別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 3099 号 氏 名 益田 智章
論文審査担当者
主査 新家 俊郎 副査 泉﨑 雅彦
副査 宮原 義典
(論文審査の要旨)
1.論文内容
開心術後の発作性心房細動は、開心術後の回復に悪影響が大きく、欧米のガイドライン ではアミオダロンの術前からの予防的投与の有効性が示されている。一方、本論文では、
生物学的利用率が高く、術直後からの投与で効果を発揮する静注用アミオダロンを術後 48 時間のみ投与し、予防効果を示した。その利点として、心房細動の発生頻度が最も高い術 後2 日目に効果を発揮し、より少ない総投与量で効果が得られ、かつ術後、集中治療室の 24時間モニター監視下で、術中留置される一時的ペースメーカーのバックアップがある状 態において、アミオダロンの 主要な副作用である徐脈を生じた場合は、術前と比較して安 全に対処可能である。本論文は、より安全性の高い術後発作性心房細動の予防法を新たに 示した。
2.論文審査
より安全性が高く、かつ効果的な術後心房細動予防法として、術後短期間のみの静注ア ミオダロンによる予防効果を検証し、結果が得られたことは、臨床上非常に有用な研究で あり、申請者の研究に対する知識と技術力が十分に高いことが示された。
3.審査結果
本論文は新しい知見を得ており、学位論文に値するものと判断した。
論文題名:Effects of the Prophylactic Use of Amiodarone Infusion to Prevent Postoperative Atrial Fibrillation After Cardiac Surgery
(開心術後のアミオダロン静脈内投与による発作性心房細動発症予防の検討)
掲載雑誌名: THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL of MEDICAL SCIENCES Vol.31 No.3 2019 年
(主査が記載、500字以内)