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はじめに ──────────────── 1 1. 施工方法─────────────── 2 2. 床タイルの施工方法────────── 4   2-1 下地─────────────── 4   2-2 個別施工法の詳細───────── 7 3. サンドロックの施工方法──────── 12   3-1 下地─────────────── 12   3-2 砂伏せ工法(サンドクッション工法)── 14   寒冷地の注意点──────────── 15 4. 床タイルと損傷──────────── 16   4-1 重量車両通過による床タイルの割れ── 16   4-2 不同沈下による割れ──────── 17   4-3 伸縮に伴うタイルの浮き──────18   4-4 伸縮目地部のせり上がり──────19   4-5 白華汚れ ─────────────19   4-6 砂伏せ工法によるカケ─────── 20   伸縮目地について─────────── 21   ■床タイル舗装損傷例───────── 22 5. 語句説明─────────────── 24 6. 材質───────────────── 27 7. 寒冷地域における床タイル、舗装材の施工─ 28

INDEX

歩道へのタイル施工 公共エクステリアでのタイル施工

参考文献

・舗装設計施工指針(H18)  (社)日本道路協会編 ・道路用語辞典  (社)日本道路協会編 ・インターロッキングブロック舗装 設計施工要領(H12)  (社)インターロッキングブロック舗装技術協会

(3)

       

はじめに

車道や歩道の仕上げ材として、従来はアスファルトもしくはコンクリートの

直仕上げがほとんどでした。それは、都市のデザインとか景観といったこと

よりも、機能の充足を第一義とされたためでした。しかし時代の変遷ととも

に価値観が多様化してくると、人々は都市に対して機能の充実のみならずプ

ラスアルファーの魅力、すなわちアメニティー(快適性)も要求するように

なってきました。このような欲求は昨今の都市デザインに対する関心の高さ

からみても明らかで、各地の自治体においては都市景観の追求やリフォーム

が積極的に推進されています。また地域住民レベルも同様で、商店組合など

では街並みの美観向上とショッピングモールの活性化を期待してカラー舗装

等によるモールの美化運動が行われています。また、一般住宅においてもガ

ーデニングが注目されはじめ、玄関アプローチや外構を化粧材で仕上げると

いう傾向がより高くなってきています。

なかでも、耐久性に優れること、形状やカラーバリエーションが豊富なこと

よりタイルは優れた仕上げ材であると考えます。

本稿では、タイルなどの仕上げ材について形状や使用される場面別に推奨す

る工法を紹介します。

(4)

1

床タイルやレンガなどの舗装材の施工方法には、下地にモルタルで張り付ける[湿式工法]と、 クッション砂の上に敷き並べる[乾式施工]があります。 [湿式施工]は薄物のタイルなどに用いられます。湿式施工には、様々な施工方法があり、タ イルの大きさによって用いる施工方法が異なります。 [乾式施工]はサンドロックに用いられます。乾式施工とは、砂伏せ施工を指します。 また、使用部位によって推奨方法が異なります。

(1)住宅や建物の外構(ロータリーは除く)、公園、広場等

人や自転車が通る程度の場所 ⇒ P.3 のタイル、施工方法の全てが適用されます。

(2)駐車場、歩道、コミュニティー道路等

人や自転車以外に車両が徐行程度の速度で通過可能性のある場所 ⇒以下のタイルと施工法の組合せが適用されます。

施工方法

タイルの種類 施工法 床タイル サンドロック 300mm 角以下 ①モザイクタイル張り ②圧着張り ③改良圧着張り ⑤砂伏せ工法(サンドクッション工法)

(5)

※1 300mm角以上タイルの場合は、クシ目高さ10mm以上のクシ目ゴテを用いて、張付けモルタル を塗り付けます。 ※2 厚さ20mm以上のタイルに適用します。薄いタイルには不適です。

■床タイルの施工方法概要

■サンドロックの施工方法概要

床タイル 湿式施工 200mm角以下 ②圧着張り ※1 200mm角を超える ③改良圧着張り ④セメントペースト張り ※2 モザイクタイル ①モザイクタイル張り ②圧着張り サンドロック 乾式施工 ⑤砂伏せ工法 (サンドクッション工法)

(6)

2

床タイルの施工方法

タイル張りを行う場合のコンクリート下地、アスファルト下地および鋼板下地について、注意 点を以下に示します。

(1)コンクリート下地の場合の注意点

タイル張りを行う下地のなかで最も一般的なものがコンクリート下地です。舗装用コンクリー ト下地の場合には、設計荷重を満たす強度があること、また収縮ひび割れに対する処置が必要 です。 具体的な注意点としては、以下の 4 つがあります。 ●現場打ちコンクリートであれば、所定の養生期間(最低2週間以上)をとる。 ●施工前には必ず表面のレイタンスをサンダーやスクレーパーを用いて取り除く。  (高圧水洗浄も有効)。 ●伸縮目地(収縮目地・膨張目地)は3mピッチ程度で配置し、囲まれた面積は10m2以内とす る。 ●下地の伸縮目地とタイル面の伸縮調整目地は必ず合わせ、下地の伸縮目地にまたがってタイ ル張りを行わない。 伸縮調整目地 タイル 伸縮調整目地 3mピッチ程度

(2)アスファルト下地の場合の注意点

アスファルトの種類は、開粒度アスコンもしくは粗粒度アスコンとし、モルタルがアスファル ト表面の凹凸へ十分にくい込むようにします。タイル張りに先立ち、ポリマーセメントモルタ ルでアスファルト面にしごき塗りを行います。アスファルト下地の場合は直張りを標準としま すが、やむを得ず不陸調整が必要となった部分は、しごき塗り後に同じ調合のモルタルで不陸 調整を行います。 ●コンクリート下地

2-1 下地

(コンクリート下地、アスファルト下地、鋼板下地)

(7)

(3)鋼板下地の場合の注意点

鋼板下地の場合は、一般に、鋼板とモルタルの接着性は期待できません。 そこで、モルタル層の強度を確保するため、メッシュ筋を入れて補強します。 モルタル層の厚みは50mm以上とし、メッシュ筋(3.2〜6.0φ)で補強します。これに よってひび割れの発生を軽減します。 伸縮目地は、2mピッチ程度で設置します。(鋼板の挙動は、一般に他の下地と比べると 大きいと考えられるため。)メッシュ筋は、伸縮目地部手前で切断し、目地部分をまたが ないようにします。 デッキプレートの場合は、メッシュ筋で補強したコンクリートスラブの上に同様なモルタ ル層を設けて施工するようにします。 伸縮調整目地 タイル アスファルト下地 3mピッチ程度 20mm 以下 張付けモルタル 平鋼鈑 メッシュ筋 (防水層) モルタル タイル 50 ∼8 0 3∼ 7 50 ∼8 0 50 以 上 3∼ 7 張付けモルタル コンクリート デッキプレート (防水層) モルタル タイル アスファルトには流動性があり、熱ムーブメントに対して追従しますので、アスファルト 層には、伸縮調整目地を設ける必要はありません。 タイル層及びモルタル層は剛性が高いので、3mピッチ程度の間隔で伸縮調整目地を設け てください。 ●アスファルト下地 ●鋼板下地

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モルタル 段鼻タイル メッシュ筋 20∼30 鋼板下地の特殊な例として鋼製階段部分があります。階段の蹴込み部分や踏み面には、 メッシュ筋を下地面に溶接し、この上にモルタルを塗り込むようにして下地をこしらえ ます。 下地の調合はC/S=1/2〜3で20〜30mm程度の塗り厚とします。タイル張りは下地を 十分養生した後、改良圧着張りにより行います。踏み面の鼻先には、すべり止めを施し た段鼻タイルを用います。 ●鋼製階段部分

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モザイクタイル 3∼5 30以下 80 ∼100 下地モルタル 適用:モザイクタイル 下地に張付けモルタルを塗り付けて直ちに張付けモルタルを塗り付けて直ちにモザイク タイルを張り付ける方法です。 ①下地コンクリートの表面はレイタンスなどの汚れが発生していることが多いため、ワイ ヤーブラシやケレンを用いて表面の清掃をする。 ②コンクリートの吸水調整を行った後、モルタル下地かバサバサモルタル下地をこしらえ る。 ③2週間程度養生した後、下地表面の汚れやレイタンスをサンダー、スクレーパー、ワイ ヤーブラシ等を用いて取り除く。高圧水洗浄等の処理も有効である。 ④割付け図面に基づき、下地面に水糸を引き通す。 ⑤下地に吸水調整を行った後、張付けモルタルを平らに塗り付ける。塗り付けは、下地側 に薄くこすりつけるように塗り付けて、下地面との密着を確保したのち、直ちに張付け モルタルを塗り重ねて3〜5mm程度に塗り付ける。塗り付け面積は30分で張り終える 面積(3㎡以内)を目安とする。 ⑥水糸に合わせてタイルを張り付け、たたき板を用いてたたき押えを行う。 ⑦硬化後、目地詰めを行う。 ● 下地材:モルタル C/S=1/3 またはバサバサモルタル C/S=1/3〜5 ● 張付材:セメントモルタル C/S=1/0.5〜1 ●モザイクタイル張り(張り代1〜2mm) ※直張りする場合は、上記の他P.9に従う。

モザイクタイル張り

1

2-2 個別施工法の詳細

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a) 下地をこしらえる方法

圧着張りをする前にあらかじめ下地を作って置く方法です。 下地をこしらえる方法には、(モルタルで下地をこしらえる方法)と(バサバサモルタルで下地 をこしらえる方法)の2つの方法があります。一般的には、「下地をこしらえる方法」を採ります。 水勾配をとる場合は、下地の段階でチェックしながら施工できるので便利です。 ①下地コンクリートの表面はレイタンスなどの汚れが発生していることが多いため、ワイヤブ ラシやケレンを用いて表面の清掃をする。 ②コンクリートの吸水調整を行った後、モルタル下地かバサバサモルタル下地をこしらえる。 ③2週間程度養生した後、下地表面の汚れやレイタンスをサンダー、スクレーパー、ワイヤー ブラシ等を用いて取り除く。高圧水洗浄等の処理も有効である。 ④割付け図面に基づき、下地面に水糸を引き通す。 ⑤下地の吸水調整を行った後、張付けモルタルを平らに塗り付ける。塗り付けは、下地側に薄 くこすりつけるように塗り付けて、下地との密着を確保したのち、直ちに張付けモルタルを 塗り重ねて、5〜7mm程度に塗り付ける。300mm角以上のタイルは、クシ目高さが10mm 以上のクシ目ごてを用いて張付けモルタルを塗り付ける。塗り付ける面積は30分で張り終 える面積(2㎡以内)を目安とする。 ⑥水糸に合わせてタイルを張り付け、トンカチの柄やたたき板を用いて目地部から張付けモル タルが盛り上がるまでたたき締める。300mm 角以上のタイルは、ゴムハンマーやヴィブラ ートを用いて十分に押さえ込む。 ⑦硬化後、目地詰めを行う。 ● 下地材:モルタル C/S=1/3 またはバサバサモルタル C/S=1/3〜5張付材:セメントモルタル C/S=1/1〜2 張付けモルタル タイル 下地モルタル 5∼ 7 30 以 下 80 ∼1 00 ●圧着張り(モルタル下地)…張り代2-5

圧着張り

2

適用:床タイル 下地に張り付けモルタルを塗り付けて直ちに張り付ける工法です。 「下地をこしらえる方法」とコンクリート下地等に直接タイル張りを行う「直張りする方法」 の2つの方法があります。

(11)

①下地コンクリートの表面はレイタンスなどの汚れが発生していることが多いため、ワイ ヤブラシやケレンを用いて表面の清掃をする。 ②割付け図面に基づき、下地面に水糸を引き通す。 ③コンクリート面の場合は、あらかじめ吸水調整材処理を行うか、直前に水湿しを十分に 行う。 ④ポリマーセメントモルタルで2mm程度均一に下こすりを行う。その際、コテ圧を十分 にきかせて下地に十分なじませるようにする。不陸がある場合にはこの時点で調整し ておく。 ⑤張付け用のポリマーセメントモルタルを平らに塗り付ける。塗り付けは、下地側に薄く こすりつけるように塗り付けて、下地との密着を確保したのち、直ちに張付けモルタル を塗り重ねて、5〜7mm程度に塗り付ける。300mm角以上のタイルは、クシ目高さが 10mm以上のクシ目ごてを用いて張付けモルタルを塗り付ける。塗り付ける面積は30 分で張り終える面積(2㎡以内)を目安とする。 ⑥水糸に合わせてタイルを張り付け、トンカチの柄やたたき板を用いて目地部から張付け モルタルが盛り上がるまでたたき締める。300mm角以上のタイルは、ゴムハンマーや ヴィブラートを用いて十分に押さえ込む。 ⑦硬化後、目地詰めを行う。 ● 下こすり材:ポリマーセメントモルタル C/S=1/ 0.5〜1張付材  :ポリマーセメントモルタル C/S=1/1〜2

b) 直張りする方法

コンクリートやアスファルト下地に直接タイル張りを行う方法です。 「直張り」するため、コンクリートやアスファルトの表面精度を良くしておく必要があり ます。下地表面にレイタンスや汚れがあると接着性を妨げるため、施工前に完全に除去し ておくことが必要です。 張付けモルタル タイル 下こすりモルタル 5∼ 7 1∼ 2 80 ∼1 00 ●圧着張り(直張り)

(12)

適用:床タイル(200mm 角を超える) 下地に張付けモルタルを塗り付け、モルタルが固まらないうちにタイル裏面全体にも塗りつけ て張り付ける方法です。この工法は200mm角を超えるタイルに適した施工法です。 タイル 張付けモルタル 3∼ 4 30 ∼40 80 ∼100 張付けモルタル ①下地コンクリートの表面はレイタンスなどの汚れが発生していることが多いため、ワイヤー ブラシやケレンを用いて表面の清掃をする。 ②コンクリートの吸水調整を行った後、モルタル下地かバサバサモルタル下地をこしらえる。 ③2週間程度養生した後、下地表面の汚れやレイタンスをサンダー、スクレーパー、ワイヤー ブラシ等を用いて取り除く。高圧水洗浄等の処理も有効である。 ④割付け図面に基づき、下地面に水糸を引き通す。 ⑤下地の吸水調整を行った後、張付けモルタルを平らに塗り付ける。塗り付けは、下地側に薄 くこすりつけるように塗り付けて、下地面との密着を確保したのち、直ちに張付けモルタル を塗り重ねて3〜4mm程度に塗り付ける。 ⑥タイル裏面に張付けモルタルを 3 〜 5mm 程度塗り付け、水糸に合わせて下地面にたたき押え ながら張付けていく。 ⑦目地の通りを確認し、さらに目地部の盛り上がったモルタルを目地ごて等を用いて取り除き、 ささら等を用いて掃除しておく。 ⑧硬化後、目地詰めを行う。 ● 下地材:モルタル C/S=1/3 またはバサバサモルタル C/S=1/3〜5 ● 張付材:セメントモルタル C/S=1/1〜2 ●改良圧着張り・・・張り代4〜7mm

改良圧着張り

3

(13)

大形タイル バサバサモルタル 1∼2 30 ∼40 80 ∼100 ①下地コンクリートの表面はレイタンスなどの汚れが発生していることが多いため、ワイ ヤブラシやケレンを用いて表面の清掃をする。 ②割付け図面に基づき、下地面に水糸を引き通す。 ③コンクリート表面に水湿しを行った後、バサバサモルタルを木ゴテやレーキを用いて平 坦に敷きならす。敷きモルタル1回の敷きならし面積はタイル幅の2倍程度とする。 ④セメントペーストを 2mm 程度むらなく表面に流す。 ⑤水糸に合わせてタイルを張り付け、トンカチの柄やゴムハンマーを用いて目地部からセ メントペーストが盛り上がるまでたたき締める。 ⑥硬化後、目地詰めを行う。 ● 下地材:バサバサモルタル C/S=1/3〜5 ● 張付材:セメントペースト 適用:床タイル(200mm角を超え、かつ20mm厚以上) 下地面にバサバサモルタルを敷き、セメントペーストを流しながらタイルをたたき押さえ て張り付ける方法です。 この方法は、大形タイルで厚いタイルを施工する場合に用いられる工法です。 ●セメントペースト張り…張り代1〜2mm

セメントペースト張り

4

(14)

3

サンドロックの施工方法

乾式施工つまり砂伏せ工法はコンクリートのような剛性の高い層を持たず、粒状材料の みで荷重を分散させながら地盤面に伝える、撓み性舗装の考え方を採用します。そのた め、下地となる路盤に十分な支持強度がないと、不同沈下を生じたり、仕上げ材に損傷 を与えるなどの悪影響を及ぼします。 断面構成は、その土地の持つ強度(路床の支持力)と使用される場面の条件によって決 定します。路床が軟弱なほど、また通過荷重が過酷なほど路盤構成を強固にする必要が あります。 路床の支持力は一般に設計CBR値によって表されます。目安として、普通土の状態では 設計CBR=6、軟弱な状態は3、賢固な状態は8程度です。 歩道、および自転車道等の舗装構造は、対象箇所で要求される舗装の性能指標を満足で きる表層材料を選定し、その表層材料に応じて舗装構成を決定するのが一般的です。歩 道舗装の標準構成は、下図のとおりです。 表層 基層 路床 路盤 上層路盤 下層路盤 仕上材 サンドクッション クラッシャラン 路床 100cm 30cm 60cm 車両乗り入れ部や緊急車両に対する舗装構成は、想定される車両別に路盤を設計する 必要があります。最大積載量 39kN(4t)以下の車両を対象とする場合は設計交通区分 ※Ⅰ、大型車両を対象とする場合は区分Ⅱを適用します。(※1 5 語句説明参照) この断面構成の決定は、一般にTA法によって算出します。ここでいうTA法とは、舗装構 成材をすべて表層・基層用加熱アスファルト混合物に換算し、換算総厚が規定厚さを上 回るように設計する方法です。その際、各構成材は様々な試験のもと等値換算係数が設

3-1 下地

図 舗装の構成と各層の名称 図 歩道舗装の標準構成 河川の負荷軽減や街路の美観向上、植栽の保護、雨天時の歩行性を高めたい場合には、透水性 セラミックブロック「サンドロック」を用います。サンドロックは高い透水性能を持つため、 雨水を直ちに浸透させ表面水として残しません。サンドロックは砂伏せ工法(サンドクッショ ン工法)で施工します。

(15)

●路盤設計例 ●TAの計算に用いる等値換算係数=

●TAの目標値 区分 I 区分 II 粒状路盤 区分 II 瀝青安定処理 3 6 8 3 3 6 6 8 8 3 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 3 3 3 3 3 3 3 3 3 2 2 - - - - 5 - 5 - 5 - - - - - - - - - - - 5 5 15 15 15 15 15 15 10 15 10 - - 10 - - 20 - 15 - 10 - 25 20 交通量の 区分 等値換算係数 a 設計 CBR サンドクッション層 0.25 ブロック層 1.0 表  層 基  層 アスファルト混合物 1.0 瀝青安定処理(加熱混合) 0.8 上層路盤 粒度調整砕石 0.35 下層路盤 クラッシャラン 0.25 使用する位置 工法・材料 摘    要 等値換算係数=a 表層・基層 上層路盤 下層路盤 加熱アスファルト混合物 インターロッキングブロック 瀝青安定処理 セメント安定処理 粒度調整砕石、粒度調整鉄鋼スラグ 水硬性粒度調整鉄鋼スラグ クラッシャラン、鉄鋼スラグ、砂など セメント安定処理 石灰安定処理 加熱混合:安定度3.43kN以上 常温混合:安定度2.45kN以上 一軸圧縮強さ(7日)2.9MPa 修正CBR 80以上 修正CBR 80以上 一軸圧縮強さ(14日)1.2MPa 修正CBR 30以上 修正CBR 20以上30未満 一軸圧縮強さ(7日)0.98MPa 一軸圧縮強さ(10日)0.7MPa 1.00 1.00 0.80 0.55 0.55 0.35 0.55 0.25 0.20 0.25 0.25 3 6 8 12 13 11 10 10 16 14 12 11 設計 CBR 交通量の区分 Ⅰ Ⅱ ※軟弱な路床(地盤)ほど、厚みを必要とします。 ただし、サンドクッション層は等値換算係数を0.00とします。 TAの算出方法を以下に示します。 (表層は計算に含みません。) TA’=

1T1+

2T2+・・・+

nTn≦TA

、・・・

n:等値換算係数 (単位:cm) れるように断面を決定します。 以下に、断面構成例(セラミックブロックの場合)、TAと合計厚の目標値、TAの計算に 用いる等値換算係数を示します。

(16)

適用:サンドロック ①(別途工事)舗装厚を決定するために路床土を採取して、 その設計CBRを求める。 ②(別途工事)求められた設計 CBR と使用場面より、クラ ッシャラン・粒度調整砕石等を用いて所定の支持強度を 持つ路盤を形成する。 ③やりかたを設置し、水糸を張って仕上がり高さを設定す る。 ④クッション砂を、仕上がり代(20 〜 30mm)に転圧代 (5 〜 20mm)を加えた厚さ(25 〜 50mm)で敷きなら す。敷きならしにあたっては、ならし板やレーキ等を用 いてできるだけ平滑になるようにする。 ⑤目地幅を2mm程度取りながら、誤差が累積しないよう に仕上げ材を敷き並べる。歩道の切り下げ部等、レベル が大きく変化するところのすり付けは、滑らかな曲線に なるように施工する。 ⑥敷設された仕上げ材の表面をベニヤ板 (4mm 厚 ) 等で養生 し、コンパクターやローラーを用いて十分に転圧する。 転圧の速度は歩く程度の速さとし、平坦性が確保できる まで十分に行う。 ⑦仕上げ材表面に均一に砂をまき、ほうきやデッキブラシ などで掃くようにして砂を目地にすり込む。必要に応じ てコンパクターにより振動をかけ、目地砂を充填する。 ● 路盤    :粒度調整砕石(M-30)         クラッシャラン(C-40)等 ● クッション砂:良質な粗目砂(最大粒径 5mm程度)目地砂   :良質な細目砂(最大粒径 2.5mm程度)

3-2 砂伏せ工法

(サンドクッション工法)

② ④ ⑤ ⑥ ⑦ クッション砂 サンドロック 15 0 30 60

(17)

寒冷地に施工する場合、路床土の凍結融解の影響により仕上げ材が破損することがあるので、 その対策が必要です。凍結融解の影響が大きければ、冬期は凍上により路面のひび割れや平坦 性の悪化を招く一方、春先には融解により路床土の支持力が低下し、損傷を招くことになりま す。従って、寒冷地域の舗装では、このような破損を防ぐため、必要な深さまで路床を凍上の 生じにくい材料、たとえば砂利や砂のような均一な粒状材料で置き換える必要があります。手 順は、施工地域の凍結指数をP.28 に示すホームページより読み取り、凍結深さをグラフより 算出します。その値の70%を置換深さとし、舗装厚さと比較して足りない部分を砂利や砂で置 き換えます。この部分は凍上抑制層と呼ばれ、路床土の一部と考え、TAの計算には含めません。 例えば、札幌において下記の条件で路盤設計する場合を考えると、  地域  :札幌  交通量 :L交通相当  路床  :設計CBR= 6  凍結指数:P.28 に示すホームページより 479  凍結深さ:グラフ(P.32)より 約 1100mm  置換深さ:1100×0.7=770mm  合計厚は路盤設計例より 480mm  770−480=290 よって、路盤の下に290mmの凍上抑制層が必要となります。 詳細は、「寒冷地域における床タイル・舗装材の施工」の項 (P.28)を参照してください。 寒冷地域の歩道には、融雪のためのロードヒーティングを敷設する場合があります。その場 合の施工断面例を以下に示します。

notice-1 凍上防止

notice-2 ロードヒーティング

寒 冷 地 の 注 意 点

770 290 20 200 200 60 ロードヒーティング材 舗装材 クッション砂 アスファルト混合物 アスファルト混合物 粒度調整砕石 クラッシャラン

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床タイルの損傷を施工分類別に挙げると、湿式施工であれば、ひび割れ、剥離、白 華等の汚れがあり、乾式施工であれば、カケや不陸が挙げられます。これらの原因 については、施工不良や設計不良が大きく寄与しますが、そのほかに誘発させる要 因として、車輌の通過等外力によるもの、日射などの温度変化の影響、養生不足等 が考えられます。

4

床タイルと損傷

4-1 重量車輌通過による床タイルの割れ

タイルが単体で割れる現象は、裏面にかなりの空隙があった場合や下地の強度が十 分ではなかった場合など、下地に何らかの不良があった場合に起こります。 タイルが薄いから割れたと思われがちですが、実際にはタイルの圧縮強度はいずれ も100N/mm2以上あり、構成材料の中では強度が高い部材に含まれます。 タイルの割れはタイル裏面の空隙と下地の圧縮強度が大きく影響し、それらが良好 であれば荷重によってタイルが割れることは考え難く、タイル厚もさほど影響しま せん。 従って重量車輌の通過が予想される箇所では、荷重に耐えうる強度を有した路盤の 設計を行うこと、タイル張りにはモルタル強度の比較的高い圧着張りを採用するこ と、裏面に空隙が残らないようにタイルを施工することがポイントとなります。 クラック 空隙 輪荷重 モルタル コンクリート タイル

(19)

4-2 不同沈下による割れ

下地モルタル コンクリート 地中梁 沈下 タイル 不同沈下は路床や路盤の支持強度が、ある所を境に異なっていた場合、沈下量がその境 界線で不連続となるために起こる現象です。 特に地中梁の境界部などでは起こりやすくなります。この場合は、外部荷重との関係を 十分考慮してクラッシャランを厚めに敷き込むとか、配筋を接続させるなどの対策をと る必要があります。

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4-3 下地の伸縮に伴うタイルの浮き、剥離およびひび割れ

タイル床面は、下地コンクリートの硬化や乾燥による収縮、降雨による湿潤膨張、日 射や気温変化によって伸縮します。これらの伸縮に対して、伸縮目地が適切にとられ ていない場合には、タイル剥離の原因になります。伸縮目地の設置間隔が広すぎる場 合、下地の収縮に対してタイル面が追従できず、剥離してせり上がったり、下地のひ び割れ発生によって、その上のタイルにひびが入る等の損傷が起こります。 また、下地の養生期間が短い場合や張付けモルタルの付け代が大きい場合にも、モル タルの収縮によってタイルが剥離する場合があります。 これらの損傷を防止するためには、下地に所定の養生期間(2週間以上)を必ずとる こと、応力分散を図るために伸縮調整目地の設置間隔を短くすること(3m以内)、 接着不良をなくすため下地の汚れを除去することなどの注意が必要です。 タイル モルタル タイル モルタル コンクリート コンクリート タイル割れ タイルせり上がり ●ひび割れ ●伸縮調整目地回りの剥離およびせり上がり

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4-4 伸縮目地部のせり上がり

伸縮目地材に体積変化の少ないアスファルト系などの材料を用いた場合、路盤の膨張に より目地部が圧縮され、目地材が押し出されて隣のタイルを押し上げ剥離させてしまう 場合があります。 これは、伸縮に対して体積変化のある材料(発泡材料など)を採用すれば、外側へのは み出しを防止できます。

4-5 白華汚れ

吸水の大きな材料、例えばレンガ等を敷きモルタル張りのように湿式施工した場合に生 じやすいので、注意が必要です。 湿潤場面から乾燥状態に移行する過程で、吸水の高い材料は裏面の水分を吸い上げ表面 で乾燥させる毛細管現象が生じ、このとき、敷きモルタルの成分を一緒に移動させ、表 面側に固着させるものです。 これは、下地にコンクリート路盤といった透水性の低い材料があり、水勾配が適切に取 られていない箇所で起こりやすいため、吸水性の高い材料を用いる場合には、下地コン クリートの水勾配を適切に取るとか、ブロック形状ならば砂伏せ施工を採用する等の注 意が必要です。 また、裏面に撥水処理を行うことも有効です。 タイル 伸縮目地材 モルタル 体積変化の 少ない材料 タイル モルタル ●伸縮目地材の膨張による破壊

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4-6 砂伏せ工法によるカケ、せり上がり

カケ ハッチング 縁石 砂伏せ工法の場合、縁石のすぐ側の仕上げ材でカケが発生する場合があります。 砂伏せ工法は撓み性舗装の考え方を採るため、仕上げ材自身は目地部でせり合いなが ら荷重を分散させている構造となっています。そのため、目地には粒状材料の砂を配 したり側面スペーサーを設置することによって、撓みが生じても表面のカケを起こさ せないようにしています。 しかし、縁石や他部材の取り合い等切りもので納める場合には、適切な目地間隔がな いと、撓みによるカケを生じる場合があります。 この場合には、2 〜 3mm のゴム板や杉板を介在させる等、表面のカケが生じないよう な配慮が必要です。 ● 下地地盤の沈下や温度変化による仕上げ材の膨張によって、仕上げ材がせり上がる場 合があります。 せり上がり防止のために、砂伏せ工法でも湿式工法と同様、20 〜 30m おきに伸縮目 地を設置してください。 ●

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伸 縮 調 整 目 地 に つ い て

床タイルの湿式施工では、下地に接着されていること、物性面ではガラスに似た性質をもって いることことより、外的要因によって起こるさまざま応力を伸縮調整目地で緩和させる必要が あります。このため、タイル張りではタイル面の伸縮調整目地に以下のようにおおよその基準 を設けています。 伸縮調整目地の設置間隔 :3〜4m未満 伸縮調整目地で囲まれた面積 :10m2以下 下地モルタル部分 :発泡材が充填されていること コンクリート路盤部分 :伸縮目地、ひび割れ誘発目地等が施されていること 伸縮目地幅 :10mm以上かつ下地の伸縮目地幅以上 ●伸縮目地部の構成 ●伸縮目地部の構成と可否

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(イ)目地板を挿入した場合 (ロ)カッターで切込みを入れた場合 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地 伸縮目地材 硬質スポンジ、杉板等 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 変成シリコーン系、 ポリサルファイド系

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伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地材 伸縮目地 伸縮目地

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対策 対策 対策

床タイル舗装 損傷事例

白華(1)

伸縮目地にまたがった施工による割れ

白華(2)

伸縮目地の膨張によるタイルの押し出し

水勾配を取って、確実に排水する水留りを防 止する。 下地の伸縮目地とタイルの伸縮目地は合わせ る。伸縮目地をまたがってタイル施工するよ うな割付けはしない。 蹴込み部分の裏面に空隙ができないように、 確実な施工をする。 体積変化の可能な伸縮目地材を用いる。 対策

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対策 対策 対策

下地欠損部の応力集中による割れ

車両通過によるタイルの割れ

車両通過によるタイル周辺部のカケ

欠損部周辺には応力緩和のため伸縮目地を設 けるようにする。 車両通過が予想される箇所では下地を十 分転圧し、圧縮強度を高める。 下地を十分転圧し、圧縮強度を高める。

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5

●開粒アスコン───── ●交通量の区分───── ●コンクリートカッター─ ●コンパクター───── ●C/S ──────── ●CBR ────────

語句説明

開粒度アスファルトコンクリートの略。加熱アスファルト混合物で、合 成粒度が2.5mmふるいに15 〜 30%通過するもの。 この混合物の路面は極めて粗く、すべり止め用混合物として用いられる。 また、透水アスファルトとしても用いられる。 舗装設計に用いる区分で、右表 に示すように大型車両(普通貨 物自動車、バス及び特殊自動車) の 1 日 1 方向当たりの交通量に よって区分される。 コンクリート舗装やアスファルト舗装工事の打設時の目地の切断または 電信・電話・ガス・水道などの埋設および補修時のコンクリート切断工 事などに使用される機械。 小型ガソリン機関で円盤状のカッターを駆動してコンクリートを切断す る。 広義では締め固め機械の総称。やや広い平板の上にエンジンと起振機を おいて、その振動で土の締固めを行う機械。 ソイルコンパクターともいう。 セメント砂比。 C はセメントをさし、S は砂をさす。

路床・路盤の支持力を表す指数で、California Bearing Ratioの略であ

●ひび割れ誘発目地─── コンクリートの乾燥収縮や膨張時に発生する変形量が許容変形量を越え た場合にクラックが生ずるが、あらかじめコンクリートに欠損部を設け、 その亀裂を意図的に発生させる目地。収縮目地ともいう。 ●クラッシャラン──── 堆積砂利や原石、山から採掘した岩石を割り放ったままの砕石。 粒度範囲は広く、下層路盤の材料としてよく用いられる。切込み砕石と もいう。 ●合成高分子エマルジョン セメントモルタルに混和し、高強度とするために用いられる牛乳状の樹 脂分散水溶液。SBRラテックス系、EVA系、アクリル系が一般的に用い られる。 ●剛性舗装─────── 荷重の大部分を表層が負担する構造。一般例として、コンクリート舗装 がある。(←→たわみ性舗装)   大型車交通量 10 未満 10 以上 100 未満 100 以上 250 未満 250 以上 1000 未満 1000 以上 2000 未満 交通量の区分 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

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●伸縮目地─────── ●バサバサモルタル─── 膨張や収縮をこの部分で自由に起こさせることによって応力の軽減を図 るための目地。 ●設計 CBR ─────── 舗装の厚さを決定する場合に用いる路床の支持力。路床土がほぼ一様な 区間内で、道路延長方向と路床の深さ方向について求めたいくつかの CBR の測定値からそれらを代表するように決めたもの。 ●セメントペースト─── セメントと水を練り混ぜたもの。 別名「セメント糊」「ノロ」ともいう。 ●セメントモルタル─── 一般にセメント、砂、水を練り混ぜたもの。 ●セメント安定処理工法─ クラッシャランや粒度調整砕石に、必要に応じて補足材料を加え、数% のセメントを添加混合し、最適含水比付近で締め固めて路盤をつくる工 法。 セメント量は一軸圧縮試験によって決めるが、一般に上層路盤で一軸圧 縮強さ0.3N/mm2の場合、セメント量は3〜5wt%である。 ●粗粒アスコン───── 粗粒度アスファルトコンクリートの略。加熱アスファルト混合物で合成 粒度が2.5mmのふるいに20〜30%通過するもの。アスファルト舗装の 基層の大部分はこの混合物が用いられる。また、密粒アスコンに比べ表 面が粗いため、すべりやわだち掘れを防止する目的で表層に用いること もある。 ●たわみ性舗装───── 路床から表層まで各層の強度支持性が大きく変わらず、全体で荷重を支 持する構造。一般例として、アスファルト舗装がある。 (←→剛性舗装) ●TA───────── 舗装の路盤から表層までの全層をすべて表層、基層用加熱アスファルト 混合物で作ると仮定した場合に必要な厚さ。 ●凍結指数─────── 0℃以下の気温と日数の積を年間を通じて累計した値。 ●凍上抑制層────── 積雪寒冷地域における舗装で、凍結を考慮しないで求めた舗装設計厚よ り、凍結深さから求めた置換深さのほうが大きい場合、凍結防止のため にそれらの深さの差だけ路盤の下の層に凍上を起こしにくい材料で設け た層。 ●等値換算係数───── 舗装を構成するある層の厚さ1cmが表層、基層用加熱アスファルト混合 物の何cmに相当するかを示す値。 セメントモルタルに比べて貧調合で水分量も少ないもの。 混合比はC/S=1/3〜5程度で、練り混ぜた時の硬さは、手で握って形が

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●半たわみ性舗装──── ●プライムコート──── ●ブリージング水──── ●ベンゲルマンビーム法─ ●ポリマーセメントモルタル ●密粒アスコン───── ●粒度調整砕石───── ●レーキ──────── ●レイタンス────── ●ロードヒーティング── ●路床───────── ●路盤───────── 空隙率の大きな粒度調合のアスファルト舗装を施工後、その空隙にセメ ントを主体とする浸透用セメントミルクを浸透させる工法。半たわみ性 舗装は、アスファルト舗装のたわみ性とコンクリート舗装の剛性および 耐久性を複合的に活用しようとするものである。 粒状材料による路盤などの防水性を高め、その上に舗装するアスファル ト混合物層とのなじみをよくするために、路盤上にれき青材料を散布す ること。一般に石油アスファルト乳剤PK-3を用いる。 まだ固まらないコンクリートにおいて、材料が分離して練り混ぜ水の一 部がコンクリート上面にわきでたもの。 ベンゲルマンビームを用いて行う舗装路面の支持力試験。試験の方法は、 ダンプトラックなどの複輪タイヤの間にビームの先端を差し入れ、トラ ックをゆっくり前進させビームの先端が車輪直下にあるときと、車輪が 3m以上遠ざかったときのダイヤルゲージの読みの差から舗装路面のた わみ量を求める方法。 セメントモルタルに合成高分子エマルジョンを混和剤として加えたもの。 密粒度アスファルトコンクリートの略。加熱アスファルト混合物で、合 成粒度が2.5mmふるいに30〜50%通過するもの。アスファルト舗装に おける表層として最も多く用いられる。 良好な粒度が得られるように、二種類以上の材料を混合したもの。材料 は、砕石、スラグ、砂、砕石ダストなどを用いる。 アスファルトの混合物を人力で敷きならすときに使用する鋼製の熊手の ような形をした小道具。クッション砂のように細粒混合物の場合はレー キが用いられる。 打ち込んだコンクリートもしくはモルタルの表面に発生する薄い泥状物 の層。ブリージング水とともに浮上したセメント中または骨材中の微粒 子から成っている。 積雪地の道路の舗装体内に電熱線あるいは温水パイプを埋設し、その熱 を利用して融雪することを目的とした設備。 舗装を支持している地盤(土の部分)のうち、路盤の下面より厚さ約 1mの範囲をさす。 路床の上に設けられた層。表層からの荷重を分散させ路床に伝える役割

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6

材質

床タイル舗装に用いられるタイルは一般に8mm厚以上のものが多く用いられ、形状は 100〜300角程度が多く使用されています。材質は磁器質かせっ器質がほとんどで、陶器 質は特別な場合を除いて使用されていません。 これらタイルの物性を以下に示します。 ●タイルの物性 せっ器質床タイル 磁器質床タイル 曲げ強度 (N/mm2) 圧縮強度 (N/mm2) バサバサモルタル C:S:W=1:4:0.4 セメントモルタル C:S:W=1:2:0.5 ポリマーセメントモルタル C:S:W:P=1:2:0.5:0.1 20〜25 30〜40 30〜40 3〜4 4〜5 6〜8 比  重 吸 水 率 (%) 圧縮強さ (N/mm2) 曲げ強さ (N/mm2) 動弾性係数 (×104N/mm2) 熱膨張係数 (×10-6/℃) 熱伝導率 (W/m・K) 2.3〜2.4 1以下 100〜500 20〜70 4〜7 5〜8 0.9〜1.7 2.1〜2.3 1〜5以下 100〜300 10〜60 3〜6 5〜8 0.8〜1.5 床タイルを施工する場合の下地には、セメントモルタルが使用されます。セメントモルタ ルの中でも貧調合のバサバサモルタルから、合成高分子エマルジョン混入のポリマーセメ ントモルタルまで、施工方法によって幾種類か使用されています。 これらの圧縮強度、曲げ強度を以下に示します。 ●モルタルの圧縮強度、曲げ強度

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参考資料:「舗装設計 施工指針」より 寒冷地域における舗装は、路床土の凍結融解の影響により破損することがあるので、 その対策が必要です。すなわち、凍結融解の影響が大きければ、冬期は凍上により 路面のひびわれや平坦性の悪化を招く一方、春先には融解により路床土の支持力が 低下し、舗装の破損を招くことになります。 従って、寒冷地域の舗装では、このような破損を防ぐため、必要な深さまで路床を 凍上の生じにくい材料、たとえば砂利や砂のような均一な粒状材料で置き換える必 要があります。また、歩道についても、必要に応じこの考え方を適用します。 置換えの深さは、設計期間n年(一般には10年)に一度生じると推定した凍結深さ の70%あるいは経験値とします。しかし、舗装の一部に断熱性の高い材料を使用 する場合は、別途検討する必要があります。 気象観測データから、凍結指数の年変動を凍結処理して凍結深さを推定するには、 まず n 年確率凍結指数を求めたのち、下図に示す凍結指数と凍結深さとの関係を用 います。 n 年確率凍結指数については、(社)日本道路協会のホームページ[http://www.road.or.jp] に簡易な計算ソフトが公開されています。そのフリーウェアは気象庁ホームページ [http://www.jma.go.jp/]から入手できるアメダスデータを貼り付けるだけで10年 確率凍結指数が求められます。

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寒冷地域における床タイル、舗装材の施工

0 50 100 150 200 200 400 600 800 1,000 1,200 凍結指数(℃・日) 凍結深さ︵ cm︶ 曲線は凍上を起こしにくい 粗粒材料の場合 ●凍結指数と凍結深さとの関係

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はじめに ──────────────── 1 1. 施工方法─────────────── 2 2. 床タイルの施工方法────────── 4   2-1 下地─────────────── 4   2-2 個別施工法の詳細───────── 7 3. サンドロックの施工方法──────── 12   3-1 下地─────────────── 12   3-2 砂伏せ工法(サンドクッション工法)── 14   寒冷地の注意点──────────── 15 4. 床タイルと損傷──────────── 16   4-1 重量車両通過による床タイルの割れ── 16   4-2 不同沈下による割れ──────── 17   4-3 伸縮に伴うタイルの浮き──────18   4-4 伸縮目地部のせり上がり──────19   4-5 白華汚れ ─────────────19   4-6 砂伏せ工法によるカケ─────── 20   伸縮目地について─────────── 21   ■床タイル舗装損傷例───────── 22 5. 語句説明─────────────── 24 6. 材質───────────────── 27 7. 寒冷地域における床タイル、舗装材の施工─ 28

INDEX

歩道へのタイル施工 公共エクステリアでのタイル施工

参考文献

・舗装設計施工指針(H18)  (社)日本道路協会編 ・道路用語辞典  (社)日本道路協会編 ・インターロッキングブロック舗装 設計施工要領(H12)  (社)インターロッキングブロック舗装技術協会

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参照

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