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ヒト単能性巨核球前駆細胞の同定

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

ヒト単能性巨核球前駆細胞の同定

宮脇, 恒太

http://hdl.handle.net/2324/1932001

出版情報:Kyushu University, 2017, 博士(医学), 論文博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (2)

(2)

(別紙様式2)

氏 名 宮脇 恒太

Identification of unipotent megakaryocyte progenitors in human hematopoiesis

論文調査委員 査 九州大学 教授 新井 文用 査 九州大学 教授 大賀 正一 査 九州大学 教授 馬場 義裕

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

ヒ ト 血 小 板 造 血 に お い て 、多 分 化 能 を 有 す る 造 血 幹 細 胞 か ら 巨 核 球 を 経 て 血 小 板 が 産 生 さ れ る 分 化 経 路 は い ま だ 不 明 な 点 が 多 く 、特 に 巨 核 球 系 統 に 分 化 が 限 定 さ れ た 前 駆 細 胞 の 存 在 に つ い て は 議 論 の 余 地 が あ る 。 本 研 究 で は 、 単 一 細 胞 レ ベ ル で の ト ラ ン ス ク リ プ ト ー ム 解 析 に よ り 、未 分 化 な 造 血 幹・前 駆 細 胞 分 画 内 に 巨 核 球 関 連 遺 伝 子 を 特 異 的 に 発 現 す る 細 胞 集 団 を 同 定 し た 。 こ の 細 胞 集 団 は CD34+CD38+IL-3 受 容 体(IL -3R)d i mCD45RAと 定 義 さ れ る 骨 髄 球 系 前 駆 細 胞 分 画(CMP)中 で CD41 を 発 現 す る 細 胞 と し て 同 定 す る こ と が で き 、in vitro お よ び in vivo に お い て 強 力 な 巨 核 球 産 生 能 力 を も つ 一 方 で 、 赤 血 球 系 や 顆 粒 球・単 球 系 な ど 他 の 血 球 系 統 へ の 分 化 能 を 完 全 に 失 っ て い た 。 ま た 、巨 核 球 系 へ の 分 化 効 率 や 増 殖 能 力 は 、こ れ ま で 巨 核 球 の 前 駆 細 胞 と 捉 え ら れ て き た 巨 核 球 ・ 赤 芽 球 共 通 前 駆 細 胞 (MEP; CD34+CD38+IL-3R CD45RA)を 遙 か に 凌 ぐ も の で あ り 、CD41+CMP を 巨 核 球 前 駆 細 胞(MegP) し て 定 義 し た 。MegP を 経 由 す る 巨 核 球 分 化 経 路 は 、MEPを 介 す る 経 路 か ら は 独 立 し て お り 、よ り 主 要 な 経 路 と し て 機 能 す る と 考 え ら れ た 。さ ら に 、本 態 性 血 小 板 増 多 症 患 者 の 骨 髄 に お い て MegP が 増 加 し 、 同 疾 患 に 特 異 的 な Janus kinase 2 変 異 も 高 頻 度 に 蓄 積 し て い る こ と か ら 、 病 的 造 血 に お い て も 主 要 な 経 路 を 担 っ て い る こ と が 示 唆 さ れ た 。以 上 の 結 果 か ら 、申 請 者 ら が 新 た に 同 定 し た MegP は 、巨 核 球 ・ 血 小 板 系 統 の 正 常 な ら び に 病 的 造 血 の メ カ ニ ズ ム の 解 明 に 有 用 な 細 胞 集 団 で あ る こ と が 明 ら か と な っ た 。

以上の成績はこの方面の研究に知見を加えた意義あるものと考えられる。本論 文についての試験では、研究目的、方法、実験結果などについて説明を求め、各調 査委員より専門的な観点から論文内容及び関連事項について種々の質問を行った が、いずれについても適切な回答を得た。

よって調査委員合議の結果、試験は合格と判定した。

なお、本論文は共著者20 名であるが、予備調査の結果、本人が主導的役割を果 たしていることを確認した。

参照

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