Fuk u ok a Prefecture
福岡県工業技術センター
概要と成果
F ukuoka I ndustrial T echnology C enter
平成22年度
福岡県
はじめに
近年、新興国の台頭が著しく、世界経済の不均衡や国際商品価格の上昇など、国の内外は激動 の時代にあります。国内においては、円高、長期にわたるデフレなど厳しい状況の中、福岡県の 経済・産業を飛躍させるためには、変革に的確に対応し、新たな製品の創出、技術の高度化によ る革新を図ることが不可欠です。
福岡県では、アジアとの地理的近接性、交流の歴史、高度な学術機能、先端成長産業の集積な どを生かし、産学官が一体となって、 「福岡・アジア国際戦略特区」構想を推進しています。中 小企業のビジネス、環境、イノベーション・新成長産業など、複数の分野において、躍進目覚ま しいアジアの成長エネルギーを取り入れ、わが国の成長を牽引する新成長拠点を目指します。
福岡県工業技術センターは、地域企業の製品開発や技術課題の解決を支援する機関として、地 域に根ざした活動を行っています。「福岡・アジア国際戦略特区」を進めていく上でも、地域企 業を技術の側面から支える重要な研究機関と位置づけています。地域企業の皆さまにおかれまし ては、工業技術センターに蓄積された技術、人材、設備を十分ご活用いただき、魅力的な新製品 開発や技術革新を進め、アジアを視野に入れた展開を積極的に図られますことを期待いたします。
この冊子は、工業技術センターの概要とこれまで取り組んだ技術開発の実用化事例を取りまと めたものです。皆さまに福岡県の技術振興施策をご理解いただく一助となれば幸いです。
平成23年1月
福岡県知事 麻生 渡
工業技術センターの概要
ページ
・ 組 織、沿 革・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
・ 主な業務・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
・ 福岡県工業技術センター各研究所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
・ 福岡県工業技術センタークラブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
工業技術センターの成果
研究開発に基づく実用化事例 ページ
1.微生物を利用した防カビスプレーの開発・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2.遺伝子導入試薬NeoFectionの開発
3.柿甘味料とこれを原料とした食品の開発 4.久留米ツバキ正義酵母を使用した焼酎の開発
5.筑後川潟土を活用したエコロジー屋根断熱材・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 6.めっきスラッジの再資源化システムの開発
7.マグネシウム合金部材への環境対応型高耐食性化成処理技術の開発 8.超音速湿式ジェットミル
9.マイクロ波常温乾燥機・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 10.EMC対策支援ソフトウェアの開発
11.久留米絣手ぬぐいの開発
12.耐光性を向上させたウレタンフィルムの開発
13.コンクリートのひび割れを軽減するプラスチックスペーサの開発・・・・・・・・・・・・ 8 14.福岡・相島産真珠貝の貝殻を利用した装飾品(螺鈿細工)
15. 久留米産ヤーコンを用いたドレッシングの開発
16.Rhizobium菌生産カタラーゼを用いた過酸化水素処理剤の開発
17.生菌選択的蛍光染色キット“-Bacstain-CTC Rapid Staining Kit”の開発・・・・・・・ 9 18.電解式スケール除去装置の開発
19.電力損失低減に優れた永久磁石発電機の開発 20.機上計測式研削盤の開発
21.脆性材料加工用鉛筆型メタルボンド微細径砥石・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 22.配管内検査ロボットの開発
23.チタン酸バリウムナノ粒子分散溶液
24.石灰乾燥剤を再利用した造粒型消石灰の開発
25.大きな博多人形の実現に向けた粘土材料の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 26.微生物検出キット“Microbial Viability Assay Kit-WST”の開発
27.久留米産ヤーコンを用いた地域特産品の開発 28.超精密洗浄ノズルの開発
29.福岡オリジナル吟醸酒の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 30.総木製防火ドアの開発
31.自然冷媒製氷機の開発
32.「打ち水効果」を示す機能性レンガの製造
33.土壌汚染評価システムの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 34.プラズワイヤー溶射によるAl-5mass%Mg皮膜の開発
35.TiO2光触媒溶射技術の開発
36.遺伝子導入試薬“HilyMax (ハイリーマックス)”の開発
37.BT菌を用いた土壌改良剤の開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 38.海水氷製氷機の開発
39.三次元微小変形計測装置の開発
40.撥水性を付与できる木材のソープフィニッシュ処理液の開発
福岡県工業技術センター 概要と成果 目 次
研究開発に基づく実用化事例 ページ 41.福岡オリジナル純米酒の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 42.紫外線高透過率マイクロリアクターの開発
43.高精度二次元画像解析システムDICM2 44.マグネシウム合金のスタッド溶接技術の開発
45.高性能耐摩耗・耐食金属複合管の製造開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 46.カツオ漁用疑似餌の開発
47.染料を使わない動物繊維着色技術の開発 48.(高分子/液晶)複合膜の開発
49.福岡オリジナルソフト清酒の開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 50.高齢者用の二人用テーブルと回転椅子の開発
51.無電解めっき用前処理剤の開発
52.内部アクティブ磁気シールドシステムの開発
53.デジタル相関法を用いた面外変位計測装置の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 54.巡回警備ロボットの開発
55.自動水分制御装置の開発
56.プラスチック減容化プレス装置の開発
57.耐食性Zn-Al溶射皮膜の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 58.高濃度オゾン氷製造装置の開発
59.廃棄樹脂微粉を活用した導電性微粒子の開発 60.床ずれ予防用メンタルマットレスの開発
61.エビ類養殖用餌料添加剤の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ 20 62.アパタイトシートを利用した細胞培養装置の開発
63.ニーム抽出物を用いた害虫防除剤の開発 64.けい藻土を使用した塗装剤の開発
65.三次元研磨ロボットの開発・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 21 66.高耐食性溶射皮膜の開発
67.メンテナンスフリー軸継手の開発 68.高耐久性木材の開発
69.NC工作機械精度計測システムの開発・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 22 70.木製トレーの開発
71.水質浄化能を有する炭化物含有コンクリートの開発
72.自然物形状に対応可能な3次元CAD/CAMシステムの開発・・・・・・・・・・・・・ 23 73.新型管継ぎ手の開発
74.ヘール加工を用いた高品位シール溝加工
75.ヘルシーな人参ジュースの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
技術指導に基づく実用化事例 ページ
1.洗濯のりの商品開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 2.カキ殻を利用した有機石灰の開発
3.福岡オリジナルスパークリング清酒の開発
4.大入熱溶接部の靱性を向上させた490Nクラス厚板の開発
5.シェーバー用新型内刃 ドラムレザー刃の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 6.球体キャラクターロボット“光が大好き!『たまロボ』”の開発
7.セリシン絹パイル織商品の開発
8.亜硝酸分解菌を利用した観賞魚用水質改善剤の開発
9.環境に優しい鉄道レール用ハンダ材の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 10.福岡オリジナル焼酎の開発
11.保湿性ペプチドの不快臭を抑制したスキンケア用品の開発 12.蒸気処理した竹の脱臭材の開発
技術指導に基づく実用化事例 ページ 13.筑後の果物を使ったクッキーの開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 14.天然の原材料を用いたハミガキ剤の開発
15.オゾン殺菌剤の開発 16.節水コマの開発
17.マイクロファイバー耳かきの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 18.木工技術を利用した木の器の開発
19.室内飼育ペット用排泄物吸収シートの開発
20.肌質改善効果を有するコラーゲン配合ゼリーの開発
21.地球に優しいフェイスタオルの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 22.酒から生まれたドレッシングの開発
23.屋上緑化資材の開発
24.蛇篭型水質浄化土木資材の開発
25.バイオトイレの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 26.三次元ハート形状毬寿司型の開発
27.化学薬品を使わないタオルの開発 28.間伐リボンの開発
29.食品用サニタリー新型ガスケットレス管継手と締結装置の開発・・・・・・・・・・・・・ 32 30.画期的なアルミサッシの開発
31.製鋼用耐摩耗部品の開発 32.筑後もめん日傘の開発
33.連続鋳造用銅モールドの開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 34.ボイラー排熱回収装置の開発
35.コンクリート製疑似畳製品の開発 36.こんにゃくを用いた型取り技術の開発
37.快適寝具商品の開発・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
工業技術センターからのご案内
ページ
・ 関係機関・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
・ お知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
・ アクセス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37
福岡県工業技術センターは、試験・分析・指導業務中心の工業試験場から研究開発に軸足をおいた技術支援機 関として平成2年度に再編されました。当センターは企画管理部、化学繊維研究所、生物食品研究所、インテリ ア研究所及び機械電子研究所で構成されています。
組 織
沿 革
〜平成2年(1990)年 工業試験場時代
大正 14 (1925)年 4月 福岡県福岡工業試験部、久留米工業試験部、福島工業試験部発足 昭和 2 (1927)年 4月 試験部を試験場に改称
昭和 13 (1938)年 8月 福岡県金属工業試験場設立 昭和 23 (1948)年 8月 久留米工業試験場を国へ移管 昭和 29 (1954)年 6月 福岡県直方鉱業試験場設立
昭和 29 (1957)年 1月 福岡県福岡工業試験場久留米分場設置 昭和 32 (1978)年 3月 福岡県福島工業試験場大川分場設置
昭和 53 (1978)年 5月 福岡工業試験場に久留米分場を統合し、福岡工業試験場を筑紫野市に設置 昭和 56 (1981)年 6月 金属工業試験場と直方鉱業試験場を統合し、福岡県北九州工業試験場設立 昭和 57 (1982)年 4月 福岡県大川工業試験場設立
平成2年(1990)年〜 工業技術センター時代
平成 2 (1990)年 4月 4試験場を統合し、4研究所体制の福岡県工業技術センター設立
(化学繊維研究所、材料開発研究所、インテリア研究所、機械電子研究所) 平成 7 (1995)年 4月 材料開発研究所を廃庁し、福岡県工業技術センター生物食品研究所設立
センター所長
企 画 管 理 部
副所長(技術) 副所長(事務)
総 務 課 研究企画課 情報交流課 戦略プロジェクト室
インテリア研究所
技術開発課 技術総合支援室
デザイン・システムチーム 木材科学・室内環境チーム 化学繊維研究所 繊維技術課
化 学 課 技術総合支援室
機能材料チーム 高分子材料チーム ナノセラミック材料チーム
生物食品研究所
生物資源課
食 品 課 機能材料課 技術総合支援室
微生物・発酵チーム 生物機能開発チーム
食品工学チーム 機能材料開発チーム 細胞機能開発チーム
機械電子研究所
庶 務 課 材料技術課
生産技術課
電子技術課 機械技術課 技術総合支援室
表面プロセスチーム 金属プロセスチーム
精密加工チーム 生産システムチーム 強度解析チーム 熱エネルギーチーム 光・電磁環境チーム ロボットシステムチーム 各研究所技術総合支援室
10技術課 18チーム
1
概要
主な業務
工業技術センター 業務
試験分析
企業等からの依頼により有料で 材料や製品等の評価試験・分 析・測定等を行います。
研究開発
地域の産業ニーズに基づく研究開 発を行い、その研究成果は地域産 業へ技術移転を図ります。
情報発信
新技術や研究成果に関する情報 を刊行物、講習会、HPなどを通じ て提供します。
技術交流・
コーディネート
各種技術交流会の運営、異業種 交流事業の支援等を行います。
人材育成
企業等から技術者などを受け入れ て、研究手法や専門技術の習得を 指導します。
設備機器開放
企業の技術開発のために、セン ターが保有する種々の設備・機器 を開放しています。
技術指導
企業が抱える技術課題について相 談を受け付け、技術指導を実施し ます。
お気軽にご相談下さい
企業の皆様がお抱えの技術課題について相談をお受けします(相談無料)。
相談窓口は、各研究所の技術総合支援室です。
セラミックス、高分子材料、繊維関係 :化学繊維研究所 092-925-7402 バイオ、食品関係 :生物食品研究所 0942-30-6644 木質系材料、家具関係 :インテリア研究所 0944-86-3259 金属材料、金属加工、電子技術関係 :機械電子研究所 093-691-0260
お気軽にご相談下さい
企業の皆様がお抱えの技術課題について相談をお受けします(相談無料)。
相談窓口は、各研究所の技術総合支援室です。
セラミックス、高分子材料、繊維関係 :化学繊維研究所 092-925-7402 バイオ、食品関係 :生物食品研究所 0942-30-6644 木質系材料、家具関係 :インテリア研究所 0944-86-3259 金属材料、金属加工、電子技術関係 :機械電子研究所 093-691-0260
・情報発信
成果発表会(毎年1回)、一日工業技術センター(県内4カ所)、ホームーページ メールマガジン、研究報告、業務報告、展示会への出展、
フクオカサイエンスマンス 研究所一般公開(毎年11月)
・人材育成
受託研修(企業技術者等の研修受け入れ)、技術講習会の開催
(H21年度 30回開催、延べ1,575名受講)人材育成事業の支援(H21年度:8事業)
・技術交流・コーディネート
【インテリア研究所】一木一草の会、大川CAD研究会
【機械電子研究所】福岡県金型研究会、九州熱処理技術研究会、機能性複合材料研究会、
材料評価技術講習会、福岡県EMC研究会、ふくおかロボット技術研究会 異業種交流グループ「ヒットエッグ」
【福岡県工業技術センタークラブ】
保有設備機器はホームーページからご覧頂けます。
イベントの開催情報などは、ホームーページ、メールマガジンなどで発信しています。
メールマガジンは、ホームページから登録できます。
2
概要
企画管理部
戦略プロジェクト室
総務課
研究企画課
情報交流課
繊維技術課
化学課
生物食品研究所 バイオテクノロジー
戦略プロジェクトの企画、産学官との連携 試験研究の総合企画・調整、試験研究の成果の管理
予算、財務会計、人事、庶務 技術交流の企画・調整、研究成果の普及促進、技術交流の総合窓口
繊維材料の機能、染色加工技術
無機材料、高分子材料
技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 092-925-7402)
機能材料チーム
ナノセラミック材料チーム 高分子材料チーム
(主要設備) 耐光試験機、恒温恒湿槽付属万能試験機、デジタルマイクロスコープ、走査電子顕微鏡、
テーバー形摩耗試験機、カストム式摩耗試験機、摩擦帯電圧測定装置、風合計測装置(KES)、
精密迅速熱物性測定装置、低温恒温恒湿機、接触角測定装置、可視紫外分光光度計、
色差計通気度試験機
(主要設備) 電界放射型走査電子顕微鏡、蛍光X線分析装置、X線回折装置、赤外分光光度計、元素分析装置、
熱分析装置、万能試験機、高温摩耗試験機、低温高温衝撃試験機、粘度計、環境試験室、
射出成形機、加圧式ニーダー、絶縁抵抗測定器、水分定量装置、固定粘弾性測定装置、蛍光光度計
生物資源課
食品課
バイオテクノロジー
食品材料、食品の加工技術
技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 0942-30-6644)
微生物・発酵チーム 食品工学チーム
(主要設備) 孵卵器、マイクロプレートリーダー、遠心分離機、電気恒温器、電気泳動装置、卓上超遠心分離機、分光光度計、
飛行時間型質量分析計、実体顕微鏡、DNAシーケンサー、位相差生物顕微鏡
(主要設備) 高速液体クロマトグラフ、分光光度計、安全キャビネット、オートクレーブ、凍結乾燥機、
位相差生物顕微鏡、レトルト殺菌機、マルチプレート用発光分析装置、
マイクロアレイ解析装置、GC-FID、アミノ酸分析装置、卓上電子顕微鏡、
ウイレー式実験常用粉砕機マスコロイダー(電子石臼)、清酒メーター 細胞機能開発チーム
機能材料課 機能材料開発チーム 抄造技術等による材料及び製品
(主要設備) 赤外分光光度計、曲げ試験機、リファイナー、シートマシン、抄板機、コンクリートミキサー、電気るつぼ炉、
引っ張り試験機白色度測定機、紫外線可視分光装置 生物機能開発チーム
問い合わせ TEL 092-925-5977
福岡県工業技術センター 各研究所
化学繊維研究所 繊維系・化学系材料技術
電界放射型走査電子顕微鏡
アミノ酸分析装置 低荷重万能試験機
3
概要
インテリア研究所 生活・住環境関連
技術開発課 家具、木竹製品、木質材料、CAD/CAM、NC加工技術、
人間工学的視点からの住環境・家具設計
技術総合支援室 (技術相談窓口 TEL 0944-86-3259)
(主要設備) 3次元CAD/CAMシステム、デジタルマイクロスコープ、キャピラリーガスクロマトグラフ、
三次元表面粗さ測定機、比表面積・細孔分布、蒸気吸着量測定装置、
フーリエ変換赤外分光光度計、VOCガス測定システム、チャンバーセット、
体圧分布測定装置、脳波計、EMG測定器、赤外線熱画像装置、生態情報測定装置、
恒温恒湿室、恒温恒湿器、オートグラフ、鋸盤、丸鋸盤、自動鉋盤、広幅型ホットプレス、
卓上ボール盤
デザイン・システムチーム 木材科学・室内環境チーム
機械電子研究所 金属材料・機械及び電子技術
材料技術課
生産技術課
金属材料
機械加工技術、精密測定技術、CAD/CAM技術
技術総合支援室(技術相談窓口 TEL 093-691-0260)
精密加工チーム 生産システムチーム
(主要設備) 蛍光X線分析装置、コールドクルーシブル溶解装置、真空熱処理炉、アーク溶解炉、
摩耗試験機、MA装置、微分干渉顕微鏡システム、高速液体クロマトグラフ、
電子線マイクロアナライザー、高周波溶解炉、金属顕微鏡、ガス雰囲気炉、
高感度顕微鏡システム、グロー放電発光分析装置、電気マッフル炉、塩水噴霧試験機、
鉄銅中炭素いおう分析装置、熱分析装置、ICP発光分析装置、X線回折装置、
マイクロ高速切断機、プラズマ放電シンタリング装置
(主要設備) 表面形状計測システム、立型マシニングセンタ、金型統合設計・解析システム、
3次元測定機、微細形状測定装置、万能測定用顕微鏡、高精度三次元加工機、
金型検査・解析システム 金属プロセスチーム
機械技術課 材料・構造物の強度、熱エネルギーの高効率利用
(主要設備) 300kN万能試験機、2000kN万能試験機、X線非破壊検査システム、
マイクロビッカーズ硬度計、ロックウェル硬度計、超音波探傷装置、ビッカーズ硬度計、
コンピュータ計測制御式精密万能試験機、マイクロスコープ、非接触式熱計測システム 表面プロセスチーム
庶務課 財務会計、庶務
電子技術課 電磁ノイズ関連(EMC)技術、ロボット技術
(主要設備) EMC対策支援システム、3次元造形機、雑音総合評価試験機、電磁ノイズ測定室、
雷サージ許容度試験機、光ファイバー回折格子作製装置 強度解析チーム
熱エネルギーチーム
光・電磁環境チーム ロボットシステムチーム
工業技術センタークラブは新技術開発、新製品開発を目指す企業が研究開発を軸として、センターと業種を超えた企業との パートナーシップの関係を構築するために、平成13年2月に設立された会員制の組織です。
センターは会員企業との交流を通して技術ニーズを的確に把握し、会員企業と共に研究開発・技術開発に取り組んでいます。
工業技術センタークラブには、4つの技術部会(材料、バイオ、デザイン、機械電子)があり、随時、会員を募集しています。 連絡先:TEL 092-925-7400、E-mail:[email protected] (企画管理部 戦略プロジェクト室)
福岡県工業技術センター クラブ
家具強度試験機
蛍光X線分析装置
表面形状計測システム
材料強度評価試験システム
EMC対策支援システム
4
概要
工 業 技 術 セ ン タ ー の 成 果 研 究 開 発 に 基 づ く 実 用 化 事 例
1.微生物を利用した防カビスプレーの開発 生物食品研究所
開発概要
ダイヤ糊工業株式会社との共同研究により、微生物の持つ抗カビ活性 を利用した防カビスプレーを開発し、製品化しました。含有する微生物は 納豆菌類縁菌で、安全で高い抗カビ活性を有しています。
カビ取りなっとう君
関連研究: 「がん研究・診断新規バイオツールの開発/超高速タンパク質生産 システム開発」(平成21年〜25年度 地域科学技術振興事業委託費 地域イノベーションクラスタープログラム/文部科学省)
実用化企業:(株)アステック
関連特許: 「ペプチド脂質を含んだキャリア及びそれを用いた化合物の細胞内導入法」
WO/2007/099650
2.遺伝子導入試薬 NeoFectionの開発 生物食品研究所
開発概要
バイオ医薬品を開発するためには、重要な機能を持つ生理活性タンパク質を得 て、その機能を調べる必要があります。そのようなニーズに応えるために、迅速に タンパク質を製造させるシステムとして、簡単にかつ高効率で目的の遺伝子を導 入できる遺伝子導入試薬を開発しました。本製品は、H21年度に販売を開始しま した。
遺伝子導入試薬 NeoFection (ネオフェクション)
3.柿甘味料とこれを原料とした食品の開発 生物食品研究所
関連研究: 福岡県バイオベンチャー等育成事業
(平成20年〜21年度 福岡県バイオ ベンチャー等育成事業/(株)久留米 リサーチ・パーク)
実用化企業:(株)元山、バイオボックス(株)
開発概要
規格外等の理由により大量廃棄されている未利用柿を有効活用するため、真空 減圧濃縮ニーダーを用いた低温蒸煮法により柿ピューレ/柿シロップを大量生産 する方法を確立し製品化すると共に、これを原料としたドリンク及び卵かけご飯専 用醤油を製品化しました。
関連研究: 有用微生物(B1144)を利用した抗カビ製品および脱臭製品 の開発と新規天然生理活性物質の探索
(平成21年〜22年度 県単独事業)
実用化企業:ダイヤ糊工業(株)
関連特許: 「バチルス・ズブチリスを用いた甲殻類カビ病および魚介類 カビ病の予防方法」 PCT/JP2006/305494
柿ピューレKP-40(写真左)
柿シロップKS-60(写真右)
4.久留米ツバキ正義酵母を使用した焼酎の開発 生物食品研究所
開発概要
福徳長酒類㈱、九州産業大学と共同で、久留米ツバキを代表する品種「正義(まさよし)」から 酵母を分離し、久留米産米「ヒノヒカリ」を使った焼酎を製造し製品化しました。
関連研究: 久留米ツバキからの焼酎用酵母の分離(平成21年度 経常研究事業)
実用化企業:福徳長酒類(株)
本格米焼酎
「吟薫 久留米正義椿正義」
柿ドリンク“柿の雫“(写真左)
“和食のたまごの醤油“(写真右)
5
研究開発に基づく実用化事例
5.筑後川潟土を活用したエコロジー屋根断熱材 機械電子研究所 開発概要
筑後川下流域の潟土は生態系への影響も懸念される程膨大な量が堆積して います。そこで、この潟土を建築材料として有効利用するべく、瓦製造技術を用 いて加工し多孔質の素材を開発しました。これを活かした瓦屋根用断熱材を城 島瓦協同組合にて製造・販売しています。
瓦屋根用断熱材
関連研究: めっきスラッジの再資源化システムの開発
(平成19年〜21年度 福岡県リサイクル総合研究センター 共同研究プロジェクト/(財)福岡県環境保全公社)
実用化企業: 九州エンジニアリング(株)
関連特許: 出願検討中
6.めっきスラッジの再資源化システムの開発 機械電子研究所
開発概要
めっき工場の排水処理から発生するスラッジは有用な金属を含むにもかか わらず,これまで廃棄処分されていた。本開発では亜鉛に着目し,コンパクト な排水分別処理装置を開発して,安価に亜鉛を回収することに成功した。回 収した亜鉛は精錬原料としてリサイクルできる。
開発した排水分別処理
7.マグネシウム合金部材への環境対応型高耐食性化成処理技術の開発 機械電子研究所
関連研究: マグネシウム合金部材への環境対応型高耐食性化成処理 技術の開発(平成20年〜21年度 重点地域研究開発推進プ ログラム地域ニーズ即応型/(独)科学技術振興機構) 実用化企業: ケイアンドエムテクノロジィ(株),(株)正信
関連特許: 出願検討中 開発概要
マグネシウム合金の耐食性を向上させる環境負荷物質を含まない化成処 理剤の開発に成功した。本処理で得られる皮膜は,塩水噴霧試験で48時間 腐食が発生せず,塗装密着性も良好である。自動車部材から携帯家電まで 幅広いマグネシウム合金に適用できる。
関連研究: 潟粘土を用いた製品設計における瓦製造技術の活用
(平成19年〜20年度 県単独事業)
実用化企業: 城島瓦協同組合
関連特許: 「屋根用断熱材とその製造方法及びそれを用いた屋根材の葺 設方法」 特開2010-209529
本処理剤で得られる化成処理被膜
(左:通常仕様,右:光沢仕様)
8.超音速湿式ジェットミル 機械電子研究所・化学繊維研究所
開発概要
超音速エアジェット技術を利用して、電子材料やセラミックスなど の無機材料、顔料などの有機材料、金属粒子など、様々なナノ粒 子凝集材料を分散処理できる全く新しい微粒化技術をリックス㈱と 共同開発しました。開発した分散装置の導入により、ナノ粒子材料 への異物の混入、材料の加熱やメンテナンスの難しさといった従来 装置の課題を解決することができます。平成22年より装置の販売と 受託試験を開始しました。
関連研究: 超音速湿式ジェットミルの開発 (平成19年〜21年度 ナノテク産業化促進事業/福岡ナノテク推進会議)
実用化企業: リックス(株)
関連特許: 「微粒化装置および微粒化方法」 特許第4447042号
チタン酸バリウム ナノ粒子の分散処理
処理前
処理後
400nm
超音速湿式ジェットミル
6
研究開発に基づく実用化事例
11.久留米絣手ぬぐいの開発 化学繊維研究所 開発概要
久留米絣の主な使用染料が製造停止となるという産地の一大危機を打 開するため、反応染料による新規な代替染色技術を開発しました。これに より絣産地が存続できるほか、染色堅ろう度が向上するという利点も生じま した。この技術を新しい用途の「手ぬぐい」に応用し、カラフルなデザインの ものを多数試作しました。
試作サンプル:
KURUME KASURI TENUGUI
関連研究: 色素退色抑制技術を用いたウレタン黄変防止剤の開発 平成19年度 ナノテク産業化促進事業(FS枠)/福岡ナノテク推進会議
自動車用内装部材の機能化に関する研究 平成20年度 県単独事業 実用化企業: (株)ピラミッド
関連特許: 「合成樹脂及び合成樹脂製品の耐光性向上剤及び耐光性向上方法」
特願2009−194732号
12.耐光性を向上させたウレタンフィルムの開発 化学繊維研究所
開発概要
芳香族系ウレタンは光などで黄変する問題があるため、新しく耐光剤を開発しました。
この耐光剤を使って、実用化企業の商品である軽量、断熱機能が高い熱可塑性ウレタ ンフィルム「ダンネッター」へ導入し、平成22年度からロールカーテンへ展開し、販売を 行っています。
新しい耐光剤を導入した軽量、断熱機 能が高いウレタン製ロールカーテン 関連研究: 久留米絣技術を用いた手ぬぐいの開発
(平成20年度受託研究/
地域資源活用売れる商品づくり支援事業・経済産業省)
久留米絣の代替染色技術の開発(平成18〜20年度/県単事業)
実用化企業:(株)オカモト商店
9.マイクロ波常温乾燥機 機械電子研究所
開発概要
加熱や凍結による変質・変性や損傷を生じることなく、様々な多孔性食 材を常温で乾燥できるマイクロ波常温乾燥法に着目し、乾燥時間と品質と を同時に改善する、革新的な省エネルギー常温乾燥技術を開発・実用化 しました。
マイクロ波常温乾燥機 関連研究: 大気導入型マイクロ波減圧乾燥技術に関する研究開発
(平成16年〜平成18年度 県単独事業)マイクロ波常温乾 燥による高品位・省エネ乾燥技術の開発(平成18年〜19年度 地域新生コンソーシアム研究開発事業/経済産業省)
共同研究機関:九州工業大学、九州指月(株)、クロレラ工業(株)
実用化企業: 西光エンジニアリング(株)、美濃窯業(株)、桂商事(株)、(株)ワコー 関連特許: 「マイクロ波を用いた減圧乾燥方法及びその装置」特許第4474506号
10.EMC対策支援ソフトウェアの開発 機械電子研究所
開発概要
電子・電気機器開発時のEMC対策、中でも放射ノイズ測定・低減対策 の効率化が強く求められています。そこで、小型電波暗室での「予備測 定結果」からノイズ源を可視化し、さらに大型電波暗室における「規格適 合試験結果」を推定する『EMC対策支援ソフトウェア』を開発しました。
EMC対策支援ソフトウェア
(ノイズ源可視化例)
関連研究: 新相関手法を用いた一般環境放射ノイズ測定法の確立
(平成15〜17年度 新産業創造等基金研究開発事業/
(財)福岡県産炭地域振興センター)
車載用電子機器からの放射ノイズ推定法の開発
(平成18〜19年度 県単事業)
実用化企業:(株)テクノサイエンスジャパン
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研究開発に基づく実用化事例
13.コンクリートのひび割れを軽減するプラスチックスペーサの開発 化学繊維研究所
関連研究: コンクリートに亀裂を生じさせない鉄筋位置固定用プラスチックスペーサの開発
(平成17〜18年度 研究開発事業/ (財)福岡県産炭地振興センター)
実用化企業:(株)中央産業
国土交通省NETIS登録商品 登録No. QS-080024A 技術名称: 星型プラスチックスペーサ
開発概要
鉄筋コンクリートの施工時に使用するプラスチック製星型スペーサ「プラ・スターG」を開発 しました。本製品は、温度荷重によるコンクリートのひび割れを85%以上抑制することができ ます。(株)中央産業では、スペーサ材料にほぼ100%リサイクル材料を使用しており、土木工 事・建築工事・二次製品等に対応できるサイズ展開をしています。
プラ・スターG施工例
プラ・スターG
関連研究: 久留米地域で収穫されるヤーコンを原料にした地域特産品の開発
(平成18年〜19年度/県単事業)
実用化企業:キットカットキッチン
15.久留米産ヤーコンを用いたドレッシングの開発 生物食品研究所
開発概要
久留米市役所、(株)久留米リサーチ・パーク、中村学園大学、田主丸ふれあい 市場、生産農家と連携して、久留米産ヤーコンを用いたドレッシングを開発しまし た。キットカットキッチンより販売されています。
くるめ育ち ヤーコンドレッシング
関連研究: 新規微生物を用いたカタラーゼの製造方法に関する研究
(平成18年〜19年度/共同研究)
実用化企業:(有)S・Gラボラトリー
16.Rhizobium菌生産カタラーゼを用いた過酸化水素処理剤の開発 生物食品研究所
開発概要
(有)S・Gラボラトリーと共同で過酸化水素分解酵素(カタラーゼ)を多量に生産する 細菌についてスクリーニングやカタラーゼ抽出などの製剤化条件の検討を行い、現 行のカタラーゼ製剤より安価な過酸化水素処理製剤を開発しました。
過水クリア 14.福岡・相島産真珠貝の貝殻を利用した装飾品(螺鈿細工) 化学繊維研究所 開発概要
福岡・相島(あいのしま)で真珠の養殖を始めました。真珠貝(あこや貝)の貝 殻にも真珠層があり、装飾品(螺鈿細工(らでんざいく))に応用しました。万徳 屋では、熟練の技を生かした、ぬくもりのある手作りの作品が特徴です。(有)
カラープラネットでは、デジタルデータも再現できる精密加工が特徴ですが、ネ イル素材等の用途へも展開しています。
関連研究: 相島産アコヤ貝殻の有効利用法に関する研究
(平成20〜21年度 県単事業)
実用化企業:万徳屋、(有)カラープラネット (貝殻装飾品の作品例)
万徳屋 (有)カラープラネット
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研究開発に基づく実用化事例
関連研究: 微生物簡易識別法の開発(平成20〜21年度/県単事業)
実用化企業:(株)同仁化学研究所
17.生菌選択的蛍光染色キット“-Bacstain-CTC Rapid Staining Kit”の開発 生物食品研究所 開発概要
(株)同仁化学研究所との共同研究により、生きた微生物を選択的かつ高感 度に検出する蛍光染色キットの開発に成功し、平成21年度に商品化されました。
蛍光染色試薬CTCとエンハンサー(反応促進物質)を併用することで、スピー ディーで高感度な蛍光染色を実現しました。また、従来の試薬では検出できな かった微生物も染色が可能になりました。蛍光検出法で汎用されている蛍光顕 微鏡とフローサイトメータのそれぞれに対応した2種類のキットを準備しています。
生菌選択的蛍光染色キット
関連研究: 冷却水システムにおけるレジオネラ対策のための光触媒装置の実用化
(平成17〜18年度 新産業創造等基金センター委託事業/
(財)福岡県産炭地振興センター)
実用化企業:フロンティアテクノロジー(株)
18.電解式スケール除去装置の開発 機械電子研究所
開発概要
空調設備等に使用される冷凍機やコンプレッサの熱交換器へのスケール付着による性 能低下を防ぐため,循環する冷却水を電解処理しスケールの原因となる水中のミネラル 分を除去する装置を開発しました。従来,必要であった冷却水への薬剤添加が不要とな ります。
スケール除去装置
関連研究: 高配向性電磁鋼板と高性能永久磁石によるハイパワー発電機の開発
(平成15〜17年度 新産業創造等基金研究開発事業/
(財)福岡県産炭地域振興センター)
風力発電のための高集束化高密度発電機の開発
(平成18〜20年度 革新技術研究開発事業/(独)科学技術振興機構)
実用化企業:赤司電機(株)
19.電力損失低減に優れた永久磁石発電機の開発 機械電子研究所
開発概要
赤司電機(株)、および大分大学との産学官共同研究により、平成21年に低速回 転高効率型永久磁石式同期発電機「GENE-MASTER」を製品化しました。600rpm の低速回転で効率90%以上を実現しており、まさに低炭素社会に貢献できるこれま でにない高効率発電機です。
永久磁石発電機「GENE-MASTER」
関連研究: 非接触オンマシンナノ計測式自動補正型次世代研削システムの開発
(平成20年度 地域イノベーション創出研究開発事業/経産省)
実用化企業:(株)三井ハイテック
20.機上計測式研削盤の開発 機械電子研究所
開発概要
金型部品の成形研削加工は、職人頼みの領域で、検査・加工には多大な時間を 要します。これらの問題解決の為、ビジョン技術と精密加工技術を取入れたリバー スエンジニアリング内蔵CNC研削盤(機上計測式研削盤)を開発しました。これによ り、加工物を研削盤に保持したまま研削・形状計測が可能になるので、加工の省力 化、省人化、高品質化を実現できます。
機上計測式研削盤
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研究開発に基づく実用化事例
関連研究: 流れの可視化を用いたマイクロスケール成形の評価・解析システムの開発
(平成14〜15年度 (財)福岡県産炭地域振興センター研究開発事業/(財)福岡県産炭地域振興センター)
実用化企業:(株)ピーエムティー
21.脆性材料加工用鉛筆型メタルボンド微細径砥石 機械電子研究所
開発概要
機械加工が困難な脆性材料(ガラス、セラミックス等)の微 細な形状加工を行うことを目的に、超砥粒メタルボンド砥石 の結合剤に耐摩耗性ろう材を使用した鉛筆型の砥石を開発 しました。
ろう材砥石写真 先端部SEM像
関連研究: マルチ自走式配管内遠隔検査補修ロボットシステム
(平成16年〜17年度 産学連携研究開発事業/
(財)北九州産業学術推進機構)
配管検査用センサシステムの開発
(平成18年〜19年度 中小企業産学官連携研究開発事業/
(財)北九州産業学術推進機構)
共同研究機関:(株)フジコー、(株)九州エレクトロニクスシステム、九州工業大学、早稲田大学 実用化企業: 新日本非破壊検査(株)
関連特許: 「対向面間の走行装置」特願2007-161634
22.配管内検査ロボットの開発 機械電子研究所
開発概要
配管内の割れ・腐食・減肉などの配管内面の状態を検査するロボット「エル ボマスター」を開発しました。配管の材質や形状によらず配管内を自由に走 行することができ、カメラの画像で配管内を観察します。平成20年度よりサー ビス事業を開始しました。
エルボマスター(管内検査システム)
関連研究: プリント配線基板内蔵用高容量薄膜コンデンサの開発
(平成16〜21年度 産業技術研究助成事業/NEDO技術開発機構)
実用化企業:日揮触媒化成(株)
関連特許: 「チタン酸バリウム粉末およびその製造方法」特願2008-079412
23.チタン酸バリウムナノ粒子分散溶液 化学繊維研究所
開発概要
高濃度ゾルゲル法を利用して各種電子デバイスの原材料であるチタン酸バリウムの10 nm(ナ ノメートル。10億分の1メートル)〜30 nmの超微細粒子分散溶液の開発に成功しました。既製の 電子デバイスに用いられている粒子サイズは微細なものでも100〜200nm。今回開発した粒子の 微細さは際立っています。原材料のナノサイズ化が望まれている各種電子デバイスや各種光学 部材への用途展開が期待できます。
チタン酸バリウム ナノ粒子分散溶液
関連研究: 乾燥剤リサイクル研究会
(平成19年度 研究会事業/(財)福岡県環境保全公社 リサイクル総合研究センター)
共同研究機関: シタマ石灰(有)、(株)筑後物産、大江化学工業(株)
実用化企業: シタマ石灰(有)
24.石灰乾燥剤を再利用した造粒型消石灰の開発 化学繊維研究所
開発概要
農業用土壌改良剤(消石灰)は一般的に粉末状ですが、造粒してブロック 状にしました。飛散しにくいため作業性や人体への安全性に優れており、土 壌中で崩壊しやすく即効性があり、高アルカリ分であるといった特徴がありま す。更に、従来、主に産廃処理されていた石灰乾燥剤の規格外品をバイン ダーとして利用しており、環境に優しい商品です。本製品は、平成20年に商 品化されました。
肥料登録番号2213号(福岡県告示第1118号)。
造粒型消石灰(土壌改良剤)
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研究開発に基づく実用化事例
25.大きな博多人形の実現に向けた粘土材料の開発 化学繊維研究所
関連研究: 博多人形の原材料の調査研究(平成19年度 受託研究)
実用化企業:博多人形商工業協同組合
「羽衣」除幕式(20年9月)の写真.
(右) 大きな博多人形「羽衣」.
(左) 「羽衣」作者の國崎氏.
開発概要
博多人形の大型化の課題であった焼き縮みによる「割れ」等の問題解決に取り組 み,各種粘土の配合比を最適化することで焼き縮みの少ない粘土の開発に成功し,
大きな博多人形「羽衣」を作製しました。「羽衣」は,福岡を代表する伝統工芸品とし て,平成20年9月から福岡国際会議場に展示されています。
関連研究: 微生物検出試薬の開発、微生物簡易識別法の開発
(平成19〜20年度/県単事業)
実用化企業:(株)同仁化学研究所
26.微生物検出キット “Microbial Viability Assay Kit-WST” の開発 生物食品研究所 開発概要
(株)同仁化学研究所との共同研究により、細菌やカビなど微生物 の生死を検出するキットの開発に成功し、平成20年度に商品化さ れました。検出試薬を添加すると生きている微生物のみに反応が 起こり着色するという非常に簡単な手法で微生物の生死を検出す るキットです。また、検査時間を従来法に比べ大幅に短縮すること ができました。
微生物検出キット
関連研究: 久留米地域で収穫されるヤーコンを原料にした地域特産品の開発(平成18年〜19年度/県単事業)
実用化企業:生産農家、クロボー製菓(株)
27.久留米産ヤーコンを用いた地域特産品の開発 生物食品研究所
開発概要
久留米市役所、(株)久留米リサーチ・パーク、中村学園大学、クロ ボー製菓(株)、生産農家と連携して、久留米産ヤーコンを用いた地域 特産品を開発し、平成20年5月31日に新規オープンした道の駅くるめ にて試験販売を行っています。
久留米産ヤーコン茶 ヤーコン入り黒棒
関連研究: 液体の微粒化凍結技術を用いた超精密洗浄ノズルの開発
(平成17年〜18年度/県単事業)
実用化企業:リックス(株)
関連特許: 「洗浄ノズル及びそれを用いた洗浄方法」 特許第4120991号
「バリ取り洗浄装置およびバリ取り洗浄方法」 特許第4151796号
28.超精密洗浄ノズルの開発 機械電子研究所
開発概要
超音速ノズルを用いて空気と水だけで微細な氷粒子 を形成すると同時に超音速まで加速して衝突させ、洗 浄対象の表面を傷つけずに異物を除去する「マイクロア イスジェット洗浄ユニット」を開発し、平成20年に製品化
しました。 洗浄の様子
マイクロアイスジェット 洗浄ユニット
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研究開発に基づく実用化事例
開発概要
工業技術センターが開発した華やかな香りのカプロン酸エチルと爽やかな酸味 を示すリンゴ酸を高生産する「ふくおか夢酵母3号」を用いて、フルーティーな香り とすっきりとした味わいの吟醸酒を商品化し平成19年から製品化しています。
関連研究: 次世代型酵母創出に関する研究(平成18〜19年度/県単事業)
実用化企業:(資)若竹屋酒造場、井上(名)、(名)山口酒造場
関連特許: 「新規清酒酵母及びこれを用いて製造する清酒の製造方法」
特開2008-228588 福岡オリジナル吟醸酒
29.福岡オリジナル吟醸酒の開発 生物食品研究所
関連研究: 防火ドアの開発に関する研究(平成16年度/県単事業)
実用化企業:(株)オークマ
関連特許: 「木製扉とその製造方法」 特許第4213657号
30.総木製防火ドアの開発 インテリア研究所
開発概要
県内企業より新規な室内向け総木製防火ドアを開発したいとの要望に応え、共同研究を実施し ました。その結果、防火扉の認定基準性能を満たす手法を見出し、平成19年に製品化されました。
内装用木製防火ドア
関連研究: 自然冷媒製氷機に関する研究開発
(平成18〜19年度 NEDO地域地球温暖化防止支援事業
(アイスマン(株)からの受託研究))
実用化企業:アイスマン(株)
31.自然冷媒製氷機の開発 機械電子研究所
開発概要
オゾン層保護および地球温暖化抑制を目的に、オゾン層破壊係数および地 球温暖化係数が0の自然冷媒アンモニアを用いた直膨式産業用製氷機につ いて、アンモニア冷媒用製氷・脱氷技術を開発し、アンモニア製氷機として平 成19年度に製品化しました。
自然冷媒製氷機
12 開発概要
景観建材であるレンガの内部に無数の毛細管を導入し、顕著な揚水性・
保水性をもたせました。これにより、レンガに蓄えられた水分の蒸発によっ て表面温度が低下する「打ち水効果」が発現され、ヒートアイランド現象の 抑制方法のひとつとして利用されています。
関連研究: 再生材料添加によるレンガカラーバリエーションの拡大、資源 の有効利用とリサイクルに関する技術研究
(平成14〜15年度/県単事業)
多機能レンガの設計および製造技術の開発
(平成15年〜17年度 研究開発事業/(財)福岡県産炭地振興センター)
実用化企業:荒木窯業(株)
関連特許: 「多孔質セラミックス部材およびその製造方法」特開2007-63104
施工例(東京都・有楽町)
32.「打ち水効果」を示す機能性レンガの製造 機械電子研究所・化学繊維研究所
研究開発に基づく実用化事例
開発概要
土壌に含まれる有害物質(Hg, Pb, Cd, As, Se, Cr)の定量分析のため、蛍光 X線分析用標準物質を開発しました。土壌汚染対策法で規定された濃度域で の分析が可能であり、土壌調査の迅速、低コスト化が期待されます。
関連研究: 高濃度域分析用土壌標準物質の分析評価
(平成18年度 受託研究)
実用化企業:環境テクノス(株)
土壌標準物質
33.土壌汚染評価システムの開発 機械電子研究所
開発概要
施工性のよい溶射皮膜を開発しました。従来、Al-5 mass%Mg合 金溶射皮膜は信頼できる試験結果がなかったために、実用化が進 んでいないという状態にありました。そこで、腐食試験により防食 性能を確認するとともに、プラズマ溶射法と組み合わせることで、
高い施工性と防食性能を有する溶射皮膜を開発し、実用化を図り ました。
関連研究: プラズワイヤー溶射によるAl-5mass%Mg皮膜の開発、
評価(平成16〜18年度 受託研究)
共同研究機関:(有)浦島テクノサービス、久留米工業高等専門学校 実用化企業: 西日本プラント工業(株)
福岡高速5号線 梅林ランプ 橋梁部
34.プラズワイヤー溶射によるAl-5mass%Mg皮膜の開発 機械電子研究所
開発概要
光触媒活性の高いアナターゼ型TiO2を活性の低いルチル 型に変態させることなく溶射できる新溶射法を開発した。(機 械電子研究所が触媒性能の評価を担当。)
関連研究: TiO2溶射皮膜の光触媒特性の評価・研究
(平成15〜16年度 中小企業産学官連携研究 開発事業/(財)北九州事業学術推進機構)
実用化企業:(株)フジコー
関連特許: 「光触媒機能皮膜及びその形成方法」 特開2007-222720((株)フジコーによる出願)
その他: 第1回ものづくり大賞優秀賞受賞(『超緻密超密着溶射技術』)
35.TiO2光触媒溶射技術の開発 機械電子研究所
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36.遺伝子導入試薬“HilyMax (ハイリーマックス)”の開発 生物食品研究所 開発概要
(株)同仁化学研究所と京都大学との産学官連携事業の支援を得て、新規の遺伝子 導入試薬“HilyMax”の開発(H18.8.28発売)を行いました。HilyMaxは市販の導入試薬 と比べて同等かそれ以上の能力を有する完全人工合成の新規脂質分子からなり、既 存品の1/3以下の価格で販売することに成功しました。
関連研究: 「神経細胞への遺伝子導入試薬の開発」(平成15〜16年度/県単事業)
「哺乳類細胞に対する新規な核酸導入技術の開発に関する研究」
(平成15年度 久留米都市エリア産学官連携促進事業可能性試験/
文部科学省)
「合成脂質を用いた導入効率が高く安全な遺伝子導入試薬の開発」
(平成16年〜17年度 地域新生コンソーシアム研究開発事業/経済産業省)
実用化企業:(株)同仁化学研究所
関連特許: 「ペプチド脂質を含んだキャリア及びそれを用いた化合物の細胞内導入法」 WO/2007/099650 漆喰タイル
(溶射施工例)
厨房床へのタイル設置
遺伝子導入試薬 HilyMax (ハイリーマックス)
研究開発に基づく実用化事例