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【問題と目的】

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Academic year: 2022

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人間科学研究 Vol. 28, Supplement(2015)

修士論文要旨

【問題と目的】

 スクールソーシャルワーカー(以下SSWr)という福祉 の専門職が2008年に小中学校に導入された。しかし、現場 には様々な課題がある。その一つがSSWrと教師の連携で ある。学校現場ではSSWrの認知が進んでいない(高良ら 2008;堀井 2010など)。また教師とSSWrの連携に着目した 研究は少ない。こうした現状を踏まえて、本研究では教師 とSSWrの望ましい連携の在り方を探ることを目的とした。

これまでのところ、SSWrと教師の連携に関する先行研究 では、SSWr側の視点に立ち、SSWrを対象としたものが多 く(赤尾ら2011;厨子・山野2011;比嘉2013など)、教師を 対象としたものが少ない。そこで、本研究では教師を研究 協力者に設定し、教師側の視点から連携のあり方を検討し た。それにより教師側がSSWrをどのようにとらえ、どの ように連携しているかを明らかにできると考えた。

 また本研究ではSSWrの配置形態にも着目した。先行研 究の多くは、特定の地域の特徴が強く出ている論文である。

具体的に述べるとSSWrの配置形態に違いがある。先行研 究ではSSWrが学校に配置されている形態(配置型)が前 提条件になっていた。それに対して、多くの自治体では、

SSWrが配置されている場所が教育センターや市役所の教 育委員会などになっており、そこから学校に派遣される形 態(派遣型)が多く、先行研究とは状況が大きく違う。特 に教師の生徒指導上の抱え込み(山野 2004)や教師の SSWrへの理解不足がSSWrの支援を停滞させるという指 摘(比嘉 2013)があり、学校の中に配置されているか、学 校外に配置されているかという形態は連携を考える上で重 要だと考え、本論文では配置形態に関しても検討した。

【方法】

 教師7名に対してインタビュー調査を行い、M-GTAに て分析を行い、結果図(図1)とストーリーラインを作成 した。また配置形態に関する語りを抽出し、表にまとめた。

以下、結果図と表1である。また本研究は早稲田大学倫理 委員会の承認を得て実行された。(承認番号 2014-019)

【結果と考察】

図1 教師の視点からみたSSWrとの連携プロセス

表1 教師から見た派遣型の特徴

概念名 実際の語り

第三者性 学校とはちょっと違う第3者的な立場を取った方が ワーカーとしてね。動きやすいはずだから。

即時的対応 の困難性

・やっぱり、電話入れても出かけてます、っていう とねえ。即時性が弱いっていうかね。

対応開始ま での困難

生徒とうまく関係性をたもてなかったら、ワーカー の第一歩がすごい遅れるじゃん。

他機関との 連携促進

最終的にAさんに言われたのは、学校から撤退して いかれる時にぜひ今度は私達にって言われて。そこ

(他機関)に電話をして、動けるようになったって のはすごく有難かったです。

【提言】

・教師とSSWrの連携においては信頼関係構築が重要であ り、SSWrの人権尊重に関わる門性が影響していた。今後 はこの点について議論を深め、明確にしていく必要がある。

・ SSWrの配置形態に関して、学校現場、地域に合わせた 配置が必要と思われる。例えば、問題を多く抱えている 学校には配置型、地域でのネットワークづくりに重点を 置く場合には派遣型を採用するということである。

教師とスクールソーシャルワーカーの連携に関する研究

-教師の視点からみた連携プロセス-

The study of the collaboration between the teachers and the school social workers

-from the teacher’s viewpoint-

高石 啓人(Akito Takaishi)  指導:川名はつ子

参照

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