巻頭言
富山大学地域連携推進機構・産学連携部門長 石黒 雅照
“地域の産業界、高等教育機関、地方自治体、金融機関の産学 官金の連携による地域イノベーションの創出が地域の活性化の 推進剤となるへと云われて久しいが,BRIGS等の台頭,中でも 中国・インドの経済成長が著しく,圏内製造業の現地シフトが止 まらず,掛け声ばかりで,技術革新・イノベーションが進んでいる 実態感が伴わないところである。その傾向は,昨今の専門見本 市において顕著であり,“ものづくり日本”を代表する半導体関連
見本市(SEMICON ·JAPAN),工作機械関連見本市(JIMTOF)などは,其の業界の世界3大 見本市と云われたものであるが,昨年の両見本市は規模の縮小は勿論で、あるが,内容に勢いを 感じさせられないもので,かつては其の業界に携わった者として寂しさを感じざるを得なかった。
とまれ,この様な状況下にあってこそ,富山大学は地域の知の拠点、として産学官金連携の中心的 役割が求められるところであり,新産業に結びつけるため産業界・金融機関等の連携により創出 されたニーズを受止め,地域イノベーションに資する研究シーズ、として提供するため,産学連携部 門は大学院理工学研究部と連携し平成22年度は20件のプロジェクト研究を実施して参りまし た。
また,イノベーション創出人材育成の一環として,学内外を対象に,MOT教育等のベンチャーマイ ンドの育成カリキュラムや、企業技術者の基盤技術力強化のためのプロフェッショナルエンジニア コースやインダストリアルエンジニアコース等のカリキュラムを産業界・地域行政機関との連携に より実施しました。 合わせてベンチャー創出に関する各種セミナーやビジネスプランコンテスト などを富山大学工学部敷地内に設置されました富山市新産業支援施設と開催して参りました。
本小冊子は、平成22年度のプロジェクト研究活動を取りまとめたもので、ありますo是非、ご一読 頂き、富山大学地域連携推進機構・産学連携部門の活動の一端としてご理解の上、ご高配賜り ますようお願いいたします。