「高次脳機能障害者の社会参加支援の 推進に関する研究」実績報告
(東京ブロック)
東京都心身障害者福祉センター
1.支援ネットワーク構築
(1) 二次保健医療圏の支援ネットワークづくり
「専門的リハビリテーションの充実」事業
二次保健医療圏の中核医療機関による以下の取組を通じて切れ 目 のない支援体制の充実を図る。
•
アドバイザーの配置(圏域の支援機関への助言等)
•
症例検討会・圏域連絡会等による連携
•
地域の専門職等を対象とした研修会
実施圏域
<22・23 年度> <24 年度> <25 年度> <26 年度>
2圏域(モデル実施) ⇒ 4圏域
⇒
6圏域 ⇒9
圏域⇒
27年度 全12圏域に 拡大予定
①区西南部圏域(日産厚生会玉川病院) ⑥南多摩圏域(永生病院)
②西多摩圏域(大久野病院) ⑦区西北部圏域(豊島病院)
③区東部圏域(東京都リハビリテーション病院) ⑧北多摩北部圏域(多摩北部医療センター)
④北多摩南部圏域( 東京慈恵会医科大学附属第三病院) ⑨北多摩西部圏域(村山医療センター)
⑤区南部圏域 (荏原病院)
25年度から圏域の中核医療機関の情報交換会を開催
【二次保健医療圏の取組事例】 〜北多摩南部医療圏の取組〜
平成 25 年度〜東京慈恵会医科大学附属第三病院を拠点とし
「専門的リハビリテーションの充実」事業を実施
< 取組内容 >
● アドバイザー(医師・リハ専門職等)による相談対応
● 症例検討会・圏域連絡会の実施
● 専門職等を対象とした研修の実施
● 高次脳機能障害支援マップの作成
1.支援ネットワーク構築
(2) 区市町村の相談体制づくり
区市町村高次脳機能障害者支援促進事業
区市町村に支援員を配置して以下の事業を行い、高次脳機 能障害者への支援の促進を図る。
• 相談支援 ・関係機関との連携
• 社会資源の把握・開拓 ・広報・普及啓発
実施区市町村
<19 年度> <20 年度> <21年度> <22年度> <23年度> <24年度> <25年度>
<26 年度>
2 区 ⇒ 7 区市 ⇒14区市 ⇒ 20 区市町 ⇒23区市町 ⇒27区市町⇒ 31区市町⇒ 32 区市 町
【区部】千代田区、港区、新宿区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、 大 田区、世田谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、 足立 区、葛飾区、江戸川区
【市町村部】武蔵野市、青梅市、府中市、調布市、町田市、小平市、国分寺市、 国 立市、福生市、狛江市、稲城市、奥多摩町
専門的リハビリテーションの充実事業(9圏域) ★
区市町村高次脳機能障害者支援促進事業実施状況(32自治体)
2.就労準備支援プログラム
地域の就労支援機関等からの依頼に基づき、一般就労(新規就職・復職)か ら福祉的就労まで、幅広い「職業生活」の実現のため、職業評価、作業課題に よるトレーニング、グループワーク等を組み合わせた、6ヶ月間の独自のプログ ラムを提供する。
新規利用者数(平成26
年度末)
終了者の状況(事業開始以降の総計)◆就労支援準備プログラム利用者実態追跡調査について
目的
就労支援準備プログラム利用終了者の現在の就労状況、社会参 加、
生活状況、希望のサービス等について調査を行い、就労支援 のあり 方等について検討する。
対象
平成19年9月〜25年3月に利用を終了した178名のうち、住所不 明 だった24名を除く154名を対象とした。
調査項目
(1)共通項目:性別、年齢、氏名、高次脳機能障害の種類、障害者 手 帳の有無、就労の有無、就労支援サービスの利用状況等
(2)現在就労している方:職場の規模や職務内容、職場環境への満 足度、仕事をする上での困難や相談者の有無、支援内容など
(3)現在働いていない方:現在の生活状況、プログラム終了後の就 労
経験、今後の就労の意思、希望する仕事や支援内容
結果
(1)回収状況 対象者154名中、94名より回答を得た(回 収率61%)
(2)回答者像
回答者の平均年齢は46.1歳。男性84名、女性10名。2名を除き何ら かの障害者手帳を所持していた。
(3)就労状況 就労者は57名(61%)、非就労者は37名(39%)
であった。
(4)就労者の状況
就労者57名中、受傷・発症前と同じ企業で就労している(復職)方は13 名、別の企業で就労している(新規就労)方は44名であった。
① 13名の復職者では、週5日勤務の正社員がほとんどであった。職場環境への 満足度は、「満足」の方が多かった。「仕事上の困難がある」とした人も半数以上 であった。なお、9名が従業員規模1000人以上の企業であった。
② 44名の新規就労者では、パート、アルバイト、契約社員が7割以上であった。
職場環境への満足度は、半数以上が「まあまあ満足」であった。「仕事上の困難 がある」とした方は17名で、「ない」は25名であった。従業員規模は100人未満 が13名で一番多く、次が1000人以上で11名であった。 就
労にあたってジョブコーチを利用した方が約半数であった。
まとめ
・ 復職者は、従業員規模1000人以上の企業で働く正社員 が多かった。
・ 新規就労者の企業規模は多岐にわたっており、大企業へ の偏りは見られなかった。雇用形態では、正社員が少なかっ た。
・ 新規就労者は再就職にあたり、障害状況等に合わせた職 種や職務を選択することで、仕事上の困難が少ないと感じる 傾向があるのではないかと考えられた。
・ 非就労者は、ほとんどの方が就労を希望し、就労支援事 業所を利用していた。
・ 今後の就労支援に向けた要望としては、「個を大切にした 支援」「自身の障害理解の促進」「職場の障害理解の促進」
「 職場環境の整備」が多かった。
3.社会生活評価プログラム
地域の支援機関等からの依頼に基づき、自立した社会生活や就労(福祉的 就労含む)等の社会参加を目指している方に対して、生活管理面や作業能力、
対人技能面等の評価を行い、課題整理を行う。個別課題とグループワークを 組み合わせた4ヶ月間のプログラムを提供
利用状況(平成26
年度末)
終了者の状況(
平成26
年度末)4.人材育成・普及啓発
相談支援研修会
区市町村や相談支援機関、医療機関等の職員が対象
【平成26年度実施状況】
① 7月16日 高次脳機能障害の基礎知識 270名
②12月16日 地域における高次脳機能障害者支援について、当事者・家族の体験談 160名
③ 1月15日 事例をとおして考える、高次脳機能障害者の支援(グループワーク)
④ 1月28日 ③30名 ④28名
相談支援員連絡会
区市町村等の相談支援の実務者間で取組報告や情報交換等を行う。
【平成26年度実施状況】
①第1回 6月 4日 支援促進事業の取組報告等 36区市 81名
②第2回 11月13日 区市町村間の情報交換等 33区市 59名
支援拠点以外で実施する研修会等
区市町村支援促進事業や専門リハ 充実事業の普及に伴い、区市町村主催(主 に都民向け)、圏域の中核医療機 関主催(主に専門職向け)の高次脳機能障害に関する研修会・講演会等が年間多数開催されている。
5.相談支援
専用
相談受付件数(平成26年度)
572件 (
新規相談370件 継続相談202件) 新規相談の状況
● 相談者
● 相談内容