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(1)

2016年1月15日

日本医師会 常任理事

石川 広己

*この講演で開示すべきCOIはありません

経済産業省「第2回 企業・保険者等が有する個人の健康・医

療情報を活用した行動変容に向けた検討会」

診療所糖尿病症例データベースの構築

資料3

(2)

診療所糖尿病患者データベース

背景

• わが国の糖尿病患者は全国に

950万人、予備軍が1,100万人と言

われ、その予防、治療、重症化予防が大きな課題となっている。

• 糖尿病の予防、診断、治療のさらなる向上のためには、診療等に

係る詳細なデータとその分析が不可欠であるが、現状はデータが

不足しており、合併症の患者数も明確でない。

• 日本糖尿病学会では、

100万人糖尿病クラウド事業で専門病院で

のデータ収集を開始した。診療所のデータをどう収集するかにつ

いては、日本糖尿病対策推進会議(

2015年9月)で日本医師会が

症例データベース構築案を提示した。

• かかりつけ医機能の充実を進め、かかりつけ医の診療の現状を

示すため、データ収集を日医として実施することを計画中。

2

(3)

専門医療機関

医師会

歯科医師

薬剤師

看護師・准看護師

管理栄養士

ケアマネージャー

介護サービス事業者

行政

切れ目のない医療・介護の提供

連携

かかりつけ医

患者・国民からの健康にかかわる幅広い問題

日常の診療、疾病の早期

発見、重症化予防

適切な初期対応

専門医への紹介

症状改善後の受入れ

多職種間の連携

専門的な検査・治療

合併症への対応

生涯教育

地域の情報提供

診療・相談

訪問看護

訪問介護

服薬指導 等

専門医への紹介

症状改善後の受入

3

かかりつけ医とは:

なんでも相談できる上、最新の

医療情報を熟知して、必要な

時には専門医、専門医療機関

を紹介でき、身近で頼りになる

地域医療、保健、福祉を担う総

合的な能力を有する医師

(4)

日医かかりつけ医機能研修制度

【目的】

今後のさらなる少子高齢社会を見据え、地域住民から信頼さ

れる「かかりつけ医機能」のあるべき姿を評価し、その能力を

維持・向上するための研修を実施する。

【実施主体】本研修制度の実施を希望する都道府県医師会

【かかりつけ医機能】

1.患者中心の医療の実践

2.継続性を重視した医療の実践

3.チーム医療、多職種連携の実践

4.社会的な保健・医療・介護・福祉活動の実践

5.地域の特性に応じた医療の実践

6.在宅医療の実践

平成

28年4月1日より実施予定

28年度 講義内容:

2.生活習慣病

・・・・

4

(5)

H34年 推測

値1,410万人

を1,000万人

に抑える

糖尿病の発症予防~医療介入

糖尿病

950万人

合併症なし

(外来・治療入

院・教育入院)

合併症あり

(外来・治療入

院・教育入院)

神経障害

網膜症

腎症

高血圧・

高脂血症

大血管症

脳血管障害、虚血性心

疾患、抹消動脈疾患

糖尿病

予備軍

1,100

万人

糖尿病

回避

糖尿病が強く

疑われる人

糖尿病の可能性が

否定できない人

受療し

ていない

受療中

270万人

発症予防

受診勧奨

重症化予防

コントロール強化

1~10年

HbA1c

8.0%(JDS)以

上を1.2%か

ら1.0%に減少

(H34年)

※糖尿病予備軍ならびに患者の人数は「

2012年国民健康・栄養調査」、受療中の患

者数は「平成23年患者調査の概況」に基づく。青枠の吹き出しは健康日本

21目標

効果的・効率的な糖

尿病治療の実践

• 重症化予防、

血糖値・血圧

の厳重管理

• 腎症の予防

重症化予防、

血糖値・血圧

の厳重管理

腎症の予防

その他

基本データの

収集分析

5

(6)

目的

• 全国統一的なデータベースにより、診療所の糖尿病患者

の患者像を明らかにする

– 病態や合併症の発生状況、地域差

• 診療所における診療の向上に資する情報の提供を行う。

– 非専門医による治療の現状

– 地域による診療の違いや病院糖尿病患者との違いを検証

• 継時的なデータを用いて、初期段階での介入による効果

を明らかにする。

6

(7)

収集項目案(2016年1月7日時点)

出所:日本医師会総合政策研究機構

糖尿病 高血圧 異常症脂質 CKD 身長 ( nnn.n )cm

● ● ● ● 体重 ( nnn.n )kg

● ● ● ● 腹囲 ( nnn.n )cm

● BMI 自動計算項目

収縮期血圧 ( nnn )mmHg

● ● ● ● 拡張期血圧 ( nnn )mmHg

● ● ● ● 喫煙 あり( 入力 本/日)、なし、過去にあり

● ● ● ● 20歳時体重 (nnn.n)kg

飲酒頻度 (頻度) 毎日、週に4-6日、週に1-3日、月に1-3日、数か月に1日、飲まない

飲酒日の1日当たりの飲酒量 日本酒換算で1日平均 1合(180ml)未満、1合~3合未満、3合~

同居者の有無 あり、なし、不明

糖尿病の分類 1型、2型、その他、妊娠、不明

糖尿病の診断年齢 10歳未満、10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代、80歳代以上、不明

● 糖尿病の家族歴 あり、なし、不明

腎不全家族歴 あり、なし、不明

● 他院での糖尿病に対する定期通院 あり、なし、不明

他院からの糖尿病治療薬 あり、なし、不明

食事療法の指導 行っている、 行っていない、 不明

食事療法を行っている場合 食事指示エネルギー量( 入力 )kcal/日 減塩 あり なし  蛋白制限 あり なし

運動療法の指導 行っている、 行っていない、 不明

眼科定期受診 (年1回以上) あり、なし、不明

糖尿病網膜症 あり、なし、不明

● (網膜症がある場合)現在の網膜症の状態 単純(右・左)、増殖前(右・左)、増殖(右・左)、不明

● 高血圧の診断 あり、なし、不明

(高血圧がある場合)高血圧の診断年齢 10歳未満、10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代、80歳代以上、不明

● 脳卒中の診断 あり、なし、不明

(脳卒中がある場合)脳卒中の種類 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、TIA、不明 (複数選択可)

悪性腫瘍の診断 あり、なし、不明

(悪性腫瘍がある場合)悪性腫瘍の種類 胃癌、肺癌、大腸癌、乳癌、肝癌、膵癌、子宮体癌、膀胱癌、その他、不明 (複数選択可)

糖尿病腎症 あり、なし、不明

(糖尿病腎症がある場合)ステージ 1期、2期、3期、4期、5期

………(略) ……… NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の診断 あり、なし、不明

心房細動の診断 あり、なし、不明

認知症の診断 あり、なし、未評価、不明

歯 科 歯科定期受診(年1回以上) あり、なし、不明

HbA1c (NGSP値) %

● ● 総コレステロール mg/dL

● ● ● ● HDLコレステロール mg/dL

● ● ● ● AST IU/L

● ALT IU/L

● ● ………(略) ………

尿

ミニマム項目 項目 単位・表現 必須 項目 分 類

7

(8)

専門医DB

との比較分析

診療所糖尿病DB

現状把握・症例分析

アウトカム評価

糖尿病学会DB

(SS-MIX2)

診療所(内科)

検査会社

診療所糖尿病症例データベース案

レセコン

(ORCA)

連係データ

• 紙カルテの診療所も電子カルテの診療所も参画いただく症例データベース

• 診療所で患者の同意を得て登録

• 将来的に診療所の医療を「見える化」して診療支援

電子カルテ

または

診療支援システム

レセコン

①基本情報

②検査結果

③投薬情報

MI_CAN

連携

ソフト

情報提供

診療支援

連係データ

検査データ

8

(9)

MI_

CAN

症例データベースへの対応

地域医療

連携データ

電子レセプト等

検査結果データ

※1.IHE-ITIを用いた医療情報連携基盤実装ガイド、レセコン編の仕様に基づいたデータを含む。

※1

ORCA(日レセ)等のレセコン

患者登録情報

病名・診療行為等

※ MI_CANとは

日本医師会が公開する「地域医療ネットワークデータを作成するための医療情報システム」。ORCAプロジェクトのコンテンツの一つ

edical

nformation system for

reating

regional medical

etwork data」の略

統計データ

MI_

CAN

(10)

本データベース構築に協力いただく

診療所にとってのメリット

1. 自院の糖尿病患者の状況把握ができてより効果的な診

療につなげることができる

2. 地域の中での比較、他地域との比較、病院との比較が

可能

3. 専門医制度や日医生涯教育制度などでの単位取得

4. 病院のデータと併せて糖尿病治療向上のための基盤

ができる

5. 意思決定支援ツールや診療ガイドラインを組み合わせ

た診療支援

6. データを持つことで政策提言につなげることができ

10

(11)

コンセプト

• 対象を絞り、最小限のデータ収集として開始

• 診療所医師の負担を最小限に抑える

• 日医の既存資源(プログラム、ネットワーク、サー

バー等)の利活用

• 国内の種々の研究事業に協力依頼

– 糖尿病研究事業、地域連携事業、

IT事業者等

• 協力研究者・技術者の参画を広く募る

• 日本糖尿病学会との連携による全国データの収集

11

(12)

日本糖尿病対策推進会議

幹事団体

日本医師会、日本糖尿病学会

日本糖尿病協会、日本歯科医師会

構成団体

健康保険組合連合会

国民健康保険中央会

日本腎臓学会

日本眼科医会

日本看護協会

日本病態栄養学会

健康・体力づくり事業財団

日本健康運動指導士会

日本糖尿病教育・看護学会

日本総合健診医学会

日本栄養士会

日本人間ドック学会

平成22年2月に幹事団体(常任幹事)と構成団体(幹事)に組織改編 平成27年8月現在 16団体

会長 横倉 義武(日本医師会会長)

【目標】

1. かかりつけ医機能の充

実と病診連携の推進

2. 受診勧奨と事後指導の

充実

3. 糖尿病治療成績の向上

12

(13)

ワーキンググループ

日本医師会

日本糖尿病学会

日本糖尿病協会

日本腎臓学会

日本眼科医会

他団体オブザーバー

地域の糖尿病対策推進会議

行政

看護協会

薬剤師会

栄養士会

眼科医会

腎臓学会

など

日本糖尿病対策推進会議

日本医師会 日本糖尿病学会

日本歯科医師会 日本糖尿病協会

健保連 国保中央会 日本腎臓学会 日本眼科医会 日本看護協会

日本病態栄養学会 健康・体力づくり事業財団 日本健康運動指導士会

日本糖尿病教育・看護学会 日本総合健診医学会 日本栄養士会

都道府県医師会

都道府県医師会

都道府県医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

郡市区

医師会

幹事団体

構成団体

13

(14)

【都道府県の医療計画策定】

「医療体制構築に係る指針」において

糖尿病対策推進会議の活用を明記

(参考) 国の糖尿病対策と糖尿病対策推進会議の活用

Ⅰ)新健康フロンティア戦略

【平成19年4月 内閣府・文部科学省・厚生労働省・ 農林水産省・

経済産業省】

Ⅱ)糖尿病等の生活習慣病対策の

推進に関する検討会

【平成19年12月 厚労省健康局生活習慣病対策室】

Ⅲ)医療法に基づく

医療計画

【厚労省医政局指導課】

メタボ対策、糖尿病予防のための国民

運動の展開、及び糖尿病合併症への

移行の阻止における

日本糖尿病対策

推進会議の活用

通知

平成

19

7月

都道府県等において、糖尿病

予防対策の推進、医療体制の

構築に

糖尿病対策推進会議の

活用を推奨

14

(15)

(参考)糖尿病対策推進会議を活用した健康増進活動のイメージ

行政、医師会、看護協会、薬剤師会、栄養士

会、眼科医会、腎臓学会、 etc

(事業内容の妥当性等の検討、具体的達成目標の

設定、事業の結果(効果)の検証、次年度以降の事

業への反映など)

糖尿病対策推進会議

保険者

産業医

医療機関

(かかりつけ医)

事業所

ハイリスク者

対象者の選定

受診勧奨

・協

糖尿病対策推進会議活用のメリット

①すでに地域において、多団体・多職種連携のもと、糖尿

病や合併症に対する市民啓発、医療連携に取り組んでい

る実績がある。

②保険者団体が加入している地域もあり、また医療保険者

が実施する「データヘルス事業」に協力している医師会

もあり、「顔の見える関係」が構築されている。

③多職種協同・多団体連携により、適切な医療介入が促進

され、科学的根拠に基づく健康管理・疾病管理が可能と

なる。

④患者数、予備群が多く、合併症の発症率も高い糖尿病を

ターゲットにし、具体的な数値目標(例:糖尿病腎症か

ら人工透析への移行率の減少(%)など)を立てること

で、活動の効果が見えやすい。

⑤各職能団体と医療保険者が、協同して事業の効果検証を

行い、ステップアップした対策が期待できる。(PDCA

サイクルの確立)

情報提供・連携

医療機関

(専門医)

情報提供・連携

民間事業者

(調査設計・集計

分析など)

業務委託

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参照

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