• 検索結果がありません。

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 "

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

報 告 番 号

博(生)甲第189号

氏 名 甲斐 穂高

学 位 審 査 委 員

主査 武政 剛弘 副査 早瀬 隆司 副査 高良 真也

論文審査の結果の要旨

甲斐 穂高氏は 2006 年 3 月に長崎大学大学院生産科学研究科博士前期課程を修了し、

直ちに長崎大学大学院生産科学研究科博士後期課程に入学し、現在に至っている。

同氏は、生産科学研究科に入学以降、環境科学を専攻して所定の単位を修得するとと もに、環境に悪影響を及ぼす工場等からの排水処理に電気分解法を用いる処理技術開発 と、技術開発の LCA 評価に関する研究に従事している。その成果を 2008 年 12 月に主論 文「電気分解法を利用した用排水処理法の開発とライフサイクルアセスメント評価に関 する研究」として完成させ、審査付き学術雑誌論文 3 編(内 1 編は審査中)を付して、長 崎大学大学院生産科学研究科教授会に博士(環境科学)の学位の申請をした。

本研究は、環境に悪影響を及ぼす様々な排水処理に、電気分解法を利用する処理技術 を開発して、その技術を従来から行われている水処理手法と比較することで、その効果 と実用可能性について精査し、同時に LCA 評価を行い環境負荷の低減を図ることを目 的としている。

最初に、硫酸系工場排水を電気分解処理して排水中の金属を除去した水を逆浸透膜処 理して硫酸イオン濃縮水と水に分離し、それらを再利用するリサイクル技術について検 討し、また最適電解条件を明らかにしている。さらに LCA 手法を利用して同リサイク ル技術の導入による環境影響を評価した結果、同リサイクル技術の電力負荷が1システ

ムあたり 20kwh/day 以下であれば、資源消費と都市大気汚染の影響を大幅に低減できる

ことを明らかにしている。

さらに、電気分解法による有色畜産排水の脱色処理技術について検討し、揮発性有機

化合物の発生量と電解条件の関係などを明らかにしている。その結果、本技術により有

色排水は脱色することができ、本技術は有色排水の脱色に十分に利用可能であると結論

づけている。また、本研究で検討した電解脱色処理技術とオゾン脱色処理技術および薬

剤脱色処理技術の LCA 評価では、二酸化炭素、 NOx および SOx 発生量は、電解脱色処

(2)

理が他の処理方法に比べて最も少なくなると結論づけている。

エストロゲン類を含む有色畜産排水を電解脱色した排水のエストロゲン活性につい ては、酵母 two-hybrid 法によって評価している。エストロゲン活性を有している活性汚 泥処理後の畜産排水の電解脱色処理によって、水中のエストロゲン類は分解または代謝 等の作用により、排水のエストロゲン活性は消失する事を明らかにしており、検討した 電解脱色処理技術はエストロゲン活性を高めることには寄与しないと結論づけている。

食塩水を電気分解して生成される電解機能水を利用した開放型空調循環冷却水のス ライム障害とレジオネラ属菌の抑制手法については、従来の薬剤処理との比較を行って いる。電解機能水処理は薬剤処理と比較して同等以上のスライム障害抑制効果があり、

電解機能水処理は薬剤処理の代替技術として利用可能であると結論付けている。

以上のように、本研究で検討した電気分解法を利用した用排水処理法は、十分に実用 可能な技術であると結論付けており、さらに、電気分解法を利用した用排水処理法は、

従来の水処理法と比較して環境負荷が低減できることを明らかにした研究内容は、学位 論文として充分評価出来ると判断した。

長崎大学大学院生産科学研究科教授会は、2008 年 12 月 17 日の定例教授会において 論文内容の要旨を検討し、本論文を受理して差し支えないものと認め、上記の審査委員 を選定した。委員は主査を中心に論文内容について慎重に審議し、公開論文発表会を実 施するとともに、最終試験を行い、論文審査および最終試験の結果を 2008 年 2 月 18 日 の生産科学研究科教授会に報告した。

以上のように本論文で得られた成果は、持続可能な社会発展を目指す上で有用に活用 することで、社会に対する貢献度は非常に大きく環境科学に多大の寄与をするものと評 価した。

審査委員会は、本論文は環境科学分野において極めて有益な成果を得るとともに、環

境科学の進歩発展に貢献するところが大であり、博士(環境科学)の学位に値するもの

として合格と判定した。

参照

関連したドキュメント

最後に超音波洗浄することで SAM2 を得た。水の静的接触角測定を行った結果、光照射前の接触角 は 72.1 °に対して照射後(λ= 365 nm, 25 mW cm -2 , 90 s, air)は 45.7°となり、約

(2)脱アセチル化フコイダンの低分子化を触媒する酵素、フコイダナーゼも

咀嚼中の顎頸筋活動の協調性については,頸筋活動と咬筋活動との同期性と咀嚼側優位性の頸筋活動様

被験菌を各 AIW 溶液で 30 秒間から 5 分間処理後 , 形成コロニー数を算定した。 AIW 溶液 (pH 10.2) で

新規ゴルジ体 β- ガラクトシダーゼ活性を持つ酵素を明らかとするために、免疫染色および市販の蛍光基質を用

 対象は、LPE の犬 21 頭、コントロール群として健常犬 8 頭から上部消化管内視鏡検査により採材し た十二指腸組織を用いた。組織の NF-kappa

(1)分子量の異なる水可溶性セルロース(carboxymethylcellulose:CMC)を起源の異なる 2 種の酵素

S- および L-adipocytes から共に DFAT 細胞への脱分化を誘導できたが,脱分化効率は S-adipocytes の方が L-adipocytes よりも高い傾向を示した。3. S-DFAT