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25~44歳の子育てと仕事の両立

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Academic year: 2021

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1 2018 年6月 11 日

25~44 歳の子育てと仕事の両立

- 出産・子育てに関する調査より -

株式会社明治安田生活福祉研究所(社長 木島 正博)は、2018 年3月に全国の 25~44 歳 の男女 12,221 人を対象として、「出産・子育てに関する調査」を実施しました。 子育てと仕事の両立に不安を抱える人が多い現在、子育てと仕事・キャリアの両立を願う男 女のなかには、もっと社会や企業の理解・支援が必要と思う人も多いのではないでしょうか。 本リリースでは、子育てと仕事の両立に取り組む既婚者および同じ職場で働く人たち双方 の意識と実態について、調査で明らかになった最新の状況をご紹介します。

< 主 な 内 容 >

家事・子育ての分担割合に、

夫婦間で認識

のギャップ

あり

(夫婦ともに正社員のケース)

妊娠・出産を機に

仕事をやめた理由の

トップは?

末子が中学生以降の、

女性の働き方の

理想と現実

産後休業後

または

育児休業後に

仕事に復帰した後の仕事の満足度は?

(復帰後のポスト・仕事の内容の変化別)

共働き夫婦が、子育てと仕事の両立の

ため、勤務先の制度に最も充実を望むこと

自分の職場で、子育てについて

理解・協力してくれる人は?

育児休業取得

の希望は?

育児休業を取得

したくない理由は?

ご照会先 ㈱明治安田生活福祉研究所 生活設計研究部 力石(チカライシ)・ 横田・上條・ 木下川(キネガワ) 本調査内容の引用・転載をご希望の場合は、下記まで ご連絡いただきますようお願いいたします。 電 話:03(6261)6411 FAX:03(3511)3200 Eメール: chikaraishi@myilw.co.jp ma-kamijyou@myilw.co.jp

夫の

言い分

3.4

、家事・

子育てをしている

妻の

認識

夫は「

2.5

しか

やってない

「子育てをしながら

仕事を続けるのは

大変だったから」

5割

正社員

フルタイム勤務

希望

正社員

フルタイム勤務

仕事が

良いほうに変わった

場合

9割

仕事が

全く同じだった

場合

7割

仕事が

悪いほうに変わった

場合

3割

男性

子育てを経験している 男性の上司

女性

子育てを経験している 女性の上司

子育てを経験している 女性の同僚

男性

7~8

女性

8~9

ページ

ページ ページ

10

ページ

12

ページ

17

ページ

19

ページ

20

ページ

男性

「家計が苦しくなるから」 「妻が育児休業を取るから」

女性

「家事や子育てに自信がないから」 「家計が苦しくなるから」

男性

扶養手当等の支給

女性

子育てのための勤務時間・

勤務日数の短縮措置等

(2)

2 結婚経験なし 離婚経験あり 子どもあり 子どもなし 子どもなし 子どもあり 男性 454 309 515 1,278 女性 515 309 515 163 1,502 男性 515 309 515 1,339 女性 515 309 515 377 1,716 男性 515 309 515 1,339 女性 515 309 515 515 1,854 男性 515 309 515 1,339 女性 515 309 515 515 1,854 4,059 2,472 4,120 1,570 12,221 30~34歳 35~39歳 40~44歳 計 現在、配偶者がいる人 現在、配偶者がいない人 計 25~29歳

< 調査の概要 >

(1)調査対象: 全国の 25~44 歳の男女。 ただし、質問により対象の年齢層が異なる場合があります。 (2)調査方法: WEB アンケート調査(株式会社マクロミル登録モニター対象) (3)調査時期: 2018 年3月9日~3月 12 日 (4)回 収 数: 12,221 人 (5)サンプルの属性 (6)サンプル数について この調査では、上記の属性ごとに相当数のサンプルを収集して分析を行なうことを目的と しています。そのため、当資料では人口比などによる補正は行なっておりません。

(3)

3

<目 次>

Ⅰ.子育てと仕事

1.家事・子育ての夫の分担割合 ~理想と現実~ ... 5ページ ◎ 夫の家事・子育て分担割合に、夫婦間で認識のギャップあり 夫婦ともに正社員の共働き世帯における夫の分担割合の現実 ・夫の言い分:「3.4 割」分、家事・子育てをしている ・妻の認識:夫は「2.5 割」分しかやってない 2.子どものライフステージ別に見る、女性の働き方 ... 7ページ ◎ 妊娠・出産を機に仕事をやめた理由のトップは 「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」 ◎ 子どものライフステージ別に見る「女性の働き方」 ・理想:末子が未就園児の時は専業主婦。中学生以降は正社員でフルタイム勤務 ・現実:末子が中学生以降も4割が専業主婦。正社員でフルタイム勤務は2割どまり 3.育児休業から復帰後の仕事に対する満足度 ... 10 ページ ◎ 産後休業または育児休業から復帰後のポスト・仕事内容は「全く同じだった」とする女性 の7割が、復帰後の仕事に「満足」 ◎ 育児休業から復帰後の年収は「変わらない」とする女性の8割が、 復帰後の仕事に「満足」 4.子育てと仕事の両立のため、既婚者が望むこと ... 12 ページ ◎ 子どもがいる既婚者が、子育てと仕事を両立させていくうえで、 勤務先等の制度に充実を望むこと ・男性:「扶養手当等の支給」 ・女性:「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」

Ⅱ.子育てと仕事の両立をめぐる職場の意識と実態

1.育児休業・時短勤務に関する職場の人の意識 ... 14 ページ ◎ 育児休業中・時短勤務者の仕事を代替することについて 「持ちつ持たれつだから当然」と思う割合 ・子どもがいる既婚男性・女性6~7割 ・子どもがいない既婚男性5~6割・女性3~5割 ・未婚男性4~5割・女性3~4割

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4 2.子育て中の人が職場との関係で思うこと ... 16 ページ ◎ 家事・子育てのために早く帰宅しようとする際に、職場の人の視線が冷たい・気になるのは ・男性:「0~6歳の子を持つ人のうち3割」・「7歳以上の子を持つ人のうち4割」 ・女性:「0~3歳の子を持つ人のうち4割」・「4歳以上の子を持つ人のうち3割」 ◎ 職場で子育てについて理解・協力してくれる人は、子育て経験がある同性の上司・同僚 ◎ 子どもがいる既婚女性の7割が、これ以上家事・子育ての負担を増やしたくない ◎ 育児休業取得の希望は、男性7~8割・女性8~9割 ◎ 育児休業を取得したくない理由 ・男性:「家計が苦しくなるから」「妻が育児休業を取るから」 ・女性:「家事や子育てに自信がないから」「家計が苦しくなるから」

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Ⅰ.子育てと仕事

1.家事・子育ての夫の分担割合 ~理想と現実~

◎ 夫の家事・子育て分担割合に、夫婦間で認識のギャップあり

夫婦ともに正社員の共働き世帯における夫の分担割合の現実

・夫の言い分:「3.4 割」分、家事・子育てをしている

・妻の認識:夫は「2.5 割」分しかやってない

 夫婦ともに正社員の共働き世帯…夫の家事・子育て分担割合は、 夫本人の言い分 3.4 割・妻の認識 2.5 割 子どもがいる 25~44 歳の既婚者に、家事・子育てに関する夫の分担割合の理想と現実に ついてたずねました。理想とする夫の分担割合は、夫婦ともに正社員の共働き世帯の場合、 夫本人も妻からも「5割」が最も高く(男性 55.1%・女性 53.7%)、平均すると約4割(男 性 4.2 割・女性 4.3 割)です。夫が正社員・妻が非正社員の共働き世帯では、男性では「5 割」が 36.0%、女性では「4割」32.6%・「5割」32.4%、平均も男性 3.7 割・女性 4.0 割 と、夫婦ともに正社員の共働き世帯に比べて理想とする夫の分担割合は低くなっています。 専業主婦の世帯では、男性では「5割」が 28.9%、女性では「3割」が 34.2%とそれぞれ最 も割合が高くなりました。平均も男性 3.5 割・女性 3.6 割とさらに低くなっています。 一方で、現実の夫の分担割合は、夫の言い分より妻の認識のほうが低くなっています。夫 婦ともに正社員の共働き世帯では、夫の分担割合についての夫の言い分は「3割」25.5%が 最も高く、「5割」24.4%がほぼ同水準で続き、平均すると 3.4 割です。これに対し、妻の認 識によれば、夫の分担している割合は「1割以下」30.1%が最も高く、「2割」28.2%がほぼ 同水準で続き、平均すると 2.5 割と、夫の言い分に比べ低くなっています。同様に、夫は正 社員・妻が非正社員の共働き世帯では、夫の言い分では「2割」が 28.2%と最も高く、「3 割」が 22.8%と続き、平均すると 2.8 割であるのに対し、妻の認識は「1割以下」が最も高 く(43.0%)、「2割」が 24.8%と続き、平均 2.1 割と夫の言い分よりやはり低くなっていま す。専業主婦の世帯については、夫正社員・妻非正社員の共働き世帯と同様の傾向となって います。 妻は夫が思っているほど、家事・子育ての分担を夫が実際にしているとは感じておらず、 夫と妻の間には認識のギャップがあるようです(図表1)。

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6 図表1 夫が担当する家事・子育ての割合の理想と現実 (25~44 歳の既婚者:夫婦の働き方の組み合わせ別) 5.2 5.6 6.5 1.6 2.0 2.4 11.6 21.6 24.9 30.1 43.0 45.6 7.5 14.3 19.7 3.2 6.7 13.6 20.7 28.2 30.2 28.2 24.8 26.1 14.7 25.6 28.7 15.5 23.3 34.2 25.5 22.8 20.6 23.6 16.1 15.1 15.7 17.1 13.7 24.3 32.6 26.2 12.0 9.8 9.3 6.8 8.5 6.7 55.1 36.0 28.9 53.7 32.4 21.3 24.4 14.9 11.2 6.1 4.3 3.0 1.9 1.6 2.5 1.6 3.0 2.3 5.8 2.8 3.9 5.2 3.3 3.5 1割以下 2割 3割 4割 5割 6割以上 (%) 4.2 3.7 3.5 4.3 4.0 3.6 3.4 2.8 2.7 2.5 2.1 2.1 平均値 (割) <理想> 男性 共働き世帯 (夫正社員:妻正社員)(n= 483) 共働き世帯 (夫正社員・妻非正社員)(n= 645) 専業主婦世帯 (n= 788) 女性 共働き世帯 (夫正社員:妻正社員)(n= 309) 共働き世帯 (夫正社員・妻非正社員)(n= 540) 専業主婦世帯 (n=1,136) <現実> 男性 共働き世帯 (夫正社員:妻正社員)(n= 483) 共働き世帯 (夫正社員・妻非正社員)(n= 645) 専業主婦世帯 (n= 788) 女性 共働き世帯 (夫正社員:妻正社員)(n= 309) 共働き世帯 (夫正社員・妻非正社員)(n= 540) 専業主婦世帯 (n=1,136)

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2.子どものライフステージ別に見る、女性の働き方

◎ 妊娠・出産を機に仕事をやめた理由のトップは

「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」

◎ 子どものライフステージ別に見る「女性の働き方」

・理想:末子が未就園児の時は専業主婦。中学生以降は正社員でフルタイム勤務

・現実:末子が中学生以降も4割が専業主婦。正社員でフルタイム勤務は

2割どまり

 第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由…「子育てをしながら仕事を続けるのは大変 だったから」が 52.3%でトップ 子どもがいる 25~44 歳の既婚女性に、第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由をた ずねたところ、「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」が 52.3%と最も高く なっています。次いで、「子育てに専念したかったから」が 46.1%、「自分の体や胎児を大事 にしたいと考えたから」が 41.8%と続きます(図表2)。 図表2 第1子の妊娠・出産を機に仕事をやめた理由(子どもがいる 25~44 歳の既婚女性:複数回答) 52.3 46.1 41.8 27.9 11.7 10.9 10.7 9.6 7.9 0 10 20 30 40 50 60 子 育 て を し な が ら 仕 事 を 続 け る の は 大 変 だ っ た か ら 子 育 て に 専 念 し た か っ た か ら 自 分 の 体 や 胎 児 を 大 事 に し た い と 考 え た か ら 職 場 の 出 産 ・ 子 育 て の 支 援 制 度 が 不 十 分 だ っ た か ら 子 ど も の 体 調 の 悪 い と き な ど に 休 む こ と が 多 か っ た か ら 保 育 所 な ど 、 子 ど も の 預 け 先 を 確 保 で き な か っ た か ら 夫 や 家 族 な ど の 家 事 ・ 子 育 て の サ ポ ー ト が 得 ら れ な か っ た か ら 夫 や 家 族 が 仕 事 を 続 け る こ と に 賛 成 し な か っ た か ら 職 場 に 復 帰 し て も 仕 事 の 内 容 が 出 産 前 と 異 な り そ う で 不 満 だ っ た か ら 子どもがいる既婚女性(n=1,139) (%)

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8  理想…末子が未就園児の時は専業主婦。中学生以降は正社員でフルタイム勤務 25~44 歳の既婚女性と、子どもが欲しい気持ちがある未婚女性に、「子どものライフステ ージに応じて、どのような働き方が理想的だと思うか」をたずねたところ、既婚者・未婚者 いずれも、末子が未就園児の時は「専業主婦」の割合が最も高く、子どもがいる既婚者は約 6割となっています(子どもがいる既婚者 55.8%・子どもがいない既婚者 48.1%・未婚者 37.1%)。その後、「専業主婦」を理想とする割合は末子が保育園児・幼稚園児の時から低下 し、末子が中学生以降の場合には子どもがいる既婚者で 11.0%、子どもがいない既婚者・未 婚者では5~6%となります。 一方で、「正社員でフルタイム勤務」を理想とする割合は、末子が未就園児の時には既婚 者・未婚者いずれも約1割だったのに対し、末子が保育園児・幼稚園児の時以降では、その 割合が上がり、末子が中学生以降になると、それぞれのカテゴリーのなかで最も高くなりま した(子どもがいる既婚者 39.8%・子どもがいない既婚者 45.4%・未婚者 51.5%)(図表3)。 図表3 理想の働き方(25~44 歳の女性(子どもがいない既婚者・未婚者については、子どもが欲 しいと思う人に限り質問):未既婚別・子どものライフステージ別) 〈 子 ど も が い る 〉 57.2 10.2 11.0 18.8 39.8 55.8 11.2 14.2 25.1 45.4 61.3 12.9 16.4 31.4 51.5 6.1 2.6 2.9 5.0 11.0 8.9 2.0 2.6 8.6 13.9 9.0 3.3 3.1 7.1 11.9 8.3 19.8 28.7 29.8 16.3 7.4 24.7 26.8 25.7 13.4 10.8 34.1 36.8 27.9 14.7 7.2 10.2 26.3 30.2 21.1 12.4 13.8 31.8 31.4 22.2 6.9 11.8 20.4 22.0 14.6 21.1 55.8 30.8 15.7 11.0 15.0 48.1 24.5 8.8 4.6 11.4 37.1 22.6 10.8 6.3 0.1 1.5 0.3 0.6 0.8 0.4 0.1 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.7 0.8 1.0 結 婚から第1 子出産ま で(n=2,060) 末 子が未就 園児の時 (n=2,060) 末 子が保育 園児・幼 稚園児の 時(n=2,060) 末 子が小学 生の時(n=2,060) 末 子が中学 生以降(n=2,060) 結 婚から第1 子出産ま で(n= 740) 末 子が未就 園児の時 (n= 740) 末 子が保育 園児・幼 稚園児の 時(n= 740) 末 子が小学 生の時(n= 740) 末 子が中学 生以降(n= 740) 結 婚から第1 子出産ま で(n= 946) 末 子が未就 園児の時 (n= 946) 末 子が保育 園児・幼 稚園児の 時(n= 946) 末 子が小学 生の時(n= 946) 末 子が中学 生以降(n= 946) 正社員で フルタイム勤務 非正社員で フルタイム勤務 正社員で 短時間勤務 非正社員で 短時間勤務 専業主婦 その他 (%) 既婚者 未婚者 〈 子 ど も が い な い 〉

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9  現実…末子が中学生以降も4割が専業主婦。正社員フルタイム勤務は2割どまり それでは、実際の女性の働き方はどうでしょうか。 25~44 歳の既婚女性に、現在の働き方をたずねたところ、末子が未就園児の女性は「専業 主婦」の割合が約7割(73.4%)と最も高くなっています。理想どおりになれば、ライフス テージが進むにつれて「正社員でフルタイム勤務」が増え、末子が中学生以降には「専業主 婦」が約1割までに低くなるはずです。しかし、現実には「専業主婦」の割合は、末子が保 育園児・幼稚園児 37.8%・末子が小学生 39.4%・末子が中学生以降 36.0%と、いずれの場 合でも約4割となっています。 一方、末子が中学生以降の「正社員でフルタイム勤務」は、理想では4~5割を占めてい ますが、現実には約2割(18.4%)にとどまります。子育てと働き方について女性が考える 理想と現実には大きな差があることがわかります(図表4)。 図表4 現在の働き方(子どもがいる 25~44 歳の既婚女性:子どものライフステージ別) 7.6 14.9 7.6 18.4 2.5 8.8 6.6 14.2 3.7 7.4 2.4 5.8 8.5 30.1 41.2 25.2 73.4 37.8 39.4 36.0 4.2 1.0 2.8 0.5 末 子が未就 園児(n= 902) 末 子が保育 園児・幼 稚園児(n= 489) 末 子が小学 生(n= 289) 末 子が中学 生以降(n= 381) 正社員で フルタイム勤務 非正社員で フルタイム勤務 正社員で 短時間勤務 非正社員で 短時間勤務 専業主婦 その他 (%)

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3.育児休業から復帰後の仕事に対する満足度

◎ 産後休業または育児休業から復帰後のポスト・仕事内容は「全く同じだった」と

する女性の7割が、復帰後の仕事に「満足」

◎ 育児休業から復帰後の年収は「変わらない」とする女性の8割が、

復帰後の仕事に「満足」

 復帰後の仕事満足度…復帰後のポスト・仕事内容によって満足度に大きな差 本調査では、第1子の産後休業後または育児休業後に仕事に復帰した女性のうち、復帰後 のポスト・仕事内容が「全く同じだった」人は 64.4%、「悪いほうに変わった」人は 21.0%、 「良いほうに変わった」人は 14.5%となっています。この女性たちに復帰した後の仕事に対 する満足度についてたずねたところ、「満足」と「どちらかと言えば満足」と回答した割合を 合わせると、復帰後のポスト・仕事内容が変わらなかった人で約7割です。また、復帰後の ポスト・仕事内容が良いほうに変わったと思う人で「満足」21.1%・「どちらかと言えば満足」 65.8%であるのに対し、悪いほうに変わったと思う人では「満足」1.8%・「どちらかと言え ば満足」26.1%とかなり低くなっています。(図表5)。 図表5 第1子の産後休業または育児休業から復帰後のポスト・仕事内容の変化と仕事満足度 (子どもがいる 25~44 歳の既婚・離別女性:第1子出産後の、ポスト・仕事内容の変化の度合い別) 21.1 10.7 1.8 65.8 62.4 26.1 10.5 24.2 50.3 2.6 2.8 21.8 良 いほうに 変わった (n= 114) 全 く同じだ った(n= 505) 悪 いほうに 変わった (n= 165) 満足 どちらかと言えば満足 どちらかと言えば不満 不満 73.1% (%)

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11  育児休業から復帰後の仕事満足度…復帰後の年収が変わらない女性のうち8割が満足 本調査では、第1子の育児休業後に仕事に復帰した 25~44 歳の女性のうち、育児休業前 の年収に対する復帰後の年収が「100%(変わらない)」の人が約 40%、「50~75%未満」「75 ~100%未満」の人はそれぞれ約 25%となっています。この女性たちに、育児休業から復帰 後の仕事に対する満足度についてたずねたところ、復帰後の年収が「100%(変わらない)」 の人は、年収が減少した場合よりも仕事に対する満足度が高く、「満足」14.7%・「どちらか と言えば満足」62.4%と、合わせて約8割の女性が満足と回答しています。復帰後に年収が 減少した割合の高い人ほど、満足度は低くなっています(図表6)。 図表6 第1子の育児休業から復帰後の年収変化と仕事満足度(子どもがいる 25~44 歳の 既婚・離別女性:育児休業前の年収を 100%とした場合の、復帰後の年収変化別) 4.8 5.7 7.7 14.7 47.6 50.0 55.5 62.4 31.0 37.9 30.3 18.4 16.7 6.3 6.5 4.5 50%未 満(n= 42) 50~75% 未満(n= 174) 75~100%未 満(n= 155) 100%( 変わらな い)(n= 266) 満足 どちらかと言えば満足 どちらかと言えば不満 不満 (%) 77.1%

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4.子育てと仕事の両立のため、既婚者が望むこと

◎ 子どもがいる既婚者が、子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等の制度

に充実を望むこと

・男性:

「扶養手当等の支給」

・女性:

「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」

 子どもがいる既婚者が、子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等の制度に充実を 望むこと 現在働いている 25~44 歳の既婚者に、子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等 の制度に充実を望むことをたずねたところ、男性では「扶養手当等の支給」が、子どもがい る既婚者 35.3%・子どもがいない既婚者 31.9%と最も高くなっています。次いで、「保育料 補助等の支給・増額」、「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」、「年次有給休暇 以外での休暇付与」が各々約3割と続きます。 一方で、女性では「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」が、子どもがいる 既婚者 53.2%・子どもがいない既婚者 46.0%と最も高くなっています。次いで、子どもが いる既婚者では「保育料補助等の支給・増額」が 33.1%、子どもがいない既婚者では「育児 休業の取得可能期間延長」「保険料補助等の支給・増額」「育児休業期間中の一定程度の給与 等の支給」「優先的に預けることのできる保育所等の確保」「在宅勤務制度」が約3割とほぼ 同じ水準で続きます(図表7)。 図表7 子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等の制度に充実を望むこと (現在働いている 25~44 歳の既婚者:子どもの有無別:複数回答) (%) 24.7 53.2 25.9 23.5 33.1 25.5 15.1 19.7 13.0 8.3 28.0 46.0 26.0 19.4 27.9 26.8 14.1 26.1 13.5 12.5 育児 休 業の 取得 可 能期 間延 長 子 育て の ため の勤 務 時間 ・ 勤 務日 数 の短 縮措 置 等 在 宅勤 務制 度 年次 有 給休 暇以 外 での 休 暇付 与 保 育 料補 助等 の 支 給 ・増 額 育児 休 業期 間中 の 一 定程 度 の給 与等 の 支給 扶 養 手当 等の 支 給 優 先 的に 預 ける こと の でき る 保 育 所等 の 確保 企 業 内の 保育 施 設の 設 置 特に ない 子どもがいる 既婚者 (n= 854) 子どもがいない 既婚者 (n= 761) 21.0 30.0 20.2 29.3 31.3 17.7 35.3 10.5 7.6 15.0 24.8 29.1 25.9 28.4 27.9 19.1 31.9 13.3 8.0 14.8 育 児 休 業 の 取 得 可 能 期 間 延 長 子 育 て の た め の 勤 務 時 間 ・ 勤 務 日 数 の 短 縮 措 置 等 在 宅 勤 務 制 度 年 次 有 給 休 暇 以 外 で の 休 暇 付 与 保 育 料 補 助 等 の 支 給 ・ 増 額 育 児 休 業 期 間 中 の 一 定 程 度 の 給 与 等 の 支 給 扶 養 手 当 等 の 支 給 優 先 的 に 預 け る こ と の で き る 保 育 所 等 の 確 保 企 業 内 の保 育 施 設 の 設 置 特 に な い 子どもがいる 既婚者 (n=1,973) 子どもがいない 既婚者 (n=1,199) 男性 女性 (%)

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13  共働きで本人が非正社員の女性は、勤務時間・勤務日数の短縮措置へのニーズが高い 次に、子どもの有無にかかわらず、共働きの夫婦のうち夫が正社員である 30~39 歳の男 女に絞って、勤務先等の制度に充実を望むことを見てみると、夫婦ともに正社員として働 く男性では、「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」の割合が 30 代前半 41.1%・30 代後半 34.3%と最も高くなっています。また、夫正社員・妻非正社員の男性で は、30 代前半は「保育料補助等の支給・増額」37.6%と「扶養手当等の支給」36.7%が同 水準で、30 代後半では「扶養手当等の支給」が 37.8%と、各々最も高くなっています。 一方、女性では、本人の働き方にかかわらず、いずれの場合も「子育てのための勤務時 間・勤務日数の短縮措置等」が最も高く、夫婦ともに正社員で働く 30 代前半 49.1%・30 代後半 39.0%で、夫が正社員で本人は非正社員で働く妻の場合、30 代前半が 56.2%・30 代後半は 54.9%となっています(図表8)。 図表8 子育てと仕事を両立させていくうえで、勤務先等の制度について充実を望むこと (30~39 歳の共働きの既婚者:夫が正社員のケース:夫婦の現在の働き方別:複数回答) 34.9 49.1 30.9 26.9 30.3 26.3 6.9 28.0 20.0 5.1 32.0 56.2 25.1 17.2 31.0 20.7 16.3 23.6 12.8 8.9 26.0 39.0 30.1 21.2 38.4 26.7 13.7 25.3 8.9 7.5 20.7 54.9 25.8 22.1 26.3 23.9 20.2 18.3 13.1 8.9 育 児休業 の取得可 能 期 間延長 子育 てのた めの勤務 時間・ 勤務 日数の 短縮措置 等 在宅勤務 制度 年 次有給 休暇以外 での 休暇付与 保 育料補 助等の支 給・ 増 額 育児 休業期間 中の 一定 程度の 給与等の 支給 扶養手 当等の支 給 優 先的に預 けること のできる 保 育所等の 確保 企業 内の保育 施設の 設置 特にな い 30~34歳 夫正社員・妻正社員 (n= 175) 30~34歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 203) 35~39歳 夫正社員・妻正社員 (n= 146) 35~39歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 213) (%) 34.1 41.1 28.6 30.0 28.6 23.0 24.0 14.3 7.3 5.9 20.1 28.4 17.5 31.4 37.6 19.2 36.7 10.9 7.9 12.7 27.5 34.3 16.4 30.0 25.1 18.4 21.3 14.5 7.7 20.3 21.3 25.5 26.2 25.5 28.8 17.6 37.8 10.5 7.5 17.6 育 児休業 の取得可 能 期 間延長 子育 てのた めの勤務 時間・ 勤務 日数の 短縮措置 等 在宅勤務 制度 年 次有給 休暇以外 での 休暇付与 保 育料補 助等の支 給・ 増 額 育児 休業期間 中の 一定 程度の 給与等の 支給 扶養手 当等の支 給 優 先的に預 けること のできる 保 育所等の 確保 企業 内の保育 施設の 設置 特にな い 30~34歳 夫正社員・妻正社員 (n= 287) 30~34歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 229) 35~39歳 夫正社員・妻正社員 (n= 207) 35~39歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 267) (%) 男性 女性 34.9 49.1 30.9 26.9 30.3 26.3 6.9 28.0 20.0 5.1 32.0 56.2 25.1 17.2 31.0 20.7 16.3 23.6 12.8 8.9 26.0 39.0 30.1 21.2 38.4 26.7 13.7 25.3 8.9 7.5 20.7 54.9 25.8 22.1 26.3 23.9 20.2 18.3 13.1 8.9 育児休業 の取得可 能 期間延長 子 育てのた めの勤務 時間・ 勤 務日数の 短縮措置 等 在宅勤 務制度 年次有給 休暇以外 で の休暇付 与 保育料補 助等の支 給・ 増 額 育児 休業期 間中の一 定 程 度の給与 等の支給 扶養手 当等の支 給 優先的に 預けるこ との できる保 育所等の 確保 企業 内の保育 施設の 設 置 特に ない 30~34歳 夫正社員・妻正社員 (n= 175) 30~34歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 203) 35~39歳 夫正社員・妻正社員 (n= 146) 35~39歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 213) (%) 34.1 41.1 28.6 30.0 28.6 23.0 24.0 14.3 7.3 5.9 20.1 28.4 17.5 31.4 37.6 19.2 36.7 10.9 7.9 12.7 27.5 34.3 16.4 30.0 25.1 18.4 21.3 14.5 7.7 20.3 21.3 25.5 26.2 25.5 28.8 17.6 37.8 10.5 7.5 17.6 育児休業 の取得可 能 期間延長 子 育てのた めの勤務 時間・ 勤 務日数の 短縮措置 等 在宅勤 務制度 年次有給 休暇以外 で の休暇付 与 保育料補 助等の支 給・ 増 額 育児 休業期 間中の一 定 程 度の給与 等の支給 扶養手 当等の支 給 優先的に 預けるこ との できる保 育所等の 確保 企業 内の保育 施設の 設 置 特に ない 30~34歳 夫正社員・妻正社員 (n= 287) 30~34歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 229) 35~39歳 夫正社員・妻正社員 (n= 207) 35~39歳 夫正社員・妻非正社員 (n= 267) (%) 男性 女性

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Ⅱ.子育てと仕事の両立をめぐる職場の意識と実態

1.育児休業・時短勤務に関する職場の人の意識

◎ 育児休業中・時短勤務者の仕事を代替することについて「持ちつ持たれつだから当然」

と思う割合

・子どもがいる既婚男性・女性6~7割

・子どもがいない既婚男性5~6割・女性3~5割

・未婚男性4~5割・女性3~4割

 育児休業中・時短勤務中の社員の仕事について自分が担当する場合にどう思うか? 正社員または非正社員として仕事をしている 25~44 歳の既婚者・未婚者に、「育児休業中 や子育てで時短勤務中の社員の仕事について自分が担当することになった場合の気持ち」を たずねたところ、「持ちつ持たれつだから当然」と思う人の割合は、男女ともに子どもがいる 既婚者が最も多く(男性 61.7~65.4%・女性 55.5~70.2%)、子どもがいない既婚者(男性 45.3~58.4%・女性 33.1~51.9%)、未婚者(男性 35.4~45.7%・女性 28.6~42.5%)と続 きます(図表9)。 図表9 育児休業中・時短勤務などの社員の仕事について自分が担当することに対する気持ち(正 社員または非正社員として仕事をしている 25~44 歳の男女:未既婚別) 62.8 65.4 61.7 61.7 58.4 55.1 51.5 45.3 45.7 39.0 38.2 35.4 34.6 32.3 36.2 36.0 38.2 42.5 42.7 48.7 43.7 52.0 50.5 53.3 2.5 2.2 2.1 2.3 3.4 2.5 5.8 6.0 10.6 9.0 11.3 11.2 子 どもがい る既婚者 25~29歳(n= 433) 30~34歳 (n= 489) 35~39歳 (n= 483) 40~44歳 (n= 470) 子 どもがい ない既婚 者 25~29歳(n= 293) 30~34歳 (n= 285) 35~39歳 (n= 274) 40~44歳 (n= 267) 未 婚者 25~29歳 (n= 387) 30~34歳 (n= 377) 35~39歳 (n= 364) 40~44歳 (n= 347) 持ちつ持たれつ だから当然 事情はわかるし、協力するが、 長期間の負担や 過度の負担は避けたい あまり 協力したくない (%) <男性>

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15 70.2 55.5 63.5 55.7 50.8 51.9 40.6 33.1 42.5 37.3 31.5 28.6 29.3 44.5 35.5 41.7 47.7 45.5 53.9 58.4 51.2 58.3 62.0 60.5 0.6 0.0 1.0 2.6 1.5 2.7 5.6 8.4 6.3 4.5 6.5 11.0 子 どもがい る既婚者 25~29歳(n= 181) 30~34歳 (n= 211) 35~39歳 (n= 197) 40~44歳 (n= 230) 子 どもがい ない既婚 者 25~29歳(n= 197) 30~34歳 (n= 187) 35~39歳 (n= 180) 40~44歳 (n= 166) 未 婚者 25~29歳 (n= 412) 30~34歳 (n= 400) 35~39歳 (n= 400) 40~44歳 (n= 392) 持ちつ持たれつ だから当然 事情はわかるし、協力するが、 長期間の負担や 過度の負担は避けたい あまり 協力したくない (%) <女性>

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2. 子育て中の人が職場との関係で思うこと

◎ 家事・子育てのために早く帰宅しようとする際に、職場の人の視線が冷たい・

気になるのは

・男性:

「0~6歳の子を持つ人のうち3割」

「7歳以上の子を持つ人のうち4割」

・女性:

「0~3歳の子を持つ人のうち4割」

「4歳以上の子を持つ人のうち3割」

◎ 職場で子育てについて理解・協力してくれる人は、子育て経験がある同性の

上司・同僚

◎ 子どもがいる既婚女性の7割が、これ以上家事・子育ての負担を増やしたくない

◎ 育児休業取得の希望は、男性7~8割・女性8~9割

◎ 育児休業を取得したくない理由

・男性:

「家計が苦しくなるから」

「妻が育児休業を取るから」

・女性:

「家事や子育てに自信がないから」「家計が苦しくなるから」

 家事・子育てのために早く帰宅しようとする際の上司・同僚の視線 子どもがいて現在仕事をしている 25~44 歳の既婚者に、「家事・子育てのために早く帰宅 しようとする際に、職場の上司や同僚の視線が冷たい・気になるか」をたずねたところ、男 性は、末子の年齢が6歳までの場合で「どちらかと言えばあてはまる」が約3割、末子が7 歳以上の場合は約4割(38.6%)となっており、子どもの年齢が小学生以上になると、早く 帰宅しづらいと感じる人が多いようです。 一方、女性では、末子の年齢が0~3歳の場合、「どちらかと言えばあてはまる」が約4割 (40.6%)であるのに対し、末子が4歳以上の場合は約3割で、子どもの年齢が低いほうが 早く帰宅しづらいと感じる人が多いようです(図表 10)。 図表 10 家事・子育てのために早く帰宅しようとする際に、職場の上司や同僚の視線が冷たい・気 になるか(子どもがいて現在仕事をしている 25~44 歳の既婚者:末子の年齢別) 31.6 32.8 38.6 40.6 28.3 28.6 68.4 67.2 61.4 59.4 71.7 71.4 男 性 末子 の年齢 0~3歳(n=1,113) 4~6歳 (n= 375) 7歳以 上(n= 485) 女 性 末子 の年齢 0~3歳(n= 426) 4~6歳 (n= 145) 7歳以 上(n= 283) どちらかと言えばあてはまる どちらかと言えばあてはまらない (%)

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17 30.4 5.0 56.4 8.3 3.3 1.7 44.2 4.4 11.6 32.2 6.2 47.9 9.5 8.1 1.4 45.5 9.0 10.0 32.0 2.0 40.1 7.6 4.1 1.5 50.8 7.1 10.7 26.1 3.9 37.8 7.0 3.5 1.7 54.3 5.7 14.8 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 181) 30~34歳(n= 211) 35~39歳(n= 197) 40~44歳(n= 230) (%) 56.1 10.4 20.6 5.1 21.9 3.7 9.9 1.4 19.6 52.6 7.2 21.7 4.5 21.3 3.3 12.7 1.8 23.5 49.1 7.7 17.2 1.7 26.3 3.3 13.3 1.9 26.3 46.6 5.1 12.6 1.5 27.0 3.6 14.9 1.5 30.2 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 433) 30~34歳(n= 489) 35~39歳(n= 483) 40~44歳(n= 470) (%) 男性 子どもがいる既婚者 女性 子どもがいる既婚者 30.4 5.0 56.4 8.3 3.3 1.7 44.2 4.4 11.6 32.2 6.2 47.9 9.5 8.1 1.4 45.5 9.0 10.0 32.0 2.0 40.1 7.6 4.1 1.5 50.8 7.1 10.7 26.1 3.9 37.8 7.0 3.5 1.7 54.3 5.7 14.8 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 181) 30~34歳(n= 211) 35~39歳(n= 197) 40~44歳(n= 230) (%) 56.1 10.4 20.6 5.1 21.9 3.7 9.9 1.4 19.6 52.6 7.2 21.7 4.5 21.3 3.3 12.7 1.8 23.5 49.1 7.7 17.2 1.7 26.3 3.3 13.3 1.9 26.3 46.6 5.1 12.6 1.5 27.0 3.6 14.9 1.5 30.2 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 433) 30~34歳(n= 489) 35~39歳(n= 483) 40~44歳(n= 470) (%) 男性 子どもがいる既婚者 女性 子どもがいる既婚者 30.4 5.0 56.4 8.3 3.3 1.7 44.2 4.4 11.6 32.2 6.2 47.9 9.5 8.1 1.4 45.5 9.0 10.0 32.0 2.0 40.1 7.6 4.1 1.5 50.8 7.1 10.7 26.1 3.9 37.8 7.0 3.5 1.7 54.3 5.7 14.8 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 181) 30~34歳(n= 211) 35~39歳(n= 197) 40~44歳(n= 230) (%) 56.1 10.4 20.6 5.1 21.9 3.7 9.9 1.4 19.6 52.6 7.2 21.7 4.5 21.3 3.3 12.7 1.8 23.5 49.1 7.7 17.2 1.7 26.3 3.3 13.3 1.9 26.3 46.6 5.1 12.6 1.5 27.0 3.6 14.9 1.5 30.2 子育 てを経 験してい る 男 性の上司 子 育てを経 験してい ない 男 性の上司 子育 てを経 験してい る 女 性の上司 子 育てを経 験してい ない 女 性の上司 子育 てを経 験してい る 男 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 男 性の同僚 子育 てを経 験してい る 女 性の同僚 子 育てを経 験してい ない 女 性の同僚 特にい ない 25~29歳(n= 433) 30~34歳(n= 489) 35~39歳(n= 483) 40~44歳(n= 470) (%) 男性 子どもがいる既婚者 女性 子どもがいる既婚者  職場で子育てについて理解・協力してくれる人は、子育て経験がある同性の上司・同僚 それでは、職場で実際に子育てについて理解・協力してくれるのは、どのような立場の人 なのでしょうか。 現在、子どもがいて正社員または非正社員として仕事をしている 25~44 歳の既婚者に、 「自分の職場で、子育てについて理解・協力してくれるのはどのような人か」をたずねたと ころ、男性で最も割合が高いのは「子育てを経験している男性の上司」で、約5割となって います。次に、「特にいない」、「子育てを経験している男性の同僚」がそれぞれ2~3割と続 きます。 一方、女性で多いのは「子育てを経験している女性の上司」と「子育てを経験している女 性の同僚」で、それぞれ4~6割です。「子育てを経験している女性の上司」は 20 代後半 56.4%に対し 40 代前半 37.8%と、年齢層が低いほど割合は高く、「子育てを経験している女 性の同僚」は 20 代後半 44.2%に対し 40 代前半 54.3%と、年齢層が高いほど割合は高くな ります。また、「子育てを経験している男性の上司」は約3割、「特にいない」は約1割と、 それぞれ男性より低くなっています。 男女とも、自分の子育てに理解・協力してくれるのは、子育て経験のある同性の上司で、 女性の場合は、これに子育て経験のある同性の同僚が加わります(図表 11)。 図表 11 自分の職場で、子育てについて理解・協力してくれるのはどのような人か(子どもがい て、現在正社員または非正社員として仕事をしている 25~44 歳の既婚者・複数回答)

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18  子どもがいる既婚女性の約7割が、これ以上家事・子育ての負担を増やしたくない 子どもがいて現在仕事をしている 25~44 歳の既婚者に、家事・子育てに携わっている日 常のなかで、「仕事に加えてこれ以上の家事・子育ての負担には耐えられないと思うか」をた ずねたところ、男女とも末子の年齢には関わりなく、男性は「どちらかと言えばあてはまる」 が4~5割に対し、女性は約7割となりました(図表 12)。 図表 12 仕事に加えてこれ以上の家事・子育ての負担には耐えられないと思うか(子どもがいて現 在仕事をしている 25~44 歳の既婚者:末子の年齢別) 45.6 44.3 45.8 66.2 65.5 67.5 54.4 55.7 54.2 33.8 34.5 32.5 男 性 末子 の年齢 0~3歳(n=1,113) 4~6歳 (n= 375) 7歳以 上(n= 485) 女 性 末子 の年齢 0~3歳(n= 426) 4~6歳 (n= 145) 7歳以 上(n= 283) どちらかと言えばあてはまる どちらかと言えばあてはまらない (%)

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19  育児休業取得の希望は、男性7~8割・女性8~9割 子どもがいない 25~44 歳の既婚者・未婚者のうち、子どもが欲しい気持ちがある・あっ た男女に対し、「今後、子どもが生まれた場合に、育児休業を取得することについての気持 ち」をたずねたところ、「ぜひ育児休業を取得したい」と「できれば育児休業を取得したい」 を合わせると、男性7~8割・女性8~9割となっています。 「ぜひ育児休業を取得したい」割合について見ると、男性よりも女性のほうが取得意欲は 強く(男性約2割・女性4~6割)、女性のうちでは 30 代前半の子どもがいない既婚女性の 取得意欲が最も強い(58.3%)ことがわかります(図表 13)。 図表 13 今後、子どもが生まれた場合に、育児休業を取得することについての気持ち(子どもが欲 しい気持ちがある・あった 25~44 歳の男女:未既婚別) 22.2 22.1 19.9 18.6 19.9 22.1 17.6 18.9 46.1 52.0 50.2 53.5 56.1 54.9 52.9 55.7 24.3 21.7 24.5 21.4 20.5 19.8 21.9 17.9 7.4 4.3 5.4 6.5 3.5 3.2 7.5 7.5 子 どもがい ない既婚 者 25~29歳(n= 284) 30~34歳 (n= 281) 35~39歳 (n= 241) 40~44歳 (n= 215) 未 婚者 25~29歳 (n= 342) 30~34歳 (n= 344) 35~39歳 (n= 306) 40~44歳 (n= 307) ぜひ育児休業を 取得したい できれば 育児休業を 取得したい あまり 育児休業は 取得したくない 育児休業は 取得したくない (%) <男性> 50.2 58.3 41.3 37.2 50.4 42.0 41.0 35.5 42.3 34.7 45.5 44.1 43.3 48.0 51.4 52.2 5.3 3.9 10.3 11.7 5.1 7.6 7.0 9.8 2.1 3.1 2.8 6.9 1.3 2.5 0.6 2.4 子 どもがい ない既婚 者 25~29歳(n= 281) 30~34歳 (n= 259) 35~39歳 (n= 213) 40~44歳 (n= 145) 未 婚者 25~29歳 (n= 393) 30~34歳 (n= 367) 35~39歳 (n= 327) 40~44歳 (n= 245) ぜひ育児休業を 取得したい できれば 育児休業を 取得したい あまり 育児休業は 取得したくない 育児休業は 取得したくない (%) <女性>

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20  育児休業を取得したくない理由 子どもがいない 25~44 歳の既婚者・未婚者のうち、「あまり育児休業は取得したくない」 または「育児休業は取得したくない」人に、育児休業を取得したくない理由をたずねたとこ ろ、男性では「収入が減り家計が苦しくなるから」の割合が最も高く(子どもがいない既婚 者 64.4%・未婚者 58.1%)、次に「配偶者が育児休業を取るから」(子どもがいない既婚者 38.6%・未婚者 17.9%)、「自分の仕事を代替してくれる人がいないから」(子どもがいない 既婚者 28.8%・未婚者 30.4%)が続きます。 一方、女性では「家事や子育てに自信がないから」(子どもがいない既婚者 28.7%・未婚 者 24.8%)と「収入が減り家計が苦しくなるから」(子どもがいない既婚者 28.7%・未婚者 23.9%)がほぼ同水準で並びます。 また、未婚女性のほうが、職場での子育て支援制度が十分ではないという思いが強いよう です(子どもがいない既婚者 4.3%・未婚者 11.1%)。 さらに、子どもがいない既婚女性よりも、未婚女性のほうが「育児休業を取ることで職場 での評価や昇進、配属などで不利な扱いを受けそうだから」の割合が高くなっており(子ど もがいない既婚者 4.3%・未婚者 11.1%)、未婚女性としては、出産・子育てが職場における 自分のキャリア形成に与える影響を不安視している様子がうかがえます(図表 14)。 図表 14 育児休業を取得したくない理由(25~44 歳の男女:未既婚別・複数回答) 収入が減り 家計が苦しく なるから 配偶者が 育児休業を 取るから 保育所などの 預け先や親などの サポートがあるから 職場が育児休業を 取りにくい 雰囲気だから 自分の仕事を 代替してくれる 人がいないから 職場に育児休業などの 子育て支援の制度が 整備されていないから 育児休業を取ることで 職場での評価や昇進、 配属などで不利な扱いを 受けそうだから 家事や子育てに 自信がないから 自分の役割や責任が大きく、 長期間不在とは したくないから 仕事を生きがいと 考えているので、 できるだけ早く 復職したいから 28.7 0.0 8.5 16.0 22.3 4.3 4.3 28.7 11.7 5.3 23.9 2.6 9.4 20.5 21.4 11.1 11.1 24.8 8.5 12.8 子どもがいない既婚者 (n= 94) 未婚者 (n= 117) (%) 64.4 38.6 10.2 19.3 28.8 9.8 11.2 7.1 14.6 5.8 58.1 17.9 11.6 15.8 30.4 8.8 9.1 9.4 16.1 9.7 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 子どもがいない既婚者 (n= 295) 未婚者 (n= 329) (%) 男性 女性

参照

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