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から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

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Academic year: 2022

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道徳学習指導案

指導者 T1 T2 1 学 年 第6学年2組 34名

2 主題名 本当の思いやりとは 【B 親切,思いやり】

3 ねらい 相手の立場を考えて思いやりのある行動をとろうとする態度を育てる。

4 資料名 「最後のおくり物」(出典 『私たちの道徳』文部科学省)

5 主題設定の理由

○ 本主題は,第5学年及び第6学年の内容項目B「誰に対しても思いやりの心をもち,相手の立場 に立って親切にすること。」を基に設定したものである。

よりよい人間関係を築くことにおいて欠くことのできないものが「思いやり」である。どのよう にすれば相手のためになるのかを考え,自分の思いを相手に向けることである。相手を温かく見守 ったり,相手の立場に立って励ましたりするなど,思いやりに基づいて行動する「親切」として表 れるものでもある。それは,自分にとっての損得を超えて,相手が何を望んでいるかを推し量るも のであり,時には相手を勇気づけ,励まし,明るい展望を持たせたり,感謝の思いを起こさせたり する。

しかし,日常生活において,思いやりを行動として表すことは時として困難を伴うことがある。

自分自身の時間的,精神的な余裕,相手との関係性,置かれた状況の軽重などによって影響を受け,

つい自己中心的な行動を取ってしまうことがある。本当の思いやり,本当の親切とは,それらを乗 り越えてこそ相手の心に響くものであることを,小学校生活のまとめに入るこの時期に再認識させ ることは意義深いことである。

○ 本学級の児童は,4月の学級開きでめざす学級像の一つとして「明るく,思いやりのある学級」

と話し合った。これは,互いが互いを思いやり,共に支え合い伸びていきたいという児童の願いに よるものであった。元気がない友達に「大丈夫?」「手伝おうか?」など積極的に声をかけたり,

忘れ物をして困っている友達にそっと差し出して貸したりするなど,友達の様子から状況を察して,

接し方を考えて行動する児童がいる。本校の合言葉の一つである「心にあたたかく」に関わる良い 言動は帰りの会で発表し合ったり,教師が紹介したりして,学級全体で共有してきた。このことに より,思いやりが感じられる言動は周りの人の心を温かくすることを実感し,変化してきている。

アンケートによると「思いやりの心で人に接することは大切である。」と全員が考えている一方,「思 いやりの心で人に接している。」については「いつもしている」「ときどきしている」91%のうち「い つもしている」は 19%,「誰に対しても思いやりの心で接している。」については「思う」91%のうち

「とても思う」は 9%であった。 そして「思いやりの心で人に接することは難しい。」と感じている 児童は 72%で,その理由として「いろいろな性格の人がいて,その人に合った接し方があると思う

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から。」「自分はよいと思っていても,相手は迷惑がっているかもしれないから。」「自分がいらいら している時などは思いやりを忘れてしまうから。」「相手のことを思っても,どうしたらよいか分か らないことがあるから。」などがあった。これらの結果から,多くの児童が思いやりの心で人に接 することは大切であるが,相手との人間関係や自分の心持ち,行動への不安などから実際に実行す ることは難しいと感じていると分かった。また,思いやりをもって人に接することの大切さに気付 きにくい児童も数名いる。このような実態から,児童が感じている「相手や状況によっては,そこ まで親身になる必要はないのではないか。」「相手が喜んでくれてこそ思いやりの意味がある」とい うとらえ方から,相手の気持ちや立場を自分に置き換えて理解し,よかれと思う気持ちを相手に向 けることが思いやりであることに気付かせたい。

○ 指導に当たっては,児童が自分との関わりで親切にすることの大切さを理解すると共に,親切な 行動をするために大切なことについて考えられるようにするために,俳優になる夢をもつロベーヌ を支えるジョルジュの言動や「最後のおくり物」に込めた思いから,本当の思いやりについて考え させたい。

展開前段では,ロベーヌの夢を知ったジョルジュがその夢をかなえるために自分ができることは 何かを考え,実行しようとする思いをとらえさせる。また,病に倒れたジョルジュと,お金の送り 主がジョルジュであることを知ったロベーヌとの会話から,看病のためにロベーヌに迷惑をかけて 申し訳なく思っていること,ロベーヌの夢の実現のために病を押してお金を工面したことも幸せに 感じていること,夢の実現に向けて努力する姿に胸を熱くしたことなどのジョルジュの思いを考え ることで,心から相手の気持ちや立場を考えた行為であることを気付かせる。そして,ジョルジュ がなぜこれほどまでの行動ができたのか,このようなジョルジュの行動をどう思うかを考え,交流 することにより,深い思いやりの心とそれに基づいた親切な行為の尊さを理解させると共に,その 実現には困難な状況を克服しなければならないこともあり,時には自己中心的な行動になってしま う人間の弱さも理解するようにする。

後段では,思いやりの心を持って親切にした経験やできなかった場面などを話し合って,思いや りのある親切な行動は難しいが,相手を思う気持ちを大切にすることや勇気を持って思いやりを行 動で表すことが温かな人間関係の構築の基盤となることを共有したい。

終末では,9年生からの手紙を読み,本校の伝統であるトランペット鼓隊の引き継ぎにおいて,

先輩がどのような思いやりの心を持って後輩に接してきたのかを知り,今,5年生が置かれている 状況を去年の自分に置き換えて考え,これから自分はどのように5年生に接していくかを考える機 会としたい。そして,さらに小学校最高学年として様々な場面での人との触れ合いの中で思いやり の心をもつことの大切さについて深く考えていくきっかけとしたい。思いやりを行動として表すの は困難を伴うこともあるが,相手の思いや立場を推し量り,真心を持って接することで,よりよい 人間関係を築いていこうとする意欲を高めたい。

TTの指導では,T1が道徳的価値の理解を図るために,導入での方向付けや話し合いにおける 発問,指名をすると共に,終末において児童がねらいとする価値についての実践意欲を高めるよう にする。T2は資料提示や板書において児童の思考を整理して話し合いを深めると共に,展開後段 では価値の一般化を図る発問をする。また,児童の様子を観察しながら,考えを深めよう個別に支 援したり発言を促したりして,児童の思いを授業に反映させていくようにする。

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6 授業の展開 過

程 学 習 活 動 主な発問と児童の心の動き T1 T2 指導上の留意点

(○支援 ※評価)

1 事 前 の 実 態 調 査 の 結 果 に つ い て 話 し 合 う。

○アンケートの結果を見て,ど んなことが分かりますか。

・大切だと分かっているけれ ど,思いやりの心で人に接す ることは難しいと考えてい る人が多いなあ。

発問 指名

資料提示 ○アンケート結果につ いて話し合い,価値理 解はできているが,実 行するのは難しいと感 じていることを共有す る。

○価値への方向付けを するために黄色ハート を提示し,相手につい て考える学習であるこ とを意識させる。

2 資料「最後のおくり 物 」 を 読 ん で 話 し 合 う。

○ロベーヌの話を聞いて,ジョ ルジュじいさんはどんなこ とを考えたでしょう。

・夢をかなえてやりたい。

・自分にできることはないだろ うか。

○ジョルジュじいさんは,どん な気持ちでロベーヌに語り かけていたのでしょう。

・練習の邪魔をしてすまない。

・「息子」と言ってくれてうれ しいよ。

・君の助けになれることが私は うれしいんだよ。

◎ジョルジュじいさんは,なぜ 名乗りもせず,命をかけてま でロベーヌのために行動で きたのでしょう。

・雨の日も風の日も窓越しに熱 心に見学する姿に心を打た れたから。

・ロベーヌの熱い思いが分かる から。

・陰で支えてロベーヌの夢をか なえてあげたかったから。

・自分が頑張ることがロベーヌ の夢の実現につながると信 じたから。

資料提示

発問 指名

発問 指名

発問 机間指導 指名

資料提示

板書 補助発問

板書 補助発問

補助発問 机間指導 板書

○登場人物や物語の背 景について把握させる ために事前に資料を読 ませておく。

○窓越しに熱心に学ぶ 姿にたまりかねてジョ ルジュが声をかけた状 況をおさえ,その後の 援助につながっている ことを共通理解する。

○ジョルジュの言葉に 注目させ,気持ちを考 えさせることにより,

相手の状況を理解した 上での行為であること に気付かせる。

○見返りを求めること なく,病を押してまで,

ただ心から相手のこと を思って行動している ジョルジュの姿から本 当の思いやりについて 理解を深めさせる。

※主人公の姿を通して,

困難を乗り越えて相手 を思いやることの尊さ についての考えを深め ようとしているか。

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展 開 後 段

3 思 い や り の 心 を 持 っ て 親 切 に し た 経 験 や 心 に 残 る 親 切 の 場 面などを話し合う。

○相手の気持ちや立場を考え た思いやりの心を持って親 切にした経験や,心に残る親 切の場面などがありますか。

・休憩時間にAさんが,自分の 遊びを中断して低学年を保 健室に連れて行ってあげて いた。

補助発問 指名

発問 指名

○思いやりのある親切 な行動は難しいが,相 手を思う気持ちを大切 にすることや勇気を持 って思いやりを行動で 表すことが温かな人間 関係の構築の基盤とな ることを共有する。

4 教師の説話を聞く。

5 本 時 の 学 習 を 振 り 返る。

○9年生さんからの手紙を読 みます。どんな気持ちを大切 にしてトランペット鼓隊を 引き継いでこられたのでし ょう。

○「ハート貯金箱」を書きまし ょう。

・自分の都合ばかり考えず,先 輩の思いを受け継いでペア の5年生さんに接していき たい。

・本気で相手のことを考えて思 いやりのある行動をしてい きたい。

説話

実態把握 実態把握

○9年生の思いにふれ ると共に,去年の自分 に置き換えて,これか ら自分はどのように5 年生に接していくかを 考えるようにする。

※相手の立場を考えて 思いやりのある行動を とろうとすることの良 さに気付くことができ たか。

7 板書計画

ジ ョ ル ジ ュ

ロ ベ ーヌ

最 後 の おく り 物

お 金

衰弱

金 不

調

「息子なんです。」

心からの 思いやり

決意

看病

最 後 の お く り 物

(5)

参照

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