Title
ラティス形結合過程予測器の理想フィルタへの一応用
Author(s)
山下, 勝己; 桑江, 晃; 宮城, 隼夫
Citation
琉球大学工学部紀要(42): 97-100
Issue Date
1991-09
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/5494
Rights
An
Application of a Lattice
Joint-Process Predictor to an Ideal Filter
Katsumi
YAMASHITA·,
Akira
KUWAE··,
Hayao
MIYAGI·
Summary
The ideal low-pass filter has no phase delay but is impracticable
system, because this filter needs future data. In this papert
we realize
the ideal low -pass filter,
using the
data
predicted
by
a
lattice
joint -process predictor.
The effectiveness of the proposed filter is
examined using digital simulation.
Key Words: Ideal Filer, Digital Filter. Lattice Joint-Process Predictor
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ラティス形結合過程予測器の理想フィルタへの-応用:山下・桑江・宮城 98 なお,fmBxは遮断周波数を意味する. そjTjij(,上記の考え方を適用すれば,(5)式の理想低域フィ ルタに対する伝達関数の最適な係数hiは次式のように 求められる. 2.1理想低域フィルタの股計 ディジタルフィルタの伝達関数を次式で定義する. k H(z)=ZaIz-i i=-k 但し,ai=a-i (1)
カー六/:i:?…肥.(j…)。[
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=-sin(iTfmox/『s)(6)Ⅱ元 また,理想低域フィルタの入出力関係式はi次式となる.耐了娑、({等。…)…莞w
+foin(i¥fin。,に/Ts)
yt-i (7) i-11元 このとき,上式は吹式のように害き直すことができ, k H(z)=ho+Zhi(zi+z-i)(2) i=1 但し,hI=ai また,その周波数特性式は以下となる. H(exp{jx})=lH(exp(jx))|exp(jの(f)) ③ 但し, x=②Ts=Tf/rs k lH(exp{jx))|=ho+Zhicos(i7Tf/Ts)i=1 。(f)=0 このとき,上式の右辺第1項が時刻tにおける先見的 な情報であることから,上述の理想低域フィルタは実 現不可能な回路となる.ここでは,ラティス形結合過程推定器の構成法(2)を基盤にした,kステップ先の観
測値を予測するラティス形結合過程予測器③による
予測値を(7)式の先見的情報として用いることにより, 零位相の雑音除去フィルタを構築する. なお,上式においてTsおよびfsはサンプリング周 期およびサンプリング周波数を意味する. 一方,振幅特性式が|G(exp(jx))|となるフィ ルタに対して,このフィルタの伝達関数の係数hiをhF六/i雷(…(j誕帷pい…}。(
(4)2.2ラティス形結合過程予測器(3)
まず,ラティスフィルタの次数をp次と仮定すれば, 時刻tにおける前向きおよび後向き予測誤差fP化お よびrP,tはそれぞれ P fP,t=EaP,iyt-A (8) i-O P rPbt=Zbp,iyt-p+i (9) i=O 但し! とすれば,(3)式の振幅特性が有限項のフーリエ余弦 級数になることから,(4)式のhIは与えられたフィル タの振幅特性と(1)式で定義されたシステムの振幅特 性との2乗平均誤差が最小になるように近似された最 適な係数となる. 次に,上記の考え方を利用し理想低域フィルタの伝 達関数の係数hiを決定する. 理想低域フィルタの周波数特性式は次式で示される. G(exp{jx})=|G(expnx))Iexp(jの(f)) (5) 但し]'G(…(jx1)'一{lli'三|蔑
め(。=0 aRo=bpbo=1 fpiL=yt-yt,rpIt=yt-P-yt-P となり,また,fPbtおよびrPitの次数に関する再帰式は次式で表される仏].
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ここで,後向き予測誤差が互いに直交関係にあること を利用している. それ故Ⅲ最適なタップ係数hiは⑰式を⑬式に代 入することにより以下のように求められる 但し,γP+,fおよびγP+,『はそれぞれ前向きお よび後向き反射係数を示している. 次に,kステップ先の観測値を予測する予測器の次 数をp次と仮定し,入出力関係式を次式で定義する. E[e1-,,tri,[-k] ⑬ hI=_ E[rmt-j〔2] 図1には,ラティス形結合過程予測器を併用した理 想フィルタのブロック線図を示している.同図のラティ ス形結合過程予測器において時刻tにおける先見的情 報を予測し,また,これらの予測値を理想フィルタに 取込むことにより雑音除去を行う.なお,本フィルタ の特徴は,予測器の次数更新に際し係数を逐次的に決 定できると共に,フィルタ出力が位相遅れなく求めら れる点にある. P yt+k= ̄ZadHiyt-I qD i=o 但し,adp.iは予狽!係数である. 上式は,入力ベクトルy【=[yt,…,yt-P]丁と 後向き予測誤差ベクトルrt=[r0,t,…1丁P,!]Tとが一意の対応関係を有することから②,後向き予
測誤差ペクトルハの関係として次式のように害き直 すことができる P yt+k=-ZhIrhti=0 ⑫ 但し]hiは後に決定される未定係数である. このとき上式の両辺に遅延演算子z-kを乗じytと の差をとればⅢ時刻tにおける予測誤差は次式となる.yifD、tfi[
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P ePbt=yt+ZhirI,t-k i=O 但し, Z ⑬繩
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epbt=yL ̄yt 次に,最適なタップ係数hiを次式の評価関数 J。=E[eP,t`]⑭ を最小化することにより決定する. まず,⑬式の予測誤差を(10式に代入し,後向き予 測誤差が互いに直交関係にあることを利用して,hi に関して最小化すれば次式の関係式が得られる● eP1 ep-Il GIA 00.t 」 房~ -X,,'’1I-yh上
idealfilte「
yt Fig.1Block-diagramofidealfilterby latticejoint-processpredictor. E[ytri,t-k]+hiE[rM-l《z]=0胸 また,⑬式において第i-1段目に対する関係が i-1 q0e1-I,!=y、+j2.hjrjパーヒ
となることからⅢytとrmt-kの相互相関関数は次 式となる. 3.実験結果 ラテイス形結合過程予測器の有効性を検証するため, 2次の自己回帰モデル 1 H(z)=⑬ 1-1.8z-l+q95z-2 E[ytrl,t-k]=E[ei-1,triot-1j⑰ラティス形結合過程予測器の理想フィルタへの-応用:山下・桑江・宮城 100 にインパルスを加えて,得られる信号に白色雑音が 加わった信号の平滑化を行う.図2の(aリには原信号 を示している.また,図2の(b)には原信号に平均零, 分散o2=0.1の白色雑音が加わった信号を,(c)には 信号に平均零,分散o2=0.2の白色雑音が加わった 信号を,図1で示されるラティス形結合過程予測器を 併用した理想低域フィルタにより雑音除去したもので ある.同図より明らかなように,本フィルタ出力は位 相遅れすることなく雑音除去されることが分かる.な お,本シュミレーションにおいてはfmax=1.25mzl fs=5.0[Hz],またⅢ予測器の次数pをp=5予 測サンプル数kをk=5とした. 3.0