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日本および中国における会計制度の国際化に関する一考察

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科 『研究年報』 第12号 2008年3月 81

■ 修士論文要旨

日本および中国における会計制度の国際化に関する一考察

AS t u d yo n山el n t e l ‑ n a t i o n a l i z a t i o no f 山eAc c o u n t i n gS y s t e mi nJ a p a na n dCh i n a

神 奈川大学大学 院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

許 進

XUJIN

■キーワー ド

会計基準 コ ンバ ージェ ンス

企業活動 の グ ローバル化 に よ り、海外子会社 の 設立、海外企業 との合 併 ・買収 、海 外証券取 引所 へ の上場等 は珍 しいことではな くなった。 この よ うなグロ‑パル化 にあたっては、言語 ・商慣習等 の相違や、通貨 の換算等の問題 を一つずつ解決 し てい く必要 があるが、 それ らと同 じぐ らい重要 な 問題 と して、 「会 計基準 の国際 的統 一」 の問題 が ある。

現在、国際会計基準 としての実質 的基準 (デ フ ァ ク ト・ス タ ンダ ー ド) が米 国 基準 と

I F RS

基 準 で あ る。 その2つ の会 計基準 は現在 急 ピ ッチで コ ン バ ージェ ンス (収欽) を進 めてい る。

EUは2005年 か ら、包U域 内 の上 場 会 社 に

l FRS

適 用 を強制 す る ことを発表 した ことか ら、100カ 国 を超 え る国 が

I F RS

を採 用 した た め

、I F RS

基 準 は有利 な立場 になっている。この発表 はEUに とっ ては、当時の米 国が採用 してい る米 国基準 を認 め ない とい う態度 を強 く示 した。

EUに上場 す る海外会社 につ いて も、EU域 内の上 場 企 業 と同様 に

I F RS

強制 され る こ とに よ り、 日

本基準 の財務諸表 も認 め られ な くな る。 この環境 の下 で 日本 の会計制度 は どの よ うに対応 す るのか が問 われ て い る。 第3の国 際基 準 に な り独立性 を 保つ か、他 の国際基準 と調和 す るかが課題 となっ てい る。

また、 中 国 に は1992年 の 郡小 平 に よ る 「南 巡 講話」を指針 と し、中国全土 で 「社会主義市場経済」 路線 を確定 し、総合 的 な企業会計改革 が始 まった。

会 計制度 も社会主義会計制度 か ら資本主義会計制 度 への転換 が行われ た。元 々の会 計基準 が完備 し ていないため、 日本 よ り早 く国際会 計基準 を導入 で きたが、 中国の法律制度 、経済 ・社会 ・市場環 境 な どにつ いて先進 国 とは著 しく異 なってい る。

l AS B

に参加 す るため、 また、W

TO

加盟 国 に よ り市場経済 体制国家 と して承 認 され るために,形 式 上

I FR S、I AS

との統 合 化 を実 現 した。 しか し、

実 務 上 中国 の企 業 会 計 制度 が2006年 「企業 会 計 準則」 の導 入 に よって、実 際 的 に

I F RS、I AS

と統 合 で きるかにつ いては多 くの疑 問 が残 されてい る。

さて、本論文 では5章 に分 けて論 述 した。

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82 神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』 第12号 2008年3月

第1章 は、国際会計基準 の形成 と発展 で あ る。

統一的国際会計基準の必要性 として、資金調達の 国際化、証券投資の国際化、多国籍企業 と発展途 上国の会計制度の不整備の四つ を挙げている。会 計基準の国際的調和の障害 と会計基準の国際的調 和 に関わる国際機関について考察 した。

第2章 は、 日本の会計制度の特徴 と調和化であ る。 日本会計制度の沿革 と特徴や会計 ビッグバ ン によ り、 日本制度会計が大幅に改善 されたことを 述べた。 また、I

AS・ I F R S

導入 に対す る対応 につ いて、 日本 としては、 この会計基準の統合化の取 組 は市場参加者 を含めた関係者の十分な議論 と合 意形成 が必要 で あ り、米国やEUと常 に考 え方 を 共有 し、国際会計基準審議会 といった国際的な会 計基準設定の場 に積極的に参画 し、意見 を主張す

ることが重要である点 を解明 した。

第3章 は、 日本会計制度 の課題 と展望 で あ る。

制度面、規制面、会計サービス面か ら日本の会計 制度の現状 を論述 した後、 コンバ ージェンスへの 前向 きな対応や国際会計のル ール作 りに関与 しう る人材の確保 ・育成など、 日本会計制度の将来 を 展望 した。

第4章 は、 中 国 新 旧会 計 制 度 の比 較 で あ る。

1949年 か らの 中国会計制度 の変更 はかな り激 し か った。90年代郡小平 氏 に よる 「南巡講話」 を 指針 とし、中国全土で 「社会主義市場経済」路線 を確定 し、総合的な企業会計改革が始 まった。会 計制度 も社会主義会計制度か ら資本主義会計制度 への転換が行われた。中国の新 しい会計制度がよ うや く定着 した。す なわち、2006年 「新企業会 計準則」の導入 によって、形式上

I F R S

、IASとの 統合化 を実現す るまでに至 った。

最 後に、第5章 は、中国会計制度の調和化 と展 望であるO中国会社法の改定や会計サービスの向 上 などか ら、中国会計制度の調和化問題 とその方 向 を明 らかに した。

参照

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