労働生産性の向上
AI等による労働力の補完
(業務の効率化)
産業の高付加価値化
働き方の選択肢の増加
(育児・介護等の制約 を抱える方の就労実現)
供給制約の解消
供給制約下における経済成長の実現
○ 経済成長率が低下
○ 少子高齢化による労働供給制約下
イノベーションの進展 女性等の働き方の多様化
への対応
①付加価値の向上 ②ワーク・ライフ・バランスの実現
「車の両輪」として双方を取り組む
【我が国の現状】
4
能力開発の強化
・
人材の活用
-我が国の経済成長の現状-
GDP成長率をみると、2000年代以降、主要国と比較して我が国は0%台と低い水準に留まっている。
労働投入・資本投入の寄与が弱くなる中、GDP成長率との関係が強まっているTFPの上昇率が弱い状況にある。
また、労働投入の大きな増加が見込めない中でもTFPの上昇を見込むことは可能。
資料出所 OECD.Statより作成
(注)TFP(全要素生産性)は、経済成長を要因分解した際に、資本投入や労働投入といった要因以外の成長要因(例えば、イノベーション等)
を指す。
0 100 110 120 130 140
2000 02 04 06 08 10 12 14 15
GDP成長率の推移
(2000年=100)
(年)
日本 米国
ドイツ フランス
英国
GDP成長率(平均値)
フラ ン ス 1.3 ドイ ツ 1.3
日本 0.8
英国 1.9
米国 1.9
日本
米国 日本
(2001-2014年) 米国 y = 1.219x + 0.8619
(2.55)
R² = 0.3328
(1986~2000年)
y = -0.0541x + 2.8765
(-0.17)
R² = 0.0022
-1 0 1 2 3 4 5
-1.0 -0.5 0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5
(
G D P 成 長 率)
(TFP上昇率)
GDPとTFPの相関関係 01-14 86-00
(%)
(%)
日本 米国
(TFP1986~2014年)
y = -1.0393x + 1.4363
(-1.43)
R² = 0.1365
-1 0 1 2 3 4
0 0.5 1.0 1.5 2.0
(
労 働 投 入 増 加 率)
(TFP上昇率)
労働投入とTFPの相関
(%)
(%)
1.7 1.3 0.5
0.3
-0.7 -0.4
3.0
0.5
0.7 -1
0 1 2 3 4 5 6
1980年代 90年代 2000年代
付加価値の寄与度分解
TFPの寄与 労働投入の寄与 資本投入の寄与
(%)
GDP成長 率
5
-イノベーションの重要性と我が国の状況-
TFPを高めるためには、イノベーションを実現していくことが重要である。
我が国のイノベーションの実現状況を国際比較すると、製造業・サービス業ともに国際的にみて低い水準にある。
資料出所 文部科学省科学技術・学術政策研究所「第4回全国イノベーション調査統計報告」(2016年)(右図) 、OECD.Stat (左 図)、OECD “Innovation statistics and indicators(右図)より作成
(注)1)イノベーションの実現割合とは、参照期間のうちにイノベーションを実現した企業の割合を指し、各国の参照期間は日本が 2012年から2014年、米国が2008年から2010年、その他の国については2010年から2012年。
2)右図は、プロダクト・イノベーションの実現状況を指す。
英国
ドイツ
日本 フランス
(2013~2014年)
y = 0.0305x - 1.179
(2.65)
R² = 0.3338
-1.0 -0.5 0 0.5 1.0 1.5 2.0
20 40 60 80 100
(
T F P 上 昇 率)
(イノベーションの実現割合)
イノベーションとTFPの相関関係
(%)
(%)
6
44.0
28.0 28.0
23.3
19.0 30.0
25.0
21.0
13.8
11.0 37.0
26.5
24.5
18.5
15.0
0 10 20 30 40 50 60
ドイツ 英国 フランス 米国 日本
イノベーションの実現状況
製造業 サービス業 全産業
(%)
-イノベーションの実現に向けた課題-
イノベーション活動を促進する要因として、研究開発や先進的な機械等を取得することがあげられる。
能力のある人材の不足がイノベーション活動の阻害要因となっており、人材の確保などに取り組むことが重要。
70
61 59 58 58 58
52 48
44 0
50 60 70 80
能力のある従業者の不足 目先の売上・利益の追求 技術力やノウハウの限界 新製品・サービスへの需要が不確実 市場の競争が激しい 良いアイデアの不足 既存顧客から安定的な発注がある 協力相手の発見が困難 内部資金の不足
イノベーション活動の阻害要因(事業所調査)
(%)
44 43
33
21
17 15 14
0 10 20 30 40 50
研究開発 先進的な 機械等の取得
従業者に 対する 教育訓練
マーケティング 活動
その他の活動 デザイン活動 先進的な ITサービスの
新たな利用
イノベーション活動を促進する要因(事業所調査)
(%)
資料出所 文部科学省科学技術・学術政策研究所「第4回全国イノベーション調査統計報告」(2016年)より作成
7
-イノベーションの実現に向けた設備投資の重要性-
我が国はヴィンテージの上昇が進んでおり、製品開発や研究開発への投資が少ないことがイノベーションが進ま ない要因。
国際的にみても研究開発が進むほどイノベーションが実現しやすいという関係がみられ、新事業の創出や技術 基盤の強化を目的とした研究開発を進めていくことが重要である。
英国 ドイツ
フランス
日本 0
20 30 40
0 10 11
(
イ ノ ベー シ ョ ン の 実 現 割
合) (ヴィンテージ)
イノベーションの実現割合とヴィンテージの関係
(%)
(年)
ヴィンテージが高く
イノベーションの実現割合が低い ヴィンテージが低く
イノベーションの実現割合が高い
20.6 16.1 10.2 16.9 11.3
37.0
26.5 24.5
18.5 15.0
0 10 20 30 40
ドイツ 英国 フランス 米国 日本
研究開発費の上昇率とイノベーションの実現割合の関係
研究開発費の上昇率 イノベーションの実現割合
(%)
66.0
32.0
48.0 48.0
0 20 40 60 80
既存事業の強化 新事業の創出・
自社の技術基盤の強化
研究開発の目的
日本 米国
49.7 (%)
7.3
8.3
4.2
14.2 16.4 43.1
9.0 6.9 3.7
20.4 17.0 0
10 20 30 40 50 60
能力増強 新製品・製品高度化 合理化・省力化 研究開発 維持・補修 その他
1990年代 2000年代 設備投資の動機(企業調査)
(%)
資料出所 内閣府「国富調査」(左上図)、文部科学省科学技術・学術政策研究所「第4回全国イノベーション調査統計報告」(2016年)(左上図、右 上図)、(独)経済産業研究所「The R&D Process in the U.S. and Japan:Major findings from the RIETI-Georgia Tech inventor survey」
(2009年)(右下図)「JIPデータベース2015」(左上図)、(株)日本政策投資銀行「設備投資計画調査」(左下図)、EU KLEMSデータベース
(左上図)、OECD “Innovation statistics and indicators “(左上図)、OECD.Stat (右上図)より作成
(注) イノベーションの実現割合における各国の参照期間について、日本が2012年度から2014年度、米国が2008年から2010年、その他の国 については2010年から2012年。
8
-イノベーションの実現に向けた高度人材の活用の重要性-
我が国では6割以上の企業で教育訓練が実施されておらず、イノベーションの実現には教育訓練の促進が課題。
博士課程を卒業した者など高度な人材を活用することがイノベーションの実現に効果的だが、我が国は博士卒 の人材の割合が低く、専門知識や研究内容を考慮した採用を行えていない状況にある。
英国 ドイツ
日本 米国
y = 7.8232x + 7.6461 R² = 0.4571
0 10 20 30 40 50
0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0
(
イ ノ ベー シ ョ ン の 実 現 割
合) (博士卒の割合)
博士卒の割合とイノベーションの実現割合の関係
(%)
(%)
3.1 2.7
2.4
1.2 3.2 2.9 2.7
0.5 0
1 2 3 4
熱意・意欲 行動力・実行力 コミュニケーション能力 専門知識・研究内容
採用の際に重視した事項(企業調査)
博士卒 大学・修士卒
重 要 度 が 高 い
0
(点)
資料出所 文部科学省科学技術・学術政策研究所「第4回全国イノベーション調査統計報告」(2016年)(左図・右上図)、(公社)経済同友会「企業 の採用と教育 に関するアンケート調査」(2012年)(右下図)、OECD“Innovation statistics and indicators”(右上図)より作成
(注) 1)左図は、能力のある従業員が不足したことが、イノベーションを阻害した要因として「重大さ・大」又は「重大さ・中」と回答した企業を「あり」、「重大 さ・小」又は「重大ではなかった」と回答した企業を「なし」として、それぞれの教育訓練の実施割合を示したもの。
2)右上図のイノベーションの実現割合における各国の参照期間について、日本が2012年度から2014年度、オーストラリアが2012年度から2013年度、
チリが2009年から2010年、米国が2008年から2010年、その他の国については2010年から2012年。
9
34 31
66 69
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
あり なし
能力のある従業者の不足によりイノベーションが阻害された経験 能力のある従業員の不足によりイノベーションが阻害された経験
の有無と従業者に対する教育訓練実施割合の関係 教育訓練を実施している 教育訓練を実施していない
(%)
-人材の有効活用に向けた取組-
研究開発成果を反映した人事評価、裁量労働制の導入が、イノベーションの実現には重要。
このような雇用制度の導入に当たっては、長時間労働にならないよう人事管理を適切に行うなどの取組も重要。
18.3
9.7
-0.7
-3.9 -10
-5 0 5 10 15 20
研究開発成果を反映した人事評価 研究開発部門出身役員 研究者の権限拡大 退職研究者の再雇用
イノベーションの実現確率の上昇率と具体的な施策
(
イ ノ ベー シ ョ ン の 実 現 確 率 の 上 昇 率)
(%)
37.9
22.9
0 10 20 30 40 50
導入されている 導入されていない
裁量労働制の導入とイノベーションの実現割合
(%)
資料出所 文部科学省科学技術・学術政策研究所「研究開発活動における組織・人事マネジメントがイノベーションに与える影響」(2016 年)(左図)、(独)労働政策研究・研修機構「イノベーションへの対応状況調査」(2017年)の調査票情報(右図)より作成
(注) 左図の数値については、各施策を実施した場合におけるイノベーションの実現確率の上昇率を表す。
10
-イノベーションに伴う就業者の変化-
我が国はサービス業化が進んでおり、職業別にみると事務従事者や専門的・技術的職業従事者の占める割合 が増加している。
女性の研究者の比率は、諸外国と比べて低水準にとどまっている。
155.5 186.0 193.7 338.8
0 50 100 150 200 250 300 350
1970 75 80 85 90 95 2000 05 10 14
就業者数・雇用者数の変化(米国)
(1970年=100)
(年)
製造・制作・
機械運転及 び建設作業
者 29.7%
農林漁業作 業者 17.3%
事務従事者 14.8%
販売従事者 13.0%
保安職業,
サービス職 業従事者
7.6%
専門的・技 術的職 業
従事者
5.8% その他
11.9%
【1970年】
事務従事者 19.7%
専門的・
技術的 職業従事者
16.5%
生産工程 従事者
13.9%
販売従事者 13.4%
サービス 職業従事者
12.3%
その他 24.2%
【2015年】
職業別にみた就業者数の推移
資料出所 総務省統計局「労働力調査」(中図)、OECD.Stat(左図)、UN“National Accounts Main Aggregates Database”(左図)、
OECD“Education at a glance 2016”(右図)より作成 123.9
168.0 307.4
0 50 100 150 200 250 300 350
1970 75 80 85 90 95 2000 05 10 13
就業者数・雇用者数の変化(日本)
就業者 雇用者
人口 GDP成長率
(1970年=100)
123.5
(2010年の人口)
(年)
122.7
11
15.3 26.1
37.4 45.6 33.1
0 10 20 30 40 50
日本 フランス 英国 イタリア OECD平均
(%)
女性の研究者比率(国際比較)
-スキルをもとにみた就業者の変化-
スキル別にみると我が国は二極化が進み、米国と比較して低スキル職種における就業者数が増加している。
低スキル職種における就業者数が増えた理由として、IT革命に乗り遅れたことや、働き方の多様化により非正規 雇用労働者が増加したことが考えられる。
18.4
-13.6
140.4
-20 0 20 40 60 80 100 120 140 160
スキル別にみた就業者数 の変化(日本)
(%)
24.2
-11.9
7.8
-20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30
スキル別にみた就業者数 の変化(米国)
(%)
100.0
144.7
46.1 100.0
142.1
184.7
0 50 100 150 200
初期 中期 後期
製造業と情報通信業における GDPの日米の差 製造業
情報通信業
(初期=100)
22.0
39.2
52.3
13.0
25.7 28.0
0 10 20 30 40 50
60 スキル別非正規雇用労働者の割合 2012年 1997年
(%)
資料出所 総務省統計局「就業構造基本調査」(右下図)「労働力調査」(左図)、OECD.Stat(右上図)、EU KLEMS(右上図)、IMF stat(右 上図)、アメリカ労働省労働統計局“Labor Force Statistics from the Current Population Survey”(中図)より作成
(注) 1)右上図の製造業の初期は1980年、中期は1985年、後期は1990年を、情報通信業はそれぞれ2000年、2005年、2014年を指す。
2)ここでは、複雑な作業を求められる職種を高スキル、定型的な業務を求められる職種を低スキルと表す。
3)左図及び中図は1995年から2015年における上昇率。
高 低
スキル難易度
高 低
スキル難易度
高 低
スキル難易度
12
45.3 -15.0
4.7 27.0 -78.5
46.5 107.9 35.7 -0.5
-38.4 -187.1
-36.7
1.6 -73.6
-300 -200 -100 0 100 200
技術者 専門的職業従事者 クリエイティブ職 管理的職業従事者 事務職 販売従事者 ホームヘルパー等 サービス業 保安職業従事者 農林漁業作業者 生産工程従事者 輸送等従事者 建設等従事者 清掃等従事者
職種別にみた就業者数の変化
(万人)
-AIの進展等が雇用に与える影響-
AIが職場にもたらす影響として、労働時間の短縮や業務の効率化による労働生産性の向上が期待される一方で、
新しい付加価値の創出のために活用する企業は少ない。
今後、AIの進展等により雇用の在り方が変わることが予想されるが、技術が必要な職種や人間的な付加価値を 求められる職種の就業者は増加する。
-225
-161
-160
-1 -300 -200 -100 0
労働力人口
産業合計
製造業
非製造業
(万人)
労働力人口・就業者数の変化
35
190
-386
-500 -400 -300 -200 -100 0 100 200 300
技術が必要な職種
人間的な付加価値を 求められる職種
その他、定型的業務が 中心の職種等
スキル別にみた就業者数の変化
(万人)
67.5
54.4
43.0 36.8
26.3
12.3 9.6
0 20 40 60 80
既存の業務効率・生産性を高める 既存の労働力を省力化する 既存の業務の提供する価値を高める 不足している労働力を補完する 新しい価値をもった業務を創出する 新しい業務に取組む意欲や満足度を高める 既存の業務に取組む意欲や満足度を高める
(%) 考えられるAIの役割・機能
78.1 78.1 51.7
83.4 79.4
70.2
0 20 40 60 80 100
労働時間の減少 業務効率の上昇 業務の範囲の減少
AIの導入の職場への影響 企業調査 従業員調査
(%)
資料出所 経済産業省(2016)「新産業構造ビジョン~第4次産業革命をリードする日本の戦略~中間整理」(下図)、(独)労働政策研究・研修機構
(2016)「労働力需給の推計―新たな全国推計(2015年版)を踏まえた都道府県別試算―」(下図)「イノベーションへの対応状況調査」(2017年)
(左上図・右上図)「イノベーションの対応に向けた働き方のあり方等に関する調査」(2017年)(左上図)より作成
(注) 左上図の従業員調査は正社員に対する調査を指す。
13
-AIが進展した時代に労働者に必要とされる能力-
AIが一般化した時代に求められるスキルとしては、AIの可能性を理解し、使いこなす能力や、 AI に代替されにく いコミュニケーション能力があげられており、今後、こういったスキルを高めていくことが重要。
AIの広がりについて企業、従業員とも危機感が低い中で、意識の高まりが求められる。
21.8
58.9
0 10 20 30 40 50 60 70
コミュニケーション能力が必要とされにくい仕事 コミュニケーション能力が必要とされる仕事
人間にやってもらわないと困る仕事
資料出所 (独)労働政研究・研修機構「イノベーションへの対応状況調査」(2017年)(中図、右図) 「イノベーションへの対応に向けた 働き方のあり方等に関する調査」(2017年)(中図、右図)、森川(2016)「人工知能・ロボットと雇用:個人サーベイによる分 析」(左図)より作成
(注) 1)左図の「コミュニケーション能力が必要とされにくい仕事」は自動車の運転などを指し、「コミュニケーション能力が必要と される仕事」は保育サービス、医療サービス、教育などを指す。
2)中図・右図の従業員調査は正社員に対する調査を指す。
(%)
(%)
(%)
71.6
45.2
39.3
29.7
21.4 20.9 72.6
41.8
36.6
22.4 24.6
20.0
0 10 20 30 40 50 60 70 80
AIの価値や可能性を正しく理解するための基礎的知識 AIの価値や可能性を正しく理解するための技術力 AIの活用方法を考えるための創造性やデザイン力 各種システムにAIを実装するためのスキル AIを作るためのプログラムを読み書きする基本スキル AIの様々な可能性を探索・追求していく高度なプログラミング、設計力、データの目利き
AIが一般化した時代に求められるスキル
企業調査 従業員調査
19.9
33.6
46.6
22.0
34.3
43.7
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
~10年 10年後 10年~
企業にAIが導入される時期について
従業員調査 企業調査
14
資料出所 厚生労働省「毎月勤労統計調査」(左図)、総務省統計局「労働力調査」(中図)、OECD.Stat(右図)より作成 13.0
21.9
12.8 11.7
7.8 5.0
0 5 10 15 20 25
OECD計 日本 英国 米国 フランス ドイツ 長時間労働者の割合
(国際比較)
(%)
週50時間以上働く 雇用者の割合
-長時間労働などワーク・ライフ・バランスをめぐる現状-
168.8 168.7
154.4
143.7 20.31
30.7
0 5 10 15 20 25 30 35
130 140 150 160 170 180 190
2000 05 10 16
就業形態計 パートタイム労働者比率
(右目盛)
(時間) 労働時間の推移
(年)
(%)
一般労働者
17.6
13.4 12.7
12.0
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
2000 05 10 15 16
長時間労働者の割合
(男女計)
(年)
(%)
週35時間以上の就業者に占める 週60時間以上働く者の割合
15
一般労働者の労働時間はほぼ横ばいで推移している中、長時間労働者は減少傾向にあるものの依然として1割
以上存在する。また、国際的にみても我が国は長時間労働者の比率は高い。
-働き方をめぐる環境の変化と共働き世帯の増加-
子育て世代の女性の労働参加が進むとともに、世帯を持つ女性の有業率は高まっており、共働きの世帯が増加 している。
女性の就業に対する意識が変化し、夫の収入が高くても働く方や子供ができても仕事を続けたいという方が増加 している。
46.6 59.4 61.3
68.7 67.474.1
16.9 19.7
0 10 20 30 40 50 60 70 80
2006 16
世帯を持つ女性の有業率
(%)
45~54歳 35~44歳
25~34歳
65歳以上
(年)
59.8 62.9
68.1
48.9
90.7
73.9
93.3 71.8
30.9
15.8 0
20 40 60 80 100
男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
計 25~34歳 35~44歳 65歳以上
就業率の変化 2000年 2016年
(%)
0 50 60 70 80
200万円未満 200~500万円未満 500~1,000万円未満 1,000万円以上
夫の収入階級別にみた妻の就業率
(%)
2016年
2011年
2002年
2006年
4.1 3.3
7.8 4.6
10.4 8.3
33.1
54.4
37.6
26.2
0 10 20 30 40 50 60
2000 02 04 07 09 12 14 16
女性が職業をもつことに対する意識の推移
(%) 子供ができても、ずっと
職業を続ける方がよい
子供ができたら職業を やめ、大きくなったら再 び職業をもつ方がよい
子供ができるまでは、
職業をもつ方がよい
結婚するまでは職業を もつ方がよい
女性は職業をもたない 方がよい
(年)
資料出所 内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(2016年)(右下図)、総務省統計局「労働力調査」(左上図、左下図)
「労働力調査(詳細集計)」(右上図)より作成
16
-仕事と家庭の両立における課題-
長時間労働者ほどワーク・ライフ・バランスが実現されておらず、また、共働き世帯は専業主婦世帯より夫・妻の 感じるストレスが強くなっており、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組が重要。
今後、団塊の世代(1947~1949年生まれ)が75歳以上になる中で、雇用の担い手となる団塊ジュニア世代(1971
~1974年生まれ)の介護のニーズが大きくなっていく。
68.5 70.4
68.5 65.8
71.5 78.9
71.7
63.4
0 65 70 75 80
計 妻が正規雇用者 妻が非正規雇用者 妻が働いていない(専業主婦) 計 本人が正規雇用者 本人が非正規雇用者 本人が働いていない
男性 女性
仕事と家庭の両立ストレスの状況
ストレスを感じていた
(%)
資料出所 内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」(2014年)(左図)、総務省統計局「平成27年国勢調査」(右図)、
(株)リクルートホールディングスリクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査」(2016年)(中図)より作成
973 964
0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800
1 5~ 1 9 歳
2 0~ 2 4 歳
2 5~ 2 9 歳
3 0~ 3 4 歳
3 5~ 3 9 歳
4 0~ 4 4 歳
4 5~ 4 9 歳
5 0~ 5 4 歳
5 5~ 5 9 歳
6 0~ 6 4 歳
6 5~ 6 9 歳
7 0~ 7 4 歳
7 5 歳 以 上
(万人)
年齢階級別人口
41.8
29.4 58.2
70.6
0 20 40 60 80 100
10時間未満 10時間以上
ワーク・ライフ・バランス希望と 現実の合致状況 (正社員)
希望と現実が合致していない 希望と現実が合致している
(%)
(一日の労働時間)
17
-ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組の効果-
労働時間が短いほど労働生産性が高いという関係がみられるため、労働時間を短縮することが重要。
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組を進めていくことにより、売上高の増加や離職率の低下が期待でき る。
東京 大阪
沖縄
y = -6.0606x + 15515
(-4.3) (6.2)
R² = 0.293
0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000
1,600 1,700 1,800 1,900 2,000
(
労 働 生 産 性)
(労働時間)
労働時間と労働生産性の関係
(都道府県別・2013年)
(時間)
(円)
34.4
52.6
37.0
49.3
0 10 20 30 40 50 60
減少 増加 減少 増加
あり なし
(%)
認定・表彰等の有無別売上高
資料出所 厚生労働省「毎月勤労統計調査(地方調査)」(左図)、内閣府「県民経済計算」(左図)、(株)三菱UFJリサーチ&コンサル ティング「企業の雇用管理の経営への効果に関する調査」(2015年)(中図、右図)の調査票情報をもとに作成
30.9
56.6
0 10 20 30 40 50 60
あり なし
(%) 認定・表彰等の有無別離職率
18
69.1 66.1
55.1 50.0 45.0 43.1 42.3 38.3
26.0 24.2
17.1 12.0 10.3 6.7 1.9 0.1 0
20 40 60 80
実態(実際の労働時間等)の把握 長時間労働者やその上司等に対する注意喚起や助言 仕事の内容・分担の見直し 所定外労働の事前届出制の導入 休日労働に対する代休の付与 ノー残業デーの設定 適正な人員確保 経営トップからの呼び掛けや経営戦略化による意識啓発 非正社員の活用や外部委託化の推進 労働時間管理や健康確保に係る、管理職向けの研修・意識啓発 委員会等による検討 社内放送等による終業の呼び掛け 労働時間管理や健康確保に係る、非管理職向けの研修・意識啓発 強制消灯、PCの一斉電源オフ その他 無回答
所定外労働時間が短縮された企業の具体的な取組内容
(%)
52.8 45.9 1.3
0 10 20 30 40 50 60 70
短縮された 変わらない(よく分からないを含む)
無回答
効果(実際に短縮されたか)
(%)
-長時間労働の削減に向けた効果的な取組-
長時間労働の削減に向けた取組は多く行われているが、実際の効果は限定的である。
長時間労働を削減した企業の取組として実態把握などが行われているが、効果的だと考えられる「短時間で質 の高い仕事をすることの評価」や「仕事を代替できる体制の整備」などの取組は十分に行われておらず、これら の取組も併せて行うことが有効。
ある
(92.6%)
ない
(6.8%) 無回答
(0.6%)
所定外労働時間削減に向けての取組
(あると回答した企業のうち)
資料出所 内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」(2014年)(右下図)、(独)労働政策研究・研修機構「労働時 間管理と効率的な働き方に関する調査」(2015年)(上図、左下図)より作成
19
0 10 20 30
短時間で質の高い仕事をすることを評価する 担当がいなくとも他の人が仕事を代替できる体制づくり 業務時間外会議の禁止 部下の長時間労働を減らした上司を評価する仕組み 長時間労働をさせた上司への罰則/ペナルティ 会議の時間や回数制限(1時間を上限とするなど) オフィスの強制消灯 上司からの声かけ 計画的な残業禁止日の設定 入退時間のシステム管理と警告
労働者が残業削減に効果的だと思う取組
効果的な取組 実際の取組
(%)
効果的な取組と実際にされる取組の差分
-家事・育児と仕事の両立に関する状況と取組-
共働き世帯と専業主婦世帯で、夫の家事時間はほとんど変わらない。
長時間労働者を中心に、男性は家事・育児参画のために残業が少なくなることを要望する割合が高い。
働きながら育児をする方に協力したいと考えている者は多く、職場等において周りに協力を求めることが効果的。
0 20 40 60 80
残業が少なくなること 休暇が取りやすくなること 配偶者とのコミュニケーションの向上 職場の人員配置に余裕ができること 家事・育児のスキルの向上
家事・育児参画に必要と考えること(男性・正社員)
(労働時間別)
10時間未満
10時間以上12時間未満 12時間以上
12時間以上で不満を感じている者
(%)
資料出所 内閣府「ワーク・ライフ・バランスに関する個人・企業調査」(2014年)(中図)、総務省統計局「社会生活基本調査」(2011 年)(左図)、(独)労働政策研究・研修機構「第7回勤労生活に関する調査」(2015年)(右図)より作成
12
207
9
283 0 100 200 300
夫妻夫妻
共働き世帯専業主婦世帯
世帯属性別にみた夫婦の家事時間
(分)
共働き世帯専業主婦世帯
20
82.2
65.7
0 20 40 60 80 100
職場の同僚への協力 近隣や地域の人への協力
(%)
働きながら育児をする方への協力に関する意識
(手助けしたいと思う回答者の割合)
-情報技術を活用した新たな働き方の効果-
技術革新に伴う新たな働き方に注目が集まる中で、テレワークなど情報技術を活用した働き方の導入を促進す ることが、労働生産性の向上やワーク・ライフ・バランスの実現に貢献することが期待される。
導入が進んでいるテレワークは、仕事の生産性の向上やストレスの軽減、家族とのコミュニケーションの確保な ど、企業と労働者双方にメリットがある。
52.2
34.9 34.9 31.0 31.0 30.6
12.9 9.1
0 20 40 60
働き方・ワークスタイルの多様化 既存従業員の労働参加率の向上 組織や人員配置の見直し(付加価値の高い業務への集約等) 従業員の満足度やモチベーションの向上 知識・ノウハウの蓄積や共有 新規従業員の採用 就労時間の増加 社外利害関係者(業界内外、国内外等)との関係強化
情報技術を活用した労働参画の促進による効果
(%)
54.4
17.4 16.5 15.2 10.0
0 20 40 60
仕事の生産性・効率性が向上する 通勤による負担が少ない 顧客サービスが向上する ストレスが減り心のゆとりが持てる 家族とコミュニケーションがとれる
テレワークのメリット
(%)
16.2
3.4
0 5 10 15 20
2011 12 13 14 15
テレワークの導入状況
導入している
導入していないが、具体的に導入予定がある
(%)
(年)
27.0
31.4
0 26 28 30 32
全体計 労働生産性が高い
過去3年間において情報技術の活用を増やした割合
(%)
資料出所 総務省「IoT時代におけるICT産業の構造分析とICTによる経済成長への多面的貢献の検証に関する調査研究」(2016年)(左下図)
「平成27年通信利用動向調査」(右上図)、(独)労働政策研究・研修機構「労働時間管理と効率的な働き方に関する調査」(2015年)
(左上図)「情報通信機器を利用した多様な働き方の実態に関する調査結果」(2014年)(右下図)より作成
21
-技術革新を活用した柔軟な働き方への関心と、その効果①-
好きな時間・場所で仕事をする働き方の関心は高く、情報技術を活用した雇用によらない働き方をする者が増え ている。
収入面をみると、低収入の層が相対的に多い一方、高収入の層も一定程度存在している。
18.9
31.4 4.9
9.7
23.8
41.1
0 10 20 30 40 50
2007 12
(年)
情報通信を活用して働く雇人のいない事業主数
女性 男性
(万人)
0 2 4 6 8 10 12
1 0 0 万 円 未 満
1 0 0
~
1 9 9 万 円
2 0 0
~
2 9 9 万 円
3 0 0
~
3 9 9 万 円
4 0 0
~
4 9 9 万 円
5 0 0
~
5 9 9 万 円
6 0 0
~
6 9 9 万 円
7 0 0
~
7 9 9 万 円
8 0 0
~
8 9 9 万 円
9 0 0
~
9 9 9 万 円
1 , 0 0 0 万 円 以 上
情報通信を活用して働く雇人のいない事業主の収入分布
2007年 2012年
(万人)
資料出所 総務省統計局「平成19年就業構造基本調査」「平成24年就業構造基本調査」の調査票情報をもとに作成。
22
233 285
360 443
501 548
600
0 100 200 300 400 500 600 700
2014 15 16
(見込)
17
(予測)
18
(予測)
19
(予測)
20
(予測)
(億円)
シェアリングエコノミー国内市場規模推移と 予測
(年度)
-技術革新を活用した柔軟な働き方への関心と、その効果②-
シェアリングエコノミーの国内市場は拡大することが予測されている。
雇用によらない働き方の満足度について、自分のやりたい仕事が自由に選択できると回答した方が多くなってい る一方、不満足理由について、収入面や将来の展望がもてないことをあげる方が多く、今後実態を把握した上で 対応について検討することが必要。
資料出所 (株)矢野経済研究所「シェアリングエコノミー(共有経済)市場に関する調査」(2016年)(左図)、みずほ情報総研(株)
「新たな産業構造に対応する働き方改革に向けた実態調査」(2016年度産業経済研究委託事業)(中図、右図)より作成 55.3
26.7 26.6 26.2 24.5
0 20 40 60 80 100
自分のやりたい仕事が自由に選択できるため 家族との時間・育児や介護の時間がとれるため 人間関係の煩わしさがないため 労働時間・通勤時間が短いため 働く場所の選択ができるため
雇用によらない働き方の満足理由
(就業者調査)
(%)
89.8
31.4
9.8 8.8 8.6 0
20 40 60 80 100
収入面(昇給なし・不安定等) スキルアップや成長ができないため・将来の展望がもてないため 自分のやりたい仕事が自由に選択できないため 業務の繁閑があるため 労働時間・通勤時間が長いため
雇用によらない働き方の不満足理由
(就業者調査)
(%)