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スクーノレカウンセラ一実習における大学院生の体験学習に関する研究
人間教育専攻
臨床心理士養成コース 池 田 平
1.問題と目的
スクールカウンセラー(以下,
SCと略す)の派 遣が展開していく中で,
SC養成のあり方が課 題とされている。臨床心理士養成の大判完では
p大学院生が現場の
SCから指導を受けながら
SC実習を行ってしも。日本の大判完における
SC実習に関する研究には次のようなものがあ る。夏野ら
(2001 ) は ,
SC実習生が心理教育的 アフ。ローチをする上で、の問題点や,
SC実習生 に対するスーパーピジョンシステムについて検 討した。本間包
002)は,実習生・担当教員@本 聞の
3者によるミーティングを定期開催し,そ れを通して
SC実習のあり方や今後の課題を検 討した。植山ら
(2002)は ,
SC養成課程におけ るシャドウ@ワーク実習の導入可能性と大学側 指導教員,およひ受け入れ校
SCの相互音刊面に よる実習活動および
SC活動の評価と効果測定 の可能性を検討した。このように,実習生が実 習全体を通して,どのような課題があるのかと いった研究はあるのだけれども,実習生が毎回 の活動の中でどのような気づきゃ変化が起きた のかといった研究はみられない。
筆者は大判完で様々な実習ぞ勉強を行い,
SCという仕事に興味を持ち始めた。
SC実習の回数 を重ねるにつれて,実習内容も変化していき,
毎回の実習活動において様々な発見があった。
そのため,
1回
l田の実習がとても身になるもの 同惑じているし,臨床絶験に多大な影響をもた
指 導 教 員 吉 井 健 治
らしている。
本研究では
SC実習を通して
9実習生(筆者) が実習活動の経験の中で,本大学院における
SC実習はどのような意義があるのかを明らか にするとともに,実習における実習生のあり方 を考えていくことを目的とする。
2.方?去
(1)実習校の概要
実習は実習校の
SCが勤務する
2校で行われ た 。
A中学校は拠点校に当たり,
SCは週に
1回定期的に勤務するとしづ形をとっていた
oB
小学校は対象校に当たり,
SCは月に
1'""""'2回不 定期に勤務するという形をとっていた。
位)実習校の
SCについて
実習先の
SCは
40代の女性で
SC7年目であ る。本校で勤務して 4年目になり,実習生を受 け入れるようになって
3年目である。
(3)
活動期間およひや内容
活動期間は
2013年
6月
""'"'11月までの週
1回 , 計
21回行われた。活動時間は
7:30""'"'19:00で
あった。活動内容として
3実習生は陪席,プレ イセラピー,保護者対応,コンサルテーショ
ンラ教師との情報交換,校内の見回りなどを
1 t った。
( 4 ) 対象および方法
SC
実習生として派遣された,
A中学校
'B小学校で実習を行った大判完生(筆者)1名を対
象と
L,
SCから学んだ内容を,即法的榊ill.み
- 72 - によってカテゴリ一分けした。
3.結果
(1)実習を通して
調査の時期によって,実習生の活動内容が異 なっていることから3つの期に分けた。第1期
「導入期J(6 月 ~7 月 9 計 6 回)では子ども についてj,
I
発達障害についてj,I
保護者につ いてj,I
学校についてj,I S C
の活動についてj,「実習生の態度についてJの事柄を学んだ。「保 護者についてjの 1例 を 述 べ る と 親 の 行 っ ている良いところはしっかりほめる」である。
第2期「基本的な学習の時期j(9~ 1O月,計
9回)では面接を始める前iこj,I子どもにつ いてj,
I
発達障害についてj,I
保護者についてL
「朝交iこっし、てj,
I S C
の活動にっし1て」の事 柄を学んだ。「子どもについて」の 1例を述べ ると,I
中特交では将来への不安感や思春期にさしかかることもあり, 2年生の時期が一番しん どい。 3年生の時期になると9 受験などが始ま るため,安定してくる」である。
第3期「実践的な学習の時期j
( 1
0"'11月,計 6回 で は 面 接 を 始 め る 前iこj,I子どもにつ いてj,I
発j聾章害にっし、てj,I
保護者にっし1てj,「学校についてj,
I S C
の活動についてj,I
実 習生の態度について」の輯丙を学んだ。「学校に ついて」の 1例 を 述 べ る と 学 校 全 体 が 心 理 士というものがどう動いているのかをみてい る」である。また,今回の
SC
実習ではフ学内実習の他に 勉強会やケア会議の陪席を行った。( 2 ) S C
からみたSC
実習についてSC
は以下のような訓練システムを用いてSC
実習を行ったO 併目談室の環境整備,針目 談室への招きY仇@見送り, Q陪席,④面接,⑤心理・発嵐会査,⑥ケーススーパーピジョン3
⑦鞠哉員との関わり方,③専門機関との関わり 方3
⑨8C
の自己研鎖について3 ⑩討議扮入時 のSC
のあり方と連携,といった1 0
項目であ ったO また,SC
実習生がいることの利点とし て, 日ごろ,SC
がで、きなかったクラスへの訪 問型臨床を行うことができたことやお兄さん,お姉さん的かかわりをしてもらえたことで9 面 接場面で多様な行騨且察をすることができたこ
とを挙げている。
4.考察
(1)実習における筆者の変化
実習を行う前までは,漠然としか
SC
の仕事 内容をイメージできていなかったO だが,SC
の訓練システムによって9 耕ヰ書や授業では学 ぶことができない実際の現場での出来事を学ぶ ことができた。また,勉強会やケア会議の陪席 によって
SC
の活動や性割をさらに深めること ができた。このように,筆者は実習に対する態 度とともに,SC
ゃ現場の教師としりた周りか らの援助もあり,実のある実習活動ができた。(2)実習において特に学んだこと
この
SC
実習において,筆者は特に3
つのこ とを学んだー①「親市との関係性j,②「保護者 との関わりj,③「他機関との連携」である。( 3 )
実習生のあり方について実習に対する実習生のあり方として以下の
4
点を挙げる。①自分が担当,関わったケースに は担当のものに必ず報告,②実習生自身の実習 に対する意欲,@SC
の補助的役割,④伽樹重との積極的な関わりである。
(4)今後の課題
あくまで
SC
実習における一事例に過ぎない ため,他の実習校のモデ、ノレも提示していき,SC
実習の現状を把握し,実習内容をよりよいもの としていく必要がある。