• 検索結果がありません。

旧制静岡高等学校関係資料の整理作業に関する経過 報告(2010年度)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "旧制静岡高等学校関係資料の整理作業に関する経過 報告(2010年度)"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

旧制静岡高等学校関係資料の整理作業に関する経過 報告(2010年度)

著者 戸部 健

雑誌名 地域研究

2

ページ 43‑47

発行年 2011‑03‑01

出版者 静岡大学人文学部

URL http://doi.org/10.14945/00005730

(2)

旧制静 岡高等学校 関係資料 の整理作業 に関す る経過報告 (2010年)

戸部 

は じめに

静岡大学人文学部 には、旧制静岡高等学校および静岡大学文理学部 。人文学部に関す る資料が保存 されている。 これ らの資料 を整理・公開す る目的で 「大学アーカイ ヴズ構築に向けた初歩的整理」プ ロジェク トが、人文学部および生涯教育研究センターの有志教員 により2009年に立ち上げ られた。

プロジェク トのこれまでの活動内容 については、拙稿 「旧制静岡高等学校 関係資料の整理作業 に関す る経過報告」(『地域研究』創刊号、2010年)にま とめてい るので、そちらを参照 していただきたい。

今年度プロジェク トでは、①詳細な資料 目録の作成 に着手すること、②資料の展示 を行 うこと、③ 県外のアーカイ ヴズヘ訪問す ること、を主な 目標 とし、達成 に向けて努力 した。その具体的な動 きに ついて以下で紹介す る。

2.2010年度 の活動

1)資料の整理

昨年度 の段階で資料 に関す る簡単な 目録は完成 している。そのため今年度は、より詳細な 目録 の作 成 に着手す る必要があつた。ただ、昨年度末に、人文学部A棟 2階の小部屋が資料保存用に新たにあ てがわれたため、 日録作成 に先立って、まず は資料の うち静岡大学文理学部 。人文学部関係 のものを 新 しい部屋へ移動 させ ることに した。 この作業には、学生アルバイ トにも参加 してもらつた。

その上で、文理学部 。人文学部関係資料の詳細 な 目録づ くりに取 りかかった。 これについて も学生 アルバイ トたちの協力 を得て半分程度まで 目録化す ることができた。ただ し、1日制静岡高等学校関係 資料に対 してはまった く手をつけることができなかつた。次年度以降の課題 となる。

(2)資料の展示

昨年度 に展示用ケースを1台購入 し、人文学部棟玄関ロビーに設置 した。今年度は、この展示ケー スを利用 して、旧制静岡高等学校 に関す る展示を開始 した。各展示のテーマ と内容は以下の とお りで ある。

① 「開校直後 の旧制静岡高等学校J(写真 1) 展示期間 :2010年 9月 〜2011年2月

展示内容 :旧制静岡高等学校開校 関係資料 (工事報告書、祝辞原稿、葉書)・ 校旗・校名の入 つたプ レー ト・校章・校歌楽譜・写真パネルな ど

② 「十年 目の旧制静岡高等学校J 展示期間 :2011年 2月

展示 内容 :1日制静岡高等学校十周年記念式典関係資料 (祝辞原稿・絵葉書・式典準備 に関す る文書)

(3)

(写 1)展示 の様子 (写2)パネル用写真 の加 工作業

また、 も ともと大学会館 に設置 して あつた 旧制静 岡高等学校校舎 の模型 を、大学会館 の工事開始 に ともない人文学部 で引き取 ることになったた め、それ を展示 ケースの横 に置 いた。 これ に よ り、展示 の規模 がい つそ う拡大 した。 これ らの展示 を果 た して どの くらいの人 が見て くれ たかは、係員 を配置 してい ないた め知 る手立てがないが、玄関 ロビー とい う、人文学部棟 で最 も人通 りの多い場所 に置い た こ とを考 えれ ば、興 味 を持 つて鑑 賞 して くれ た人 もそれ な りにいたのではなかろ うか。 また、学園 祭や オープ ンキャンパ スの際 には、学外 か らの来校者 に もア ピールす るこ とがで きた と考 えてい る。

展示 活動 は、次年度以 降 も継続 す る。 テーマ と しては、「学生寮 で の生活 」、「戦時 中の 旧制静高」、

「旧制静高の廃校 と人文学部への移行」な どを現時点で予定 してい る。パネル作成 に必要な写真の撮 影 はす で に済 んでい るた め、陳列す る資料 の選定 さえすれ ば、す ぐにで も展示替 えが可能 な状態 とな

つてい る。

なお、展示物 の設 置作業お よびパネル用写真 の撮影・加 工作業 には学生 アルバイ トに も参力日して も らつた (写2)。

(3)県外 のアーカイ ヴズヘ の訪 問

昨年度 は国文学研 究資料館 (東京都 立川市)と 学習院大学 (東京都 文京 区)の 2箇所 を訪 問 したが、

本年度 は地方 の国立大学 での事例 を見 るため、2010年 10月 30〜31日 に湯 之上 と戸部 が鹿児 島大学 総合研 究博物館 常設展示 室 と熊本 大学五高記念館 を訪れ た。

鹿児 島大学総合研 究博 物館 常設展示 室 は、鹿 児 島大学郡元 キャンパ ス内 にある2階建 ての建物 であ り、教 育機器 資料・ 考古標本・化石標本 な どを展示 してい る。 旧帝大系 を除 けば最 も早 く開設 され た 大学博物館 のひ とつ であ る。 当館 には常勤 の係員 が配備 され ていたた め、展示 の内容や館 の運営方法 な どについて話 を うかが うこ とがで きた。

熊本 大学五 高記念館 は、 旧制第五 高等学校本館 の建物 を利用 した大学博 物館 である。 旧制高等学校 の博物館 と しては、松本 市 にある旧制 高等学校記念館 と並び全 国最大規模 を誇 る。展示 品の量・質 は さるこ となが ら、資料 の見せ方・ 保 存方法 な ども特異 な ものが あ り、大い に参考 にな った。 なお、当 日は熊本 大学 の学園祭期 間 中であったた め、高校 生や父兄 の姿 も多 く見 られ た。

以上 の出張で得 られ た情報 をプ ロジ ェク ト内で共有化す るた め、戸部 が報告資料 を作成 し、他 のメ ンバー に送付 した (当資料 は本稿 巻 末 に添付 した)。

祗一一一一靱

(4)

静岡大学人文学部

大学アーカイブズプロジェク ト

(4)ウェブサイ トの立ち上げ

(写3)ウェブサ イ ト表 紙

プ ロジェク トの活動 内容や静 高資料 の概要 な ど について紹介す るた めに、2010年 10月 に、戸部 が専用 の ウェブサイ トを立 ち上 げた (サイ ト名 : 静岡大学人文学部 大学 アーカイ ヴズプ ロジェク ト

1)。 現在 、人文学部歴 史文化 コースのサイ ト2に ンクを張 つて ある。今後 、適宜情報 を更新 して、

内容 の充実化 を図 りたい (写3)。

(5)物品の購入

今年度 は、昨年度 に買い も ら した備 品を中心 に 購入 した。 また、作業 の過程 で新 たに必要 な もの も出て きたため、予算の範囲内でそれ らを購入 した。今年度購入 した主な備 品お よび用途は以下の と お りである。

① コピー ライ ト(撮影台に装着 して使用、撮影時のムラをな くすため)

②紙秩 (資料 を劣化か ら保護す るためのもの)

③アーカイ ヴズ関係書籍・雑誌 (アーカイ ヴズに関す る最新の研究動向を知 るため)

3.来年度の課題

今年度の成果 を踏まえて、来年度取 り組むべきは以下の2点である。

①詳細な 目録の作成

なるべ く早い時期 に静岡大学文理学部・人文学部関係資料 についての詳細な 目録 を完成 させ る。そ の上で 旧制静岡高等学校 関係資料の 目録作成 に着手す る。 旧制静岡高等学校 関係資料 は膨大なため、

学生アルバイ トの協力 を得 なが ら効率的に作業 を進めたい。ただ、それで も作業が完了す るまで数年 程度かかるもの と考 えてい る。

②展示の入れ替え

来年度 も、今年度同様展示活動 に力 を入れていきたい。上でも述べた とお り、今後展示す る内容 は すでに決まつているので、スケジュール な どを しつか り策定 し、沈滞 な く入れ替 えができるよ うに努 める。 また、今後の展示予定な どについてもウェブサイ ト上で宣伝す るよ うにす る。

大学アーカイ ヴズの整備 は、上で言及 した鹿児 島大学や熊本大学の よ うに本来専任 の職員がそれ を 担 当すべき と考 えるが、本学では 目下の ところ教員が業務の合間をぬってそれに当たつているとい う 状態である。そのため、作業の進度は どうしても遅 くなる。ただ、現状がにわかに変わ らない以上、

ゅっくりでも着実に前に進む以外 に道 はないだろ う。来年度以降 もできる ところか ら1つずつ こな し ていきたい。

l http:ノwww.ipc.shizuoka.acoiD/〜 iktobe/

(5)

(付 録)鹿児 島 大 学 ・ 熊 本 大 学 調 査 報 告 資 料

①鹿 児 島大 学総合研 究博物館 常設展示室 住所 :鹿 児 島市郡元 1‐21…30

(鹿児 島大学郡元 キャンパ ス内)

開館 時 間 :10:00〜 17:00

(入館 は 16:30ま で)

休館 日 :毎 週 日・ 月曜 日、祝 日、年末年始 観 覧料 :無 料

メモ :

2004年 5月 開館。建物 は1928年に建設 され た も (鹿児 島市 にお ける鉄 筋建 築 の中で はかな り旧い、

かつては農 学部 の書庫 だった もの)。 カ ウンター に受 付人員 常時待機。 常勤教員 は 5人 (兼担 か?)、

常勤職員数 人 で運 営。 一階 は考古、事務系文書、教育機器 な どを展示。 なかで も目を引いたのが、戦 前 の学生 が提 出 した レポー トの原本 で ある(20冊ほ どあった)。 内容 は地理 に関す るものが多 かった。

ただ し、 これ を含 め、文書資料 の整理 。公 開に向 けた動 きはそれ ほ ど進 んでいない よ うであ る。三階 は理学部 関係 の展示 (鉱物 、地質系資料 な ど)があ る。所蔵 目録 は比較 的完備 されてお り、鉱物資料 な どは海外 か らの貸 し出 し要請 もあ る との こ と。 なお、私大 な どでは もはや普通 の こ とか も しれ ない が、鹿児 島大学 は地方 国立大学 に も関わ らず正 門脇 にイ ンフォメー シ ョンセ ンター を設 けてい るのが 印象的 だ つた (ちなみ に、博物館 はイ ンフォメー シ ョンセ ンターか ら比較 的近 い場所 にある)。

② 熊本大学五高記念館 住所 :熊 本市黒髪2‐40‐1

博物館 常設展示室外観

博物館 常設展示 室 の1階 イ ンフォメー シ ョンセ ンター

(6)

(熊本 大学黒髪 キ ャンパ ス内)

開館 時 間 :10:00〜 16:00

休館 日 :毎 週火 曜 日、国民の祝 日、年末年始 観 覧料 :無 料

メモ :

1993年開館。建物 は1889年に建設 され た 旧制 五高本 館 を使用。 専任 の職員 がい るが、訪 問 当 日

は 日曜 日だ つたため、警備員 が対応 して くれ た。

展示室 は1階4部屋 、2階3部 (う 1部 屋 は 旧制高校時代 の教室 を復元 してい る)あ り、

それ以 外 に休憩室 が1部屋 ある (展示 コー スの最 後 に位 置、熊本 大学の大学案 内や 旧制 高校 関係 の

記念館外観

資料 な どが設置 され てい る)。 当 日は文化祭 だ つた こ ともあ り、学生 の父兄や 高校生 の姿が ち らほ ら見 られ た。展示 内容 で特 に 目を引いたのが、 旧制五 高で教鞭 を とった教師 (夏 目漱石 、小泉人雲 な ど)

や卒業 生 (佐藤栄作 、池 田隼人 な ど)に関す る展示 であつた。著名 な教員・卒業生一覧 な どは、 旧制 静高の展示 で も採用 したほ うが よい と思 われ る。 展示 ケースには特 に盗難 防止 の措置 な どは施 され て いない よ うであった (監視 カ メラ もない)。 所蔵 資料 の概要 については、当 日購入 した『 第五 高等学校 一熊本 大学五高記念館図録』で確認す ることができるが、すべてを網羅 した 目録はまだ出ていない よ

うであ る。 なお、校友会雑誌全巻のコピー (劣化 のひ どい資料については写真 を印刷 している)は 憩室に設置 してあ り、 自由に閲覧す ることができる。

夏 目漱石 出題 の試験 問題 復元 され た教室

参照

関連したドキュメント

静岡大学 静岡キャンパス 静岡大学 浜松キャンパス 静岡県立大学 静岡県立大学短期大学部 東海大学 清水キャンパス

2 学校法人は、前項の書類及び第三十七条第三項第三号の監査報告書(第六十六条第四号において「財

小学校 中学校 同学年の児童で編制する学級 40人 40人 複式学級(2個学年) 16人

静岡大学 静岡キャンパス 静岡大学 浜松キャンパス 静岡県立大学 静岡県立大学短期大学部 東海大学 清水キャンパス

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

 文学部では今年度から中国語学習会が 週2回、韓国朝鮮語学習会が週1回、文学