コンピュータ用語のデータベース作成 と特徴の分析

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コンピュータ用語のデータベース作成 と特徴の分析

―留学生の情報活用能力の養成を目指 して下

後藤寛樹 ・深澤 のぞみ ・濱 田美和

要 旨

留学生 が 日本語環境 で コ ンピュー タを十分 に使 い こなす ためには, コ ンピュータ画面 に現 れ るコンピュータ用語 や指示 の文 を 自分で読んで判 断 しなが ら操作 していかなければな らない。

筆者 らは,留 学生 の コ ンピュー タ操作 を支援 す るための用語集 を作成す ることを 目指 して,コ ンピュー タ用語 の データベースを作成 し,使 われてい る語彙表現 の特徴 の分析 を行 った。本稿 では,デ すタベースの作成方法 を紹介 し,そ の上で, コ ンピュー タ画面 に現れ る語彙表現 の特徴 と して,で きるだけ短 く表示 しよ うとす る傾 向が あるこ と,語 ・句 ・文,そ して長 い複合語や省略 のあ る形 な どが多種多様 に混在 していることを挙 げ,さ らに語彙 レベル の分析か らは, コ ンピュータ用語 には留学生 が苦手 と してい る漢語 や外来語 の 占め る割合が多 い こと, 日本語学習 の過程では中級以上 の レベル と見 な され る語彙 が多 くを 占めていることな どを述べ る。

キーワー ド】 コンピュータ用語,留 学生, 日本語環境でのコンピュータ操作,デ ータベース

1 は じめ に

IT革 命に伴い,大 学で も学生向けに情報活用能力養成のための授業が開講 されることが一般的になっ てきた。大学で学習や研究を進めてい くのに,情 報活用能力は欠かせないものである。 この情報活用能 力には多 くの要素が含まれるが,と りわけコンピュータを使いこなす能力は,学 習 ・研究活動だけでな く,学 生生活のいろいろな局面 と関わ りがあ り,大 学生活全般で重要な位置を占めている。留学生 もこ の例外ではな く,彼 等の留学生活の成否 にコンピ三―夕を使いこなす能力の有無は大 き く関係 している。

コンピュータは今や全世界に普及 し,留 学生 も来 日前に何 らかの形でコンピュータを使 ったことがあ るケースがほとん どである。 しか し, 日本語環境でのコンピュータ操作経験を有する学生は少な く,そ こには大 きな困難が伴 う。大学で開講 されている情報処理の授業などに出席 して も, 日本人学生向けの 内容にはついていけないという声を聞 くこともよ くある。

したが って,留 学生が 日本の大学で情報活用能力を発揮 して学習 ・研究を進めてい くためには,何 ら かの支援が必要であると思われる。そこで,筆 者 らは留学生が コンピュータを使用する際の問題点など について基礎調査を行い,そ れをもとに した教材の開発を行 ってきた。 さらにそれに続 く段階 として, 留学生がより深 くコンピュータを使いこなす ことができるよう,参 照 しやすいコンピュマタ用語集の作 成を試みている。本稿では, これまでの調査や作成 した教材の概要を簡単に紹介 し,コ ンピュニタ用語 集の基礎 となるデータベース作成の必要性や方法,そ してデータベースを分析 して明 らかになったこと を論 じてい く。

1.1 留 学生 が コ ン ピュー タを使用 す る際の問題 点

筆者 らはこれまで,留 学生が 日本語環境で コンピュータを使用す る際に問題 となる点や,よ く見 られ る誤用などについて調査を行 った①。その過程で明 らかになったのは,次 の 2点 であるも

(1)コ ンピュータ用語の難解 さ     │

コンピユータを操作するには,画 面上に出て くる用語や指示などを理解 しなければな らないが,

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それ らの用語 や指示 には,専 門語 であ るために通常 の 日本語教育 では扱 われないような ことばや, 難解 な漢字で書かれた語,さ らには留学生が苦手 とす るカタカナで書かれた語 が多 い。

侶)日 本語入力 の問題

留学生が 日本語環境 の コ ンピュータで文書 を入力 してい く場合,ロ ニマ字入力 を行 うことが多 い が, 日本語 の ローマ字表記 を習得 して いないため,長 音 や促音,撥 音,拗 音 な どの入カ ミスを して しまい,そ の後の漢字変換 が うま くいかない ことがよ くある。留学生 は手書 きで もこれ らの間違 い をす ることはよ くあるが,重 要なのは, コ ンピュータ上での入力 の場合,最 初の入力 が間違 ってい ると,次 のステ ップである漢字変換 の際 に,正 しぃ漢字が探 し当て られなか った り,他 の漢字 に変 換 されて しまった りす ることがあ り,元 の文意 と全 く違 うものにな って しま うな ど,問 題が顕著 に な りやすい とい うことである。

1.2 留 学 生 の た め の コ ン ピ ュニ タ入 門 テ キ ス ト

筆者 らは,1.1で 述べた調査結果 を踏 まえなが ら,留 学生 のための コ ンピュー タ入 門テキス ト 『留学 生 のための 日本語 コンピュータ』②を開発 した。 このテキス トは,簡 単 な コンピュー タ用語 を導入 し,

日本語入力 の方法 を練習 問題 とと もに提示 した上 で,よ く用 い られ る ソフ トウ ェア (Microsoft社の Word,Excel,PowerPointな ど)の 使 い方 を留学生が課題 を作成 しなが ら習得 で きるよ うにデザイ ン された ものである。現在,富 山大学 で行 われている留学生 のための コンピュータ授業 の中で活用 してお り,一 定 の効果を上 げている0。

1.3 コ ン ピ ュー タ用 語 調 査 の 必 要 性

留学生 は コンピュータの使 い方 を一通 り学んで も,ま だ決 して十分 とい うわ けではない。大学 での学 習 ・研究活動の中では,単 な るワープロ文書 の作成やイ ンターネ ッ トでの情報検索 とい った比較的単純 な操作 だけではな く,い ろいろな ソフ トウ ェアや操作 を組み合わせなが ら, も っと専 門的な使 い方 を し なければな らない こともあるか らであ る。 その場合,留 学生 は複雑 な操作 を,自 分 で コンピュータ画面 に出て くる項 目や指示 の ことばを読 んで,判 断 し,進 めていかな ければな らない。 そ こで,筆 者 らは, 留学生 に とって調べやす いコンピュータ用語集 を作成 し,留 学生 が 自分 で コンピュータの複雑 な操作 を

しなければな らないときの助 け となれば と考 え るに至 った。

しか し,コ ンピュータ分野 は新 しく発展 して きた ものであ り,ま た進歩 の速度 も速 いことな どか ら, コンピュータ用語 についての研究 はまだあま り進んでいない。 ま してや教育 のための コンピュータ用語 集やその基礎 とな る研究 は,ほ とん ど見受 け られない状況 である。 コンピュータ画面 に出て くる語彙表 現 を見 ると,二 見 しただけで も,極 めて多様 だ とい うことがわか る。難解 な専 門語 か ら日常的な一般語 までが同 じ画面上 に現 れ る し,ま た前述 の調査結果 に もあ ったよ うに,通 常 の 日本語教育 の中では扱わ れない ことばが多 い こと0,漢 字 や カタカナで書 かれた語 が多 い ことな ど,様 々な特徴が見 て取 れ る。

したが って,留 学生の コンピュータ用語集 を作成す るためには, この多種多様 な コンピュータ用語 の実 体 を把握 し,分 析 を行 った上で整理す ることが必要 となる。 そ こで,筆 者 らはまず, コ ンピュータ用語 のデータベースを作成 して,そ れを分析す ることに した。

1.4 本 稿 で 扱 う コ ン ピ ュー タ用 語 の 範 囲

コンピュータ用語データベースについて論ず る前 に,本 稿で扱 うコンピュータ用語 の範囲について述 べておきたい。

コ ンピュータ用語 とい うことばは,通 常 コンピュータやアプ リケー シ ョンの概念や原理 を説明す るた めの基礎用語,機 能や操作 を説明す るための用語,コ ンピュータ関連用語 な ど,広 い範囲を表 している。

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しか し,筆 者 らの最終 目的は,留 学生 の コンピュー タ操作 を支援す るための用語集作成 とい うことであ るため,こ こではひとまず コ ンピュータの画面上 に現れ る語彙表現 だけを扱 い, コンピュー タ用語 と呼 ぶ ことにす る。

第 2節 では, これ らの コンピニー タ用語 のデータベース作成 の基本方針 を述べ,さ らに第 3節 で この デァタベースの分析 によ って明 らか にな │た コンピュータ用語 の特徴 につ いて論 じる。

2 デ ー タベ ー ス作 成 の基 本 方 針

コンピュータの画面上 には,コ ンピュニタ用語辞典 に掲載 されているような,い わゆるコンピュータ 用語 か ら日本語教育 で も扱 われ るよ うな 日常的語彙 まで,実 に様 々な語句 が現 れ る。 日本人 であれば, それ らの語句が専 門的な語句 か どうかを判断 した り,操 作 に大 き く関わ って くるような語彙 かそ うでな いかの見 当をつ けた りす ることは容易であろ うが,既 に筆者 らの一連 の研究0で も分析 して きた通 り, 留学生,特 に非漢字 圏か らの学生 にとって,画 面上 に現 れ る漢字 あるいはカタカナで書 かれた語 な どの 文字情報 は非常 にわか りづ ら く,そ れが コンピュータを操作す る上 での困難 さを生 み出 している。 デー タベースを作成す るにあた って,こ れ らの語 を どこまで,ど のように取 り扱 うかを検討 した。 なお,デ ー タベー スの作成 には,FileMaker社 のFileMaker Pro 5.5を使用 した。以下,2.1お よび2.2で,デ ータ ベース作成 の基本方針 について詳 しく述べ,2.3お よび2.4で作成 したデータベースについて述べ る。

2.1 デ ー タベ ー ス化 の 単 位

データベース作成 にあた って,ま ず検討 したのは, コ ンピュータ画面上 に現れ る語 を どの よ うな単位 でデータベース化 してい くか とい うことである。 コンピュータの画面 に出て くる語句 には,「終了」 「保 存」「ファイル」 な どのよ うに語単位で表示 され るもの もあれば,「別名で保存」「ヘ ッダー とフ ッター」

の よ うに句単位 で表示 され る ものや 「テキス トの ドラ ッグア ン ドドロ ップ編集 を行 う」 「保存時にプロ パ テ ィを確認す る」のように文単位で表示 されるもの もある。 コンピュニタ画面上 の語句 を分析す る際 に,こ れ らを一括 りに語単位 に分割 してデータベース化 しただけでは,そ の特徴 は見えて こない。 また,

「スタイル シー ト」 の よ うにそれを構成す るそれぞれの語 の意味がわか っていて も,全 体 が何 を指す の か理解 していない と実際の操作 に結 びつかない もの もある。逆 に,語 ,句 ・文 の各単位 のまま入力 した だけで も,語 彙 レベルの特徴 を見 出す ことは難 しく,コ ンピュータを操作す る上での基本的語彙 として, 最低限押 さえておかなければな らない語彙 を抽 出す るの も困難 だろう。そこで,画 面上 の語句 を語 ・句 ・ 文 のそれぞれの単位 のまま抜 き出 してデータベース化 した 「まるごとデータベース」 と,そ れ らを語単 位 に分割 してデータベース化 した 「一語データベース」の 2種 類のデータベースを作成す ることに した。

2.2 デ ー タベ ー ス化 の 対 象 と範 囲

次 に検討 しなければな らなか ったのは,ど のアプ リケー ションに出て くる語句 を,ど こまでデータベー ス化す るか とい うことであ る。 コンピュータには様 々な ソフ トウェアが組み込 まれているが,留 学生が 実際 に専門分野 の学習や研究で コンピュータを利用す るときの ことを考え ると,利 用頻度 の少 ない ソフ トに使用 され る語彙 を調査す ることはあま り意味がない と言え る。 そ こで;デ ータベース化 の対象 とす るソフ トは,一 般的 に使用 されているワープロ,表 計算,プ レゼ ンテー シ ョンソフ トとEメ ール ソフ ト, Webプ ラウザ に限 ることに した。 また,OSや 日本語入力 に関す る ものはすべての ソフ トに共通 して関 わ って くる ものなので,こ れ もデータベース化の対象 に加 え ることにした。 なお,今 回の調査 ではまず MacintOshを 対象 と してデータベースの作成 を行 った。 ワープロ,表 計算,プ レゼ ンテー シ ョンソフ ト

については,広 く利用 されていると思 われ,筆 者 らが開発 した留学生 向け コンピュータ教材0で も取 り 上 げている:1/1icrosoft社のWOrd,Excel,PowerPoint(バ ージョンはいずれも2001)を 扱 うことにし,

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W e b ブ ラウザ につ いて は, 同 じくM i c r o s o f t 社 Internet Explorer(MacintOsh版 5.0)とNёtscape 社のNetscape Communicator(Macintosh版 6.1) を扱 うことに した。 また,OSは Mac OS 9。1,

日本語入力 は ことえ りを扱 うことに し,Eメ ール ソフ トについては,Microsoft Entourage(バ ー ジ ョン2001)を 対象 と した。

デー タベ ー ス化 の対象 ソフ トウ ェアを決 定 し た次 の段 階 と して, これ らの ソフ トで使用 され る語 を どの範 囲 まで デー タベ ース化 す るか が 問 題 とな る。 例 え ば, 図 1の よ うに,Wordの ニ ューバー 「挿入」 を選択す ると,「改ペー ジ」

「ペー ジ番号」 な どの メニ ューが表示 され,そ の 中の 「定型句」 を開 くと,「定型句」 「新規」 な どのサ プメニ ューが表示 され る。 場合 によ って は この よ うなサ プメニ ューが何層 に も階層 化 さ れて い る。 また, メニ ュー によ って は例 え ば, 図 1の 「ペ ー ジ番号」 を選択 す る と図 2の ウ ィ

ン ドウが表示 され る とい った よ うに,操 作 の詳 細 を決定 す るウ ィ ン ドウが現 れ,そ の詳 細 ウ ィ

ン ドウの 中 に さ らに次 の ウ ィ ン ドウヘ と続 くボ タ ンが あ った り, ド ロ ップダ ウ ン リス トボ ック スで具体 的 な操 作項 目を決定 す る箇所 が あ った

図 1

鸞轟:

,,壺│■■五=■三 ,│キ春=IEJ:"■義:=1懇

覇曇=琴華

絶畷 1■ ■11■:=' ヽ,ダ :■計費,■ ■:│■│レ 枠義需1■■,│■■■1■

識難書│‖1■│■■1■■' 榊 1 1 1 1 1 1 1 ■1 1 1 1 ●: 1 1 1 : │ 1理鵬L:1111111111:│::::::, 書質'■'■ :=" │サ■│■■露構‖書‖:ン1鮮'■ 1奪

1畿1辮│‖1:目華1華

1轟襲轟轟轟轟轟轟轟轟轟藝黎卦

図 2

りす る。 しか しなが ら,実 際の操作 に大 き く関わ って くるよ うな語句 は,比 較的階層 の上位 に現 れ,下 位 の階層 を開 けば開 くほど,実 際の操作 には直接 関わ って こないような語句が多 くな る。 そ こで,今 回 の調査ではデータベース化す る範囲を次 の 4つ の基準 に したが って限定す ることに した。

(1)メ ニ ューバ ーの用語 および各 メニ ューを開 いた ときに表示 され るメニ ュー項 目 (メニ ュー項 目か らサプメニ ューヘ と続 く場合 はそれ も含 める)は すべて対象 とす る。

け)メ ニ ュー項 目か ら別の操作 ウィン ドウが開 く場合 は,そ の最初 に開 くウィン ドウに出て くる語句 までを対象 とす る。

(3)操 作 ウィン ドウ内にタブで数枚の シー トが含 まれている場合 は,そ のすべての シー トをデータベニ ス化 の範囲 に含 め る。

(4)操 作 ウ ィン ドウ内の語句 は, コマ ン ドボタ ン,チ ェックボ ックスやオ プシ ョンボタ ンで選択す る 操作の語句 と,そ れ らの見 出 しとな っている語句 お よび指示 や説明文 のみを対象 と し, リス トボ ッ

クスに含 まれ る語句 は対象 としない。

実際の画面 を例 に, どのよ うな語句 をデータベース化 の対象 と したかを確認 してお こう。 図 3〜 5の (a)〜(g)がデ† タベース化 の対象 とな った語句 であ る。(a)メニ ューバーゃ(b)メニ ュニ項 目に現れる語句 は,基 準(1)によ リサ ブメニ ュー も含 めてすべて対象 とな る6た だ し,フ ォン トの名称 やWebブ ラウザ の表示言語 に関 しては,個 々の コンピユータで独 自の設定がな されていることが多 く, コ ンピュータに よって違 いが出やす い ものなので対象外 とした。(c)〜(g)はメニ ュァ項 目を選択 した際 に現 れ る操作 ウィ

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ン ドウ内の語句 であるが, この操作 ウィン ドウは,基 準(2)にしたが って メニ ュー項 目を選択 した ときに 最初 に開 くウィン ドウのみを対象 とした。例 えば,図 5で 二重線 の吹出 しで示 した 「用紙設定」 ボタ ン を ク リックす ると,さ らに別 の操作 ウィン ドウが開 くが,そ の ウ ィン ドウ内の語句 は対象外 とい うこと にな る。 また,(e)のタプを ク リックす ると,同 じウ ィン ドウ内に別 の操作設定 シー トが表示 され るが, これ らの シー トについては基準(3にしたがい,す べての タブシー トを開いた最初 の シー トまでを対象 と した。(f)の値一覧 にはチ 三ックボ ックスやオ プシ ョンボタ ンの形式 で表示 され る ものが該 当 し, リス ト ボ ックスで表示 され る ものは対象外 と した。 なお,実 際 のデー タベ ース上 で は(a)〜(g)に 「その他」 を 加えた 8項 目を,そ れぞれの語句の出現場所 を示す分類項 目と して用 いてい る。

このよ うに して,デ ータベース作成 の方針 を定 め, 2種 類 のデータベースの作成 にと りかか ったわけ だが, ここでそれぞれのデータベースの特徴 を簡単 に説 明 しておきたい。

図 4 1書141讐│卜■│:ツ■1非│

機鶴│‖I:111■■■│■

│■IJ111・JI■1夢│■│二│:│

1彗1轟1藝│ず1華:豪1手:彗:::

リス トボ ックスの項 目 は対象外

轟:鷺鰍鮮1晰 糊蹴鸞鑢鐵懺糞

:離定極│と,も1電留題轟::

( アメリカ) ( イギリス}

1オース トラリア} (c)指示文 ・説明文

(d)ボタン (コマ ン ドボタン)

( 0 値一覧

( オプ シ ョンボ タン)

⑬標準の文  鷲 う 0行 数だけを16宣す尋

0責 事機と行数を指定する

0原 稿用紙の設定にする (0値一覧

(チェ ックボ ックス)

ドロップダウン リス トボ ック スの項 目は対象外

雛走鐘 と●臨 I ( g ) 見出 し

専11碁:':ⅢI轟離露=

ここを ク リックす る と別 の操作画 面が出 る

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2.3 「 まる ご とデ ー タベ ース」

「まるごとデータベース」はコンピュータの画面上に現れる語句を,語 ・句 ・文のレベルに関係なく,そ の ままの形で入力 したものである。 このデータベ,ス では該当する語旬の出現 ソフトおよび場所, ショー トカッ

トキーの有無,語 構成を入力項 目として挙げた。図 6は 「まるごとデータベース」のカー ドの例である。

まず出現 ソフ トおよび場所であるが,語 旬 に よってある特定 のソフ トで しか用 いられないよ うなものがあったり,特 定の場所 に頻繁 に出現 するものがあった りするので,そ れを分析でき るように入力項 目として取 り上げた。例えば,

CC」 「送受信」 はEntourageに しか用いられ ない語句であり,「集計」 「昇順」 はExcelにし

か出てこない。なお,今 後WindOwsに ついても同様の調査をする予定なので,Macintosh,Windowsの ちらに使用される語かをチェックする欄 も設けてある。

ショー トカットキーの有無は,こ の調査が留学生のためのコンピュータ用語集の作成を最終的な目標 として 始められたものであり,用 語集を作成する段階で, シ ョー トカットキーがあるものについては,そ れもあわせ て掲載できることを狙いとして取 り上げた項 目である。 ショー トカットキーが存在する操作については,そ の ショー トカットキー操作 もあわせて記載 した。

語構成については,既 に触れたように, コンピュータの画面上には語 ・句 ・文の様 々なレベルの語句が出 現するので, どの単位かを分類できるように項 目を立てた。

2.4 「 一語 デ ー タベ ース」

一語データベース」は 「まるごとデータベース」に入力 した語句を語単位に分割して入力 したものである。

このデータベースでは,該 当する語の出現頻度, 日本語教育における難易度のレベル,語 種,出 現ソフト・

場所,辞 書での記載の有無の各項 目を扱 った。図 7は 「一語データベース」のカー ドの例である。

まず語の出現頻度であるが,こ れは実際 のコンピュータ画面でどの語がより多 く用 いられているのかを調べるために取 り上 げ た項 目である。 出現頻度の高い語 について は, コンピュータを操作する上で必要な語 だと言えるだろう。

語の レベルについては,そ の語が留学生 にとって 日本語を学習する上でも重要度の 高い語かどうかを調べるために取 り上げた。

また,漢 字表記のものについては,そ の漢字の レベルもあわせて考慮 した。 レベルの設定 には,『 1万 語語彙 分類集』0を基準 にした。

語種 については,和 語,漢 語,外 来語,混 種語のうち,ど のような語種の語彙が多 く用いられるのかを調 べるための項 目である。

出現 ソフ ト・場所 については,「 まるごとデータベース」 と同様に,語 によってある特定のソフ トで しか用 いられないものがあったり,特 定の場所 に頻繁 に出現するものがあった りするので,そ れを分析できるように 入力項 目として取 り上げた。

辞書での記載 については,「 まるごとデータベース」 に収録 されているものを, ど こまで語の単位 に分割す るかと大 きく関わって くる。例えば,「 頭文字」 「禁則処理」 はそれぞれ 「頭」 と 「文字」,「禁則」 と 「処

図 6 ま るご とデー タベース

図 7 ‐一語デー タベース えい りあすをつくる

│エイリアスを作る

簿一菫

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理」か らなる複合語であると考えられるが, どちらも 『広辞苑』 (第 5版 )0に 記載 されている。 このような 語 は全体で 1語 (1項 目)と 見な し,『広辞苑』 に記載があることがわかるように,カ ー ド上でチェックを入 れた。 また, コ ンピュータの専 門用語の中には,「 ドラッグアンドドロップ」のように全体で 1つ の操作を表 す ものや,「 コントロールパネル」のように全体でコンピュータ内の特定の部分を指す ものなどがある。 これら は全体を理解 していなければ実際の操作 に結びつかないものと考えられ, これを構成要素に分割 して考えるこ とは,用 語集作成 という目的を考えるとあまり意味がないと思われるので,全 体で 1語 とみなした。ただし, 例えば別の箇所で 「ドラッグ」が単独で用いられている場合 は,別 の項 目として 「ドラッグ」のカー ドを作成

している。 このとき, どこまでが一 まとまりか考える際に参考 にしたのが,イ ンターネット上で公開されてい る,『アスキーデジタル用語辞典』0である。 この用語辞典 に掲載のある語については,全 体で 1語 とみなし,

『広辞苑』 と同様 に記載があったことがわかるよう,カ ー ド上でチェックを入れた。 また,MicrOsOft社 のソ フ トに関する用語 については,『アスキーデジタル用語辞典』ではあまり扱われていなかったため,FMicrOsoft 単語帳』はのもあわせて参考にした。

3 日 本語 の コ ン ピュー タ用 語 の特 徴

第 3節 では,デ ータベースから見えてくる日本語のコンピュータ用語の特徴を明 らかにするとともに, 日本 語学習者にとってどういう点が難 しいかについて述べたい。まず,3.1で 「まるごとデータベース」に基づく分 析結果,そ して,3.2で 「一語データベース」に基づく分析結果を見ていく。

3.1 「 まる ご とデー タベ ース」 の分 析 結果

「まるごとデータベース」は全部で5,418項目となった。2.3でコンピュータの画面上には語 ・句 ・文 といっ た様 々なレベルの語句が出現すると述べたが,具 体的にどういうものが出現するかを調べると,大 きく分けて, 表 1のようなバ リエーションがあることがわかった。

表 1 コ ンピュータ画面 に出現す ることばの語構成

ウ ィン ドウ,ロ グイ ン,HTML,分 類,… 個,解 像度,片 付 ける,お 気 に入 り Webオ プション,フ ォン トサイズ,更 新 日時,二 重取 り消 し線,移 動先 ブ ック名

データの取 り出 し,印 刷 の向き,英 数字用 の フォン ト,既 定 の ファイルの場所 タブと リーダー,箇 条書 きと段落番号,線 種 とペー ジ罫線 と網 かけの設定

ドライブイン/ド ライブアウ ト,拡 大/縮 小率,マ イナス/長 音/ダ ッシュ 脚注 ペ ー ジの最後,作 成者  ペ ー ジ 日 付

Netscape Communicator 4.5ま たは4.7, シー トの削除 または コピー 新 しいスライ ド,古 いパスワー ド,ア クテ ィブな文字 コー ド,高 度な検索 ペース トす る形式,変 化 させ るセル,印 刷す る範囲,最 後 にアクセス したペー ジ 次へ,フ ァイルか ら,ス キャナまたはカメラか ら:直 前の動作か ら,左 か ら右へ

この単語 のみ,半 角英字 のみ,未 読 メ ッセー ジのみ,手 動 の更新 のみ Netscape6に つ い て , こ の メニ ュー につ い て ,バ ル ー ンヘ ル プ につ い て

プ レビュー (を)隠 す,形 式 を選択 してペース ト (する), 下へ検索 ( する) , 条 件 を詳 しく ( する) ;   ゴ ミ箱 を空 に

る) ,   ファイルか らサ ウ ン ド ( を挿入す る) , す べて非表示

別 名 で保 存 ( する) , ( す る) , 後 で投 稿 ( す

( にす る)

新 しいメ ッセー ジが届 いた とき,開 いているメ ッセー ジを移動/省 略 した後 拡張子 を追加す る,イ ンライ ンで 日本語 を入力す る,大 きいアイ コンを使用す る 選択 した シー トを削除 します。一度 削除す ると元 に戻す ことはできません。

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この中で最 も多 いのは一語 で,「まるごとデータベース」全体 の半数近 くを占めてい る。

一語 に次 いで多いのが複合語で全体の 2割 弱を占めている。その多 くは 2語 で構成 された語であるが,

「コピー元 フ ァイル名」「文字列表示範囲枠」 のよ うに, 4語 , 5語 で構成 されたよ うな語 もある。特 に

全画面表示」「文字列表示範囲枠」 のように漢字 ばか りの語 や,「デ ィスクスペース」「ワークシー トメ ニ ューバー」 のよ うにカタカナばか りの語 は,留 学生が辞書 を使 って ことばの意味を調べたい場合, ど こで どう区切 っていいか さえわか らない とい った問題が生 じやす い。

二番 目に多 いのが一文 で,割 合 は12%とな って いる。 ただ し,一 文 と言 って も, 目的語 と動詞 だけの 短 い ものが多 く, 4語 以下 の語 で構成 されている文が 6割 以上 を 占めている。二文以上 の ものを含 めて も13%に しかな らず, コ ンピュータ用語 には文単位 の ものの割合 は非常 に少 ない と言 え る。 また,一 文 の長 い文,そ れか ら二文以上の もののほとん どは指示文 ・説明文であ り, コ ンピュー タ操作 をす る場合 の重要性 は低 い と思われ る。

その他 には,名 詞 と名詞 を 「の」,「 と」,「または」 な どを使 って結 びつ けた もの,形 容詞,副 詞,連 体修飾節 で名詞 を修飾 した もの,名 詞 に格助詞,「〜 について」,「〜のみ」 をつ けた もの,従 属節 だ け

の ものな どがあ るが,共 通 して言え ることは,動 詞 な どは省略 し,で きるだけ短 く表示 しよ うと してい ることであ る。

また,で きるだ け短 く表示す るために,「 プ レビュー隠す」 のよ うに助詞 を省略 した り,「形式 を選択 してペース ト」 の よ うに 「す る」 を省略 した りす る傾 向が見 られ る。省略の中で も特 に 「す る」 が省略 された ものが多 く, この中には,「すべて ク リア」 や 「今す ぐ送信」 のよ うな もの もある。 このよ うに, 助詞な どが省略 された場合,省 略 された ことばを類推できるだけの 日本語力が必要 とい うことに もな り, 留学生 に とっては難 しい もの と考え られ る。

以上か ら,コ ンピュータ用語 の一つ 目の特徴 と して,で きるだけ短 く表示 しようとす る傾 向があるこ とが挙 げ られ る。 これ は, コ ンピュータ画面 に表示す る場合,そ の操作 のための ことばはできるだけ短 い方がスペース も取 らない し, コ ンピュータを使 う者 に とって も瞬時 に判断できたほ うが操作時間の短 縮 につなが るため と思 われ る。 しか し,短 く簡潔 に表す ことが留学生 にとって常 にわか りやす い とは限 らない。先 に述べたよ うに,漢 字やカタカナばか りで書 かれた語 を どこで どう切 っていいかわか らない とい った問題 の他 に,文 であれば,あ る一語 がわか らな くて も,そ の前後の文脈 か ら意味 を類推す るこ ともできるが,一 語 しか表示 されていない場合 は,そ の語 がわか らなければ どうす ることもで きない。

留学生 のみな らず, コ ンピュータ操作 に不馴れな 日本語母語話者 に も同 じことが言 え るだろう。つ ま り, コンピュータ用語 では,操 作 の鍵 とな る語 を知 っているか どうか とい うことが非常 に大切 であると言 え る。

それか ら,二 つ 目の特徴 として,多 種多様 な表現が混在 していて,統 一性 がない ことが挙 げ られ る。

例えば,名 詞 と名詞が並列 関係 にある場合 は,並 列助詞 の 「と」以外 に,ス ラ ッシュやスペースを利用 して並列 関係 を表 している もの もある。他 に,表 1に は載せなか ったが,「 ノー ト,配 布資料,ア ウ ト ライ ン」 の よ うに読点で区切 った もの もあ る。 さ らに,「 匡F刷」 と 「プ リン ト」 とい う同 じ操作 を表す ことばがどちらも出現 していたり,「インターネット」 と 「Internet」,「 コン トロール」 と 「CONTROL」 ようなカタカナを使 った リアル ファベ ッ トのまま表記 した りとい ったように,使 用す るソフ トによって, 同一操作 を表す用語 が異 な った り,中 には同 じソフ ト内で も違 う表現 が用 い られてい ることもあ り,留 学生 にとっての混乱 の原因 とな る。

3.2 「 一 語 デ ー タベ ー ス」 の分 析 結 果

一語 データベース」 は,延 べ語数で11,207語,異 な り語数 は1,410語とな った。3.2では語種 と 『1 万語語彙分類集』 での 日本語学習 における難易度 レベル設定 を中心 にコンピュータ用語 の特徴 を見 てい

(9)

く。 まず3 . 2 . 1 で「一語 データベ ース」 全体 の特徴 を述 べた後, 3 . 2 . 2 では高頻度 の語 に的を絞 って見 て い くことに したい。

3.2.1 「 一 語 デ ー タベ ‐ ス」 全 体 の 語 種 と レベ ル 設 定

異 な り語数 1,410語の うち,延 べ語数 で見 て も,異 な り語数 で見て も,漢 語 と外来語 の割合 が高 い。

漢語が全体 の 4割 強,外 来語が 3割 強 を占めている。留学生の苦手 とす る漢語 と外来語がその コンピュー タ用語 の中で重要 な位置 を占めてい ることがわか る。 また,外 来語 と言 って もその中身 も様 々で, コ ン ピュー タ用語 には,「HTML」 「Startup」「JavaScript」の よ うな アル フ ァベ ッ ト表記 の ままの語 や

Webペ ー ジ」 「ユーザーID」 「GIFア ニメー シ ョン」 な どアル フ ァベ ッ トとカタカナが混 ざった語 が多 く出現す る。加えて,カ タカナ表記の語 の中にも,「 コンフ リク ト」「ソルバー」「デ ィゾル ブ」「ス ピリッ トワイプアウ ト」 な どのよ うに単 に英語 をそのままカタカナで表示 しただけの よ うな語 もあ り, 日本語 母語話者 で も理解 しに くい ことばが多 い。

それでは, コ ンピュータ用語 は具体 的 に 日本語教育 で はどの ぐらいの レベル に設定 されているのであ ろうか。Fl万 語語彙分類集』 に基づ くレベル設定 の結果を表 したのが表 2で ある。『1万 語語彙分類集』

では, レベル A, B, C,Dの 4つ の レベルが設定 され,そ れぞれ 日本語能力試験 1級 , 2級 , 3級 , 4級 レベル とされている。

表 2 レ ベル別 の比率

『1万 語語彙分類集』で設定がない語の割合は,異 な り語数では48。1%,延 べ語数では36.8%とな って いることか ら, コンピュータ画面に出て くる語の半分以上 は,上 級 レベルの学生であれば理解可能な語 ということになる。異な り語数では レベルBの ことばの割合が26。7%で,全 体の 4分 の 1を 占めている。

延べ語数で見 ると,さ らにレベルBの 比率が35.0%と増えている。また, レベルAの 比率 も12.6%とな り, 全体の 1割 強を占めている。つまり, コンピユータ画面 に出て くることばを理解す るには, コンピュー タの専門語のみな らず,中 上級 レベルの語彙 も必要 となると言える。そのため, 日本語学習者 は, コン ピュータ画面に出ていることばがわか らない場合 は,コ ンピュータ用語辞典 と一般の国語辞典 との両方 で調べなければな らず,彼 等にとってかな りの負担 となる。留学生にとって 日本語環境でコンピュータ 操作をする場合には, コンピュータの専門語を学ぶだけでな く,中 上級 レベルの語彙力 も要求 されるこ

とがわかる。

コンピュータの専門語の大半はレベルの設定な しに分類 され,こ の割合は大 きい。ただ逆に,設 定な しの語がすべてコンピュータの専門語であると言 うことはできない。設定な しの語 には,「制御」「最新」

配色」「枠内」「カウン ト」「ズーム」などの一般語 も多 く含まれる。

3.2.2 高頻 度 の語 の語 種 と レベル 設 定

次 l■高頻度の語に焦点を当てて同じように語種 とレベル設定を見ていきたい。表 3は 「一語データベー ス」の中での高頻度の語,上 位30語を順に並べた ものである。

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表 3を 見て まず気付 くのが,漢 語 と外来語 の 占め る割合 の高 さである。30語中,漢 語 が16語,外 来語 が 8語 ,和 語 が 6語 とな っている。一般 的な書 きことばに関す る語彙調査 で は高頻度 の語 で和語 の 占め る割合 が高 いがl121, コンピュータ画面 に出て くることばではこの ことは当て はま らない。 その理 由 と し ては,画 面 に出て くることばは,先 に述 べたよ うに文単位で出現す るものが少 ない ことが考 え られ る。

表 3 コ ンピュータ画面 に現れ る高頻度 の語

表 示 267

227 196

ダll 85

陶躙 メ ッセ ー ジ 68

キ ャ ンセ ル リ ン ク 84 オ プシ ョン 65

設 定 使 用 83 作 成 65

OK 168購難難入 力 83

轟難選

難 :妻

¨名 65

文字 検 索

〜て ください 65

保 存 ペ ー ジ 62

削 除 105  : ===出競¨=¨==

フ ァイ ル 79 指 定 59

名 前 103 [ プ レ ビ ュー 77 難271

11:霧甕:

:辮

追 加 59

変 更 9 8 1 : すべて 76 修 正 57

選 択 8 6 : す る 68 開 く 55

それでは, これ らの語は,『 1万語語彙分類集』ではどの ぐらいの レベルに設定 されているであろう か。

表 4か ら, レベルDが 2語 , レベルCが 2語 , レベルBが 14語, レベルAが 6語,設 定な しが 6語 となっ てお り:初 級 レベルで理解できる語 は 4語 しかな く,中 級 レベルで も18語しか理解できないということ がわかる。高頻度の語 に限って見て も,コ ンピュータ用語は,留 学生,特 に初級 レベルの 日本語学習者 にとってはかな り難 しい語彙であると言える。

表 4 『 1万 語語彙分類集』 に基づ くレベル設定

一 一 一 ¨ 一一一一一一一

¨ 一 ¨ 一一一一出

表 示 設定 な し

キ ャンセル レベ ル B

設 定 レベ ル A

OK レベ ル A

文 字 レベ ル A

保 存 レベ ル B

削 除 レベ ル B

名 前 レベ ル D

変 更 レハミル B

選 択 レベ ル B

レベ ル B

リ ン ク 設定 な し

使 用 レベ ル B

入 力 レベ ル A

検 索 設定 な し

肇翻

ペ ー ジ レバミル C

フ ァイ ル レベ ル A

プ レビュー 設定 な し

すべて レベ ル B

す る レベ ル D

メ ッセ ァ ジ レベ ル A オ プ シ ョン 設定 な し

作 成 レベ ル B

¨名 レバtルB

〜てください 設定 な し

レベ ル B

指 定 レベリレB

追 加 レベリレB

修 正 レベ ル B

開 く レベンレC

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3.3 分 析 結果 の ま とめ

「まるごとデータベース」「一語データベース」,ぃ ずれの分析結果か らも,留 学生にとってコンピュー タ用語 は非常 に難 しいものであることがわか った。 コンピュータの専門語だけでな く,中 上級 レベルの 語彙力 も必要 とされること,そ して,そ の語彙の多 くは留学生の苦手 とする漢語,外 来語であること,

さらに短い表現 にするために, 3語 以上で構成された複合語,助 詞や動詞を省略 した語 もあること,ま た,同 じ操作で も違 う語を使 った り,同 じ語でもカタカナで表記 した り,ア ルファベ ットで表記 した り して統一 されていないことなど,様 々な問題がある。ただ,文 単位のことばが少な く,一 語,複 合語な どの語単位のことばが多いコンピュータ用語では,あ る語を知 っているかどうかでその操作ができるか どうかの鍵 になるということについては,裏 を返せば,あ る鍵 となる語を知 っていれば,操 作ができる ということにもなる。

4 お わ りに

コンピュータ用語のデータベースを作成する過程で, 1種 類のデータベースでは不十分だということ がわか り,そ の結果,「まるごとデータベース」 と 「一語データベース」の二つを作成することになっ た。 これは, 日本語のコンピュータ用語が多種多様で,語 彙表現の構成や語種,そ して表記の点か らも かな り混沌 とした ものであることを反映 している。 したがって,留 学生にとってコンピュータ画面に出 現する語は,彼 等が留学生活で接す る日本語の中で も非常に難 しいものの一つであると考え られる。

今回の分析結果より,留 学生のためのコンピュータ用語集の開発の一つの指針 としてコンピュータ操 作の鍵 となる語の抽出が必要であることがわかった。今後の作業 としては,Windowsで 使用 される語 について もデータベースに取 り入れ, コンピュータ操作で鍵 となる語をさらに詳 しく分析 し,用 語集の 作成を行 う予定である。

(1)後 藤 ・深澤 。濱田 (2001)を参照のこと。

(2)深 澤 ・濱 田 ・後藤 (2000)を参照 されたい。

侶)富 山大学留学生セ ンターでは,セ ンターで開講 している大学院入学前予備教育 日本語研修 コースと, 日韓共同 理工系学部留学生 プログラムの中で,こ のテキス トを用いたコンピュータ授業を行 っている。 また,学 部留学 生を対象 とした 「日本事情」の授業の中で も,数 回,留 学生の情報活用能力養成のための授業および演習を行 っ てお り,部 分的にこのテキス トを用いている。詳 しくは,富 山大学留学生セ ンター (2000,2001a,b,2002) を参照の こと。また,学 部留学生に対する授業については,濱 田 ・深澤 ・後藤 (2001)を参照 されたい。

に)中 山 (2001)に よると,新 聞に多用 されている外来語であるにもかかわ らず 日本語教科書の中で全 く扱われて いないものに 「ホームページ」「ネ ッ ト」「メール」があったという。 コンピュータに関連 した語の中で もこれ らの ものは極めて基本的な ものであるが, 日本語教育の中では重視 されていないということがわかる。

鮨)詳 しくは,深 澤 ・後藤 (2000),濱田 ・深澤 ・後藤 (2001),後藤 ・深澤 ・濱田 (2001)を参照 されたい。

(6)深 澤 ・濱 田 ・後藤 (2000)を参照 されたい。

(7)専 門教育出版 『日本語学カテス ト』運営委員会編 (1998)『一万語語彙分類集 改 訂』専門教育出版 侶)新 村出編 (1998)『広辞苑 (第 5版 )』岩波書店

Ю)『 アスキーデ ジタル用語辞典』 はイ ンターネ ッ ト上で公開されている辞典で,URLは http://yougo.ascii24.

com/で ある。

00 『 MicrOsOft単語帳』 は,マ イクロソフ ト社がオ ンライ ンサポニ トサー ビスで公開 しているサポー ト技術情報 の中の用語を説明 した ものである。

URLは http://www.microsoft.com/japan/Termin01ogy/である。

αD 本 稿では,一 語データベース作成の際に,一 語 と認定 した語が複数結合 した語を複合語 と呼ぶ。

CD 林 大監修 (1982)を参照のこと。

(12)

参 考 文 献 (1)国 立 国語研究所 (1981)『専 門語 の諸 問題』秀英 出版

(a 国 立 国語研究所 (1984)『日本語教育指導参考書 12語 彙 の研究 と教育(上)』大蔵省 印刷局 (3 国 立国語研究所 (1985)『日本語教育指導参考書 13語 彙 の研究 と教育(下)』大蔵省 印刷局

に)後 藤寛樹 ・深澤 のぞみ 。濱 田美和 (2001)「留学生 向けコンピュー タ教材 の開発 とその使用」『日本語教育』110 号, 日本語教育 学会,pp.150‑159

(5)富 山大学留学生 セ ンター (2000)『日本語研修 コー ス第 1期 報告書  ら いち ょう』

(0 富 山大学留学生 セ ンター (2001a)『日本語研修 コース第 2期 報告書  ら いち ょう』

仔)富 山大学留学生 セ ンター (2001b)『日本語研修 コース第 3期 報告書  ら いち ょう』

侶)富 山大学留学生 セ ンター (2002)『日本語研修 コース第 4期 報告書  ら いち ょう』

(D 中 山恵利子 (2001)「日本語教科書 の外来語 と新聞の外来語」『日本語教育』109号, 日本語教育学会,pp.90‑99 αO 濱 田美和 ・深澤 のぞみ 0後 藤寛樹 (2001)「留学生 セ ンターにおけるコンピュー タ教育 について」『富山大学総

合情報処理 セ ンター広報』Vol.5,pp.24‑32 GD 林 大監修 (1982)『図説 日本語』角川書店

αD 深 澤のぞみ ・後藤寛樹 (2000)「留学生 に対す るコンピュータ授業一専門への橋渡 じとしての役割 とその実践」

専 門 日本語教育研究討論会資料

Q〕 深澤 のぞみ ・濱 田美和 ・後藤寛樹 (2000)『留学生 のための 日本語 コ ンピュータ』 (独自開発教材)

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参照

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