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日本企業の製造現場の特徴の分析とチベットへの導入

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第21号 2017年3月  11

 この論文は、戦後からの日本製造企業の経営を、

日本の文化・社会的背景も考慮に入れながら分析 して、日本製造企業がどんな工夫して日本独自の 日本的経営を完成したのか、そのルートを明確し て、日本的経営をチベットに導入することが目的 である。

 戦後、日本企業は欧米(特にアメリカ)から多 くの経営理論を取り入れた。ところが、当時アメ リカの経営理念は日本の経営環境に合致しなかっ たので、日本の経営環境に合うように変化させる ことによって、より抵抗なく日本の経営環境に受 けられるよう経営手法の日本化が行われた。

 例を挙げると、アメリカの企業は部門ごとに独 立して、担当部署の責任によって管理する範囲が 異なる、日本企業は、在庫管理、品質管理などを 全社の力を合わせながら行うことにより、より良 い製品を産み出すことに成功した。

 このように、海外から輸入された経営手法を日 本化して、より日本の経営環境に合った経営手法 に変革することによって、競争力を高めていった のである。また、経営理念の輸入ではなく、日本 独自の経営手法として発展したものとして、協力

(部門)企業ネットワークを挙げることができる。

 日本的経営と呼ばれている経営手法の多くは、

アメリカからの経営理念を日本化したものと、協 力企業ネットワークのように、日本独自の経営的 背景から生まれたものとの両者から成り立ち企業 経営が行われている。

 チベットが日本的経営を導入する時も、チベッ トの社会に合う経営手法はそのまま変化せずに導 入し、合わない経営手法はチベットの社会・経営 環境に合うように変化させることである。

 なぜ日本的経営をチベットに導入するかと言う と、まず、チベットと日本の文化はよく似ている 部分が多い。例えば、日本とチベットの文化で団 結・協力を重視している。日本的経営でも協力が 重視しているのである。次に、チベットではこれ と言った経営手法と経営文化はほとんどないの で、先進の日本的経営の経営理念を輸入する必要 がある。

 本稿の目的は大きく分けて次の3点にある。

 第一に、日本的経営に関する書籍および論文に 文献調査を行い、日本の製造企業は戦後どのよう な工夫をして日本的経営を完成させたのかについ て分析すること。

 第二に、成功を収めている日本企業が日本的経

■ 修士論文要旨

日本企業の製造現場の特徴の分析とチベットへの導入

Analyses of Japanese Manufacturing Management and its Application to Tibet

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

格     智

Gezhi

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12  神奈川大学大学院経営学研究科『研究年報』第21号 2017年3月

営のどの部分を導入しながら企業経営をしている かについて分析すること。

 第三に、将来チベット企業が行われるべき道を 探す事と、国の経済発展につながる路を提案する こと。

 具体的には、第1章ではこの論文書いた背景と 目的を書いている。背景は21世紀になり、経済 のグローバル化は国レベル、企業レベルでますま す進展している。その中チベットでは企業のグ ローバル化はさて置き、企業もあまりにも少なす ぎる、この現状には様々な原因がある。

 第二章では、日本製造業の歴史、特に戦後日本 製造業の発展プロセスについて分析した。ここで は日本の文化・社会的背景を中心に生産面、戦略 や組織などの視野からの文献調査を行った。これ らを基に、日本製造業の戦後の発展プロセスの特 徴について明らかにした。

 第三章ではチベット製造業の歴史について議論 した。チベットには製造業の歴史はあまりない。

チベットの経済についての文献や資料ほとんどな い中、調べて分かったのはチベットが昔から精神 的もの、つまり仏教の発展に力を入れて、経済や 製造業の発展をあまり重視しなかったことであ る。

 第四章では、第二章と同様に日本製造業の特徴 についてより詳細な分析を試みた。ここでは主に 2つのステップで分析している。

 第一段階として、内外の文献調査により、戦後 の日本製造業の特徴について分析し、まとめてみ た。

 第二段階として、日本製造業の商品をお客様に 届けるまでのプロセスの特徴について分析した。

これにより日本的経営をより可視化することがで きる。

 第五章では、日本的経営で成功を収めている日 本を代表できるトヨタ企業事例を挙げてより深く 分析し、トヨタ企業経営の特徴であるトヨタの生 産方式を主に議論した。

 第六章では、チベットへの導入についての分析 を試みた。ここでは、日本の文化とチベット文化

の共通点を抽出し、共通点を一覧表としてまとめ た。また、日本企業のハイブリッド化分析して、

それをチベットに導入できると言う結論に至っ た。

参照

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