富山大学地域連携推進機構生涯学習部門にお 1 1 る 2 0 1 1 年度の実施事業について
竹 内
ニ再三c:::.(富山大学地域連携推進機構生涯学習部門長)
要旨:富山大学地域連携推進機構生涯学習部門事業において2011年度に実施した事業の概要を報 告する。今年度公開講座の開設数は84講座、オープン・クラスの公開科目数は922科目であっ た。ここでは、本年度を通じて取り組んだ事業について概観する。
はじめに
富山大学では,地方国立大学の使命として教 育,研究に次ぐ第三の柱に社会貢献を掲げ. さ まざまな活動を展開しています。富山大学地域 連携推進機構生涯学習部門は,その窓口のひと つとして,本学の地元地域における生涯学習の 振興をはかり.
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知の循環型社会の構築」に向 けて.r
生涯を通じて大学等で学べる環境づくりJゃJ大学等における社会人受け入れ」など,
地域の生涯学習のニーズに積極的に応える事業 に取り組んでいます。
い ま 地 域 社 会 の 営 み は 大 き な 変 化 を 見 せ つ つあり,とくに行政主体のまちづくりはNPO・ ボランテイアの活動によって.
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新 し い 公 共」とも呼ばれる住民主導型に移行しつつありま す。そのしくみを切り拓く道筋において,市民, 行政,企業,大学,それぞれの役割を考え直す 必要があります。 とくに大学にはどのような 役割が求められるのか。
これまでであれば.
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知の循環型社会の構築」に向けて大学の果たすべき役割とは,社会の変 化に対応できる総合的な知の提供,地域の総合 大学としてのアウトリーチ,地域とのコミュニ ケーションを図っていく上でのスキルやツール の提供など,とされます。
ところが,今年は東日本大震災が発生した
ことから,まさに大学と NPO・ボランティア,
行政などとの「協働jが鋭く試されることにな りました。
世界経済の減速傾向の中.20日 年3月11日 に発生しマグニチユード9.0を記録した東北地 方太平洋沖地震が発生しました。まさに千年に 一度 の 稀 な 頻 度 で 発 生 し た 大 津 波 で 19.000余 の犠牲 (死者・行方不明者).東京電力福島第 一発電所の過酷事故と合わせて東日本大震災と 呼ばれ,その発災からほぼl年になりますが,
各被災地での復旧・復興の取り組みはようやく 端緒についた段階です。
この状況だからこそ,地域社会のあらゆる世 代が災害の原因や対処の知恵を学ぶニーズが一 段と増しています。地域における防災教育の推 進と生涯学習の振興は 両者が相乗効果を発揮 して共駆的に進めなければならないと考えてい ます。
本学生涯学習部門では,この 1年間の生涯学 習 部 門 の 取 組 み を 総 括 し 今 後 の事業展開を一 層活発にする基本材料を報告するため,ここに 年報第14巻を刊行します。内容として,当部 門が実施してきた平成23年度事業の概括,つ ぎに, 当該年度の大学開放状況に関するデータ 類 「公開講座関係資料」および「大学開放懇話 会関係資料J.地域連携ならびに大学開放に関 する資料集となっています。
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1 .大学開放の事業
① 公開講座
本学は数多くの公開講座を実施している。こ のことは、スタッフの大学開放に対する深い理 解・協力のもとで実現されているとも言える。
キャンパスごとの開講数をみると、五福キャ ンパスで63コース、高岡キャンパスで12コー ス、杉谷キャンパスで9コース、計84コース が企画された。それぞれの受講者数(修了者数)
をみると、五福キャンパスで867名、高岡キャ ンパスで 114名、杉谷キャンパスで88名、合 計 1069名であった。
本学の公開講座は、一般市民の学習ニーズと うまくかみ合った企画であることから例年恒例 の形で(微調整・ヴアージョンアップも伴いな がら)実施される講座が多い。語学では、初級 から中級にステップアップする講座が開設され ている。他方では新しいタイプの講座も生み出 されつつある。今年度は次のような多岐にわた る講座が新しく企画された。
むかしの書物からわかる日本語の歴史 映像で知る世界の文化
図画工作科教科書の積極的活用を通した 指導と評価のあり方・
身近な法律の話
分子モデルで理解する蛋白質の構造 人を惹きつける驚異のプレゼンテーショ ン技法
ebook端 末 を 活 用 し たICT社 会 の 楽 し み方
伝統食としての和菓子を学ぶ
マリ・クリスティーヌと異文化の度一小 泉八雲をテーマにしてー
初心者のためのCAD入門
地域生活学一みんなで考える「新」富山 駅
こころの病気を探究する 他
極めて多彩なジャンル・レベル設定を備えた 講座の数々について、ここで詳細に述べつくす ことはできない。しかし、多くの一般市民が受 講していること、本年報収録の受講生アンケー トの結果をみると、大学の知的資源を還元する という目的はおおむね達成で、きている。
②
オープン・クラス
オープン・クラスは、正規学生に対する授業 を一般市民に開放する取組である。
今年度のオープン・クラス利用は、受講希望 者 が395人(前期204人、後期 190人)、試聴 等を経て実際に受講した者は326人(前期 171
人、後期155人)にのぼった。
前年度969科目から今年度922科目と開放科 目数が減少し、延受講者数も昨年度より 76名 程度の減少があった。
① 出前講義等
出前講義等は、本部門や各学部などへ高等学 校や専修学校からの依頼に応じて開催される。 20日年度は、 74回開催された。
なお、本学の出前講義等には本学入試グルー プまたは本部門を経由せず、各学部に申し入れ て実施されているケースも存在する。特に、後 者については把握が不十分な学部があることを お断りしておく。
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④ サテライト公開講座
本年度も8講座が開講された。多くの参加者 が集まり、盛況であった。
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;;;:‑c:;::;;‑⑤ その他の講座・イベント
.コラポフェスタ 2011
20日 年9月28日(水)、富山大学五福キャ ンパス内においてコラボフェスタ 20日 を 開 催 した。第三部で生涯学習部門は、 iNP 0・ボ ランティア,行政,大学との現代的協働 一『新 しい公共jのしくみを切り拓く ‑Jをテーマに 基調講演とケーススタデイーを行った。
約50人の参加者と共に活発な意見交換がな された。
‑まちなかセミナー
2011年 10月8日(土)、北陸地区4国 立 大 学連携のまちなかセミナーを開催した。富山・
石川・福井の各会場に相互に講師を派遣し合う 取り組みである。今年度も、各会場でコーデイ ネーターを採用し好評であった。富山会場は「北 陸の美術j と題して福井大・金沢大から講師を 迎え、 42名の受講者があった。富山大からも 福井・石川各地に講師としてスタッフを紹介し た。
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‑パネルディスカッション「ヘルン文庫からの 文化の多様性を理解する」
20日 年12月13日(水)、富山国際会議場に おいてパネルデイスカッション「ヘルン文庫か らの文化の多様性を理解するj を開催し、約 50名の参加者あった。
本学附属図書館が所蔵するヘルン文庫は、小 泉八雲(ラフカデイオ・ハーン 1850 ‑1904) の旧蔵書と『日本.一つの解明J(r神園日本J)
の手書きの原稿からなり、一般にも公開されて いる。マリ・クリスティーヌ富山大学客員教授 をナピゲーターとして、有識者と共にヘルン文 庫の新しい価値や活用策について意見交換が行 われた。
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2 . 学外との連携
① 第 13回大学開放推進懇話会
2012年2月15日(水)、多岐にわたる本部 門の事業の成果や改善すべき点を把握するた め、第 13回大学開放推進懇話会を開催した。
② 全国協議会
2011 年 10 月 20 日(木)~1O月 21 日(金) にかけて、第33回全国国立大学生涯学習系セ ンター研究協議会において、意見交換の機会を 得た。本年度の当番大学は北海道教育大学が担 当した。
① 北陸地区大学問連携
2012年1月19日(木)に金沢大学サテライ トプラザ(於金沢市)において、富山大、金沢 大、北陸先端科学技術大学院大、福井大の各大 学スタッフによる専門委員会が開催され、今年 度まちなかセミナーの反省・次年度の企画につ いて意見交換がなされた。
3 . 広報・出版活動
今年度の広報・出版活動は下記のとおりである。 新聞折込広告
公開講座、オープン・クラスについて、サテ ライト公開講座について、新聞へのチラシの折 込みを実施した。対象は、富山市、高岡市を中 心にした地域で、前期・後期各l回ずつ (サテ ライト公開講座はl回のみ)約 130,000世帯に 配布を行った。
このほか、 DMの形でパンフレットを郵送し、
また各地でチラシ、ポスターの配布を行った。そ の他の事業についても、事前に募集案内を作成し、
県民カレッジや各地の公民館等に配布した。
出版物
①公開講座、オープン・クラス、サテライト 募集チラシ及びポスター
②公開講座、オープン・クラス募集要項
① 「生涯学習部門年報J第 14巻 (3月発行 予定)
Webやメールを利用した広報活動
① センターニュース「生涯学習の窓J29号
②メールマガジン
メールマガジンは、おおよそ200人に対し月 1回のペースで発信し、 48号を数えた。また、
大学開放に関する情報発信として随時 Webサ イトを更新した。
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