子 育 て と い う 人 間 形 成 機 能 と し て と ら え な お す こ と で , 学 校 も 家 庭 も 地 域 も 同 等 に 教 育 と い う 営 み に 参 加 す る べ き で あ る と 思 い ま し た 。 ま た , 気 に な る ワ ー ド が た く さ ん あ っ た の で , 調 べ て み た い と 思 い ま し た。

3.

3

回 ( 山 根 ) 第

2章「学校」という空間

山根の専門は教育方法学であり,

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教 育 評 価 論J

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カ リ キ ュ ラ ム 論J

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地 域 教 育 史J

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地 域 教 育 ゼミ(教育学)Jな ど を 担 当 し て い るo地域教育学科の誕生に際して,学科のコンセプトの土台, カリキュラムの大枠を提起したのは山根であり,

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地域教育学」を語る上Jで 欠 か す こ と の で き な い存在である。 また,テキストの第 2 章 r~ 学校』という空間」は学校の誕生 J

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学 校 論 と そ の 課 題Jr~ 学 校 空 間 』 へ の 挑 戦J で 構 成 さ れ て お り , 教 育 史 ・ 人 筒 形 成 論 も 得 意 分 野 と す る 山 根 に ふ さ わ し い章である。 テーマ 学 校 と い う 空 間 ( 文 責 ・ 山 根 俊 喜 ) 教 科 書 の 参 考 文 献 と し て も 挙 げ ら れ て い る 寺 崎 弘 昭 の 所 論 な ど に 依 り な が ら , 学 校 論 と し て 3つのサブテーマで講義した。 ま ず , 前 回 の 教 育 概 念 の 追 究 を 引 き 継 ぐ 形 で , 学 校 論 Iとして「教育educationと学校教育 schoolingJの 関 係 を 論 じ た 。 教 育 は 元 来 「 産 育J(educereとeducare)を意味していたこと, 近 代 学 校 の 発 達 に と も な っ て 訓 練 や 教 授 な ど 学 校 的 営 み を 意 味 す る よ う に な っ た こ と を 示 し , 教 育 を 理 解 す る 為 に は , 産 育 ま で さ か の ぼ っ て 考 え て み る 必 要 が あ る こ と を 論 じ た 。 ょ し て 地 域教育学科では,①人間の形成作用を「産・育・司Ii・教J と い っ た 広 が り の な か で 捉 え , ② 時 間 軸 と し て は 学 齢 期 だ け で は な く 誕 生 か ら 往 生 ま で の 生 涯 学 習 , 生 涯 発 達 を 問 題 と し , ③ さ ら に,①②を地域の「形成」作用という土台のもとでトータノレに把握することを目指しているこ と を 示 し た 。 ま た 個 々 の 授 業 科 目 が こ の 構 想 の ど こ に 位 置 付 く の か を 説 明 し た 。 次 に 学 校 論Eと し て 近 代 学 校 が 歴 史 的 に ど の よ う に 誕 生 し 発 展 し た の か を 論 じ た 。 古 典 近 代 の 時 代 に 生 成 し た く 教 育 〉 が , 歴 史 的 展 開 過 程 な か で ど の よ う に そ の 概 念 を つ く り か え な が ら 近代学校(国民教育制度)の中に流れ込んでいったのかを,普通教育の誕生(ノレネサンス),義 務 教 育 の 誕 生 ( 宗 教 改 草 ) と こ れ ら の 結 合 ( コ メ ニ ウ ス ), 科 学 革 命 , 市 民 草 命 , 産 業 革 命 , 国 民 国 家 の 誕 生 と い っ た , 主 要 な イ ン パ ク ト と の 関 係 で 整 理 し た 。 ま た 誕 生 し た 近 代 学 校 の 機 能 と , そ の 機 能 を 効 率 よ く 果 た す 為 に カ リ キ ュ ラ ム ・ ク ラ ス ・ 一 斉 教 授 ・ 時 間 割 等 々 が 発 明 さ れ たことを示した。加えて, 2 0世 紀 初 頭 以 降 の 現 代 に 至 る 学 校 批 判 に つ い て も そ の 主 要 な 論 点 を紹介した。 ワ t

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さらに,学校論皿と Lて , 近 代 学 校 空 間 の 歴 史 的 特 異 性 を 論 じ た 。 欧 米 に お け る 16世 紀 以 降の学校(とくに教場)の様子を示す図版・写真,日本に関しては寺子屋の図版を見せながら, その変遷を追い, 教 室 一 教 師 , 生 徒 教 師 対 面 型 , 一 斉 教 授 方 式 な ど わ れ わ れ が 学 校 を イ メ ー ジ す る さ い 「 あ た り ま え 」 だ と 思 わ れ る こ と が 歴 史 的 に あ る 時 点 で あ る 目 的 を も っ て 発 明 さ れ た こ と を 示 し た 。 フ ー コ ー に 依 れ ば , 近 代 学 校 は パ ノ プ テ イ コ ン 原 理 ( ジ ェ レ ミ ー ・ ベ ン サ ム ) に よ っ て 作 ら れ た 規 律 ・ 訓 練 の 装 置 と 捉 え ら れ る こ と を 紹 介 し た 。 最 後 に , 近 代 の く 教 育 〉 も く 学 校 〉 も 歴 史 的 に 発 明 さ れ , っ く り か え ら れ な が ら 現 代 に 至 っ て い る と す れ ば , こ れ を 現 代 の 必 要 に 応 じ て さ ら に 作 り 変 え る ( 放 棄 す る こ と も 含 め て ) こと は可能であること,

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地 域 教 育 」 と い う 視 点 か ら 教 育 や 学 校 を 捉 え 直 す と と は そ の 試 み の 一 環 で あることを論じた。 O受 講 生 の 感 想 ・「教育」という言葉が「養うことJを意味していたと聞いて, は じ め は よ く 分 か ら な か っ た け ど,話を聞くうちにすごく当てはまっていると思うようになった。私の中で, ことになった。... す ご い 衝 撃 的 な ・地域教育学科のカリキュラムで必修科目などが図に表してあって, ど の 授 業 が ど の 分 野 な の かがすごく良く分かつて, おもしろかった。 ・今,私たちは当たり前のように学校に通い,授業を受けているが, そ れ は 一 つ の 大 き な 発 明 であり,人聞が作ったシステムであるということで, 昔の例と今を比較することで, 学 校 と い う空間の変化を知ることができ, 面白かった。 こ れ が た っ た の 数 百 年 で 当 然 な も の と な っ て い ることは驚くべきことである。 -今回の講義を聞いて,学校という空間がどのように発展し, 変 化 し て き た の か と い う こ と が よく分かりました。ベノレ・ランカスター以前の教室や寺子屋では,子供たちが走り回っていたり, 話 し を し て い た り と 無 秩 序 で あ っ た の に , モ ニ ト リ ア ル シ ス テ ム を 発 明 し て か ら 秩 序 の あ る 学 校になり, 現 在 に も 残 っ て い る と い う こ と が す ご い こ と だ と 思 い ま し た 。

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困 ( 田 丸 ) 第

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章「発達」という神話

田丸の専門は発達心理学であり,

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生 涯 発 達 論J

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発 達 心 理 学 特 論J

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地域教育ゼミ (心理学)J などを担当している。 地 域 教 育 学 科 に は 教 師 ・ 保 育 土 を 志 望 す る 学 生 の 他 に , 心 理 士 を 目 指 す 者 も い る 。 職 業 と ま で は い か な く て も , 心 理 学 に な ん と な く 惹 か れ , 興 味 ・ 関 心 を 持 つ 者 は 少 なくない。その意味で,受講生は心理学を専門とするスタッフとの出会いを楽しみにしている。 第 3章は,

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人 聞 は な ぜ か 『 発 達 』 と い う 言 葉 を 使 っ て , 身 体 の み な ら ず 精 神 的 進 歩 が 完 全 な 域 に 達 す る こ と に 価 値 を お く の で あ る 。 こ こ に 教 育 が 介 在 し , 教 育 に よ っ て 発 達 が 完 全 な 域 に 達することが目指されるのである。J(p.58) としつつ,

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発 達 と い う 神 話 を 生 み 出 し た 歴 史 を 概 観1..-, 発達をとらえる視座を明らかにして, 教育の根底をなす人間の見方, と ら え 方 を 確 か な も の に し て い く こ と に し よ うJ (p.55) と呼びかけている。 第3章を田丸はどのように料理して, 受 講 生 に 「 ま な ざ し の 転 換jを迫ったのであろうか。 テ ー マ : 発 達 と は 何 か ? テキストでは, (文責・田丸敏高) 一 般 に 流 布 し て い る (と息われる)

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発 達J という言葉について, 完 全 性 に 向 かう精神的進歩という価値意識を批判している。私は, 子どもの研究をする立場から, 発達と

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い う 方 法 論 に つ い て , そ の 意 義 を 明 ら か に し た い 。 お そ ら く 学 生 の み な さ ん が 考 え て い る 発 達 と は 多 少 異 な っ て い る と 思 う が , 心 理 学 は 年 齢 に よ る 行 動 の 変 化 を 発 達 と し て 測 定 し よ う と し た 。 ピ ネ ー の 年 齢 別 知 能 尺 度 は ち ょ う ど 100年前(J908年 ) に 作 成 さ れ た 。 こ れ に よ っ て , 共 通 し て 子 ど も た ち の 行 動 が 年 齢 に よ っ て 増 加 し 高 次 に な っ て い く こ と が 示 さ れ た 。 ま た , 知 能 年 齢 が 標 準 的 な 発 達 よ り か な り 遅 れ て い る 場 合 は , 教 育 上 の 配 慮 が 必 要 な こ と も わ か っ た 。 発 達 は 測 定 と 結 び つ い た 概 念 で あ る と い う こ と が 第1の要点である。 その後,ゲゼノレたちの研究により,発達は知能の側面だけではなく,適応行動・粗大運動行 動 ・ 微 細 運 動 行 動 ・ 言 語 行 動 ・ 個 人 社 会 的 行 動 な ど 諸 領 域 が , 時 期 時 期 に お い て 並 行 的 に 変 化 す る こ と が 明 ら か に な っ た 。 教 育 学 的 に い え ば , あ る 特 定 の 領 域 だ け が 進 歩 す る の で は な く 全 体 と し て 調 和 的 に 進 歩 す る こ と が 価 値 あ る と い う こ と に な る 。 こ う し て , 発 達 と は , 大 人 に と って都合のよい何か特定の能力だけが伸びることを意味するのではなく,調和のとれた成長(こ れ が 子 ど も ら し さ で あ る の 根 拠 で あ る と 思 わ れ る が ) を 意 味 す る と い う こ と が , 第 2の要点で ある。 第3に,発達は単調増加ではなく,生成・発展・消滅の過程を示す概念である。たとえば, 乳 児 期 の 子 ど も は 乳 首 を 吸 っ て 飲 む こ と が で き る 。 し か し , 幼 児 以 降 の 子 ど も も 大 人 も こ う し た行動はできなくなる。その代わりコップから飲むという新しい行動が可能になる。つまり, 以 前 の 行 動 が 消 滅 す る こ と に よ っ て 新 し い 行 動 が 出 現 可 能 に な る 。 あ る い は , 単 純 な 記 憶 力 は 児 童 期 に は い る と 衰 え て く る 。 そ れ に 代 わ っ て 推 理 す る よ う な 思 考 力 が 進 歩 す る 。 こ う し た 無 数 の 事 実 が , 発 達 に お け る 交 替 を 示 し て い る 。 実 は , こ れ が 発 達 段 階 と い う 考 え 方 を 導 き 出 し たのである。発達段階を明らかにすることが,発達研究の当面する目標となった。ワロン(J

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J) がいうところでは.

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これらさまざまな方法の成果によって,発達途上の心理生活が示す,とき には対立したさまざまな様相が区別されるようになった。それらの様相は段階をなしており, その段階が継起する順序はこの上もなく重要であって,・・・[段階の]継起によって,さまざま な 種 類 の 要 因 の あ い だ に は つ の 系 統 し か も そ れ は 多 様 な 干 渉 の た め に し ば し ば 複 雑 で あ る ーがあることが確証されるからである。」 こ こ で , 子 ど も と 台 風 と を 類 比 的 に 捉 え , 心 理 現 象 の 理 解 を 促 し た い 。 台 風 の 中 心 に は 台 風 の 目 が あ る 。 し か し , 不 思 議 な こ と に 台 風 の 目 は 雨 風 も な く 静 か で 穏 や か で あ る 。 い く ら 目 を 凝らして台風の目を観察しても,どこにも台風の脅威の源は見つからない。子どもも同様で, 子 ど も の 心 の 中 を の ぞ こ う と し て も 何 が 何 だ か わ か ら な い 。 台 風 の 本 質 を 見 極 め る た

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むにはい っ た ん 台 風 の 固 か ら 離 れ て 変 化 と 関 係jの中で台風を観察する必要があった。その結果.

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発 達する低気圧」という台風の本質を発見することができた。ここでいう発達とは.

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発 生 → 発 展 → 消 滅 」 の 過 程 を た ど る と い う こ と を 意 味 で あ るo 同 様 に , 子 ど も も 「 発 達 す る 行 動 」 を 見 て み る と , 子 ど も の 不 安 定 さ や 成 長 力 な ど が 理 解 で き る 。 多 く の 原 始 反 射 たとえば. ATNR は 生後 1ヶ 月 頃 明 確 に 示 さ れ る が そ の 後 消 失 す る は 生 誕 後 は っ き り 認 め ら れ る が や が て 大 脳 の 抑 制 を 受 け , 出 現 し な く な る 。 幼 児 期 に あ れ ほ ど 夢 中 に な る ご っ こ あ そ び も , 児 童 期 後 半 に は ほとんど見向きもされなくなる。夢中になって周りを巻き込んでいく様は,台風と似ている。 低気圧はヘクトパスカノレという単位で測定される。発達する行動はというと,年齢(知能年齢 / 発 達 年 齢 ) で 測 定 さ れ た り 発 達 段 階 に よ っ て 表 さ れ た り す る 。 要 す る に , 子 ど も 研 究 を 行 う 発達心理学は,直接子どもの心を明らかにしようという方法をあきらめて(実は 19世 紀 の 意 識 心理学はことに努力を傾けていた)、発達する行動を研究対象とすることにより子どもの心の本 質 を 理 解 す る 道 が 聞 か れ , 現 在 で は 年 齢 や 発 達 段 階 に よ っ て さ ま ざ ま な 子 ど も の 行 動 形 態 を 比

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-49-較 ・ 区 別 ・ 分 類 し , 心 理 発 達 に 関 わ る 誇 要 因 を 段 階 ご と に 示 す こ と が で き る よ う に な っ た 。 あ る 年 齢 で は 養 育 者 の 受 容 と 働 き か け が 子 ど も の 発 達 に 大 き な 影 響 を 与 え , 他 の 年 齢 で は 仲 間 関 係 や 仲 間 相 互 作 用 が 重 要 な 要 因 と し て 評 価 さ れ る よ う に な っ た 。 O受 講 生 の 感 想 ・ 今 日 の 講 義 は 人 の 意 見 を 聞 い た り , 自 分 の 意 見 を 発 言 す る 場 が 多 く あ っ て , 人 が ど の よ う に 考 え て い る の か 知 る こ と が で き て す ご く よ か っ た 。 皆 の 意 見 の 中 で も “ 完 全 な 形 態 " つ て な ん だ ろ う っ て と こ ろ に す ご く 疑 問 を 感 じ た 。 -今日の授業で 番感じたことは,人聞は不思議だなということです。「発達」という言葉には, 何 か 進 歩 す る と い う イ メ ー ジ を 持 っ て い ま し た が , 発 生 → 発 展 → 消 滅 と い う 流 れ が 発 達 だ と 聞 いて, 自 分 の 考 え も せ ま か っ た な と 思 い ま し た 。 ・ 心 理 学 は 奥 が 深 い と 改 め て 感 じ さ せ ら れ た 。 で も , 田 丸 先 生 が お っ し ゃ っ て い た よ う に 「 台 と い う 考 え 方 は 非 常 に 分 か り や す か っ た 。 子 ど も と い え ば 私 も ま だ 子 ど 日 々 刻 々 と 心 理 的 変 化 を 遂 げ て い る 。 そ ん な 中 で , 今 日 の 『 子 ど も の 精 神 的 発 達

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ワロ ン, 1941Jの 資 料 の 内 容 を 理 解 で き る ま で に な れ た ら な ん て 思 っ た 。 そ し て , “ 生 ま れ た 直 後 , 歩 け な い こ と に 意 味 が あ る " の 話 に も す ご く 魅 力 を 感 じ た 。 社 会 性 ・ 情 動 を 発 達 さ せ る た め に 風の日=子どもの心」 もで, 人聞は赤ん坊の頃, た く さ ん 世 話 を し て も ら え る 。 す ご く 納 得 で き る 話 だ っ た 。 田丸ワーノレド のとりこになりそうです。

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回 ( 渡 部 )

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の総合討論

テ キ ス ト に 重 ね て 「地域教育学 J を 入 門 的 に 語 る と い う 手 法 を と る か ら に は , 単 に テ キ ス ト の 解 説 に と ど ま ら ず に , ど こ か で 「 地 域 教 育 学jとは何かを説明しておく必要がある。そこで, PART 1の総合討論を行うとともに, PART 1に関連させて「地域教育学」 の 枠 組 み を 提 示 す る こ とにした。

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総 合 討 論 二 つ の 課 題 で 班 活 動 を 行 っ た 。 つ は レ ポ ー ト 作 成 の 進 行 状 況 の 交 流 で あ り , PART 1を 終 え て の 感 想 ・ 意 見 の 交 換 で あ る 。 OPART 1 ( 3つ の 章 ) の 繋 ぎ 方 「第l章 ( 渡 部 ) ー 第2章 ( 山 根 ) ー 第3章(回丸)の繋がり」 も う 一 つ は を 渡 部 な り に 班活動の後で, 解説して見せた。 リ レ ー 方 式 の 講 義 で 重 要 な こ と は , 担 当 者 が 異 な る 各 国 の 流 れ を い か に 作 り 受 講 生 個 々 の 作 業 に 委 ね ら れ る こ と が 多 出 す か と い う こ と で あ る 。 オ ム ニ パ ス 形 式 の 場 合 は , これに対して,

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地 域 教 育 学 入 門Iでは「繋ぎ」 し、。 のために, 二つのツーノレを用意した。一つ 目 は , 既 に 述 べ た よ う に テ キ ス ト を ベ ー ス と し た こ と で あ る 。 二 つ 目 が , チ ー フ 担 当 者 で あ る 渡 部 な り の 繋 ぎ 方 を 見 せ る こ と で あ る 。 も ち ろ ん , 渡 部 の 繋 ぎ 方 が 「 正 解 = 正 答 」 というわけ ではない。 あ く ま で も そ れ を 一 つ の た た き 台 と し て , 各 受 講 生 な り の 繋 ぎ を 成 し 遂 げ て ほ し い がためである。

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総 合 科 学 『 地 域 学 」 お よ び 総 合 学 部 「 地 域 学 部 』 の 魅 力 次 に , 渡 部 (2007)r~ 学校教育学』から『地域教育学 H 地域教育福祉学』への道程」を印刷・ 配布して,

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教 育 学 部 → 教 育 地 域 科 学 部 → 地 域 学 部 」 と い う 改 組 の 経 緯 と そ の 背 景 や 意 図 , 鳥 取 大 学 に お け る 総 合 科 学 と し て の 「 地 域 学 」 の 枠 組 み , 地 域 学 部 に お け る カ リ キ ュ ラ ム の 特 徴 と 構 造 な ど を 知 ら せ た 。 地 域 教 育 学 科 に 狭 く 閉 じ 篭 る の で は な く , 総 合 学 部 ( 総 合 大 学 ) である

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特 長 を 活 か す た め に も , 他 学 科 ( 他 学 部 ) の カ リ キ ュ ラ ム に も 関 心 を も ち , 積 極 的 に 受 講 し , 他学科 のスタ ッ プ・学 生 と も交 流 する 魅 力 を 述 べ た 。

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地 域 教 育 学 』 の 構 想 最後にまとめとして,

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学 校 教 育 ( 学 )Jを 包 み 込 む イ メ ー ジ で の 「 地 域 教 育 ( 学 )Jの構想を 提 示 し た 。 そ れ は 個 人 カ ー ド 」 を 見 る と 受 講 生 に 「 学 校 教 育 ( 学 ) vs地域教育(学)J とい う 対 抗 的 な 捉 え 方 が 強 い と い う 印 象 が あ っ た か ら で あ る 。 第3回 の 時 間 に お い て , 山 根 は

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地 域 教 育 学 』 の 構 想J4を提示している。「地域教育学J の特徴は,横軸に示した「産・育・司[I・ 教Jという「人間の形成作用の広がりJ(機能の広がり)と,縦軸に示した「誕生から往生までJ の 一 生 涯 に わ た る 「 時 間 軸 の 広 が り ・ ラ イ フ ス テ ー ジ の 繋 が り 」 と し て 描 か れ て い る 。 こ れ を 丁 寧 に 読 め ば 学 校 教 育 ( 学 )J は , そ の う ち の 「 訓 ・ 教jの 機 能 +

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学 齢 期 ( な い し , せ い ぜ い 幼 稚 園 高 校 の 年 齢 )Jのライフステージに焦点を当てたものであることが分かる。 山 根 の 提 起 し た 「 ① 機 能 の 広 が り , ② ラ イ フ ス テ ー ジ の 繋 が り 」 を 踏 ま え つ つ , 渡 部 は さ ら に「③空間としての『地域』の重なりJ(地域・空間の重層性,家庭ー町内会一小学校の校区一 中 学 校 の 校 区 基 礎 自 治 体 ・ 市 区 町 村 [広域連合・事務組合一]広域自治体・都道府県ー[将 来 的 に は 道 州 ] 中 央 政 府 ・ 国 一 ア ジ ア 一 世 界 ) お よ び 「 ④ 多 様 な 人 々 の か か わ り J(主体・ア ク タ ー の 関 係 性 , 子 ど も 一 保 護 者 一 家 族 ・ 親 族 一 学 校 教 職 員 ・ 学 校 長 教 育 長 ・ 教 育 委 員 会 職 員 一 教 育 委 員 長 ・ 教 育 委 員 一 首 長 議 会 議 員 地域住民など・・・)を追加し, 4次元で広がるイ メ ー ジ の 構 想 を 示 し た 。 理 解 を 助 け る 例 示 と し て 地 域 学 入 門J (学部必修・ 1年 前 期 ) に お いてゲストを招いて特別講義を受けた鳥取県南部町の「コミュニティ・スクーノレの取り組みJ, お よ び マ ス コ ミ 報 道 が 連 続 し た 「 い じ め 自 殺 」 事 件 に お け る 責 任 の 関 わ れ 方 ( 責 任 は 誰 に あ る の か = い じ め た 子 ど も か , そ の 保 護 者 か , 校 長 ・ 教 職 員 か , 教 育 長 ・ 教 育 委 員 長 か , 自 治 体 の 首長か,国の文部科学大臣か?)などを挙げた。 O受 講 生 の 感 想 ・今

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は 今 ま で の 講 義 ( 第

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部 ) の 総 復 習 と い う こ と で , ふ り 返 っ て み て , は じ め 自 分 一 人 で 教 科 書 を 読 ん だ 時 の 印 象 と , 班 の み ん な で 意 見 を 共 有 し あ っ て か ら 読 む の と で は , 自 分 の 中 で の考え方が少し変わったように思いました。... ・[第 2回 の ] 講 義 で 「 学 校 教 育 J 対 「 地 域 教 育 」 と い う 構 図 が 出 て き て 地 域 教 育 」 は 「 学 校 教 育 」 を 完 全 に 否 定 し て し ま う も の な の だ ろ う か と 考 え て し ま っ た の で す が ,

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学 校 誓 育Jと い う 概 念 も 含 み , さ ら に 広 い 範 囲 で 教 育 を と ら え る と い う 考 え こ そ , こ れ ま で と 違 う 切 り 口 で おもしろいなと思いました。... ・ 地 域 教 育 は , や は り 学 校 教 育 に 比 べ る と , 機 能 の 広 が り , ラ イ ブ ス テ ー ジ の 繋 が り , 空 間 と し て の 「 地 域 」 の 重 な り , 人 々 の か か わ り と か に 対 し て [ お い て

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と て も 広 い 視 野 の 教 育 と 思 った。特に思ったことは,主体・アクターの違いである。学校教育の場合,先生と生徒せめて保 護 者 ぐ ら い だ が , 地 域 教 育 に な る と 先 生 と 生 徒 は も ち ろ ん , そ の 地 域 の 人 々 な ど 多 く の 人 が 関 わっていく。・・・学校教育は今後もなくなってはいかないと思う。でも,今現在の学校教育では な く て , も っ と 地 域 に 密 接 し て い く 学 校 教 育 に な る と 思 う 。 学 校 教 育 と 地 域 教 育 は お 互 い に 対 立するものではないということが分かった。 ・ 地 域 学 部 の 趣 旨 を 再 確 認 で き , 一 つ の 見 方 に し ば ら れ る の で な く , 文 化 ・ 政 策 ・ 環 境 な ど 多 4渡部 (2007) p.15の 図 2 民 υ

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111 面 的 に 地 域 に つ い て 学 べ る 学 部 だ と 分 か っ た 。 教 育 の 現 場 に も , 例 え ば

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[地域]文化」 込 ん だ 授 業 を す る な ど , 子 ど も た ち の 視 野 も 広 げ さ せ る こ と が で き る と 思 う 。 を盛り ・学部の変化の話を聞いて,初めて知ったことが多く, と て も お も し ろ か っ た で す 。 私 も も と 勉 強 し て い く う ち に 教 員 に も もと教員ではなく司書やカウンセラーを目指していたのですが, とても興味がわ《ようになりました。これからも,もっと勉強して, ど の 先 生 の 研 究 室 に 入 る かとかじっくり決めていきたいと思います。

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第 一 『 ま と め レ ポ ー ト J の 課 題 序 章 及 び 第 1~ 3章 を 踏 ま え て , 第 一 回 目 の 「 ま と め レ ポ ー ト J の課題を出した。

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回 目 の 講 義 「 地 域 教 育 学 と は J を踏まえて, 「地域教育学J 「学校教育学J の 特 徴 を 表 に まとめなさい。

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テ キ ス ト の 序 章 第I部 を 終 え て 学 ん だ こ と を 記 し な さ い 。 特 に ま な ざ し の 転 換J

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既 成 の イ メ ー ジ や 誤 解 を 解 く 試 みjに関わって,テキスト学習の前と後,講義受講の前と後, にお ける自らの変容に焦点をあてつつ述べなさい。

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版 40字 X40行 程 度 横 書 き 2枚 ( 両 面 印 刷 可 能 ) -提 出 2007年 11月 13日 (火)まで 「渡部研」 の カ ゴ へ

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ども

(渡部)

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「教育」

の再考・第 4

「 教 育 の 対 象 」

としての子

r~ 教育』の再考」には r~ 教育』という営みを問い直す作業」 て い る 。 著 者 た ち は , 教 育 と い う 舞 台 を 「 子 ど もJ

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学校生活」 PART 2 と い う 副 題 が 付 け ら れ 「学びJ

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教 師J

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家庭 J の5幕 に分けて,第 4~8 章の 5 回にわたり一幕 幕を再吟味しようというのである。 教 職 を 目 指 す 学 生 は 学 校 教 育 や 教 職 へ の 「 憧 れ 」 を ベ ー ス と し て い る こ と が 多 い が , で は そ う し た 素 朴 な 思 い を か な り 激 し く 揺 さ ぶ る こ と に な ろ う 。 そ こ で , 展 開 の 流 れ を PART 2 「子ど もJ (渡部) -

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学 校 生 活J (小林) -

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家 庭 J (奥野)ー「教師 J (一盛) -

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学 びJ (渡部) と 組み替えた。「学校生活J

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家庭 J

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教 師 」 で は 各 担 当 者 が 厳 し い 現 実 を 突 き つ け て 大 き く 揺 さ ぶ る と と を 企 図 し な が ら , そ の 前 後 に お い て は 渡 部 が 優 し く , 暖 か く フ ォ ロ ー す る と い う 趣 向 で ある。 O第 4章 の 解 説 第 4 寧のタイトノレは r~ 教育の対象』としての子ども J である。著者(磯部) は,古代(ギリ シャ・スパノレタ,平安貴族)及び中世・近世(スウォッドリングの習慣, 間引き) の エ ピ ソ ー ド を 紹 介 し た 上 で 固 有 な 存 在 と し て 子 ど も は 近 代 の 産 物 で あ る J という見方に導いている。 そ し て 近 代 以 降 の 教 育 の 歴 史 は , ~固有な存在』としての子どもの歴史と言い換えることも 可能であろうJ (p.79) としている。 次 に 教 育 の 対 象 」 で あ る こ と は 理 解 し た 上 で , 日 本 で 一 般 的 な 「 子 ど も 像 J , 例 え ば 「 子 どもは放っておくと遊んでしまう,向上しない。だから教えるのだ,学ばせるのだ。Iといった 「子ども」観・「学校」観と異なる視点はないのであろうか・・・,と受講生に投げかけてみた。 テ キ ス ト に あ る よ う に 「子どもI観は歴史的に変遷してきているが, そ れ を 映 像 で 見 せ る こ とはなかなか難しい。しかし, ユニークな教育が存在する。 目を広く世界に向ければ,現代にも様々な「子ども」観があり, 日 本 の 子 ど も と は 違 う 子 ど も の 姿 を 実 際 に 見 せ た い 。 歴 史 上 の 過

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去の出来事ではなく,より身近で可能性のあるオノレタナティヴとして実感して欲しい。そこで, 鳥 取 大 学 と も 関 係 の 深 い 「 フ レ ネ 教 育J を 取 り 上 げ る こ と に し た ( テ キ ス ト で は 第6章 に フ レ ネ教育は登場する)。

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フ レ ネ 教 育 に み る 学 校 観 ・ 子 ど も 観 フ レ ネ 教 育 の 研 究 で 著 名 な 若 狭 蔵 之 助 氏 は 実 は 御 定 年 ( 1995年 ) ま で の 約 十 年 間 , 鳥 取 大 学 教 育 学 部 で 教 鞭 を と っ て お り 鳥 取 県 内 に も フ レ ネ 教 育 研 究 会 の サ ー ク ノ レ が あ る 。 ブ レ ネ 教 育 研 究 会 のH P (http://wwwOll.upp.so-net.ne.jp/freinet/)に 掲 載 さ れ た 情 報 お よ び 鳥 取 大 学 附 属 図 書 館 に 所 蔵 さ れ て い る フ レ ネ 教 育 関 係 の 図 書 リ ス ト を 資 料 と し て 印 刷 ・ 配 布 し , 若 狭 蔵 之 助 監 修 の ビ デ オ 『 シ リ ー ズ 世 界 の 教 育 ⑤ フ ラ ン ス 編 フ レ ネ 学 校 の 子 ど も た ち 南 フ ラ ン ス の小さな学校・大きな教育ー~ (テレビ静岡, 1990,約60分)を上映した。 銀 幕 に は , 日 本 と は 大 き く 異 な る 学 校 の 実 際 , 子 ど も の 姿 が 映 し 出 さ れ た の で あ る 。 O受 講 生 の 感 想 ・子どもは才能の宝箱かもしれないと思った。同じ年代の子でも, 日 本 の 子 と フ レ ネ の 子 は 全 く と い っ て い い ほ ど 異 な っ た も の だ っ た 。 フ レ ネ 学 校 は , 子 ど も の 特 性 を フ ル に 引 き 出 し て い る。「三つ子の魂百までj と い う こ と わ ざ が あ る け ど , こ の フ レ ネ 学 校 の 子 た ち は ま さ に [11 才 の 魂 百 ま でJ。・・・私も 10年 く ら い 前 に も ど れ る な ら , ブ レ ネ 学 校 に 転 校Jしでもっと自分の“可 能 性 " を 発 見 し た い と 思 っ た 。 最 初 か ら 最 後 ま で 衝 撃 の 映 像 で し た 。 ・ フ レ ネ 学 校 と い う 言 葉 は 今 日 初 め て 聞 き ま し た 。 ビ デ オ を 見 て 驚 く と こ ろ が た く さ ん あ り ま し た 。 一 番 驚 い た の は , ま ず 授 業 の 形 式 で す 。 一 人 一 人 が 別 の こ と を し て い て , 先 生 は 皆 を 前 に し て 板 書 し た り す る こ と が 全 く な い と い う こ と で す 。 そ れ ぞ れ が 課 題 を 設 定 し て , 自 分 な り に 勉 強 を す す め る こ と で , 自 分 が 興 味 の あ る こ と を と こ と ん 調A ら れ る の は , と て も う ら や ま し い な ぁ と 患 い ま し た 。 日 本 は 国 語 ・ 数 学 ・ 理 科 な ど そ れ ぞ れ の 教 科 に 学 習 指 導 要 領 と い っ て 到達点が定められているので,ある程度皆が同じ知識を得ることができますが,フレネの場合, 生 徒 聞 に す ご く 差 が 生 ま れ て し ま う の で は な い か , と い う 不 安 も 生 じ ま し た 。 で も , フ レ ネ の 子 は 自 分 の 意 見 を し っ か り 主 張 で き る 能 力 を 持 っ て い る の で 勉 強 な ど に は 比 べ ら れ な い も の を 得ていると思いました。 ・ フ レ ネ 教 育 に お け る 最 大 の 特 徴 は , 子 ど も 遠 の 自 ら 学 ぶ と い う 姿 勢 を 最 も 大 切 に す る こ と で あり,子ども遠が自ら疑問を持ったことについて自ら学び,その解決法を導き出すこと。また, そ う し た 自 分 の 成 果 に つ い て , 他 者 の 意 見 も 踏 ま え つ つ , 自 己 評 価 す る と い う 所 に あ る と 考 え ら れ る 。 私 は 初 め , そ れ ぞ れ 子 ど も 達 が 違 う こ と を し て い る こ と に 驚 い た が , 日 本 の 一 斉 教 育 や 管 理 主 義 の 下 に お か れ た 受 験 競 争 ・ 学 歴 社 会 と 比 較 す る と , 非 常 に 子 ど も 一 人 人 の 個 性 を 尊重する教育がなされているように感じた。・・・このような教育が自分の意志をしっかり持ちつ つ , 他 者 の こ と も 理 解 で き る 人 聞 を 形 成 す る の で は な い か と 思 う 。

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困(小林)第

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子どもの問題と学校教育

小 林 の 専 門 は 教 育 臨 床 心 理 学 ・ 福 祉 心 理 学 で あ り 子 ど も 理 解 と 発 達 相 談J [生徒指導の心 理 学J [地域教育ゼミ(心理学)Jな ど を 担 当 し て い る 。 い じ め ・ 不 登 校 ・ 障 害 児 な ど , 特 別 ニ ー ズ の あ る 子 の 教 育 臨 床 の 実 践 例 に 詳 し く , 学 生 に も 熱 く 語 り か け る 先 生 と し て 定 評 が あ る 。 また,学内では学生への相談活動にも熱心である。 第 5章 「 子 ど も の 問 題 と 学 校 教 育Jの趣旨は, [しばしば問題視される学校。学校に通い,学

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l 校 で 学 ぶ こ と が 当 然 の こ と で あ り , 子 ど も た ち に と っ て は む し ろ 幸 せ な こ と だ と 誰 も が 疑 わ ず にきた『学校』が今,間い直されている。『学校』で今,何が起こり,何が変わってしまったの か 。 本 章 で は , 学 校 教 育 そ の も の の 構 造 に 迫 り な が ら , 子 ど も た ち の 生 活 の 今 を 明 ら か に し て いくことにする。J (p.85) と述べられている。 小 林 は 不 登 校 ・ い じ め J に焦点化して,教育を聞い直す作業を迫っている。 テ ー マ : 不 登 校 の 心 理 と 地 域 教 育 ( 文 責 ・ 小 林 勝 年 ) 義 務 教 育 は 子 ど も 達 の 学 習 権 を 保 障 し て い く た め に 学 校 設 置 の 義 務 を 行 政 に , 就 学 義 務 を 親 に 負 わ し て き た が , 学 校 に 行 く こ と の 義 務 を 子 ど も 達 に 課 し て は い な い 。 に も か か わ ら ず 子 ど も 達 の 多 く は 「 学 校 に は 行 か な け れ ば な ら な い 」 と 言 う 。 そ し て 親 や 教 師 は 子 ど も 達 の 学 習 権 を 保 障 す る た め に 自 ら に 課 せ ら れ た 義 務 を 「 子 ど も 達 を 学 校 に 行 か せ るJ と い う 使 役 の 意 味 に あ っ さ り と 読 み 替 え て し ま っ た 。 そ う し た 呪 縛 に 取 り 溶 か れ た 子 ど も の 心 理 と し て 5年 間 の 不 登 校 生 活 を 体 験 し た 堂 野 博 之 「 あ か ね 色 の 空 を 見 た よJ を分析した。 「 学 校 に 行 か な け れ ば な ら い 」 と い う 価 値 の 絶 対 化 が 本 人 を ど れ だ け 苦 し め , 高 垣 忠 郎の 指 摘 す る 「 と ら わ れ 」 感 情 を 惹 起 し て い る か ー が 読 み と れ た 。 ま た 不 登 校 体 験 は 「 学 校 に 行 か さ れ て い る 自 分 」 か ら 「 学 校 へ 行 く 自 分Iへ脱皮したり,

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本 当 の 自 分Iに 出 会 う た め の 初 佳 を 始 め 出 す 契 機 と も な り 「 あ り の ま ま の 」 自 分 に た ど り 着 く プ ロ セ ス で あ る こ と も 認 め ら れ た 。 す な わ ち 本 当 の 自 分 に 出 会 う と 「 本 当 の 学 び 」 が 選 び 出 さ れ 学 び の 意 味 と 学 び の 方 法 の 多 様 化 が促される。それは地域において eーラーニングの普及やフリースクールの漸増をもたらした。 す な わ ち 既 存 の 学 校 以 外 に 学 び の 場 が 地 域 や 社 会 に お い て 拡 大 ・ 浸 透 さ れ て き た わ け だ が , そ れ こ そ が 地 域 教 育 や 社 会 教 育 ・ 生 涯 教 育 の あ り 方 に 新 た な 波 紋 を 投 げ か け る こ と と な っ た 。 し か し な が ら 今 日 に お い て も , 不 登 校 の 子 ど も へ の 対 応 と し て 学 校 復 帰 に 向 け た 取 り 組 み が 優 先 さ れ 各 々 の 子 ど も の 様 態 に 合 わ せ た 丁 寧 な 対 応 が 疎 か に さ れ る 傾 向 が 根 強 い 。 十 把 ひ と か らげの思考を捨てオノレタナティヴを社会で用意すること。学校絶対化の思考から解き放されて い く こ と 。 実 は そ れ に よ っ て 救 わ れ る の は 学 校 適 応 が 困 難 な 子 ど も 達 だ け で は な く 学 校 自 身 も ま た 救 わ れ る の で あ る 。 何 故 な ら , 自 ら の 教 育 活 動 を 相 対 化 す る こ と に よ っ て 自 己 変 草 が も た ら さ れ 「 進 化 し て い く 学 校j を 成 立 さ せ る か ら で あ る 。 そ し て そ の う ね り は 結 果 と し て 当 該 地 域の「教育力」を底上げしていくことに結ひ'ついていくのであり地域教育の充実は学校教育へ も大きな影響を及ぼしていると言えるであろう。 O受 講 生 の 感 想 ・ 今 日 の お 話 は 不 登 校 に つ い て だ っ た の だ が , 私 が 今 ま で 思 っ て い た 以 上 に , 不 登 校 は 深 い も のであった。「不登校 J と い う 言 葉 自 体 が 意 味 を 持 っ て い る も の で あ り , 学 校 嫌 い , 登 校 拒 否 と い う 言 葉 か ら 変 わ っ て で き た も の で あ る と い う と こ ろ は な る ほ ど , と 思 っ た ・ 学 校 の 主 人 公 は い つ で も 子 ど も で あ る と い う こ と を 忘 れ て は い け な い な と 思 い ま し た 。 不 登 校 の 子 ど も や い じ め る 側 の 子 ど も , い じ め ら れ る 側 の 子 ど も , そ れ ぞ れ の 子 ど も が 学 校 と い う 一 つ の シ ス テ ム に よ っ て , 抑 圧 さ れ た り , 強 制 さ れ る こ と で , そ れ ぞ れ 追 い つ め ら れ て い る と いうことに気付くことができました。 ・ 今 日 の 講 義 内 容 は 考 え れ ば 考 え る ほ ど 謎 を 呼 ぶ も の だ っ た 。 い ろ ん な こ と を 吸 収 し す ぎ て 何 から言えばいいのか分からないけど,“学校の現状を知ることができた"気がする。といっても 本当にごく狭い範囲の分野だろうけれど。不登校児のことから始まり,いじめ,学校のあり方。

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改 め て 学 校 に は い ろ ん な 問 題 が 存 在 し て い る こ と を 認 識 し た 。 ー だ か ら こ そ , 今 動 き 出 さ な け れ ば な ら な い 。 ど う 動 き 出 す の か を 聞 か れ た ら 困 る け れ ど , 動 き 出 せ る た め に 私 は 学 ん で い き たいと思う。今日の講義を聴いていたら,集中しすぎて頭が痛くなりました(笑)。またお話を 伺いたいです。 ・不登校の子どもはセンシティブだと感じた。・・センシティブな子どもは,本質の泉みたいな も の で , 鏡 み た い な も の で , 社 会 の 欠 陥 を う つ し て い る 。 / 教 育 の シ ス テ ム を 変 え て , 圧 力 の な い 教 育 方 法 を 考 え た い 。 今 日 の 講 義 の よ う な こ と , 学 校 が 全 て で は な い こ と が , 常 識 に な っ て ほ し い 。 私 も 小 ・ 中 ・ 高 時 代 に こ の こ と を 知 っ て い れ ば , 楽 に な っ た だ ろ う 。

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回 ( 奥 野 ) 第

8章

家 族 が 生 み 出 す 教 育 の ド ラ マ

奥 野 の 専 門 は 保 育 学 で あ り 保 育 原 論J

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保 育 の 課 程 と 方 法J

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児 童 福 祉 論J

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地域教育ゼミ (保育)Jな ど , 主 に 保 育 士 養 成 (1学 年 10人 ) に か か わ る 科 目 を 担 当 し て い る 。 地 域 教 育 学 科 に 入 学 す る 学 生 の 中 に は 保 育 士 資 格 を 希 望 す る 者 も 多 く , そ う し た 学 生 と 保 育 士 コ ー ス の 主 任教授である奥野とが最初に出会う機会でもある。 第

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章 の 趣 旨 を テ キ ス ト で は 学 校 教 育 の 矛 盾 は , 当 然 , 家 庭 や 社 会 の 矛 盾 を 反 映 す る 。 一 /第二次大戦後の日本の家族ドラマは,・・・中流の家庭像であり,目指すべき架空の家族風景と な っ た の で あ る 。 / し か し , 家 族 風 景 が 人 間 の 本 性 や 現 実 と 遊 離 す る に つ れ て , 家 庭 の 崩 壊 現 象は始まる。・・・/第8章 で は , 学 校 の 周 縁 の ド ラ マ に 目 を 転 じ て , 教 育 を 考 え て み よ う 。 み な さ ん が と き に は う と ま し く 思 い , と き に は 依 存 し て 助 け ら れ て い る 家 族 , 社 会 , 人 間 の 関 係 の 中に,広義の意味での教育作用を見いだすことだろう。J (p. 133) と述べている。 それを加味した上で,奥野は以下のような講義を行った。 テーマ 現 代 の 家 族 の 特 徴 と 家 庭 の 教 育 力 ( 文 責 ・ 奥 野 ) 講 義 は 二 つ の 柱 か ら な っ て い る 。 一 つ は , 学 生 の 家 庭 の 教 育 力 を 家 族 形 態 の 多 様 化 と 親 子 関 係 の 視 点 か ら 考 察 し た 。 講 義 で 家 族 観 を た ず ね る と , ほ と ん ど の 学 生 は 核 家 族 か 三 世 代 家 族 を イ メ ー ジ し て い る 。 そ こ で 今 日 , 家 族 は 向 性 婚 ・ 別 居 婚 ・ 里 親 な ど 多 様 な 形 態 を と っ て お り , そ の よ う な 家 族 形 態 の 中 で 子 ど も は 育 っ て い る 事 実 を 紹 介 し た 。 特 に , 里 親 の 事 例 か ら 当 然 , 血 の つ な が ら な い 条 件 で の 親 子 関 係 の 形 成 の 難 し さ と そ れ を 乗 り 越 え て 親 子 関 係 を 結 ぶ プ ロ セ ス が 親 役 割 を 習 得 と し , 人 間 的 な 成 長 を 呆 た し て い る こ と 。 子 ど も も 親 と し て 受 け 入 れ て い く プ ロ セ ス が 子 ど も の 心 の 成 長 に つ な が っ て い る こ と を 説 明 し た 。 家 族 形 態 を 越 え て , 親 子 関 係 の 形 成 と 再 形 成 が 親 と 子 ど も の 人 間 的 な 成 長 を 生 み 出 し て い る こ と 。 そ こ に 家 庭 の 教 育 力 の 根 元があることを述べた。 二 つ は , 家 庭 生 活 に お け る 子 ど も の 位 置 と 役 割 に つ い て 調 査 資 料 を 使 い な が ら , 問 題 を 提 起 し た 。 現 代 の 家 庭 生 活 ( 生 活 共 同 体 ) の 特 徴 を ① 少 子 化 , ② 生 活 技 術 の 発 展 , ③ 学 校 化 の 視 点 か ら 考 察 し た 。 特 徴 は , ① 少 子 化 と 生 活 技 術 の 発 展 に よ り , 家 庭 生 活 に お け る 子 ど も の 役 割 が ほ と ん ど な く な り ( 炊 事 ・ 洗 濯 ・ 掃 除 な ど 家 事 に お け る 役 割 ), ② 家 庭 が 学 校 化 ( 学 校 的 価 値 の 一 元 化 ) し て い る こ と 。 そ の 結 果 , 子 ど も が 生 活 共 同 体 の 員 で あ る と い う 所 属 意 識 と 存 在 感 が 稀 薄 と な っ て い る 。 子 ど も の 人 間 的 な 成 長 に と っ て 家 庭 生 活 の 独 自 の 役 割 が 不 透 明 に な っ て いる。 家 庭 ・ 学 校 ・ 地 域 と い う 子 ど も が 育 つ3つ の 時 空 間 に お け る 家 庭 の 役 割 と は 何 か を 考 え る こ とが家庭の教育カを問うことになる。 E U R υ

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受 講 生 の 感 想 ・私は3世 代 家 族 が 家 族 の 基 本 形 態 か と 思 っ て た ん で す が , マ ー ド ッ ク は 核 家 族 が 家 族 の 基 本 形 態 と し て い る こ と が 分 か り ま し た 。 ま た , 確 か に 家 庭 は 学 校 化 ・ 教 育 化 し て き て い る と 思 い ました。... ・ 今 日 の 授 業 で , 子 ど も 達 は 一 日 の 生 活 の 中 で , 家 庭 の 仕 事 ( 炊 事 ・ 掃 除 ・ 洗 濯 ) を す る 時 間 が ほ と ん ど な い と い う こ と が 分 か っ た 。 子 ど も 達 は 家 に 帰 っ て ま で も 勉 強 す る こ と が 役 割 と さ れ て い る 。 家 で も 学 校 で も 自 分 の 役 割 が 勉 強 だ け に な っ て し ま っ た ら , 子 ど も 遠 は 病 ん で し ま うのではないかと感じた。 ・今回の授業を聞き,家族とはどのようなものなのか,そしてどうあることが良いのかという ことを考えさせられた。私は今,ボランティアサークノレで,養護施設の子どもたちに勉強を教 えているのだが,そこの子どもたちは何かしらの理由で家族から敵れて施設で生活している。 詳 し い こ と は 知 ら な い の だ が , そ の 子 ど も た ち の 中 に もD Vに あ っ て い た り , 配 偶 者 の 暴 力 を 見 て い た り , と い う 子 ど も が い る か も し れ な い 。 そ う い っ た 子 ど も の 精 神 的 ケ ア は と て も 難 し い。・・・今後は,子どもの精神的ケアについても詳しく学んでみたい。 ・家族形態や家族機能,子どもの変化についてテキストよりさらに深い内容の講義だ、ったので す ご く 興 味 深 か っ た し , い ろ い ろ と 考 え さ せ ら れ た 。 特 にD Vに 関 し て の 問 題 は , 子 ど も に は 関係ないと思っていたが,そうではなかった。 D Vの 現 場 を 見 て し ま っ た 子 ど も の 影 響 に つ い て , 新 た に 考 え て み る 必 要 が あ る と 思 っ た 。 ま た , 年 々 増 加 し て い る 虐 待 に お い て も , そ の 子 どものケアや虐待している親へのケアの重要性を感じた。

9 第 9回 ( 一 盛 ) 第 7

章 「 教 育 」 の 担 い 手 と し て の 教 師 第7章 の 趣 旨 を テ キ ス ト で は ・ ・ ・ 私 た ち は , こ れ ま で に 実 に 多 く の , そ し て 実 に 多 様 な 場 面 で 『 先 生 』 に 出 会 っ て い る こ と に 気 づ く 。 私 た ち が , 日 常 的 に 『 先 生 』 あ る い は 『 教 師 』 と よ ぶ 存 在 は い っ た い 何 で あ り , ど う い う か か わ り の 中 で , 私 た ち は 彼 ら ・ 彼 女 ら を 『 先 生 』 と とらえているのであろうか。・・・/本章では,こうした極めて素朴な疑問から出発して, w教師』 という存在とその役割の意味を明らかにしていく。・・・J (p.119) と述ベている。 担当する一盛の専門は教育史・人権教育であり,

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地 域 教 育 史J

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人 権 教 育 の 研 究J

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特 別 活 動 の研究J

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地域教育ゼミ(教育学)Jな ど を 担 当 し て い る が , 問 題 関 心 は 幅 広 い 。 講 義 を 通 し て 学生に揺さぶりをかけることが得意なスタッフであるので, T Vドラマなどを通して形成され た「理想の教師像」を意図的に崩すような講義をお願いした。 テーマ 「教育』の担い手としての教師(文責・一盛) 本 講 義 に 課 せ ら れ た 課 題 は , 素 朴 に 「 良 い 」 教 師 を 目 指 す 学 生 に 対L, 生 徒 の 目 線 か ら は な か な か 見 え 難 い 「 教 師 の 労 働 」 の 実 態 を 紹 介 す る こ と に よ り , 彼 ら ・ 彼 女 ら の 教 師 像 を 「 揺 さ ぶ る 」 こ と に あ っ た 。 具 体 的 に は , 久 富 善 之 ・ 佐 藤 学 ら の 先 行 研 究 に 依 拠 し て , 教 師 の 困 難 性 はその専門性に起因しているという視点から問題を立てた。 講義の構成は以下のようにした。 はじめに 教 師 に 関 す る 俗 論 1 教 師 の 疲 弊 1 教 師 の 超 過 勤 務 と 「 過 労 死j ライン/2.教 師 の ハ ー ン ア ウ ト ( 燃 え 尽 き症候群)

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教師のメンタノレヘノレス

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参照

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