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〈 翻 訳 〉
台湾 にお け る防災政策 の現状 と課題
i)の
李 建 中 ・李 至 倫(著)
iii)iv)
サ 龍 澤 ・劉 継 生(訳)
目 次
1.は じ め に
2.防 災 政 策 の 現 状 に つ い て の 分 析 3.防 災 政 策 の 弱 点
4.防 災 政 策 を 改 善 す る た め の 提 言 5.お わ りに
1.は じめ に
台 湾 は海 に囲 まれ て、 しか も環 太 平 洋 地震 帯 に位 置 す るた め 、 自然 災 害 が 多 発 す るだ け で な く、 ユ ー ラシ ア大 陸 プ レー ト とフ ィ リピ ン海 プ レー トの 押 し出 しを受 け て地 質 が 複 雑 か っ脆 弱 とな り、 多 くの 断層 が存 在 す る。 有 感地 震 は年 平均200回 以 上 も達 して い る。今 年 の花 蓮 と宜 蘭 地 区の有 感 地震 は以前 よ りさ ら
に 回数 が 多 くな っ て い る。 また 、 面 積 の4分 の3が 山地 で あ る台 湾 は、 梅 雨 前 線 と西 太 平 洋 台風 の 経 路 に もあ るた め 、 山 が高 く、水 が 密 集 、 坂 が 急 、 川 が 激 流 とい う地 理特 徴 を作 り出 し、 地 滑 り、 山崩 れ 、 土 石流 、 季 節 性 渇 水 な どの 自 然 災害 が 発 生 しや す い。 人 口密 度 が世 界2番 目の 台湾 で は、 こ こ数年 、都 市 化 ・ 高 齢 化 ・国 際化 ・情 報 化 の さ らな る進 展 につ れ て 、 人 口 と産 業 が 都 市 に過 密 し、
複 雑 で 巨大 な建 築 物 が す き まな く建 ち並 ぶ よ うに な り、 土 地 の需 要 もさ らに増 えて い る。 さ らに、 台風 、地 震 、 豪 雨 な どの 自然 災 害 が 頻 繁 して発 生 して い る た め、 台湾 の大 都 市 が受 け る災 害 と損 失 は ます ます高 くな って い る。
「 災 害 防 止 救 助 法[災 害 防救 法]」 が 実施 され て2年 以 上 も経 った が 、 実 際 の
効 果 や 減 災 の作 用 は あ ま り明確 に され て い な い 。 これ らの課 題 につ い て、 本 研
究 で は台 湾 の防 災 現 状 を分 析 して政 策提 言 を行 い、 防災 能 力 の 強化 、 生 命 と財 産 の安 心 、 国 土 の安 全 に寄 与 しよ う とす る。
2.防 災政 策 の 現 状 に つ い ての 分 析
(1)「 災 害 防止 救 助 指針[災 害 防救 方 案]」 の成 立 と効 果
1)
市 民 の生命 と財産 に甚大 な損 害 を与 えた1994年 の米 国 ロサ ンゼ ル ス大 地震 が
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発生 した後、連前行政 院長 は、行政院の会議 で直 ちに黄石城前政務 委員 に対 し て、 内政部の関連部会 お よび省 ・市政府 を招集 して防災 システ ムの強化 を検討 す るこ と、 内政 部が 「 自然 災害防止救助指針[自 然災害防救方案]」 の草案 を策
3)
定 す る こ とを指示 した。 その後 、 中華 航空140便 名 古屋 空 港 墜落 事 故が発 生 した。
日本 政 府 が行 った 迅 速 な対 応 と明快 な措 置 を見 て 、 台 湾 は 「自然 災害 防 止 救 助
の
指 針 」 を拡 大 して 「 災 害 防 止 救 助 指 針 」 に改正 した。 これ に よっ て 自然 災害 だ けで な く人 為 災 害 に も対応 で き る よ うに な った 。 この 指 針 は、6回 にわ た る審
5)
査 会議 をへ て 、1994年7月28日 に行 政 院 を通 過 した。 同年8月4日 よ り 「 災 害 防 止 救 助 指 針 」 が行 政 院所 属 の各 機 関 お よび省 ・市 政 府 に よ っ て執 行 され る よ うに な っ た。 この指 針 は、 防 災 活 動 を災 害 予 防 ・災 時対 応 ・災後 復 興 の3段 階 に分 け、 それ ぞれ の段 階 にお け る各機 関 の 役 割 分 担 を設 けて い る。 そ して 中央
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か ら地 方 まで の 防 災組 織 を4級 の構 成 に分 けて災 害 防 救 方案 を執 行 す る。 また 、 あ らゆ る重大 災 害 を すべ て敷 衛 で き る法 律 をつ くるた め、 行 政 院 は各 レベ ル の 中央 機 関 と地 方 政 府 の行 政 法 規 お よび 関連 法律 に分 散 して い る防 災規 定 を統 合 した 。 これ を も とに1995年11月24日 に 「 災 害 防止 救 助 法(草 案)」 を策 定 し、
立 法 院 に提 出 して 審議 を受 け た。 同法 が 議 決 され るまで の約5年 間 は、 各 部会 お よび省 ・市 政 府 は 「 災 害 防 止 救 助 指 針 」 に も とづ き防 災 活 動 を進 め た。
「 災 害 防 止 救 助 法 」 が 成 立 す る まで は 、 「 災 害 防 止救 助 指針 」 の規 定 に よっ て
の
中 央 防 災 会議 が6回 も開 か れ た。 第1回 の 中央 防災 会 議 は1995年3月1日 に開
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催 され た。 「 防 災基本 計 画 」の策 定 、 それ を も とに各 機 関 に よ る 「 防 災業 務 計 画」
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の 策 定 、 省 、 県 市 、 郷 鎮 に よ る 「 地 域 防 災 計 画 」 の 策 定 が 決 ま っ た。 これ に よ っ
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て各 レベ ルの 防 災活 動 の連 携 を確 保 した。 第3回 の 中央 防 災会 議 で は、 「専 門 家
諮二 間委 員 会 」 の設 置 と国 家 防災 科 学 技 術 等 計 画 の 策定 を決 め た。 第4回 の 中央
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12)
防 災 会 議 で は、 毎 年5月1日 〜7日 を 「 全 国 防災 週 問 」 に す る こ とを決 めた 。 1999年7月26日 に開 かれ た第5回 の 中央 防災会 議 で は、薫 前 院長 は リー一ダー シ ッ プを発 揮 して 「 中央 防 災 専 門機 構 の設 置 問題 につ い て の検 討 」 を通 過 した後 に
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設 置 に 関 す る具体 的 作 業 を 内政 部 に指示 した 。第6回 の 中央 防 災会 議 で は、 政 党 交 替 後 の前 行 政 院長 唐 飛 が主 催 して 、 「921大地 震 」後 の 心理 的 な ケ ア を長 期
的 に推進 す る方 針 を決 め た 。
1994年8月4日 に行 政 院 が 「 災 害 防 止 救 助 指針 」 を公 布 して か ら 「 災 害 防 止 救 助 法 」 を議 決 す る まで の間 は、 水 害 、 風 害 、 ウ ィル ス感 染 な どの重 大 災 害 が 数 回 あ っ た。 と くに台 風 が 発 生 した とき、 内政 部 は 「 災 害 防 止 救 助 指 針 」 に基 づ い て 中央 防 災 セ ン ター を設 置 した 。 台 湾 を襲 った大 型 台 風 と して は、1995年
にDEANNA、GARY、KENT、RYAN、1996年 にCAM、GLORIA、HERB、
SALLY、1997年 にWINNIE、AMBER、CASS、1998年 にNICHOLE、OTTO、
YANNI、ZEB、BABS、1999年 にSAM、MAGGIEな どが あっ た。 また 、 「921 大地 震 」 な どの災 害 が発 生 した と きは、 内政 部 消 防 署 を中 央 防 災 セ ンタ ー と し て 運 営 し、 関連 部 会 お よび 内政 部 の 緊 急対 応 チ ー ム を召 集 して 共 同作 業 を進 め
た。 指 揮 、協 調 、監 督 、 連 携 、 情 報 伝 達 な どの役 割 が うま く協 調 で きた の で 防 災 の能 力 と効 果 を高 め た。
(2)「 災 害 防 止 救 助 指 針 」 か ら 「 災 害 防 止 救 助 法 」 へ
内政 部 は1994年7月 よ り 「 災 害 防 止 救 助 法 」 草 案 の検 討 と策 定 に着 手 した 。 1995年11月24日 に行政 院 を通 過 した後 、立 法 院 に審 議 を提 出 した。 以来 、行 政 院 の関 連 部 会 と立法 院 の 間で 何 度 も協 議 して修 正 を行 い、2000年6月30日 に議i 決 され た 。提 出 か ら立 法 され る まで6年 もか か った 。 この法 案 に対 す る審 議 は 立法 院 第2期 第5回 会 議 には じ ま った 。 審議 期 間 中 に 「 台湾 省 政 府 機 能 の業 務
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と組 織 にお け る暫 定 条 例 」 が 先 に決 ま った こ とを受 け、 防 災組 織 の 階層 構 造 を 改 めて修 正 す る こ と とな った 。 また 、1999年9月21日 の 南 投集 集 で発 生 した大 地震 へ の 対応 を通 じて 、 「 災 害 防 止 救助 指針 」 に も とつ い た現 行 防 災 シス テ ム を 拡 大 して 急 変対 応 能 力 を強 化 しな けれ ば な らな い こ とも分 か っ た。 これ に対 し て、 劉 前 行 政 院 副 院 長 は 国家 科 学 委 員会 に依 頼 し、 内政 部 消 防署 が 担 当 して い
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